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Cinecdockeさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 895
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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1.  アメリカン・フィクション 《ネタバレ》 
"黒人"に対して何をイメージするか? エディ・マーフィーやウーピー・ゴールドバーグを代表するひと昔前のコメディ俳優か、 はたまた『それでも夜は明ける』『ムーンライト』みたいな理不尽な差別に耐える健気な主人公か、 それとも貧困と銃とドラッグにまみれた屈強で粗暴なラッパーか。 ハリウッドから提供されたイメージはその一側面に過ぎない。 これらが白人だったら我々はどう見ていたのだろう?  それなりの知識層で中流階級の売れない作家兼教師である主人公も黒人だ。 大学の職を追われた彼は、長年疎遠だった実家の家族に向き合うことに。 父は不倫して自殺、母はアルツハイマー病で、母を介護していた姉は急死し、兄は同性愛者と問題だらけ。 生活苦からヤケになってステレオタイプな黒人を題材にした三文小説を偽名で書き始めるも、 あれよあれよの大ヒットで映画化決定、文学賞最有力と自分でもコントロール不能になって…… というコーエン兄弟的な筋書き。  黒人への配慮がむしろ白人の免罪符になり、エンタメとして消費されていく皮肉。 それに気付かず、白人は素晴らしいと崇め、黒人ですら面白いと問題の小説に疑問に感じない。 ただただ酔えるなら三種類のジョニーウォーカーの中から安物でも構わない。 今日のエンタメ及びポリコレ産業に横槍を入れており、真実を明かす場面を敢えてカットすることで、 観客が何を求めているかを問いかけているように感じた。  でも悲しいかな、自分の創りたいものは商業でほとんど通らないし、それがウケるとは限らない。 何も見ていなかった世間知らずな坊ちゃんである主人公が現実を突きつけられ、 悲劇のステレオタイプな黒人イメージと折り合いを付けていく。 そんなクリエイターの悲哀、日本の漫画の実写化でもよく聞く話だ。  あのラストを見ると、今までの展開はどこまでが本当なんだろうか。 白人と黒人の関係が密なアメリカだからこその笑いでそのニュアンスをどこまで理解しているかは怪しいが、 マイノリティのジレンマを案外スルスルと見れる話術と仕掛けですんなり見れた。 ダークホースで脚色賞を取れるかもしれない。
[インターネット(吹替)] 6点(2024-03-08 23:02:39)
2.  アビゲイル・ハーム 《ネタバレ》 
視覚障害者と繋がりはあっても、容姿が認識されない以上、ふわふわ漂うような孤独を感じる。 "名前"という存在意義が頼り。 そんな日々を過ごす女性がある廃墟で謎の青年の浴衣を隠し、まるで猫を拾うかのように衣食住の面倒を見る。  彼女の好意に青年も愛情を感じるようになるが、どこか分かり合えない、自分でも何をしたいのか分からない。 なぜなら彼には名前がなく、どこにでもいる対等で普通の存在ではないから。 どこかへ行きたい青年と離れたくないと思いつつ、彼女は彼の想いを尊重するように浴衣を渡し、試そうとする。  そして彼は彼女の元を去る。 もしかしたら一連の物語は彼女の妄想なのかもしれない。 だから一旦は事が上手くいったのであり、厳格な父の死によって現実と向き合わないといけなくなったのか。  どう解釈するかは見る人の自由で実験的な作り。 抒情的で寂しげな空気を捉えた、透明感あふれる映像が印象的だった。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-06-24 02:15:39)
3.  アルゼンチン1985 〜歴史を変えた裁判〜 《ネタバレ》 
