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 > アラジン2014 さんの口コミ一覧。26ページ目
アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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501.  クイックシルバー(1985)
全体的な流れはベッタベタな青春物といった安易な感じです。時代背景も中途半端に古さを感じさせる80年代中盤、ラスト付近のサスペンス風な流れも安易すぎて安っぽさに拍車がかかってしまっていると感じます。そんな微妙な感じの映画ですが実は自転車好きには密かに人気が高かった映画でした。  自転車がメインの映画でこんだけマニアックなのって他にありましたっけ?自転車関係の描写や会話はかなりマニアックなのにほぼ説明がありません。固定ギアでブレーキレバーが無いハンドルの描写があったかと思えば走っているシーンではブレーキレバーがあったりと矛盾もありますが、ピストバイクとかあの手の自転車が好きな人にはたまらない映画です。(私も影響されて自転車やウェアなど揃えました) ライバルの黒人さんも印象深かったのですが、今見たらモーフィアス(ラリー・フィッシュバーン=ローレンス・フィッシュバーン)じゃありませんかー!印象深いハズだ。。青臭い青春映画なので広くお勧めするつもりはありませんが、ラストも綺麗にまとまっていますし自転車好きな人はハマっちゃう映画です。
[映画館(字幕)] 7点(2014-09-05 15:52:29)
502.  キック・アス
パッケージから興味無しとスルーしていましたので大分遅れて鑑賞しました。子供にここまでやらせていいのかという議論はごもっともですが、、だからこそ面白かったとも感じます。ラリった不良は画面に登場させてもOKで、正義の味方として若いヒットガール(クロエ・グレース・モレッツ)が銃を撃つのはNGというのはやはりちょっと理不尽でしょうか。  キックアス(アーロン・テイラー=ジョンソン)の思想はなかなかの失笑もんですが、ボッコボコにやられるので思ったよりリアル路線で描かれています。身体に金属が入ってDCコミックみたいだと喜ぶ彼はなかなか痛い人物なのが見てとれます。また、ヒットガール親子(クロエ / ニコラス・ケイジ)の口の悪さもなかなかアレですが、、普段の彼らがインテリで結構まともそうなのも笑いどころです。フランク・ダミーコ(マーク・ストロング)とレッド・ミスト(クリストファー・ミンツ=プラッセ)親子の物語も結構面白く、シニカルでドギツイ感じがなかなかの恐怖感を醸し出しています。徹底的にリアル路線で描かれたキックアス側と比較してヒットガール側とマフィア側はマンガチックに描かれていて軽めの演出だったのは意味があるのかないのか。  キックアス陣営、ヒットガール陣営、マフィア陣営、それぞれの温度差も一つの見せ場になっていて、映画としては思ったよりもずっと深い作りになっています。ボコられるシーンがYouTubeで人気になったり、TVゲームを意識した見せ方、ロリ的な可愛さを強調したり過激な殺陣のシーンなど色々とツボを心得た作りになっています。また、死体処理のシーンなどもリアルにしっかり描かれていて、この監督さん、意図的に色々やってる感じがあってなかなかの曲者です。助手席にキックアスで運転席にヒットガールというのも、この映画の立場関係を物語っているようで意味深です。またリアル路線のキックアスにラストの善悪を考えさせるのにも何か意味があるのかないのか・・  単純に面白いのはもちろんですが、色んな部分で問題提起された映画だったと思います。興味本位でも構いませんので是非一度お試しください。音楽の使い方もオシャレでポップです♪
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-09-05 13:44:09)(良:1票)
503.  パーフェクト・ワールド
イーストウッドの映画はあまり好きではないのですが、この映画はかなり好きです。まず子供の演技が素晴らしい。そしてもちろんブッチ(ケビン・コスナー)も凄みや優しさを巧みに表現していて、なかなか難しい役どころをきちんと演じています。  大きな視点で見るとこの映画は単調でのんびりしすぎているところがありますし、イーストウッド&ローラ・ダーン組のパートは退屈でスピード感をそぐ最大の要因にもなってしまっています。でもそれらを含め、一つ一つの小エピソードが非常に素晴らしい。誘拐、電話ボックス破壊、タバコ屋、コーン畑、ビュイック強奪、衣料品店、ハロウィン、レコードでのダンス等々、いちいち印象的で素敵、心に残るんですよね。  宗教的戒律に関しては日本人ではあまりピンときませんが、その点はコスナーが代弁してくれるのであまり気にしなくて大丈夫です。子供が宗教によって押さえつけられると本当に可愛そうで、リストを一つずつ叶えてやるシーンには涙がでました。なお、宗教的なルールを破らせることと自由をはき違えている的な意見も見られますが、私はそうではないと考えます。あくまで「子供本人がどうしたいのか?」が重要であって、それを尊重してあげようと考えたブッチに子供が懐いたものだと思います。  オープニングである程度は判っていましたがあのラストは悲しい。予定調和的でベタベタな展開でしたが嫌味が無いのはイーストウッドの手腕か。子供だけが知っている悪人ブッチの真の姿。本当に良い映画だったと思います!
