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TANTOさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 901
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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221.  何者 《ネタバレ》 
「学生たち」が「社会人」になるまで、或いはなろうとするまでの過程を描いた映画。主に五人ほどの男女たちが彼ら彼女らの就活をする中で、「なぜその仕事に就きたいのか」「自分は何がやりたいのか」「今まで自分は何をやってきたんだろう」ということなどを自問していく。 今どきっぽいところとして、就活にTwitterやFacebookのことがたくさん出てくること。その会社に行った先輩のTwitter見るとか、採用担当とFacebookで繋がるとか、真剣に就活してる学生は本当にああいうこと色々考えるんでしょうね。 劇中にところどころ主役の拓人くん(=佐藤健さん)がTwitterでつぶやくシーンがあります。実際随所随所でしょっちゅうスマホをいじる彼。何をしていたのかは終盤明らかになりますが、これが何とも痛々しい。目の前で一緒に頑張ってるはずの仲間をこき下ろしたり、自分はまるで彼らを上から見ているかのような「評価する傍観者」視点でのつぶやきは本当に痛々しかった。 最終的にはそれも含めて一つの「劇」として映画は締め括られますが、ここまで「就活」というものにスポットを当てた話も珍しいですよね。そういう意味では新鮮だった。  就活。自分はしたことありませんが、見ていて一度就職試験でグループディスカッションなどやってみたいような気持ちになりました。今の自分ならどんな話ができるだろう、どんな風に自分をプレゼンできるだろうかを試してみたいと思いました。  劇中の観月(有村架純さん)が拓人に言ったセリフで、「自分の人生の中にドラマを見つけて主役になれる」というのがありました。 自分も自分の人生にドラマを見つけてしまうタイプなので、なんだかこの言葉がよく分かってしまいました。それが自分の場合良い方に働いているかは分かりませんが、心に残ったセリフです。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-16 23:36:29)
222.  海街diary 《ネタバレ》 
15年前に家を出た父親。その葬儀で出会った異母兄弟の少女すず。彼女を妹として迎えた三姉妹の物語。  観る前はもっとドロドロした展開になるのかなと思っていましたが、問題という問題は起きずに三姉妹プラス1の生活が展開されていきます。家族の関係、それぞれの仕事のつながり、それぞれの恋愛…。それこそdiaryのように日々を綴っていった映画、という印象でした。  英題は"Our little sister" 三姉妹の生活にすずが入ったことできっと何かが変わったんでしょうが、元々の三姉妹だけの生活の描写が少なかったのであまり変化がわかりませんでした。でも「小さい子に見られてる」という感覚を大人が持つこと、感情の赴くままにならずに一度ふっ…と立ち止まってみることは大事なこと。なかなか自分でも出来ていないことですが。 三姉妹はなんなら元々すごく仲の良い三姉妹だったようにしか見えない。たまに長女(=綾瀬はるかさん)と次女(=長澤まさみさん)がお互いの価値観の違いでぶつかりますが、いずれも健全なレベルは越えない程度のケンカ。一緒に障子を張り替えてるシーンなどもとても自然で、別にすずがいてもいなくてもあの家族独特の心地良い雰囲気は変わらないんだろうな。  三姉妹がそれぞれに妹を愛し、そして妹がすくすく育っていくのを見るのは、映画だとしてもなんだかほっこりした気持ちになれました。  “Our little sister"、原題より私は好きです。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-06-15 20:52:16)
223.  名前のない女たち ~うそつき女~ 《ネタバレ》 
