301. オースティン・パワーズ:デラックス
腹を抱えての大笑いを期待したのだが-。散りばめられたパロディの数々にどうもしっくりこない感じで見終わってえらい後悔した。パロディだったら余程「フライング・ハイ」2作を見たほうが笑える。 2点(2001-08-18 17:37:00) |
302. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
特別版を除くと17年ぶりかな。私も「ポッド・レース」を「ベン・ハー」の戦車競争にオーバーラップさせながら見ました。来年のエピソード2が楽しみですが,若い頃胸をときめかせた三部作の興奮はもう求められないんだろうな。できればエピソード7以降を制作して欲しいけど,ハミルもハリソンもフィッシャーも年喰ったろうしなぁ。 7点(2001-08-17 21:17:04) |
303. 聖なる嘘つき/その名はジェイコブ
やはり皆さんも「ライフ・イズ・ 」と比べてしまっていますね。妙に安心したりして。抑制の効いた暗色系の映像が,ともすれば饒舌すぎるロビン・ウィリアムズの演技とうまく中和した感じがあり,見応えがあった。最後に赤軍に発見というのも歴史的に見て信憑性がある(戦車もそれらしかったし)。 9点(2001-08-17 21:06:41) |
304. アンナと王様
チョウ・ユンファ演じる王様が何と聡明なことか,と思った。聡明な王とやはり聡明な英国人女性の心の交流がほほえましく,スペクタクルな見せ場も十分だった。しかし,このあとシャムの王朝はどうなってしまいやがて日本軍の支配を受けることになるのだろう,反英感情がいつのまに反日感情になってしまったのか,などと考えてしまった。 9点(2001-08-12 10:11:43) |
305. アマデウス
サリエリがモーツァルトを毒殺したという破天荒な設定に目をつぶれば実に面白い人間ドラマとして楽しめた。お下劣極まりないモーツァルトが最高である。 9点(2001-08-12 10:03:01) |
306. おしゃれ泥棒
ウィリアム・ワイラー監督の作品て実ははずれないと思う。「大いなる西部」「コレクター」「ベン・ハー」と名作揃いだ。軽妙にして洒脱。飽きることなく胸ときめかせて見た。ピーター・オトゥールって若々しいよな。「ラスト・エンペラー」では見るも無惨って感じだったけど。 8点(2001-08-11 20:48:47) |
307. 007/ワールド・イズ・ノット・イナフ
ついつい見ちゃう007.今回も相変わらずの内容で,安心させてくれました。しかし,ソフィー・マルソーってこんな魅力無かったっけ。余程デニース・リチャーズの方が魅力的。もっとも物理学者(?)にはとても見えないけど(爆)。 7点(2001-08-04 10:49:16) |
308. ワイルドシングス
これって絶対お薦めです。最後まで全く気が抜けないし,はらはらもんだし,サービスシーンはあるし。デニース・リチャーズは007より絶対こっちがいい。 9点(2001-08-04 10:41:25) |
309. マスク・オブ・ゾロ
誰にでも楽しめる第一級の活劇である。一気に見てしまった。しかし,バンデラスもホプキンスの前じゃただの不良のお兄さんでしかないね。それもねらいのうちなんだろうけど,存在感が悪いけど雲泥の差。 8点(2001-08-04 10:37:12) |
310. ディープ・インパクト(1998)
宇宙船と都市と郊外へ避難する人々と,ドラマは輻輳しながら終結を迎える。決して目新しい内容ではないが,それぞれに重いテーゼがありよくできた作品と思う。ピアノをフューチャーしたJ・ホーナーの音楽も美しい。ホーナーは「タイタニック」ばかりが有名だけど,「ブレイブハート」「アメリカ物語」「アポロ13」等素晴らしいスコアを提供していると思う。 8点(2001-08-04 10:27:27) |
311. ファイヤーフォックス
ソ連潜入の緊迫感あふれる前半と空中戦の後半のコントラストは鮮やか。荒唐無稽極まりないストーリーは悪くないとは思うが,さすがに20年を経て空戦シーンの特撮は時代を感じざるを得ない。しかし,前半の息苦しいほどの暗い映像,「ペイルライダー」もそうだったがイーストウッドって暗い性格?とついつい思ってしまう。M・ジャールの音楽はここでも素晴らしい。飛沫が飛び散るような弦楽の速いパッセージに輝かしいブラスが乗るマーチは実にカッコイイ。 7点(2001-08-04 01:48:02) |
312. 遠すぎた橋
史実でありながら徹底して戦闘シーンにこだわった点で「空軍大戦略」と並ぶ戦争映画の傑作と思う。大物をそろえたキャスティングや細切れのストーリー,視聴後の後味の悪さ等投稿された皆さんがご指摘の通りと思うが,単なるハッピーエンドものや戦争の虚しさ・悲惨さを訴えた(ただし連合軍側の)作品が多いアメリカ映画にあって,マーケットガーデン作戦という言わば連合軍の汚点とも言うべきものを敢えてモチーフにしたアッテンボローの慧眼を讃えたいと思う。今は亡きジョン・アディスンの「遠すぎた橋のマーチ」は名曲だ。どなたかサウンドトラックのCDの情報を教えてください。 8点(2001-08-04 01:27:53) |