[ビデオ(字幕)] 8点(2014-09-05 13:33:01)
504.  エスター 《ネタバレ》 
【ネタバレあります】 この映画はネタバレ厳禁な作品です。ネタバレすると面白さが半減しますのでご注意ください。  全体的に話も面白いし雰囲気も怖いし、そしてエスター(イザベル・ファーマン)他、子供たちの演技も素晴らしい映画でした。しかしラストが全然ダメです。あれはダメだろ・・ 拳銃で撃ったり氷が割れたりする必要なんて全く無くて、特典映像に付属していた別エンディングの流れ(化粧して警察の前に出るフリだけで十分なんですよ)あれでイイんですよ。わかってないよねーと小一時間説教したいくらい酷いラストでした。ただ、プロットやエスターの可哀そう具合は非常に素晴らしいですし、とばっちりを受けた幼い兄弟たちの演技も素晴らしかったです。  別エンディング版で公開されていたらかなり高得点献上の名作になったかもしれません。現エンディング版だと本当にダメなタイプのB級映画に成り下がってしまっています。まあ、冷静に考えたら途中途中も結構突っ込みどころは多いので(笑)、ある意味B級映画という位置づけでOKなのかもしれませんが・・ それにしても本当に惜しい作品でした。南無。 
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-09-05 13:00:12)
505.  羊たちの沈黙
当時からやたらと高評価なのが何となく信じられなかった作品。レクター博士(アンソニー・ホプキンス)は映画史に残る変態犯罪者を好演していますが、クラリス(ジョディ・フォスター)も負けず世紀の美少女っぷりを発揮しています。 問題はレクターとクラリスのやり取りが魅力的すぎて、本来ストーリーのメインであったはずのバッファロー・ビル事件(テッド・レヴィン)が割とどうでもよくなっている点です。正直なところ、皮剥ぎ変態事件よりも博士と美少女のやりとりのほうが明らかに面白いし、この映画の屋台骨は完全にこちらのほうでしょう。   雄大な雰囲気とインテリジェンスを感じさせつつ、最終的にクラリスの心の中に収束していくストーリー展開は素晴らしいものの、題名にもなった羊うんぬん・・ の話はイマイチ。また、前述の通り現在進行形のバッファロービルの事件があまり面白くないので、その低いテンションのままクラリスパートに話が及ぶと何となくクラリスまで霞んでしまうという、負の相乗効果が最大の致命傷になっています。レクター博士のパートがイチイチ魅力的なのも問題で、結局のところ各パートの面白さのバランスが悪い点がこの映画を冗長なものにしてしまった最大の問題点ではないでしょうか。  世界的にも話題になっただけのことはあってストーリー自体はバランス良くまとまっていますが、しかし何となく高評価も難しい作品でした。皆が褒めたたえているので、ちょっと厳しめの点数にしておきます。
[ビデオ(字幕)] 6点(2014-09-05 12:46:56)
506.  地獄の黙示録 特別完全版
劇場版は残念な評価でしたが完全版で180度評価が変わりました。サーフボード、プレイメイト、フランス農園の追加シーンがとても素晴らしい余韻を残してます。これらの長くて完成された”絶対に必要であったであろうシーン”を削除してしまった劇場版は、明らかに編集ミス&イミフな映画の代表になってしまっています。「ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録」からもその辺の混乱は見て取れますが、おそらく監督自身も映画の完成形がまだまとまっていない中で編集したんだろうと思われます。追加シーン(多少のシーン入れ替え等)のおかげで、ロードムービー・哲学ムービーとしてもかなりの完成度に生まれ変わったと思います。  賛否が分かれるフランス農園のシーンですが、私はこのシーンが大好きです。政治的な会話のおかげで、映画がより哲学的で分かり易いものになった印象です。副次的ですがロクサンヌの美しいシーンも堪能できますし、これからやってくる「この世の地獄」へ向かうにふさわしい追加シーンだったと思います。エンディングの全カットに関しては「全て殲滅せよ」というメモとの整合性を考えると違和感を感じますが、まあ、評価には影響しない程度です。  名作ですが大人になってから感じるべき映画だと思います。なかなか人にはお勧めしにくい映画ですが、私にとっては年に一度は鑑賞するマイベストムービーです。(劇場版は見ませんが)