「AV女優」「ニート彼氏」「ホスト狂いの妹」などのキーワードを混ぜ込んだ映画ってところだろうか。そしてそれを取材する記者が一人。それ以上でもそれ以下でもなかった。別に映画観てて常に誰かに感情移入したいわけでもないが、誰にも感情移入出来なかった。誰にも肩入れできなかった。ハナコの気持ちもわからん。彼氏の気持ちもわからん。妹の気持ちもわからん。記者の気持ちもわからん。本音でない感情を記事にするってどういう感覚なのか、ホストに狂って家族のお金に手を出し借金しまくる妹をどやしつけもせずに仲良くレストランで食事するってどういう感覚なのか、わからんことだらけ。  それらが分からないのは自分が比較的経済的に恵まれていたりまともな家族に恵まれたってことなのだろうか。分からなくて幸せなのか、それもよく分からん。  なんにせよ、もし自分の娘がAV女優になったら、やはり複雑ですよね。社会の底辺とかそういうことではなく、親として気持ちとしてそうなることは自然だと思う。むしろ親でもなんでもない周りの人のほうがずっと受け入れられることだと思うが。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-06-13 20:42:02)
224.  屍人荘の殺人 《ネタバレ》 
原作既読です。読んでからだいぶ時間が経ってるんですが、この度prime videoで配信されてるのを見つけて鑑賞に至った次第です。  で感想ですが、原作ってこんなにコメディータッチな話でしたっけ?と戸惑うことがしばしば。確かに小説のほうでも明智さんとか剣崎比留子のキャラは浮世離れしていていわゆる「変人」として描かれていましたが、それは人に笑われたり態度がふざけている「変人」ではなかった。どちらかと言うと学者然として普通の人がしないようなことにのめり込むようなタイプの変人で、だから物語のキャラクターとして魅力があったのだと思います。映画ではこの二人が完全にネタキャラとなってしまっていて、これはもう『屍人荘の殺人』としては楽しめなくなってしまいました。じゃあ他のキャラは大丈夫だったのかと言うとそんなこともなく、全体的にコミカルにふざけた雰囲気で描かれてしまっているため、原作を読んで映画を観た人で満足する人はおそらくいないのではないかと。  と言うわけで、原作基準で評価すると0点。原作を一旦忘れて映画単体で評価するとしたら4or3点ってところですかね。  個人的に、小説の明智さんは本当に魅力的で逞しい変人というイメージだったので、映画でここまでふざけたなよっとしたキャラで使い潰されたことにただただショックです。  残念の一言。
[インターネット(邦画)] 3点(2021-06-12 18:36:46)
225.  孤狼の血 《ネタバレ》 
原作既読です。読んだのは映画の後ですが。映画でイメージを作ってから本に入っていくことができました。その上で映画のほうのレビューをしていきますが、原作と比べるとだいぶ大上さんの悪さが誇張されてますね。原作では取調べ中に女とヤったりしないし、ビデオ押収できないからって放火とかしないし。やりかねないキャラといえばそうなのですが、「そこまでやる?」っていうのをことさら強調してる感じはありました。特に、取り調べてる女とヤるっていうのはちょっと不快感。女にだらしないという描写は原作にも無かったので、そこは蛇足というか単に大上さんを汚く描きたかっただけで、警官としてしかしヤクザと繋がりを持って制御するダークヒーロー的に立ち回る大上さんのイメージとはズレていたと感じました。  しかし新米刑事の日岡が大上との出会いからだんだん逞しくなっていく過程は見ていて面白かったしなんだか頼もしく思えた。映画の最初と最後では日岡役の松坂桃李さんの目付きも全然違い、大上の意志を受け継いだようでした。まあそれでも大上のキャラの強さにはまだ届きませんが。日岡が次作でどのように変わっているかが見所になりそうですね。大上のコピーのようになっているか、はたまた違う変貌を遂げるのか。楽しみです。  広島弁のヤクザ語、とでも言うのか、あのしゃべりでしかも嗄れてたりしたら聞き取るまで少し慣れが必要ですね。そういう意味でちょっとついていくのが大変な時がありました。全然話の筋とは関係ないですが、なんだか大学で一緒だった後輩の広島弁がひさしぶりに聞きたくなりました。
[インターネット(邦画)] 9点(2021-06-12 14:36:30)(良:2票)
226.  パンとバスと2度目のハツコイ 《ネタバレ》 
個人的には主演の二人どちらも態度がはっきりしないことが好きになれない映画でした。好きなら好きと言えばいいのに。元嫁がまだ好きとか言いながら別の気になってる女性と二人で会う男。気になる魅力的な男性と思ってるくせに「好きにならないで」と言う女。どっちも曖昧なままゆるゆると進んでいってしまうのがなんだか嫌でした。  もちろん個人個人で違うんでしょうが、私には恋愛ってもっと本能的で激しいものっていう感覚があるので、あんなに自分を出さない恋愛ってあり得るのかな、って疑問に思ってしまいます。想いはやはり、面と向かって伝えたいものだが。  映画はずっと平和的にほのぼのと進んでいって、山場という山場は全くない。強いて言えば最初にフランスパンを振り回す女性が出てきたくらい。そこで主役のふみが「なんであんなに人のことを好きになれるんだろう」とひとりごちますが、結局その言葉通り、最後まで恋愛に熱くなるシーンはなく終わってしまいました。  そんなに恋愛に感情的になる人ばかりじゃない、こんな恋愛もあるってことを言いたかったのかな。もう少し年齢を重ねれば分かるのかもしれない。もう私は40近いのですが、作中で20代半ばの二人のほうが熟年カップルのようでなんだか不思議でした。
