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ザ・チャンバラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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921.  ポストマン(1997) 《ネタバレ》 
物語の発想は良いし長尺の割には退屈しないので最低の評価は付けませんが、映画の出来は良くありません。流れ者がタダ飯を食いたくてついた嘘がひとり歩きするという物語と、ケビン・コスナーの英雄願望とが水と油だったため、主人公のキャラクターが不安定になったことが敗因だと思います。最初は情けなかった主人公が徐々に英雄らしくなっていくのなら話にも筋が通るのですが、例えばアビー救出のために勇気を見せたと思ったら、次の場面では「ケガして動けないよ~」とグータラしはじめるため、主人公の成長物語にもなっていません。後半になるとようやく英雄らしい行動をとりはじめるものの、主人公は最初のウソを取り消さないままリーダー面し、偉そうに説教までたれるので、見ている私達にとってはまったく説得力がありません。新政府を信じた若い郵便配達たちが次々と殺されはじめてもウソだと白状しない段階に至っては、英雄どころか大人としての責任感はないのかとイライラしてきます。「すまない、新政府の話は全部ウソだったんだ」「俺達はアメリカ中を旅してるんですよ。そんなことぐらいとっくに知ってますよ」ぐらいのやりとりを入れておけば物語の方向転換にはなったし、郵便配達たちの仕事への思いを強調することも出来たのではないでしょうか。。。以上は完全に脚本上の不備なのですが、エリック・ロス(フォレスト・ガンプ)とブライアン・ヘルゲランド(LAコンフィデンシャル)という当時気鋭の脚本家を二人も起用しながら、なぜここまで酷い話になったのかと不思議で仕方ありません。不思議なのは製作費についてもで、こんな地味な物語において8,000万ドルもの製作費はどこに使われたのでしょうか?本作は一応SFではあるものの物語は西部劇に近く、自然の山々でロケを行っているため壮大なセットが作られた形跡はありません。また派手な戦闘シーンも大規模なモブシーンもないため、撮影にお金がかかっている様子もありません。ラストなんて、いよいよ最終決戦かと思いきやおっさん二人が殴り合うだけですからね。しかも、スローモーションや編集で誤魔化すという何とも腰砕けなラスト。莫大な製作費がかかっていることは予備知識として知っていて、映画のどこかしらにはド派手なシーンがあるものと思って観ていたので、最後まで何も起こらない肩透かしには驚きました。
[DVD(吹替)] 4点(2010-09-05 18:14:40)(良:1票)
922.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 《ネタバレ》 
EPⅠがあまりにガッカリな出来だったので、ジャンゴ・フェットやクローントルーパーが登場していよいよスターウォーズらしくなり、派手な戦闘シーンも山盛りである本作には、初見時にかなり満足した記憶があります。しかし、あらためて見るとやっぱりダメな映画ですね。みなさんご指摘の通り、アナキンとパドメの恋愛関係がまったくダメ。初見時には戦闘シーンを見るために中盤のドラマはガマンしてやり過ごすものと割り切っていたのですが、サーガを通して見るとアナキンをダースベイダーに変える重要な要素が二人の関係であり、この部分の描写が未熟なのでは話になりません。ルーカスは女性層からの支持の薄いシリーズのテコ入れのため、イケメン俳優を使った恋愛要素を大幅に拡大したと思われるのですが、これが完全にマイナスでした。本来、二人は耐える恋愛をせねばならないのです。アナキンは耐えて耐えてひたすら自分の気持ちを押し殺していたが、ラストで死を覚悟した瞬間にパドメに自分の思いを伝える。しかし突然の援軍到着で思いがけず命拾いし、以後はパドメへの思いを切り離して生きることができなくなってしまう。恐らく最初はこんな展開にするつもりだったのでしょうが、中盤にイチャイチャ場面を入れたために、チンピラみたいな軽いお兄ちゃんと、男選びのヘタクソなお嬢様のどうしようもない恋愛にまで落ちてしまいました。アナキン関係でいえば、怒りに任せてタスケンレイダーを皆殺しにする場面もダメでした。タスケンは、理由はよくわからないのですがアナキンの母親を誘拐し、理由はよくわからないのですがもう少しで死ぬというギリギリの状態で母を生かしていて、そして母はちょうどアナキンが助けに現れたタイミングで死にます。これに怒ったアナキンがタスケンを皆殺しにし、自身の凶暴性を認識することとなるのですが、この場面ではアナキンの手が血で染まる様子を観客に見せねばならないでしょう。観客に不快感を抱かせないようこの描写をボヤかしたということは、サーガのターニングポイントをボヤかしてしまったということ。ルーカスは物語を観客に伝える意思があるのかと疑ってしまいます。。。本作でただひとつ評価できるのはクライマックスで、クローン軍団が戦艦に積み込まれ、銀河に向けて飛び立たんとする場面は、「共和国はついに一線を越えてしまった」という重々しさが見事に表現された名場面でした。