313. 1941
三船にビーティ,ベルーシにクリストファー・リー,大物達が皆大まじめでやっているのが素晴らしい。抱腹絶倒・サービス満点,(石が飛んできそうだが)これこそスピルバーグの傑作と思う。別に戦争を皮肉ったり,日本軍をおちょくったりしたかったわけではない。開戦直後に舞台を借りてドタバタ喜劇を壮大なスケールでつくりたかっただけなのだろう。エンドクレジット「1941」のマーチは「ミッドウェイ・マーチ」と並ぶウィリアムスの傑作。ごきげんである。 8点(2001-08-04 01:13:08) |
314. 赤ちゃんのおでかけ
文句無く楽しめて誰にもお薦めできるコメディってこういう作品なんだろうな。 8点(2001-08-04 00:54:00) |
315. スペース・カウボーイ
いやー一気に見ちゃいました。大多数の方がご指摘の通り,前半のモノクロシーンは「ライトスタッフ」,地上とのやりとりは「ファイヤーフォックス」,大気圏突入とランディングは「アポロ13」に「スペースキャンプ」「カプリコーン1」までオーバーラップしてしまった。エンターティメントに徹した作品が史実やスペクタクルに比べて感銘が薄い,などとは決して思わないが,それらの作品を知らなければもっともっと楽しめたろう。何か食い足りないというか勿体ないというかちょっと残念。もっとも「ファイヤーフォックス」にしても「ガントレット」にしても似たような感慨があったので,クリント・イーストウッドの作品てそういうものなのか,とついつい思ってしまった。そんなことよりイーストウッドの映画にかける情熱と見事なSFXを評価すべきなのかもしれない。 7点(2001-08-04 00:31:53) |
316. 太陽の帝国(1987)
「ドラえもん」さんのコメントに大いに賛同してキーを叩いています。上海に侵入した日本軍によって租界のの西洋人たちに大混乱が生じ,両親と離ればなれになった場面,美しい東からの光は長崎へ投下された原爆,そしてラストの全面的な勝利にはほど遠いシーン。戦争の進行と少年の成長を輻輳させる手腕は決して目新しいものではないのかもしれないが,決して饒舌にならない淡々とした筆致が印象的だった。珍しく決して声高にならないJ・ウィリアムスの音楽もこうした姿勢に合致したものである。「P51,Cadelac of the sky!」は圧巻だが゜,戦争映画の常として,T34の零戦はやっぱり見ていて情けない。 7点(2001-07-16 21:24:23) |
317. メンフィス・ベル(1990)
「空軍大戦略」程でないにしても,爆撃機内部の地獄絵図のような悲惨さはよく出ていると思う。また,出撃前夜の大ダンスパーティのシーン,あれもまた事実。日本では考えられないことだが,そんな国と戦争して勝てるわきゃないわな。スコットランド民謡(特にアメイジング・グレイスは効果的)をモチーフにしたG・フェントンの曲もよいが,みんな「バックドラフト(料理の鉄人)」に聞こえてしまうきらいも。 9点(2001-07-04 23:34:04) |
318. ロケッティア
どうせ仕様もないお笑い活劇だろう,たまに見るのもいいか,と半分小馬鹿にしながら見たが,何々これがなかなか楽しめる。ラストの飛行船の爆破シーンは圧巻だが,史実を絡ませたり,ティモシー・ダルトンを悪役にしたりと結構見せ場には事欠かない。何も考えずに楽しめる点で第一級の活劇と思う。 8点(2001-07-02 21:05:35) |
319. ブレイブハート
徹底的にリアリティを追求した映像処理ももちろん凄いが,英国史の一面を鋭い骨太な筆致で,書き殴ったような印象を受けた。どうしてワールドカップにはイングランドとスコットランドが出るのか,某F1ドライバーの国籍はGBでもヘルメットのデザインは青地に白のクロスなのか,帝国主義とナショナリズムとは何なのか等々,多くのことを考えさせてくれた。暴言を承知で一言,わが国のウォレスは藤原経清だ。それにしても不作不作と言われた95年のアカデミー賞だが,これと「アポロ13」の一騎打ちとは高レベルの年だったのではないか。曲はどっちもJ・ホーナーの感動的なスコアだし。 10点(2001-07-01 23:22:51) |
320. ファンタジア2000
楽曲の既製のイメージにこだわりすぎると,楽しめないかもしれない。「ローマの松」と鯨,「火の鳥」と楽園の花々等,前作以上かどうかは分からないが飽きずに集中できた(映画館デビューの3歳の息子は飽きた)。「鉛の兵隊」+ショスタコーヴィチのPCの映像は秀逸で,これこそ全編の白眉だ。 8点(2001-07-01 22:49:36) |