[インターネット(邦画)] 5点(2021-06-10 20:10:14)
227.  そこのみにて光輝く 《ネタバレ》 
これくらいの年になるとみんな何かしら抱えながら生活してるんですよね。それが過去に犯した罪だったり、動けない家族だったり、死なせてしまった同僚だったり・・・。そういったものから何とかして抜け出したいが抜け出せず、ただ幸せになりたいと現実に抗いながらも抗いきれない人たちを描いた映画。幸せの基準も人によって違う。幸せのためにお金が欲しい人、女を抱きたい人、家族を作りたい人。人それぞれ、「光り輝く」ために必要なものは違っていて、しかも例外なくその必要なものはなかなか手に入りづらいものばかり。この話が映画だから極端というのではなく、誰しもみんな根っこに持ってる「幸せになりたい」という気持ちは同じなんだろうなあ、という至極当たり前のことを妙に実感した映画でした。  個人的にあまり綾野剛さんや菅田将暉さんは好きなほうではないのですが、この映画・このストーリーにはハマり役だったように思えます。なんか謎めいた寡黙な青年の綾野剛さんも、うっとうしい音量で話す菅田将暉さんも、キャラに合っていました。  中島はまあドン引きするくらいのクズでしたね。刺されてせいせいした。拓児グッジョブと喝采を送りたい。千夏が彼氏を作ったとわかっても「それでもかまわないから」というあたりから、千夏に対して純粋に好きという感情も持っていたはずなのに、殴ったり、千夏のことをほかの人の前で公然と貶めたり、「早く済ませてよ」と言われてほんとにやっちゃうあたり、クズ過ぎてどうしようもない。むしろあれのことをどうしたらそれまで尊敬できていたのか。中島の家族の描写もなかったけど、それも含めて見せてほしかった。  動けない父に縛られ、弟を守るために最低の男にも縛られていた千夏から漏れた、「この町から抜け出したかった」という言葉。弟は自らの意思・自らの責任で動き出し、父とも決別を決心した千夏と達夫がその後新しい幸せをつかめたと信じたいものです。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-06-06 16:10:48)
228.  きみの鳥はうたえる 《ネタバレ》 
ゆっっっっ…たりと流れる、「ぼく」「佐知子」「静雄」の物語。はじめはぼくと静雄が二人でルームシェアしていたところに、ぼくと付き合い始めた佐知子が加わって三人で遊ぶようになる。はじめはただ三人で遊ぶだけだったのが、次第に三人の距離感が変化して…。 BGMらしいBGMはほとんどない、ただ三人の関わりやバイト先での出来事などが淡々と流れていきます。淡々と、しかし確実に何かが変わっていくのが分かります。 「ぼく」は感情の起伏がとても乏しくて、バイト先や普段の生活でも無表情に対応する毎日。楽しそうな表情を出すのは三人の誰かといる時だけ。そんな彼が、佐知子と静雄が付き合うと知った時に「好きだ!別れたくない!」と言ってくれて良かったと、心の底から思いました。あそこのラストで、それまでの生活と同じように淡々と別れを受け入れていたら、これはまったく理解できない映画になるところでした。 好きな人と一緒にいたい、失いたくない、そんなシンプルな感情を確認できた映画でした。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-06-04 22:15:44)(良:1票)
229.  恋の罪 《ネタバレ》 
タイトル負け…かなぁ。『恋の罪』興味あったんだが。この映画に「恋」出ましたかね?副題、と言うかタイトルの英訳のromanceのほうならまだほんの少し理解できる気もしますが。予告編を先に観たんですが、ラブホテル街でのドロドロした人間関係に端を発する猟奇的殺人事件を扱った刑事ドラマものかと。観てみると、刑事ドラマはほんの一部。ほとんどは小説家の貞淑な妻がどんどん堕ちてゆき、立ちんぼになるまでをひたすら描写していく物語。しかしこの奥さん、出会う人出会う人全て変態です。スーパーの試食コーナーの店員をいきなりスカウトする女。そこで無理やりやっちゃう撮影スタッフ。街中で女を捕まえてホテルに連れ込む男。大学教授で立ちんぼをしてる女。その母。などなど。挙げればきりがないくらい。そんな人間としか出会えないなんて運が悪いとしか言いようがない。逆にすごい運だわ。冒頭で実話を元にしているってありましたが、この奥さんの部分もノンフィクションなのでしょうか。だとしたらイカれてるとしか言えない。  ただ、「言葉なんか覚えなければ良かった」 このフレーズだけは心に残りました。何も知らなければそれまでと同じ、安寧とした自分でいられたのに、「知ってしまったから」「見てしまったから」「好きになってしまったから」、苦しくなることはたくさんあって。無意識・無知なままでいられた時の自分を取り返したくなる、そんな気持ちを少し思い出してしまいました。  個人的には小説家の妻より変態大学教授より、もっと水野美紀さんのストーリーを掘り下げて欲しかったが。残念。
