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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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321.  クルーエル・インテンションズ 《ネタバレ》 
人の心を悪魔のように操る少女と義理の弟が、何のために戦っているのかがピンとこない。 エロティックな内容もありながら、女優は裸にもならない。 どうせやるなら、シャロン・ストーンくらい見せればいいのに。 そういうのはなしでリアルな学園ものにするなら、実年齢が高校生くらいのキャストにしたほうがいい。  サスペンスとしてのストーリーも破綻しているように思えるし、人物にも背景が見えてこないしキャラがブレている印象。 キャスリンは元彼がセシルに乗り換えたことでセシルを標的にしたのに、セシルがチェロ教師の黒人に恋心を抱いているのではピントがぼやける。 セバスチャンが初めて愛するアネット役のリース・ウィザースプーンにも、それほどの魅力は感じない。  サスペンスなのか、純愛ものなのか、エロ路線なのか、すべてにおいて中途半端。
[地上波(吹替)] 3点(2015-03-03 22:58:25)(良:1票)
322.  ザ・スナイパー(2006)
スナイパーのプロフェッショナルぶりに期待したが、そういう話でもなく。 スリルやサスペンス性に乏しくて特に盛り上がりもなかった。
[地上波(吹替)] 3点(2015-02-26 23:04:48)
323.  真夜中のカーボーイ 《ネタバレ》 
タイトルで西部劇かと勘違いして見始めたが、全然違ってずっこけた。 夢を抱いて都会に出てきた田舎者をジョン・ヴォイトが好演。 その垢抜けなさと素朴さがにじみ出ていた。 ダスティン・ホフマンもさすがの存在感で、大都会での掃き溜めにうごめく二人の閉塞感はすごいが、肝心のストーリーに面白みがない。 世間知らずな青年が現実の厳しさにぶち当たったということ。 そんなに固い友情を結ぶような出来事もなかったように思うし、ペテン師との絆の強さが腑に落ちない。 夢の破れ方もなんだかあっけないような。 恋人をレイプされた過去があるようだけど、その描き方も中途半端な印象で、それならなくてもよかったかも。
[DVD(字幕)] 4点(2015-02-26 22:37:27)
324.  インビジブル(2000) 《ネタバレ》 
透明人間になったのを利用して、シャワーを浴びる美女の部屋に忍び込んでなんて話は、コミカルな漫画かB級テイストの低予算映画の得意分野。 ところが、次々と殺人を犯して、派手な爆破もありと、相当な制作費をかけて有名俳優も主役に置いている。 ストーリーや設定も強引で、犯罪を犯すにしても天才エリート科学者が殺人鬼のジェイソンかと思えるような無軌道な暴れっぷり。 エロならエロ、ホラーならホラー、B級ならB級に徹したほうが良かった。 映像技術の進化には感心するけれど、全般的にチグハグで違和感たっぷりで、ヴァーホーベン監督がなんとも無駄な贅沢をしている印象。
[地上波(吹替)] 3点(2015-02-10 22:26:34)
325.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
まったくどんでん返しになっていないラストに呆然。 あまりにも見え見えだったので、それがミスディレクションでもう一ひねりあるだろうと思ったくらい。 ところが、早くから予想された通りの真相で、拍子抜けもいいところ。  レイプ殺人の被害者とされた女と、犯人とされた同僚の男が、ともに死刑廃止の活動家ということで、事件の真相は見えてくる。 それに、ケヴィン・スペイシーということで、どうしてもカイザーソゼのイメージがあって、素直に冤罪の被害者で終わるとも思えない。 そこで死刑撤廃を目的とした計略が疑われるが、それにぴったり合致するようなシーンが続く。 デビッドがビッツィーへ孤独と不安を抱える二人が愛し合ったところで、やっぱり二人は共犯だったと予想が確信に。 愛する女の思いを遂げさせ、一緒に死んであげるというのは、究極の男の純愛か。 愛というよりは共感と、冤罪ですべてを失ったことへの絶望と復讐のような動機かもしれないが。 ただ、中盤から真相が見えてしまい、謎解きやどんでん返しのサスペンスの醍醐味は味わえず。  そういったことを抜きにしても、内容的にもスッキリはしない。 死刑廃止の思想も、それを実現する手段もまったく共感できないし、生死をかけてそこに突き進んでいくことに違和感を覚える。 コンスタンスがデビッドも犠牲になる偽装計画に反対しなかったのも解せない。
