1. スパイ・ミッション シリアの陰謀
モサド諜報員が主人公のスパイもの。ジョナサン・リース・マイヤーズが一本の線の上を歩いているかのようなヒリヒリした緊張感を醸し出しています。どんでん返しの結末はちょっと無理筋かなと思うもののジョン・ハートのキャリアラストパフォーマンスとなったラストシーンが心に残ります。 [DVD(字幕)] 8点(2019-10-22 04:19:30) |
2. ストレイト・ストーリー
それぞれのエピソードにおけるアルヴィンの言動と佇まいに、生を授かった時から、消え去ってくれない辛い思いも背負って行かねばならない定めと、毎日欠かさず何もかもを見守ってくれる大空のような存在に近づいて行く事が歳を重ねる事である素敵さを感じました。老いに対する怯えを軽減させてくれた本作に感謝。 [DVD(字幕)] 8点(2010-01-18 00:05:16) |
3. スペードの女王
お目当て無し、予備知識ゼロでの鑑賞。 トップクレジットのアントン・ウォルブルックに「へぇ」「当たりかも」でしたが、抑揚無い辛気くさい姿に「ダメだこりゃ」のリタイア寸前に。しかしながら、伯爵夫人との対峙シーンから結末まで、昔よく思った「ガマンガマンここから面白くなる」が当てはまる、演出演技共に画面に釘付けとなった絶品ぶり。空に羽ばたいて行く鳥達の姿が粋でありました。 トータルで当たりと言える作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2022-02-06 19:06:29) |
4. 素敵なウソの恋まじない<TVM>
ロアルト・ダール、リチャード・カーティス、ダスティン・ホフマン、ジュディ・デンチ、豪華組み合わせに興味津々での鑑賞。 8年ぶりのダスティン・ホフマンは白髪で太めになったものの加齢の衰えを感じさせなく、口角がグ~ッと上がる笑顔は相変わらず素敵でありました。彼自身が重なるような完全主義的凝り性なホッピーさんに、呆れると共に想いの深さに胸熱に。 100匹が亀というのが絶妙です(臭いを想像すると萎えるのですが) 硬派なジュディ・デンチしか見たことが無いのでシルバーさんには驚くやら戸惑うやら。78歳と81歳のキスシーンにプラスマイナス色々な思いがよぎりました。 二人に大馬鹿者プリングルスさんを絡ませた脚本も流石の仕事ぶり。小品ながら味わい深い逸品です。 [DVD(字幕)] 7点(2021-03-10 01:57:59)(良:1票) |
5. スターリンの葬送狂騒曲
演奏会のエピソードでの開いた口が塞がらない無茶苦茶さも当事者にとってはまさに命懸けであるところにスターリンの人柄が表れている。死後の権力闘争が描かれていて、語られる一言一言のきっつい皮肉に苦笑させられるも、コメディ要素は感じられなかった。踏み潰される害虫の如く奪われる人の命、自国の黒歴史をロシアは直視できなかったのか上映禁止と相成ったようで。フルシチョフ役は似ていると思ったブシェミその人で健在ぶりがちょっぴり嬉しかった。存在感があったオルガ・キュリレンコも印象的。 [DVD(字幕)] 7点(2019-03-31 20:35:50) |
6. スラムドッグ$ミリオネア
正視に耐えない環境の中の子供達。知恵を頼りに生き抜いて行く躍動感溢れる姿に目を見張ります。後半に進むにしたがって彼等の輝きが薄れていったのが残念です。 [DVD(字幕)] 7点(2011-08-11 23:21:25) |
7. 355
捻りを効かせて盛り上げようとする意気込みは感じられるものの、肝心な部分で無理筋ある脚本が何だかなぁ。しかし、女性エージェント5名の奮闘は華があって白ける事無くそこそこに楽しめました。ミラ・ジョヴォヴィッチやオルガ・キュリレンコが入ってしまうと美味しいところを皆持っていきそうなので、本作のキャスティングはナイスかと。 [DVD(字幕)] 6点(2022-12-28 22:33:56) |
8. スイミング・プール
《ネタバレ》 オチが分からんようで分かるような。私的にはどちらでもいいいです。 御年57歳シャーロット・ランプリングのオッパイが拝めるとは。ビックリして思わずリプレイマジマジと眺めてしまいました・・・綺麗・・・孤高の女優らしい凛としたお姿でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-28 16:40:55) |
9. スーパーノヴァ (2020)