[インターネット(邦画)] 5点(2021-05-31 01:22:10)
230.  永い言い訳 《ネタバレ》 
『永い言い訳』 観た後にストンと落ちた感がある良いタイトルだと思いました。  突然妻を亡くした幸夫(=本木雅弘さん)は、いっときから妻との関係も疎遠になっていて、妻の予定や友人関係も亡くなってようやく知るような状態だった。バス事故の遺族会にて、同じくバス事故で亡くなった妻の学生時代からの友人の夫、大宮陽一(=竹原ピストルさん)と知り合う。トラック運転手の大宮には二人の幼い子どもがいて、ふと幸夫は大宮がいない間の子どもたちの面倒を買ってでる。というストーリー。 まさに「罪悪感の払拭」「言い訳」として始めたんであろうこの子育てが、思いがけなく楽しいものになります。最初はぎこちない関係だった幸夫と子どもたちなのですが、とまどいながらも共に時間を過ごしてくれる幸夫にどんどん気持ちを開いていきます。幸夫は幸夫で妻の夏子(=深津絵里さん)との間にはいなかった子どもに対して、子育て経験のなさが逆に良かったのか、不器用にしかししっかり寄り添って接することで彼らとの関係を築いていきました。 そんな幸夫と子どもたちの温かいホームドラマのような空気がストーリー全体を包み込みます。長男の受験、長女の世話、大宮の葛藤・苦しみ、そして幸夫の贖罪や偏屈性がそこに散りばめられていますが、どれも共感できたり改めて自分でも考えさせられるものでした。  自分もあまり人と深く共感できる人間ではありません。周囲の人がみんな興奮していたり泣いていたりするような状況でもどこか他人事のようにしか感じられない自分に戸惑うこともよくあります。その度に自分が人として終わってるんじゃないかと思ってしまったりもしますが、何となくそういうところで幸夫に共感してしまいました。  原作の著者と監督が同じ人、ということを人に教えてもらい興味深いと思いまずは映画から鑑賞させていただきました。 次は借りてきた原作を読んでいこうと思います。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-05-28 10:44:31)
231.  彼女がその名を知らない鳥たち 《ネタバレ》 
十和子と陣治、見るからに陣治の一方的な片思いでおそらく十和子の経済的な理由か何かで同居してる、歪な関係の二人だなというのが最初の印象。十和子は経済的に陣治にパラサイト状態。DVDが観られない、時計が壊れたとクレームを付け、お店が代替品を用意しても「失われたあたしの時間はどうしてくれる?」「誠意を見せろ」というクレーマーの手本のような行動を普通に取れる女性。お店に難癖をつける様子はある意味堂に入ったものでしたが、あの年代の女性が見せる態度としては不自然。同じことを四十後半くらいからのおばちゃんがするなら自然な気がするんですが、どうみても二十代前半くらいの蒼井優さんの容姿であれをやるのは違和感しかなかった。そしてそんな態度を見せた後に感極まって泣き出す十和子にいきなりキスをする水島(=松坂桃李さん)の気持ちはさらにわからない。自分ならあんな場面、適当な理由つけてすぐに帰ってるが。というかあんなクレーム入れる客とその客の部屋で1対1になる神経がもうどうかしてる。  陣治も十和子に対する愛情が過剰で、自転車で十和子を探し回ったり付きあってる相手の家に嫌がらせをしたり理解しがたい行動が多々ありましたが、それはラストの謎解きで納得。十和子への愛ももちろんだが、十和子につきまとうのは裏十和子に対するリスク管理の意味もあったんですね。十和子のことがただ好きで好きで、ただの「好き」ばかりだったのが黒崎との一件以来、人を殺して記憶を失った十和子を「守ってあげたい」の気持ちも加わり、より複雑で深い「好き」になっていったんですね。  「映画だから」と言ってしまえばそれまでなのですが、純粋に気持ちを寄せる十和子をお金のために他の男に抱かせる黒崎や、自分から関係を始めたくせになんだかんだ理由をつけてすぐに他の女と遊びながらも十和子を性欲処理に使う水島が不快すぎて。鬱々とした黒い感情を溜めに溜めて最後それが爆発して相手を刺してしまう十和子のことを責める気にはなれませんでした。 色々な感情が出てきて、それを持っていくところを見いだせない映画でした。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-05-25 09:37:59)
