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1.  ヴェノム:ザ・ラストダンス 《ネタバレ》 
 うーん、あんまり面白くなかったなぁ。原作知らんけど、敵の親玉とかコーデックスとか、ぽっと出の感じ。知らない軍人とか博士とかその助手とか、それぞれ闇がありそうで何かやらかしそうな雰囲気あるのに、結局良い人だったり?。宇宙人大好き家族は、無理無理ロードムービーっぽくしているけど、それほど仲良くなったとは思えないので、救って救われても感動せず。  ヴィランが強いのは良いんだけど、寄生された人達が次々と食べられちゃうのは可哀そうだし、自爆で倒すラストってのもストレスが溜まったまま。せめてヴェノムと他のシンビオートがたくさん合体して暴れまくる、とかのカタルシスが欲しかったなぁ。  エディとヴェノムのコントももっと見たかったんだけど、ネタ切れなんでしょか。つーかスパイディーとは絡まんのかー⁉ あのマルチバースは何だったんだー⁉ トム・ハーディはもう飽きちゃったのかな、と勘ぐってしまう。予告で見たクレイブンの方が面白そうでした。
[映画館(字幕)] 4点(2024-11-07 18:18:21)
2.  エイリアン:ロムルス 《ネタバレ》 
 期待以上に面白かった、怖かったです。この監督、次から次へと観る者を「絶望に叩き落とす」見せ方は見事だと思う。もうちょっと登場人物を掘り下げられると、より鬱感が増して良かったかな。真面目に一作目をトレースする感じは、スターウォーズのエピソード7を思い出しました。  だがしか~し!もしこの作品が「エイリアン2」として二作目に公開されたとしたら、「え?」となってしまうのだろうな。スコット監督がベタ褒めしたらしいけど、そりゃ自分の作品をここまでパクら…、いやオマージュされたら、誰だって褒めるでしょうよ。  22世紀だというのに、レトロな機器の感じとか、廃工場みたいな宇宙船とか、違和感ありまくりなんだけど、退廃した未来というか、キャメロン監督の方じゃないパラレルワールド的なものを考えさせられたりして、改めてSF映画の世界観の広がりまで感じたので、そこは面白いな、と思いましたよ。
[映画館(字幕)] 5点(2024-09-23 17:00:37)
3.  デッドプール&ウルヴァリン 《ネタバレ》 
 悪ふざけも度を超すと感動する…ワケはなく、また更にドイヒーな映画になりましたなぁ。終始、肩を揺らすほど笑いながら観てましたが、他のお客さんはそれほどでもなく? 見えなかっただけ? こういう映画は馬鹿笑いしながらが丁度良いと思うのですが、日本人ってお行儀良く観てますよね。よくTVのCMで号泣しながら観ている客の姿を映しますが、爆笑バージョンもあって良いのかと。  ウルヴァリンが復活するだけでも嬉しいのに、カメオ出演の数々は思わずエーッ!?と声を出すほどで、2時間があっという間でしたん。年取ったブレイドやエレクトラの姿は涙ものでした。  逆に言えば、そのゴリ押しで最後まで突っ走った感があり、「結局何故こーなってるんだっけ?」という疑問が置いてきぼりになり、レイノルズの「俺ちゃんってスゲーだろ」感がプンプンでしたね。(途中、急な腹痛で10分ぐらい外したけど、話の流れ、全然気にならなかったし。)  オープニングのダンスや、悪趣味殺陣や、不死身同士のじゃれ合い喧嘩とか、スバイディーのマネとかは、とても楽しかったよ。ラストはディズニーの良心なんでしょね。今後は、下手にアベンジャーズに合流しない方が良いんだけどなぁ。
