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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2524
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1.  炎の少女チャーリー(2022) 《ネタバレ》 
 なんでへっぽこな前作の邦題をまたわざわざ持ってきちゃったの?ってカンジだけど、キングの『ファイアスターター』の再映画化というよりは『炎の少女チャーリー』のへっぽこさの再現みたいな映画なのでこれでいいのかもしれないわね。   今回も大した映画ではないわ。分厚いキングの小説からこってりとした人間描写を抜いてあらすじだけ抜き取ったらただのB級ホラーになるというのはさんざん繰り返されてきた事だけれど、この映画もまた同じようにB級の道をまっしぐら。  登場人物が少なく、舞台となる場所も決して多くはないのでとても狭い世界で展開する、まるで半径5Kmくらいで全ての出来事が起きてるみたいな映画なのよね。しかも登場人物の誰にも魅力を感じられないの。前作もそんな感じだったけれど、少なくともドリューのチャーリーはまだ愛嬌があったわ。今回のチャーリーは不機嫌っていうかちょっと邪悪さすらあるっていうか。ネコの一件なんかあれ自分が原因だし。酷いコね。犬猫が犠牲になる映画はそれだけで不快だわよ。あそこは大いなる力には大いなる責任が伴う、ってコトなんでしょうけどさ。  今回はチャーリーの能力が両親から遺伝してて発火だけじゃなくて予知能力や念動力もセットになってゆくのだけどクライマックスで何故か防火服の連中に発火だけで対抗して苦戦してるのよね。その前に念動力でも戦ってるのだから発火以外で戦えたハズなのに。発火の威力や作用も含めてチャーリーの能力をきちんと定義できてないので見せ場を作りきれてない感じだわ。  あとお爺ちゃんほったらかしだわね。流れから考えたらお爺ちゃんと寝たきりのお婆ちゃん、あれ殺されちゃったんじゃないかしら・・・   その上で拍子抜けっていうか、なんだそりゃ、みたいなオチになるでしょ。アレはつまり能力者同士で生きてくしかないんだ、みたいな話よね。原作や前作のラストは一応希望というか、チャーリーが社会の中で生きてゆける道みたいなものを提示してたと思うのよね。でも今回のラストは社会との断絶を示唆しているようにも思えるわ。ミュータントだけの世界、『X-MEN』みたいなハナシ?  「大いなる力には~」と共にこの映画、アメコミモノを意識してるわね。チャーリーはこの後、どっかの正義の味方組織に加入しそう。ユニバーサル映画は大コケしたダーク・ユニバースを諦めてないのかしら? そんなのキングが納得しそうにないけど。いっそキング・ユニバースとか作るとか? それはそれで見てみたいわね・・・ 
[映画館(字幕)] 4点(2022-06-26 13:09:03)(良:2票)
2.  ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ 《ネタバレ》 
 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の前作に比べるとフツーの映画になっちゃったカンジ。   前作は狂気に対抗できるのは狂気、狂気に頼らざるを得ない正義はもはや正義として成り立たない、そこにあるのは闇と闇との闘いでしかない、そういう絶望感に支配された映画だったわ。   今回の作品ではデルトロに人間味を与え、闘う理由を与えることで、この映画単体での面白味は生まれたけど、前作で限りなく悪の、闇の中に存在していたデルトロとのブレが生じ、作品世界がパーソナルなものへと移ってしまったような感じ。  現実の非情さから、個人的感情への世界に移行して、1つの「物語」として閉じたような。  なので前作にあったやるせなさ、重さはかなり軽減されて、リアル寄りアクション映画で終わったような感覚。『レオン』のようなドラマ世界になりました、みたいな。   そういう意味では前作のエミリー・ブラントのポジションって大切だったのね。狂言回しで、甘ちゃんな、でも常識的な視点を持った存在。彼女が存在することで正気と狂気、善と悪、光と闇が対比されて。  今回はそういう視点がないから、ひたすら混沌として、ただ線引きの容易な単純な善と悪があって、映画を動かすのが個人の情の世界になって。それが悪いわけではないのだけど、でも前作の方が見応えがあったねぇ、って。   今作を見て、アタシ、やっぱりドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が好きなのかも、って思ったわ。