[DVD(字幕)] 9点(2014-09-04 17:06:26)
507.  光の旅人 K-PAX
ケビンスペイシー&ジェフ・ブリッジスのダブル主演なのにこの安っぽさには驚かされます。(悪い意味で安っぽいB級映画風に見えてしまっていて非常に勿体ない) 中盤、若干の間延び感があるので余計にかったるいのかもしれませんが、まあ、哲学的な雰囲気の作品なので致し方ない部分なのかもしれません。 個人的にはこの映画にかなりハマってしまったので原作本まで取り寄せましたが、原作本と映画版は結構雰囲気が違っていて驚きます。原作と比較すると映画はより宇宙人に寄せて描かれています。映画ではどちらかというとプロート目線で、地球人(+パウエル医師=ジェフ・ブリッジス)の救済といったファンタジックな流れの優しい雰囲気に仕上がっていますが、小説版ではもっとパウエル医師の目線で、どちらかというと現実路線で精神病と向き合いつつも説明がつかない謎をどうやって理論的に説明するか?といったような、小難しい流れがメインとなります。  色々書くとネタバレになるので書きませんが、この映画には素敵な教訓が沢山散りばめられています。外から見た地球人という観点から、観客自身が自分たちの置かれている状況を客観的に考えることができるようになっています。光の速度で旅して行って帰ってくるという小芝居はあまりに適当過ぎて笑えますが、「結婚という概念があるのは地球だけだ、宇宙では誰もそのような非合理的なことは行わない」など、妙に説得力がある話も多くて興味深い。  青い鳥の一件と合せて故郷(K-PAX)へ帰ると言い始めてから俄然面白くなります。ラストへ向かう緊迫感とスピード感は大変素晴らしく、オチもかなり納得できるものでした。重要だったはずのプロートが何者であったのか?という疑問が小さなことのように感じられる素敵なラストは今も心に残ります。個人的には非常に高評価だったので一生懸命人にお勧めする作品ですが、一般的には知名度が低くて非常に残念な作品だったりもします。
[DVD(字幕)] 8点(2014-09-04 16:51:29)(良:1票)
508.  ランボー 《ネタバレ》 
昔は頻繁にTV放送されており、もう何度見たか忘れるほどです。この映画はアクションはいうに及ばず素晴らしいですが、脚本が非常に良く、ランボー(森の王者)vs ティーズル保安官(町の守護者)という構図を違和感なく取り入れています。  一見するとティーズル保安官が悪徳警官のように描かれていますが、小さな町に身なりの汚い見慣れない不審者が現れたことをいち早く察し、保安官として出来るだけ穏便に町の外へ連れ出そうとします。結果的にこの行為が敵対するきっかけを作ってしまいますが、実際問題、重いPTSDを抱えた不審者が刃渡り30㎝の刃物を所持していたわけで、見方によってはティーズル保安官の判断は正しかったともとれます。 また、ランボーの側の主張も至極真っ当なもので、元々は友達を訪ねてきたがそれが叶わず、静かに食事がしたかっただけの話です。無線でランボーは「First Blood(保安官が先に仕掛けてきた)」と弁明し、自分にはその気がなかったことがハッキリします。どちらもそんなに悪くなく、そう考えると人間は接し方一つで大事(おおごと)にもなり得るという教訓も含んだ脚本にも仕上がっています。  意外にも、、ベトナム帰還兵のトラウマを他のどの映画より深く描いてあると思います。内容的には重たい社会派ですが、娯楽アクション作品として子供が楽しめる作りになっていたのは本当に素晴らしいとしかいいようがありません。ご存知の方も多いと思いますが、崖から飛び降りるシーンはスタローン本人が行っており、その際に負傷した腕を自分で縫うシーンも本物だそうです。私たちが子供時代、熱中して見ていたという感性は間違っていなかったということです。  個人的にはオープニング、友人の小屋を尋ねた後に山中の国道を一人で歩くシーンが最高に好きです。最近こういう雰囲気が素敵な映画が減りました。やはり映画といえば、、何かこう訴えかけてくるような意味深なシーンや風景が欲しいものです。最近の映画は軽いのばかりで心に残らなくなりました。そういった意味でも非常に価値がある、社会派アクションエンタメ映画の不滅の名作に匹敵する作品だと思います。
