241. ウェディング・シンガー
《ネタバレ》 王道を行くラブコメディーですね。さらに結婚式シーンも多く、ピンクやレースいっぱいのインテリアもたくさん登場して甘さたっぷりでした。ドリューはキュート爆発ですし。で、主人公の二人は最初それぞれ婚約者がいたんですが、どっちのカップルも全然似合いじゃないんですよ。「何でこの相手を選ぶのさー」と首をひねりました。だから最後の大円団は「もう、当然だよね。」という感じでした。全編にほぼ途切れることなく80,sが流れていてなかなかでしたが、最後の飛行機の中でアダムが歌った歌が みんな持って行っちゃいましたね。私は拍手してしまった。まあ、王道ですから結果はわかってましたけどね。そしてビリー・アイドル御大をも食う印象のブシェミ。フリフリのシャツきて…カルボナーラの胡椒みたいな存在でした。 7点(2004-02-28 02:28:16)(良:1票) |
242. プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角
《ネタバレ》 サントラ購入後、何年かしてからやっとビデオを借りた思い出があります。リアルタイムの80年代を切り取った青春映画。一応貧富差の問題なども盛り込んでいました。う~ん、私の中ではストーリーがサントラに勝てませんでした。もう一度見直そうという気持ちは沸き起こらないのですが、手作りドレスや爽やか(過ぎる?)ブロークン・ハートのダッキー君など、この頃の風俗をそれなりに楽しめるのではないでしょうか。テーマ曲が今でも大好きなので点数おまけ。 6点(2004-02-27 18:12:37) |
243. セブン
《ネタバレ》 何故だったのだろう。この類の映画は苦手な私が、前評判でかなりグロいシーンもあると聞かされていたこれを、わざわざ映画館まで足を運び見に行ったのは。多分思い付きだ、一人で行ったから。そうだった、何かに腹を立てて、怒りのやり場にこの破滅的な映画を選んだのだ。聖書にでてくる「七つの大罪」を基にした事件を追う、定年間近の老齢の刑事と熱い血に任せて行動する若き刑事。噂どおりの暗い映像と見ているだけでどっと疲れを感じるような犯行現場。事件が七つ起きるまでの早さとベテラン刑事が犯人のめぼしを付ける早さは置いておくにしても、絶望感の礫をこちらに投げながら進むストーリーに、完全にはまり見入ってしまった。雨の中の追跡シーンは、がなるような音楽と黒い色、展開の速さに圧倒された。犯人役ケビン・スペイシーの、傍に寄られたくないと思うほどの嫌悪感も出色だった。絶望のラストにはなぜか太陽光が降り注ぎ、ヘミングウェイの一説が語られる。普段あまり気がつかないようにしているが確実に存在する、心の中の闇を映像化したような作品だ。良くできた映画を選んだと思った。お腹の中の怒りをずるんと引っ張り出し、最悪の後味を土産に持たせてくれたハリウッド映画。やられた。 8点(2004-02-26 19:03:12)(良:1票) |
244. 真夏の夜の夢(1999)
何百年も前に書かれたシャイクスピアのコメディ、どんな内容のお話なんざんしょ、と見るのならOK。だいたいの内容がわかっていれば(ガラスの仮面にも出てきましたね)見なくていいかな。見る前に何故だかものすごく期待をしていたんだけど、かなり退屈した覚えがあります。パックはやはりはつらつとした印象を持っているので、可愛い感じでお願いしたかった。 3点(2004-02-23 10:13:58) |
245. セレブリティ
ケネス・ブラナーとアレン。おっかなびっくり見てみた。よくもブラナーをあんなにカッコ悪く撮ってくれたな!!でも演出するアレンにも演じるブラナーにもそれだけ力があるって事でしょうか。反対にディカプリオは、まんまあんな生活を送っていたりして。ストーリーはいつものアレン。ブラナー応援のつもりで最後まで見ました。はあ…。 4点(2004-02-23 09:59:12) |
246. ギター弾きの恋
頑張って最後まで見たアレン映画。この映画で初めてサマンサ・モートンに出くわしたが、「んん?ミア・ファーローか?」と最初思ってしまった。表情のみでで喜怒哀楽を出すこの女の子を、アレンは良く見つけキャスティングしたなあ。そして、女優ミアをどこかで追っているのかな、と思った。途中インタビューの入るドキュメンタリー式のつくりで、サマンサは突然パッと画面から消え去る。別れのドラマはないのか!とビックリしたが、アレンらしいと言えばアレンらしい。ショーン・ペンは、口ばっかりの弱っち男が板についていて好演。役者さんはいいんだけれど、やっぱりこの映画はあまり私には合わなかった。 5点(2004-02-23 09:46:10)(良:1票) |