[映画館(吹替)] 4点(2010-09-02 00:18:51)(良:1票)
923.  パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 《ネタバレ》 
ファミリー映画として徹底的に毒を抜いた結果として敵に恐怖感や威圧感がなくなり、アクションから緊迫感が失われたという点が前作の問題点でしたが、続編ではこの点がクリアーされています。グチャグチャベチョベチョの気持ち悪いデイビー・ジョーンズ軍団は悪役としてきちんと機能しているし、フライングダッチマン号が海から登場する場面の威圧感もお見事。大ヒットに浮かれず前作の問題点をきちんと洗い出していたようで、ブラッカイマーはなかなかやる男だなと感心しました。。。と、本作を評価できるのはここまで。苦手だった前作よりはマシになっているものの、それでも本作は満足とは程遠い仕上がりとなっています。プロデューサーがシリーズの方向性を正したことで明らかになったのは、監督の演出力があまりに低すぎるということ。海賊と言えど所詮は犯罪者、味方同士であっても騙し合いが頻繁になされる物語となっているのですが、監督が人間ドラマを描けず、また各キャラクターの腹の内をきちんと整理できていないため、この騙し合いがまったく面白くありません。ラストバトルにおけるジャックとエリザベスのキスなどは最たるもので、自らの命が大事で一度は逃げたものの、エリザベスへの思いから船へ戻ったジャック、ジャックの思いを知りつつ、みんなを守るため彼を船に縛り付けて生贄にしたエリザベス、そして二人のキスを目撃してしまったウィル、この3者の思いが交錯する重要な場面なのですが、各キャラクターの心情や背景がまったく整理できていないため、見ている側は特に何も感じさせられません。場面の取捨選択もマズく、例えばジャック、ウィル、ノリントンの3人がチャンバラをする場面などは、どうせ誰かが誰かを殺すということはありえないシチュエーションなのですから、さっさと終わらせてしまえばいいのです。しかし本作ではこの緊張感のないチャンバラが延々と続き、おまけに妙に凝ったスタントまでが繰り広げられ、労力と上映時間を費やすべきところを完全に間違えています。本作はすべてがこの状態で、物語が濃密である結果としての長い上映時間ならともかく、薄いドラマや意味のないアクションを2時間半もダラダラと見せられるのですから困ったものです。面白かったのはバルボッサが再登場するラストだけなのですが、なんだかんだで続きが気になるラストを持ってくる商売のうまさには感心しました。
[ブルーレイ(吹替)] 4点(2010-08-29 18:21:36)(良:1票)
924.  ウォーターワールド
90年代を代表する大コケ映画と言われていますが、1億7500万ドルの製作費に対して興行成績は全世界で2億6400万ドル(1995年の公開作中第9位)とそこそこのヒットとなっており、コケ方で言えば同年の「カットスロート・アイランド」の方が遥かに上。にも関わらずこの映画が(悪い意味で)私達の心を掴んで離さないのは、その出来があまりに惨たらしいからでしょう。。。作品を見る限り、脚本の出来はそれほど悪くありません。問題は監督とプロデューサーの腹が座っていなかったことで、本来はエッジが立っていたであろう脚本の良さをことごとく潰しています。破滅後の世界を扱った本作はダークに描かれるべきであり、その点、女性が物々交換の対象となっていたり、ミュータントに凄惨なリンチが加えられたりと、脚本上はきちんと毒が描かれています。しかしベラボーな製作費にビビったのか、監督とプロデューサーは観客に嫌悪感を抱かせかねないこれらの描写を中途半端に終わらせてしまい、そのために全体が締まらない印象となっています。また前半と後半でまったく別の映画となっていることにも違和感を覚えたのですが、これも主人公を観客から好まれるキャラクターにしようと後半で方向転換してしまったプロデューサーの判断ミスであり、前半の冷たいキャラクターで通すべきだったと思います。この方向転換を巡っては監督のレイノルズとコスナーが対立してレイノルズは途中降板、後半部分をコスナーが監督したことも後半が浮いてしまった原因となっています。。。さらに本作の足を引っ張っているのがSF感覚の欠如で、これも脚本レベルではそれほど悪くなかったにも関わらず、監督がSFオンチだったことが問題でした。衣装や小道具がとにかくカッコ悪く、そのために映画全体がダサくなっています。この手の映画はカッコ良いことがポイントなのに、そこで観客の心を掴めなかったのでは、いかにスペクタクルにお金を注いでも映画は良くなりません。コスナーが突貫工事で手を入れはじめた後半になると設定にも矛盾が発生しはじめますが(紙は高値で取引されていたはずなのに、後半ではまとまった量の雑誌が出てくる。前半では「俺達の先祖が世界をこんな風にした」と言っているのに、後半では過去の文明を知らないことになっているetc…)、SFにおいて細部に矛盾が発生するような雑な作りでは、観客に見透かされてしまいます。