[ビデオ(字幕)] 9点(2014-09-04 16:33:48)
509.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
サスペンス・エンタメとしての完成度は一級品でありながら取り扱うテーマが冤罪や死刑制度なので派手に宣伝できない社会派な雰囲気が漂いまくっている不運な作品。出演陣もかなり見栄えが良く、主人公で死刑囚のデビッド・ゲイルにケヴィン・スペイシー、それを取材する新聞記者ビッツィーにケイト・ウィンスレット、レイプされたとされるゲイルの同僚コンスタンスにローラ・リニー等、かなり豪華な顔ぶれです。  とにかく冤罪や死刑、性犯罪をテーマにした作品ですのであまり派手に演出できない点がイタイですが、そのハンデをものともせず「セブン」「ユージュアル・サスペクツ」のケビン・スペイシーを主役に持ってきた点は凄い攻めようです。普通ならスペイシーが主役だと誰でも疑いたくなりますが、その上であえてこのラストを見せ切ったのはもの凄い勝負だったと思います。監督と制作陣に拍手を送りたいレベルです。 この映画の凄いところは、ストーリーをきちんと理解していない人がラストシーンを見てもネタバレしない点です。ストーリーを理解していない人にはなぜスペイシーがビデオに出てきたのか意味が判らないからです。学生とのセックスもそうですが、主人公はいつだって何も悪いことはしていません。色んな意味で深く考えさせられる素晴らしい映画だったと思います。  全体的なトーンは暗めですが見た人それぞれにそれなりの考察を誘発させる作りは素晴らしい。個人的にはラストのケイト・ウィンスレットの演技、そしてこのストーリーの落とし方がとても素敵でした。万人にお勧めできる完成度の高い作品。
[DVD(字幕)] 7点(2014-09-03 17:23:34)(笑:1票)
510.  ユージュアル・サスペクツ 《ネタバレ》 
この作品ほど評判と内容が一致している映画は他にないでしょう。ベタなオチですが何度観てもアノのラストシーンは渋い。あの目つきだけで大物ブリをアピールしたのは感動的で、納得の助演男優賞受賞だと思います。  前フリからして素晴らしく、トラック強奪容疑で連れてこられたホックニー(ケヴィン・ポラック)、マクマナス(スティーブン・ボールドウィン)、フェンスター(ベニ・チオ・デルトロ)、キント(ケヴィン・スペイシー)、キートン(ガブリエル・バーン)らがまとめて面通し&取り調べされるシーンは素晴らしいとしか言いようがない。 面通しの時点では並程度の犯罪者だった5人全員が疑心暗鬼の眼差しに変わってしまう脚本が素晴らしく、キントの語りを通してストーリーを再現VTRとして観客に見せていくやり方が非常に効果的かつ胡散臭く機能しています。  映画(再現VTR)をドラマチックにしている要素の一つに「小林」と「カイザーソゼ」の存在がありますが、普通ならアホくさくて映画の質が下がりそうなものですが、、この胡散臭い話をこれほどまでに真実味タップリに語ってくれると納得してしまいます。数日間は頭の中で「カイザ~♪ソゼ~♪」がグルグルしました(笑) また、レッドフット(ピーター・グリーン)との対決シーンや二丁拳銃で仕留めるシーンなど、クールな再現VTRシーンが多いのもこの映画の魅力の一つだと思います。  シックスセンスのカラクリに近い丁寧な作りになっていますので、複数鑑賞に耐えるホンモノの映画です。未見の方は絶対にネタバレせずに鑑賞してください!