[DVD(吹替)] 3点(2015-02-10 22:25:31)
326.  コンタクト 《ネタバレ》 
実際UFOが地球を訪れているかどうかは別にして、この宇宙の中に人類より優れた知的生命体がいても全然不思議ではない。 むしろ、いないほうがおかしいくらい。 そんな宇宙への想像力をかきたててくれる作品。 2時間半の長尺の割りには、それほど長くは感じなかった。 どうなるのかと興味を持って最後まで見ることができたからだろう。  男女の関係になった牧師のパーマーに、審議会で神の存在を信じるかという、無神論者のエリーの足を引っ張る質問がされ、新型宇宙船の乗務員の座を逃す。 上司のドラムリンはエリーの研究に否定的だったくせに、成果が見えるとエリーの功績や役割を横取りする形に。 研究者の世界では珍しくないことのようだが、SFといってもそういった現実世界の人間模様が描かれておもしろい。 ただ、肝心の宇宙からのメッセージの意図は、結局なんなのかピンとこなかった。
[DVD(吹替)] 6点(2015-02-08 23:56:33)
327.  ギフト(2000) 《ネタバレ》 
霊能者が殺人事件の真相を探っていくホラーサスペンスだが、真犯人がすぐにわかってしまう。 暴力男のドニーが冤罪であることは明白だし、事件前夜の浮気相手だった判事もミスリードの役割を十分に果たせてはいない。 前半から真犯人がバレバレのサスペンスほど興ざめなものはない。 おまけに、窮地を助けたのが首を吊っていたバディの幽霊だったとなると、どこかで聞いたことのあるような心霊話っぽくなってしまう。 事故死した夫と問題行動を起こす長男のことも中途半端で消化不良。
[DVD(吹替)] 3点(2015-02-07 00:07:17)
328.  ゴーン・ベイビー・ゴーン 《ネタバレ》 
珍しくマジで腹が立った映画。 作品ではなく主人公に対してだ。 犯罪者に組するような人権弁護士が大嫌いなのだが、それに匹敵する嫌悪感。 あの少女が老人の愛情の元で育てられるのがいいか、養育能力のないジャンキー母の元で育てられるのがいいか。 間違いなく少女にとっては不幸な選択だったと確信するが、主人公はどんな責任も取れるわけがない。 中途半端な遵法精神と正義感を振りかざした頭の堅さで、何人もの人間を不幸にした。 それで正しいことをしていると信念を持っているところが、悪人よりも始末が悪い。 別れていった彼女に共感する。  モーガン・フリーマンが早々に引退して姿を消したので変だなと思い、事件の隠れキーマンだと気づいてしまう。 サスペンスでは特にネタバレを警戒して事前情報はできるだけ入れないようにはしているが、こればっかりは仕方ない。 このキャスティングがネタバレのマイナスに。 ただ、その存在感はやっぱり光っており、痛し痒しといったところか。  見終わって後味がよくないし好きにはなれないが、感情が揺さぶられたのは確か。 どんな監督かと興味を持ったら、主演ケイシー&監督ベンのアフレック兄弟の作品だったのか。
[DVD(吹替)] 8点(2015-01-31 23:57:39)
329.  ナイト・オン・ザ・プラネット 《ネタバレ》 
