1. 泥の河
《ネタバレ》 かなり思い入れが強く点数も10点です。燃えながら落ちていく蟹をじっと見つめる少年の目、すべて受け入れてなお哀しい母、思い出しただけでちょっと涙目になってしまいます・・・。 [映画館(字幕)] 10点(2006-05-29 12:49:47) |
2. となりのトトロ
「夢だけど夢じゃなかった!」私にとって不朽の名作。雨傘に雨粒がバラバラっと落ちてくる時のあの顔を見たくて何度観たかわからないくらい・・・。 [映画館(字幕)] 10点(2006-05-23 16:54:49) |
3. CUT(2011)
観てよかった・・・。私は商業映画を真っ向から否定する立場にはありません。単に娯楽を求めて商業映画を観ることだって当然あります。でもテレビの2時間枠で十分なものを映画館で垂れ流すような今のシネコンに対する不満もあります。そういう映画を観ることに慣れているお客は、映画がなんであれ、映画の最中でもおかまになしに携帯電話を操作し、エンドロールなど観ずに席を立つ。本気で映画が好き!という観客にとってはたまらないわけです。秀二のように叫び、痛みを受け止め、そうまでしても映画のために生きるような意地のある人が作った映画を観たいんです。例のシーン、『ニューシネマパラダイス』のあのシーンとだぶってしまいました。西島秀俊、最高! [映画館(邦画)] 9点(2012-05-31 21:51:01) |
4. それでもボクはやってない
ものすごーくシリアスな映画。笑えない、どころか、本当に怖ーい。男性レビューワーの方々が「電車に乗れない」「怖い」と書いておられますが、女性側としても、もう女性専用車両か、混雑してない電車以外乗ったらだめなのかなぁと思わざるを得ないような。以前、私が「やめてください!」と言ったおっさんは、「もうしません。すみません。」と言いながら走り去って行きましたが、「ボクじゃない!」と言われていたら引き下がるしかないのかなぁー。横にいる夫は「もうそんな心配いらんのじゃない?」と人をバカにして笑っています(笑)。人を笑うより、自分が電車に乗ったとき、気をつけなさいよ!と思います。ほんとに見応えがあって、最後まで肩に力を入れて見入ってしまいました。監督すごいねー、や加瀬亮うまいねー、とか、映画を評する以前の問題として、というような「日本の司法は・・」「電車は・・・」とか言いたくなる映画。ってことは、監督がすごい、ってこと? [DVD(邦画)] 9点(2009-08-16 18:28:27) |
5. 崖の上のポニョ
「はじまり」があって「おわり」があるけれど、「おわり」は「はじまり」。海の中から陸上を見たときの不思議な感じも、押し寄せる波の不気味さも、とてもワクワクしました。私は地元なのでちょっとうれしいエピソードもあり・・・。単純明快なストーリー、あふれ出るような楽しい絵の世界、トトロに続く傑作だと個人的には思います。小難しいこと考えず、「どうだ、楽しいだろ」と思いながら観てください。 [映画館(邦画)] 9点(2008-08-21 22:34:00)(良:1票) |
6. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 説教臭いという意見もありますが、やっぱり大切なのは子どもの頃のピュアな気持ち。並んだブタに「おとうさんとおかあさんはいない!」と見抜く、その純粋な力。拳を握って、力をいれてそれでいてしっかりまっすぐ立つ千/千尋の姿は美しいと思いますよ。 [映画館(字幕)] 9点(2006-05-23 16:58:03) |
7. たそがれ清兵衛
正座をして観ましょう。 [映画館(字幕)] 9点(2006-05-17 17:29:57)(笑:1票) |
8. ナイト・オン・ザ・プラネット
どのエピソードも好きで、映画館→再上映→ビデオ→DVDと何度観ても飽きない。ウィノナはこの映画が一番キュートで、ベアトリスも魅力的。ベニーニのマシンガンエロトークも何度観ても可笑しいし。ラストエピソードとトム・ウェイツの歌声はたまらなく寂しく切ない・・・。 [映画館(字幕)] 9点(2006-05-12 09:05:08) |
9. 愛のコリーダ
どんな言葉も評価もいらない、見るなら見ろ!という映画。定がどういう女であろうが、どういう人生を歩んだ人であろうが、そんなことどうでもいいんじゃない。監督のラストのナレーションに-1。 [DVD(字幕)] 9点(2006-04-27 10:49:46) |
10. ツレがうつになりまして。
《ネタバレ》 私・・・うつ病治療中です。原作も全部読んでいます。ある意味、原作通り。仲間として、「ああ、分かる分かる!」というところは多々あり。堺雅人も吹越満もあの佇まいがうつ病の人そのもので、役者さんってすごいなぁ・・・と思いました。映画館にはたくさんお客さんが入っていて、きっと大半はうつ病には関係のない生活を送っている人たちだろうけれど、少しずつ「うつ病ってこんな病気なんだね」と理解してもらえる一助になるような内容だったと思います。(でもうつの人全員が「死にたい!!!」と騒ぐわけではありません。)患者当人としては見ていてホッとするところはたくさんありました。イグちゃんがかわいらしくて、演技してるみたいですよねー。ご本人たちもちらりと登場なさっていました。 映画としては、キャラクターがわーっと空に飛び上がっていくところあたりはちょっと興ざめしましたが、あおいちゃんと堺さんの2人の世界はとてもほんわかとしていて、2人にしか出せない味わいがあるように思います。あかちゃんカメとイグは助演男優?賞あげてください。 [映画館(邦画)] 8点(2011-11-02 12:17:43)(良:1票) |