[DVD(字幕)] 9点(2014-09-03 17:10:15)
511.  マトリックス レボリューションズ 《ネタバレ》 
ここまでくると最後を見届けるのがもやは義務になっていた方も多かったのでは。。最も違和感を感じたのはリアル世界でネオが超能力を使えるようになったこと。スミスは現実世界にやってくるのにとても努力したのに、ネオは突然力が使えるようになって納得がゆきませんでしたね(笑) (もう何が何やら・・ やれやれ)  ザイオンもツッコミどころが多すぎて・・ 清潔な司令室と劣悪な船、白い制服の司令官とボロ雑巾を着た船員などなど監督のその場しのぎ感が全開に開花しております。死に物狂いで帰ってきた船一台のEMPで大量の敵を退治できるのならば、もっともっといかようにもやり方があったように思いますしおすし。。  個人的にはパート2の後半、アーキテクトのおじさんの後にそのままソースへ戻って終わってくれたほうがスッキリして良かったと思います。まあしかし三作目終盤の雰囲気に関してはマトリックスという映画のラストとして悪くはなかったと思います。。やはりマトリックスは3品ワンセットで一つの映画と考えたい作品です。(預言者以外のキャストが続投してくれたことも良かったです)
[DVD(字幕)] 5点(2014-09-03 14:30:41)
512.  マトリックス リローデッド
続編を渇望した映画といえば、今作マトリックスシリーズとBTTF、マッドマックス2、ボーンシリーズくらいです。全世界の期待を背負って公開された続編がまさかの2と3の同時撮影&分割公開というBTTF方式で、マトリックスという名作の続編が既に完結編まで撮り終えていると聞いて歓喜したものです。 満を持して公開された本作(2作目)でしたが、評判が二分しており世の中的には微妙な空気でした。私自身も確かに続編としては微妙だなと感じましたが、続編としなければかなり大きなスケールで描かれていて悪くはありませんでした。  個人的な意見ですが、スミスの扱いがよくないと思います。相手をコピーして増殖する設定は面白いものの、無限増殖するせいで映画が子供っぽくなってしまったと思います。ネオと対になった反勢力としてプログラムに触れるだけで相手を殺せる設定のみでも十分面白くなったと思います。この辺をもう少し重厚かつ哲学的に扱って欲しかったところです。  大きな流れとしてザイオン決戦へ持っていかなければならないのは理解しますが、そもそもそのメインストーリー自体が浅く・・ ザイオン決戦ありきのご都合主義的流れになってしまっています。一作目で船のオペレーターが「ザイオンという場所があるらしい」的な話をしていましたが、アレは何だったのか。。 高く評価できる部分としてはフランス人が関係するパート(双子も含め)は、全体的に素晴らしい仕上がりだったと思います。メロヴィンジアンと妻(モニカ)とのやり取りも面白く、彼らは哲学をよく理解しており、ウィットに富んだ会話が多かったように思います。  総合的には良い部分と悪い部分が混在しており、相互に打ち消し合ってしまったような気もしますが、まあ裏を返せばコレがウォシャウスキー兄弟の作風なのかもしれません。個人的には名作の続編としては何とか及第点には達していると思います。
[DVD(字幕)] 7点(2014-09-03 14:18:12)
513.  マトリックス 《ネタバレ》 
流行り物に反発する性格でロードショー未鑑賞でしたが、空前の大ヒットで猫も杓子もイナバウアー状態。本当にレンタルを心待ちにした映画です。借りたその夜、、心底感動して2度続けて鑑賞しました(深夜27時)。。こんな映画初めてで興奮しまくりました。  当時から難解な映画だといわれていましたが、私は割と簡単に理解できました。要するに養殖豚と同じで電池要員として人間が機械に飼われている図式ですが、人間が食物連鎖の頂点から転落したならば、これは十分に考え得る構図だと思われます。 その他、ファミコンゲーム世代なので架空世界でルールを無視する感覚も難なく理解できましたし、脳の電気信号で現実と夢を区別するならば私の住んでいるこの世界もマトリックスなのかもしれんな、と、真剣に考えたほどです(汗)   この作品はマトリックスが何なのかよく判っていない所からスタートしますので話が回りくどくて難解になりがちですが、人間自身が飼われている状況に気付かないよう工夫されている点などが素晴らしくも恐ろしかったりします。ただ、ここまでの状態に持ってゆくまでにはかなり長い年月と莫大な設備投資、人間の反発などがあったハズで、それらの複雑な部分がサクッと端折られている点はやはりご都合主義だなと感じてしまいました。  続編を熱望した映画でもありましたが、続編の出来栄えは「迷走」の一言でした(汗) とにかく、この一作目は名作として語り継がれるべき本物の哲学&SF映画の最高傑作です!
