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1.  タイタニック(1997)
私がこの作品で一番好きなのは、主人公2人の愚直なまでの誠実さ、まっすぐさなのです。変に屈折した、もしくは中途半端に悟ったような登場人物ばかりを見ていると、本作の2人の一途さは、まるで大西洋を包む夕陽のように眩しいのです。売れすぎたせいでお子様ランチ扱いされる作品ですけど、この作品は本来中年向けですよ。それと、沈んでいくタイタニックは、それまで栄華を誇った貴族制度の崩壊を示しているのですね。そう思って見てみると、それを示すポイントがいくつも出てきます。映像については、単に金をかけただけでなく、前半の青空や夕陽と後半の漆黒の闇の対比、最初の船体の光景と最後の「何もなくなった」光景の対比、「徐々に」水位が上がってくる描写など、きちんとそれぞれに意味があるのがよい。あと、あまり注目されませんが、脚本もかなり注意が払われていますね。設定が「老ローズの回想」なのですから、ローズが知る余地のない描写はあってはならないのですが、この映画では、ローズが現実に体験したこと、またはそこから合理的に推測・想像できる範囲のことで、すべてのシーンをカバーしています。そして最後に、観衆の誘導役として絶妙なポイントで登場し、回想に重みを加えることに貢献しているビル・パクストンの功績は忘れてはならないと思う。すべての要素がきちんと機能して、壮大な内容を作品内に一杯に収めきった傑作。
[映画館(字幕)] 9点(2003-06-29 00:11:39)(良:4票)
2.  ターミネーター 《ネタバレ》 
今見るとこの作品って、最初から最後まで「追いかけられるだけ」なんですよね。途中で各登場キャラクターが別方向にぶれたりはしない。背景だの何だのの説明は必要最低限。その焦点の絞られ方、見る側の想像力に委ねる信頼感こそが、作品のインパクトを高め、写真やベッドシーンに至るまでの周辺部分の説得力を強めています。●(追記)今頃になって気づいたのですが、あの写真の使い方って、もろに「ある日どこかで」じゃないですか。「タイタニック」があちこちであの作品を下敷にしているのは知られていますが、キャメロンはよほどあの作品が好きだったのか?
[映画館(字幕)] 8点(2010-03-14 12:11:51)
3.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
ヒース・レジャーのジョーカーが作品のイメージを何倍も強烈なものにしていることはいうまでもない。ただ冷酷で残忍なだけではなくて、その中に常に「人の心を操作する」という明確なコンセプト(?)が存在する。そして確かに、彼の手法は、手法としては成功している、というか、「そうされたらそうなっちゃうよなあ」というところを的確に突いてきている。しかし、彼を破ったのは、警察でもなければバットマンでもなく、顔も見えない向こうの船の人々を信じる「人の心」であった。そこで彼は自らの敗北を悟る(おお、これはあのメフィラス星人と同じパターンではないか。道理で彼が格好良く見えるはずだ)。人心の良識が復活すればバットマンは社会に必要がない。だから、主人公は最後に甘んじて悪役を引き受け、その決断に説得力が出る。単にキャラクターの造形に頼ることなく、そこまで突っ込んだ世界を作品として作りあげたというところを評価したい。
[映画館(字幕)] 8点(2009-04-02 04:52:53)(良:2票)
4.  タイムトラベラー/きのうから来た恋人 《ネタバレ》 
前置きの部分が少し長いのだが、それが全部裏返って動き出してからは、ラブコメのお約束をきちんと踏まえた好作品。ラブロマンスの部分以外でも、いろんな小ネタや伏線をちりばめているところに好感が持てる。ダンスのところでアリシアが段々不機嫌になっていくシーンが、何度見ても笑えます。あと、オチの親子の会話も、最初は意味がよく分からなかったが、あれはやはり、35年間核戦争を信じ続けた親父の落としどころとして必要な着地だったのですね。 
[DVD(字幕)] 8点(2008-04-02 01:06:44)
5.  黄昏(1981) 《ネタバレ》 