1976年から1983年にわたり、アルゼンチンで発足した軍事独裁政権による国民への熾烈な弾圧が行われ、数万人もの犠牲者が出た。 政権が倒れたあと、当時の首謀者を裁くべく、正義を以て戦う検事と若き法律家を描いた実録法廷ドラマ。  堅苦しい映画ではあるが、小難しい内容にはなっておらず、知らない人にも分かりやすいエンタメ作品に仕上がっていた。 法廷シーンに移行してからはずっと引き込まれ、暴力描写に満ちた回想シーンを一切用いらなくても、 証言が雄弁に真実を語る力強さに圧倒され、脅迫されても何事もなく振る舞う家族のタフさに驚かされる。  検事とタッグを組む副検事が政権を握っていた軍を全否定しないように、 人間という矛盾した存在ながらも、人の尊厳を保つこと、いかなる組織でも罪は罪であることを認識させることの重要さを説く。 民主主義と社会正義を強く訴える検事の最終論告も実際の映像を交えながら力強い光を放つ。 ここで終わってくれたら完璧だったんだけどね、その後の展開が蛇足になってしまった感がある。  とは言え、再現VTRに墜ちておらず、映画としてはなかなかの良作。 ゴールデングローブ賞で受けたのも、言語を超えた普遍的なメッセージ性と時折挟み込まれるコミカルさによる敷居の低さかな。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-05-01 23:59:09)
4.  ANIMA 《ネタバレ》 
ポール・トーマス・アンダーソン色はなく、ほぼレディオヘッドのミュージックビデオの趣が強い。 ひたすら前衛的で、疲れ切った労働者たちの渇望を白昼夢として表現している。 長い長いトンネルの中で足掻き、生きている、人間らしい至福を求めようとする。  深読みすればいくらでも深読みできるが、何を求めているかで意見が分かれる。 確かに撮りたいものを撮れるネットフリックスでしかできない。 とは言え、PTAがメガホンを取らなくても、 有能なクリエイターなら同様の世界観作れるのでは?と考えてしまった。
[インターネット(字幕)] 4点(2022-12-31 23:40:58)
5.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 
前半は孤独な男のサバイバルドラマとして面白かったのに、後半から凡庸で残念な結末に辿り着く。 中盤に脱落した相棒の犬が大きな存在として作品の質に貢献していただけに。  原作や別エンディングだと価値観の逆転が強調されていたようで、 そっちの方がまだコクがあって良かったかもしれない。 (そうなるとウィル・スミスのキャラ的に厳しいため、軌道修正が利かなかったのだろう)。  ちなみにDVD特典のサイドストーリーの方がグロテスクで本編より印象に残っている。
[DVD(字幕)] 4点(2022-10-12 23:12:38)
6.  I am Sam アイ・アム・サム
モヤモヤする映画だと思った。 7歳の知能指数しかない男が子供を作れるのか、 普通に働けるのかというリアリティの無さは置いといても。 ここでのめり込めるかで評価が分かれる  一番の白眉は荒々しい性格のショーン・ペンが ピュアで知的障碍を持つ男を見事に自分のものにしたところ。 ダコタ・ファニングもミシェル・ファイファーももちろん名演で、 ビートルズのカヴァーで誤魔化した穴だらけの物語を何とか見れたというのが大きい。  「個人的にはストーリーは並以下、配役はほぼ満点という印象の作品だった。」 レビュアーの意見でこれが一番腑に落ちた。
[映画館(字幕)] 5点(2022-09-29 14:50:20)
7.  アンブレイカブル
『シックス・センス』を見た後に本作を見ると、"衝撃のラスト"が途端に陳腐に見える。 話の切り口は面白そうなのに最後でぶち壊しになるのがシャマランの特徴である。 単品のみしか見てないので、後の2作品を見たら印象が変わるだろうか?
