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1.  大魔神 《ネタバレ》 
わずか90分弱とはとても思えない、コッテコテの濃さ。謀反が起こる導入部分は定石通りとしても、そこから、何かやってくれそうな家臣は速攻で捕まる、若様も続いてあっさり捕まる、頼みのおば様も返り討ちと、こけそうなくらいの一貫した無力ぶりなのです。一方で、敵側の悪逆ぶりの描写は実に粘着質(美術関係が隅々まできっちりしているのが効いている)。そこまで溜めに溜めた後でいよいよ大魔神様の怒り爆発になるんですが、遠方からじわじわ迫ってくる距離感だったり物質感の撮り方、さらには背景の色合いまでが、見事に完成しているのです。また、悪玉をやっつけて終わり、という単純な正義の味方ではないのが、作品に奥行きを与えています。高田美和の化粧が濃すぎで、山奥での生活感が出ていないのが唯一の難点。
[映画館(邦画)] 8点(2017-08-16 03:28:57)(良:1票)
2.  大魔神怒る 《ネタバレ》 
これはですね。もう、藤村志保様に尽きます。この気品、和風美人顔、凜とした空気。前作の高田美和は、ひたすら純粋に祈り続けるという趣でしたが、こちらの志保様は、何というか、神様ともどこかで意思疎通ができてそうな厳かな雰囲気を感じるのです。今度は大魔神の暴れ方がトーンダウンしている、と感じるのはやむをえませんが、それは、相手が志保様だったからです。しかもクライマックスでは、その志保様を白装束にして十字架に磔にして延々火あぶりにするという、超サディスティックな演出。敵の悪逆非道ぶりもいっそう際立つというものです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2017-08-17 00:48:26)(良:1票)
3.  台風騒動記 《ネタバレ》 
このタイトルと設定から、まさか山本監督がこんなドタバタコメディを?と思いながら見始めたのですが、とんでもない。ふんわりしたコメディの中に、バリバリの市民闘争を盛り込んでいます。町長や議員連中の描写は、ほとんどおちょくっている領域ですし、人の良さそうな駐在さんも、当たり前のように思想信条調査を行ってきます。そんな中でも、何か奇跡が起こったり、突出した方法を思いついたりして物事が解決するのではなく、分岐点はたった1つ、公の場で口を開いてものを言う勇気を持てるかどうかである、というメッセージも最後にきちんと具現化されています。また、市民と為政者の対立構造という単純な構成と見せかけていながら、意外に多種多様な人物が手際よく整理されています。その中でも、野添ひとみの女先生も魅力的ですが、芸者役の桂木洋子がさらにいいアクセントを与えています。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-11-19 02:44:48)
4.  Wの悲劇 《ネタバレ》 
あの原作を二重構造にするなんて収拾つかなくなるだけじゃないのかと思っていたのだが、意外に手際よく整理されていて見やすかったので驚いた。演劇のクライマックスに向けて映画自体もクライマックスを迎えていく高揚感もなかなかでした。しかし、本筋のミステリーはたったあれだけで全部が説明されるだなんて、夏樹静子はよく了承したなあ・・・。●ただ、今から考えると、あの原作は戯曲的な要素があって、そもそも映画よりも舞台向きという気もするので、それを考えると、この構成を考えついた制作者の発想は、慧眼であったといえましょう。●再見して、大事なところで炸裂する長回しとか、劇場の最上席までぎっちり詰まったエキストラとか、暗めの色調で統一されたトーンとか、制作者の気合があちこちにみなぎっているのがよく分かりました。何より、舞台劇を(独立しても成り立ちそうなくらい)きっちり撮っているのが良い。それに先立つオーディションとか配役発表とか読み合わせとか立ち稽古のシーンも入れられているし、本番では舞台裏のメイク替えとかカーテンコールまでしっかり入れているし、また、舞台任せにするのではなくて、その中できちんとカメラが動いている。●ただ、最初の方で静香がオーディションに落ちたとかいって悔しがりますけど、あれだけの応募者から上位2名に入ったんだったら、結果としては大成功の部類ではない?同じ舞台に乗れれば、次の足がかりにもなるわけだし(それすらないのとは全然違う)。ここは、主人公の役者魂という作品のテーマにも関わるところなので、ちょっと気になりました。
[映画館(邦画)] 7点(2011-01-30 03:02:59)
5.  誰も知らない(2004)
もっと陰惨で救いのない描写になるのかと思っていたのですが、意外に地に足の着いた堅実な描写に感心しました。この作品が優れているのは、特定の誰かをスケープゴートにしてしまって終わり、にしていないところです。ネグレクトの発生原理や防止策はそんな単純なものではないし、極端な描写はかえって現実の身の回りの事象を気づかせにくくしてしまう。本質は何よりもまず彼らの素朴な日常生活と向き合うことです。それを分かっているという点において、この作品は一歩抜き出ています。あと、音楽もいい感じですね。
[DVD(邦画)] 7点(2010-03-10 00:38:20)
6.  旅の重さ
