Menu
 > レビュワー
 > あにやん‍🌈 さんの口コミ一覧。3ページ目
あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2524
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12345
投稿日付順12345
変更日付順12345
>> カレンダー表示
>> 通常表示
41.  プリンセスと魔法のキス 《ネタバレ》 
一時期の迷走しまくったディズニーに比べたら、この映画は安心して見ていられる美しく楽しい定番ディズニーアニメの世界を提供してくれています。「カエルにキスしたら王子様になって二人は結婚して幸せになりました」っていう古典な物語の「じゃあ、なんで見ず知らずの王子といきなり結婚しちゃえるワケ?」って疑問を解きほぐすかのようにエピソードを重ねてゆく、二人が辿る苦難の道によって説明されてゆくのがいいです。脇に、はじめに王子様との結婚ありきなお金持ちのお嬢様を配する事で、更にテーマがクッキリと見えてきますし。しかも彼女を悪役にしていないあたりがまた良いのですよね。ただ、キャラクターデザインが少々ディズニーアニメとしてはツラい感じがなきにしもあらず。ヒロインにエクボなんだかシワなんだか、って線が入ったりするとねぇ。個人的には母と共にレストランを空想するミュージカルシーンでのモダンアート風のタッチで全編見たいと思いましたが、そういう冒険はディズニーじゃ無理なんでしょうね。あと、日本語吹き替え版で見たのですが、歌が微妙です。あの無理矢理元メロディに日本語をハメ込んだような不自然な感じ、ミュージカルシーンが多いがゆえにかなり不自然さがたっぷりって状態で。最近のディズニー作品によくある日本語版には日本語文字っていうのも、いつも味気ないブロック体でかえって興ざめしてしまったりしますし。字幕版で見ていたら、もう1点上がっていたかもしれません。カエルでもロマンスを語れます、って世界はステキでした。
[映画館(吹替)] 6点(2010-03-14 17:58:10)
42.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》 
最後まで見て、アン・ハサウェイの視点は業界を傍観する者の視点に過ぎなかったのでは?と。彼女自身は成長したようでいて、実は成長ではなく順応、適応したに過ぎず、蛙の子は蛙という、最終的には全くブレを生じさせないところに連なってゆく訳で。恐ろしく俗っぽい彼女が結果としてそこを捨ててでも獲得しようとは思わなかった部分こそが、むしろ現実としての仕事というものなのではないのかなぁ。1つの業界、1つの職業に脈々と流れる血を描く事で、仕事とは?と問うてみせる映画という感じ。なので自分としてはこれはメリルの映画のように思えますし、だから、メリルの出番が少ないのが不満、もう少しメリル側を描いて欲しかったというのが本音。アンの彼氏や友人に大切にすべき人間的魅力が感じられなかったのがキツいです。奴らよりむしろ仕事を大切にしろ、と思えてしまって。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2009-12-29 00:34:42)(良:1票)
43.  ファイナル・デッドコースター 《ネタバレ》 
こういう映画、嫌いなのに1、2作目を劇場で見ちゃった以上は、行きがかり上見ない訳にはいかないでしょう、と初日に行ってまいりました(「ホントは好きなクセに」って?まさか)。不慮の事故死カタログ映画第3弾。今回は、1、2作目と直接的な繋がりがないので設定リセット状態、要はもう1作目のバリエーション状態でしかありません。2作目で死の法則の真相に迫ろうとしていたのに、結局今作ではまた毎度のパターンの繰り返し。オープニングのジェットコースター事故の映像は、1作目の飛行機、2作目の高速道路ほどのインパクトはありません。それに今回は進行がサクサクとし過ぎて、登場人物になんの思い入れもないままにどんどんと死体になっていっちゃいます。予知した事に対する周囲の反応なんてのも殆ど描かれないですし、本筋は「ええ?それで一応の終了?」みたいなあっさり加減。今回最大のポイントは今までのエピローグ部分にあたる部分でもう一度どっか~ん!とやってみせるところで、オープニングよりももっとハデになっていますが、ここに予算や上映時間を取られて本編が薄くなったのかなぁ、と考えると、ちょっと複雑な気持ち。でも、1作目が打ち立てたフォーマットによって、保証された面白さはありますね。ちなみに私は12歳の頃、ジェットコースターから落ちそうになった事があって(2人乗りの座席に従兄弟と3人で乗ったら、コーナーで2人の体重がのしかかり、半身外側に飛び出しました。手を離してたら確実に転落)、あの時の恐怖を思い出しましたが、今回は見終わっても何か危険が周囲に潜んでるんじゃないか?って感覚は薄かったですね。慣れちゃったのかな。ところで、今回こそがデッドコースターじゃん!とか、今回ファイナルじゃないらしいじゃん!とか邦題に色々疑問点があるワケですが、配給会社は次回、どんなタイトルにするつもりなんでしょうねぇ?
