1. 十二人の怒れる男(1957)
法廷という限られたセットの中で繰り広げられるサスペンスと群像劇。 推理要素はさほど強くはないし、今となっては見慣れたプロットかも知れないが、ざっと60年以上前の作品であることを考慮に入れれば、評価は自ずと上がる。 見どころは何と言っても12人の陪審員のキャラで、この12人の誰かに共感を覚えたり反発したりしながら、いつの間にか引き込まれ、自分もそこで参加しているかのような錯覚に陥る脚本は圧巻。 [DVD(字幕)] 8点(2022-09-30 17:03:57) |
2. 素晴らしき哉、人生!(1946)
《ネタバレ》 ジェームズ・スチュワートといえば、コメディ・・・ですが、これは割りとおふざけ少な目。 この映画を見るとバック・トゥ・ザ・フューチャーが思い浮かぶと思います。墓石、地名の看板?などなどカメラワークに至るまで多くのオマージュが散りばめれています。タイトルからは天使の舞い降りるファンタジーだとは想像しにくい上に、前半はやや冗長で退屈な感は否めないものの、後半天使が降りてきてからは見事な展開で、ラストシーンでは感涙すること間違いなし。信念に基づき真っ直ぐに生きることの大切さを痛感させられます。必見。 余談ですが、なぜ『Collateral Beauty』に『素晴らしきかな、人生』などという邦題をつけたのでしょう? [インターネット(字幕)] 8点(2022-09-30 08:57:54) |
3. スクール・オブ・ロック
《ネタバレ》 ご都合主義満載のロックなコメディ。抱腹絶倒必至。 なんでこんなに音楽の才能あふれる生徒ばかりが揃っているのかとか、 こんな不純な動機で教師になるなよとか、ツッコミどころだらけだけど、 ジャック・ブラックがもうクレイジー過ぎて、嫌なことがあっても吹っ飛びそう。 エンドロールが良かったなあ。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-29 11:07:09) |
4. セッション
《ネタバレ》 生徒を自殺に追い込むような指導者は正義とは言えない。 しかし、フレッチャーの悪魔のような指導によってアンドリューがあそこまで成長したのは間違いない。 ラストの演奏は見事だったし鬼気迫るセッションの緊張感も凄かった。 ただ、もう一度見たい映画とはならない。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-29 10:59:24) |
5. ピノキオ(2022)
《ネタバレ》 ほぼほぼアニメ版の忠実な実写化。 トム・ハンクスのゼペットさんはぴったりなキャスティング。猫のフィガロが愛らしい。 全体的にアニメ版よりもソフトになっていて、おどろおどろしいシーンは無い。そしてテンポよく、歯切れよく。 オープニングの時計のシーンはバック・トゥ・ザ・フューチャーのオマージュ? ロバに変身するシーンはアニメと同じ手法を使っていて、ここも良かった。大きく違うのはラスト。 ブルーフェアリーがシンシア・エリヴォになったのは昨今のDisney作品らしいと言えばそうですが、驚きました。 また、Pine-occhio(松の木の目)が、ピノキオの名前の由来だったことをこの映画で知りました。 [インターネット(字幕)] 8点(2022-09-28 00:50:50)(良:1票) |
6. ハンニバル・ライジング
《ネタバレ》 原作小説未読。 ハンニバル・レクターが殺人鬼として生まれ変わった理由を知ることができます。 最愛の妹の肉を食べてしまったのが、こんなにも悲しい理由だったとは。ミスマッチなドイツ民謡『池の雨』が涙を誘います。 レクターは、想像を絶するような猟奇殺人鬼でありながらも不思議な魅力を持っていますが、本作品はそれに説得力を与えてくれます。 ギャスパー・ウリエルは、レクター役をとても好演していると思います。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-25 13:04:15) |
7. ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
《ネタバレ》 久しぶりに本格的なミステリー映画を見ました。 推理ものは大好きなんですが、あのトリックは当てられなかった。実は生きていて・・・を期待したクチです。裏の裏をかかれたというか、だったら助かったかも知れないと思うと、ちょっと悲しくもあり。 007/ノー・タイム・トゥ・ダイで共演しているダニエル・クレイグとアナ・デ・アルマスが、とぼけた探偵と田舎娘という設定で、とても同一人物とは思えなくて、役者ってすばらしい...とあらためて畏敬の念を。クリス・エヴァンスはヒーローよりもこういう役の方が好きなのかも? ラストシーンの心憎い演出ーーマグカップに書かれた「my house」の文字にニヤリ。テンポが良くてあっという間の130分でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-20 17:25:27) |