[DVD(字幕)] 4点(2010-08-17 22:06:33)(良:1票)
925.  フリーダム・ライターズ
熱血先生ものとしては手堅くまとまっているのですが、あまりに良い子ちゃんな仕上がりで教育テレビでも見ているような印象を持ちました。先生と生徒が心を通わせる過程は随分とすんなりいってしまい、葛藤や軋轢が不足しています。例えば、生徒がいかに先生の授業に感動して生き方を改めようと思っても、それまでの不良仲間から距離を置くことや、所属していたギャングを辞めることには相当な苦労が必要なはず。そのような現実的な葛藤があまりに少なく、先生が良いことを言えばすぐに響く性根のまっすぐな生徒ばかりであり、なんだか都合の良い美談を聞かされているような気がしました。また、彼らが通じ合うきっかけとなった日記の扱いも雑で、あれだけ荒れていた生徒達が初日から素直に日記を書き始め、「先生、読んで」と自分達の気持ちをさらけ出す展開には疑問です。「小学校5年生程度の国語力しかない」と言われた不良達が、初日からそこいらの大学生でも書けないような達者な文章を披露することも不自然。実話を元にした物語ですが、舞台となる1994年から本作が製作される2007年までの13年間で、当事者達にとって都合の良い形に思い出が変質していったのではないでしょうか。そして本作の製作陣の姿勢を疑ったのが、熱血先生と対立することとなる教科主任の扱いです。生徒の心を掴むため形にはこだわらない熱血先生に対して、教科主任は形式的にカリキュラムをこなせばそれでよしと考え、事あるごとに熱血先生の障害となります。確かにこういうタイプはどの職場にもいて、たいていの場合、やる気ある人間の足を引っ張る有害な存在となるのですが、この教科主任を完全な悪として描く本作の姿勢には賛同できません。ある行動をとる人物を一定の型にはめ、それを一方的に悪と非難することは、人種間の対立を乗り越えて互いを知り合えという熱血先生の指導にまさに反しています。確かに彼女は頭が固く、教師でありながら生徒のためを思った行動のとれない人物でしたが、本作の舞台となるような荒れた学校においては、教師を無視する生徒とは真剣に向き合わず、お役所的に授業をこなすのみとする先生の処世術も、決して否定することができません。そうした他の先生達の背景を描くことなく、一方的に悪と断罪する姿勢には疑問です。作品のモデルとなった熱血先生がこの描写を良しとしているのであれば、この先生の性根も疑ってしまいます。
[DVD(吹替)] 4点(2010-08-04 00:11:32)(良:1票)
926.  クローン
フィリップ・K・ディック原作の映画化としては4本目の作品となりますが、本作はジェリー・ブラッカイマーお抱えの脚本家スコット・ローゼンバーグが脚色し、それを「逃亡者」のデビッド・トゥーヒーが手直ししたノンストップアクションとして製作されています。「マイノリティ・リポート」に先駆けノンストップアクションという切り口でディック作品を料理したことは新鮮であり、作品の方向性は自体は悪くありません。ただし、完成した映画の出来は残念なものに。ジェリー・ブラッカイマーの映画や007シリーズを見れば分かるのですが、優秀なスタッフさえ揃えれば、監督が誰であってもそれなりのアクション映画は撮れてしまいます。逆に言えば、スタッフを整えることが出来なければ良いアクションを撮ることは出来ません。この点、本作を製作したミラマックス社はアクション映画の経験に乏しく、良いアクションを撮るための現場作りができなかったようです。そのため、アクション映画としてはいまひとつな出来に。この脚本であればもっと面白いものが撮れたはずです。一方、SFとして見ても本作はいまひとつ。SFはいかに予算やテクノロジーを動員しても監督にセンスがなければ良いものは撮れない、逆に言えば低予算であってもセンス次第で良いものを作ることが可能なジャンルなのですが(例:同じくディック原作の「スクリーマーズ」)、この監督はSFを撮る才能に恵まれていませんでした。本作以前のディック作品にはあった陰鬱な空気がまったく表現できていないし、冒頭で提示される壮大な世界観は作品から浮いてしまっていて、本編にまるで絡んできません。本作は本格的にCGを用いて映画を撮れるようになってから最初に製作されたディック作品であり、映像表現の可能性という点では先輩3作よりも恵まれた条件下で製作されているのですが、にも関わらずSFとしては最低の作品に。SF映画においては監督の手腕がいかに重要であるかが図らずも証明されています。俳優のハマリ具合もいまいちで、なぜこの役にゲイリー・シニーズなのかが不思議で仕方ありません。この頃のシニーズは「ミッション・トゥ・マーズ」という駄作にも主演しており、ニコラス刑事のような大作に出演する演技派を目指していたようなのですが、この無残な作品選びではその目的を達成できなかったことも納得です。
