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《ネタバレ》 中盤から終盤にかけて面白く見応えのある内容になっていった。財に恵まれながらも孤独な男が演出されている。立派な屋敷を構え、週末にはド派手なパーティーをしながらもトビーに唯一の招待状を送ったギャツビーの心中を察することができる。印象的なシーンは、ビジネスに成功したギャツビーにトビーがデイジーを引き合わせる際、ギャツビーが様々なお返しをしようとしたが、トビーが「好意」だと応じるところ。これは彼には長らく本当の理解者がいなかった証かもしれない。ギャツビーが招待状を送った相手は、あまりにも彼にはありがたい存在だったのですね。デイジーと会うのは、1回目のティータイムだけにしてくれと願うも、ドロドロの不倫になり、デイジーのズルさも感じられるようになってくる。妻をとられそうになるトムの怒りは最もで、後半はギャツビーの傲慢さが浮き彫りにされてゆく(といってもトムも愛人を囲んでいたが)。ギャツビーの死は結局のところ、他の人間を今までどおりの生活に戻させる必要なものだったという悲しいエンディングだが、なぜかスッキリともさせてくれる。太くて短い人生とはこういうものなのかもしれない。緑の光、眼鏡の看板、NYの橋、パーティーなど、動静の感じられる印象的なシーンが多かった。
【カジノ愛】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-02-22 03:16:50)
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