541. ワーキング・ガール
この頃のアメリカ映画って好きだわ~。歌も伸び伸びしているし、話も爽快だし。この頃のアメリカンドリームは女性に向いていたのだね。ハリソンフォードが中々出てこないので、どうしたんだろう?って思っていたら、この映画はメラニーグリフィスの為の映画のようで、ハリソンもシガニー姉御もそんなに目立たないです。メラ二ーのようなおっとりした女性って意外と、優秀なんですよね。自分も学生時代、のんびりした女性だった人が社会の中でいいポジションにいるってパターン、よく見ます。 でもこの映画のメラニーの演じる女性の、おっとり風は演技かな?数年後の名匠シドニールメットの「刑事エデン」ではちゃきちゃきした女性役をやってますもんね。やるよなぁ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-08-17 23:22:27) |
542. ワンダラーズ
《ネタバレ》 カウフマン監督は良いですよねぇ。「ライトスタッフ」「存在の耐えられない軽さ」にしても確かな手腕を感じます。この映画はキャラクターの個性が漫画のように出ていて、それで青春時代にありがちなグループ間抗争をオールディーズにのせて描くから最高です。この映画の主人公の目にうつる世界観って万国共通なんですかね。自分らもこんな感じでした。それほど喧嘩が強いわけではないが、寄ってくる女性もいて、頭の中は、やることばっかり。時に友を裏切るが、結局仲直り。中には自分探しの旅に出る奴もいるし、口先だけの寂しがり屋の感受性の強い奴もいて、男の友情は永遠なりと思うんですね。ま、どこに行っても最後に戻ってくる場所は、この時期の仲間だったりするわけです。リーダー格はグループで一番最初に結婚して「青春」が終わるんです。ホント、お約束ですよね。おそろいのジャケットもまたお約束で気持ちがいいくらいです。 [ビデオ(字幕)] 8点(2011-07-11 07:30:34)(良:1票) |
543. モンテ・ウォルシュ
《ネタバレ》 ニューシネマ西部劇。「時代」についていこうと新しい生活を始める者。ついていけず強盗になる者。荒くれどもにも「時代」は容赦なく来る。そんなところがちょっとしたとこまできちんと描かれている。野に生きてきた彼らの面白くなさが喧嘩のシーンにあらわれていた。また荒馬を乗りこなすリーマーヴィンも見世物になるのは真っ平だと、恋人亡き後、また野に戻っていく。「時代」が変わるのは仕方ない。でもやはり自分の気持ちに嘘をつかず、「時代おくれ」に徹するのも人生だ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2011-07-08 08:38:54) |
544. 刑事コロンボ/忘れられたスター<TVM>
《ネタバレ》 ついにピーターフォークが亡くなってしまった!「デッドロック」で長老のような役をやっていたから、もうかなりのお歳なんだろうなぁとは思っていたけど・・。残念です。「寅さん」が渥美清なら、「コロンボ」といえばこの方だったのに。新聞の天声人語に紹介されていたので、本作品を観ました。そしたら、あぁ覚えている、覚えている。かなり前に観ていた作品だった。警察の同僚に自分の代わりに銃のテストに出てくれと頼むシーンがあったり、ワンちゃんとの絡みもあったり、事件に関係ない場面が挿入されており、それがコロンボのヒューマンなところとして描いているため、ラストの本作品唯一の犯人を捕まえない彼の味として生きてくる。コロンボシリーズの中でもかなり好きな作品。 [DVD(吹替)] 7点(2011-07-06 04:15:32) |
545. アンストッパブル(2010)
こういう娯楽をのみ考えた映画、好きです。デンゼルがいるだけで安心しちゃう。 [DVD(字幕)] 6点(2011-06-22 02:06:59)(良:1票) |
546. ウォール・ストリート
