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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2594
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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241.  エイリアン4
新作ごとに異なった監督を配し、作風を変えることで上質なシリーズとして昇華させてきたエイリアンシリーズであるが、個人的には同シリーズの中では今作「4」が最も好きだ。一度死んだリプリーを蘇えらしたという時点で、かなりの「危険」をはらんでいたとは思うが、その危惧をジュネ監督は独特の映像美で圧倒してくれた。細胞から蘇えったリプリーは文字通り「別物」であるが、それがシリーズ作として新しさに上手くつながったと思う。ジュネ作品の常連の奇異なキャスト陣に加えて、とても魅力的なウィノナ・ライダーの存在が映画に膨らみをもたらしている。
9点(2003-11-08 02:23:38)(良:1票)
242.  フェイス/オフ
15年前の公開時に映画館で観て、「なんて面白い映画なんだ!」と興奮した。あれから都合3回以上は鑑賞していると思うが、何度観てもやっぱり同じ感想が口から出てくることは、アクション映画として本当に凄いことだ。 普通、どうしたって時間の経過とともに娯楽性の高揚感は薄れてしまうものだけれど、この映画にはそれがない。 ジョン・ウーによるまさに奇跡的な娯楽映画だと思う。  最大の「勝因」は、何と言っても主演俳優“二人”のキャスティングに尽きる。 ジョン・トラヴォルタとニコラス・ケイジこのハリウッドきっての個性派スターが、「対峙」したことで奇跡は起こったと言って過言ではない。 「善と悪の立場が入れ替わる」という類いの映画は多々あり、当然一人の俳優が二通りのキャラクターを演じなければならないわけだが、大概の場合、俳優の“フィット感”はどちらかのキャラクターに偏るものだ。 しかし、今作のジョン・トラヴォルタとニコラス・ケイジは、それぞれが善と悪どちらを演じた時にも“フィット感”が半端ない。 両者とも“善”の時は深い哀しみと憂いを帯びつつも燃えたぎる「正義」を貫き、“悪”の時はとことんまで狂気的な残虐性を楽しんでいる。 単なる「名演」という言葉の範疇には留まらず、俳優という表現者としてのポテンシャルが爆発しているような印象を、この二人のスター俳優に感じる。  これでもかという膨大な物量のアクションシーンの興奮を経て迎えるラストのシークエンスで、不覚にも泣いてしまった。 絶望的な状況を戦い抜き、それまでに抱えてきた“心の傷”までも絶妙な塩梅で解消させてしまうこの展開力。 この映画はやっぱり奇跡的だ。
[映画館(字幕)] 9点(2003-11-04 12:32:29)
243.  ドライビング Miss デイジー
ジェシカ・タンディとモーガン・フリーマンとの人間関係が非常に濃厚に描かれている。といっても決して重苦しくならず、日常的な会話の中でお互いの真意や社会的な問題等を描き出しているあたりが、巧く、味わい深い脚本であった。紆余曲折を経てたどり着いた2人の関係は、極めて崇高なものに思えた。
9点(2003-10-31 12:45:51)
244.  タイタニック(1997)
公開当時は、個人的にディカプリオを毛嫌いしていたせいもあって配役に不満があったのだけれど、それでも2回劇場に足を運ばせ、2回目においても時間の長さを感じさせなかったこの映画のエンターテイメント性は物凄く大きい。今になって思えば、ディカプリオほどあの役にハマる俳優もおらず、相手役のケイト・ウィンスレットにしてもキャラクターに合った配役であったと思う。実際に豪華客船を作って見せた空前絶後の壮大さは、そのまま映画の大きさに反映され、近年における「名作」の名にふさわしい作品に仕上がったと思う。