[ビデオ(字幕)] 9点(2014-09-03 13:59:38)(良:2票)
514.  マッドマックス サンダードーム
当時、パート3が公開されて狂喜乱舞したことを覚えています。しかし同時に鑑賞して愕然とした記憶も鮮明に残っています。いつになったらマックスがマッドになるのかハラハラしながらロードショーを観た記憶がありますが、結局マックスがマッドに達する事はなく・・  と、酷評しましたが、いま改めて見返してみると全然悪くないんですよね。結局1985年には早すぎた映画、先見の明がある大天才ミラー監督がお客を置いてけぼりにして、先取りしすぎた不運な作品なのだということが理解できます。確かに間延び感やパート2の焼き増し感は若干感じますがストーリー自体はとてもよくできています。マックスも大人になっていてちゃんと分別を持つに至っていますし、ジャイロキャプテンの時間軸はパート2とは明らかに矛盾するものの、ある意味きちんと子供を儲けて大人な対応を見せてくれます。 以前は「なぜ作った?なぜパート3を作る必要があったのだ?」そんな無情な感想を持ちましたが、2022年じっくり腰をすえて見返してみると全然悪くない、いやいや結構深くて素晴らしい映画だぞ!アウンティ・エンティティ(ティナ・ターナー)も実にハマっていて、彼女以外に誰が居るんだ?といえるほど完璧な役なのです!(「あんたもなかなかやるじゃないか!」は最高)  シリーズものの整合性という意味では少々無理な部分もありますが、大きな視点で一つの作品としてこのシリーズを考えると全く悪くない。いやかなり良いシリーズです。結局はジョージ・ミラーという大天才な監督が先取りし過ぎて観客がついてこれなかっただけの話です。アカデミー6部門受賞の怒りのデスロードを見ればそれは間違いないんだと確信するに至ります!
[映画館(字幕)] 8点(2014-09-03 13:49:52)
515.  レザボア・ドッグス
パルプフィクションのきっかけになった映画といえば納得です。全体的にもスタイリッシュでクールさと渋さが同居しています。なかなかの通好みな映画。。銀行強盗の映画なのに銀行強盗のシーンを全カットしている監督のセンスも恐ろしく洗練されています。ただしです、、 やたらと長いマドンナの与太話や意味不明としかいいようがないMr.ブロンド/ヴィック(マイケル・マドセン)とナイスガイ・エディ/エディ・カボット(クリストファー・ペン)らがじゃれ合うシーン、Mr.オレンジ/フレディ(ティム・ロス)がしきりに繰り返す屋上での練習シーンなどなど、「要らないでしょソレ?」といったシーンも結構多いです。おかげで短い映画(100分)なのにやたらと長く感じてしまいました。  個人的には上記の不要であろうシーンをカットして90分にシェイプしても良かったのではないかなと感じます。154分のパルプフィクションは長さを全く感じさせなかったことを考えると、、やはり本作は冗長だったといわざる得ないでしょうか。でも三人でトランクを開けるシーンや、Mrブロンドがカミソリを持って踊るシーン、Mrピンク(スティーヴ・ブシェミ)やMrホワイト(ハーヴェイ・カイテル)らが銃を乱射して逃走するシーンなど、激シブなシーンも多かったりもします。意外と評価が難しい、いや、評価が分かれそうな作品です。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-09-03 13:31:00)
516.  復讐捜査線 《ネタバレ》 
