2. スカルマン
少年マガジンに100ページの読み切り作品として掲載された作品であり、同氏の特撮ヒーロー作品『仮面ライダー』の原点となった作品として有名で、昨年はアニメーション化された。主人公は、肉親の死に対しての復讐を目的にた反社会的活動で仇のあぶりだしを行う。この主人公は、ワニやコウモリの怪人に自由に変身できる人造生物を片腕に持ち、(これ自体、後のショッカーの怪人の原点であろう)さらに、骨肉の争い的な救いのないエンディングに至る。『仮面ライダー』の原点であるが、私自身はそのエンディングに石ノ森氏のこの時期の特撮ヒーロー作品の原作全般に通ずるものを感じる。 その意味では、この時期の氏の作品の基本フォーマットを確立した重要作品でありのは間違いはなく。また、100ページという範囲に無駄なく、きっちりとまとめあげているのはさすがだと言える。 余談であるが、なにより、石ノ森氏は、この程度のページ数(中編程度??)でより良い作品が描ける作家で有ったと私は思う。 8点(2008-01-30 16:09:12) |