5つの都市でのタクシーを舞台にしたオムニバス。  ①「ロサンゼルス」ウィノナ・ライダー扮する蓮っ葉なドライバー。 そのタレント性を見出した業界関係の女性客がオファーしても、生き方がブレずに素っ気なく断るのがカッコいい。  ②「ニューヨーク」黒人客が拾ったのは、運転もろくにできない東独からきたばかりのドライバー。 業を煮やした黒人客が代わりに運転席に。  ③「パリ」コートジボワール移民の黒人がドライバー。 黒人酔客二人の態度に我慢できずに途中で降ろし、次は盲目の女性を乗せることに。 ラストは事故って、盲目に引っ掛けたちょっとしたオチもついている。  ④「ローマ」客の状況を考えずにやたらしゃべりまくるドライバー。 薬を落としてそのまま逝ってしまった老神父にやっと気づいてオタオタする、たいして面白くもないコメディ。  ⑤「ヘルシンキ」不幸なことのあった客より、もっと不幸な身の上だったドライバー。 なんだか不幸自慢対決のようで。  5編通じてウィットが効いてちょっとオシャレな感じ。 でも、それだけといえばそれだけで心に残りそうなものはない。 夜のタクシーでの会話と雰囲気は独特のものが感じられるが、おもしろいとは思わない。 オムニバスを傑作にするには難しい。 この作品でもやっぱりそう感じてしまった。
[DVD(字幕)] 3点(2015-01-30 21:49:42)
330.  大いなる西部 《ネタバレ》 
西部の男にとって「嘘つき」「腰抜け」と侮蔑されることが何よりも耐えがたい屈辱。 そうした侮蔑には死をも覚悟して「勇敢さ」を証明しなければならない。 婚約者のパットも未来のパートナーに勇敢さを求める。 が、主人公は人に見せる勇敢さを嫌い、どんな屈辱も甘んじて受けることを良しとする。 「男らしい」の概念の違う二人がうまくいくはずもない。 男のダンディズムはカッコいいが、家族に黙って二日も家を空けて心配をかけたのは責められても仕方ない気はするけど。  監督がウィリアム・ワイラーだけに、一味違った西部劇。 ガンに頼らず、西部劇的な強さを求めない主人公というのがおもしろい。 ヘネシー側とテリル大佐側の確執を、ドンパチもあまり使わず人間ドラマとして見せてくれる。 パーティに乱入するなど、ただの粗暴オヤジかに見えたヘネシーが、終盤では大佐とイメージが逆転。 卑怯な手を使った息子を許さない筋の通った男気はカッコいい。 一方、相手を叩き潰すことに執着する大佐は、傲慢さが鼻につくように。 大佐についていけなくなったスティーブらと、それでも一人で敵地に向かう大佐。 スティーブも放っておけばよかったのに、見捨てておけなかった西部魂が紛争をややこしくした。 結局、最後は老雄二人で決着をつけようとするが、相撃ちの共倒れで戦いの虚しさを際立たせる結果に。 主人公の尽力もむなしく、根の深い争いを止められなかった。 理性が感情を制し切れなかった悲劇。 世の中の紛争や対立は、きっとこんなものなんだろうなと思わせる。  タイプの異なる二人の女性が絡んだラブストーリーもあって楽しめる。 ただ、主人公がスーパーマン的な活躍で紛争を解決するわけでもなく、従来の西部劇に求めるようなカタルシスはない。 そういった点での物足りなさは感じるかもしれないが、ある意味現代的なドラマといえる。
[DVD(字幕)] 7点(2015-01-28 23:54:59)
331.  ブラックホーク・ダウン 《ネタバレ》 
この手の戦争映画では、いつも登場人物が判別できるまで苦労する。 特にこの映画のように白人がたくさん出てきて軍隊式に髪型や服装を同じにされると、馴染みの俳優でないかぎり誰が誰だがわからなくなる。 戦闘のリアルな迫力は『バンド・オブ・ブラザース』を思わせる。 ただ、そちらは連続ドラマで人物の認識も感情移入もしやすかった。 その点、この映画では死亡者が出ても誰だかピンと来ないことがあり、その他大勢の死と変わりなくなってしまう。 平時での顔と戦闘時の顔が一致できれば、人物背景もわかってもっと思い入れができるのだが。  とはいえ、戦場の生々しさはすごい。 原作がソマリア内戦への米軍介入を描いたノンフィクションだけに、現実の戦闘の凄まじさ、混乱ぶりを見せてくれる。 市街地で孤立する米軍部隊に、アリのように群がる民兵たち。 一般市民も含めて敵意むき出しに襲い掛かってくる様が、和平の難しさを感じさせる。 米兵に銃を向けた民兵が射殺され、民兵の妻が報復しようと夫の銃を拾ってまた殺される。 憎しみの連鎖はどちらかが絶滅するまで終わらないものか。  米軍が敵地で取り残された少数の味方を救い出そうとして、それより多くの兵が死傷する。 なんだかとても非合理的なことをしているように見えるが、犠牲を払ってでも仲間を見捨てないという姿勢が一貫していた。 そういう連帯意識がないとバラバラになるからだろう。 その辺りがいかにもアメリカらしい。 仲間のために戦い続ける決意を語る兵士の言葉に、元々は何のための戦争なのかとわからなくなってくる。