《ネタバレ》 ハイセンスな映像で、最先端のビジネスを素材にしてみせる、ってやはりどのジャンルでも作家ならそういう野心って持つんじゃないでしょうか?オリヴァーストーンにはそういうの期待してます。だからこの映画を観られるのを心待ちにしてました。「おぉあのウォール街の感動をまた!」って。でもあれだな。説教されるのは嫌だな。哲学めいたコメント言われてもなぁ。それよりもうちょっと最先端をネタにしてほしかったな。変なクリーンエネルギーなんかに絞るんじゃなく。そして世界中のマネーに群がるアクの強い個性が描かれても良かったんじゃないかな?ラスト、ゲッコーが一億から十一億へと簡単にお金を増やしたのは、ちょっと映画的には古い展開だね。やはり前作「ウォール街」の方がよくできてたので、今作はちょっとがっかりです。前作の主人公が話題程度に出演するのは、サービスですね。また慈善団体のブログの記事が大悪を退治しちゃうなんてありえないでしょ。あの鳥の鳴き声する爺さんがゲッコーに寝返る展開は面白いけど、ちょっとラストを急ぎすぎた感があります。オリヴァーストーンにはまだまだ頑張ってほしい。ユニークな社会派映画のジャンルを築きつつある彼にエールを! [DVD(字幕)] 7点(2011-06-21 03:19:05) |
547. RED/レッド(2010)
ヘレンミレンに助演女優賞を!(笑)「オーシャン」シリーズのように皆さん楽しみながらやってるようです。マルコビッチが馬鹿のようで決めるとこは決めて、モーガンフリーマンはあれれ?って感じです。ブルースウィリスのお相手役はどこかレイア姫似の感じのよい女性でした。たまにこういう映画もイイです。 [DVD(字幕)] 6点(2011-06-17 23:29:18) |
548. 存在の耐えられない軽さ
何回も観てしまう、好きなラブストーリーの一本。 [ビデオ(字幕)] 8点(2011-06-12 00:05:23) |
549. シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛
《ネタバレ》 ニューシネマが盛んな頃に、こんな爽やかなラストの映画があったとは。結婚を認めない上司とのやりとりで言ってましたが、優秀な水兵と娼婦が結婚することが多かったんですね。それにしても「ゴッドファーザー」のソニー兄ちゃんがこんなに優しい役をするとは。子役が優しい主人公に心を許すようで、許さないようで、という微妙な表情をうまく出してました。 [DVD(字幕)] 7点(2011-06-11 23:14:14)(良:1票) |
550. アンヴィル!夢を諦めきれない男たち
「彼らは終わっている」・・・何て分かってないんだ!彼らは永遠になったんだ!へヴィメタはよく分からないけど、彼らの存在そのものがアートになっている。三島由紀夫が何かの本で「芸術とは統一である」と書いてあったけど、まさに彼らは人生を芸術している。リップスとロブの喧嘩は切ないけど、美しい。唇ふるわせて、怒っている。(俺も昔、工場で働いていた時、いい歳の独身の職人のおっちゃんに怒られた時、その人の唇もふるえていたっけ。職人の世界もアートだよね。)もう感情の表わし方が芸術だ。そして「お前を愛しているんだ!」こんな一直線な響き、そう誰にでも言えるもんじゃない。とある月刊誌で薦められていたから観たけど、観て良かった。 [DVD(字幕)] 8点(2011-06-05 21:14:35) |
551. しあわせの隠れ場所
地味な作品なんですが、アカデミーのノミネートになったってことは、この話のベースになった実話がよほどアメリカで有名なんでしょうね。悪い奴がほとんど出てこない、という爽やかな作品でした。サンドラブロックがまた良きアメリカを体現しているかのような役で、とても良かった。彼女はひょっとしたら、これから歳をとって行っても、色んな役で映画界に貢献しそうな感じがしました。主人公のマイケルが本当大人しそうな青年で、その役を演じている俳優からアメリカの役者の層の厚さを感じた。 [DVD(字幕)] 6点(2011-06-05 16:55:57) |
552. ソーシャル・ネットワーク