[映画館(字幕)] 7点(2024-08-11 10:43:06)
4.  ゴジラ×コング 新たなる帝国 《ネタバレ》 
 正直あんまり面白くなかったなぁ。「一線を越える」っていうから、合体するのかなと思ってたのに。「フュージョン!」ってね。何もワクワクすることなく終わってしまった。今更モスラ復活してもねぇ。メカゴジラの方がまだ良かったな。  スカーコングとかヒョロヒョロして見るからに弱そうだし、氷の怪獣の威を借りているだけ。地底人は、重力制御で何をしたかったのか分からんし、そもそも文明が発達しているように見えん。  登場人物もハテナだらけ。ただの獣医とかユーチューバーが、そんな簡単に秘密の地下世界に行っていいワケ? レベッカ・ホールはそんなに美人でもないのに、なんか気になる顔で好きなんだけど、ちょっと今回は損しているような気がする。  う~ん、ネタ切れ感が否めない、やっぱり次はガメラが出て欲しいなぁ。
[映画館(字幕)] 4点(2024-05-18 18:52:18)
5.  マダム・ウェブ 《ネタバレ》 
 売り文句の「本格ミステリー・サスペンス」は流石に「イキり」過ぎかなと。原作の設定は分からないが、悪い人がそのままヴィランとか、何の捻りもなく、ミステリーになってないしね。せめて自分が救おうとしている人達が、本当に救うべき人間なのか、みたいな葛藤が欲しかった。  身体能力は普通の主人公が、予知だけで戦うというのは面白かったし、その表現も上手かったと思うけど、最後にヴィランを倒すカタルシスがイマイチだった。スパイダーガールズの能力の片鱗というか、由来みたいなものもチョイ出ししても良かったのかなと。  あと、話の持ってき方は下手だなぁ。三人を同僚に任せていきなりペルーに行くかぁ? 危険と分かっているのに何故みんなして妊婦に付いていったぁ? わざとらしい伏線回収とか、疑問符多し。  ベン叔父さんは良かった、若い時から面倒見が良い、優しい人だったんだねぇと、ほっこりした。  続編あるんだろけど、どうすんだろ? もうチャーリーズエンジェルにしか見えんし。
[映画館(字幕)] 6点(2024-03-02 18:22:48)
6.  マーベルズ 《ネタバレ》 
 つまらなくはなかったけど、残念なところがチラホラ。  まず、モニカとカマラの魅力が今ひとつ。ちなみにミズ・マーベルなどのドラマは未見です。ヴィラン役は良かったけど、弱かったね。敵もチームを組めば良かったかなぁ。三人が入れ替わりながらのアクションは楽しかったので、最後まで貫いて欲しかった。だんだん連携が上手くなるというのは、一つのカタルシスになったと思う。  次に、設定が詰め切れてない印象。モニカの能力とか(つーか使いこなせるようになるの早くね?)、バングルの秘密とか、そもそものキャロルの力の由来とか、敵AIの正体とか、いろいろ説明不足で想像するヒントすら無し。続編を観る動機の一つとして、前作で分からなかった謎が解明されることの期待があるのに、何一つ明かされず肩透かしを喰らった感じ。  あと、フューリーはこんな人だったっけ?って感じだったけど、本人が楽しんでいたようなので、これは良しとする。ミュージカルの星は面白かったけど、結婚とか王様の存在とか、だいぶ雑に片付けられてしまったね。  総じて、テンポ良くしようとする余り、いろいろ端折り過ぎちゃった感が否めず。何故この映画を作ったのかな?と考えてしまう。ヤング・アベンジャーズの布石なのかな?