[映画館(字幕)] 6点(2018-11-18 17:40:58)(良:2票)
3.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 
 QUEENの、フレディの存在そのものが伝説、神話のようなものなので、その映画が退屈なわけはないわ。それはもう、約束されていたもののようでもあって。  フレディの個性も愛も孤独も想いも痛いくらいに流れ込んできて。涙なしでは見られない・・・と言いたいところだけど、でも、そのフレディが、そしてQUEENが生きた時代、生きた世界がむしろ熱く、力強く感じられもして、その伝説の神々しさを堪能できたわ。   ただ、映画として見事!ってわけではなかったかな。  こういう流れの映画って割とあるでしょ。『コミットメンツ』とか『ランナウェイズ』とか『ジャージーボーイズ』とか。それらに比べて特に優れてる、とかいうことはなくて。むしろ凡庸な作りよね。   短いカットが繋がっているのは時として煩わしいし、会話シーンでの単調なカットバックはもう少しなんとかなんなかったのかしら。  日本との縁が深いQUEENなのに、そこに殆ど言及しないあたりも日本人としては不満だし。   そして、映画全体は事象の映像化に終始してるカンジがして。  個人的には曲が成立してゆく過程を行為として描くだけでなくて、その曲が何故、どういう意識、キモチから生まれたのかが見たかったわ。天才の生は見せてもらったけれど、天才が天才である証、才能の湧きでる泉はブラックボックスの中に収まったままだったなぁ、って。そこに手が届いてこそ、映画は映画だからこその高みを見いだせると思うのだけれども。  結局、映画の中にあったスゴさはひとえにQUEENのスゴさよね、と思わざるをえないのね。   でも、自分がリアルタイム世代だからって、コレが自分達のためにだけある映画!とかいう了見の狭いコトは言わないわ。ここから新たにQUEENを知って、親しんでゆく人達がいるとしたら、それって絶対に悪いコトじゃないものね。
[映画館(字幕)] 7点(2018-11-14 19:53:42)(良:1票)
4.  ホース・ソルジャー 《ネタバレ》 
 9.11直後にアルカイダ、タリバンに反撃に出る部隊を描いた実話の映画化。   米軍単独の作戦ではなくて、アフガニスタン北部の反タリバン勢力と共闘してゆくあたり、興味深く見たわ。その反タリバン勢力にしても一枚岩ではなくて、それぞれが敵対していて、アフガニスタン国内で常に対立があって。   だけど、これはアメリカ人から見た正義と悪との戦いの話なので、アタシとしては映画から少し距離を置いて、俯瞰した状態。  タリバンを絶対悪として描き、その拠点を叩く娯楽エンターテイメントアクション映画といった風情で、実話を元にそういうのを作れてしまうのが今現在のアメリカの映画なのねぇ、って。  理解し合えない相手は、娯楽映画の敵役に落とし込んで断絶するしかない、そういう映画の在り方自体に今の現実が表れているように感じるの。   登場人物が限られている割にはドラマはあまり描かれず、かと言って、どのように戦いが進行していったのか、そのディティールが細かく描かれる訳でもなくて(戦闘シーンでイマジナリーラインが消失しちゃってたりするので地理的状況が全く見えてこなくなっちゃう)、題材のわりにあまりにライトな娯楽映画といった風情で。  クリヘム、ペーニャってお馴染みなスターの顔が、さらにそんな感覚を強めている感じもして。   今も続く世界の混沌を、こういうカタチで表現しなければならない、それはなかなかにコワイことなのかもしれないわ。
[映画館(字幕)] 5点(2018-10-22 22:06:10)
5.  ボーダーライン(2015) 《ネタバレ》 