8. 追憶の森
《ネタバレ》 死に場所を求めて富士の樹海に行った主人公(マシュー・マコノヒー)は、樹海の中でタクミ(渡辺謙)に出会う。 ほぼこの二人が樹海で彷徨うシーンと主人公の妻(ナオミ・ワッツ)との回想シーンだけなので、集中力が途切れそうに・・・ 真剣に見ていないと大切な伏線を見逃しそう。 ~大切な伏線~ 妻の名前がキイロ、娘の名前がフユ 「水辺」 「ヘンゼルとグレーテル」の記憶違い 「天国への階段」という歌 妻の「水辺が好き」というセリフで、漸く、もしかして!?となりました。 見終わった後、検索シーンの「a perfect place to die」をググりました。本当にあのサイトがありました。 重い話なのですが好きな映画です。毎日を大切に生きたくなります。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-15 22:03:47)(良:1票) |
9. フェノミナン
《ネタバレ》 空から謎の光線が降り注ぎ、トラボルタが謎の力を得る、というシンプル極まりない分かりやすいオープニングからの・・・ 前半はコメディ路線であの能力にワクワクして楽しいのですが、種明かし後からは、生きる意味とは?と問うような話になり、この急展開はせつなすぎて、まるでアルジャーノンを見てるようでした。 良い映画だとは思うのですが、悲しすぎ。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-15 01:10:57)(良:1票) |
10. ザ・フォーリナー 復讐者
《ネタバレ》 北アイルランド問題は根深くて難しいですが、そこを理解できなくても気にせずに見れます。 テロ犯罪モノに期待し過ぎると、あまりに敵がショボすぎてがっかりするかも。飽くまでもジャッキーの復讐劇が主題です。 序盤、'らしくない'ジャッキーの姿に戸惑いましたが、アクションシーンの数々は、ジャッキーここにあり、という感じで、時々クスッと笑えるシーンも織り交ぜられていて、とても良かったです。 ストーリーはシンプルですが、クアン(ジャッキー・チェン)がリアム(ピアース・ブロスナン)に執着する理由がいまいちよく分かりませんでした。復讐心とはこんなものかも。森でのゲリラ戦シーン以降、ジャッキー版『ランボー』に見えて仕方なくなりました。 ピアース・ブロスナンの無駄遣いは織り込み済みなのかな。ジャッキーとピアースのアクションシーンが見たかったと思わずにはいられません。この二人の絡みを別の形でも見てみたいと思いました。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-13 09:33:13)(良:1票) |
11. ムーンライト
《ネタバレ》 2017年のアカデミー賞3部門受賞作品。 『グリーンブック』と本作で助演男優賞を受賞したマハーシャラ・アリ(フアン)の自然体の演技と、主人公の子供時代を演じた男の子の眼力が凄くて、前半はグイグイ引き込まれるけど、主人公が成長するに従って主題がボヤケてきてしまう。気がつけば説明もなくフアンが死んでるし??自伝的小説にはありがちだけど。 何度か映し出される'月夜'以外には、タイトルから連想されるほどの映像美は感じられないし、取り立ててカメラワークが素晴らしいとも思えない。ストーリーはお世辞にもおもしろいとは言えない。2016年は、『Lion』『La La Land』『Arrival』『Hidden Figures』など豊作の年だったにも関わらず、それらを差し置いて作品賞を受賞しているが、はっきりいって本作が一番魅力を感じない。 でも、最後まで寝落ちもせずに惹きつけられる何かがあった。 LGBT、いじめ、貧困、、、そういう普段表に出ない部分を日常生活に溶け込ませて普通の物語として淡々と作り上げたことが評価された理由。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-12 15:30:34) |
12. トロン
《ネタバレ》 レガシーを見て、消化不良を起こしたので再鑑賞しました。 この時代に少しでもIT業界に関わっていたならば、"TRON"と聞いただけでワクワクしたはず。 当時のSF映画に作り込まれた'未来像'のようなものを見比べるのが好きです。 ストーリーは少々雑ですが、ゴリゴリ理系の人が書いた説明書みたいな・・・なんとなく説明不足な感じが良い味わいだったりもします。 レディプレイヤーワンとかマトリックスとかアバターとかトータル・リコールとか、、、その手の世界観はSFの中でも身近な分、魅力的でもあります。メタバースがもう実現していると思うとなおさらに。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-12 12:03:42) |
