1. プラクティカル・マジック
《ネタバレ》 意外に好き。この映画の基本は二つ。「姉妹愛」と「魔女が幸せになれるか」って話。もともとサンドラブロックとニコールキッドマンが姉妹っていうのに無理があるといえば無理があるし、もともと魔女が現代に住んでるわけがない。だからそこは割り切って、ややブラックなファンタジーとして振り切って観るのが正解。そこさえクリアできれば、魔女として特殊な状況で生まれ育った姉妹の神がかった(違う魔女がかった)絆を堪能できるし(何しろ殺人まで犯してしまうし、それを魔力でゾンビで蘇らせてしまうし、最終的ににそれによって妹は救われる)、幼い頃に封印したはずの理想の相手と運命的にめぐり会うものの、殺人犯と刑事って立場。これってどうなるの?というラブストーリーも楽しめる。さらに突き進むと、一度蘇らせたのにフライパンで殴って殺しちゃうところとか、電話連絡網を使って村八分にしてたはずの近所のおばちゃん達を集めちゃうところとか、気付くとくすっと笑っている自分がいたりして。…こんな私は二大女優ファンでハリポタや指輪物語とかも大好き。それ以外の人にはキツイのかなぁ、やっぱり。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-10-25 00:32:06) |
2. 食べて、祈って、恋をして
《ネタバレ》 すべてを投げ出して離婚したために一文無しになったのに、一年間外国で働きもせず暮らせるお金はいったいどこから出ているのか???2時間以上のこの映画の間中、そのことが頭から消えることはなく、結局「???」を背負ったままエンディングを迎えました。これってストーリーとして完結しているの?録画して2度目に観て、これはイタリアとインド(瞑想サービス?)とバリ島の観光案内だと割り切って観ることで途中からストレスは消えましたが…。ただセリフには真実も含まれてます。「神はあなたの中にあなたと共にある」。インドに行こうがどこで瞑想しようが、神は自分の中にあるということ。インドにわざわざ修行に行こうと思っている方…。この映画を一度観てみましょう。3か国に行った気分にさせてくれた…ということでお礼のこの点数。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-09-20 00:14:16) |
3. ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
《ネタバレ》 そりゃ行かなけりゃ。ハリーポッターがついに完結するんですもの。これだけは映画館で見納めしなきゃということで、行きましたよ…。原作ファンで、ラストの死の秘宝だけは、待ちきれずに原語で読んでしまいましたよ。でも、やっぱり原作と映画って違いますよね。part1の賢者の石から何作か経て、原作と映画はまったく別物だと学習はしていたのですが…。今回も「え???」というシーンももどかしさも確かに甚だしくありましたよ。でも、スネイプの回想シーンと、ハリーが一度死んだときの駅のシーン、そして何十年か後のシーンが盛り込まれていたことで、何もかも許してしまい10点をつけてしまう自分がいたのでした。本を読んで一番感動して涙したのが、リリーとスネイプの一連のシーンだったもので。そしてハリーが「2人の勇敢な校長先生の名前をお前につけた」と息子に言うシーンが大好きだったもので。何にしろ、これだけ長い時間をかけて、原作のpart1からpart7まで、ここまで具現化してくれたことだけで、私は製作者原作者映画にかかわったすべての方々にお礼を言いたい気分です。ハリー役のダニエルくんがもう少し演技が上手だったらな…とか、監督が…とかいろいろ文句はありますが、とにかくハリーポッターの魔法の世界を「見せて」くれてありがとうございました。原作ファンとして、心からお礼を申し上げたいと思います。生き残った男の子に乾杯!!! [映画館(吹替)] 10点(2011-09-04 00:44:59)(良:1票) |
4. ライラの冒険/黄金の羅針盤
《ネタバレ》 う~んハリポタLOTR好きの私でもこれは今ひとつでしたね…。 何だろう、ストーリーに推進力がないというか。Nキッドマンの役柄も先が読めてしまう程度のものだったし。ダイモンの存在と羅針盤の使い方…というのがこのファンタジーの売りなんでしょうが、ダイモンはともかく、肝心の羅針盤のシーンがワンパターンになってしまっていて面白くない。映像の美しさ、という点においても、後半の舞台がほとんど北極であるがために全体的に青白く変化がない。どなたかもおっしゃっておられましたが、最後にはCG胸焼け…というかお腹いっぱい状態になってしまいました。残念。 [映画館(字幕)] 4点(2008-03-03 22:07:37) |