[DVD(字幕)] 4点(2010-07-27 21:09:59)
927.  コラテラル・ダメージ
バットマンの悪役だの、オカルトだの、SFだの様々なジャンルに手を出し、ことごとく失敗していた90年代後半のシュワ。そのシュワがついにテロリストとの戦いに戻ってきた!さらに、9・11による上映延期!(「上映延期」「上映禁止」などと聞くと、なぜか凄いものだと思ってしまうのです)監督は、アクションスターの魅力を引き出せる男、アンドリュー・デイビス!これはとんでもないアクション大作がくると期待したものです。しかしフタを開けると壮絶にショボかった!!目立った見せ場はヘリ部隊がゲリラ軍の村を破壊しまくる場面のみで、他のアクションはほとんど印象に残らないレベル。今回のシュワは銃を一発も撃たず、消防士としてのスキルを活かし爆発物でテロリストと戦いますが、これは政界進出を考えていたシュワのイメージアップ戦略の賜物。本作の製作開始前にはコロンバイン事件が世を騒がせており、映画における銃器の扱いも問題視されていました。そんな中で、政界進出を考える俺が銃を乱射するわけにはいかない。そこで、アクション大作であるにも関わらず主人公が銃を一発も撃たないという珍妙な現象が起こったのですが、よく考えてみれば爆発物を武器にする方が危ないでしょ。ラストなどは、ほぼ袋のネズミ状態となった二人の敵を殺すために、テロリストが起こした以上の爆破を引き起こすという倒錯ぶり。こうしたシュワ氏の価値観に清き一票を投じたカリフォルニアの人々の品性には、実に素晴らしいものがあると思います。。。公開時に本作を見た時、私は悲しくなりました。子供の頃から大好きで、ハリウッドの先頭に立っていた男シュワちゃんが、もう時代に合わなくなっていることを実感したからです。昔は気にならなかったシュワの大根役者ぶりが、本作では気になって気になって仕方ありませんでした。家族を亡くして悲しみに暮れるシュワ氏の下手クソぶりなどは、見ている私が恥ずかしくなったほど。また、消防士でありながらCIAですら見つけられなかったゲリラの本拠地をあっさり突き止めてしまうシュワ。昔であれば、少々強引な展開であっても「シュワちゃんだからいいんだ」という妙な説得力があったものの、本作ではこの強引さ、都合の良さは通用しませんでした。アクション映画におけるシュワ氏の神通力も消えてしまった瞬間を目の当たりにした気がしました。
[DVD(吹替)] 4点(2010-07-06 16:14:51)
928.  ディア・ハンター 《ネタバレ》 
よく問題とされるアジア人の描写については、それほど気になりませんでした。ベトナム戦争は舞台に過ぎず、本作が扱っているのは戦争がいかに人を壊すものであるかというより普遍的なテーマであって、アジア人を悪く描くために作られた作品でないことは十分に読み取れるからです。。。にも関わらずきびし目の点数を付けたのは、ドラマがいまいち心に入ってこなかったため。まず、役者に問題ありと思いました。地方に暮らす普通の若者たちを主人公としつつも、それを演じているのがデ・ニーロにストリープですからね。どう見ても普通の若者ではありません。シリアスな後半では彼らの演技力が如何なく発揮されるものの、前半のバカ騒ぎでは「普通の若者を演じてますよ」という取って付けたような感じがしました。ルックスに幼さを残していたウォーケンはセーフ、残りは全員アウトでしょう。30代半ばを中心とする俳優達の年齢はキャラクター達に合っておらず、この内容であれば20代の役者を使うべきだったと思います。本作は前半のバカ騒ぎに合った人選をすべきだったのであり、後半を演じられるか否かで俳優を決めてしまったことは誤りだったと言えます。。。次に、本作のキーだったニックの行動があまりに突飛で、私の理解が追いつきませんでした。なぜ、ロシアン・ルーレットのプレイヤーとなったのか。なぜ、マイケルが迎えに来たにも関わらずロシアン・ルーレットを止めなかったのか。「戦争で心を壊したから」ということは分かります。ただし細かい原因を読み取れなかったので、自殺願望を掻き立てるまでに彼を追い詰めたものとは一体何だったのかがよくわかりません。私は、戦場に仲間を置き去りにした罪悪感のためかと思っていたのですが、だったら迎えに来たマイケルの前で死ぬ理由がわからなくなります。戦争により人格が完全に変わってしまい、故郷には戻れない人間となってしまった。だから戦争の終わりとともに命を絶ったとも解釈できます。しかし、そうした背景を匂わせる描写が本編中にほとんどないため、こちらもスッキリしません。前半の日常の光景は長い時間をかけてじっくり描いたのですから、こうした狂気の部分も丁寧に描いて欲しかったです。
