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皮マンさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 225
性別 男性
自己紹介 当方のレビューは全て独断と偏向に満ちております。
「公平・公正なレビュー」などというつもりは金輪際毛頭まったくありませんので、どうぞご安心ください 。

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61.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 
原作未読。宣伝で「映像化不可能と言われた原作を~」と謳っているとおりこれは映画化に向かない話なのではないか。第三者に視覚化されるより己の脳内スクリーンに結ぶイメージを愉しむ物語のような気がする。さらに虎と漂流するメインの話に対し、ラストに語られるもうひとつの話が映像的にひどく投げやりなのが変だ。原作ではここまで語り口に差があるとは思えない。同等かタッチを変えるなど、何らかの判断を下した上で丁寧に描いてこそリドルストーリーとしての真価を発揮すると思う。そこらへんを良く練り込まないまま3D表現に頼りきった画作りはあまり褒められたものではない。それにしても日本の船で遭難したり考えなしの日本人の船員や日本人の食えない保険屋が出てくるのは何を意図してのことだろう?無宗教な民族に対するあてつけだろうか。
[映画館(字幕)] 5点(2014-03-02 09:06:54)
62.  ラッシュ/プライドと友情
監督さんはそもそもF1にそんなに興味ないんじゃなかろうか。レースシーンの音をないがしろにしていることがそれを感じさせる。F1のサウンドって「プライベートライアン」並の情熱を持って描く価値があると思うんだけどな。レース自体もF1ならではの戦略は描かれなくて取り上げられるのはウエット時のタイヤ選択が少しであとはサシの競り合いばかり。でもとりあえず楽しめるのはドラマチックな事実を脚色過多にならずに描いているからかしら。音楽はちょっと押しつけがましいけど総じて健全なスポ根ドラマという印象でした。
[映画館(字幕)] 7点(2014-02-24 21:32:31)(良:1票)
63.  ドニー・ダーコ
ストーリーは楳図かずお“イアラ”あたりのよくできた短編のよう。登場人物みなが安易なステロタイプに陥っていないので小ネタひとつとっても落ち着く先がどこなのか予測できない。すばらしい。転校生のヒロインに対し女教師が「好きな子のとなりに座りなさい」と、恋愛に対しオープンなところを見せつけるので、心底うらやましいと思ったらカトリック系(?)のマインドコントロールセミナーのような講義があったりと、アメ公ならではのくだらない心労も感じられ青春風俗ものとしても大変興味深かった。娯楽性は以上の点で充分押さえられていて、更に意識の混濁を誘うドラッグ・ムービーとしての側面も申し分ない。ややこしい心理ものなのでちりばめられた謎の部分をきっちり解釈しきることは出来ないだろうが、単なる思わせぶりではない何かを感じさせる傑作でした。音楽がまたいい!
[DVD(字幕)] 9点(2014-02-19 21:50:48)(良:1票)
64.  スター・トレック(2009) 《ネタバレ》 
スタートレックの神髄は戦いの中には無いと思うのはロートルの勘違いなのだろうか。この作品を支配しているのは未来や異世界のヴィジョンではなく通俗的な破壊と暴力だ。悪役のロミュランはもとより、若き日のカークもそしてなんとスポックも!直接的な暴力を振るってしまう。エンタープライズやその僚艦までもがガトリング砲のような武器を多数装備していてダダダと弾を発射しまくるといった有様で必要以上に好戦的な演出が息苦しい。音楽が似ているせいもあって、その雰囲気はスタトレというよりまるで「スターシップトゥルーパーズ」だ(もちろんバーホーベンの脳天気な明るさは無い)。都合3度も繰り返される“絶壁にしがみつくカーク”というあまりにもありきたりのサスペンスも痛い。更に未来の人類や宇宙人のメンタリティがいちいち現代の我々と変わらないというのもいかがなものか。敵のロミュラン人の顔には今風悪ガキのタトゥーだしバルカン人の子供の間にもいじめがあるなんて、陳腐に過ぎてがっかりしてしまう。分かり易いのは結構だがちょっと観客の知性を低く見積もりすぎているのではないか。要は風俗から登場人物の葛藤まで現代のよくあるアクションものと変わりが無く、発想の飛躍が全く感じられないのだ。そのせいかワープで行ったり来たりしている割には宇宙的な広がりもなく、何かテーマらしきものが見えてくるわけでもなく、そこらのチンピラのいざこざを見せられているような殺伐とした印象しか残らない。やはりスタートレックには「想像を絶する新しい文明、新しい生命」を見せてくれることを期待してしまう。はたして進取の精神に富んだ、あのロッデンベリーがこれにOKを出したろうか大いに疑問だ。