[映画館(字幕)] 6点(2006-09-09 21:39:09)(良:2票)
44.  フライトプラン 《ネタバレ》 
唐突に途中で「真相はこの通りです」って大々的にネタ晴らしをするワケですが、その時点でささーっと潮が引くが如く、映画に対する興味も薄らいでしまいました。そこからのダレる事、ダレる事。真相が見えてしまったら、あとは凡庸なサスペンスアクションの凡庸なクライマックスが予定調和状態で展開されるのが全部判ってしまいますもんね。こういうのはギリギリまで引っ張るべきじゃないかなぁ。せっかく娘は何処へ行ったのか?いや、そもそも娘は存在していたのか?っていうネタは面白かったのだから。それに真相が語られると、アタマの中に怒涛のように押し寄せる疑問点で映画に集中するどころじゃないという。綿密な計画が行き当たりばったりな状況の上に都合良く展開している状態なのですが、それってどうなんでしょう?って。あと、個人的には飛行機内部の映像ばっかりで、機外の映像(飛行ショット)が全く不足しちゃってるのが物足りません。いつの間にやらスタジオの中に組まれたセットです、って感覚で見ちゃってますわ。でもでも、ラストのジョディの確固たる母性の姿に感動しちゃったりしたので1点オマケ。そうそう、この映画の中の誰かさんに「ダドリー・ムーアの『殺したいほど愛されて』を100回見ておくべし」と付け加えておきましょう。
[映画館(字幕)] 6点(2006-01-28 19:55:38)
45.  フロム・ダスク・ティル・ドーン
考えてみれば、銀行強盗が逃亡と殺戮の旅を繰り広げる先に、真っ当な警察との銃撃戦や人質との攻防ばかりがあるとは限りませんね。もしかすると、この映画のような事があるかもしれません、ってナイよ! まあグロでバカな映画で、あんまり好みじゃありませんが、つまらない訳ではなくって。それよりトム・サヴィーニ主演の別映画撮ってくれないかなぁ。見たいなぁ、「俺のガンが火を噴くぜぇ」みたいな映画。
6点(2003-12-24 14:51:46)
46.  フレンチ・コネクション2
前作も知らない状態で中学時代に見たのですが、中盤のどろどろな展開には、すっかり鬱入りました。ジーン・ハックマンのアクの強さは、当時ちょっと苦手で、それでもクライマックスにはエキサイトした記憶があります。前作をテレビで見たのはかなり後。話がどうも頭の中で上手く組み立てられず、「1」と「2」を併せて見直すべし、というのが今後の課題かな、って思います。
6点(2003-12-24 12:04:00)
47.  ブレーキ・ダウン
カート・ラッセルが強くないトコがちょっとイメージ違いな感じがしてしまいます。もう少し「あー、それじゃしょーがないな」って役者の方が合ってたんじゃないかな、って。たとえばマーチン・ショートとか(それじゃコメディか・・・)。こういうイライラ系じらしの多いサスペンスは苦手ですけど、反撃に移る気持ち良さはあるので、まだ救われてます。悪人にも普通に家族がいたりして、田舎の風景と共にちょっとのどかさを感じてしまったり。
6点(2003-12-24 11:16:16)(良:1票)
48.  ブレインストーム
映画館が上映サイズを間違えて、最初の8分くらいビスタサイズで見るハメになった思い出深い映画。ただでさえスタンダードと70ミリを行ったり来たりする映画だってゆーのに、更にもう1サイズ追加で見せられて、ナニヲヤッテイルノ状態。それはともかく、映画はVRのハシリみたいな話で楽しめました。記憶を追体験する装置、そんなモノがあったら確かにあのオッチャンみたいにイケナイ事に使いそーな気もしないではないですけど(つーか、エンドレスって、オッチャン、そこまでしたいか?)。死後の世界でいきなり宗教映画風になりましたけれど、ヴィジュアルで勝負!なダグラス・トランブルの心意気は買いたいですね。
6点(2003-12-24 00:50:10)
49.  フラッド
パラマウントのタイトルからそのままカメラが降下して、大量に放水をするダム、その濁流、堤防を築く人々、避難する人々のクルマの列、水浸しの町、そして町の中央で交通整理をする保安官の姿までを1カットで見せるオープニングが見事です。状況説明がそれだけで完了しちゃいますからね。ただ映画のエネルギーの半分を、ここで使っちゃったみたいな感じもありますけど。映画の中身は洪水西部劇。ひたすら水、水で、鬱陶しさ爆発。スペクタクルな要素が足らなかったけれどアクションは単純に楽しめたんで、まあ、いい感じ。