232.  嵐電 《ネタバレ》 
まず言いたいのは、嵐電は京都の路面電車で、それ以上でもそれ以下でもないということ。それにまつわる不思議な物語があるわけでもない。 ただ、そんな電車を一つの媒体としてつながりができた、そんな男女三組を描いた物語でした。彼ら同士が話の中で深く交わることもなく、三組三様に流れる物語。でもつながりは全て嵐電。不思議な物語は一切ありませんが、不思議な世界観を与えてくれる、京都という不思議な空間を構成する部分の一つとして、見事に描かれていたと思います。 三組の中で印象に残ったのは俳優×地元の娘の組み合わせかな。自分よりだいぶ若いが、その分ちょうど学生時代を思い出すことができた。嵐電の線路沿いを歩くあの感じ、とても懐かしいです。そしてあの大観光都市京都の中にして、少し裏手に入るととても静かな空間があり落ち着くことができる、そんな描写もとても懐かしく観ることができました。 個人的にもかつて過ごしたことのある街として、少しばかりのノスタルジーを感じながら鑑賞することができた。ちょうど八ミリの映像を眺めるように、昔を懐古しながらの鑑賞はなかなか心に沁みるものがあった。 ところどころ謎なシーン(白塗りのヘンテコな車掌コンビなど)はハッキリ言って不要と感じたが、それ以外は好きな作品でした。 嵐電はただの電車です。ですが人と人、過去から今を不思議につないでくれる、そんな電車だと感じました。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-05-23 12:10:19)
233.  愛がなんだ 《ネタバレ》 
このマモちゃんあるいはテルコに対して、第三者視点で映画を観てる分には嫌悪感しか抱きませんが、当事者たちにしか分からない感覚ってあるんでしょうね。もしくは当事者どころか本人にしか分からない感覚もあったり。外側から他人事として見ていると「なんでそんなこと」とか「何考えてんの?」ってことばかりなんですが、恋愛にイカれちゃうとこんなもんなんですよね・・・。盲目的にその人しかいない!となる感覚は自分も経験してよくわかる。 といいながらもこの映画のそれはなかなか強烈。いきなり呼び出されて身の回りの世話たくさんしてあげた挙句深夜に放り出されるという。体を求めてきたくせにはっきり付き合ってることにはしない。呼び方もずっと「○○さん」。ここまでされて平然と「マモちゃん大好き!!」はさすがにあほすぎると思う。その後もマモちゃんの無神経行動は続き、数年テルコを放置した挙句突然連絡したかと思いきや新しく好きになった女との食事にテルコを誘い、それをテルコに問い詰められても冷たくあしらって自分はさっさとタクシーで帰る。100歩くらい譲っても理解するにはまだ遠い。映画とはいえ、ちょっとここまで最低な男はなかなかいないのでは。自分なら、キスした時点でその人が好きになってる前提なのですが。感覚の違いに戸惑い続ける。 ほんとう、愛ってなんなのかと思わせる話です。「愛とか恋とか知らない。私はマモちゃんになりたい」これもよくわからない。自分はその人がどんなに好きでもその人そのものになりたいと思ったことはないが。  抱えているものが何もなくて、ただ一人の人間を何に替えてもひたすら好きと言えるそのことはただただうらやましいと、そう思った映画でした。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-05-22 19:56:38)
234.  長いお別れ 《ネタバレ》 
認知症。デイサービスで働いていた時に認知症の方とはたくさん関わってきましたが、「家族」として認知症の人と暮らすと言うと全然レベルの違う苦労があるんだろうなと思ってしまった。この映画はとても素敵で、認知症の父との思い出に浸れる感動的な話になっていましたが、実際はもっと地味で、もっと醜いことも起こる、そう言う病気だと思います。父(=山崎努さん)を一時的に一人で面倒を見ることになった次女(=蒼井優さん)が父を寝かしつけた後で、「はー、お母さんすっごいわ。これを毎日やってるなんて」と姉にこぼしたシーンが、実際の家族介護現場の大変さを表せていると思います。絶対大変ですよね。この映画のように、変化していく不安定な認知症の家族をしっかり支え優しく見守る家族には尊敬しかない。みんながみんなこんな風に出来たら理想なんでしょうね。。。  映画の中で、認知症になった父に娘達は自分たちの悩みをぶつけていきます。認知症の父はなんの話かよくわかっていないので、さしてリアクションも、もちろん有益なアドバイスもくれはしないんですが、お構いなく悩み相談室を続ける娘二人。