5. ホリデイ
《ネタバレ》 かなり好き。かつての美青年ジュード・ロウが「ダディ」になりきっていたのには驚いたけれど、(そして額のかすかなM字化も寂しかったりしたけれど…)相変わらずgoodlookingでいい感じ。ベッドの中でエアギターを弾くアイリス、ビデオ店で映画のテーマ曲を歌いまくるマイルズ、何度か止まりつつも、ヨーイドンのポーズをしながら走っていくアマンダ…。ほほえましくて自然に笑ってる自分がいた。この映画、確かに脚本がしっかりしてるんだけど、音楽もすごくいい。マイルズが作ったアーサーのテーマ曲があるシーンで使われるんだけど、すごくいいタイミングで泣けてしまった。やっぱりかなり好きです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-02-26 16:25:06) |
6. フレンチ・キス
《ネタバレ》 好きですね~。メグライアンの映画では一番好き。特にお互いが惹かれあいつつ黙って寝るホテルのシーンや、リハーサルと称して部屋の中でダンスをする二人、思わず「ケイト」とつぶやいてしまうリュックなど切ないシーン満載で心わしづかみです。かと思えばお約束のメグのドタバタシーンも健在。南フランスの美しい風景に心癒され、時に大笑いし、最後はほろっとできる。何度も繰り返し見たくなる映画です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-10-26 18:09:37) |
7. テルマ&ルイーズ
《ネタバレ》 かなり好き。若き日のブラピはキュートだし、オスカー女優二人の主演はさすが。ラスト近くの彼女たちの表情といったら、鳥肌モノだ。夫のDVに堪えつつ日常を送るテルマが、まず夫に黙って旅行に出かけ(第一の解放)、生まれて初めてSEXの喜びを知り(第二の解放)、ルイーズという同士を手に入れる(第三の解放)。その方向性は決して正しいといえるものではないが、だんだんと狭まっていく彼女たちの未来と反比例するように、自己を解放させていく様は映像の美しさと相まって心に響く。確かに後半はボニー&クライドを彷彿とさせるけれど、彼らが満たされぬ現実に復讐するように破滅に向かっていったのに対し、テルマとルイーズはあくまで「バカンスを楽しむ」ために出かけて結果破滅に向かっていってしまった。それが警官に向かっていくか峡谷(グランドキャニオン)に向かっていくかの違いになるのだと思う。結果は破滅でも心は自由に飛び立って行ったのだと信じたい。映画の質の上下というよりも、個人的嗜好にフィットした作品…ということでこの点数です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-03-03 01:58:40)(良:1票) |
8. アンナ・カレーニナ(1997)
《ネタバレ》 「ロードオブザリング」の方を先に観てしまったせいで、ショーン・ビーン=ヴィロンスキーと刷り込むのに随分な時間がかかってしまいましたが、一度刷り込まれるといいじゃないですか青年将校役。美しいソフィー・マルソーとの不倫モノは、豪華な背景と相まって絵のように美しい。原作も、コースチャとヴィロンスキーというかつての恋敵同士のあまりにも対極的な人生をそれぞれ忠実に描く二本立て形式で進んでいきますが、映画も短い時間ながらそれを忠実に再現してくれていて嬉しかった。ロシアの貴族社会に生きていたアンナとヴィロンスキーが、他に生きる場所がなくイタリアからロシアに舞い戻ってきた時点で破滅へと向かっていくのに対し、黙々と体を動かすことで苦しみを乗り越え、最後には自分の居場所で幸福をつかむコースチャ。この物語は単なる不倫モノではなく、ロシアの貴族というものを浮き彫りにする物語でもあるんですね。そういう意味では、夫であるカレーニン氏の苦悩と悟り(原作ではアンナは女の赤ちゃんを産みますが育児放棄してイタリアに行ってしまい、カレーニン氏が育てます)をもう少し掘り下げてほしかったなあ。ラストのアンナの顔をああいう形で映す必要があったのかな…と疑問を感じてしまったので一点減でこの点数です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-02-15 00:51:01) |
9. フライトプラン