6点(2003-12-23 16:00:07)
50.  BROTHER
ちょっと中途半端な映画でした。私の苦手な北野映画の記号的意匠は抑えられていて、テンポ良く見られたのは良かったのですが、散文調は相変わらずで娯楽映画としての文体を探しあぐねているような感じ。向こう側に行ってしまった者と、こちら側に残った者の対比はもー相変わらずなワンパターンですしねぇ。でもアメリカ人との間に築いた兄弟関係を浮き上がらせるあたりは上手いですね。「親の血をひく兄弟よりも~」というクラシカルな、根底は正統派ヤクザ映画なワケですけれど。あと、日本映画のデジタル音響って、リアトラックに重要な台詞を入れちゃうクセがありますが、リアはSEとBGM専用トラックとして認識して欲しいですねぇ。劇場の再生環境に差があるんで、リアに台詞入れると凄く不自然に聴こえる場合があるので。
6点(2003-12-23 14:02:15)
51.  フライトナイト
今考えてみると、まるで「ギャラクシークエスト」(もしくは「バグズ・ライフ」あるいは「サボテン・ブラザース」)みたいな話ですね。「ああーん?ニセモノに何ができる?」って状態から頑張って本物となってゆく展開。なので、隣人はヴァンパイア、って部分よりもロディ・マクドウォール側をもっと描いてくれたら、もっと面白かったんじゃないかなぁ、と思います。ヴァンパイアは化け物系でガチャガチャしてて面白かったんですけどね。
6点(2003-12-22 13:56:04)
52.  フック
ネバーランドのスタジオ撮影ゆえのセット臭さがどうにもこうにもツラいです。スピルバーグの箱庭的映画感覚が、この映画ではマイナスに働いてるなぁ、って。せせこましくってイマジネーションが広がる余地なし。大人になっちゃったピーターパン、って物語そのものは嫌いではないんですけどねぇ。やっぱりスピルバーグには、また子供向けのファンタジーを撮ってもらいたいです。スピルバーグもここで満足、ではないでしょ?
6点(2003-12-22 12:45:25)
53.  フォレスト・ガンプ/一期一会
近年アメリカ史を駆け抜けるガンプと、アメリカ史の体現者として生き、そして死んでゆくジェニー。まあ、正確には白人のアメリカ史、ではありますけれど。その多彩な語り口は面白いのですが、やっぱり自分は日本人なんだなぁ、というのを実感させられた映画でもあって。私には、これをおとぎ話として見るには、アメリカが重すぎました。
6点(2003-12-22 12:31:03)
54.  ファースト・ワイフ・クラブ
ゴールディ・ホーンとベット・ミドラー、私の大好きな二人が3D映画の如く出っ張っていて嬉しかったんですけど、その分ダイアン・キートンはちょっと目立たずにひっこんじゃってましたか。話が大ゴトになると、フェミニズムが前面に押し出される形になって、ちょっと面白さが失速しちゃった感じがします。最後まで突っ走って、フェミニズムはあくまで影で映画を支えていれば良かったんじゃないかなぁ。3人が再会するきっかけになった、冒頭のシンシアの自殺の件に関しては、ちっとも解決してくれなかったのが残念。でも、嬉々としてコメディに出演しているゴールディやベット見てると幸せになれますわ。
6点(2003-12-21 18:43:59)
55.  ファイヤーフォックス
ミグに乗り込むまでが重い重い。どんどん人が死んでっちゃいますし。でも、その肝心のミグに乗ってからは、全然別の映画になっちゃったように特殊効果オンパレード状態。それまでさんざん重いドラマを描いてきた映画のクライマックスとしては、少々娯楽色が強くなり過ぎちゃってた印象があります。思い返せば、前半のずっしりとした部分の方が面白かったですね。ミグ部分、背景が単調過ぎですし(海、空、氷、以上!って)。
6点(2003-12-21 18:29:44)
56.  ファイナル・デスティネーション
ファンタスティック映画祭で、ミステリーだと思って何の気なしに入って「ぎゃ~」となった映画。もうとにかく冒頭の飛行機墜落シーンが恐ろしくて、そこだけで助けて状態。それに比べれば、以降に続く運命襲いかかりホラーな状態は、まだ落ち着いて見ていられましたけれど。ちょっと運命さんが勇み足加減で、物理的にありえない現象が描かれてしまうのはマイナスかな、って気もします。どんな死に方するのかなぁ?という不謹慎な興味は、続編「デッド・コースター」の方が盛り上げてましたね。こちらはあまり凝った、印象的な死がどーん!というのはありませんでしたし(うわ~、いたたたっ、ていうのはありましたけど)。意外と楽しんで見てしまったのですが、あの墜落シーンをもう一度見たいとは思いません。
