1. ヘレディタリー 継承
《ネタバレ》 悪魔崇拝。うん。日本には馴染みが・・・いや今だとカルト宗教とでも考えればいいか。 ただ悪魔の王、その魂を肉体に降ろすとして。いやその段階で色々とおかしいのではあるが そこはひとまず置いといて天井に張り付いたり、首なし死体が動いたり宙を舞ったりetc... 悪魔崇拝すればそれらの力が身に付くんか? どうなんだろう、怖くはある、目を背けたくなるシーンもある。 だがしかし後一歩足りないような、いや安直に悪魔の王がそれから破壊と殺戮を超常的な力でもって行う。 ならまだB級お馬鹿映画好きな自分には許せた。まぁそれは無い。 それらを普通に自然に疑わず行える人間たちが怖いって話なのかね?ミッドサマーでもそうだったけど。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-05-15 21:28:11) |
2. キャビン
《ネタバレ》 様々なホラー映画のモンスターのパロディーが襲い来る。結構スプラッターなのですが楽しめました。 最初から最後までB級臭さがプンプンで個人的に高評価。メインのモンスターがゾンビファミリーというのが いわゆる王道を外したような、微妙さ、物足りなさを物語っている。 だがモンスターが出てきてからの展開、スピード感は心地良い。お約束は抑えていて手堅い。 メタ視点、皮肉めいた、ブラックユーモアに溢れていて下品かつ悪趣味ではあるし人類目線でいえばバッドエンド。 ファイトクラブよろしく二人寄り添って煙草をふかし世界の終わりを見つめ佇む、みたいな? システムの要、押してはいけないボタン。あんなオープンじゃ駄目だろ(笑 [CS・衛星(吹替)] 6点(2021-02-12 18:18:57)(良:1票) |
3. ミッドサマー
《ネタバレ》 序盤の掴みは少し弱いような、村に入り徐々におかしさを感じはするもののドッカンドッカンそう事件は起きず。 やはり崖からの飛び降りがショッキングな映像、展開なのでそこからでしょうか、作品に入り込めるのは。 どうにも映像は明るく、全体的に白く美しい描写なのでホラーでありがちな夜、闇などは少ない。 まぁストーリーはヤバイ村に行った学生が色々やらかして被害にあうというベタベタな王道である。 自身を縛るまた依存していたものとの別れによって得た自由、そして村の狂気に取り込まれたラストのダニーの笑顔。 ダニーとクリスチャンの関係、距離がキモだったり口論描写が多いので、ダニーの精神的解放のテーマが強い。 求めていたホラー映画ではない。というかジャンルとしてはサイコスリラーか?喉のつかえがラストでやや消化される。 終盤は怒涛というかカタルシスは感じられたのでそこは良しです。静かながらもジワジワ来ます。 裸のマヤが花の上で寝そべりクリスチャンを迎えるシーンが美しいと思った。絵画的というか。 [映画館(字幕)] 7点(2020-03-01 01:35:50) |
4. ピーターラビット
《ネタバレ》 CMを見た段階で「原作ってこんななの?」「主人公の造形が…」と不安が。 さらにウサギ達が人間にアナフィラキシーショック攻撃を仕掛ける、と聞いてヤベェな感。 実際、某アレルギー関係の団体に訴えられて謝罪には笑った。 そういったハチャメチャドタバタバトルを軸に間に立つ人間の男女が恋愛劇を繰り広げる普通のラブコメ。 ピーターラビットである必要があったのか、ちょっとその辺弱いかも? 時に展開を省略する演出があり、「色々ピンチはあるけどこのお話はそういうのじゃないから(ご都合主義です)」 というようなメタメタしいナレーションは好き嫌いがあるかも。説明しなくてもギャグで片付かないかこれ?みたいな。 個人的に、小憎らしいピーターが3Dの見た目と相まって受け入れられず。監督の狙い通りではある。 ベンジャミンのぽっちゃりモフモフ感は良かった。 [映画館(吹替)] 5点(2018-06-02 17:23:00) |
5. リミットレス
《ネタバレ》 映像がミュージックビデオのような感じで楽しめる。 キーとなる薬が麻薬的な意味あい以上でも以下でも無く、 それで目指すものが権力とお金。なんだかな~。 様々な謎を解決してるわけではないので、鑑賞後にしこりは残るかも。 ラストも、脳が進化しちゃいましたというご都合主義。 デニーロは勿体無いが、彼でどうにかなる題材でもない気がする。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-06-24 18:42:39) |