「アリスのままで」「母の身じまい」が浮かぶ、認知症、尊厳死を考えさせられる作品。ファーストショットでコリン・ファースとスタンリー・トゥッチの関係が提示される。実際に同い年で「謀議」共演以来の親友という還暦過ぎの熱愛模様を静かに見せてくれる。ずっと一緒にいたいと願うファースに最悪の結末を覚悟したのですが。あぁ・・・・・。 品良くまとまっているものの、踏み込みが浅い物足りなさが残念なところです。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-06-01 16:42:17) |
10. スターリングラード(2001)
冒頭の戦闘模様は「戦争は老人が始めて中年が指揮して若者が犬死にする」そのものでした。現在も80年前と大差ない戦いぶりなのだろうか。こんなの観てられん。リタイア寸前でしたがスナイパー同士の一騎打ちの展開で緊張感に引き込まれ完走出来ました。MIPエド・ハリスが作品を引き締めてくれました。両名とも実在人物というのに100へぇであります。 [DVD(字幕)] 6点(2022-04-24 01:05:13) |
11. スクリーミング 夜歩く手首
《ネタバレ》 嫁ぎ先のお屋敷で数々の恐怖に見舞われる新妻。館にまつわる因縁話を口にしようとする者が次々と殺害される。明らかになった忌まわしき悲劇とは。ありがちな筋立てでウツラウツラしかけた時にお目当てピーター・カッシング、ハーバート・ロムがご登場。1時間ほど経過しているのは「待ってました~」というより「遅すぎるわ(怒)」であります。しかしながら、尺取り虫のような手首がチョイチョイ登場する他愛の無い祟り話から風格を感じられたのはお二人のお陰でしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2021-05-27 01:22:03) |
12. スパイ・レジェンド
邦題が不適切。元CIAピーター・デヴェローの復讐譚に色んな要素を積み上げて身動きとれなくなってしまったツッコミどころが多い物語。お目当てピアース・ブロスナンはお約束かのようなウイスキーをあおる姿をはじめスタイリッシュ。オルガ・キュリレンコは嬉しい共演であったものの、何となく正体が分かってしまったのは仕方ないところか。女暗殺者の雑な退場のさせかたにずっこける。不発の打ち上げ花火のような歯痒い作品。 [DVD(字幕)] 6点(2020-03-12 16:25:47) |
13. スパイ・ゲーム(2001)
《ネタバレ》 退任まで1日でどうやって救出するのか? 回想録が続くのは当然かと。ドイツとレバノンのシーンで自己愛に満ち約束を屁とも思わないCIAのセイギカンが見応えあり。サイドショー作戦をディナー作戦に書き換えメデタシメデタシに終わるまで野暮を承知でシーアイエーはこんな間抜けな組織なのか・・・馬鹿らしさで1秒も盛り上がれず。 レッドフォードの白すぎてシワシワのお顔が寂しかった。 [インターネット(字幕)] 5点(2023-05-08 12:24:56) |
14. 素晴らしき戦争
第一次世界大戦が描かれた本作。監督の意欲的な試みは退屈さしか覚えず、絢爛豪華な俳優陣の印象も薄い。ラストショットに目が覚める。その峻烈さはダラダラとした物語を要約した見事なメッセージであり点数の全てを。 [DVD(字幕)] 4点(2017-10-04 14:28:47) |
15. スリー・ビルボード
《ネタバレ》 ミルドレッド、ディクソン共に怒りにまかせての常軌を逸した行為に及ぶ姿にハリウッド製西部劇、ギャングもの、対中東に於ける米国のやり口も思い浮かびます。「力だけが正しい」事への問いかけ、オスカー受賞も納得のサム・ロックウェルに1点ずつ。 鑑賞歴中三本の指に入りそうな糞女ミルドレッドが堪りません。仕返し(相手が間違っていたという)にしでかした事に頬被りして罪償わず、傷ついた面して、挙げ句の果てのディクソンに「あれ私がやったの」 テヘペロ! に一時停止して罵詈雑言を浴びせまくる。ここまで腸煮えくり返ったのも久々であります。 [DVD(字幕)] 2点(2020-01-31 16:49:48) |
16. スプリング・ガーデンの恋人
コリン・ファース出演にもかかわらず酷い出来栄えに心底ガッカリ。彼の持ち味である端正な台詞回しも、くだらないにも程がある脚本では何一つ心に残らない。女性二人のキャラクターのお粗末さも目に余る。救いが皆無の愚作。 [DVD(字幕)] 2点(2018-09-30 21:56:20) |