1. シャーロットのおくりもの(2006)
原作は未読。シャーロット(蜘蛛)の起こす奇跡が意外に地味で、その奇跡の起こす結果にいまいち納得いかない。友情・死というキーワードが琴線にかかるなら観ても良いかと。つきあってくれた方はこれを理由に泣いておりました。隣に座ってた小学生くらいの子も泣いておりました。子供が多かったですが静かだったので、惹きつける魅力はあるのかと。気になったのは、ダコタ・ファニングの吹き替え。もうちょっと子供っぽい声の方が良かったんじゃ…。プラス10歳くらいな感じでした。シャーロットの声は、優しさが伝わってきて非常に良かったです。 [映画館(吹替)] 5点(2007-01-06 23:10:58) |
2. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
人間味に溢れ、テクノロジーに頼った形でないアクションは見応え満点。さらにはストーリーが素晴らしかった。オープニング、カジノロワイヤルというタイトルがきちんと最後まで生きてるのが素晴らしいと思う。話のスケールが突飛でなく、理解出来る範囲で描かれてるのもその一員か。ピアース・ブロスナンボンドは今一好きになれなかったけど、このダニエル・クレイグボンドは一撃で好きになってしまった。あぁ、でも次作以降ではどんな感じになるんだろう。グロいシーンはないが男性諸氏には辛いシーンあり。 [映画館(字幕)] 9点(2007-01-06 22:53:05) |
3. インサイド・マン
犯人と捜査官の間で、息つく暇もないネゴシエーションが行われるでもなく、後から参戦した女性がしゃしゃり出て事件をややこしくするでもなく、観終わった後に爽快感でいっぱいなワケでもなく、かといって不満なワケでもない。冒頭が予想外の展開で始まったので、多少惑わされたけど、全体的に派手さはなく堅実なつくり。人間の嫌な感じの部分が冷笑的に、でも現実的に描かれてるので、すっきりしないのかな、と。人生勝ち組はそんなものかも知れないけど。一番残酷なシーンは子供が遊んでいるゲームの画面。あんなゲーム子供がやってちゃ駄目だよ~。 [試写会(字幕)] 6点(2006-06-01 22:28:38) |
4. Vフォー・ヴェンデッタ
政府によるファシズム、反逆の狼煙に主人公“V”は爆破テロ。と大作でありながら過激な要素が散りばめられた本作。 政府が情報操作で嘘の情報を流しても、国民はその嘘を見抜く目を持ってることをきちんと描いてたりと面白い。が、 考えさせられるテーマを扱いながらも、政府側が圧倒的に悪で描かれているので、主人公“V”に感情移入しやすいので勧善懲悪譚として観るだけでも痛快かと。 “V”は何者か、彼がテロに走った理由は等の謎もキチンと描かれており、2時間強息つく暇もないくらいの展開で畳み掛けてきます。 どうしても比較されるであろうMATRIXよりも、ストーリーは理解しやすいし、CGに頼り切ってないし、TVCMで良いシーンバレしてないかと。 この時勢を考えるとストーリーに圧倒。映像的にも満足。映画館の大スクリーンと大音量で圧倒されて欲しい。でも、政治色が強いのと、ナイフで人殺しのシーンも多々あるので、デートで観るには不向きと思う。 パンフは終劇後、じっくり読むのをお勧めします。 [映画館(字幕)] 10点(2006-05-02 22:22:12) |
5. プロデューサーズ(2005)
下品なネタ、ブラックユーモア、ちょっぴりパロディがあったりするけれど、この映画が最終的に面白いのはそれに頼っていないから。劇中劇の史上最低のミュージカルにするハズだった『春の日のヒトラー』は、掛け値なしに笑えました。計算され尽くした笑いを“あの瞬間”に感じ取りました。最高。エンドロールが始まるとともに帰った人はご愁傷様ーで、パンフレットにオチまで書かれてるから、これから観に行く人はご注意を! [映画館(字幕)] 9点(2006-04-18 00:58:49) |
6. チーム★アメリカ ワールドポリス
最悪に下品でグロいけど、最高。描かれる彼らに、あぁアメリカってこうだよなぁ、とつくづく思いました。劇場内での笑い声は殆ど同じ場所で起きていたから、笑いのツボが変なトコロにあったりはしないと思うので、オープニングで笑えれば後は安心かと。人形なのに驚く程演技しており、特に顔のそれは凄いです。黙っていても伝わってきます。有名な出演者達が多数いますが、どれも似すぎ。名前が表示されるだけで笑えます。なので、北の首領様に制作陣が消去されるのではないかと心配せずにはいられません。BGMも最高。共感出来まくりだったり、よく言ってくれたって感じだったり。文句をつけるとすれば、“何でパンフ作ってないんだよ!”って事くらい。こんな映画を撮れてしまったことと、上映出来たと言う事実に、ただただ驚愕。10点捧げずにはいられません。「まっとでいもん」 [映画館(字幕)] 10点(2005-08-02 22:42:11) |
7. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
嫌って程にオチはわかっていたのに、観終わった後とてつもなくブルーになりました。ダークサイドへ墜ちていく道筋は納得いくものだったので文句はないけど、この作品はやっぱり悲しい。ベイダーの「I hate you」って台詞を聞いた時が一番辛かったっす。(間違って聞き取ってるカモ知れないけど) [映画館(字幕)] 9点(2005-07-31 11:10:25) |
8. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
知人に強く勧められ、“主人公は過去を変える能力がある”という前知識だけで鑑賞。 いざ始まるとその能力はなかなか描かれず、時に記憶が欠落し不安にかられる幼年期の主人公が描かれます。これが安易に恐怖を高めるためだけのものでなく、話が進めばきちんとした理由があることがわかり、この映画の凄さを痛感します。PG-12ということで残酷なシーンも多々あり、かつ上質なスリラーでありながら、ジャンルワケするならラブストーリー。 “過去を変えられれば”と以前は思いましたが、この映画を観た後は現在を肯定出来るようになった気がします。終劇間近からエンドロールで流れるoasisの“あの曲”は、まさにこの映画の為にあったかのよう。声にださず口ずさみながら涙を流しました。観終わった後はぐったり。 [映画館(字幕)] 9点(2005-06-10 00:07:34)(良:1票) |
9. レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
第一印象は“まるで絵本”でした。世界観が非常に丁寧につくられていて、原作は未読なので再現度はわからないのですが、中世っぽいのに、違和感なく冷蔵庫があったりと、こだわり抜かれています。ジム・キャリーやメリル・ストリープのオーバーアクトは、子供の頃、親が大げさに演技を入れて絵本を読んでくれた感じに近い気がします。やっぱり子供向けなのかな。クスッとするだけでなく、子供が見れば、色々学んでくれるだろう映画。それにしても、ボードレール三姉弟妹が非常に魅力的でした!展開は緩いけど、三姉弟妹が智恵と勇気で困難に立ち向かい、打破する姿は実に爽快です! [試写会(字幕)] 7点(2005-04-27 22:50:00) |
10. エターナル・サンシャイン
凄い。の一言。凡人には想像つかない展開が繰り広げられるけど、“ここに繋がるのね”という想像は安易につきます。が、それは故意で効果的。想像もつかない不思議な展開に、最後はどう締めるんだぁ!と思っていたら、ジョエルのあの言葉...。ウルウルしまくりました。複雑に見えて、とてもシンプルなメッセージをもつ映画だと思います。それなりに付き合ってきた彼女と一緒に観たかったな...と、思わずにはいられない作品でした。音楽に関しても、選曲・使い方共、とても可愛くて言うことないです。 [映画館(字幕)] 10点(2005-04-17 01:04:57)(良:1票) |
11. コンスタンティン
《ネタバレ》 ホラーの要素は大きいですが、鑑賞後一人で眠るのが不安になる様な怖さはなく、これからは良い行いをして生きていこう。と、思わされる映画かと思います。独自の世界観の中、特に地獄の描写は秀逸でした。現世と並列してある地獄の世界は非常に想像しやすく、怖さを高めていると思います。エクソシストとしての行為も独自のモノが多くて素敵。派手なシーンはCMで大部分使っているので、“!!”と思わされるシーンは少な目。アクションシーン自体が少なめで、音楽も結構控えめ。中盤、多少弛んだカナと思うのですが、最後のピンチからの展開に燃えれたので点数高めにしました。オマケで嫌煙家の方だと、共感出来る部分が有りラストも気分良くなると思います。鑑賞前は「カトリックの人にとって、自殺は重罪地獄行き」程度の知識があれば充分。オフィシャルページはネタバレ指数が高いので、見ない方が良いかと思います。エンドロール後にもちょっぴり続きますので、途中で帰っちゃダメです。要注意! [試写会(字幕)] 8点(2005-04-15 21:07:53) |
12. アビエイター