6. 赤ずきん
ファンタジーなのかミステリーなのか、中途半端な感じ。 人間の根底にある邪悪な部分が垣間見えそうで、さしてそうでもなかった的な。 むしろ強引な解釈と演出でファンタジー部分バッサリのサスペンスでも良かったんじゃない? 狼なんていませんでした~、とか。 仄暗い森の中、目を刺すほどの真紅の頭巾を翻す。 このシーンを撮りたいが為の映画以上でも以下でも無かった印象。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-02 13:09:37) |
7. エスター
《ネタバレ》 旦那の最後は残念でならない。相手は子供だから、というスタンス崩さず。 「まさか」という思いが先にあるので不自然さは無い、のかな? だが、他のレビューを見るに鈍感さへの突っ込み。自分も鈍いようです(笑 個人的には気づけなかったことに対する罰としては重い気がしました。 酒に溺れ、家族はバラバラで・・というところで誘惑に負けなかったのはGoodだし。 まぁ、誘惑失敗が崩壊へのスイッチなんで複雑です。 DVDのもうひとつのエンディングも異常性が出ていて良かった。 だがエスターを迎えた理由であるジェシカ、彼女のための薔薇を裁ったエスターを あの薔薇の前で絶つ、溜飲は下がる。そういう意味では池で完結はしっくり来ない。 日本人で男だからかもですが、子を失った悲しみを既に二人の子が居るのに 養子を迎え入れて癒す、というのは理解できません。 前半から描写していた奥さんのその不安定さがエスターに利用されたわけですが。 ジワジワくる系なので前半動きが薄く疲れるかも。見ごたえはあります。 [DVD(字幕)] 7点(2011-10-08 16:55:02) |
8. ベンジャミン・バトン/数奇な人生
《ネタバレ》 設定の時点でファンタジーなのだが、もう少し各エピソードを大げさな寓話的に 描いてもよかったのでは?と思うけど、十分ぶっ飛んでるのかな?複雑。 特異な人生って設定だけが先行した感じで、ただただ長かった。 雷に打たれたおじいちゃんのような話が多く詰め込まれてればなぁ。 ただ、この作品自体の長さも「悪い意味」ではないところがくせ者で。 監督の丁寧に描き過ぎた姿勢が見て取れる(そこで気軽に勧めるか悩む)。 ブラピに害なす人も居なければ、ブラピ自身もまた悟りの境地というか。 人生や境遇、体質(?)に対しての恐怖や葛藤があれば違ったかな。 設定とビジュアルだけが特殊な”普通の恋愛映画”という印象が捨てきれない。 人生とはかくも美しく、素晴らしい。生や愛、出会い、別れがある。 その傍らには"時間"が在る、皆その中で生きている。 ベンジャミンもまた例外ではない。そんな一期一会、人生賛歌。 [DVD(字幕)] 6点(2010-12-29 20:36:52) |
9. 幸せのレシピ
《ネタバレ》 オリジナル未見。お話自体は割とありふれてる、王道ではあります。 キャサリン・ゼタ・ジョーンズはアッサリめな化粧がいいですね。 派手めは好きません。相変わらずお胸が最高です。子役もgood。 どうにもイタリアイタリアした男の見せ方が合いませんでした。 キャストや演技ではなく演出かな。無理やり感が否めなかったです。 もう少しケイトとゾーイのやり取りがあってもよかったと思います。 彼女らの心の距離を狭めるエピソードを上手く展開させて欲しかった。 カウンセリングはカットしてもよかったのでは? ニックが絡んできてから関係がウヤムヤに済し崩された感じです。 料理の見せ方ももう少し工夫して欲しかった、名店って感じじゃなかったです。 家族で軽い気持ちで見る分には申し分ない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-12-25 16:33:09) |
10. AVP2 エイリアンズVS. プレデター
《ネタバレ》 しょうもない田舎町の人間ドラマは要らないです、伏線にもなってないし。 取って付けたような続編を匂わすラストシーンもアリエナイ。 前作からして一杯一杯だった記憶がある、これ以上どう広げる気か。 今から悪寒がして仕方がないが、どうでもいい感も漂う。 再生時に、明るさ調整を強要するかのような画面の暗さに泣く。 暗い+謎の怪物の襲来=超怖い、から脱却してもいい気がする。実際不成立だし。 プレデターに「戦士」としての誇りやらが垣間見えず、ただの怪物扱いにガッカリ。 青い液体で、律儀に証拠隠滅してたシーンだけが印象深い。 ハーフであるプレデリアンとやらも何したわけでもなく、いつも通り。 女子ども妊婦関係なく、スプラッタさせてたのは凄いかも。 おまけに面倒だったので最後に爆弾で街ごと吹っ飛ばすとか、 アメリカらしさ全開と言わざるをえない。 もう一言添えるならば、「お色気シーン入れるならもっと力入れてください」 [DVD(字幕)] 3点(2009-11-27 19:14:27) |