《ネタバレ》 冒頭はハーバートのエリート模様を描いてて、ふ~ん、こんなもんなんだ、と思っていた。ハーバートを描いた作品には「ペーパーチェイス」があるが、今のトップエリートは講義の課題なんか、さらさらとくぐり抜けてしまう。「ぺーパーチェイス」の頃は講義についていけずに自殺までするのに。今の学生はすごいね!学長も!いいですねぇ。親のコネで会いに来た学生に「つまらん!」と言ってのける。後半は社会に出て行く話だけど、「バトルオブシリコンバレー」を思い出させる。でもこの作品での主人公マークは、さほど金儲けしても、表面上は変わらない。「バトル~」のマックの社長は、俺は天才なんだ~って感じで弾けるのに。これがフェイスブックの魅力(らしい)の”クール”て言う事なんでしょうね。この若きエリートに周囲の大人も取り乱さない。もう若い人間が起業するってことは珍しくなくなってたからでしょうね。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-30 23:38:25) |
553. ナイト&デイ
楽しかった!サービス満点のアクションラブコメ。銃撃戦の最中にラブシーンなんて有りそうで無いですよね。「アイスクリーム添えが良くないことをリンカーンは知っていたから殺された」っていうセリフで、この映画は楽しく観ればそれで良いのだ、と思った。ほんとキャメロンは歳をとってもキュートですね。ドレスにブーツの姿って可愛いと思いました。トムクルーズはカッコ良いですね。でも逆さに吊り下げられて、ぶらぶら揺れてる時に、キャメロンに「大丈夫だ」とかいう場面は滑稽でしたが・・・彼は「ミッションインポッシブル」シリーズだけでは満足しないのでしょう。ちょっとボーンシリーズに似ているな、と思いました。 [DVD(字幕)] 7点(2011-05-29 00:34:29) |
554. ハート・ロッカー
《ネタバレ》 戦争が行われているので、軽はずみな事はいえないが、この作品は映画的なものがいっぱい詰まった作品だ。ストーリーらしきものは特になく、ただ狂気あふれる戦場にむいている男と、彼と同じチームの兵士たちの話だ。「プラトーン」のイラク戦争版といったところか。戦場のエピソードで見せるのだが、どの場面もきわめて映画的だ。主役のジェームズはどこかあの「時計じかけのオレンジ」のマルコム・マクドウェルのような目をしている、と思った。爆弾処理といえば、「ジャガーノート」を思い出すが、ここでの爆弾処理は、緻密な計算に基づいたものではなく、経験からくる勘のようなもので処理していく。アカデミー賞に外れなし、と思っているが、この作品も外れではなかった。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-28 21:24:34) |
555. 第9地区
《ネタバレ》 アパルトヘイトで思うところがあったのでしょうね。もの哀しいBGMの中、人間同士の争いが展開されます。今までの映像技術の総決算って感じで、社会派なのにエンターテイメントで引っ張る。映画冒頭のエイリアンに書類を書かせるところが可笑しかった。日本だけじゃないみたいですね。役所の書類主義。いろんな人種がいるから、契約ってもんが大事になるんでしょうけど、法律は人間の考えたものだから、エイリアンに見せてもなぁ・・・子どものエイリアンが可愛かった。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-28 18:34:48) |
556. さよならゲーム
西海岸と東海岸だけがアメリカじゃない。この映画に出てくるような何もないところもアメリカなのだ。こういうとこでは野球が一番の娯楽なのだろう。盛り上がることなく、淡々と毎日が過ぎていく。でもちょっと交友関係がだらしなくない?サランドンも「ぼくの美しい人だから」とか「テルマ&ルイーズ」のようにだらしない役が多いよね。「依頼人」や「デッドマンウォーキング」のようにしゃきっとした役のほうが似合うのに、と思うのだが。 [ビデオ(字幕)] 5点(2011-05-25 06:25:56) |
557. チャイナタウン