ハワード・ヒューズの生き様を知っていることが大前提だと思う。 アメリカでは誰もが知っている超有名人で伝説の人らしいので、 1から10まで描かなくてもアメリカ人は楽しめるんだろう。 が、鑑賞前に軽くネットで半生をなぞっただけの僕は、置いてきぼり感を味わいまくり。 “起承”だけが描かれて“転結”がない部分が結構あり、 “結局この後どうなったんですか?”と、何度思ったかわかりません。 あまりに常識すぎて、描いてないんだろうケド...。全体的に一本調子で盛り上がりも特になく、え、終わり?って感じで終了。 全編通して雰囲気は最高だったけど、そんなけ。CMで“真実の愛”がどーと言ってるけど、そんな感じではなかったので、デートで使う予定の人は要注意。 4点(2005-03-17 21:24:53)(良:2票) |
13. カンフーハッスル
あってない様な単純なストーリー、勧善懲悪、観終わった後に強くなった気がする...。 コレよ!やっぱカンフー映画はこうでなきゃ!。お家芸のアクション、質も見せ方も圧倒的!! 何よりも、数々の達人が出てくるのに全員に魅せ場があるのが素晴らしい!(その分、主人公の活躍が短いが、彼の成長や人柄が描かれてるのでOK) 格闘シーンが多いとダレがちだけど、各々が全く違うありえねー技を魅せてくれるので、それもカバー。 相変わらず不細工を無駄に格好良く映したり、凄い技なのにダサいのも嬉しい。 ストーリーと関係ない形で、意外な有名映画をちょこっとパロってみたり、 少林サッカーファンにニヤッとさせる部分を入れたりさせるのも巧い。 ブラックな笑いもあるけど、最後の最後まで笑かせてくれるし。 ただ、ほんのちょっぴり残酷なシーンがあるので注意。 冒頭の残酷シーンを引きずってしまい、周りが笑っているのに暫く笑えなかったから。 少林サッカーほど一般受けするとは思えないけど、素晴らしいカンフー映画だと思う。 9点(2004-12-23 22:05:30) |
14. ゴジラ FINAL WARS
ゴジラが活躍し始めるまでが長ーい。松岡さん等が活躍するシーンが多すぎ。着ぐるみ怪獣によるアクションシーンは大味になるから、それとの対比にはなるだろうけど長すぎ&面白くねー&パクリかよッ。笑いの要素もちょっと...。敵母船攻略の方法がアレなのは、USゴジラを××したことに対するフォローでしょうか。これ以外にも媚びたシーンが多々多々多々あり残念。音楽はもっと重い方が合うと思うのですが、轟天号再発進シーン、敵母船攻略シーン、エンドロールなど妙~に軽い。何でK・エマーソンに頼んだんだろう?。非常に彼らしい曲だけど、ハモンドにナイフを突き立てていた頃の様な狂気もないし穏やか。人選ミスかと。でもファンなら楽しめると思います。ドン・フライが喋る度に白人のゴジラファンの方々が笑われてました。な、何故...? 寂寥感はなく、ラストって感じでもなく、ゴジラシリーズのうちのただ一つって感じ。邦画は所詮こんなもんよね、と思いました。 5点(2004-12-10 23:22:23) |
15. リディック
《ネタバレ》 状況説明的な会話が多く、それが映画の世界に移入することを阻害しまくってる気がします。随時格好つけてるだろう台詞を入れてくるも空回り。シナリオ甘々。生い立ちしかり、監獄のある惑星に行く展開しかり。主人公の行動を“勘”という不確定なもので当て、それを“彼の勘は鋭い”みたいな台詞だけで片づけちゃうシナリオ。が、勘が鋭いのに自分が狙われてるのは気づかない...。主人公はたいして悪って感じじゃないし結構弱い。アクション自体も特筆するレベルではない。ネーミングセンスも悪い。どこかで見たようなデザインの劣化&悪趣味化。水泳ゴーグルいけてないし。主人公の行動についても理解出来ない。何故ついて行く。何故そこへ行く。酷い映画と知って観ましたが、その想像を遙かに超えていました。B級という言葉は愛ある言葉だと思うので、この映画には使いたくない。Z級。これより下なし。 0点(2004-08-20 22:35:11)(笑:2票) |
16. スクール・オブ・ロック
クラシックしかやってこなかった少年に、いきなりサ○○のリフを弾かせた時点で爆笑。70年代Rockを愛してなきゃ心底楽しめないかな、と以前は思っていたのですが、当時を知らない(zepやwho、creamすらも知らない)けれども、サマソニは毎年行ってるゼ、と言う友人も、これは素晴らしい映画だった!と言っておりました。宿題(予習?)と称してロックの名盤を渡すシーンで、隣に座っていた70歳は越えているだろうおばあちゃん二人組が、クスクス笑っておりました。老若男女問わない、素晴らしいロックムービーだと思いますッ 8点(2004-06-10 13:35:49) |