《ネタバレ》 ジョディの熱演は認めますし、母が子を守る一念でたった一人でテロリストの策略に立ち向かう姿は素晴らしいんですが、ラストのアラブ人への態度で一気に冷めました。っていうかなんじゃそりゃ~!という怒りしか感じない。アラブ人って結局何の落ち度もない普通の旅行者だったのに、公衆の面前で犯人扱いされ罵倒されたんですよね。その彼がラスト、ジョディのカバンを持ってあげるという卑屈な行為に出たことにも驚愕だし、それを落ち着いて眺めるジョディにも驚愕。アメリカ人って全く…。もっと怒れよアラブ人。ちゃんと非を認めて謝れよアメリカ人。自分たちがめでたしめでたしならそれでよし、という映画の作り方に憤りしか覚えませんでした。数々の「そりゃないでしょ」的な設定をものともしないミステリーとしての作りと、役者としてのジョディの迫力はちゃんと認めつつも・・・。やっぱりこれは許せない映画です。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-02-11 00:45:16) |
10. 愛と死の間で
《ネタバレ》 意外に楽しめました。こういう過去と現在を行き来する作りは嫌いじゃない。展開はかなり「想定の範囲内」だったし、もたつきはあったけれど呆れるほどではなかった。ただ生まれ変わりの性を逆にする必要性を、私も感じなかったなあ。それにしても、ハリポタシリーズのエマ・トンプソンとケネス・ブラナーの方を先に観てしまっていたので、最初は戸惑いましたね。トレローニー先生とロックハート先生だ(笑)!子役の彼も、もしかしてクリスチャン・コールソンでは?(違うかも)クレジットを見逃したのが残念。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-11-03 01:17:46) |
11. 雨に唄えば
1952年に、これだけのミュージカルを作ってしまっていたアメリカという国に驚く。有名な雨に唄うシーンだけではなく、友人のコズモ役のドタバタシーンも実に計算されていて面白いし、タップも見事。トーキーに慣れないリナが巻き起こす喜劇には大笑いしてしまう。有名な曲もあり、今あるミュージカルの原点と言ってもいい作品かもしれない。原点でありながら、21世紀になっても楽しめる作品というのは貴重です。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-08-07 00:50:08) |
12. スタンド・バイ・ミー
珠玉の作品だと思う。90分の中に親子愛だったり友情だったりいろいろなものが詰まっている。思春期を迎える前だけれど、お子ちゃま時代は卒業した…という、人生でも一瞬といえる時期の少年4人が過ごす二日間。見ている我々はその刹那感に涙してしまうのかもしれない。スティーブンキングの自伝だけあって、劇中劇(ゴーディの話)もよくできている。エースがキーファ・サザーランドだと知らなかったので驚いた。そして何よりリバー・フェニックス。彼を見ているだけで泣けます。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-03-26 15:08:40) |
13. シカゴ(2002)
う~すごい。多分原作となったフォッシーのミュージカル「シカゴ」がすごいんだろうと思う。観たい!!しかし映画も頑張っていた。リチャードギアもレニーもキュートで楽しい!なんだかわからないが、観終わった後気分がハイになる映画だ。これが「シカゴ」だっ! [CS・衛星(字幕)] 8点(2004-10-31 23:00:09) |
14. トゥルーナイト
《ネタバレ》 BSで観ました。ラストシーンでふと我に返るとテレビのリモコンを握り締めてナイトの皆さんと同じポーズしてる自分が…。入り込みやすい性格や、騎士モノ大好き…というのを置いておくにしても、これはやはりショーンコネリーのアーサー王の力かな…と。素敵でございました。映像は美しいし、キャストは豪華。もう少し欲を言わせてもらえば、ランスロットはやはり別のキャストで見てみたかった、かも。楽しめます。 6点(2004-10-29 23:19:13)(笑:1票) |
15. あなたに降る夢
主役二人をいつのまにか、心から暖かい気持ちで見守っていることに気付いた。優しさはこうやって浸透していくんだろうか?自分も富を手にしたら人に分け与えることで幸せを感じることができるんだろうか?(きっと無理…)実話と聞いてさらにびっくり!この映画に、というよりも警官&ウェイトレスのカップルに8点。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2004-10-29 10:50:54) |
16. ハリー・ポッターと秘密の部屋