《ネタバレ》 以前観た時は、まだ社会の構造をよく知らない頃で、正直よく分からなかった。でも映画の脚本術の本を読んでたら、この映画がアメリカ映画の脚本の古典の一つと書かれてあったので、集中して再見した。なるほど、このニコルソン扮する役柄が常に他人によく見られようとふるまい、自分が馬鹿に見られることを恐れている性格だと分かって観ると、こんなに粋なハードボイルドな映画も珍しいと思った。他人に何と言われようと逆境を乗り越えていく映画が好きな自分にも、これは洒落てると感じられた。また背景の社会問題は、LAに住む人間にはピンとくるのかもしれないが、異国の自分には細かいところに伏線が張り巡らされていることが一度目の鑑賞時には見落としていた。二度目の時は、こういう社会派ハードボイルドもありだよなぁと思えるようになった。アクションに頼らなくとも、主人公の性格がちょっと狡賢くとも、面白い映画は創れるのだ。 [ビデオ(字幕)] 8点(2011-05-23 20:51:45) |
558. マイレージ、マイライフ
《ネタバレ》 自分も出張の多い部署で働いていたから分かる。出張が多い仕事は、土日は寂しい。何かものすごく寂しくなり、土日を出張先で過ごしたり、平日の残業を進んでやるようになります。その部署は独身の人が多かったなぁ。この映画の場合、仕事が(にっくき)首切り屋なので、ラストの空しさがさらりと描かれてて、お気の毒にって感じで、何か目新しい生き方みたいなのは感じられなかった。でも最後、この主人公は「再出発コンサルタント」みたいなもので仕事を始めたのでしょうか?その辺が丁寧に描かれてたらなぁ。結局、面倒くささを避けた人生って、その見返りに寂しい人生が待っているのだと思います。でもあの「大人の女」って何?ああいう女性って一番嫌!ああいうのこそ、宙ぶらりんで寂しい老後が待って然るべきだと思います。まぁでもよくある話ですよね。これからはネット新人の時代になるだろうけど、時代遅れの人間にも光をあてる、そんな映画が自分は好きだ。クルーニーがもがいて悩んで、何とかネット時代の現代に居場所をつくる、そしていつか良いこともある、そんなラストにしてほしかった。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-10 23:14:31)(良:1票) |
559. 小さな命が呼ぶとき
《ネタバレ》 久々にアメリカが好きになるような映画を観た。こういう時、必ずこの人がいる。ハリソンフォード!最近の「正義のゆくえ」がちょこっとしか彼が出てなかったから、食い足りない気がしてたが、この映画で満腹になった。こういう難病もので似た話は多い。でもハッピーエンドでも最後に奇跡が起きたりして、ちょっと大人の鑑賞向けには創られてなかった。奇跡の起きなかった家族の気持ちはどうなのよ?と思うのだ。でもこの映画は事実を基にしてあるだけに、社会派としても鑑賞できる非常にクールな話だった。この映画もそうだけど、最近、企業って何?と思うときが多い。この映画では、公私混同だと言って、社員である主人公の子どもに薬を投与できないなどと言うのだ。え?何それ!?でもハリソン演じる学者が彼をクビにする提案をする。その手があった~!「大事なのは投資じゃない!」と言う主人公のセリフはいいとこ突いてる。この映画を観てて、こんな父親になりたいと思った。 [DVD(字幕)] 9点(2011-05-10 19:17:31) |
560. トワイライトゾーン/超次元の体験
《ネタバレ》 この3話目ですよねぇ、おもちゃのような映画をもっと観たいって感性が生まれた瞬間って。丁度、高校生の頃ですよ。後はこんな人形特撮を求めて、映画を観まくるんですね。「スキャナーズ」とか「グレムリン」とか「スターウォーズ③」とか。今でも最近のCG特撮より好きです。ただこの映画、レンタル屋に置いてある様で置いてない。この街だけですかねぇ。図書館にありましたけどね。2話目は、面白くするのが難しいので、あえて総監督のスピルバーグが引き受けたんじゃないですか?自分にはそう思えて仕方ない。ここで出来なかったことを別の監督に「コクーン」を撮らせたんじゃないですか?友だちと話すと、この映画の中で評判が良いのが4話目。みんな面白いって言ってました。これ以降、ジョンリスゴーが次から次へと出演し始めるんですよね。良い役、悪役、ニューハーフ役。色々演じるんですよ。この映画の演技も良いですね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-05-10 01:43:21) |