[レーザーディスク(字幕)] 4点(2010-06-26 20:48:38)(良:1票)
929.  シャフト(2000)
サミュエルがかっこよすぎます。これまたかっこいい音楽に続いてのシャフト登場の時点で「このリメイクは成功したな」と思いました。しかし、肝心の話があまりにつまらなくて倒れそうになりました。。。オリジナルと同じ空気を出すために大作化を意図的に避けていることはわかるのですが、サミュエルの敵がアホぼんと街のチンピラでは、戦う前に勝負がついてるようなもの。クリスチャン・ベール演じるアホぼんも、ジェフリー・ライト演じるチンピラも単独では良いキャラだし、俳優もよく頑張っているのですが、シャフトの敵とするとどちらも役不足。シャフトは大した苦労もせず敵を追い詰め、あっさりと勝ってしまいます。このお手軽さ・無敵さは、もはやセガール映画の域に達しています。アクション映画なら、もうちょっと激しい攻防があるべきでしょう。せっかくシャフトが良かったのに、本作の失敗で続編が製作されなかったことは残念です。
[DVD(吹替)] 4点(2010-05-30 17:19:24)
930.  スパイダーマン3
好きな女子と両想いになって、プライベートもヒーロー業も順調なピーターが調子に乗ってる前半からイラっときます。ブラックスパイダーマンになって「調子に乗ってる」が「完全な勘違い」に進化すると、恥ずかしくて見ていられません。そんなピーターに復讐しようとするハリーの手口は、婚約者との三角関係を装ってピーターを精神的に追い込むという、遠回りかつチャチな計画。これが父親の仇に対する復讐計画なんだろうかと驚きました。ハリーが都合良く記憶喪失になり、そして都合良く記憶喪失が治るという安直さにも唖然とします。これは大映ドラマかと。狙っておかしくしている部分もあるのでしょうが、意図してないのに妙なことになっている部分も多くあります。これはスタジオの戦略ミスでしょう。女性客を開拓するためにメロドラマを入れさせたものの、ライミがそれに対応できなかったという。本シリーズはドラマ部分の充実が特徴でしたが、それは「オタクの童貞君が誠実に頑張る物語」においてライミの才能とマグワイアのパブリックイメージが巧く噛み合ったからこその成果でした。大人のメロドラマなど撮ったことのないライミと(中年学者を主人公にした「ダークマン」すら童貞臭が漂っていました)、オタクっぽい風貌のマグワイアでは、こんな話など成立するはずがないのです。ハリーが都合良く記憶喪失になる展開については、しかめっ面ばかりだったジェームズ・フランコの輝く笑顔を見せたくて無理矢理挿入したとしか思えません(うちの嫁は「ハリーがかわいかった」と言ってたので、こちらは成功したとも言えますが)。。。また、新キャラが多すぎる点についてもスタジオの戦略ミスです。ヴェノムは人気キャラなのに登場場面が少なすぎてもったいないし、ピーターと因縁の関係にあるサンドマンの人物描写も不足しているため、「罪を犯す側にも事情がある。許すことも大事である」という本作のテーマが立っていません。サム・ライミは別のキャラを登場させたかったものの、スタジオに押し切られてこの布陣になったとか。シリーズ最終作なので大盤振る舞いしたかったんでしょうね。。。なお、本作があまりにヒットしたので3部作構想から6部作構想に変更されたようで、今後は「マリッジブルー編」とか「子煩悩編」とかも作られるのでしょうが、このシリーズはピーターの青春時代が終わった「2」のラストで終了していると思います
[映画館(字幕)] 4点(2010-01-03 18:14:40)(良:1票)
931.  ラッキーナンバー7 《ネタバレ》 
【超ネタバレしています】巻き込まれていたと思っていた主人公が実は首謀者だったというオチの付け方は面白いのですが、設定があまりに強引なので「騙された!」という感覚よりも「これだけ無茶な設定なら何でもありだよな」という印象の方が強く残りました。ちょっとズルイかなと。他の映画では見たことのない長い長いネタバラシもイマイチ。脚本レベルでは面白かったのでしょうが(だからこそ豪華キャストが集まったのかも)、映像にするとさすがに間延びしすぎです。一言二言のヒントを与えられることで脳内に引っ掛かっていた情報がピタっと重なる瞬間がドンデン映画の醍醐味だと思うのですが、これだけダラダラ説明されるとスッキリ感も何もありません。。。人格者のイメージが強く、過去に一家惨殺をやった人間には見えないモーガン・フリーマンとベン・キングスレイをヤクザの親分に配置するというキャスティング段階でのミスディレクションも、それほど効果を発揮していません。20年で彼らの人格がどう変わったかの説明が不足しているため、凶暴なチンピラと威厳ある親分の像が最後まで一致しないのです。復讐相手のキャラクターが不安定では復讐劇は盛り上がりません。一方いかにも殺し屋なブルース・ウィリスと、巻き込まれ役が板についたジョシュ・ハートネットは良かったし、ルーシー・リュウが出演作中唯一魅力的に見えており、悪いところばかりではありません。ねじれた笑いも決まっており、監督はこういう映画に向いた感覚を持つ人だと思います。あともう少し突っ込んでいれば面白い映画になったのかもしれません。