 狂言回しポジションのヒロインの言動がいちいち甘ちゃん過ぎてイラッとしたのですが、最後まで見るとその感覚こそ恐ろしい事なんだと悟るという。   映画の進行上、ヒロインはクライマックス前にお役御免となって画面から姿を消し、以後デルトロの独擅場となります。その彼の取った行動、その深い深い闇こそが麻薬社会の現実で、そんな現実に立ち向かえるのは決して正常な健全な精神ではないというもう1つの現実。狂気に対抗し得るのは狂気でしかなく、狂気に頼らざるを得ない正義はもはや正義として成り立たない、そこにあるのは闇と闇の戦いでしかないという絶望感。   『コール・オブ・デューティー モダン・ウォーフェア』シリーズを思わせる画面は現在の兵器のテクノロジーを示し、直接死体を映す映像とは別に今の時代のリアルな恐ろしさを寒々しく表現しています。  効果音がそのまま重苦しい映画のBGMになっていて、一方でBGMも終始不安感を煽り、なので一部で効果音をBGMがジャマしてるように感じる箇所があって、BGMをもう少し抑えて欲しかった感もありました。   綺麗事を決して許さない、出口の見えない果てしない闇の重さを心の底に残す映画でした。
[映画館(字幕)] 8点(2016-11-02 22:51:39)
6.  ホビット/決戦のゆくえ 《ネタバレ》 
 劇場試写、IMAX HFR 3Dというかなり最先端な感じのハードで見ましたが、ソフトの方はもうずーっと毎度の例のアレって状態で。   なんで前作があんなハンパなところで終わったかなぁ?と思ったら、今作はなんかカサが無いんですね。物語的に消化すべき部分が大してないの。なので本来は前作のクライマックスになるべきところを今作の頭に持ってきました、みたいな感じ。   それ以降も水増し感がハンパないです。全体で1時間くらいで語れそうな物語をタップリ2時間25分(もっともエンドクレジットがラクラク10分はある感じでしたが)。その時間を主に戦闘シーンで埋めてますという感じ。レゴラス大活躍!・・・だけど本来彼はこの物語には出てこない人なんですよねぇ? お陰でドワーフ達も、そして肝心のタイトルにもなってる筈のビルボも目立たないこと。インフレ状態な戦闘シーンの派手さがドラマを曇らせてしまっている印象で、それでいいんかPJ?  エピソードの取捨選択があまりよろしくない事になっているように思いました。あっちこっち描くところが多過ぎで個々のエピソードが間延びしちゃってます。   戦闘シーンにしても『ロード・オブ~』1作目から延々と見続けているモノから大きく変化を感じさせる事はなく、CGのアラすらも当時からあまり変わらない、みたいな気がしてしまって、シリーズ通じて完全にイメージが統一されてる!って褒めるべきなのかソレ?   シリーズ通して映画のカラーは『ロード・オブ~』の暗い鉛色の「重厚な」まんま。でも『ホビットの冒険』はもっと明るく軽妙なタッチにした方がクライマックスの展開も効いたんじゃないかなぁ。要素を盛り込み過ぎて旅の一行の存在が薄くなって、主題の冒険物語がぼやけちゃった。  普遍的な原作に対して暴力的なテイストが全編を支配しているこのシリーズが正しいあり方であったのか否か、それは後の歴史が決める事になるのでしょうけれど、『ホビットの冒険』の映画化に関してはもっとキャラの個性、面白さこそを重要視すべきだったんじゃないかと思います。   それにしても1作目の冒頭でフロドを出したから、今回はフロドで〆ると思ったんですけどねぇ。    って、ああ、しまった、前2作でどんな感想書いてるのか見直してみたら感想まで全部似たようなモノで。あー。
[試写会(字幕)] 5点(2014-12-09 23:04:14)(笑:1票) (良:1票)
7.  ホビット/竜に奪われた王国 《ネタバレ》 
 すいません、完全に飽きました。『指輪』時代からもうずーっと同じ事を繰り返してるみたいな感じで。やたら勿体つけた描写~ドーンとアクション!ってパターンが延々と続いてるようで、シリーズを重ねれば重ねるほど単調なイメージになってゆくっていう。   御一行様が「全米川下り選手権に出場する」ウハウハザブーンな展開は、そのフレーズを思い出してウケましたが、それは映画の面白さとは全然別で。  ドラゴンが「親指を立てながら溶鉱炉に沈んで・・・」な展開もウケましたが、それも勿論・・・つーかキングギドラみたいだな。  いや、川下りのところのピタゴラ風展開は画的にも面白かったと思いますけど。   前作の事を思い出すのにひと苦労(実はあんまり思い出せなかったんですが)、でもどうせそこから展開する新たな物語もこれまでと似たようなもので、いやもうタメるなタメるな、ちゃちゃっと先に進もうよ、って感じで。  