[DVD(吹替)] 5点(2015-01-27 22:46:06)(良:1票)
332.  クリムゾン・タイド 《ネタバレ》 
「潜水艦映画にハズレなし」と言われる中でも一番おもしろかったかも。 みなぎる緊迫感で釘付けにされる。 敵の攻撃から母国を守るために一刻も早く先制核を撃ちこもうとする艦長と、もう一度命令を確認するまで自重すべきとする副艦長の激しい攻防。 どちらも自分が正しいと信じての行動だけに妥協の余地はなく、自分の信じる最善を尽くすなら妨げとなる相手を潰さなければならない。 結末はなんとなく早くから予想はついたし、結局その予想通りではあったけれど、それでも息詰まる緊迫感にしびれた。 ジーン・ハックマンとデンゼル・ワシントンのせめぎあいが魅せてくれる。  ただ、ラストはちょっと物足りない。 裁判もあやふやな灰色決着で、艦長は退官するもののお咎めなし。 愛国から出た行動なら、規則を破って全面核戦争に陥ったかもしれない危機を招いたことにも目をつぶる。 そんなハリウッド映画らしいハッピーエンドに、少し腑に落ちないものは感じる。
[DVD(吹替)] 9点(2015-01-25 18:35:06)(良:1票)
333.  アフターショック 《ネタバレ》 
地震になるまでが長い。 チリ地震のパニック映画という予備知識はあったので、もしかして違う映画かと思ったほど。 まったりしすぎているが、後半がそのギャップで引き立つのと、人物にある程度思い入れを持たせてくれる効果はある。 パニックものでは特に、思い入れがあるのとないのとではハラハラの度合いが全然違ってくる。 エキストラ同様の人物が死んだところで、ほとんど他人事になってしまうので。  地震や津波といった天災も悲惨だけれど、それに伴う醜悪なエゴや争いによる人災のほうがもっと悲惨。 日本の震災では民度の高い助け合いのほうが多く見られたようだが、国によってはこうした暴動や凶行も十分起こりえるのが怖い。 無法地帯の修羅場と化して、人間の醜い部をこれでもかとばかりに露出させてくる。 善意で助けようとする人も、報われることなく地獄絵図に。 もう踏んだり蹴ったりでとことん救いのない、悪趣味ともいえる映画。 製作・脚本・主演を担うのが『ホステル』のイーライ・ロスだとわかってなるほどなと。 ワインセラーの女性ガイドや掃除のおばさん等、最後までストーリーに絡んでもおかしくないキャラでも序盤からバンバン惜しげもなく死なせていく。 その死に方もむごたらしくて、パニック映画というよりもホラー系のグロさが前面に出ている。 後味が悪すぎてあまり好きなタイプの映画ではないものの、明確なコンセプトに沿ってよくできているし、感情を揺さぶるインパクトはある。  再鑑賞。次から次に嫌なことが起こる映画。どんな顔して作ってるんだろうと、ふと思った。
[DVD(吹替)] 8点(2015-01-20 02:53:02)
334.  デッド・インパクト 処刑捜査 《ネタバレ》 
爆弾魔のテロリストとの対決は『24』を思わせるような展開と雰囲気。 10人の命か妻の命かの選択を強いられた冒頭は、迫る時間と主人公の刑事の葛藤にグイっと話に引き込まれる。 犯人のライオンは、常に先を読む頭脳に加え、爆弾のスペシャリスト&変装の達人。 とても強そうに見えない中年のハゲなのに、刑事との格闘でも互角に渡り合う。 マンガのようなスーパーヒールで、こいつ一人に捜査は振り回される。 ラストは心中覚悟の防弾チョッキが、たまたまラッキーに転んだけれど、FBI側がかなりの無能。 イザベルが犯人の偽情報に吊られて一人でノコノコ出かけて人質にされたり。 FBIのビルにあれだけ大量の爆薬が仕掛けられるっていうのも、そんなに警備がザルなのかと。 それに、コルデロ議員暗殺が犯人の真の目的であれば、それまでの手段が回りくどすぎる。 冷静に振り返ると他にもご都合主義のツッコミどころは多いが、『24』と同じでスピーディーな展開と勢いに圧倒されて疑問は置き去りにされ、強引にストーリーの流れにもっていかれてしまう。 なので、退屈はしないし、エンターテイメント性はある。
[地上波(吹替)] 5点(2015-01-17 01:52:12)
335.  蜘蛛女(1993) 《ネタバレ》 
『氷の微笑』のシャロン・ストーンのようなクールでセクシーな悪女ではなく、レナ・オリンはモンスターのようなアバズレ悪女。 ゴキブリのような生命力でつきまとう様は、ターミネーターを彷彿させるほどの迫力。 まさに、マフィアのボスさえもタジタジとなる女。 それにしては死に方が呆気なかったけど。 こういう性悪が滲み出ているケバい女に引っかかる男もどうかしている。 手酷い目に遭うゲイリー・ゴールドマンも、マフィアに情報を流す汚職刑事なので、自業自得で同情の余地もない。
[地上波(吹替)] 4点(2015-01-13 23:42:02)
336.  夕陽のギャングたち 《ネタバレ》 
山賊のボスとアイルランドの革命家が手を結んでの珍共闘で、かなり異色の西部劇。 銀行強盗を企むただの悪党が、メキシコ革命に巻き込まれていくのがユニーク。 相乗りした馬車でブルジョアジーに冷たい視線を浴びる農夫が、盗賊の頭の本性を現す冒頭はセリジオ・レオーネらしくて痛快。 ただ、その後が期待ほどではなく、レオーネ作品としてはちょっと物足りない。 反発していた二人に芽生える友情は好みの定番パターンだが、ロッド・タイガーとジェームズ・コバーンにはあまり乗れなかった。 コバーンの演じたのが拳銃ではなく爆薬のスペシャリストというのも、西部劇に求めるものとは違っていた。  レオーネ特有の長回しが見られるが、『ウエスタン』くらいの緊張感と渋みがあれば全く気にならないのだけれど、それが冗長に感じられる。 なので、150分超がやっぱり長くて、2時間くらいにまとめればちょうどいい感じ。 モリコーネのションションション~♪の独特のフレーズが妙に頭に残る。
[DVD(吹替)] 5点(2015-01-11 22:33:09)
337.  ディープエンド・オブ・オーシャン 《ネタバレ》 
家族というものをじっくり描いた、静かでじんわりくる作品。 誘拐で子供を失った家族に生じた歪みがリアル。 最近どこかで似たような設定の映画を観たなと記憶を辿ったら『八日目の蝉』もそうだった。 生みの親か育ての親かというのは、昔からよく扱われたテーマでもある。  弟が発見されて戻ってきても、9年間の空白はあまりにも大きかった。 弟が育ててくれた男の元に戻りたがったのも無理はない。 誘拐犯だった女が自殺して、残されたものは誰も悪くない善人ばかり。 犯人が起こした不幸ではあるけれど、女も子供を失う不幸があった。 誘拐しても結局心の隙間が埋められずに自殺してしまった、悪人というよりも悲しい人。 不幸な出来事ですべての歯車が狂っての軋轢がもどかしい。  子供を喪失して崩壊状態だったカッパドーラ家は、もがきながらも再生の道を探る。 ベスは夫に愛して欲しかったし、兄は母に愛して欲しかった。 もちろん当人は愛しているつもりだけれど、いろんな事情にとらわれてそれが疎かになり、伝わっていなかった。 愛情不足でできた隙間は、愛情で埋めるしかない。 そんなメッセージが聞こえてくる王道のホームドラマ。 兄は何をふてくされているのかとガキっぽく見えたが、あの年頃だとそれが普通か。 むしろ、そんな兄を素直に受け入れる弟が出来すぎている気もする。 そうでないとドラマが収拾しなかっただろうが、兄弟のどろどろとした葛藤が続いても不思議ではないところだ。 あくまで子供の頃のよくある兄弟ゲンカとして仲直りしたのが微笑ましかった。  違和感を感じたのは、犯人の夫が意外と被害者家族に強気で、子供の扱いについて責めるようなことも言っていたこと。 誘拐のことは何も知らなかったとはいえ、身内の犯罪なのだから日本的な感覚でいえばもっと低姿勢で当たり前のところで、その辺はお国柄の違いだろうか。 弟がカッパドーラ家に戻るにあたって養父との別れのシーンがなかったが、そこはちゃんと描いて欲しかった。 カッパドーラ家にとってはハッピーエンドだけれど、養父にとっては厳しく寂しい結果でもあるので気になった。
[DVD(吹替)] 6点(2015-01-08 21:48:00)
338.  バラキ 《ネタバレ》 
裏切り者とボスに誤解されて消されそうになったバラキが、マフィアのオルメタ(沈黙の掟)を破ることで復讐し、FBIとの取引で家族や自身の身を守ろうとする。 髭のないブロンソンに慣れてくるにつれて、ストーリーにのめり込んでいく。 組織の幹部が初めてマフィアの実態を証言した実話ベースで、マフィアの実在の人物が実名で描かれているのが興味深い。 バラキとジェノヴェーゼが獄中で死んでからようやく制作にGOサインが出たようだが、完成までにマフィアからの脅迫など紆余曲折があったというのもうなずける。 実話ベースの作品にありがちな淡々とした流れで、珠玉の名作『ゴッドファーザー』に比べるとドラマ性は低いが、ドキュメンタリー的な生々しさはある。 実話ものといっても2時間の映画にまとめる上で割愛されているエピソードも結構あるようだが、マフィアの大まかな実態は掴めるし、マフィアものが好きなら見て損はない。
[DVD(吹替)] 7点(2015-01-06 23:25:56)
339.  リトル・ミス・サンシャイン 《ネタバレ》 
こんな車には絶対同乗したくない。 そう思わせるギスギスした空気。 登場人物が個性的で実にいい。 バツ1子連れの母。 言うことは立派だが実の伴わない短気な父。 退役軍人でヘロイン使用がバレて老人ホームを追い出された祖父。 ニーチェに影響されて夢を叶えるまで口をきかない兄。 ミスコンで優勝を夢見る無邪気な妹。 そんな一家に、自殺未遂を図ったゲイの伯父まで加われば、珍道中にならないわけがない。  マイクロバスは故障で、押しがけしないと走れない。 祖父が薬物中毒のためかポックリ逝ってしまう。 兄は色覚異常が判明してパイロットの夢が絶たれる。 父は浮沈を賭けたビジネスの契約に失敗。 次から次へとトラブルに襲われて、青息吐息の崩壊寸前。 それでも何とかミスコン会場に到着したものの、参加者のレベルの違いは歴然。 出場しても恥をかくのがオチなので、父は辞めさせようとするが、母は本人の意思を尊重すべきと主張。 どちらも娘を思ってのことだが、結局出場するオリーブにどうなることかとヒヤヒヤさせられる。 もうこの時点で、どっぷり感情移入していったよう。 祖父から教えられた下品なダンスを未熟に踊る姿に、凍りつく会場。 いつの間にか家族の身になって、観ているこちらもいたたまれなくなる思いに。 そこからが感動的。  オリーブを傷つけまいとの思いで、一緒に盛り上げるために次々とステージに出る家族にハートを揺さぶられる。 恥ずかしくて痛々しくて、それでもって熱くなる何ともいえないシーン。 戸惑う観客の中で、一家の姿に共鳴する一部の観客が救い。 一家の表情は、それまでが嘘のように晴れ晴れとしていた。 オンボロバスは家族の思いやりと協力でやっと走り出せる。 この気持ちがある限り、負け組では終わらないはず。 ファミリーの良さを振り返らせるハートウォーミングな秀作だ。
[DVD(吹替)] 8点(2015-01-04 00:03:46)(良:1票)
340.  ミッション:インポッシブル 《ネタバレ》 
スパイ大作戦からのお馴染みのテーマ曲がテンションを高める。 ジム役ジョン・ヴォイトのいかにもな悪人面に、こいつが黒幕だろうと思っていたので意外性も何もない。 共犯者である妻役がエマニュエル・ベアールでは父娘にしか見えず、それも怪しさにつながってしまったような。 ただ、イーサンが真相に気づいたジムとの会話シーンで、事件の再現を交えながら、イーサンがジムに騙されたふりをする演出は面白かった。 どんでん返しにこだわって、必要以上に話をややこしくしてしまった感はある。 『ゴースト・プロトコル』のほうを先に観てしまったけど、迫力ではそちらのほうが上。
[地上波(吹替)] 5点(2014-12-31 21:58:25)
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