わざとらしく盛り上げるだけのドラマだったらどうしよう、と逆に少々警戒しつつ見ていたので、意外にコテコテではなくポイントを突いた運びに十分楽しめました。冒頭のフォンダが道に迷い、その不安をキャサリンに訴える場面が、一気にこの老夫婦の象徴的な特色を示し、後のストーリーをしっかり支えています。ただし、途中でジェーン・フォンダがいなくなるのは何とも残念。頑固老人と素直じゃない少年が大自然の中でふれ合って変化する、みたいなありがちな部分よりも、より複雑な背景があってしかるべき娘との関係がもっと見たかった。作中の家族同様、老妻の巧みな立ち回りによって救われている気がします。
[DVD(字幕)] 8点(2006-11-04 23:51:46)(良:3票)
6.  ダーティ・ダンシング 《ネタバレ》 
これぞ青春映画、そしてこれこそダンス映画。しかもそれだけではなく、全体に満ちている躍動感と前向きな意志の力は、今見ても素晴らしい。加えて、パトリック・スウェイジはもちろん、この後映画への出演が急速に少なくなっていくジェニファー・グレイやシンシア・ローズについても、一番美しい時期を確かに切り取って残したという意味において、貴重で意義のある作品だと思う。●再見して気づいたのだが、最後に山荘の経営者が「今の子供たちはもうこんな過ごし方は喜ばない。そのうちこの山荘もなくなるだろう」みたいなことをさらっと言っている。つまり、この作品は、そのような失われた伝統的カルチャーへの哀悼の念が裏テーマだったかもしれないのだ。ベイビーがダーティ・ダンシングを通じて成長する過程も、もしかすると、アメリカの若者全体が「ほかの楽しみ」を見つけてしまう成長の象徴だったのかもしれない。だから、この物語は、場所は山荘内、期間は一夏のものとして完結している。この脚本は意外に奥が深い。
[映画館(字幕)] 8点(2004-04-24 23:21:14)
7.  タップ 《ネタバレ》 
とにかくタップを見せる!あらゆるシチュエーションで見せる!主人公以外も見せる!という統一された意識が何とも美しい。またその中で、ただタップをさせるというだけではなくて、主人公のタップの作り方とか(工事現場の勢揃いタップは名シーンだと思います)、ストリートタップとブロードウェイタップの違いとかにも食い込んでいて、制作者のタップへの愛情を感じます。それと比較すると、昔の仲間とどうこうはいらないんじゃないか?と思っていましたが、オーディションで恥をかかされた反動でそっちに走ってしまうくだりで、上手くつながりました。あと、暗めのところに光が差して溜まっているようなスタジオの撮り方も巧いと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-09-18 00:36:12)
8.  男性の好きなスポーツ 《ネタバレ》 
釣りをしたこともない男が釣りの本を書いたらベストセラーになってしまい、しかもその中で釣りの大会に出ないといけなくなってしまった・・・というたった1つのネタで延々と引っ張りながら、押しと引きの呼吸、絶妙なボケとオチの挿入によって、しっかり一本のテンションを維持しているという、完成度の高いコメディ作品。しかしその中で、当初は「はたして大会の結果はどうなるのか?」が見る側の心配事だったのが、いつの間にかラブロマンスのドキドキ感に変容しているという展開の巧みさも見逃せない。女性側の設定を、ヒロインと秘書的女性(こちらも美人)の2人にしたのも正解。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-14 00:55:53)
9.  ダラス・バイヤーズクラブ 《ネタバレ》 
もう、マコノヒーとレトの役作りが凄すぎて、それを追いかけているだけで2時間があっという間です。これこそが俳優の演技です。余命宣告をされようが差押が来ようが商品のルートが断たれようが、"f**k"と"s**t"でひたすら全部突破する主人公に乾杯。そのぶれのなさこそが、今にも墜落しそうな自分の生命を救い、低空飛行ながらも着実に前に向けて飛び続け、いつしか大空へと滑空する。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-10-21 00:59:55)
10.  ダークナイト ライジング 《ネタバレ》 