[ビデオ(吹替)] 2点(2022-08-13 22:46:09)
8.  明日に向って撃て! 《ネタバレ》 
凶悪な強盗団を、社会に上手く適応できない若者たちの青春物語に換骨奪胎したアメリカン・ニューシネマらしい作品。遠方から静かに迫る追手の描写といい、男二人女一人の三角関係といい、「もうどうだっていいや」という刹那的な生き方が'60年代末期のアメリカを象徴していて、作品に大きく影を落としている。いつまでもワガママなままではいられない。でも、自分を変えることができない諦観がそこにあって、だからこそ"明るい最期"を迎えたかったのかもしれない。前半をある程度切って、少しでも良いからボリビアまでの旅路を描いて欲しかった気がする。
[DVD(字幕)] 6点(2022-03-17 22:03:51)
9.  愛してるって言っておくね 《ネタバレ》 
理不尽な形で娘を喪った夫婦。 無意識に避けてしまう現実に、娘との思い出が積み重なるほど辛くなって──  時間が元に戻ることはない。 悲しみも癒えることはない。 それでも娘のために生きていく。 遺された夫婦が立ち直る意思を持つカットが温かくも切ない。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-01-29 22:00:37)
10.  アイアンマン2
シリーズものならではの弊害で作品の勢いが感じられないのは言うまでもなく、シリアスな要素を必要以上に詰め込みすぎて、上手く収拾できていないことに尽きる。陽のアイアンマンには肩の荷が重すぎて似合わないから、もう少し軽快に描いても良かったはず。ミッキー・ロークにはもっと暴れて欲しかった。
[DVD(字幕)] 4点(2022-01-01 01:33:58)
11.  アイアンマン 《ネタバレ》 
一言で言えば「気持ち良い」作品。『アベンジャーズ』に繋がる以上、ヒーロー誕生秘話に大半の時間を取るが、現在のパワードスーツに至るまでの制作過程にワクワクするし、トニー・スタークの明朗快活ぶりが彩りを与える。演じるロバート・ダウニー・Jrはそれまでダーティーなイメージが先行していたが、この映画ではむしろキャラクターに奥行きを与えるくらいのハマり役なのだ。どこか大人になり切れていないチョイ悪ぽさがあり、愛国者というアンビバレントさが魅力的。彼なしでは今後のマーベルユニバースの行く末も大きく変わっていたのではないか。最後も気持ち良く、「真実を言おう。私がアイアンマンだ」と自ら正体を明かす潔さには憧れる。
[DVD(字幕)] 7点(2021-12-02 21:07:51)
12.  アナと雪の女王2 《ネタバレ》 
物足りない。前作で明らかにされなかった秘密を辿るのは当然の流れとしても、決定打と思える楽曲が見当たらず、インパクトのある新キャラが皆無なのが致命的。大団円の分かり切った完結のために、アナとエルサ以外のメインキャラを必要以上に持ち出しすぎて、物語のテンポが削がれ、作品のテーマがボケてしまった。そう、もっとバッサリ切る勇気も必要だ。例えば、ダム壊して全て収まるなら、この34年間でなぜ一度も巨人が壊さなかったのか、そして閉じ込められた王国の騎士団の服に継ぎ接ぎすらなくどう生活していたのか、全体的に説明不足なのでそこの言及に充てるべき。言わば、「あちらを立てればこちらが立たず」の状態に陥っていて、既にキャラを立たせた続編ものの限界かもしれない。
[地上波(字幕)] 4点(2021-11-19 23:35:42)
13.  アナスタシア
ディズニーっぽいというレビューが散見されるが、そのスタッフを引き抜いて作ったのがこれ。どうりで似ているわけだ。問題はオリジナリティがなく、ただの劣化コピーで終わってしまったこと。予想通りのまま展開するのはともかく、脇役も悪役のラスプーチンもあまり活かされず、構成のバランスが悪くて退屈だ。随一音楽は素晴らしかった。あれからDNA鑑定によって、アナスタシアがボリシェヴィキに殺害されたことが正式に証明され、ロマンの欠片もなくなってしまった。そして、製作した20世紀フォックスがディズニーに買収され、本作がディズニープラスで配信されていることに皮肉を感じる。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-01-27 22:35:19)(良:1票)
14.  アイリッシュマン 《ネタバレ》 