何といっても一番良いのは、背景の説明をほとんどカットして、余計な台詞や余計なシーンも入れず、主人公の表情、行動、そして現場各地の風景にすべてを託していること。それによって、主人公の旅に向けた初期衝動やその中での感性が、瑞々しく、直接的に伝わってくる。あれこれ考えすぎない方が映画は良いものになるという好例。また、当時19歳でデビュー作であるにもかかわらず、風景負けしない存在感を持ち、三國連太郎や高橋悦史相手にもきちんと渡り合っている高橋洋子の好演が作品を大きく支えていることはいうまでもない。
[DVD(邦画)] 7点(2010-01-10 04:32:18)
7.  探偵はBARにいる3 《ネタバレ》 
前2作がほとんどコンセプト倒れのグダグダ作品だっただけに危惧していたのですが、今度は予想外に良い内容でした。単なる人探しという導入の依頼がいかにもこの作品世界に合っているし、その後も、各登場人物に、何というかB級のうらぶれた雰囲気が共通しているのが良い。北川景子も、いかにも幸薄そうな感じを適度に醸し出していて、過去作のヒロインよりもこの探偵にフィットしています。人探しのところを解決したら、今度はそのファム・ファタールが課題の本丸としてのしかかってくる、という語り口も上手くバランスがとれています。●作品としてのキズは、「出会っちゃった」のくだりを再三繰り返してしまっていること。それと、誕生日の云々をやたら台詞で説明していること(これまた回想付)。もっと見る側を信用しましょう。あと、ヒロインの病気設定はいらなかったんじゃない?
[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-09-12 00:29:08)
8.  魂萌え! 《ネタバレ》 
アホっぽいタイトルとは裏腹に、真面目な地道なホームドラマでした。まず、主人公に降りかかってくる試練の前提として、寺尾聰というキャスティングが利いている(見る側にも「まさかそんなことはないだろう」と思わせるほどの力がある)。で、その後に主人公に発生してくる変化や視野転換、というテーマはおそらく表向きで、本当の制作動機は、「ひたすら風吹ジュンの熟年の生活色気を引き出す」ではなかったのではないかと思う。それくらい主人公がいい感じにじわじわと絡め取られている。ただそのためのネタとして、カプセルホテルからトヨエツ関係への流れとか、3人の同級生(由紀・藤田・今というキャスティングが絶妙)とかは効果的に機能しているが、息子の描写がステレオタイプなのは残念だし、映画がどうこうというのはかなり唐突。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2022-05-12 21:53:06)
9.  大魔神逆襲 《ネタバレ》 
今度は子供たち4人組が主役ということで、前2作のようなドラマ性や思索性は最初から望むべくもなく。ただ、その冒険の各シーンは、ロケ場所の一つ一つにも周到に選んだ跡が見えて、またセットとおぼしき箇所も頑張って作られているのが見えて、それはそれで目を奪うのです。また、ここでどう見ても1人くらいは脱落するだろうというところで、隙を突いて敵の昼飯を奪うという衝撃の展開もなかなかです。大魔神の性質が変わっているとか、敵の不信心という前フリがないとかいうのはもちろんですが、同じことを繰り返しても仕方がないので、そこはまあいいでしょ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-08-18 00:39:57)(良:1票)
10.  ダイナマイトどんどん 《ネタバレ》 
ヤクザに野球で決着をつけさせるという無茶な設定を、大真面目に真剣に映像化している時点で、もう低い点はつけられません。脇役の多い宮下順子さんも、この作品ではいい感じに目立っていますね。終盤がやや間延びしたのが残念。全体として、120分くらいに収まる内容だと思う。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-12-05 01:32:00)
11.  タンポポ 《ネタバレ》 
どうですいろんな食に関するお話もとりまぜて、単なるラーメン屋成功譚ではないでしょ?という入れ込み方が作為的すぎて、かえって発想の底が透けて見えてしまうのが難点。ただ、エンディングの授乳シーンがもたらす原始的な破壊力は、作品本体のメッセージときちんとつながっており、これがなかったらつまらなくなっていたと思う。あと、個人的には、あまりにピカピカに綺麗で上品すぎるラーメン屋って、美味しかったことないんだけどな。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-08-27 00:14:40)
12.  大誘拐 RAINBOW KIDS 《ネタバレ》 
原作は、日本ミステリー史上に残る大傑作なんです。それも、和物には珍しく、人が死なない、犯罪なのにエンターテインメント感満載、読後感は爽やかという、ほかにはほとんど例がないという意味でも傑作なのです。それだけに、映像を見ても多分満足できないだろうと先回りしてしまい、これまで見るのを避けていましたが、今回意を決して見ることにしました。さて、2時間という枠内の割には、必要なポイントはほとんど押さえており、原作を大切にしていることが窺えます(本当は3時間欲しいけど)。配役で突出しているのは、岸部一徳と天本英世。これは見事に原作そのまんま。ほかの人たちも頑張っていますが、関西弁に慣れていない人が多かったのは残念でした。あと、私のとし子刀自のイメージは、前から勝手にミヤコ蝶々を想像していたので、北林谷栄には少し違和感がありました。緒形拳は、もう少し、井狩警部の「怒り」「激しさ」の部分を前に出してほしかったと思います。それにしても、日本ミステリー屈指の名場面「カメラ越しの対面」を本当に映像化してくれたのは嬉しい。私も小説の中の一視聴者になれました。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-08-01 00:44:01)(良:1票)