[DVD(吹替)] 4点(2009-12-28 02:14:20)(良:2票)
932.  チェーン・リアクション(1996)
「沈黙の要塞」「ウォーターワールド」と並ぶエコアクション大作の本作ですが、環境問題を背景にした映画ってどうしてこんなに面白くないんでしょうねぇ。本作より10年後、キアヌは再び環境問題を背景にしたSF大作「地球が静止する日」に出演しましたが、これもやっぱり駄作でした。。。 この映画はスタジオ主導の足し算の論理で作られているのが丸出しで、結果として著しく統一感に欠ける作品となっています。「スピード」の爽やかカップルが好評だったから本作の主人公達もキスすらしないカップルであり、「逃亡者」のジェラード捜査官があまりにかっこよかったから本作のFBI捜査官はまんまジェラードでした。CGが急速に発展していた時期だったので映画全体のバランスを考えずにSF映画並みの爆破シーンを加え(同時期のデイライト、ロングキス・グッドナイト、ブロークン・アローも同じようなことをやってました)、他のアクション映画との差別化のために環境問題の要素を採り入れ、さらに世界的なスケールを持たせるためにCIAの陰謀論をぶち込み、脚本はごった煮状態です。一方で多くの要素を詰め込んだために作品の核となる謎解きや逃走劇の面白さが失われており、そんな肝心要の部分が二の次になってしまったためにつまらん映画となってしまったようです。「警察にみつかる→走って逃げる」を何度も繰り返すだけではさすがに飽きてしまいます。まだ前半は素人が機転を利かせて逃げ回っているという描写になっていたものの、後半になるにつれてオタク学者のキアヌが超人化し、複数人のCIAを相手に格闘して勝利するといういい加減さはどうなんでしょうか。陰謀の核であるモーガン・フリーマンとブライアン・コックスの関係はイマイチよくわからないし、資料も持ち帰らずに博士を殺害、研究所を爆破し、挙句に「この実験をもう一度成功させるためにはキアヌが必要だ」と言い出すわけですから、大して頭の良い組織ではないのでしょう。
[DVD(字幕)] 4点(2009-12-17 17:08:38)
933.  ダイ・ハード4.0
大好きなシリーズなので高得点をつけたかったものの、残念ながらこれはダメでした。ド派手な見せ場の連続なのに手に汗握らないという、アクションものの末期症状とでも言うべき状態となっています。シリーズの定番通りマクレーンは傷つき、満身創痍で敵に挑むものの、どんな強敵を相手にしても負けないだろうという妙な安心感が作品を覆っています。マクレーンが超人化した「2」、駄作と言われる「3」にも、戦いには一定の緊張感が存在していたのですが、本作にはそれが皆無に近い状態となっています。「アンダーワールド」の頃から、レン・ワイズマンは「迫りくる緊張感」や「煽り」というものを不得意としていました。ド派手なアクションを撮る実力はあるのに(どこまでがCGでどこまでがライブなのか見分けがつかないほど見事な腕前)、これを映画における見せ場として機能させることができないのです。そんな彼の作品においては、設定や物語はアクションをやるためのお膳立てにすぎません。よって脚本はかなり雑です。自分の意見を聞いてもらえなかったとヤケになって米国にテロを起こすちっちゃな男が今回の敵なのですが、動機とやってることのスケールがあまりに一致していないため、この人物をリアルに感じることができません。「どうしてここまでのことを?」「6億ドル盗むとなると、とことん追われるからな」と、大それた行動に見合った動機付けをしていた「1」が懐かしくなりました。また、魔法の杖のようにいとも簡単にインフラを操作することも、あまりにリアリティを欠いていました。これでは、この映画は何でもありかいと冷めてしまいます。これまた、プログラマーがセキュリティを解除するための時間稼ぎをしていた「1」が懐かしくなりました。さらに、彼の配下には恐ろしく優秀な部隊がいますが、彼らは一体どういう動機でテロに参加しているのかも不明です。敵の存在もマクレーンの活躍もあまりに都合よく話が進んでしまうため、見ている側は特に何も感じることのない2時間を経験することとなります。画はよかっただけにこの仕上がりは残念です。
[映画館(字幕)] 4点(2009-07-30 17:21:33)(良:1票)
934.  アンドリューNDR114 《ネタバレ》 