3時間の間片時も飽きさせない大風呂敷拡げ力は、やはり素直に凄いと思う。前作に比べると思索性という点では少し落ちるが、三部作の総括としては十分すぎるほどの内容。ただし、これだけのネタと素材を揃えておきながら、随所でカメラがいい加減なのが気になった。
[映画館(字幕)] 7点(2012-08-25 23:35:36)
11.  ダウト ~あるカトリック学校で~
重厚堅実な演技の応酬を見ているだけで十分楽しめる作品。ただし、ストリープについては、設定上やむを得ないとはいえ、黒フードと黒コートで表情や所作の多くが隠れてしまっているのが惜しい。ホフマンは、善でも悪でもどっちでも成り立ちそうな微妙なラインを繊細に表現している。しかし、MVPはやはりエイミー・アダムスだろう、むしろストリープもホフマンもそれに刺激されて芝居が前進しているのが分かる。僅かな登場で役柄の存在意義を残しているヴィオラ・デイヴィスも忘れがたい。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-11-28 00:25:54)
12.  旅立ちの時 《ネタバレ》 
元テロリストの両親という青春映画においては飛び道具ともいえる設定なのだが、その過去を称賛もしなければ卑下もせず、淡々と家族の日常生活に密着しているのが良い。また、リバー・フェニックスも、その複雑な内心を抱えた少年を、特殊性を誇張することなく抑えた演技で巧く表現しています。ただし、母親が病院での一瞬の出来事から即座に父親に通報するような、そういう過去の経験からつい出てしまう習慣のような部分はもう少し入れてほしかった。それでこそ父親の悩みが現実性と切迫性を持つというものです。それまでの丁寧さの割に、ラストがあっけなかったのも残念。
[DVD(字幕)] 7点(2008-03-16 02:06:52)
13.  黄昏に燃えて 《ネタバレ》 
実はたった2日間の出来事のお話だったんですね。派手な展開というものはほとんどなく、カメラはじっと息をひそめるように二人の主人公を追い続けます。特に、ニコルソンが元の家に戻ったときに、いきなり感情が湧き上がるのではなく、ごく普通に迎え入れられるのが良い。主演の2人は気合入りまくりで、140分の時間をきっちり見せてくれます。ラストシーンの後で、ニコルソンははたして何を選んだのか?ということを考えるのも楽しいですね。ただ、亡霊云々の部分は邪魔なだけで、カットした方がよかったんじゃないかな・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2008-01-27 01:48:28)
14.  タイムマシン(2002)
確かに途中からまったく別の話になってしまって面食らうのですが、そういった中でも、段々と元に戻れなくなってしまうタイムトラベラーの悲哀みたいな雰囲気が漂っていて、なかなか悪くないのです。視覚効果関係と美術関係の頑張りもほめてあげたい。それと、エマ役の人って、ラブ・アクチュアリーでコリン・ファースの弟と浮気する彼女だったんですね・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-10 01:32:04)
15.  ダイ・ハード 《ネタバレ》 
この作品が他の類作と一線を画しているのは、銃撃戦や爆破攻撃の背景として、情報戦の側面を全編にちりばめていること。前半、マクレーンの正体や職業は相手に知られておらず、それが一つの武器となっているが、逆にマクレーンにも相手の正体や規模はなかなか分からないだけでなく、自分の通信内容も制限されている。また、マクレーンの妻が人質に紛れ込んでいることも気づかれず(それは終盤に劇的な裏返しで結実する)、逆に妻も情報遮断状態に置かれているが、彼女はカールのちょっとした動作から夫が生きていることを看破する。ハンスの側は、序盤は事件の発生自体を隠すことに成功し、それが発覚してからも、真の動機については巧妙に隠蔽を図っている。そのような知能戦の丁寧なやりとりがあるからこそ、それぞれのキャラクターも十分に引き立っていると思う。
[DVD(字幕)] 7点(2004-10-04 00:48:55)(良:1票)
16.  タワーリング・インフェルノ