247. ミッション:インポッシブル
今更何を云わんかや、の娯楽映画。テレビとかでもいっぱい真似されてましたね。出演者も豪華、アクションも派手、主演はギラギラトム・クルーーーウズ!!で、見た後すぐはこのどきどきハラハラすっきり映画を楽しみましたが、少ししたらものすごい速さで心の中から去ってしまいました。 6点(2004-02-22 10:24:31) |
248. バニラ・スカイ
《ネタバレ》 オリジナルよりこちらを先に見ました。そのときは素直に楽しめましたが…。知っていて見た私も悪いのですが、同じことしちゃダメだよ。顔の変形とか自殺シーンとか、死亡後のペネロペちゃんの想いとか、主人公トム・クルーズの都合いいようにいじった他はオリジナルと同じじゃん。こういうものを作って、ヒロインを使い回しまでして、何考えてんだと呆れました。それなりに面白かったけれど、この企画はダメ。2点。納得いかないのは、キャメロンの方がペネロペより可愛く見えたこと。あとは、最後のほうにチョロッと出てきたなんだか不気味な夢の会社の人がちょっと良かったです。「シャイン」の青年時代のヘルフゴッド役だったと思います。 2点(2004-02-22 09:23:11) |
249. マイノリティ・リポート
結構面白かったですよ、トム・クルーズ映画。「なんだ、やっぱりトムに都合よく話が流れるのね。」と思うところはたっくさんありましたけど、エンターテイメントとしては成功していると思います。試写会のチケットをいただいて見に行ったのですが、いちいちいちいちトムがカッコつけてたのを翌日職場で真似して見せました。「何かっていうとポーズとるんだよ。こう、グワッてさあ……」とやっていたら上司に睨まれました(あははは)。サマンサ・モートンはイノセントな雰囲気をよく出していたと思います。あれだけ未来の世界を見せておいて、ラスト穏やかな自然を写して終わるというやり方に感心しました。 8点(2004-02-22 09:09:25)(笑:1票) |
250. 蜘蛛女(1993)
《ネタバレ》 レナ・オリンかっちょよい!!華々しい毒蜘蛛女。最初から最後までワルの魅力たっぷり見ごたえバッチリでした。死に方も、銃でドカンとやられるくらいでないと。ただ、殺した男がステレオタイプのフニャフニャ男だったのが残念。オールドマン演ずる男は、敵マフィアに情報漏らす程度の、最後まで姑息な小物で通してもよかったなあ。 7点(2004-02-20 19:07:30) |
251. ロッキー
私は、仕事や家事で長い時間をかけてやっと何かをやり遂げたとき、「エイドリア~~~~ン!!」と言う癖がある。最近では庭の草むしり。 8点(2004-02-17 20:47:39)(笑:3票) |
252. 欲望という名の電車(1951)
始めの1時間は、ブランチの気色悪さになぜか引っ張られた。その後1時間は、どんどんエスカレートしていく彼女の狂気に引っ張られた。こういう、目の離せない演技というのを久しぶりに見た。スタンレー(M・ブランド)は乱暴を振るうとき、少し手が震えたりしていて、彼女の芝居に比べたら…。追い詰められ破綻し、けばけばしい外身から悲しみが流れ出てくる。こんなにおぞましく、すごい役を役を演じられるヴィヴィアン・リーに8点。 8点(2004-02-16 18:58:36) |
253. ブリジット・ジョーンズの日記
原作未読ですが、いーくら「ありのままの君が好き」だって言ったって、ちょっとおちゃらけが過ぎますよ。32歳の悩める内面よりも、バニーガールの扮装で失敗したり、テレビ中継で失敗したり、料理で失敗したりとブリジットのコケっぷりばかりが目立っていましたね。面白いのは面白いですよ。でもその中に、焦ったり、悩んだりという身につまされるような女心は見えませんでした。レニーセルヴィガーがわりと好きなので、彼女じゃなかったら最後まで持たなかったかも。かくいう私も32歳。もうちょっと、頑張って……るんじゃないか? 5点(2004-02-12 19:25:46) |
254. 黙秘
地味で、画面は暗いです。主に女優さんが物語を動かすんですが、お世辞にも華があるとは言いがたい方々。しかし、長年心の奥底に溜めてあったそれぞれの悲しみを徐々に知るうちに、ああ、これはこの人たちの持つ、華々しさではなく見事な粘土細工を作り上げるような力が必要な作品なんだなあと実感しました。 血の繋がった母子の愛と、血の繋がりはないけれど深い信頼関係の上にある愛を感じることができました。 7点(2004-02-11 18:32:05) |