[試写会(字幕)] 3点(2013-09-17 10:51:25)(良:4票)
65.  ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン
つまらない。主人公を含め登場人物すべてがまともに人物設計された気配が無い。そのため語られるエピソードに説得力というものがない。テキトー、場当たり的、ご都合主義。何がどうしてどっちに転ぼうが何の必然性も感じられない。笑えないコントの脈絡無い羅列、最後の最後まで制作者の腹づもりひとつでどうにでもできる話。そのうえで監督は最終的に極めて南部的、保守的なところに着地することを選択している。表層的な鈴木おさむ作品みたいで不快なことこのうえない。 背景に共通点のある「ヤング・アダルト」の深い人間観察をちょっとは見習うべき
[DVD(字幕)] 1点(2013-09-05 12:51:22)
66.  スター・トレック(1979) 《ネタバレ》 
TV版スタートレックの面白さはオープニングで広げたでかい風呂敷(すごすぎる敵、現象)をどうやって無理矢理畳むかというところにある。ぜんぜん畳めていない駄作も多々あるが、その点この作品は冒頭いきなり広げられた100畳くらいの風呂敷が便所くらいに畳まれて、その落差が心地よいスタトレらしい佳作だと思う。実際封切りで観て「全知全能なのに空虚な存在とは?神オチか?」と圧倒された“ヴィジャー”が“実は知人”だったことに本当に驚いたものでした。これオリジナルシリーズの得意なパターンだよね。安易に善悪を持ち込まず、がちゃがちゃした戦闘シーンも無く、その格調の高さは以降の同シリーズと比べても抜きん出ている。新型エンタープライズを延々となめ回すように撮っている時点で一見さんが眠くなるのはまぁ仕方ないとしても本国のトレッキーの方々にも案外低評価だったようなのは残念無念。英語圏の人にはオチがすぐ分かってしまうのかなぁ。「ノーマッドの謎」の焼き直しに過ぎるという批判もあったようだけど、落語と同じで何度も繰り返し見る価値があるいい話じゃないすか。
[映画館(字幕)] 8点(2013-08-25 10:58:10)(良:3票)
67.  トロン
ミクロの決死圏と並ぶ“異世界観光”映画。この手の作品は観客をその珍奇な世界に引っ張り込めればもうあらかた成功なわけで、ドラマ的に深みが無くてもあまり文句を言う気分にはなれない。生身の人間がプログラム化され、電子回路の中での冒険するという小学生の思い付きのような設定。そんな無理を承知のうえで、それでも無理矢理視覚化してしまう心意気が嬉しい。実際、電子化された人体が機械に吸い込まれていくイメージなんかベタだけど実に良くできていると思う。無機質な世界を舞台にしながら、ウエンディ・カルロス(この人元男だよ)の音楽が程良い叙情を感じさせてくれるのも心地良い。彼女の抑え気味の旋律も各種サウンドの設計も素晴らしい。ローテクCGの異様な画と相俟って醸し出されるムードは他に類例を見ないトロン独自のものだ。同時期の「ブラックホール」とともにディズニーの駄作SF扱いを受けがちな本作だが、両作品共にそのぶっとびの思い切りの良さと革新性はもっと評価されてよいのではないだろうか。
[映画館(字幕)] 8点(2013-08-12 10:27:05)(良:1票)
68.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
ゲイルはなぜ彼女に調査を依頼したのか?結局事は彼のシナリオ通りに運んだのか?どうも根本的なところで腑に落ちない印象が残る。死刑を免れたいのなら早く証拠のビデオを提出すればいいし、免れたくないのならジャーナリストと危ういゲームをすべきじゃない。作劇上の都合が先に立って、論理的整合性がないがしろにされているのではないか。そもそも冤罪の可能性を訴えたいのなら、全力で無罪を主張しなくては効果が無い。あの作戦では死刑になっても自業自得と言われるのがオチだろう。ビデオ内で活動家の女性が自殺するシーンは、それに先だってジャーナリストが内容を予測して述べてしまっているので、得られるべきカタルシスがない。監督は観客の感情を操るのも不得手なタイプとみた。