最近は世間一般の評価と自分の評価に多少のズレを感じることが増えました。。この映画も低評価ゆえ見送っていましたが、最近観た中では高評価できる映画でした。  ネタバレしますので詳しくは書けませんが、扱っている話題にも無理がなくリアリティのある内容になっています。映画では大げさに描かれていますが、現実の社会でも大なり小なり有り得る話だろうなという怖さを感じます。アクションの描き方も安心のメル・ギブソン印といった安定感。ほどほどのアクション描写に留めているので映画がより深いものになったような気がします。(監督は007も撮影しているんですね) レイ・ウィンストンが助演と思いきや、ラストでかなりおいしい部分を総取りしますのでその点も渋い演出だったと思います。なぜ彼がラストでああいった行動に出たのか意味が判らないといったレビューもありましたが、彼も不治の病でメルギブに肩入れしたくなっただけですきっと。  全体的に少し暗めの映画ですが、落ち着いた映画ともいえます。独身者でも十分に感情移入できますが、、年頃の娘を持つお父さんだったらさらに感情移入100倍と思います。ここにアクセスしてくるような映画ファンにはお勧めできる映画です! (ただ、メルが拉致され手錠をハズして脱出するくだりは、ご都合主義丸出しで無駄です。そもそもなくても問題ないシーンですアレ)
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-08-29 12:36:25)(良:1票)
517.  LIFE!(2013) 《ネタバレ》 
チョット辛口でいきますが、、皆さんが絶賛しているほどのことは無かったと感じました。全体の流れがあまりにもベタベタ、、ストーリーがあまりにも出来すぎているのです。そもそも論として、スケボーとか仕事のセンスとかがあれほどのレベルであればですよ、、16年も周りが放っておかないですし、16年のキャリアの中で既に何らかの成果が上がっていたはずです。要するに、もっと早い段階で彼(ベン・スティラー)の人生に変化が訪れていたはずであるという、大きな矛盾が生じてしまう設定に違和感を感じ得ないのです。  ラスト、彼女(クリステン・ウィグ)とくっつかなかったらまた評価は違っていたと思いますが・・ あそこら辺も含め、あまりにも上手くまとめすぎていて完全に安っぽい感動ドラマ風情に成り下がってしまっています。感動させようとするカメラワーク、感動させようとする音楽、感動させようとする流れ・・ 悪い意味で判り易すぎる映画だったなという印象しか残らなかったです。生粋の映画マニアには勧め辛い作品です。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-08-21 10:46:17)
518.  ウルフ・オブ・ウォールストリート 《ネタバレ》 
前半は結構ワクワクしますが頂点を極めた後も相変わらずヤクと女ばかり。結局最後までヤクと女で押し切ります。でもそれらで身を滅ぼす訳でもなく、、破滅に至るのは妙なプライドのせいだったりします。。あれほど仲間を大切にしていたのにアッサリ裏切ったり・・ 観終わった感想は、、やっぱり何が言いたかったのかよく判らなかったということ。。  皆さんは絶賛ですがデカプリオ氏の演技に関しては、、最近この手の雰囲気の役が多いし彼自身も好んで演じているような気もします。ですが、できればもう少し品のある役を選んで出演したほうが、彼の品格やキャリアも上がるんじゃないかと妙な心配をしております・・ 彼は賞など取らなくても世界が認めるプリオ氏です、もっとしっとりした役も観てみたいものです。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-08-21 10:32:40)
519.  悪の法則 《ネタバレ》 
評価が低いので驚きました。絶妙なバランスの大人向けクライムサスペンスアクション。妙なこじつけや予定調和もなし、CGアクションも無いのに予想外によくまとまったストーリー展開は素晴らしいの一言でした。監督と脚本、キャストが高次元で融合していると感じます。  この作品を一言で表現するならば「不条理」でしょうか。淡々と静かに、、野うさぎであるカウンセラーが捕食(破滅)されてゆきますが、描かれていない部分をあれこれ詮索して「意味がわからない」というのはナンセンスです。あえて詮索しないのが正解であり、映像特典では監督自身も人物像の背景や人間形成上何があったのかは知らないなどと発言していますから、一つのシーンを見て前後を想像するのが正しい見方です。 