地蔵に悩みを語るように、でもそれはお父さんで、でもお父さんは認知症で、でもそんな状態だから色々語りかけてみたくなる、そんな気持ちもすごく伝わる映画でした。現役のお父さんにはなかなか言えない雰囲気だったんでしょうね。でも認知症になったことで逆に聞いてもらいやすくなる。それが面白いですね。確かに自分も、自分の両親に悩みらしい悩みなんで打ち明けたことありませんが、もし認知症になってしまって会話もままならなくなってしまったら、ふとした時に逆に何かを語りたくなるかもしれません。  次女の恋愛とか、長女(竹内結子さん)の息子の話なんかは少し蛇足だったかな。たかしが不登校になった理由も結局不明で、「あれなんだったん?」感が半端ない。個人的にはタカシもおじいちゃんお見舞いに行ってあげて欲しかったかな。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-05-14 00:47:56)
235.  楽園 流されて 《ネタバレ》 
まず結論から言うと、あまり面白くなかった。面白いところもあったんだけど、メインキャストの二人に全然魅力を感じられなかったのが大きい。男は図星を突かれてキレて手をあげる、女は高飛車で感謝や周りの人への配慮を全く知らない見下し女。それが作中で変わるかと思いきや、そんなに変わることもなくエンディングへ。一瞬変わりかけたと思ったんですが、、ね。  同じ官能映画のジャンルで一つ前に『火口のふたり』というものを観ましたが、それにくらべると大分薄っぺらいものと思ってしまいました。短い映画の割には長く感じてしまうのは致命的。  親の七光り、育ちの良い有力者の娘が参議院議員になるべく選挙に出馬するが、他者を自分の手足としか思わず、周囲の人間に感謝も知らず、ただただ横柄に振る舞う様は閉口の一言。男は男で、優しく気遣ってくれる嫁に子供のような態度で接し、挙げ句の果てに口論の末殺してしまうと言う、なんとも出来の悪い愛憎劇に思えてしまう。そんな二人が無人島に行き、お互いを罵り合いながら展開するストーリー。無人島生活の中で何か人間的なものが劇的に変わるでもなく、最後までお互いの本質は変わらないまま終了。ある意味清々しいが、面白いかと言うと全然そんなことはなかった。 急に出てきた中国人も唐突だったし、嫁さんを殺す展開は果たして必要だったのか??なくても全然話は進めたと思うが。  議員の娘に終始不快感を感じながら終わる。そんな映画でしかありませんでした。疲れた。
[インターネット(邦画)] 3点(2021-05-12 01:13:03)
236.  火口のふたり 《ネタバレ》 
『ここは退屈迎えに来て』でほんのちょい役だったにもかかわらず瀧内公美さんが強く印象に残りました。それをprime videoで鑑賞しておそらく瀧内さんつながりで「あなたへのおすすめ」で出てきたのがこの『火口のふたり』。概要を見ると瀧内さんが主演と言うことでさっそく観てみることにしました。  上述のように、別の作品で印象に残っていて「綺麗な人だなー」と思っていた人がここまで体を張った役をやっているとは思っていなくて、もう自分もいい歳ですがちょっといいなと思っている女性のあんなシーンを見てしまったらドキドキしてしまいます。  昔付き合っていたふたりが賢ちゃん(=柄本祐さん)が故郷の秋田へ戻ってきたことをきっかけに、昔の関係に戻っていく物語。流れを見る限りでは、瀧内さん演じる直子は元々そういうつもりで賢ちゃんに接近していたように見えました。賢ちゃんははじめだいぶ自制しようとしていましたが、直子に詰め寄られてキスされてからはもう直子にズブズブ状態に。そんなつもりではなかったはずなのに、ある一線からはもうその女性にのめり込んでしまう心情はすごくよくわかる。すごく純粋で、変な言い方ですが、「真っ当な」人々からしてみれば体の関係で始まり体の関係でつながるこの二人のような恋愛は邪道なのかもしれません。しかし、ふたりが心でつながっているのがわかれば経過はさして問題でもないような気もしてきました。体の言い分ではじまる恋愛も、全然捨てたもんじゃないな、と。そういえば、男はバツイチで女は一応結婚前なので、不貞関係にはならないのかな。  個人的に、瀧内公美さんの声のトーンや話し方、ときおり見せる幼い態度がとてつもなくツボでした。可愛い。あの声で「なに?」とか「うん」とか言われるだけでゾクゾクします。お肉屋に入る前の会話が下ネタなんですが、前の晩痛めた賢ちゃんの下半身に対して、「今日使えそう?」「やった♪」という様子が可愛すぎて。あのくらいの年齢の女性が無邪気に、でも性に対して開放的にはしゃいでいる様子は何とも言えずエロティックでした。  こういう恋愛ができる時間ってすごく貴重で、大事にしないといけないんだなとつくづく思いました。