13.  ダイアモンドは傷つかない
ストーリーはあってないようなもので、何となく流れて何となく終わってしまう。田中美佐子の初々しさと若々しさ、そして清冽な存在感を味わうために見るような作品。もちろん、それだけでも十分に価値がある。あと、普通に喋っているだけでも山崎努は十分に格好良い。無為に流れそうなシナリオを引き止め、作品を引き締めている。
[DVD(邦画)] 6点(2009-05-13 02:08:00)
14.  太陽のない街
労働争議を正面から取り扱ったという点ではとても貴重な作品。ただし、内容自体は、全体がそんなに切迫感や緊張感が溢れているというものではなく、むしろそれら組合構成員の日々の出来事を淡々と積み重ねているような感じ。もう少し神経を研ぎ澄ませるような使用者とのやりとりがいろいろあるのかと思っていました。しかし、表現テーマの価値は半世紀以上経った今日でも十分普遍的価値を有していると思うので、この点数。
[DVD(邦画)] 6点(2009-01-22 02:32:26)
15.  第五福竜丸 《ネタバレ》 
広島・長崎と同様、日本人として語り継いでいかなければならない事件。この事件を明確に映像化して、記録化したということに作品としての価値がある。前半はごく日常的な漁の描写が淡々と積み重ねられるのだが、それだけに、あの光と音の一瞬が強烈である。また、そこでいきなりパニックになるのではなく、むしろ何事もなかったように笑顔で帰還しているのが(症状が判明するのはもっと後)、かえって現実の生々しさを誘発している。全体的に、人物描写そのものは平坦であり、起こったことをそのまま再現しているだけという気がしなくもないが、この作品が訴えるところは、現在の人々に対しても普遍性を有している。
[DVD(邦画)] 6点(2008-12-13 13:11:37)
16.  たそがれ清兵衛 《ネタバレ》 
一番良いところは、出陣前に、内心のさまざまな葛藤を押し隠して、黙々と的確に身支度を手伝う朋江の姿。そして、勇ましさや晴れやかさのかけらもない、まるで妖鬼と闘っているような討伐の描写(終わった後に主人公が精神的に消耗するのがよく伝わってくる)。この30分間を味わうために、それまでの地味な展開は辛抱しましょう。それと余計なナレーションも。
[DVD(邦画)] 6点(2004-03-06 03:41:34)
17.  探偵はBARにいる 《ネタバレ》 
和物でハードボイルドな探偵ものというのは貴重ですし、アクションシーンに気合が入っているのも分かるのですが。筋立て自体は、導入部の切り込み感で期待させておきながら、いざ探偵が動き出すと、妙にごちゃごちゃしていて節々が見えてこない。松田龍平の相棒も、画面の中では面白そうなキャラなのに、中盤からは活躍場面が何もありません。あと、ヒロインが小雪というのはやっぱりミスだったのではないかな。この人だと、あまりに落ち着きと安定感がありすぎて、出てきただけで何でも自分で解決しそうな気がしてきますし、探偵をじわじわ引き込んで幻惑するファム・ファタールにも見えません。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2023-08-30 00:34:33)
18.  抱かれた花嫁 《ネタバレ》 
まったくどうということのないホームドラマなのだが、台詞の1つ1つがまさに「肝っ玉母ちゃん」そのものである望月優子の存在感が、作品に1つの筋を通している。日光での女性2人のバトル(?)も、きゃんきゃんしてる割には可愛らしくて面白いね。ところで、このタイトルは何を意味しているのでしょう。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-01-13 00:17:46)
19.  太陽を盗んだ男 《ネタバレ》 
平凡な教師と裏のオタク犯罪者の2つの顔を自然に描写していく前半は良かったのです。主人公の破滅性や虚無感も画面に反映されていますし、ジュリーというキャスティングも大正解。しかし、菅原文太はどうもこういう知能戦には合わないし、池上季実子のDJはストーリー展開上何の役にも立っていない(当時の彼女の演技の下手さにもびっくり。人は変わるものですね)。結果、後半は焦点らしい焦点もないままに妙にだらだらしてしまいました。ジュリーの存在感で保っているような作品。タイトルは詩的でいいですね。
[DVD(邦画)] 5点(2008-10-24 03:56:23)
20.  台風クラブ
台風の接近と青春の衝動の爆発やねじれを重ね合わせるというコンセプトはとても面白く、また描写のインパクトも強いので、低い点はつけられないのですが、作品として普通に楽しめたかと言われたら、ノーです。特に、やたら暗い映像と、役者の表情などどうでもいいと思っているかもしれないロングショットばかりのカメラに参りました。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2008-01-08 01:57:31)(良:1票)
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