そもそも、カウンセラーは一流なので自分に自信があり、何度も遭遇する説教じみた会話も軽くスルーする描写は反面教師の典型例です。そして予想通り、気が付いた時には「時すでに遅し」というシンプルな流れがリアル過ぎて本当に素晴らしかった。また、随所で見られる無駄話は一見無駄なようですが、相手の価値観を知る為の腹の探り合いという意味では非常に重要です。根本的にタランティーノのそれとは異なり、ブラピとの緊張感あるやり取りなどは生々しく色んな意味でゾクゾクします。  これほど贅沢な配役と救いのないマジ結末な映画も珍しいです。ある程度自分でイメージを膨らませ、様々な状況を脳内で想像できる方でしたら高評価ではないかと思います。強いてマイナス点を書くならば、ほぼ全ての演者が哲学を長々しゃべるのには少々違和感を覚えました。何名かサッパリした人物を混ぜておけばよりリアルだったと思うのでその点は少し残念でした。 あと、拡大版と劇場版を比較しましたが、追加された人体欠損表現やバイカーのしゃべりなんかはなくても良かったと思います。しかしトラックのドアを直すシーンだけは拡大版のほうがずっと判り易かったですね。  一見さんお断りの雰囲気も含めて、リドリー・スコットの切れまくった演出が最高に素晴らしい作品でした。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-08-13 18:57:05)(良:2票)
520.  プラトーン 《ネタバレ》 
オリヴァー・ストーン監督が自身の辛い戦争体験を元に10年の歳月をかけて脚本を練り上げ、アカデミー作品賞を受賞した本作。もう何度見返したか忘れるほどです。地獄の黙示録などと比較すると本作はかなりライトな仕上がりになっていますが、今見返しても本作を超えるリアルなベトナム戦争の映画は他に無いように思います。余談ですがご存知の通り、地獄の黙示録のマーティン・シーン(ウィラード大尉)の息子がプラトーンのチャーリー・シーン(クリス・テイラー二等兵)であり、親子でベトナム戦争の名作で結果を残したのはやはりDNAでしょうか。  主人公(新米兵士=クリス・テイラー二等兵=チャーリー・シーン)の目線で物語が進みますが、くだらない会話や低俗な差別のオンパレードで、戦争の愚かさがてんこ盛りです。また重装備で亜熱帯のジャングルを歩く辛さも非常によく描かれていて、主人公がぶっ倒れるシーンはコント調ですが実際新人が歩くとああなるだろうなというリアリティがありました。また、序盤から出てくる南ベトナム解放民族戦線(通称=ベトコン)がやたらと強く不気味で、神出鬼没のチャーリーに恐怖しているアメリカ軍という図式が他の映画には見られない流れで印象的です。そして極めつけは映画終盤の北ベトナム軍の異様な強さは本当にすさまじいものがあり、アメリカ軍はほぼ全滅といっていいくらいに叩きのめされるのも意外でした。  公開当時は「本当に襲った」ともいわれ物議をかもした村を襲うシーンですが、今見ても子供に銃を向けるシーンなどはやはり衝撃的で凄い緊張感が漂っています。(トム・べレンジャーのボコボコ顔がリアル過ぎて本物だと信じていた私は軽いトラウマorz) また若い時に見たせいもあってか、戦争=カッコいいなんて思っていた愚かな私ですが、実際今見てもエリアス・グローディン軍曹(ウィレム・デフォー)がライトを持ってトーチカ探索に出る流れや、バーンズ軍曹(トム・べレンジャー)との対決シーンなど、全編に渡っていちいちカッコいいシーンが多いです。中二病を患っていた若い世代には無理もないことだと改めて痛感します。  オリヴァー・ストーン監督が見た真実とエンタメ性をウマく融合させた素晴らしい映画に仕上がっています。現代人が見るべき戦争映画の一つなのは間違いないと思われます。名作。
[DVD(字幕)] 9点(2014-07-22 18:42:32)
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