9点(2003-10-30 17:25:43)
245.  ロミオ&ジュリエット
個人的には、冒頭の銃撃シーンだけでハマってしまい、全編に渡る独特のノリに引き込まれた。原作の持つヨーロッパ的な雰囲気から一転、独創的な熱っぽい南米の空気感がオリジナリティを高め、インパクトのある映画にしている。
9点(2003-10-28 15:05:54)
246.  コン・エアー
何度観てもこの“馬鹿アクション映画”は面白い。 もう流石に見飽きたかと思い、一番好きなラストカットだけ観ようと動画配信サービスにて再生を始めたが、結局最初から最後まで観てしまった。 この手の大味さこそが売りの愛すべき娯楽映画のことを“馬鹿アクション映画”と勝手に呼ばせてもらっているわけだが、この映画こそが、その頂点に君臨する作品と言って過言ではない。  個人的には、中学生時分に一人で映画館に通い始めた頃に観た作品でもあり、自分の映画鑑賞人生においても印象が強い作品の一つと言える。 思い返してみれば、ジョン・マルコヴィッチもジョン・キューザックもスティーヴ・ブシェミも、出演映画として初めて観たのはこの映画だったような気がする。 故に、勿論その後彼らの他の映画も沢山観ているけれど、この映画のキャラクターの印象度が極めて高い。  何と言っても豪華に取り揃えた“凶悪犯軍団”が、馬鹿馬鹿しいほどに魅力的な要素で、彼らの存在感がこの映画の“馬鹿”面白さを助長している。 ボス役の名優・ジョン・マルコヴィッチを頂点にし、ヴィング・レイムス、ダニー・トレホとアクの強い脇役を取り揃え、伝説の連続殺人鬼役にはスティーヴ・ブシェミが不気味な存在感をこれでもかと見せつける。  わらわらと群がるように襲いかかる悪党たち、それに無精髭と長髪を振り乱して奮闘するニコラス・ケイジ、爆発につぐ爆発……、暑苦しくて、工夫の無い娯楽映画に見えがちだが、随所に散りばめられたエスプリが小気味良く効いている。  今後も、観る気がなくとも目の前に映し出されてしまえば、きっと最後まで観てしまうのだろう。 前述の通り、大好きなラストカットを見届けて、そうつくづく思う。
[映画館(字幕)] 9点(2003-10-28 10:06:13)(良:1票)
247.  JFK
2039年にジョン・F・ケネディ暗殺の極秘証拠物件が公開されるという。1963年の事件発生から76年も経過した後での情報公開というあまりに不自然な制限と、それでもそれがまかり通っている現実に、大いなる不穏さと恐ろしさを感じる。  先日、JFK暗殺事件の「陰謀」そのものを生々しく描いた1973年の映画「ダラスの熱い日」を観て、改めてオリバー・ストーンの「JFK」を観直してみようと思った。 都合良く、BS放送を録りためていたHDDの中に今作が録画されていたことに気づき、想定よりも早く再鑑賞することができた。  最初にこの映画を観たのは、もう15年くらい前だったんじゃないかと思う。 中学生か高校生の僕は映画を積極的に見始めたばかりの頃で、この有名な監督の有名な作品を取り敢えず観ておかなければと思い、二巻組のVHSを観たのだったと思う。  そのときの感想としては、JFK暗殺に隠された真相をリアルに描いた骨太な社会派ドラマであるということを感じつつも、やはり圧倒的な尺の長さに退屈を覚えてしまった。 自分自身まだまだ子供だったし、この事件にまつわる事実関係や時代背景をあまりに理解していなかったのだろうと思う。  今でもその詳細を熟知しているわけではなかろうが、それなりに歳を重ね、歴史や社会の“常”をある程度理解出来るようになった分、この映画が相当に作り込まれた凄い映画だと言うことを改めて実感した。  「ダラスの熱い日」を観ても感じたことだが、結局のところ何が「真実」なのかは分からない。 これから更に時間を重ね、この「事件」が「史実」になるにつれ、その核心はさらにぼかされていくのかもしれない。 