[映画館(字幕)] 4点(2023-11-23 17:18:54)
7.  ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE 《ネタバレ》 
 とても楽しませてもらいました。「前編」と初めから割り切っているからこそできる、フィアットでのルパン三世みたいなカーチェイスとか、オリエント急行での暴走特急とか。普通ならパクリじゃん、ってなっちゃうんだけど、「後編」はもっと「見せて」くれるんでしょ?と許し&期待をしてしまう上手いやり方だと思う。今回の敵はAIなの? それこそ「ス○イネット」になってしまうので「人間」の黒幕が居そうだが、あいつだったりして?などと妄想に尽きない。  そして、2部作だからこその主要人物の多さ。特に女性陣が皆魅力的だこと! 前作に引き続いてのファーガソンとカービー。新たに、サル顔だけどいろっぺぇアトウェル、そしてクレメンティエフは特に良かった。笑いながら装甲車でスクーターを踏み潰していくクレイジーさとか、絶対楽しんでるよねって感じで、かなりはっちゃけてて最高でした。続編にも是非出て欲しいし、縦しんばIMFに入ってもらいたい。対して男性陣はだいぶ老けましたね。こんだけシリーズ続けば仕方ないよ。普通なら定年退職してる。でもまだまだ頑張って頂きたい。究極の「不可能任務」かも知れないけどね。
[映画館(字幕)] 8点(2023-08-26 18:40:10)
8.  ザ・フラッシュ 《ネタバレ》 
 公開日前日になってキートンバットマンが出ると知り、こりゃ観なあかん、と初日に観たのですが・・・。  この過去シリーズのクロスオーバーはスパイダーマンで既出なので、コメディ色を盛ったのだろうが、エズラの一人コントがやり過ぎな気がした。  それでいてスーパーマンサイドは真面目路線なので、何かチグハグ感が否めず。ガールのサッシャちゃんはツンデレっぽくて可愛かったので(ツンしかなかったけど)、今後の活躍に期待。  ニコラス・ケイジは???となったが、鑑賞後に「幻の」構想があったと知りました。確かにティム・バートン版は観たかったわ。BTTFのエリック・ストルツの件も初めて知った。  それにしても豪華なキャスティング、の所為かどうかは知らないが、所々CGが安っぽい気がして、序盤の赤ちゃんと犬が妙に気持ち悪かったし。  ガル・ガドットもちょい出だけど、まー色っぺぇわ、ワイスピに続き「おあずけ」を喰らった感じです。ジョージ・クルーニーは思わず吹いた!  で、内容に戻りますが、タイムトラベルにヒーロー(さらにマルチバース)のクロスオーバーが加わってるもんだから、2時間半でも尺が足りず、いろいろ説明不足で何かスッキリせずに終わってしまった印象。さらに、オチとしてタイムトラベルの間違いを正す結果、キートンバットマンやスーパーガールの活躍が「なかったこと」にされているので、二人が不憫な気がしてしまう。  まぁ総じて、バットマン好きな自分としては、いろいろと楽しませてもらいましたん。 
[映画館(字幕)] 6点(2023-06-18 19:40:27)(良:1票)
9.  ワイルド・スピード/ファイヤーブースト 《ネタバレ》 
 シリーズが20年以上も続きながら、未だテンション高く鑑賞に望めるのは、私にとって至福なのであります。  ただ、時の流れは止められないというか、寄る年波には勝てないというか、レティ姐さんはだいぶ貫禄がつきましたな。逆にサイファーさんは変わらずお美しい。二人のキャットファイト、ご馳走様です。  一方、相も変わらずのトンデモ映画だが、車の遠隔操作とか、再生医療とか、20年前だったらSFの域だったけど、今だったら実現していても可笑しくないよね?って感じで、時代が追いついてきたというか、何か不思議な感覚があったりして。  それでいて「車でどうにかする時代はもう古い」という揶揄に対する「車(そして信念)さえあればどうにかしてみせる」という泥臭いアンチテーゼが心地良い。  今回のテーマは「聖人」なのね。前作の父と息子達の件もキリスト教っぽかったけど、「家族」を突き詰めていくとそういうテーマになるのかな。家族を守り、無関係の人々をも救い、敵を赦す。数々の奇跡を起こしたドムさん、確かに「聖人認定」ですな。そりゃ仲間達が次々蘇る訳だ。ちなみにロザリオはドミニコ修道会が普及させたそうな。  そして今回のヴィランは「聖人」を超え「神」を目指す者。復讐するは我にあり、と言わんばかりに両手を掲げる最強の敵。なーんて考え過ぎたけど、モモアさんはやりたい放題でちと食傷気味だったが、オーラスへのカタルシスの伏線は充分。  同じくはっちゃけてたシナさん、こんな人だったっけ?ってくらいお茶目で、個人的に好きでした。  さて、盛り上がってきました! ラストも絶対見るぞ!!