SFオンチの監督の手に渡ったのがお気の毒としか言いようのない作品。エスねこさんが詳しくレビューされていますが、本来これはほんまもんのSF作品。作り物が人間よりも人間らしくなった時、ホンモノとニセモノの境界はどこへ行くのか?というSF定番の問いかけを軸に、その境界の真っ只中に立たされるアンドリューの苦悩が感動的かつ哲学的に描かれる…はずの作品だったのですが、SFとしてはあまりに雑な仕上がりのためおいしいところはほとんどスルー、ロボットと人間が結婚して良いおじいちゃんとおばあちゃんになりましたという志の低い作品に終わっています。アンドリューと人間社会のつながりが本作最大のテーマと言えますが、肝心の社会風俗の描写があまりに杜撰なのです。彼らの世界ではロボットはどの程度普及しているのか(マーティン家は金持ちだったが、金持ちしか持てないものなのか?)、何の目的で家庭で使用されているのか(あのドン臭いデザインでは邪魔なだけにしか見えない)という極々基本の部分すらよくわからない状態。中盤より彼は自分で収入を得るようになりますが、どこが評価されて彼の商品が売れたのか、そしてあの世界でロボットが収入を得ることがどれほど例外的なことなのかがわかりません。勝手に進化をはじめたアンドリューに対する人々のリアクションも不自然で、彼が人間とタメ口を聞くようになろうが、マイホームを持ち服を着るようになろうが、金属からロビン・ウィリアムズの顔に変わろうが「あぁそうなんだ」程度で普通に受け入れられてしまうのは、作品のテーマとそぐわないのでは?人間になろうとするアンドリューと、その進化についていけない人間社会との軋轢こそが本作の主題だったはずなのに、200年があまりに順調すぎたと思います。ロボットとの愛情を育むこととなるポーシャにまるで葛藤がないのも不自然。ロボットと愛し合い、おまけにセックスまでするという人類史上誰も経験のないことをやってしまう女性なのに、普通の結婚とさして変わりのない様子。社会もふたりの結婚を素直に認めちゃってるし。どうしてここまでSF要素を切り取ってしまったのかと、不思議で仕方ありません。
[DVD(吹替)] 4点(2008-10-06 01:17:45)(良:3票)
935.  シーズ・ソー・ラヴリー 《ネタバレ》 
恋人のためなら触るもの皆傷つける痛々しいまでの愛情を描く映画かと思いきや、中盤辺りからどんどん雑になっていき、最終的にドタバタコメディで締めくくるという闇鍋状態の映画でした。前半はすごく面白かったんですよ。乱暴者のショーン・ペンが彼女に注ぐ愛情がよく描かれており、そんな大事な彼女がレイプされたなんて知れば、相手の男に対して何をするかわからない緊張感や危なっかしさもよく出ています。しかし短い尺のためか説明不足が多く、中盤以降は唐突な展開が何度も起こって話が怪しくなってきます。ショーン・ペンが逮捕される展開など、事前に彼の精神に異常のある描写がなく、ヤンチャのすぎるお兄ちゃんという印象しかないため、突如異常行動をはじめる展開にかなりの違和感。また彼の退院時。長い治療によって「カッコーの巣の上で」状態となっていたショーン・ペン。失われた時間の重みを感じさせる壮絶な場面なのですが、その後トラボルタ家に行く頃には、映画的な理由付けもないまま10年前と特に変わらない元の彼に戻ってしまいます。なんで?またトラボルタ家の描写も非常に浅く、クライマックスの決断と対比されるものが家族愛であることを考えると、その描写が薄いというのは映画としてのバランスがよろしくありません。前半が丁寧だった一方で、本来話のメインであるはずの後半パートが杜撰なのは残念です。とはいえこの映画の着地点は非常にユニークで私は嫌いではありません。クライマックス、ショーン・ペンがトラボルタに「彼女は俺のこともあんたのことも愛してないんだ!」と叫びますが、あれがこの映画の言いたかったことでしょう。女性というのは恋に恋してるだけで、別に男性に対して愛情を持ってるわけじゃないんだよと。しかし男は、女性から愛されようと必死になってしまう。そんな女性の身勝手さと、女性に右往左往させられる男のどうしようもなさがこの映画の主題ではないでしょうか。ベタベタなタイトルも、女性に対する男たちの気恥ずかしいまでの思いと健気さを表したものだと思います。話のキーとなるロビン・ライト・ペンの心情を後半においては一切描かなかったのも、これは女性に振り回され、それでも愛されたいと頑張る男目線のラブストーリーなので、意図的に彼女の心情は描かなかったのでしょう。そんなわけで、目の付け処は悪くないのにそれを活かしきれなかった本当に残念な映画でした。
[DVD(字幕)] 4点(2008-06-08 04:24:31)(良:1票)
936.  デス・プルーフ in グラインドハウス