ただそうだとしても、もっとも重要なことは、ケビン・コスナーが演じた検事が法廷で訴えたように、たとえ時代が移り変わっても「真実」を追い求める姿勢を崩さず、それを受け継いでいくことだと思った。  情報公開の2039年まであと28年。何事も無ければ、自分自身もなんとかその内容を知ることが出来るだろうと思う。 何が正しく、何が間違っていたのか。果たしてその総てが明らかになるかどうかは分からないけれど、心待ちにしたいと思う。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2003-10-23 17:04:53)
248.  羊たちの沈黙
もはや言う必要もないほどであるが、この映画を超えるサイコサスペンス映画はいまだ誕生していない。衝撃的で秀逸なサスペンス映画は毎年公開されるが、それでも今作の域を超えないのは、それらの映画が今作を手本に作られているからであろう。今やこの映画は、サイコサスペンス映画のバイブルとなっていると言って過言ではないだろうと思う。今尚、変わらぬ迫力でハンニバル・<人食い>・レクターを演じるアンソニー・ホプキンスの偉大さもさることながら、彼さえも食ってしまうほどのジョディ・フォスターの大女優への瑞々しさが、この映画の最大の功労かもしれない。
[地上波(字幕)] 9点(2003-10-22 15:12:48)(良:1票)
249.  エイリアン
この映画をまともに観るのは何年ぶりだろうか。 いや、実際は、かつて淀川長治氏の日曜洋画劇場で放映された吹替え版を何度が観た程度で、字幕版をしっかりと観るのはこれが初めてだったのかもしれない。(しかも今回はBlu-ray特典のディレクターズカット版)  もちろん、エイリアンがどういう場面でどういう登場を見せるかということは把握しており、ストーリーの顛末も当然知っているのだが、それでも次の瞬間にもエイリアンが襲いくるというシーンでは、恐怖の余り目を背けがちになってしまった。 リドリー・スコットが生み出したこのSFモンスター映画の醍醐味は、何を置いてもやはりその「恐怖」だと思う。  宇宙船という完全に閉鎖された空間に突如として付加された恐怖。 それは、モンスターそのものに対する恐怖というよりは、それから逃げられないという恐怖の真髄だ。 そこにある思惑により隠された真意による不信感が巧みに混じり合い、映画史上かつてない恐怖感を生み出したのだと思う。  今回どうしてもこの映画を再見したかった最大の理由は、今作の前日譚として公開されたばかりの「プロメテウス」を観るため。 改めて今作を見返してみると、エイリアンそのものの出生をはじめ、その発端となるシーンのあらゆる「謎」が気になる。よくもまあリドリー・スコットは、このあからさまな「伏線」を30年も放っておいたなと思う。  そして、30年前の映画にも関わらず、映し出される映像世界のスタイリッシュさに舌を巻く。本編開始前の“20世紀フォックス”のタイトルロゴの古めかしさに「そんなに昔の映画なのか?」と違和感を感じるほどに。  P.S.あたり前だが、シガニー・ウィーバーが若い!終盤の“半ケツ”が、その瑞々しさを極めて分かりやすく表現している。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2003-10-21 00:45:25)(笑:1票)
250.  エグゼクティブ・デシジョン 《ネタバレ》 