11. 忍たま乱太郎(2011)
《ネタバレ》 小4の娘と一緒に鑑賞。食堂のおばちゃんに扮した古田新太見たさに行きましたが、面白かったです。笑えるような笑えないようなシーンもふんだんに織り交ぜながら、映画という大きな大きなおもちゃで大人がたっぷり遊んでます、という映画。子どもの映画ではないけれど、私としてはこれは大アリだと思います。最後の鐘なんて、子ども向けの「がんばろう!」な映画ではあり得ない展開で、花マル。谷原くんは顔をあれだけ隠しても谷原くんなんだよ、というところもある意味よかったような、悪かったような・・・。 [映画館(邦画)] 8点(2011-08-06 11:38:03) |
12. つみきのいえ
じんわりやんわりと心に染みいる美しい映画です。おじいさんの生活を考えれば、ナレーション版は不要でしょう。8歳の娘も「おじいさんは一人で住んでるんじゃけぇ(←広島弁です)しゃべらん方がええんじゃ。」と言っておりました。絵本のページをめくっているように観られました。またきっとお気に入りの絵本と同じように繰り返し繰り返し観ると思います。 [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-10-27 16:21:06) |
13. おくりびと
《ネタバレ》 昨年父を亡くし、納棺を間近で経験しました。色々思うところあって、観たいと思いつつ、なかなか映画館に足が向かなかった一本でしたが、今回の受賞で再上映になったため、ある意味、意を決して鑑賞しました。当時の思い、それまでのこと、それ以降の事が頭の中を巡り、感情移入するところも多々ありましたが、観てよかったと思います。「また会おうの」という言葉がずしりと重くもあり、救われる一言でもありました。 [映画館(邦画)] 8点(2009-03-01 16:50:28) |
14. パンダ・コパンダ
1972年の作品とは知らず、娘と一緒にレンタルでみました。30年以上経ってなお色あせないファンタジー。絵本の「お茶の時間に来た虎」を思い出しました。大好きです。 [DVD(邦画)] 8点(2008-09-23 15:54:36) |
15. 砂の器
公開当時、私は8歳。母に連れられて(一人で留守番させられないという理由だけだろうけど。)見に行きました。当時の私には映画の内容などわかるはずありませんが、となりの母が、鼻水が滝のように流れても気にとめず、大声で嗚咽していた姿があまりにも強烈、恐怖すら覚えるほどだったことをよく覚えています。30年以上経って、私も年だけはとりました。この映画もあらためて見直しました。当時の母のように恐ろしい形相で泣くほどでもありませんが、加藤嘉氏の「わしゃぁ知らん!」は一生忘れられない名場面。ちょっとだけ泣きました。 [映画館(字幕)] 8点(2007-03-20 16:17:29) |
16. 嫌われ松子の一生
《ネタバレ》 原作を読んでその映画化を聞いたとき、「どうせ某テレビ局の悪趣味なドロドロ系の昼メロみたいになるんだろう。私には縁がないわ。」と思っていました。実際、原作はとってもしつこくてドロドロしていて安っぽい・・・。ところがキャストを見て「!?」劇場予告を見て「!!!」、これは見ないわけには行かないと劇場に足を運んで正解。このドロドロ不幸話を徹底的にちゃかしたハッピー?コメディに仕立てた中島監督に拍手!どぎつい色の洪水、胡散臭い花たち、そして取り巻く男達の豪華さ、中でもクドカンと武田真治は秀逸。中谷美紀、美人は鼻血を出しても美しい・・・。よく最後まで降板せずやってくれました。今まであまり注目したことがなかったけれど、大好きになりました。片平なぎさネタの繰り返しがちょっと多くてしつこかったのと、ゴリもちょっとしつこかったため食傷気味で-2。 [映画館(字幕)] 8点(2006-06-01 07:25:19)(良:1票) |
17. かもめ食堂
小林聡美のきりっと上がった口角が映画をうまく引き締めていました。なーんてね。観終わったあと、お腹が空いて空いて。おにぎり作ってぱくりと食べました。 [DVD(邦画)] 7点(2012-07-12 14:30:45) |
18. わが母の記
若いころからおばあさんの役をやらせたら天下一品ではあったけれど、ここまでくるともう神の領域、人間国宝にしてもいいような樹木希林さま。「親子の愛の物語」というようなべたーっとしたお涙頂戴いたしますという雰囲気は全く感じさせず、さらりと淡々と進んでいく作風はよかったです。 1960年代の上流の家庭の中で育った3姉妹もとても品があって3人とも素敵でした。でも・・・奥さんはどうしてあんなに大事なことを夫に話さなかったんだろう・・・夫の心の根底にかかわるような重大な事実なのに。瀬川君もまだまだ修行たたりません。まぁ、そういうことはいいのか、映画だから。 [映画館(邦画)] 7点(2012-05-09 15:46:54) |
19. パンダ・コパンダ 雨ふりサーカスの巻
かわいい・・・。トラちゃんも。 [DVD(邦画)] 7点(2008-09-23 15:56:15) |
20. マリー・アントワネット(2006)
ソフィアらしいポップでキュートなおしゃれ映画、でした。それ以上でも以下でもなし。そこそこ楽しめたと思います。人物の掘り下げや深さを求める映画ではないので、それでいいんじゃないでしょうか。 キルスティン・ダンストはホントにおいしそうなケーキみたい! [映画館(字幕)] 6点(2007-02-13 14:59:49) |