期待して見に行ったのですが、あまりに面白くなくてガッガリでした。そもそも「グラインドハウス」は上映形式が先立った企画のはず。上映時間が短く内容も薄いB級映画だが、2本同時に見られて、おまけにいかがわしい予告編もあって妙な満足感がある。いわば新橋のそば屋の「カツ丼&そばセット」のようなものです。ひとつひとつのメニューは誉められたものではないが、ふたつを同時に味わえるからそれはそれでいいじゃないかという。そんなチープなボリューム感を復活させることが趣旨の企画であり、それぞれの作品も同時上映を前提に意図的に安っぽく適当に作られているだけに、一本ずつに切り離されてしまうと相当ツライ。しかも本来内容のない映画を一本の上映作品として成立させるため、オリジナルにはなかったシーンを追加して上映時間を水増ししてしまったのがさらに裏目に出ているように感じました。ダラダラと続く会話が退屈で仕方なく、内容からするとこの映画は90分程度が限界だったと思います。商売に合わせて作品を勝手に編集することで有名なワインスタイン兄弟ですが、ここでも兄弟の儲け主義が作品の価値を失わせてしまっていて本当に残念です。本編開始前に流れた「プラネットテラー」の予告が相当面白く期待が膨らんだのですが、「デスプルーフ」がこの状態では「プラネットテラー」も推して計るべしだなという感じです。「プラネット・テラー」はあえて劇場に行かず、DVD発売の際に「デス・プルーフ」との同時上映にして「ひとりグラインドハウス」を楽しみたいと思います。
[映画館(字幕)] 4点(2007-09-08 18:14:26)(良:1票)
937.  バニラ・スカイ 《ネタバレ》 
そこそこ満足できたオリジナルに対して、こちらは見終わった後なんか腑に落ちませんでした。何が悪いんだろうなって考えてたんですけど、原因はトム・クルーズにあるとわかりました。この映画って結局夢オチだったわけですけど、顔面が変形してうちひしがれるまでが現実、ペネロペに優しく起こされてからが夢って区分だったでしょ。それがおかしいんですよ。だって、トム・クルーズのルックスで、大企業の社長で、誕生会にはスピルバーグまで遊びに来て、キャメロン・ディアスが恋人でって、これこそ夢じゃないですか。私としては、そこに違和感が残ったんですね。もっとも夢っぽい部分が現実だったわけですから。だいたい、自分がトム・クルーズであるって時点で男にとっては夢のようなことなんですよ。なので、現実のデビット役はフィリップ・シーモア・ホフマンとし、全編ホフマンの夢のことにすればよかったんです。モテないホフマンはある日リコール社へ行ってサイファーよろしくマトリックスにつないでもらい、自分が若くて金持ちでハンサムに生まれ変わった仮想現実の世界で生きることにするんです。しかし、ブサイクであるという自分の潜在意識が夢に違和感を覚え、完璧に設定されているはずの夢を侵食し始めます。潜在意識はトム・クルーズの顔面を醜く変形させ、そこからプログラムがどんどん狂っていくわけです。そしてラストは、夢に残れと説得するスネーク・プリスケンと、目を覚ませと赤いカプセルを飲ませようとするモーフィアスが対決。それでいいんじゃないです?って、この映画のことを考えると、次々と他の映画のことが頭をよぎるのはなぜでしょう?それだけこの映画がオリジナリティーを欠いてるってことなんでしょうか?
4点(2005-01-23 00:26:35)
938.  ウェインズ・ワールド2
アメリカローカルの笑いなので、残念ながらほとんど理解できませんでした。しかし見ていてここまで淋しくなった映画も珍しいです。画面では何か楽しそうなことが起こってるのに、それのどこが楽しいのかがわからないんですよ。私の頭からは終始「?」が出っぱなしでした。ただし、DVD版の吹き替えにはかなり救われました。声優陣がかなり頑張ってくれてるおかげで、いくつかのシーンの雰囲気だけは味わえましたから。って、やっぱり淋しい鑑賞。スクランブルのかかったWOWOWの画面を見ては、うらやましくて仕方なかった中学の時のような気分です。
4点(2004-09-04 01:32:46)
939.  パーフェクト ストーム
漁師の自業自得、なんてことは思わないんですけど、やっぱりメリハリのない話のせいでかなり退屈しました。後半は荒れ狂う波とジョージ・クルーニーが叫ぶ顔ばかりでしたからね。海ばかりの画面は単調になることはわかってるんだから、本当に力を入れるべきはドラマパートだったんです。なんとしても漁師たちには助かって欲しいと思えるように仕向けるべきだったんですけど、基本的にこの映画はSFX頼み。そりゃ退屈しますよ。とはいえ、「その日、地球がゆがんだ」という大げさにも程がある宣伝コピーには燃えました。
4点(2004-09-01 16:27:24)
940.  クエスト
ヴァンダムIN少年ジャンプ。ベッソンといいヴァンダムといい、フランス人は少年マンガを読みすぎなんじゃないの?
4点(2004-08-06 12:52:43)(笑:1票)
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