[試写会(字幕)] 6点(2003-12-21 18:08:32)
57.  ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 《ネタバレ》 
 原作のJ・K・ローリング氏、トランスフォビアとして批判を受けているけれど彼女の長い長い釈明文を読んだ限りでは彼女の言う事はその殆どが正しいと思うわ。ただ、“彼女が認めた”トランスジェンダーの人と、逆に彼女が批判するトランス団体、更にトランスのフリした性犯罪者以外の(つまり大部分の)性自認に悩む人々に対して上から目線の彼女の文章はとても冷酷。それを支持するフェミニストもまた差別主義者か否かはともかく冷酷ね。  そんなローリング氏に今後一切ビタ一文お金を落とす気は無いのだけれど、一方で『ハリー・ポッター』に原作時点から親しんでカウントダウン上映から始まってハリー、ハーマイオニーとセドリックとチョウ、ロンとジニーとルーナの舞台挨拶見に行って、ほぼ全作初日に見てるアタシがいきなりスッパリ断ち切れるのか?って問題もあって(それ以前に一応映画オタクなので)、色々と葛藤しながら貯まったポイントで鑑賞したわ。   前作よりは面白かったかしらねぇ。何しろ前作はキャラ設定の説明に終始して魔法生物ほぼ置き去り状態だったもの。それに比べたら今回は魔法生物が一応物語に重要な存在となっているものね。それでもキャラ設定の披露がメインで物語的には薄い、ってのは相変わらずかしら。今回の主軸はダンブルドアとグリンデルバルドの愛憎劇、原作者公式の二次創作かよ!って感もあるけれど、そういうのが好きなんでしょうね。ニュート主役なのに目立たないわよ。  『ハリー・ポッター』シリーズの少なくとも前半では楽しい要素だった魔法もここでは闘いと展開に都合のいい要素のための存在になっていて、デヴィッド・イェーツ監督の作風とも相まって楽しい魔法ワールドはもはや遠い昔。殺伐とした世界の混沌をキャラ萌えで愉しむという、ついて来られるヤツだけついて来い、みたいな感じになってきた気もするわ。  物語はひたすらに点で存在していて流れにはなっていなくて、唐突な展開をしがち(いきなりホグワーツかよ!みたいな)で、そこら辺はローリング氏の問題かしらね。アタシ、これまでの映画のレビューを読み返してみたら『アズカバンの囚人』以降、原作に対しては批判的ね。それでも今回、完全解決とはいかないけれど話に一応のケリがつく感じなのは良かったわ。  それにジュード・ロウとマッツ・ミケルセンは落ち着いた、大人の表情で関係を物語り、一方でクライマックスでは激しい戦いで秘めた想いをぶつけて魅せてくれたわ。ジョニー・デップからマッツに交代した事で獲得したモノっていうのが確実にあったように思うの。   でも『ファンタビ』ってこれ以降も拗らせイケおじバトルが好きな人向けの世界が続くのかしら? 個人的にはかなり遠く距離を置くカンジになるのでもうどうでもいいけど(投げ槍)。
[映画館(字幕)] 5点(2022-04-22 21:39:40)(笑:1票)
58.  ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 《ネタバレ》 
 冒頭にいきなり展開する脱走シーンは迫力があって面白かったわ。   でも、デヴィッド・イェーツ監督になって以降、あーんまり、ってカンジな『ハリー・ポッター』シリーズ。暗くて冷たいトーンが好みじゃないなぁ、って。原作自体がそういうトーンになっていったというのもあるのだけど。  『ファンタスティック・ビースト』はそのイェーツ監督が続投していて、トーンもそのままという感じで、なのでやっぱりそんなには、なのね。  前作はつまらなくはないけれど、でも、もっとワクワクさせて欲しかったな、って。   今回も感覚的には同じ。そして、前作以上に人間関係のごちゃごちゃした感じ、そう、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』以降のローリング女史の興味がそっちに傾きまくったように、そこを描くのに大半が取られていて。  前作にはまだ魔法生物の見せ場が色々あったけれど、今回は会話シーンばかり。誰が実はどういう人物で誰とどういう関係です、っていうのを描いてゆくの、映画としてはそんなに面白くないわ。  っていうか、『ハリー・ポッター』の知識が“かなり”ないと意味のない部分が多くを占めていて、もちろん前作を見ていないと意味のない部分もたっぷりで。