13. トロン:レガシー
《ネタバレ》 この映画はディズニー初の3D映画ということで、映画館で見ないと価値が半減してしまうかもしれないと承知の上で見ましたが、案の定・・・ オリジナル版の内容を忘れていたので、さっぱり意味がわからなくて、直後にオリジナルを再鑑賞することに。 この説明不足な脚本にはいろいろと事情があったそうですが、それを差し引いても脚本が良くない。評価は上げられない。ギャレット・ヘドランドが好きなら加点できるかも。仮想現実世界の映像は抜群に美しかった。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-09-12 11:30:55)(良:1票) |
14. ピノキオ(1940)
ディズニーがロバート・ゼメキス監督×トム・ハンクス主演で実写化したということで、そちらを見る前に再鑑賞。 あらためて見てみると、なかなか風刺が効いていて恐ろしいストーリーで、子供向けのおとぎ話と思って油断していると、驚いてしまいそうです・・・。 アニメーションはさすがディズニーとしか言いようがない完成度の高さですが、このキャラクターたちの自然でなめらかな動きの理由は、ウォルト・ディズニーが人間のモデルに実際に演技をさせ、アニメーターがモデルの動きを参考に描いたから、という制作秘話を知って、ますますディズニーアニメが好きになりました。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-11 02:31:56) |
15. 1408号室
《ネタバレ》 ほぼ主人公役のジョン・キューザックの一人芝居を見るような映画。 超常現象を信じない主人公が、この部屋に泊まることでついに霊の存在を信じるようになる、というシンプルな内容。 最初は怖くて面白かったのですが、超常現象がどんどん激しくなっていき、ホラーというより脱出ゲームのようになってしまい、なんとなく釈然としませんでした。。 主人公は結果的に幸せになれたので、泊まって正解だったということかな? [インターネット(字幕)] 5点(2022-09-07 08:52:57) |
16. クリムゾン・ピーク
《ネタバレ》 正当派ゴシックホラーだと思って油断していたら、目を覆うようなグロいシーンが・・・。苦手な方は要注意。 幽霊の造形はとても綺麗でおどろおどろしいものの、怖さは控えめ。映像美は見応えあり。 ストーリーはミステリー仕立てになっていて、特にひねりはないですが、ドキドキハラハラが止まらず。 中盤からクライマックスまでほぼ3人だけで話が展開するにも関わらず、緊張感を保ったまま一気にラストまで惹きつけられました。 トム・ヒドルストンの準男爵姿が非常に美しく、愛に葛藤する抑えた演技は素晴らしかったです。 気になったのは、蓄音機用のシリンダーレコードが残されていたこと。なぜルシールはあんな重要な証拠を処分しなかったのか・・・。 それから、手すりに体を強打しながら真っ逆さまに落ちて骨折したのに、タフなイーディス(ミア・ワシコウスカ)・・・ [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-07 08:13:21) |
17. コーダ あいのうた
先にフランスのオリジナル版『エール!』を見ました。 比較すると、全体的にソフトな仕上がりになっていると思います。 王道のハートフルストーリーで、愛と勇気と元気をもらえます。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-07 07:15:37)(良:1票) |
18. テスラ エジソンが恐れた天才
ニコラ・テスラ。 "生まれるのが早すぎた天才" "不遇の天才" と言えば誰?と問われたら、真っ先に思い浮かぶのはこの人。 伝記を読んでも、映画を見ても、ため息しか出ません。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-04 00:06:57) |
19. トップガン マーヴェリック
遅まきながら、、、IMAXにて鑑賞してきました。 オープニングから、懐かしさで鳥肌が立ちました。 これもまた映画館で見たい映画で、迫力満点なドッグファイトは必見ですね。 旧作を意識しすぎている嫌いやツッコミどころが無いとは言い切れませんが、それを補って余りある完成度でした。 [映画館(字幕)] 8点(2022-09-03 12:48:52) |
20. ガール・イン・ザ・ベースメント
怖い、怖い。気色悪すぎ。 これでも実話よりもソフトにしてあるだなんて、信じがたい。 ある意味、どんなホラーよりも怖い映画。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-09-01 23:37:00) |