Menu
 > レビュワー
 > ザ・チャンバラ さんの口コミ一覧。4ページ目
ザ・チャンバラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123456789
投稿日付順123456789
変更日付順123456789
>> カレンダー表示
>> 通常表示
61.  センチュリオン
『ドゥームズ・デイ』でやりたい放題やった挙句に赤字を出してしまい、各方面からお叱りを受けたニール・マーシャルですが、後続の本作では心機一転、個性を殺してマジメにお仕事なさっております。。。 序盤の目玉である「ローマ第9軍団出動→不意を突かれて壊滅」の展開はなかなかの迫力と面白さで、小っちゃいリドリー・スコットとも言える素晴らしい演出を披露。1,200万ドル程度の小規模作品とは思えないほどの見せ場を楽しむことができました。基本がしっかりしている監督は、こういう丁寧な仕事ができるので有難いのです。ただし、大きな合戦があるのは序盤のみであり、以降の展開は生き残った7人の兵士による将軍奪還作戦、及び、敵陣からの脱出作戦。思わぬ裏切り者が現れたりと、古代版『荒鷲の要塞』みたいな話になってきます。ここでいきなりスケールが小さくなってしまうのでガックリくるのですが、映画の出来自体は引き続きしっかりとしています。きちんとノンストップアクションになっているのです。ラストの決戦シーンのショボさには再度驚いてしまいましたが、それでも大自然を活かしたアクション、美しい撮影と激しいゴア描写等、マーシャル監督本来の持ち味が活かされているのは、前半よりも後半パートの方だったと思います。水準作ではありますが、観るべき点は多い映画だと思いました。
[DVD(吹替)] 7点(2013-01-18 01:15:41)
62.  ブロンソン
トム・ハーディのカメレオンぶりが凄すぎます。それは役作りや肉体改造が凄いというレベルを超えてしまっており、もはや完全に別人。『BLACK&WHITE』や『裏切りのサーカス』を見ればわかる通り、本来、この人はかなりの二枚目なのですが、本作ではそんなイケメンの面影が完全に失せてしまっています。全盛期のデ・ニーロをも超える程のなりきりぶりには恐れ入りました。本作がきっかけでハーディはブレイクし、今や2代目マックス・ロカタンスキーを任されるまでに成長しましたが、本作での演技を見れば、評価されて当然の俳優であることがよく分かります。。。 ハーディと同じく、現在では売れっ子となったニコラス・ウィンディング・レフンによる演出も絶好調です。コメディにもシリアスにも寄りすぎない独特の温度感を終始維持できているし、高い映像センスによって「目で楽しませる映画」にもなっています。『時計じかけのオレンジ』とも『ナチュラル・ボーン・キラーズ』とも違ったスタイルの犯罪者映画を確立しており、今後、本作が犯罪者映画の新しいひな形になる可能性もあります。。。 以上、演出と演技のレベルの高さは大きく評価できるのですが、全体としては「傑作になり損ねた映画」という印象です。モンスター級の犯罪者の生き様が描かれるのみで第三者の視点がまったく存在していないため、映画と観客との間にあるべき共感の接点が出来上がっていないのです。監督と俳優の技見せ映画としては大いに楽しめますが、残念ながらドラマとして得られるものはそれほど多くありません。
[DVD(字幕)] 7点(2012-12-14 12:08:43)
63.  裏切りのサーカス 《ネタバレ》 
非常にややこしいという評判は聞いていたので事前に粗筋を確認、さらには人物相関図を手元に置いてこれを眺めながら鑑賞を進めていくという重装備で臨んだのですが、ここまでの準備をしていればさすがに映画の理解はスムーズに運ぶもので、この苦み走った大人のサスペンスを存分に楽しむことができました。銃撃戦もカーチェイスも熱い舌戦もなし、ひたすらに淡々としたドラマが続くだけなのですが、これが異常なまでに面白いのです。役所から文書一枚持ち出すだけでひとつの見せ場を作ってしまうのですから、この監督の演出力の高さには驚かされます。また、国際的なスパイ戦争を舞台としながらも、非常にパーソナルな着地点を設けてみせた意外性ある構成も面白いと感じました。硬派な官僚ドラマとドロドロの愛憎劇をうまくブレンドしてみせた脚本家のバランス感覚は非常に優れています。。。 以上、大変に満足のいく鑑賞ではあったのですが、やはり気になったのが本作の不親切さ。各キャラクターの紹介場面は一切なしのままいきなり本筋が始まり、キャラクター達はコードネーム、ファーストネーム、ファミリーネームの3通りの名前で呼ばれます。現在、ちょっと前の過去、随分前の過去の3つの時系列を舞台としながらも、服装やメイク等で視覚的な変化を付けるようなことはしていません。おまけに、死んだとされていた人物が実は生きていたという展開がサラっと流されたりするので、予備知識なしでの鑑賞はほぼ不可能という壮絶な状態となっています。巻き戻しのできる自宅での鑑賞ならともかく、一度でも遅れをとった時点で即終了という映画館での鑑賞は、もはや自殺行為。映画館での鑑賞を想定していない映画を評価していいものかと悩んでしまいます。。。 考えてみれば、本作の主要キャラクターは10名程度。実は007やミッション:インポッシブルよりも少ない人数しか動いていないのです。いくらでもわかりやすく作れたであろう話なのに、それをわざわざ複雑に撮った理由が理解できません。