11. 臨死(2007)
《ネタバレ》 終盤辺りから漂う主人公とアニーの関係のきな臭さ。 殺した側、殺された側という立ち位置がある以上、恋愛関係はダメでしょうと。 でも幼少時に接点はあったり、少し気持ちが通じ合ったり。狙いがわからない。 とまぁ、最終的にはそういうことは感じさせるだけに留まったので良し。 ただ無理矢理くささもある。瀕死の状態のアニーが何故病院に向かい事情を話し これまた瀕死の主人公と直接話すことが必要に迫られたのか、とか。 「弟のために良いことをしたい」とはあるが強引な自己犠牲もどうかと。 父親のエピソード、それに絡む母のエピソードも多少やった以上 加害者放置で親子愛に走っても良かったかも。話がアニー中心で回り過ぎ。 [DVD(字幕)] 5点(2009-07-25 21:33:00) |
12. -less [レス]
《ネタバレ》 家族が壊れていく様を描く。が下品な会話が鼻につく。 弟はこんな状況で薬や自慰に耽る始末。緊迫感があるようで無い。 強く、この空間(?)から抜け出そうとする父と娘が最後に残る。 メモに残された「良いおじいちゃんになる」が守れなかったが故の顛末か。 演出が雑というか大味で、短いはずなのに長く感じられた。中だるみ必至。 [DVD(字幕)] 5点(2009-07-25 12:50:21) |
13. パンズ・ラビリンス
《ネタバレ》 堅い、ひたすら堅い。パッケージや雰囲気からファンタジーを期待した。 が、それは裏切られた。良い意味ならよかったが、若干悪い寄り。 唯々、”現実”を突きつけられ死や痛みなどを見せられる。 見せ方がまたイヤらしく、全く免疫が無い人には受け付けられないのだが ソコソコに耐えられる人には目を覆うか覆わないかぐらいのギリギリの線を保つ。 心躍るかと思われ、それが成されなかったのは期待の大きさ故か。 凄い悔しいですが、”空想”や”現実”が鬩ぎ合い”現実”に帰結し それをバッドエンドだとは思わなかったことを踏まえても 楽しめなかった自分が在るという現実からは目を背けられなかった。 空想は幻想に足り得ず。 [DVD(字幕)] 6点(2009-07-18 18:32:37) |
14. プルーフ・オブ・マイ・ライフ
《ネタバレ》 数学の話で、それでいて心を病んでいる人。 というと「ビューティフルマインド」を思い浮かべる。 ただ、今回は見ていてイライラするというかナカナカ夢中になれない。 誰の研究か、キャサリンは正常なのか否か、父親は。 それらの要素がめまぐるしく過ぎっては、流れ落ちてゆく。 あまりに不要な部分に時間を割き過ぎたのでは? あくまで数学か、恋愛か、家族愛なのか、人としての再生なのか。ボヤケた。 ただただ狂った様を見せられ、それを「受け継いだ才能」で消化するには 少々胃もたれしてしまう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-07-06 23:48:28) |
15. イルマーレ(2006)
《ネタバレ》 ハリウッドらしい強引な力技。 接点が多い・・というかわざわざ遠まわしに手紙を続けずとも会えたのでは? と言うほどに彼らの距離は近い。実際会えてたし。 遠距離恋愛と強調したりしてるけど微塵も無い。 そういう意味でも、作中で描かれる時を隔てた二人の関係は弱い。 手紙で温めたにしても、互いにあそこまで思い合うのも疑問。何故そこまで・・。 ガッカリもしなかったが、心に強く残りもしなかったかな。 犬は可愛かった、妙にみすぼらしさ漂ってたが(笑) [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-04-27 23:06:33) |
16. ホステル