『指輪』より過去の話ですからどうせメインは死なないって判ってるわけですし。   で、これからやっと面白くなるんでしょ?これから活躍するんでしょ?って思ったら終わっちゃうし。ええ~、そこで終わらせるかぁ?って。結局延々と捕まったり逃げたりを繰り返すだけの話。  アクションの見せ場はレゴラスとエルフ姐さん頼り。そことてワンパターンですが。   見ていて、何か新しい展開とか映像とかにワクワクする、っていうのが無くなっちゃった。心は動かずひたすら頭で映画という名の時間を消化するばかり。  指輪はめた時の病的なエフェクトとか、もう見てて苦痛なんですよね。あーまたコレかぁ、って。   完全に固まったままの世界観の中でお馴染みの面々が更なる冒険を繰り広げます、ってところに喜びを見いだせるのならばいいのですが、私はここから刺激を受ける事がすっかり無くなってしまいました。
[映画館(字幕)] 5点(2014-03-13 21:11:32)(良:2票)
8.  ホワイトハウス・ダウン 《ネタバレ》 
 エメリッヒにしては珍しく途中で腰砕けにならず、最後まで楽しめました。その分、前半抑え気味だったかな? だって映画としては『エンド・オブ・ホワイトハウス』よりは幾らかこちらの方が面白く見られましたが、導入部でのホワイトハウスのやられっぷり、大ゴトっぷりはあっちの方が凄かった感じがしますもん。きっかけの爆発以外はどうもあっさりとしちゃってるような状態で。   それから、エメリッヒはこういう閉鎖空間でのアクションを撮るのが大変ヘタクソだって事を知りました。建物の構造が映像から判りづらい上、アクションシーンではちゃんと映像が繋がっていなくて誰がどういう位置で戦っているのかがメチャクチャ判りづらく。  戦う二人をどっちがどっちだか懸命に服装で判断して「正義頑張れ!・・・って間違えた、ベストみたいなの敵から奪って着てたじゃん、じゃああっちが正義だ、頑張れ!」みたいな。  そもそも閉鎖空間でのサスペンスは位置関係の把握が重要だと思うんですけどねぇ。あんた今どこにいるの?みたいな状況続出。   それでも飽きさせない脚本がぐいぐいとラストまで引っ張ってくれて。ユーモラスなシーンを盛り込んで笑わせてくれますし、アレが黒幕?ってミスリードしておいて、みたいなところも楽しめましたし。   でも、結局はいかに『ダイ・ハード1』が素晴らしかったかを再認識するような映画で。ちょっと似過ぎてる箇所が多くて、でも及んでないんですよね。敵を一人また一人と片付けて、こちらもダメージを受けて、両者のバランスが動いてゆくあの感じ、アレがこの映画や他の類似品には(続編にも)圧倒的に足らないわけです。   あと、CGが全体的に安っぽかったのが気になりました。予算あんまり貰えなかったのかな?  でも、エメリッヒにはあんまり予算あげちゃわない方が抑えが効いていいのかも。
[映画館(字幕)] 6点(2013-09-01 21:24:07)
9.  ホビット/思いがけない冒険 《ネタバレ》 
 「『ロード・オブ・ザ・リング』のあの世界が帰ってきました!」ってワクワクできる人にならば、今回も変わらぬ娯楽を与えてくれるんじゃないかと思うんですけど、あの三部作が既に過去のものとして消化されちゃってたりする人だと、ちょっと今作はキツいよねぇ、って。良くも悪くも変わらないのですわ。   映像の見せ方も作り方も美術も同じような感じだし、音楽は前シリーズのメロディがあちこちに散りばめてあるし、そして映像のグロテスクな感じも、CGが部分的にチャチに見えるところも、一体どこで終わるの?まだ終わらないの?って感じまでも一緒・・・。   『指輪物語』に繋がる話ではあるのですが、こちらの方はかなりコミカルなエピソードも多く、『指輪』風な重厚さよりも軽快さが求められるんではないかと思うんですけど、あくまで作りが同じなんですよねぇ。  しかも今回も三部作っていう事で、じっくりコッテリ描かれたワリには「話進んでないな、おい」って感じで終わってしまいまして。  映画全体がまるで『旅の仲間』をリフレインしているようで、ひたすら既視感が続くばかり。   この映画ならではの特徴としてはゴラムに肩入れしているのか、やたらあのキモい顔のアップがしつこく長々と映し出される点で、んでもそんなのちっとも有難くないです。   あと無理矢理フロド出したような感じで、ゆえに回想形式になってる訳ですが、それが回想の中の回想というタブーを生んでしまったりして、今回はツッコミどころも増えたねぇ、って。   その定番っぷりを楽しめるかどうかがカギって事で、私は残念ながら結構ダレました。この一作で全部完結させるか、せめて一作一作を2時間以内に収めて欲しかったところです。まー長い長い。   相変わらずケイト・ブランシェットは良かったですけどね。