[DVD(字幕)] 3点(2013-08-12 10:20:26)(良:2票)
69.  007/スカイフォール 《ネタバレ》 
安心して観られる完成されたフォーマット、確かな美的感覚、良く練られた脚本とまったく楽しめないというわけでもない。しかしここは残念だった点を書かせてもらう。 ●主要アクションはボンドが“追う”ことばかり。何度も繰り返されて飽きる ●敵もボンドも身体を張るタイプで両者のコントラストがない。ダニエル・クレイグと正反対のタイプの敵との対決が見たい ●アクションシーンはキレが悪い。「女王陛下」を筆頭とするピーター・ハント&ジョン・グレンの神編集を少しは見習って欲しい(アクションを論理的に見せるとはどういうことかよくわかる) ●敵の目的のスケールが小さく理に落ちすぎてつまらない。誇大妄想的な夢、意外性といったものがない ●敵の目的がしょぼいせいもあってかミステリー要素がほとんどない ●全体のトーンは非情風なのに大事故を起こす地下鉄の車輌は客が乗っていない回送車だったりして日和る所はしっかり日和っている ●冗長。議事堂での銃撃戦でさらっと終わればよかったのでは ●スコアは特に耳に残る旋律もなく、主張の感じられない今風のもので、創造性、ケレン味共にジョン・バリーの足元にも及ばない ●結局最後までアバンタイトルのバイクシーン以上には盛り上がらない。長い尺のわりに何か消化不良のまま終わってしまう……  等々。つまるところありていなマッチョ同士のノンストップアクションといった趣の作品に堕しており、007シリーズならではの高揚感は得られなかった。特に最近の傾向ともいえるやたら暗い画面はもうほんとに勘弁して欲しい。ライムスター宇多丸氏がTBSラジオの番組内コーナー“シネマハスラー”でこの作品を年間ベストと言っていた。氏の評論は好きだが今回の評価に対しては「宇多丸それでいいのか?」と思わざるを得ない
[映画館(字幕)] 6点(2013-06-28 13:31:15)(良:2票)
70.  ヒックとドラゴン 《ネタバレ》 
所属する社会に適応できない少年の成長物語としては良く出来ていて楽しめます。父親との関係なんかよく掘り下げられている。但し異種族との相互理解の物語としては甘さ、古くささが目立ちます。ドラゴン族との和解に大ドラゴンという、より上位の敵を登場させることは物語の構造としてあまりに安易ではないでしょうか。大ドラゴンは絶対悪なのでしょうか。彼とは共存を考えなくていいのでしょうか。共通の敵の存在に頼った仲良さは見かけ上のものであって、本当に相手を理解したうえでのものとは違うように思います。さらにラストシーンでドラゴンは人類のペットという位置づけでめでたしめでたし感を演出しています。相手が下手に出ることによる偽りの平和。人類がドラゴンのペットになって乗られているくらいの新しいビジョンが見とうございました
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-04-03 12:51:14)
71.  マウス・オブ・マッドネス 《ネタバレ》 
小説内人物が創造主である作者に翻弄されるという基本プロット。推進力に欠けるのはオチに至る設定があるだけで、主要マクガフィンが用意されていない作品だからでしょうか。だらだらと垂れ流されるショックシーンの羅列が眠気を誘います。まあ、狂人の脳内ストーリーだから何をどう表現していても誰も文句はつけられないわけで。しかもその狂人の見る世界も創造主たる小説家の意のままというメタ構造であれば尚更何でもありです。だからといって中盤人称がトレントからリンダに移るのはあってはならないことのように思います。全体の入れ子構造の中であの人称の不徹底をどう解釈すればいいのか理解できません。サスペンスを盛り上げることが主目的になって、世界観の構築がおろそかになってはいないでしょうか。あと細かい点ですが、例によってカーペンターの弱点である空間把握のいいかげんさが目につきます。レストランで斧を振り上げる男を二人の警官が撃ち殺すシーンでは警官と男の位置関係は一体どうなっているのでしょう?ライティングとかラフでいいから二者の距離を示すカットを押さえておけよ!と言いたいところです。独房内の狂人の落書きは何の驚きも無く説得力がありません。あんなテキトーな落書きは一日で画けちゃいそうです。そこらで見かけるグラフィティの方がよほど狂気を感じさせます。効果音の使い方もメリハリがなくこけおどかしの類い。特殊メークもゴムマスクをかぶったような何か安い感じ。等々々カーペンターのツメの甘さが露呈したいまいちな作品と言わざるをえません。