なので単体の映画として楽しい点は殆どなし、っていう。  会話シーンばかりで物語を成立させようなんて、ローリング女史は橋田壽賀子?これって『渡る魔法界は闇ばかり』とかいうタイトル?みたいな状態よ。   クライマックスも不発状態で(『帝国の逆襲』ポジションな物語だし)、CGの炎が画面いっぱいにぼわぼわしてるのを眺めるばかり。   もっと人間で、そしてなんと言っても魔法動物で魅せて欲しいのだけど。今回は「ファンタスティック・ビースト」なんて名ばかりの、申し訳程度の存在になっちゃってて、それって後付け設定でしょ?みたいな無理矢理さも含めて、ローリング女史の多分に腐り気味なシュミに付き合わされてる感が切ないわ。   ダンブルドアを始め、ホグワーツやナギニ、フラメル等の『ハリー・ポッター』とのリンク関係はそりゃファンとしては楽しめるのだけれど、それ以前にちゃんとした一本の娯楽映画を見たいのよ。『ハリー・ポッター』はもはや過去のものなのだから。
[映画館(字幕)] 5点(2018-11-25 15:49:34)(良:2票)
59.  ファンタスティック・フォー(2015) 《ネタバレ》 
 『クロニクル』に『ベイマックス』を足したような世界の話。   特殊能力を持ってしまうまでのシチュエーションをじっくり描いているのですが、そこに肝心のドラマが無いんですよね。ひたすら状況が描かれるばかりで、それぞれがどういう関係性、感情の流れで結びついていくのか、特殊能力を持ってしまった事に対してどう感じているのか、そこがすっぽり抜け落ちていて。事故後の時間を一気に飛ばした事によって、事故とその結果がもたらした物に向き合う部分が無い状態。せっかくアクションを犠牲にしてまでチームの成り立ちを中心に描いているのに、そこに心が無いのは問題です。   また、仲間だった筈の一人が敵となってしまう、そこからも感情が抜けちゃってて。見捨ててしまった負い目とか見捨てられた事に対する恨みとか、そういうのは無しでとにかくやっつけなくちゃ、で終わっちゃう。その割り切りがクライマックスのアクションすらもスッキリしない結果を招いてしまう訳です。   やっぱりアガるアクションシーンが無いってのはヒーローものとして致命的だと思うんですよね。尺が短いので決して退屈はしない、のでこの点数なのですが、じゃあ何か誉めるべきところがあるかというと、うーん。 各人の特殊能力を駆使したと言えるだけのアクションもありませんし、ラストもなんだか強引だし、マーベル映画定番のエンディング後のオマケは無いし、3か月後には殆ど記憶から消えちゃいそうな映画ではありました。
[映画館(字幕)] 5点(2015-10-12 21:24:38)
60.  プロメテウス 《ネタバレ》 
舞台が固定されているのは遺跡宇宙船が母体で登場人物達が精子のメタファー。あの内包された宇宙船、子宮みたいなデザインだものね。何度も何度も宇宙船から遺跡まで出かけてゆく単調な同じ移動の映像を反復してみせるのも受精のイメージを執拗に強調するがゆえ。目玉からシッポ出てるのも判りやすいメタファーね。んで、性行為や出産のイメージから生命の起源までを語ろうとしちゃってる映画ではあるのですが、とにかく登場人物がバカ。『エイリアン』に繋がってゆくビジュアルにワクワクする愉しみを大きく上回るバカが生み出すストレス。単に死にに行ってるような連中に感情移入などできる訳もなく、プロフェッショナルの仕事など一切見せてくれる事もなく、愚かな連中の騒々しいドタバタに延々と付き合わなければならないのは、正直なところかなり苦痛。「ヘビのようなもの」っていうのは本能的に危険だって刷り込まれてる訳じゃないですか。それに「どうぞ噛んで下さい」とばかりに手を差し出すようなバカにどうしたら同情できるのか教えて欲しいもんです。もう少しアタマのいい人々って設定できなかったのかなぁ? 映画全体も『エイリアン』と言うよりはジョディ・フォスターの『コンタクト』のホラー版劣化コピーみたいになってしまって、ビジュアル以外に見るところはあまり無い感じで。でも、そのビジュアルにしてもせめてギーガーの創造した世界だけは大切に守っておこうよ・・・って感じでして。アレがヘルメットは無いわな、ヘルメットは。台無し。
[映画館(字幕)] 5点(2012-08-19 14:29:38)(良:2票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS