21. 猿の惑星/キングダム
《ネタバレ》 見た素直な感想は「案外面白いじゃん」だった。 まだ続くのかこのシリーズはと言う印象だが、今度のは完全な新作で前のシリーズを全く未見でも問題ない。 今度の主役は若いノアと言うキャラクターだが、相変わらず表情も豊かで人間性?にあふれている。 自分に付きまとう謎の人間の少女メイを助けることになったが、彼女を通してプロキシマス・シーザーの言う「人間は信用ならん」と言う 言葉の意味を実感させられる事となる。 予告編は全く違いますね。あれはミスリードだ。本作は人間の恐ろしさや狡猾さが主体的に描かれている。 まだまだ猿の時代は訪れそうにない。次作も楽しみになった。 [映画館(字幕)] 8点(2024-05-14 22:11:41) |
22. インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
《ネタバレ》 予告編で感じた「ヌルさ」よりは面白かったです。 ハリソン・フォードももはやアクションは無理ですが、列車の屋根に乗ったり、馬に乗ったり精一杯頑張ってました。 今回は時空を超えるお話ですが、あのダイヤル自体に特殊な能力がある訳ではなく「時空の歪みの場所を教える」だけなんで盛り上がりには若干欠けるが、それでも時空を越える際に「どこへ出るんだ?」と言う緊迫感はありました。 全体的に過去作へのオマージュに満ちており、総集編的雰囲気が強いですが、特に1に回帰しようと言う明白な意思は感じられて好感は持てました。 クライマックスで「ここに留まる」とダダをこねるインディを殴って帰還するヘレナは良かったですし、ラストのあのやり取りも1へのオマージュにあふれてました。 7点にしたいところですが、ここで1点プラスします。 [映画館(字幕)] 8点(2023-06-30 21:32:01) |
23. ハロウィン THE END
《ネタバレ》 これはかなり意表を突かれましたね。 このシリーズは前2作がスプラッター&スラッシャー映画だし、本作で「ついにブギーマンとの決着だ」と言う作品を予想してたのに、蓋を開けてみるとブギーマンはほぼ出番なし、1人の善良な青年がブギーマンに堕ちるまでを描いてました。これは賛否両論だろうなぁ。でも見応えは充分あったし私は肯定したいです。 クライマックスで娘も暗黒面に堕ちるかと思ったが、結局おばあちゃんについたのはやはり彼のことを心から信じてなかったというか「こいつやっぱりヘンくね?」と言う思いがあったからであろう。最後にブギーマンときっちり決着をつけたのは素晴らしい。本当にこれで最後だろうねと言うことでおまけの8点を献上します。 ただし、また何か作ったらここに戻ってきて点数下げるよ。 [映画館(字幕)] 8点(2023-04-26 15:27:56) |
24. ナイブズ・アウト:グラスオニオン
《ネタバレ》 一言で言えば痛快な作品でした。正月早々面白いもん見た。 クライマックスで「モナリザ」を燃やすと言う暴挙に出たが、実際にこれをやったらもちろん私は非難するが、これは映画の中の話。 これはマイルズや彼の取り巻き達に向けた強烈なメッセージだろう。「このクソ馬鹿ども。ここまでやれば分かるか?」と言う。 マイルズに両手でFポーズをしてためらう事なく警備解除ボタンを押す彼女の勇姿。 クライマックスの爽快さで8点献上します。 [インターネット(吹替)] 8点(2023-01-11 10:50:22) |
25. ザ・メニュー
これはサスペンスであり、極上のスリラーでもある。 文句なく面白い。おすすめ。 [映画館(字幕)] 8点(2022-11-19 15:13:27) |
26. ウィリーズ・ワンダーランド
《ネタバレ》 これは最高の娯楽作品ですね。ニコラス・ケイジが最高にハマってます。人を殺すイカれたテーマパークvsニコラス・ケイジだ。魔物への生贄として雇ったのに猛烈な強さでぶちのめす、ぶちのめす。しかも最初から最後まで全くの無口。プロの清掃に徹し定期的に休憩、エナジードリンク、ピンボール、掃除再開をこなすところも良い。面白かったです。 [インターネット(吹替)] 8点(2022-07-26 20:49:33) |
27. マリグナント 狂暴な悪夢
これは率直に面白かった。なかなか話の全体像がつかめない前半部は少しイライラもしたが、描写に見所も多く退屈するところはない。特に後半の展開は満点に近く、クライマックスは「ターミネーターかよ!」と言う怒涛の展開だ。最近、元気のなかったジェームズ・ワンもここへ来て全開となったようだ。 でもここまで殺したらめでたしめでたしとはいかんよなぁ…。 [映画館(字幕)] 8点(2021-11-13 22:43:19) |
28. 死霊館 悪魔のせいなら、無罪。
《ネタバレ》 まず、この邦題を付けた担当者のセンスはゼロだと思う。また、この映画は法廷で悪魔の存在を証明する話でもない。実際、法廷のシーンはごく僅かだ。タイトルや宣伝には大いに異論はあるが、内容は本家死霊館の3作目として申し分ない出来であった。やはりウォーレン夫妻が主役だと話が締まる。個人的には「薬を忘れた」のオチの付け方が非常にスマートだったので、おまけの8点です。 [映画館(字幕)] 8点(2021-10-02 19:03:27)(良:1票) |
29. アス
《ネタバレ》 前作「ゲット・アウト」よりも完成度は高い。この人は不安を形にするのがうまい。不安は恐怖に直結してるんでホラー映画の才能は間違いなくあると思う。この作品は自分のドッペルゲンガーが自分を襲いに来るのだが、安易な予想を見事に裏切る展開は素晴らしい。2時間緊張を持続した手腕も素晴らしい。良作だと思う。 この一家は仲良しである事は間違いないが、どうしても緊張をギャグでごまかそうとする夫とそれを「バカか、こいつ」みたいに呆れた視線を送る娘も良かった。途中で主導権を握る口論になった時に「自分は何人殺した」みたいに殺した数を競うのも呆れたが当人達は大真面目だ。こう言う時は腹が座った奴が一番強いのもホラー映画の鉄則なのだから。2時間充分楽しむ事が出来た。 [映画館(字幕)] 8点(2019-09-07 19:28:36) |
30. ハッピー・デス・デイ 2U
《ネタバレ》 前作で完結していると言ったのは誤りだった。前作がそのまんま伏線であった。これを2週間と言う間隔で公開したのは心憎い演出だと思う。でも前作を2週間で打ち切るのは何とももったいない。これ、前作を見てないと全く訳がわからないんで人に勧めようがない。同時公開で前作も上映を続けて欲しかった。前作はループ系だが本作はパラレルワールドになり、主人公がどの世界を選択するかにまさかの感動系もある。面白さでは今年一番かもしれない。 [映画館(字幕)] 8点(2019-07-13 18:56:43)(良:1票) |
31. ハッピー・デス・デイ
《ネタバレ》 キャッチコピーは「時をかけるビッチ」。この瞬間「見たい」と思った。内容は最後に殺される誕生日を永遠に繰り返す女子大生の話だ。犯人は誰だ?から始まり、どうすれば殺されないか、そして自分のふしだらな生活と向きあい、母親との楽しい思い出や父親との確執まで、全くダレることなくストーリーは一気に進む。私はこう言う作品が見たかったんだと確信した。去年の「カメ止め」もそうだが低予算のイキのいい映画でした。 2週間後の続編も見るけど、話自体は完結してるんだよね。そこは唯一心配。 [映画館(字幕)] 8点(2019-06-30 19:13:45) |
32. マローボーン家の掟
この作品「見とくか」程度の認識で入ったんだけど、思いの外出来が良いんで驚いた。「ホラーの怖さは人間の怖さ」を味合わせてくれる良作。あの日、マローボーン家で何が起きたのか、そこには恐ろしくも悲しいドラマがあった。予備知識は一切なしで見た方が良い。おすすめ。 [映画館(字幕)] 8点(2019-04-20 14:24:43) |
33. ヘレディタリー 継承
《ネタバレ》 非常に嫌で怖い映画。ホラー映画としてのレベルはかなり高い。中盤以降、母親が大暴走し「それを言っちゃ終わりでしょ」レベルの暴言を吐きまくる。言った後で口塞いでももう遅いよ。更にあのジオラマはありえないよねぇ…。ラストも気が重くなる。それでも、画や演出は良く久々に「見せない怖さ」を味わったのでホラーとしての満足感は高かった。あの母親の嫌な面も祖母からの「継承」だよねぇ。そして娘も。 [映画館(字幕)] 8点(2018-12-01 19:22:20)(良:1票) |
34. トレイン・ミッション
《ネタバレ》 リーアム・ニーソンの映画には外れが少ないと思ってますが、本作はその中でも最上級の出来です。本作の質を向上させたのはなんと言ってもヴェラ・ファーミガとパトリック・ウィルソンの死霊館コンビ。この2人がサスペンスとして話を盛り上げてくれてます。本作のクライマックスは10年間通いつめた通勤列車の顔だけは知っている仲間と犯人を追い詰めるところ。謎のグループに追われる者をみんなで「我々が助ける」と立ち向かうその連帯感が一番の見どころでした。単発物かと思ったが続編を匂わせる結末。ほんとに作るのかしら? [映画館(字幕)] 8点(2018-04-14 23:10:55) |
35. LOGAN ローガン
《ネタバレ》 これは確かに凄い。ヒュー・ジャックマンがR指定にこだわったのも納得だ。個人的にはチャールズを失った後のローガンの壊れっぷりが痛々しくて見てられなかった。 [映画館(字幕)] 8点(2017-06-11 16:33:24) |
36. 死霊館 エンフィールド事件
《ネタバレ》 ここ数年のホラー映画の中では最も完成度の高い作品でした。いや、これはホラーと言って良いのだろうか?あまり怖さは感じなかった。あの11歳の少女の感じる孤独感、家族でしか励ませないと4人が集い、エドがギターを弾いて歌うシーン。途中でホラーを見ていると言うのを忘れてしまった。肝心のストーリーもあの一家が芝居を売っているはずがないと見ている我々は分かっているが、懐疑派の女性も常識的でまさか?と思わせる展開だった。個人的には前作よりも出来が良いと感じるシリアスで重厚な作品でした。 [映画館(字幕)] 8点(2016-07-10 16:30:37) |
37. ダーク・プレイス(2015)
《ネタバレ》 さすがのシャーリーズ・セロン、安定の演技です。そして、クロエ・グレース・モレッツ。やはりクロエはこう言う性悪なキャラの方が生き生きとしてますね。これは褒めてます。若干腑に落ちない展開もあるが瑣末なことです。この作品は衝撃的な事件から立ち直れないまま成人した主人公が、普通の暮らしを送る決心をするきっかけを得た物語ととらえるべきでしょう。28年経つと真面目になった奴、グレた奴、いろいろいるが。親父だけは安定のクズっぷりでした。文句なしの良作です。 [映画館(字幕)] 8点(2016-06-25 15:04:17) |
38. ザ・ウォーク
《ネタバレ》 これを今は存在しないビルで映画化したのは本当に凄い。どこまでがセットでどこからがCGか全く分からない。このビジュアルだけでも賞賛されて良い。映画は現実にないものを体験する場だ。この作品は綱渡りに至るまでの準備期間に重きを置いているが、やはり見所はクライマックスの綱渡りシーンだ。見て初めて知ったが相当長いことロープにいたのね。これはやはり狂気の技だ。この狂気は見ておいて損はない。そう思った。おすすめ。 [映画館(字幕)] 8点(2016-01-23 20:46:17) |
39. ブリッジ・オブ・スパイ
《ネタバレ》 さすがの安定のスピルバーグ印。脚本、演出、映像ともに申し分ない。民間人弁護士によるスパイの交換交渉と言う地味なテーマだが、スパイ機撃墜のスペクタクルもあり、敵国のスパイを本気で弁護する理由が合衆国憲法を守るためと言うのも素直に納得できた。これ、一番の影の功労者は東独大使館の若い男ではなかろうか?そしてかすかに微笑む彼を見て「この男は使える」と一瞬で見抜いたドノバンの眼力も確かだった。見終わった後の納得感、満足感の高い良作。 [映画館(字幕)] 8点(2016-01-11 21:48:08) |
40. スター・ウォーズ/帝国の逆襲
《ネタバレ》 あの偉大かつエポックメーキングな1作目の続編としては異例と言って良いくらいの暗く重い作品。何しろ同盟軍は敗走に次ぐ敗走。ハン・ソロは捕まって冷凍に、ルークはベイダーに片手を切り落とされて差し伸べられた手を拒否して転落。帝国軍はあのスーパースターデストロイヤーの登場を始めとにかく圧倒的。なのになぜ本作はこんなにも面白いのだろう。敗者の美学とでも呼ぶべき何かがある。アメリカ人にこんな作品が作れるのだろうか?とにかく驚いた作品。スターウォーズ全作を通しても異色ですね。 [映画館(字幕)] 8点(2016-01-03 18:31:24)(良:1票) |