[試写会(字幕)] 6点(2012-12-02 00:21:23)(良:2票)
10.  ボルト 《ネタバレ》 
動物達のロードムービーっていうのはディズニー映画の王道だったりして、ちょっと懐かしく思いました。でも、特に「ここは!」ってポイントはなくてねぇ。ボルトの架空世界が、ちとクド過ぎ、引っ張り過ぎで、本題のペニーに会うための旅が薄くなってしまった感があります。駆け足な展開のせいか、ボルトが自分の正体に気付いて落ち込むところと、ミトンズがラスベガスを安住の地に決めようとするところの2箇所があまりに唐突過ぎて「なんで?」ってカンジ。クライマックスも架空の世界と違って明確な悪を設定するワケにはいきませんから、ああいうカタチにするしかなかったのでしょうけれど、なんだかまるっきり新味がないねぇ、と。最初から最後まで娯楽アニメのカタにハマった世界で築かれた映画って印象でした。吹き替え、佐々木蔵之介は上手いけれど、元はジョン・トラボルタの声だからオッサン声が正解なんでしょうけれど、日本の場合、ああいう可愛い系キャラは女性がアテた少年声がしっくり来るんだけどなぁ。江角マキコの声はワリと好きです。あと、3Dそろそろ食傷気味。3Dである事の優位点はあまり感じられなかったので、通常版でいいですね。高いし割引きかないし。
[映画館(吹替)] 6点(2009-08-05 17:59:36)(良:1票)
11.  僕らのミライへ逆回転 《ネタバレ》 
小学校のお楽しみ教室で演じたダンボールの怪獣ワールド。まだまだ小さなブルース・リー達。コタツの上に築かれた都市に巻き起こる大災害。なんで映画を見てるの? なんで映画が好きなの? その、忘れかけてた本当に基本中の基本の部分を思い出させてくれる映画でした。劇中のインチキでデタラメな映画達は、だけど映画が大好きで映画に対する愛を抱いていたら、爆笑と共に涙なくしては見られない世界。そこに容易に自分を見つけ出す事ができます。物語は時代に呑まれて消えてゆくものに対するノスタルジーが基本になってはいますが(『ゴーストバスターズ』のヒロインが、『エイリアン』の英雄が、悪役にならなければならない、その非情さをシニカルに描いたりして)、ジャック・ブラックのクドさも下品さをも内包して結果的に到達したのは今、この時代の『ニューシネマパラダイス』。私達は私達の『ニューシネマパラダイス』を獲得できた事を喜ぶべきなのでしょう。必見です。あ、いや、「必見です!!」くらい必見です!!
[映画館(字幕)] 10点(2008-10-29 20:27:01)(良:1票)
12.  ホリデイ
マンネリ、ベタなハリウッド映画に食傷気味なこの頃、予告を見て久々にこれは見たいと思ったハリウッド映画でした。結果はベタベタ。古典的な物語がなんの意外性もなく進んでゆく映画です。でも、こちらが期待した通りにぴたぴたっと気持ち良く収まってゆく感じで、2時間15分の時間を感じさせず、幸せな気分に浸れました。キャメロンもケイトもさすがに歳が顔に表われてる感じではありますけど、歳を重ねただけの演技が役柄に見事に反映されて、いい役者になったなぁ、って。2つの恋愛エピソードは偶然や運が織り成す夢物語ですが、冒頭からラストシーンまで、映画の夢にほわほわと酔えました。将来、恋愛映画の定番になりそうな、古典的だけれども普遍的な佳作に仕上がっていたと思います。あとは、犬と二人の娘をもう少し出してくれてたらなぁ。大スターのちょっとした出演シーンも含めて、映画ファンが思わず笑ってしまうような小ネタも満載されていて、普段はレビューでそういう事は書かないのですが、映画好きな方に是非お薦め。レンタルに降りる前に、映画館でチェックしておいた方がいいと思いますよ。大作じゃなくても、映画館で見ておいた方がいい映画もある、っていうのが実感できます。って、映画会社や配給会社の回し者じゃないデスヨ。