[映画館(字幕)] 8点(2023-05-24 22:28:11)
10.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 《ネタバレ》 
 三作目にして、まさかのエモーショナル! 三作目だからこそ、このエモーショナル! このストーリーが一作目だったら、ディズニーだなぁと思ってしまうかも知れないだが、これまでの悪童ロケットを見てきたからこその感動、そして終盤の乱闘とヴィランとの決闘のカタルシス!  今回のヴィランも良い。宇宙を完璧にしようという狂気、執念、そして愛。自分の顔をあんなにされても、私怨にブレることなく、ロケットの知性を求める。だからこそロケットも最後は復讐の刃を収める。それでこそ銀河の守護者。倒すこと、殺すこと、復讐(アベンジ)が目的ではなく、あくまでも銀河の生命を守る者たち。  その意志がスター・ロードからロケットに継承され、ガーディアンズは大団円を迎える。これで終わりは惜しい、淋しい。  ちょっと笑ってしまった聖書のモチーフは余計に感じたが、ほぼ満点でした。
[映画館(字幕)] 9点(2023-05-06 19:09:18)
11.  アントマン&ワスプ:クアントマニア 《ネタバレ》 
 アントマンの魅力って、物体の巨大化や矮小化による映像やギミックなんだけど、前2作でやり切ったので、今回は「量子世界を描く」つもりが、そもそも量子世界って何?って感じで、「可能性の嵐」の件は面白かったが、もっと量子世界の不可思議さとかを見たかった。  それが難しいので、「未知の世界があって、せっかくだから次のラスボスも出しちゃおう!」みたいなノリで、結果「小さい世界なのに、いろいろな種族が出てきて、スターウォーズみたいな、スケールが大きい話」になるという、何か中途半端さが否めない感じになってしまった印象。  量子世界だからこそ、並行世界のカーンが集まることができる、みたいな説明ができたら良かったんじゃないかなあ。  アリの使い方は良かったと思うけど、一回くらいアントマンが乗って欲しかったなと…。 憶えてないだけで、乗りましたっけ? というか、アリに負けるカーンってホントに強いのか…?  キャシー役のキャスリン・ニュートンは可愛くて、かつ大御所俳優達と並んでも存在感があり、今後の活躍に期待。  ビル・マーレイはなんか勿体ない気が…。またどこかで出てきて欲しい。
[映画館(吹替)] 5点(2023-03-04 19:16:23)(良:1票)
12.  アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 《ネタバレ》 
 良くも悪くも「アバター」という感じでしたね。でも、HFRってすごいね。なんかとっても映像が綺麗なゲーム画面を見ているようだった(言い方が下手だけど、褒めてます)。改めてキャメロン監督と「水」の組み合わせは最強なんだと思った。  ただ、ストーリーはあっと驚くということもなく、なんとなくスターウォーズの「フォースの覚醒」みたいな、「前作を忘れちゃった人に復習してもらいます~」みたいな、感じでした。  クライマックスはクジラさんが主役になってましたし。大佐はわざわざナビィ族に転生せずとも、もっとデカくて強い体にすれば良かったろうにね。別にDNAとかをごまかせば、星に拒絶されることもないんでしょうからね。  でも、やっぱり、3時間超えは長かったなぁ…。
[3D(吹替)] 6点(2022-12-24 22:12:09)
13.  ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
 チャドウィックの追悼映画として観れば良いのだろうが、失礼ながらそんなに思い入れがないんだよね。なのでアクション映画として観ると、正直微妙だった。  とにかくブラックパンサーが出てくるまでが長い。途中ダレちゃった。流石にシュリは線が細過ぎて、どうも強そうに見えない。活躍の時間も短かったしね。  観客は、ワカンダがコテンパンに追い詰められて、満を持してのパンサー登場で盛り返すというカタルシスを求めているのに、敵国にも罪のない民が居る、自国の民のため私的な復讐はしない、というテーマでブレちゃってるんだよね。その意志を継ぐというのは良いのだけれど、せめてもう少し短くまとめられたらテンポ良く観られたのでは。  ヴィランも魅力がなく、せっかく背景を描いているのに中途半端。  他キャラも、アイアンレディとか、アバターみたいな魚人間とか、終始パクリ感がぬぐえないまま終わってしまった。  次作では息子君がパンサーを継ぐんでしょうかねぇ。
[映画館(字幕)] 5点(2022-11-19 18:19:58)
14.  ソングバード (2020) 《ネタバレ》 
 話としては、2時間ドラマでもいいよね、という内容。実際のロックダウン下でロケしたらしいが、別にCGでもできるんだろうし、おっ!という映像も特になし。大体、なんで今まで免疫者だって気付かんかったのかね。ラストは、どんな世界でも生きていこう、みたいな前向きな感じに終わっているけど、悪は残る。不正で外出して感染広げてるんだから、滅亡は避けられないということ。結局どんな社会にも差別と分断が生まれ、その狭間や裏側で欲望に生きる人間が居る、ということなのかな。
[映画館(字幕)] 4点(2022-10-29 19:25:22)
15.  トップガン マーヴェリック
 トム様、「ムネアツ体験」ありがとう。アラフィフ映画好きの涙腺はゆるゆるでした。流石3ヶ月以上のロングランも頷ける。  反戦とかプロパガンダとかを吹っ飛ばして(良い意味でね)、純粋に映画を楽しませてくれました。  個人的にジェニファー・コネリーも「アツモリ」でした。以上!
