441. 大鹿村騒動記
《ネタバレ》 成程ね~ 阪本監督も、何か仕掛けてくる監督だもんね~ 原田芳雄に歌舞伎やらせてみたいと思ったのかしらん。 粋な映画ですね~ 長さ的にも丁度いいし、中身も楽しい。 石橋蓮司にも歌舞伎やらせたのは、大正解~~~~ [DVD(邦画)] 7点(2019-06-13 01:37:17) |
442. わるいやつら
《ネタバレ》 清張映画。 医者が毒物を使って、患者を殺しても、 死亡診断書をその医者が書けば、完全犯罪だという点がミソの 男女の痴情の絡みを描いた話。 にしても自分を殺そうとした男をかばう婦長さんの気持ちはどの辺なのだろう? そこをもっと掘り下げて描いた映画も観てみたい。 [ビデオ(邦画)] 7点(2019-06-07 11:02:43) |
443. 寝ても覚めても
《ネタバレ》 ほんわかした、大人しい女性。男としては守ってあげたいタイプ。でも結果として嫌な女になる。 昔からよくあるパターン。 結局、自分をしっかり持てないのに、自分の気持ちを大事にするタイプの女の子は、 都会に出してはいけません。 この映画、この女の子の親が出てこないんだよね。 悪い男じゃなくて良かったよ。東出君(丸子君の方)、エライ! [DVD(邦画)] 7点(2019-05-26 20:43:41) |
444. チ・ン・ピ・ラ(1984)
《ネタバレ》 チンピラを題材にした、チンピラのような映画。 要するに中身がないってことだが、統一という点で語るならば、 結構な芸の技である。 この映画を語るには2つのポイントがある。 前の年、「竜二」という傑作を撮った川島監督が同じような映画を撮れなかったという点。 もう一つは、日本映画が面白くないと評判だったこの頃、どんでん返しというテクニックででも 面白く観せようとした映画界の苦しみがあった点。 この2点から、このような奇妙な後味の娯楽作品が出来てしまったのだ。 この後、アイドルものを撮ったりして、川島監督の煩悶が続くことになる。 かなり苦しまれたのではないだろうかと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2019-05-08 00:35:55) |
445. 陸軍
《ネタバレ》 戦争中の戦意高揚映画であるが、ラストの田中絹代のシーンで 作家「木下恵介」の顔がチラリと伺える。 詳しいことはクレヨンしんちゃんの監督原恵一の「はじまりのみち」をご覧あれ。 福岡の小倉と福岡市が舞台である。 田中絹代も隣の下関出身なので、福岡の人間には必見の一本である。 特に空襲で焼ける前の博多の町が記録されてる貴重な映画でもある。 [DVD(邦画)] 7点(2019-05-06 14:46:34) |
446. 王将(1948)
《ネタバレ》 むぅ、さすが名画たる風格がある。 これが有名な坂田三吉か! 自分は初めて見る坂田三吉が板妻で幸せだった。 レンタル屋に感謝せねば・・ 自分が初めて知ったのは漫画「ドカベン」の坂田だった。 貧しい暮らしの長屋の向こうに通天閣を思わせる建物があるのがニクイ。 板妻はキャラが立っている。 この頃の漫画家は映画を観て、作品のキャラを創っていけるほど、 芳醇な世界がスクリーンの向こうにあった。 [DVD(邦画)] 7点(2019-05-06 02:24:03) |
447. 内海の輪
《ネタバレ》 清張映画。 岩下志麻の体当たりの全力演技が光る。 絶叫、嗚咽、放心。 特に不倫道中ラストの方の蓬莱狭の場面。 ヒッチコックぽくてイイ。 [ビデオ(邦画)] 7点(2019-04-29 20:38:28) |
448. 万引き家族
《ネタバレ》 これは「誰も知らない」の続編ですね。 是枝監督は、「誰も知らない」の子どもたちが どうなるか、きちんとしておきたかったんだと思います。 ラストは痛切ですね。 あの家族の絆は、本物だったのか?そこまではあまり描かれてなかったように思います。 多分、是枝監督のことだから、この作品のような家族の「絆」について、また別の設定で作品を創るんだと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2019-04-29 09:26:19) |
449. 終わった人
《ネタバレ》 全然、終わってないじゃん! 終わってた感のあったのは、ちょっとで、 あとは元銀行エリートだからって、新興IT企業の社長やったりして・・ まぁでも膨大な借金抱えることになるんだけど・・ もっとすることない年配の方が、いかに活き活き生きていくか、って とこをクローズアップして、描いてほしかった。 定年親父の人生指南書みたいな感じで・・ [DVD(邦画)] 7点(2019-04-18 09:25:18)(良:1票) |
450. 空飛ぶタイヤ
《ネタバレ》 何年か前のテレビ版でも、かなり泣いたなぁ。 DVDまで買っちゃったもんね。 でも買ってから、一度も観てないなぁ・・ 今作は、コンパクトにまとまってて、組織劇に焦点置いてるね。 だから女性はほとんど出てこない。 だから最後のサザンの「戦う者たちへ愛をこめて」が効いてくる。 それでも、やはりラストの方ではウルッときた。 う~ん、もう一度、テレビ版観てみようかなって気になった。 [DVD(邦画)] 7点(2019-04-14 00:04:44) |
451. 点と線