[DVD(字幕)] 3点(2013-03-21 15:49:32)
72.  へザース べロニカの熱い日
コメディなのかなんなのか焦点の定まらない演出で観ている間ずっと座り心地の悪い思いをすることになった。しかしこの落としどころのない感じは既成の価値観をなぞっていないことの証左で、この作品の美点といっていいだろう。さすがカルト作の名声に恥じないいびつさだ。音楽の使い方や服装の色彩設計があまりにダサいので、なんだかな~と思っていると、時々ありえないくらいセンスの良い台詞があったりしてぎょっとする。特にワルの彼氏がその父親と交わす親子が逆転した会話は画期的で心底感心した。
[DVD(字幕)] 6点(2013-03-07 09:06:12)
73.  わらの犬(1971) 《ネタバレ》 
フィクションとは思えないくらいはまったキャスティングと悪魔的に良く練られた人物配置。暴力が徐々にエスカレートしていく過程を驚くほどのリアリティをもって描き出す。無軌道な若者に説教できそうな唯一の人物、脚の不自由な村の指導的立場にある人格者を誤って撃ってしまった時から破滅に至る道は後戻り出来なくなった。上手い!!この作品の中で女はトラブルを拡大させるための道具として利用されているに過ぎないので、この出来にして女性陣の評判はすこぶる悪い。小さい時から暴力を己の感性に刻み込んできた男連中でなくてはこの作品に深く移入することは出来ないのだろうか。
[地上波(字幕)] 10点(2012-12-22 11:20:35)
74.  宇宙人ポール
基本プロットは異界からの客との友情譚。ET、スターマン、ナビゲイター、と、同工の作品は枚挙にいとまがない。そういう作品に対するオマージュを集めて出来上がったような本作。であればこそ、それらの旧作を下敷きにしたうえでのプラスアルファが欲しかった。交流の深さ、冒険のスケール共に物足りなく、ずしんとくるものがない。ポールのオヤジっぽいノリも単なる置き換えにすぎず工夫が無い。序盤のオタクをめぐる諸現象が面白いので、よほど珍しいものを見せてくれるのかと思ったら定型内で終わってしまった。そりゃないよ!敬愛する町山智浩氏が“年間ベスト"くらいの発言をしていたので「アイアン・ジャイアント」クラスの感動を期待したのもまずかった。
[映画館(字幕)] 5点(2012-12-20 09:34:23)(良:1票)
75.  テイラー・オブ・パナマ
ジョン・ブアマンの監督作はどれも定型内に収まらないのが良いところ。予定調和的な作品の多いスパイ物で、先が読めないというだけでこれほどエキサイトできるのだから他の製作者もいいかげん考えてもらいたい。実際ピアーズ・ブロスナンは007よりこっちのちゃらんぽらんなスパイの方がよほど似合っている。今回ブアマンの本物志向はタイトルバックの仕立屋の仕事ぶりに現れていて、ワンショットで捉えたその所作は見事!のひとことに尽きる。ジェイミー“ワンダ”リー・カーティスの脱ぎっぷりにも驚いた。アクション・シーンも無く、ブアマンらしいいまいちカタルシスの感じられない作品だが、正しい奴がモロに正義漢ヅラした分かり易すぎる映画より、本質的な部分でスリリングな本作を断固支持する。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-11-22 11:05:12)
76.  エレファント
実験映像としてはとても興味深い。しかしここまで「ドラマが作品の外にある」というのはいかがなものか。こんな手間暇をかけるのならシナリオ的にもう少し粘って、独立した一編の作品として成立させる何らかのアイデアを投入して欲しかった。繰り返される長回しの連続は圧巻だが、その繰り返しが「一つの時間・空間を様々な人々が共有している」ということ以上の意味を持っていない点が特に惜しい。
[DVD(字幕)] 4点(2012-10-12 10:33:59)(良:1票)
77.  トロン:レガシー