255. カーラの結婚宣言
《ネタバレ》 J・ルイスがキュートでした。お気に入りのリビシはそれに輪をかけて可愛らしかったです。それが最大の収穫かな…。このテーマを扱って映画をつくるのは難しいと思う。ともすれば不安な空気が頭をもたげてきそうなところを、常に明るく乗り切って、最後まで爽やかさを保った作りは私は良かったと思う。でも最初から飛ばしすぎではお母さん?かなり早いうちから「あの子がわからない」「私よりいい母親がいるはず」など。向き合ってひざくっつけて話し合う場面も無しでは無理でしょう?それにカーラが一人暮らしを主張するとき、母以外が良く考えもせずカーラに同調するのもなんだか…。家族の愛情が深そうには見えるけど、ちょっと違うような気がしました。でも最後の結婚式のシーンは、素直に素敵だなあと感じました。んー、リビシの活躍で点は甘めです。 6点(2004-02-11 01:48:06) |
256. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
《ネタバレ》 主人公は人間の格好をしたサカナ。心はもう全く海に捧げている。陸のサカナはポツンとした存在で、海が恋しくて、狂おしいほど恋しくて、友が海で逝ってしまったのがまたやるせなくて、最後はとうとう海に消えていく。これを見た後の切なさはたまらなかった。魚や海になりきれない人間の「生」、そして彼がただ一人心のそばに置いた女性が、普通に泣いたり笑ったりするありふれた人間だったのも切ない。だけど「行って、私の愛を見てきなさい」と主人公を送り出す彼女はすごい。あの一瞬で聖母になった。あの方法で彼を解放した深い想いと迫力に、同じ女として脱帽した。書いていてまた切なくなってきた。 8点(2004-02-10 20:15:58)(良:1票) |
257. ジャンヌ・ダルク(1999)
《ネタバレ》 もともと私にはよくわからないのですが、宗教色を気にしないでエンターテイメントとして、フィクションとしてみればまずまずでは。ジョボビッチのジャンヌ・ダルクは非常に美しいし熱演でしたが、神懸かった少女の心理描写がうまく出ていたかというと、点数が下がります。しかし、マルコビッチの小さな動きに至るまでの気色悪さは天晴れなほどでした。火あぶりシーンで終わるので、後味の悪さはこの上ないです。 5点(2004-02-10 19:42:51) |
258. ファーゴ
《ネタバレ》 上も下も右も左も真っ白の世界に、目印としてブシェミがつんと突き刺す棒杭の意味の無さ・・・。犯罪の動機も薄っぺらで、犯罪の依頼人も実行犯もどこか抜けている。おまけに事件を捜査をする警官は妊婦さん。どこまでも慌てることなく、犯人も難なく捕まえる。ほよよんとした風体を保ちながら。この映画は起伏の無い犯罪映画で、婦警さんのさらにほよよんとしたダンナが登場し、おっとりした空気を投げてきたりする。薄っぺらな犯罪におっとり空気、新しいのかもしれないが、良さが私には引っかかってこなかった。 5点(2004-02-09 21:15:20) |
259. モンスターズ・インク
なかなか。キャラクターは今更言うまでも無く、モンスターズインクという会社の設定も面白かった。オープニングは洒落ててカッコ良く、エンディングのNG集は遊び心で溢れていましたね。ストーリーは、まあ普通に楽しかったけど、ブーちゃんはもちょっと意外なハチャメチャをしても良かったかな。 7点(2004-02-08 08:57:56) |
260. 蜘蛛女のキス
《ネタバレ》 うわー、暗く、悲しく、後味悪く、だけどとても素敵な映画でした。ゲイと政治犯が監房の中で過ごすうちに、少しづつ心の糸を結び合う過程が描かれています。ゲイのモリーナ役、ウィリアム・ハートが特に秀逸で、落ち窪んだ目の囚人が、最後は愛のために走るレジスタンスに成り代わっていて、私にはとても美しく見えました。二人で房で語り合うシーンが多いのですが、モリーナの優しさやにじみ出てくるような悲しさが、刑務所という暗くて厳しい、硬い背景を和ませていました。二人の魂はどこに行ったのでしょうね。最後、空想の世界に旅立つバレンティノが愛しい女性と手をつなぎながらも「モリーナは?」と振り返るところがひどく印象に残っています。 9点(2004-02-07 19:36:40) |