作中の直子が自分と賢ちゃんのいとこ関係を引き合いに出しながらのセリフで、「私たちみたいにいとこで関係を持ってる人や、兄弟や親子でやってる人だってほかにもたくさんいると思う」というのが印象的でした。ドラマや映画の話って作り物で、だから現実と比べればとても奇抜なものだという先入観がありますが、現実に生きている人間一人ひとりのドラマも、この映画に負けないくらい奇抜で驚くようなことはいっぱいあるんだろうなと改めて思いました。  現実は富士山の大噴火ではなく感染病の蔓延に苦しんでいます。比べるわけではないですが、火山灰よりももっと大規模に影響をもたらす感染病がはびこる中、この映画のようにいびつでも前向きになる出来事があれば、と思います。  【追記】 何となく映画のタイプ的に満点をつけるのが憚られるような気がしてはじめは9点を付けていたのですが、もう一度鑑賞して、二人のやりとりや関係が心に刺さって感情移入のようなものが抑えられなくなってしまったので、10点を付けることにしました。主に瀧内さんの演技に対してですが、本当に魅力的で、印象的な演技でした。
[インターネット(邦画)] 10点(2021-05-11 02:11:44)
237.  夢売るふたり 《ネタバレ》 
映画を観た後、いつもその映画の内容とタイトルのつながりを考えてしまいます。『夢売るふたり』ですが、これは彼らが自分たちの夢を安売りしていたのか、自分たちではない誰かに夢を売っていたのか、どちらなのかなと疑問に思いました。  板前の旦那がいる夫婦が最初のお店を焼いちゃって、再出発(お金)のために夫婦で結婚詐欺を働くというストーリー。このストーリーの入り口のところで、松たか子さん演じる奥さんの葛藤がわかるようなわからないような。旦那がふとした流れで女と関係を持った結果もらった大金を焼いた直後に結婚詐欺を思いつくって、ちょっと理解し難い。旦那に焼いた札束を投げつけた後でそれを拾い集めてるシーンから、少し後悔してそうな雰囲気はあるのですが、だからって結婚詐欺を思いつくかな??映画だから、と言ってしまえばそれまでですが、あんな簡単に同時期に何人もの女性を騙すというのもなかなか、、、。 そもそもお金のために誰かと関係を持つことができるのがよく分からない。あくまで個人的な感覚ですが。むしろ、誰かを好きな時はお金なんかほとんど関係なくなるもんだと思っていました。それはこの映画では騙された側の女性の心理なんですが。詐欺夫婦もその都度詐欺を働くことについて衝突していますが、よくそんな疑問抱いたままそんなことできるなというのが驚きです。自分ならそんなことを思った時点で顔やら言動やら態度に出まくるので、多分詐欺師には向いてません。苦し過ぎるわ。  「都会に隠れた輝くことを忘れた星達に色を塗り、また輝かせる」 詐欺の手口をそのように語っていた里子(=松たか子さん)ですが、結局『夢売るふたり』というのは、自分の求める何か、一度はなりたい何かになりたい人たちに「夢を売る」という意味だったのか。それとも、そんな詐欺行為で稼いだ金で「自分たちの夢を安く売って」いたのか。どっちなのかは分かりませんが、どっちでもくだらないなと思ってしまう映画でした。あ、映画自体は面白かったんですよ?反面教師的に学べた映画だと感じました。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-05-09 02:30:01)
238.  今日も嫌がらせ弁当 《ネタバレ》 
底抜けに幸せになる映画ですね。それはやはり底抜けに明るく振る舞う篠原涼子さん演じる母の存在が大きい。夜10時をかなり過ぎてからの鑑賞だったにもかかわらず、ほとんど眠さも感じずどんどん見入ってしまいました。ちょこちょこフェイントのエンドロール入れたりとか、本当なら自分はそういう遊びを効かせた映画は好きなほうではないんですが、この映画では何の抵抗もなくそんな遊びまで純粋に楽しめました。そもそもが子供にキャラ弁作りまくるという遊び満載のコンセプトのおかげでしょうか、演出までが丸ごと楽しめる内容となっていました。  キャラバンを作ることを「遊び」とは言ったものの、キャラ弁。。。いや、めっちゃ大変ですよね。キャラ弁ではないですが、自分もビーズアートをしていたことがあり、夜8時から始めたのに気づいたら外が明るくなっていたことがあります。特に最初のころは夢中なくせに手慣れていないもんだから、気づいたらすごい時間経ってるんですよね。 自分にも子供がいて、ちょうど作中のように「パパと結婚するー」とか「ずっといっしょー」とか今でこそ言ってくれてますが、じきに双葉ちゃんみたいにろくに喋ってくれなくなるんでしょうか。そうすっとオレもキャラ弁か!?などと自分とも重ねながら楽しんでみていました。  八丈島、めっちゃ行ってみたいですねー!!冒頭、島の説明もしっかり入れてくれて、八丈島の観光PRムービーとしても大成功だったと思います。キャラ弁というだけなら八丈島じゃなくてもできた映画だろうに(原作があるのか?)、しっかり八丈島にも魅せられてしまいました。  主役ではないですが、母と次女をつなぐ長女はずっとファインプレーでしたね。母の心情も理解しつつ、常に妹の拠り所であり続ける、理想の姉だと思います。彼女いなくてはこの話も成立しなかったでしょう。隠れた名プレイヤーでした。逆に、佐藤隆太さんの父と息子の話はそんなにいらなかったかな。弁当捨てて、ケンカして、仲直りするまでがちょっと無理矢理な感じもしました。  ですが全編を通し、スッキリと爽やかな気分で見られるお話。これから誰かに聞かれたらオススメしたい映画です。心の洗浄をしたい方にぜひ。