カート・ラッセル&スティーブン・セガールの二大スターの「競演」というプロモーションに乗せられて、映画を見始めた束の間、スティーブン・セガールが死ぬ……。 二大スターの競演を叫んでおきながら、この映画のセガールは、なんと映画の序盤で航空機から吹き飛んで、文字通り消えてしまうのだ。あの「無敵」のセガールが大した見せ場もないまま、退場してしまう展開には映画ファンならずとも呆然としてしまう。  そのまま、カート・ラッセルのワンマン映画に転じて終わってしまうようなら、アンフェアなプロモーションで観客を欺いた"クソ映画”と言われても仕方が無いところ。 だが、この映画はそうではなく、セガールが居なくなってからの展開がとても面白い。  テロリストにハイジャックされた旅客機を奪還すべく、非戦闘員のカート・ラッセルとセガール隊長を失った特殊部隊メンバー、コンピューター技術者、そして旅客機のCAが、あの手この手と策を巡らす。 潜入していることすらもテロリストにバレないように隠密的に危機に対峙していく展開が、終始緊迫感を引き出してくれる。  主人公のカート・ラッセルばかりが活躍するのではなく、それぞれのキャラクターが立っていることにも脚本の巧さをを感じる。 そして、そのキャラクターたちのキャスティングが良い。 残された特殊部隊のリーダーにジョン・レグイザモ、コンピューター技術者にオリバー・プラット、他にも「ターミネーター2」のジョー・モートンや悪役俳優のJ・Tウォルシュを脇に配し、90年代のアメリカ映画をよく観ている人には地味に嬉しい配役だったりする。 それに加えて、主人公を終始サポートするCA役には、この映画の5年後に「チョコレート」でアカデミー賞を獲得するハル・ベリーがキャスティングされ、利発で勇敢なヒロインを好演している。 更には、テレビ映画「名探偵ポワロシリーズ」のポワロ役で馴染み深い英国人俳優デビッド・スーシェが、テロリストグループのリーダーに扮し、印象的な悪役ぶりを披露してくれている。  改めて観返すと、やっぱり相当に面白味に溢れたアクション大作だなと痛感した。 アクション映画は一回観れば充分なんてよく言われがちだが、良い映画はやはり何度観ても良いし、面白さがより深まってくる。  主人公とヒロインのお決まりのラストシーンなんて、ベタ過ぎて逆に最高。
[映画館(字幕)] 9点(2003-10-20 21:01:27)
251.  王さまの剣
すっとぼけた魔法使いのレクチャーを受けて、しがない少年が伝説の王になるというストーリーが実に魅力的だった。幾種かの小動物の生活を体験することで人間的に成長していく展開がとてもファンタジックで楽しい。憎まれ口をたたくフクロウや魔法使いのライバルの魔女と脇のキャラクター性も秀逸で味わい深い。あまり有名ではないけど、ディズニー映画の隠れた名作であることは間違いない。
9点(2003-10-17 00:30:03)
252.  12モンキーズ
まずテリー・ギリアムの特異な世界観に圧倒される。特に未来の世界のそれは秀逸で異世界を映し出すようであった。その映像世界と同調するようなストーリー展開とテーマ性はまさに衝撃的であった。未来を変えようと奔走する主人公、しかし運命は変えられず文字通り悪夢が現実となる。元ネタは短編映画「ラ・ジュテ」からであるが、哲学性と宇宙的思想からなるこの物語の独創性は素晴らしい。
9点(2003-10-14 14:48:30)
253.  ピーター・パン(1953)
子供の頃何度も繰り返し観てセリフが頭の中に焼きついているほどだ。ドジだけど、やっぱり海賊らしく悪党で卑劣なフック船長のキャラクターが良かった。確かにティンカーベルは嫉妬でシャレにならないとこまで行き過ぎてるねえ。
[ビデオ(吹替)] 9点(2003-10-11 16:03:49)
254.  ネバーエンディング・ストーリー
子供の頃何度も観てそれぞれのキャラクターの造型が脳裏に焼きついている。今みたいにCGはほとんど使っていないのだけれど、クリーチャーの造型に味わい深さがあった。虚無が迫ってくる描写が子供心にとても怖ろしくて、緊迫感があった。一見子供向けっぽい感じはするが、内容や演出は明らかにアダルト向けである。
[地上波(吹替)] 9点(2003-10-10 03:09:04)
255.  ジュマンジ