なんて寂しいのだろう。裏社会を暗躍した男たちは次々に消され、或いは全てを失い、老いに向かって死を迎える。無法の限りを尽くした者には例外はあれど大方報いがやってくる。生き残るため、家族を守るために板挟みにあっていたアイルランド系のシ―ランもそうだろう。ブファリーノとジミー・ホッファのどちらかを選ぶように、両者に出会わなければ運命は違ったものになっていたに違いない。偶然が重なって、殺し屋として生きていかざるを得なかった男の悲哀が滲み出ており、3時間半の時間を使ってでも、CGで若返りさせてでもやりたかったことがここにある。大作でありながら会話劇主体の内省的な内容であるため、メジャーな製作会社から渋られたのも分かる気がする。それは居場所を失っていく古き良き映画を作り続けるスコセッシと重なる部分があり、テーマパーク的な単純明快さを求めるマーベル好きの若者には到底理解できないことだ。いつかは彼らに取って代わられるだろう。衰えた身体に鞭を打って棺桶と墓場を選び、牧師に懺悔をして部屋に一人残されるシ―ラン。家族や友人といった大切なものを失い、自分たちのしてきたことは一体何だったのか、と分断で混迷する現代社会に問いかける。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-12-28 12:23:11)(良:1票)
15.  アベンジャーズ(2012)
アベンジャーズに繋がる派生元の作品をチェックしないと楽しめないかもしれない。しかし一度波に乗ってしまえば冗長な前半を除いて、お祭り感覚で楽しめることは確か。価値観の違うヒーロー同士の対立から共闘へ突き進む熱い展開と、特殊効果をバンバン使った戦闘シーンでお腹いっぱいである。キャッチコピーの「日本よ、これが映画だ!」は落ちぶれていく邦画業界に再び聞かせたいものだ。
[映画館(字幕)] 7点(2019-09-10 20:32:40)
16.  アイ・スパイ
それほど期待していなかったが、ここまでダメだったとは。エディ・マーフィのボクサーの設定が活かされず、意外性もないまま、終盤がグダグダで盛り上がりに欠ける。小悪魔なファムケ・ヤンセンとブダペストくらいは魅力があると思いきや、全て捉えきれてない感じが拍車をかける。スパイものとしてもコメディものとしてもどっちつかずで何を描きたいのか分からないまま、エンドロールまで消化不良感が残った。観る人が望んだ展開を出し惜しみしまくった、スマートさのかけらもない駄作だ。
[地上波(吹替)] 3点(2019-05-16 19:28:26)
17.  アルゴ 《ネタバレ》 
ポリティカル・サスペンスとハリウッド・ショービジネスのユニークな化学反応。『最後の猿の惑星』から作戦の着想を得たのが可笑しい。繋ぎ合わされていく写真の断片、言葉の分からない海外の恐さが脱出劇の空気を引き締める。ハリウッドの凸凹コンビによる掛け合い、航空機のアナウンスによる粋な演出がいい。地味だけど、欠点らしい欠点のないエンターテイメントの王道を突っ切っていると言える。ディレクターズ・カット版では、疎遠になった家族とのドラマを描いており、スピーディーさは少し削がれるが深みが出ていると思う。イラン側の扱いが気になるものの、信仰の名の元に扇動された人がたくさんいたわけで、誰が善く、誰が悪いかは一概に言えない。
[映画館(字幕)] 7点(2018-11-12 23:57:02)
18.  アントマン
ダメダメな等身大の主人公が敵とやり合う展開は相変わらずだが、ヒーロー映画に陥りがちな力のインフレ、スケールのインフレに食傷気味な今日において、小型化という突出した設定を巧く脚本に活かしていて飽きさせない。見ていて記憶に残る映画ではないが、アベンジャーズとあまり絡まない分、それほど複雑にならず気楽に見られる。大衆迎合の娯楽作品としては具体点といったところ。
[地上波(吹替)] 7点(2018-09-10 22:43:02)
19.  アンストッパブル(2010) 《ネタバレ》 
暴走列車を止めるだけ。敵らしい敵も存在せず、組織の体質をチクリと風刺しつつも、たったそれだけの内容を飽きずに魅せるトニー・スコットの演出が冴える。実話モチーフ故に仕方ないが、多少の地味さは否めないか。
[DVD(字幕)] 6点(2018-02-05 20:04:18)
20.  アメリカン・ビューティー 《ネタバレ》 
20年近く前の映画なのに、今日のように描かれる普遍性。娘の親友に欲情する父親に、敵視する同業者と不倫しちゃう妻、娘はビデオオタクの隣人と駆け落ちを企て、ゲイに嫌悪する隣人の父親は実は・・・という感じのブラックコメディ的構成でありながら、最後に行き着くのは「失って初めて気付く当たり前のもの」ということ。赤いバラで彩られた夢想シーンはエロティシズムで美しいが、灰色の風景に舞うビニール袋も美しい。前者は手を伸ばしても届かない甘い夢でしかなく、後者は無味無臭の世界に何かを見出せればそんなつまらない人生も悪くないかもしれない。目先のものに囚われ、隣人を巻き込んで崩壊していったある中流家庭の物語は、一歩間違えれば自分達もそうなるかもしれない警鐘を鳴らしている。
[ビデオ(字幕)] 7点(2017-04-28 19:16:38)
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