[映画館(字幕)] 9点(2007-03-24 21:29:09)(良:1票)
13.  ポセイドン(2006) 《ネタバレ》 
【注!前作、原作のネタバレにも及んでいます】前作は見終わって結構重い・・・って感じの映画だったのですが、原作を読むとそれでも映画化に際して救いをそれなりに与えたのだなぁ、という感じでした。トイレに行った少年は戻ってくるし、神父の行動は「あいつは正しかったんだ!」とアーネスト・ボーグナインによって肯定されてるし。別コースを辿って生存したグループがいた事で、正しかったのかどうかは判んない、みたいな結末となった原作とは違って。さて、今回の映画化はある意味凄いです。人間ドラマ部分一切排除なの?って思ってましたが、それなりに入ってました。ただし、本来のパニック映画だったら真っ先に死んでしまうタイプの人々ばかりが生き延びるという、教訓もへったくれもない設定になっています。生き残った人々は『身勝手な判断を暴走させた人々』だったりします。ルールを守った人々はみんなサヨナラ。もう徹底した個人主義こそが生き延びる道だ!みたいな状態ではあります。もちろん、脱出の過程の中で協力し、犠牲になり人を救ってゆく展開になるのですが、あくまでパーソナルな感情が行動の起点だったりするのです。神も思想も何もあったもんじゃありません。ラストでは生存者がそれまでの経緯を省みる様子もなく「ヤホーイ!」と、原作や前作にあった他人や自己との葛藤なんぞイラネと主張する明確さ(いや、地図男の件があるじいちゃんはさすがにそれはないんでないの?)。それでも「タワーリング・インフェルノ」や「世界崩壊の序曲」的ピンチ切り抜けシーンは懐かしいアーウィン・アレン節を思い出させてくれてワクワクしちゃいましたし、『エラい事になってる』映像は凄いモノがあって楽しめました。できればラストは眩い陽の光で〆て欲しかったですが。でも、人間同士で葛藤するヒマもなくどんどん下から突き上げられて上へ上へと向かう展開に、見ていて私が思い出したのは「うる星やつら ラムのウェディングベル」というファミコンソフトなのでした・・・。
[映画館(字幕)] 6点(2006-06-03 20:54:11)
14.  ポーラー・エクスプレス 《ネタバレ》 
アイマックスの3D版で見ました。なので通常版とは映画に臨む姿勢そのものに違いがあるような気が・・・。いかに立体を楽しませて貰えるか、というのがポイントになっちゃいますからねぇ。さてさて、その立体感が与えてくれたのは最初、ファンタジーよりもむしろ恐怖。CGで描かれた半端にリアルな立体キャラクターが目の前にデーンと存在してる状態、ホラーですがな。ぐなぐなとリアルに動く蝋人形が目の前にあったら、そりゃ恐いでしょ? そんな感じ。でも、それに慣れてしまえば純粋に世界を楽しめます。汽車の立体感、その疾走によって生じる臨場感は感動モノ。いつしか本当にその世界に入り込んでしまって、3次元である事を当然のように受け止めている自分がいます。「ジョーズ3」のボール紙並べたみたいな3Dよりもずっと立体的に見えますし。物語はシンプルで、ちょっと物足らない部分が多かったのですが(あんなに早く汽車がやって来ちゃうとねぇ)、子供が楽しむにはちょうどいいくらいなのかもしれませんね。夢もあるし(まあ、その夢をあそこまで緻密に描いちゃうと、逆にイマジネーションを挟み込む余裕がないんでないの?とも思いますが)。あの鈴の音、意外と自分には聴こえたりするんでないかえ?なんて思ってみたり。ただ、最終的にやっぱりキャラクターに馴染みきれなかったんで思い入れもそこそこ。多分通常版での評価は6点、というところ。おっきなスクリーンで立体なアイマックスの絶大な効果にプラス2点というところで。でもあの3Dメガネ、鼻痛い。
[映画館(吹替)] 8点(2005-01-01 21:57:42)
15.  ホワイトハウスの陰謀 《ネタバレ》 
この時期、この映画の他に「目撃」「ザ・ターゲット」ついでに「マーズ・アタック!」とホワイトハウス内部モノを立て続けに見たために、どの映画がどれやらごっちゃになってしまって、この映画の印象は薄く・・・。結構硬派なサスペンスだったのですが、それゆえ、細かい部分のアラが気になりました。あんなに簡単にホワイトハウスに潜入できちゃうモノなの?とか、北朝鮮に囚われた捕虜は結局どうなっちゃったの?とか。でも、この映画のハト派な大統領は時代を感じますね。今だったら、絶対副大統領の方が正論!って展開になっちゃいそう・・・。