30年近く経った今見ても全然退屈しません。それどころか、変にデジタルな特撮技術で飾り立てていない分、かえって身近な恐怖を感じますし、後々まで心に残ります。いろいろな立場の登場人物が火の巡りにあわせてそれぞれの人生を変わらせていく様子は、全盛期の森村誠一の長編を読んでいるようです。あと、作品を引き締めているのは、消防隊のすべての人たちが、どんな指示・命令に対しても、一瞬で即時に対応していること。
[映画館(字幕)] 7点(2003-03-04 19:56:16)
17.  タイタニックの最期 《ネタバレ》 
タイタニックの作品と思っていたら、随分とのんびりした描写が続く。場所が船室内というだけの別の話と錯覚しそうです。全体が100分のはずなのに、1時間を超えても沈没の気配が見えません。そして残り30分であっという間に結論に至るわけですが、これはこれで、それまであった個々の生活が遮断される容赦なさを表現しているといえなくもありません。主人公夫婦の描写については妙にメロドラマチックなのですが、これも時代でしょうか。一方で、逃げまどうエキストラ、一つ一つ降ろされる救命ボート、沈没を悟る船長の描写、やっぱり出てくる卑怯な脱出客など、頑張った映像表現も見られます。タイタニック号の史実については、この5年後に「SOSタイタニック」という傑作が世に放たれ、さらに約40年後にキャメロン版に継承されるわけですが、その基礎を固めた作品としては、今に至る歴史的意義を有しています。
[DVD(字幕)] 6点(2022-07-05 03:11:01)
18.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 
見る前は、「ノーランなのに110分切り?」(これってもしかしてデビュー作の「フォロウィング」以来?)「ノーランなのにわざわざ史実もの?」と不思議だったのです。しかし、冒頭10分、あっさり海岸に着いてしまって、しかもそこでのひたすら続く海面と砂浜(そしてその中に距離感をもって表現される船、飛行機、人)の描写を見て、ああそういうことか、と。つまりノーランは、どこまでも海と空、そして船や飛行機の美しさを撮りたかったのであって、史実としてダンケルクでどうこうということは、割とどうでもよかったのではないか。映画というよりも、絵画と詩篇を鑑賞しているような感じです。そして、もしかするともしかすると、特に「バットマン・ビギンズ」以降、はったりと大風呂敷を広げまくってきたノーランにとって、この作品は、久々に初期に立ち返ったシンプル・メイキングをやりたかったものなのかもしれません。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-07-03 00:52:48)
19.  大砂塵 《ネタバレ》 
導入部で、街の面々が酒場になだれ込んでくる。ヒロインはあくまで2階の室内バルコニーから応答し、なかなか降りてこない。キッド一味が闖入してからもそれはそのまんま。この「引っ張り感」がたまらないのです。このシークエンスとその次の一幕という一夜の出来事だけで、30分以上使ってます。●中盤以降も、随所に心理戦の要素を盛り込んでいて(キッドの部下の行動分岐に顕著)、飽きさせません。難点は、エマがとにかく鬱陶しいことと、ラストの対決がいかにも中途半端なこと。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-04-18 02:04:53)
20.  ダーティハリー4 《ネタバレ》 
今度はイーストウッド自ら監督に乗り出した上に、共演は気心知れたソンドラということで、全体としては要所要所でほどよく引き締まっています。1ほどではないにしても、2や3よりはずっと上ですね。ただちょっと、人がえらく死にすぎなのは、かえって途中から緊張感を削いでいますが。あと、80's前半丸出しの(というより「昭和50年代丸出しの」と言いたくなる)ロバータ・フラックのテーマ曲が良い感じです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-05-08 03:22:59)
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