今となっては続編が出なかったのが不思議に思えるくらい良く出来た娯楽映画だった。ドラえもんの道具ばりの不思議スゴロクがパニックを起こす様がとても迫力があって小気味良く面白い。何十年もその不思議スゴロクの中のジャングルに閉じ込められていたという無茶苦茶な人生を送った主人公もロビン・ウイリアムスだからこそのハマり役だったと思う。なんとなく気持ち悪い全体的な雰囲気も良かった。公開時の評価はあまり良くなかったが、秀逸なエンターテイメント性に優れた傑作だと思う。    (追記) 名優ロビン・ウィリアムスが世を去ってはや一年。個人的には彼の主演映画の中で最も大好きな映画を何回目かの再鑑賞。 20年前に劇場鑑賞して以降、幾度となく観てきたが、変わらず安定した「娯楽」を観る者に与えてくれる愛すべき映画だと思う。  公開当時は、最新のVFXを最大の売りにした作品だったはずで、普通そういう映画は時間の経過とともに劣化していくものだが、この映画は違う。 当然、ビジュアル的には現在の最新技術による精巧なVFXと比較すれば大いに見劣る。 それでも今作が娯楽映画として劣化していない要因は、やはり一にも二にも主演俳優の存在感に尽きる。 ロビン・ウィリアムスによるロビン・ウィリアムスらしい“最適な”オーバーアクトこそが、この映画の最大の娯楽性だろう。  20年という月日が経ち、技術的には劣化したと言えるビジュアルももはや味わい深さを伴ってきてる。 今はなき名優の記憶は、今後さらにこの映画の中でも価値を深めていくことだろう。 僕はこの先も何度もこの娯楽映画を観て、変わらず「あー面白かった」とシンプルな感想を発し続けると思う。
[映画館(字幕)] 9点(2003-10-06 13:53:37)
256.  GODZILLA ゴジラ(1998)
相変わらず評価が悪いけど、この映画はモンスターパニックとして最高の出来であると思う。エメリッヒ監督お得意のB級テイストが実に効果的に映画をまとめている。キャストのノリの軽い演技もモンスター映画的で良い。多くの人が今作をゴジラ映画として評価するけど、それは間違いだ。今作に登場する怪獣はゴジラではない。放射能の突然変異で生まれたゴジラに似た巨大生物なのである。
9点(2003-09-29 12:28:33)
257.  ブラック・レイン
劇中、タイトルである「Black Rain」というキーワードを台詞の中で発する人物が、「若山富三郎」であるということに今回の再鑑賞で初めて気付いて、自分自身がこの名作を“ちゃんと”観られていなかったということと、リドリー・スコットは流石に「わかっている」ということを、思い知った。  今作といえば何と言っても伝説的俳優である松田優作の「遺作」として、彼の鬼気迫るまさに伝説的な演技があまりに強く印象に残る。 そして、亡き高倉健が、日本が誇るスター俳優として、ハリウッドスターのマイケル・ダグラスに対して一歩も引かぬ存在感を“魅せつけた”作品でもある。  とういわけで、日本の映画ファンとしてはどうしても、マイケル・ダグラスとアンディ・ガルシアという両ハリウッドスターに対する、高倉健、松田優作という日本映画史に燦然と残る両名優の存在に目がいきがちである。 しかしながら、 今回改めて観直してみると、前述の大親分役の若山富三郎を筆頭に、警視役の神山繁、用心棒役の安岡力也、その他ヤクザ役の國村隼、内田裕也、ガッツ石松、島木譲二……日本の俳優陣はみな強い個性を放っていて、素晴らしい脇役ぶり、端役ぶりを見せてくれている。 彼らの存在感こそが、外国映画が日本を描く際に生じる“違和感”を最小限に抑え込んでいるとも言えると思う。  はっきり言って得体のしれなかったであろう日本の俳優陣を的確に演出したリドリー・スコット監督は「流石」の一言に尽きるが、この映画の場合、彼らのキャスティングに成功した日本側のエージェントも「最高」の仕事をしたと思えてならない。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2003-09-28 17:27:44)(良:1票)
258.  レインマン