《ネタバレ》 いつ、フロムダスクティルドーン張りに 爽快なハチャメチャ活劇に変貌するか期待していたが、全然そんなことはなかった。 殺人ショーを楽しむホステルから逃亡するため、パクストンは殺人を犯している。 ホステル内のそれとは方向性が違うが、そこに同種の作業的なものを感じてしまった。 敵地ゆえ迅速に仕留めるのが正道なのだが、ピンチと呼べるシーンも薄く 余計なエピソードなどを挟まずテンポ良く二転三転やらかした方が楽しめたかも。 仲間二人を、既に後半ではあったがサックリと退場させたのも失敗だったのでは? 繋ぎのエロシーンはお約束ではあるが、前半部分の冗長さと相まって効果半減。 ただ・・都市伝説じみた海外でありそうなお馬鹿ネタ自体はB級映画的には好感触。 [DVD(字幕)] 5点(2008-11-14 12:31:03)(良:1票) |
17. プラダを着た悪魔
ファッション界、というとかなり特殊な職場に感じられる。 実際、私がトンと無縁な世界ではあるのだが分かり易い作りで好感が持てる。 アン・ハサウェイとメリル・ストリープ、二人の絶妙な関係、距離感が堪らない。 ありがちな綺麗な部分だけじゃなく、その世界に生きる人たちの内側を デフォルメしつつ掻い摘み上手いこと小じんまりとまとめている。 エミリーに対するフォロー、ミランダから離れるラストなどスッキリできる。 シーン毎の各人物の言葉、着眼点を変えればまた違った面白さが見出せるかも? アンドレアとミランダの仕事の決着、その着地点にはやや不満が残る。 その他諸々ありますが、やっぱりメリルって素晴らしい女優だなとしみじみ感じました。 加えると、変身しないアンも素敵。いや、厳密に言うと”変身しないアンが素敵”。 序盤に「コツコツ」らにダメ出しされた、ダサダサのセーター。 いやダサくないよ?全然ダサくないよ?特にお胸の辺りが最高・・。 [DVD(字幕)] 7点(2008-11-09 18:36:38)(良:1票) |
18. パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
《ネタバレ》 結構評価が辛いですね。 2作目は長い上に何やってんだって感じで、 個人的には3作目の方が楽しめたのですが・・・。 これまた長い上にやっと完結か、という安堵感から来てるのかも知れませんけど。 派手に乱闘してますが、これと言って得たものが無い。 何のために戦ってるかが、背景に見えないんですよね。 ウィルの結末、選択肢がそれ以外無いと思いつつもちょっとスッキリしないかも。 バルボッサ好きですが、彼の見せ場があるようで無いところが寂しい。 個人的には10年後の再会シーンは要らないかも。 お話的には良いシーンだけどね、バルボッサやジャックが見たいっての。 主役って誰だっけ、と思いつつ製作側はこの二人を主軸に見せたかったのか と、そのシーンでハッと気づくとか笑えない。 総じてみるとグダグダなのは言うに及ばず、もっとコンパクトに出来たのでは? [DVD(字幕)] 6点(2008-02-02 21:37:27)(良:1票) |
19. ゾディアック(2007)
長い。映画内の時間も飛び飛びでテンポが悪く、作中の人物同様に この「ゾディアック事件」に振り回される結果に。 登場人物や事件に関係する情報が多いので、脳内整理が面倒です。 遊びが少なかった気がします、いや無かった? 退屈と言えるほどの退屈はしませんでしたが、気を張り過ぎて少々疲れました。 事実にほぼ忠実に沿うことでサスペンス映画的な面白さはあまり無いですが 映画を作るに足るものを残した事件ってことを思うと感慨深いです。 [DVD(字幕)] 5点(2008-01-31 02:49:51) |
20. パフューム/ある人殺しの物語
《ネタバレ》 理解はできる、ただ心を強く打つものは無いかと。 雰囲気よろしくマッタリ進むのかと思えば、終盤の処刑台でのシーン。 愛、それをこう表現するか・・これはどうだろう?と首を傾げる。 というよりもギャグでしかない、と自分は思った。 陳腐だ、だがこんなものかと嫌に納得もする。 ジャンに必要だったのは女性を殺し、匂いを保管することではなく こういうことだったのだと考えるに、少しばかり悲哀を感じます。 それにしても匂い、とはまた難しいネタを映画にしてみたものです。 キモである映像での表現、頑張っていたと思います。 「最高の香水」の完成が中盤で不安視され、 もしやローラが助かりハッピーエンドになるのか?と不安に。 だがそれは杞憂に終わり、しっかりと果たされたので嬉しい反面、 上手く活用されず突き抜けてしまったのが残念。 ジャン同様、心の隙間は埋まりませんでした。 無に還る、というくだりは結構好き。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-25 18:04:11) |