《ネタバレ》 清張映画。 不倫と殺人。 このテーマを執拗に描く松本清張映画の真骨頂。 心中偽装殺人を犯した、やり手の夫とその妻が 最後、心中して終わるなんて、何とも言えないラストである。 時刻表を巧みに使った、事件のアリバイづくりが面白い。 時刻表が小道具の映画はこれ一本のみ。 もっと時刻表をつかった映画も観てみたかったな。 (西村京太郎のテレビシリーズには興味持てなかった。やはり映画じゃないと(笑)) 今の子は時刻表なんて見たこともないかも・・ 検索できちゃう時代だからね。 [DVD(邦画)] 7点(2019-03-21 17:50:12) |
452. 羊と鋼の森
《ネタバレ》 普通に良かった。 地味だけど、良作。 両親とペットを亡くした家の子どもは、どっからお金が出てきてんだろう? 上白石姉妹の家より、大問題だろう! この子のことをとりあげる方が大事なのに・・ 「今」を描くとしたら、こっちなのに・・ この作品が普通の作品になってしまったのは、残念。 [DVD(邦画)] 7点(2019-03-20 00:10:26) |
453. 坂道のアポロン
《ネタバレ》 予告編観て、名作「リンダリンダリンダ」を超えるかなと思い、鑑賞。 いや、素直に面白かったです。 ジャズの名曲「モーニン」「マイフェイバリットシングス」がうまく使われてて、 ジャズの入門にもいい映画ですね。 [DVD(邦画)] 7点(2019-03-15 08:50:55) |
454. ラプラスの魔女
《ネタバレ》 東野圭吾さんと三池崇史監督ということで鑑賞。 あと予告編もちょっと面白そうだったので・・ う~ん、やはりラストに物足りなさが残った。 話の素材は興味深いのだが・・ 最近の緻密な特撮に慣れてたので、竜巻に飛ばされた車のシーンを観て、 ちょっと興ざめになってしまった。 まぁ三池さんだもんねぇ。 最後まで知的なパズルのような映画であってほしかったです。 [DVD(邦画)] 7点(2019-03-09 23:08:02) |
455. 孤狼の血
《ネタバレ》 面白かった。 「アウトレイジ」より後に残るものがあった。 それにしても役所広司の演じるヤクザな役って残念な結末が多いね。 「タンポポ」も「絆」も最後、殺されちゃうし・・ [DVD(邦画)] 7点(2019-03-02 23:30:08) |
456. 羊の木
《ネタバレ》 罪を犯した人間に寄り添う吉田大八監督。 でも許せない人間もいる。 今回は、犯罪者が一気に6人も出てくる。 しかし松田龍平演じる、根っからの人殺しには、吉田監督は寄り添わなかった。寄り添えなかった。 人としての審判の及ぶところではない。 それでも彼の映画に怒りはなかった。 吉田監督はのろろという神さまに審判を託した。 [DVD(邦画)] 7点(2019-01-12 16:17:08) |
457. 水のないプール
《ネタバレ》 若松孝二は、法とかそんなものでは人間を裁かない。 最後に女性が警察への訴えを止めるとこなど、いかにも若松監督である。 普通の映画なら、クロロホルムを用いた犯罪がエスカレートして、粗くなって、 捕まって、日本の治安は守られた、めでたしめでたしで終わるとこなのだが、 若松監督はそう来ない。 守られて当たり前の平成の世には、まずありえないラスト。 昭和の、キチンと枠にはめぬ人間のものの見方が伺えられる。 そんな若松監督も今はこの世にはいない。合掌。 [DVD(邦画)] 7点(2018-11-23 14:44:08) |
458. 鬼畜
《ネタバレ》 清張映画。 これ、子どものときに放映当時に何かでCMやってて、それが強烈に自分にインパクトを与えたんだよね。 子どもが3人ブランコ乗ってて、小さな子からいなくなっていくというCM。 子供心にぞ~っとした。 この年になって、ようやくその気になる映画を観た。 邪魔になった子どもを一人ひとりいなくなるようにしていく映画。 実話なんだってね。 一番ひどいのが、長女の女の子。 東京タワーで一人きりになってから、どうなるんだろう? 出てくる女性が二人とも怖いくらい人の血が流れてない。 お金の問題やら、旦那の浮気した子どもだからとか・・ 情けないくらいダメ男の緒方拳。 でも理由があるんだよね。 この男も子どもの頃にあちこちの家を押し付けられてたという過去が・・ 清張映画は、事件を起こす人間にも理由があるということを最後の方で言うんだよね。 [ビデオ(邦画)] 7点(2018-11-06 17:26:14) |
459. 風の視線
《ネタバレ》 清張映画。 いや~、清張の映画ってはまるね。 聞き取りやすいセリフに、分かりやすい展開。 昭和の女は、どこか影をひきずっているのだ。 その裏には、不倫などのいけない関係があるからだ~。 面白い。 エリートが身勝手に振る舞い、最後まったく恋愛と関係ない犯罪でつかまる。 清張はこんな風にして、昭和の格差社会に溜飲を下げていたんだろうね。 大人の知恵だ。 また演技もなかなか浮いてなくて良かった。ま、話題づくりかな?(笑) [ビデオ(邦画)] 7点(2018-11-05 21:49:58) |
460. 影の車
《ネタバレ》 清張映画。 6歳の子どもに殺意はあるか? まぁ芦田伸介演じる刑事が頭固すぎかもね。 子どもって環境によっては心の底で残酷なことを考えてるかもしれない。 天使ってほど可愛いもんじゃない場合もあると思う。 この映画の場合、大事なお母さんを奪った男に対して、素直な感情抱けるわけないでしょ。 不倫を子どもの前でやっちゃいかんッス。 に加えて、加藤剛が自分の幼いころにおじさんを殺してたんだね。 よく出来てるサスペンスだね。 お母さん役の岩下志麻が超きれい。 篠田正浩と結婚して2~3年の映画だから、私生活の充実が顔に出てんでしょうね。 いや~、不倫に走っちゃう気持ち、抑えるの大変だよね(笑) [ビデオ(邦画)] 7点(2018-11-05 00:58:08) |