「映画っていうものは感動的なものだな」と、具体的な実感を初めて伴ったのは、民放の洋画劇場で観たこの映画だったような気がする。  そして、「名優」という形容を覚えた対象も、今作のダスティン・ホフマンを見たときだったと思う。  過去に何度も観た映画だったが、数年ぶりにこの映画を観て、改めて「名作」という呼称にふさわしい作品だと思った。  名優ダスティン・ホフマンの出演映画は、この作品以前のものも以降のものも沢山観てきたが、この映画の彼が、個人的にはもっとも“しっくり”くる。 それくらいこの映画で“レイモンド”を演じた彼の演技は素晴らしく、紛れも無く映画史に残る名演だと思う。  同時に、久々の観賞においては、若々しいトム・クルーズの存在も印象的だった。 大俳優の圧倒的な演技に対峙し、自らに与えられたキャラクターを見事に表現している様には、彼がこの後更なるスター俳優となっていくことに対する必然性を感じた。  この映画が、1988年当時の新旧スター俳優の高いパフォーマンスが最高の形で融合した「傑作」であることを再確認できた。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2003-09-28 02:01:49)
259.  トゥルーライズ
民放の洋画劇場で通算何度目から知らないが、また「トゥルーライズ」が放送されていた。 久しぶりに観たくなったので、録画して鑑賞した。 何となく違和感を感じつつ、エンディングを迎えて、大部分が放送用の編集でカットされていたことに気づいた。 不完全燃焼を覚えたので、すぐにDVDを借りて見直すことにした。  改めてノーカット版を観ると、これまでのテレビ放映でも相当数のカットがあったことに気づかされた。 作品のテイストに直接関わるような重要なカットや台詞が、無闇矢鱈に省かれてしまっていたのだ。 振り返ってみれば、この映画を最初に観たのは、たぶん新作として並んでいた“レンタルビデオ”だったと思う。 完全なノーカット版を観たのは、それ以来と言える。  少しキワドい台詞やシーンが片っ端からカットされていることを知ってしまうと、テレビ放映版はアーノルド・シュワルツェネッガーの大雑把な存在感が際立つとても荒い映画に見えてしまう。 でも、実際のこの映画は、大人びたジョークとエスプリに溢れたとても質の高いエンターテイメントである。  主人公はもちろんシュワルツェネッガーであるが、この映画の見所は彼ではない。 もっとも注目すべきは、妻役のジェイミー・リー・カーティスであり、むしろ彼女の映画と言ってしまっても過言ではない。  長年連れ添った夫の“本当の嘘”。そのベールが徐々に剥がされるにつれ、地味で堅い妻のあまりに魅力的な本質があらわになってくる。 ジェイミー・リー・カーティスという女優の存在のユニークさ、そして隠し持った妖婉さとのギャップを堪能するべき映画だ。   シュワちゃんの相棒役のトム・アーノルドや、情けないスケコマシ野郎を演じるビル・パクストンもそれぞれ良い味を出している。 そういう細かな要素が合わさって、「良い映画」は構築されると思う。それなのに、カットだらけではせっかくの傑作が台無しだ。 やっぱり、民放映画は観るべきではないらしい……。
[DVD(字幕)] 9点(2003-09-28 01:10:57)(良:1票)
260.  JAWS/ジョーズ
今でこそスティーブン・スピルバーグは娯楽映画の大御所という見方が一部では強いが、この映画などを観ると、スピルバーグこそ映画界における革命児であり鬼才であると言えるのではないか。製作当時の限定された技術と制作費でこれほどまでサメという生物に恐怖とサスペンスを植えつけた彼はまさに野心に包まれた挑戦者という名称がふさわしい。そして大御所と呼ばれる現在も彼の映画製作における探究心は揺るぎない。
9点(2003-09-27 20:02:56)
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