[映画館(字幕)] 5点(2004-01-03 22:11:58)
16.  ポルターガイスト(1982)
何かが潜んでそうなクローゼットの中、動き出しそうな不気味な木、闇の中の人形など、子供心に恐いと思うモノが襲いかかってくる映画なので、ホラーと言うよりダークファンタジーなんじゃないかな、って思います。襲いかかるモノも作り物めいたオモチャっぽさが漂っていて、だけどそれが欠点だとは思えず、むしろ子供っぽいファンタジーを彩っている感じ。恐いというよりもワクワクする感じが強くて、私はこの映画、大好きです。【追記】ジェリー・ゴールドスミス逝去の報を聞き、この映画を初めて見た20年前の事を思い出しました。遊園地に繋がっている名画座でこの映画を見終わった後、遊園地の中を散歩したのですが(映画館に入ると、遊園地にもタダで入れたのでした)、寂れた園内は人もまばら。自分以外には誰も見ていない檻の中の南国の鳥が、曇り空の下で鳴いていて、頭の中でリフレインされるテーマ曲「キャロル=アンのテーマ」が淋しい気持ちを高めるのでした。この曲を聴くと、いつも淋しさがこみ上げてくるのですが、出演者のこと、ジェリーのことも含めて、今は更に感傷的な気分になります。自分にとって映画は、ただ映画本編だけが重要ではなくって、その映画に触れた時の思い出を刻む存在。なのでなるべく劇場に足を運び続けたいものです。
[映画館(字幕)] 9点(2004-01-03 13:52:37)
17.  ボルケーノ 《ネタバレ》 
自然災害を題材にしたパニック映画って、大抵はそこからの脱出、避難がメインの構造になるのですけれど、この映画は災害に対して人々が立ち向かってゆく、そしてその結果、勝利するという展開になっていて、そこが斬新で気持ち良かったです。災害に対して人は無力だ、っていうパニック映画が多い中、ここまで前向きなのも珍しく。プロの人々が命を賭して仕事を全うしてゆく姿が印象的な映画。だけど、せっかくビル建てたのに、それを倒されちゃう社長の気持ちはどーなんでしょ? そこはうやむやで終わっちゃってて気になりました。
[映画館(字幕)] 7点(2004-01-03 13:41:27)
18.  ポリスアカデミー2/全員出動!
タックルベリーのエピソードが面白かったんですけれど、パワーダウンしている印象は否めませんでした。2作目にしてポリスアカデミー、という題材に揺らぎが生じてキャラクター頼みな物語になっていますし(この揺らぎは以降のシリーズでも繰り返されることになるのですが)。でもまあ、ちゃんと『ブルーオイスター』が登場するので満足。
6点(2004-01-03 13:19:42)
19.  ポリスアカデミー
初期の『ポリスアカデミー』は毒があって良かったですね。キャラクターの面白さも、一作目ならではの新鮮さがあって楽しかったですし。以降のシリーズは、ここから進歩しないで延々同じ個性の笑いで押しているためにマンネリ感は否めないワケで、そういった意味では一作目の偉大さをあらためて感じます。イヤミな優等生組を襲う災難なんか、輝いておりましたねぇ。「ブルーオイスター」、最高っすね!(いや、そのシュミはないですが)
[映画館(字幕)] 7点(2004-01-03 13:13:35)
20.  炎の少女チャーリー(1984) 《ネタバレ》 
ちっちゃい頃のドリュー、可愛かったぁ。お母さんに火を点けちゃって「ごめんなさ~い」って泣くシーンなんか印象的。でも、映画はキングの原作にとっても忠実なのに、安っぽくて雑なB級映画のノリ。張った紐を通してしゅる~ん、と飛ぶ火球見せられたりすると「あはは~」って。やっぱり物語だけを抽出したからと言って、いい映画になる訳ではないんだなぁ、と思いました。もちろん、もともとキングの原作自体がB級映画を原点にしているようなものですけれど、だからと言ってB級映画に仕上げればいいというモノでもないでしょう。もっとしっかりドリューの表情を中心に追って、迫害され、大事な人を奪われた哀しみと怒りを表現できていれば良かったんですけどねぇ。
[映画館(字幕)] 4点(2003-12-26 14:03:53)
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