製作者が明言してますね、「原作に忠実に作る事に重点をおいた」と。原作ファンとしてはひとえにそれを評価したいし感謝したいです。まあ、シリーズものの第2作目だし、魔法学校においてもまだ下級生だし(7年あるうちの2年生)そんなにたいした魔法も使えない。これからですよ、ハリーがかっこよく(?)なるのは。はっきり言って原作を読んだ時点でも、一作目ほどのインパクトはなかったし、三作目ほどの衝撃もなかった(五作目まで読んだ現時点でも、物語としての評価ははっきり言って一番低いかも)。劇場で観た時も正直「長い~」と感じたのは事実だし、苦手なクモやナメクジやヘビがアップになるのは辛かった。でも、想像するだけで今ひとつピンとこなかったドビーやトム・リドルを具現化してくれたばかりでなく、セリフひとつ変えずに忠実に映像にしてくれたことに対しては、製作者の原作へのこだわりと愛情を感じます。多分7作全部揃った段階で、この感謝の気持ちはもっと膨らむんだと思う。今「アズカバン」を観終わった後に書いてるけど、シリーズとわかっている以上、細部を変更されたら後々辛いものがある。アズカバンの残念さを感じた上でのこのレビューです。 6点(2004-10-09 00:13:43) |
17. 眠れぬ夜のために
観終わった後、ニヤリと笑ってしまう、そんな作品。バッドマンリターンズを観て以来、ミシェル・ファイファーの顔と名前に妙に反応してしまうのだが、まさにミシェルの魅力満載。赤いジャケットが似合ってる。ジェフ・ゴールドブラムもジュラシックパークの時から嫌いじゃなかったけど、これ観てますます気に入ってしまった。いいなあ…。大笑いしたシーンも何箇所かあり。やたらドンパチやってるけど妙に笑える、小粋な作品。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2004-10-08 23:56:18) |
18. 恋におちて
《ネタバレ》 この映画何度も見ているのに、いちいち心が揺れるのは何故だろう。あまりにも普通の主婦とサラリーマンを演じきった名優二人の力量なのか、美しすぎる音楽のせいなのか。過去の自分と現在の自分を思い出させるナマナマしいシーンが多すぎるからなのか?ひたすら切ない。特に、子どもを両脇にかかえて楽しげに去っていくデニーロを、動いていく車窓からメリルが見つめる場面の映像と音楽は秀逸だと思う。それにしても当時のアメリカの離婚社会ぶりをよく反映してる。いろいろしがらみがあって、離婚するのにすごいエネルギーがいる日本人には理解し難い面も確かにあるかも。何も失わずして不倫を楽しんでいる人たちには共感できないが、「恋におちた」代償として最愛の我が子や医者の妻という立場を失ってしまった二人だからこそ、ラストの抱擁を心から受け入れることができたのかもしれない。ちなみにこの作品や「ミッドナイトラン」の「普通の役」のデ・ニーロが、長年私の理想の男性だった。オジサン好きだったんだなあ…。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2004-10-07 10:16:34) |
19. タワーリング・インフェルノ
《ネタバレ》 すごいの一言。この時代にこの大作。しかもP.ニューマンにS.マックィーンにF.ダナウェイにF.アステア、W.ホールデン…。味のある大物役者が勢ぞろい。思わず「タイタニック」を思い浮かべたが、何度も言うけど1974年にここまでやってるというのが凄すぎる。火・爆発・最後は水・高所…。パニックだけではなく、消防士、上流階級、その中にまぎれこんだ詐欺士、建築士などしっかりと人間のドラマも描かれている。中でもアステア…。ラストは号泣してしまった。CGの技術はどんどん向上していい映像で映画が見られるようになったけれど、画質悪かろうが少々アラがあろうが、この作品が放つ強力なパワーに勝る映画はなかなか見つからないのではないだろうか? [CS・衛星(字幕)] 9点(2004-10-05 10:55:19) |
20. 仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督)
滅茶苦茶面白い。歴史を知らない人には何じゃこりゃ?なんだろうが、三銃士の物語を小学生の頃「世界名作全集」かなんかで読み、塩野七生かなんかの歴史物を読みまくった文学少女はぜひ見て欲しい。ついでに宝塚ファンで「ブルボンの封印」や「バッカスと呼ばれた男」かなんかを観劇した覚えのある人なら感涙するはず。…って趣味に走りすぎですね、すみません。個人的にはダルタニアンのアン皇太后へのまなざしがかなりツボ。いや~久しぶりに興奮しました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2004-10-05 00:09:37) |