[インターネット(邦画)] 9点(2021-05-07 00:59:30)
239.  ここは退屈迎えに来て 《ネタバレ》 
まずは完全に主観レビューですが、椎名朝子の家庭教師のまなみ先生を演じる瀧内公美さんが、ある大事な人と重なって目が離せなかった。笑顔や笑いかたが似ていて、思い出して、もっと見ていたかったが、物語の中心は彼女ではなく、二十代半ばを過ぎ、ある程度仕事や人生を味わった彼ら彼女らの学生時代のノスタルジーと今の思いをかき集めていくというストーリー。モータースポーツダイアリーズ、とは違うが、懐かしい場所を巡って、懐かしい仲間と会って、懐かしい思い出に浸るというのは見てるこちらにもなんだか感慨深く、そういうことができることが少し羨ましくもある。  昔憧れた東京、昔憧れた椎名くん。それらにまつわる思い出と一緒に話は展開していきます。  文化の違いでしょうか、自分はああ言った学生生活を送っていなかったので、あまり共感はできませんでした。新保くん、とも少し違うが、賑やか系のグループには属さず(属せず?)、大人しかった学生時代なので、あんな風に男女で遊びにいってキャーキャー騒がシーンを見てもどこか別世界の出来事にしか見えなかったのが残念。そういう思い出があればまた違う楽しみ方ができてたのかもだけど。  それとは別に、Facebookで昔憧れた人に会いに行く、という設定は面白そうと感じた。須賀さんじゃありませんが、確かに一緒に同行して見に行きたくなる。椎名くんだけでなく、もっと色んな人のそういうパターンをひたすら見せるという話でも面白かったかもしれない。私の憧れ、サツキの憧れ、椎名くんの憧れ、などなど。そういう意味ではもっと見ていたかった映画でした。  ノスタルジー、というほど時間は経ってませんが、大事な人の影を見て自分の中のその人の存在を再確認できた映画でした。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-05-04 00:53:37)
240.  怒り 《ネタバレ》 
「よくこんな似た顔三人も揃えたな〜」というのがまず初めの感想。次に感じたのが「結局なぜ『怒り』だったのだろう?」という疑問。作中ではただ心配して親切でお茶をもらったことをどう解釈したのか見下されて情けをかけられたと感じて怒りに転じたと言っていましたが、それがこの映画のタイトルであり主題ですか??なんか釈然としない。離島の廃墟の中の「怒」も結局何に対してなのか、前例に沿うならバイトで雇ってもらったことを「情けをかけられた」と感じて急に怒りが込み上げてきたのか、米兵に何も出来なかったことに対して後になって怒りが湧いてきたのか、結局怒りのベクトルがどこを向いているのか見てる側に伝わらず、置いてけぼり感を感じました。さらに言うなら他の二つのエピソードは『怒り』と関係あったのでしょうか。ただただ映画の演出で影を誇張されていただけで、映画のテーマ『怒り』からはそもそも外れた関係の二人。そこにこれだけ長い映画の三分の二を費やしますかね。捨て駒扱い?引き立て役?見終わってみるとなんだかなぁと言う印象です。  『怒り』を忘れて鑑賞するなら、妻夫木聡さん×綾野剛さんは病床の母を持つ男と病弱で貧乏な男のラブストーリー。宮崎あおいさん×松山ケンイチさんは田舎で風評被害を受けつつも愛を育む男女の恋物語。本当は全てまとめて一つの映画として見るべきなのでしょうが、私はどうしても別々の独立した話として見てしまいます。ちょっとしたショートストーリーを三本観たような、そんな感じですかね。三つの話をまとめるのが「顔が似てるから」のみでは流石に辛い(汗)ゲイを含むLGBTQなどの性の多様性や、沖縄の基地問題を扱うならそれこそそれのみにテーマを絞った別の映画観ます。  あちこち手を出して見た挙句、どれも中途半端になった、そんな印象の映画です。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-05-03 00:28:52)
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