[映画館(字幕)] 9点(2022-09-09 19:28:43)
16.  ジュラシック・ワールド/新たなる支配者 《ネタバレ》 
 余談になるが、映画館で鑑賞したのだが、お盆のためかほぼ満席で、感染者が激増している状況のなか、久々にすぐ隣に他人が座る緊張感からか、今いち映画に集中できんかった。  三部作の集大成のはずが、恐竜じゃなくてイナゴの映画になっちゃいましたね。レジェンド達を再登場させるために、イナゴの件が必要だったんでしょうけど、そこを新種の恐竜にしても良かったのでは…。それだとただのクリーチャーになっちゃうのかな。  人間の単性生殖とかトンデモ過ぎだろ。イナゴと女の子とブルーの子の繋がりが無理くり過ぎて、話が全然入って来ないんだよね。邦題からして、遂に恐竜人が出てくるのかなと思ったりしたけどね。邦題も、そろそろ直訳の場合があってもいいんじゃないのかな。今作だってその方が、あぁなるほどね、そういうことか、ってなると思う。  それでも、所々に見られたレジェンド達の活躍と過去作へのオマージュは楽しかった。マルカム博士なんか、また大怪我しちゃうのかとヒヤヒヤしたよ。あとラプトル版のジェイソン・ボーンもかなり笑えた。
[映画館(字幕)] 6点(2022-08-20 11:26:25)(良:1票)
17.  ソー:ラブ&サンダー 《ネタバレ》 
 正直、ロキは居ないし、ジェーンは闘ってもあんまりカッコ良くなさそうだし、バットマンがヴィラン役で出てきてもなんだかなぁ、と心配してたけど、自分的にシリーズ最高傑作だった。  最初はギャグがくどすぎると思ったけど、死を前にしたジェーンの生きる意味を問うシリアスさとのバランスが良かった。  改めて神と人間との悲恋を描き、叶わなかった子を意外な形で授かるという演出が素晴らしい。  民の子達を覚醒させ、神の軍団とする奇跡、ありそうでなかったカタルシス、良いです。子ども達の誘拐、ゼウスに助けを求めた件、民を率いる真の王となること、様々な伏線の回収満点ですね。  今回もやってくれましたね、寸劇。偽ロキ、大好きです。  最愛の女性とは別れたけど、可愛い娘ができて、生きる意味、闘う意味を見つけたところで、大団円...。 ...ん?まだ続くの?次は神と人間との子との闘いっすか!?  玉に瑕かなというところは、ヴァルハラが出てくると、こいつも、そいつも、あいつも復活しちゃうので、そこは反則気味な気がするけど、次作での描き方でしょうね。ドラゴンボールの孫悟空みたいな感じだったりして…。
[映画館(字幕)] 9点(2022-07-16 22:49:04)
18.  ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 《ネタバレ》 
 ストレンジの続編というより「スカーレット・ウィッチ」の映画でしたね。  いつにないワンダの無双ぶりが気持ち良い。急に出てきたイルミナティの面々、原作に設定あるのかも知れんが、バッタもん感があるまま呆気なくやられるのが、なんか痛快だった。ゴム人間とか、エクゼビア教授とか出てきて、おっ!と思ったけど、弱過ぎる。  他人(今回は別の宇宙の自分)の幸せ奪ってでも満たされたいという欲求、あの時ああしてれば別の人生があったかもなあという後悔、分かりますとも。自分にとっては、今いるこの世界が「ユニバース」なのだから。  でも、別の宇宙の自分は過去の自分の選択後の結果と考えると、自分がどうしようと勝手じゃない?