設定、配役、由緒正しいことこのうえなしの続編。で、あるにもかかわらず、肝心の「トロン感」とでもいうべきものが、この作品からはあまり感じられない。私感だがこの「トロン感」は主に三つの成分、直角移動アクションと電子音楽、もうひとつはポップな色彩から成り立っている。このうち音楽だけは新作もレトロモダンな響きと無調的な旋律でトロンっぽさをよく表現している。しかし新作はあとの二つの要素が決定的に欠落している。バイクはゲーム面でも曲線を描いて曲がり、普通のバイクアクションと変わらない。色彩は黒っぽく印象が暗くて縁起が悪い。ついでに語り口もいやに深刻な雰囲気で重々しい。旧作はキッチュでポップな駄菓子屋的感覚に貫かれていて、明るく脳天気な作品だった。 ついでに言えば、新作ではトロンの世界に気象現象があるが、それは進化と言えるのだろうか?CG技術的にはともかく、イメージは退化してないか?アクセスが格段に早くなったのは笑えるが、PC内に入るプロセスが無くなったのもエンターテインメントとしてどうなんだろう。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2012-06-04 21:00:31)(良:2票)
78.  ジュエルに気をつけろ! 《ネタバレ》 
ジャーナリストの佐野真一氏が今話題の結婚詐欺師K嶋に夢中になっている。その興奮具合から、どうやらとんでもなく魅力的な女性らしいことが伝わってくる。曰く「言葉使いが丁寧で、鈴をころがすような声」「犯罪なしには生きていけない女」「彼女の沸点は異常に低い」「こんなつまらない判決を書く裁判官に、彼女は裁けるわけがない」彼が彼女に惚れ込んでいることは分かるのだが、いったいどのような人物なのかいまいち判然としなかった。佐野氏の表現力をもってしても伝えきれない人物のようだ。ところがこの作品を見てその疑問は氷解した。上記の発言すべてこの作品の主人公ジュエルに当てはまる。なんともその魅力を解説しづらいが、リアリティのある人物造形。もちろんK嶋がまんまジュエルにそっくりなわけはない。しかしかなりの部分で共通のものがあるのではないか。だとすれば佐野氏が彼女に惚れていることを隠そうともしないのも、その判決に憤るのも全て腑に落ちる。それにしてもよくできた作品だ。尋常じゃない色っぽさとシンプルにすぎる価値観を持つ女を3人の男が語る「市民ケーン・羅生門方式」の複雑な構成。張りまくりの伏線を次々に回収する無駄のないシナリオ。製作のマイケル・ダグラスはそのメイキングで「善でも悪でもない人間を描きたかった」と言っている。常識的な価値観では悪としか言いようのない人間も、実際出会ってその行動をみてをみると、いちがいに悪と言って切り捨てるわけにもいかないことがある(無論その逆もある)。一見バカ映画の体をとりながらそのメッセージが心に届くようにできている良作と感じた。
[DVD(吹替)] 8点(2012-06-04 20:46:00)
79.  インモータルズ/神々の戦い
まずファースト・シークエンスの音圧が高すぎる。5分で耳がバカになって、その後の騒ぎが無感覚になってしまった。もともと筋らしい筋もクライマックスに至るタメもメリハリも伏線も何もないような話。ドンキで買ったパーティ衣裳を着た役者を「神」と思おうとしても、そう思わせてくれるサムシングが一切ないので無理。アポロだのゼウスだの色んな名前が出てくる(それもテロップで!)が、各々の特徴も描かれず、男も女もただ殴り合いが強いだけなので一切どうでもいい。仮装大賞を観たと思えば腹もたたないが、映画なんだからもう少し“物語”を楽しまさせてくださいよ。製作者は自分が阿呆か観客をバカにしているか、その両方のいずかれかでしょう。
[映画館(字幕)] 4点(2012-01-24 10:37:21)(良:1票)
80.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) 《ネタバレ》 
説明調の台詞、同じく説明調の音楽、良い奴と悪い奴しかいない人間観、どうでもよい恋愛譚、惨事が起こっているのに痛みのない事故描写、橋の上での攻防で終わりのスケール感のなさ、なにより「短時間で知能が高まるということは如何なることか」をまともに考察した気配のない杜撰なシナリオ、等々がっくりくることばかり。観客はサルじゃないんだぞ!
[映画館(字幕)] 2点(2011-11-21 09:26:54)(笑:2票) (良:3票)
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