とか考えたりして。  別の宇宙の家族や親しい人には親近感を覚えるけど、いざ「自分」と対面すると戸惑うんだろうし、なんかそこには新しい哲学が生まれそうだな、とか考えてしまった。  しかしまあワンダさん、あんなに人殺しちゃって、最後は正気に戻るんだろけど、また償いが大変じゃない?と思っていたら、あの最期。仕方ないんだろけど切ないね、どこかで復活することを祈って止まない。  ストレンジは個人的に、「邪眼の力」より、悪霊を従えた千手観音みたいなモードが好きだった。  シャーリーズ・セロンが最後に全部持ってった感じ。ワイスピでもそうだったけど、この人が出てくると目が覚めるというか、不思議な貫禄が出てきましたな。
[映画館(字幕)] 6点(2022-05-08 16:19:09)
19.  モービウス 《ネタバレ》 
 全体的にストーリーがチグハグな印象。  コウモリ捕まえるのに直接行く意味ある?  初め倫理説いてたヒロイン、普通のこのこ実験船まで付いてくか?  マイロさん、なぜ金持ちなの?  贋札作りのアジトをラボに改造しちゃうって、トニー・スタークより天才じゃね?  編集が下手なのか、無理に上映時間縮めたのか。原作に設定あるのかも知れんが、一つの映画としてもう少し説明しないと、観客は置いてきぼりくらいます。  治療院のオヤジさん、黒幕になるのかと思いきや、ハズレた。  エコーロケーション今イチ使いこなせておらず、つーかデアデビルで既出だし、あっちの方が表現上手かった。  ヒロインは助かるんだと思ったけど、あれじゃまんまドラキュラじゃん、今後ブレイドと戦うのかしら。  医者でありながら障害者(難病)、人工血液など、興味深いテーマがあったので、もっと掘り下げると面白くなったと思うのだが。  エンドクレジットもそれほどサプライズでなく(予告で出ちゃってたよね)、いろいろなんか惜しかった。
[映画館(吹替)] 4点(2022-04-24 16:46:44)
20.  THE BATMAN-ザ・バットマン- 《ネタバレ》 
 まず、豪華かつ意外なキャスティング。  コリン・ファレルなんて、クレジット見て「出てたっけ?」って感じだったし、サーキスはどっちかっていうとヴィラン役じゃね、とか。  そして、最後に出てきた「あいつ」は、「エターナルズ」に出ていたバリー・コーガンなんだって! 自分としては注目してる俳優さんなので、それだけで次作が楽しみ。  パティンソンは初め、歴代ブルース演者の中でクセがなくてつまんないかなと思ったが、引き籠もりぼっちゃまがハマってた。特にマスクを外した時のまさに「死んでいる」目はすごく良かった。   ストーリーは、延々犯人探しに付き合わされ、最後にどんでん返しがあるワケでもなく、流石に3時間近くは長過ぎる。  雨とか暗号とかリドラーの正体とか、「セブン」を意識しちゃうんだけど、R指定でもないのでサスペンスとして物足りなかった。  アルフレッドまさかの死亡フラグでドキドキしたよ。過去の復讐に固執すると、現在の大切な人を失うかもよ、と悟らせるためだったんだろけど、まぁ災難でした。  復讐する力を手に入れるのではなく、その連鎖を断ち切る信念を持つこと、大事だね。   今回のキャット・ウーマンのマスクは、昭和の泥棒みたいでなんか笑えた。
[映画館(字幕)] 6点(2022-03-19 00:27:12)
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