[DVD(吹替)] 7点(2012-11-15 01:45:39)
64.  ミーン・マシーン 《ネタバレ》 
『ロンゲスト・ヤード』のリメイクは本作の他に2005年のアダム・サンドラー版も存在していますが、完全にコメディだったサンドラー版と比較すると、本作は笑いと男らしさのバランスが優れていると感じました。ガイ・リッチー&マシュー・ヴォーンのコンビは相変わらずの安定感で、一筋縄ではいかないキャラクター達が入り乱れる物語をコンパクトにまとめてみせています。主人公を演じるヴィニー・ジョーンズは元プロサッカー選手というだけあって説得力が違うし、まだ主役クラスの俳優ではなかった当時のジェイソン・ステイサムを曲者キャラとして絶妙な位置に立たせるというキャスティングも気が利いています。物語には適度な波乱もあって、最初から最後まで十分に楽しむことが出来ました。。。 ただひとつ問題に感じたのは、囚人チームの力量は看守チームを凌駕しており、序盤から試合を制していたのは囚人チームだったという点です。圧倒的に強い相手を倒すことこそがこの手の映画のカタルシスなのですが、あえてそのセオリーの逆を選んだ本作の変化の付け方は、あまりいただけませんでした。所長の脅しにビビった主人公がチームを窮地に追い込むという展開などは最悪であり、このためにラストがスッキリしないものとなっています。
[DVD(吹替)] 7点(2012-10-19 00:23:49)
65.  あるスキャンダルの覚え書き
97年にアメリカで発生したメアリー・ケイ・ルトーノー事件に着想を得た物語なのですが、主人公バーバラの性格描写を徹底的にリアルにした結果、映画はある種の普遍性を得ることに成功しています。他人と仲良くしたいんだけど人付き合いは恐ろしく苦手で、人間関係がうまくいかない原因は相手にあると思い込むことで自尊心を保っているという困ったちゃん、私の身の回りにも確かにいます。友達だと思っていた相手に意に沿わない行動をとられれば、即座にこれを裏切りと決めつけてしまう被害妄想の塊のような怖い人、確かにいます。ミザリータイプの完全にイっちゃった人ではなく、日常生活で想定できる範囲の迷惑おばさんを主人公にしているところが本作の魅力で、このおばさんがいつどこでブチ切れて人間関係をメチャクチャに破壊してしまうのかを、観客は固唾を飲んで見守ることとなります。本作は大した事件が起こらずとも立派なサスペンス映画として成立しているのです。。。 他方、もう一人の主人公であるシーバのキャラクターは浮世離れしていて、こちらの創作は難しかったのではないかと思います。なんせ、『パール・ハーバー』のケイト・ベッキンセール以下のバカ女を、同情的に見せなければならないのですから。この点については、シーバ役を演じたケイト・ブランシェットの実力によって帳尻を合わせてきたという印象です。ブランシェットの演技力やパブリックイメージを総動員することで、何とかシーバのキャラクターを作り上げています。少しでもバランスを間違えれば観客から見放されかねなかった難役だけに、ブランシェットの実力が光ります。。。 コンパクトながら、脚本もよく出来ています。シーバが父親ほど歳の離れた旦那を持っているという設定を置くことで、彼女が小児性愛者でないことの説明となっているし、性についてのバーバラの独白を加えることで、彼女がレズビアンではないことを明確にしています。登場人物の性的嗜好について観客に誤った深読みをさせないことで、作品の意図を正確に理解させようとしているのですが、こうした細かい工夫には好感が持てます。
[DVD(吹替)] 7点(2012-10-18 01:16:05)
66.  宇宙人ポール
『ホット・ファズ』のチームが手掛けただけあって、相変わらず丁寧な娯楽作に仕上がっています。スピルバーグ愛全開ではあってもオマージュやパロディは「わかる人がわかればいい」という程度に抑えられていて、80年代SF映画に関心のない人でも楽しめる間口の広い内容としている点には好感が持てました。娯楽作としてのバランスの取り方は絶妙で、速すぎず遅すぎず観客の生理に合わせた映画となっています。登場人物は多彩なのですが、振り返ると主人公2人以外のキャラはドン底とも言える人生を歩んできた暗い人たちばかり。ポールは60年間監禁生活を送り、脱出時には解体手術を受ける寸前のところだったし、かつてポールを助けた少女はキ◯ガイ呼ばわりされて60年間を孤独に過ごし、ヒロインとなる女性は30歳を遠に過ぎているのに家の外のことをほとんど知らず、イカれた父親から性的虐待を受け続けていることが暗に仄めかされています。こういうビターな設定を加えたおかげで映画は独特の味わいを得ているし、同時に「宇宙人騒動に参加する人間がマトモな社会人であるはずがない」という説得力ある設定にもつながっています。職を失い、妻子を捨ててまでUFO騒動にのめり込む男の姿を描いた『未知との遭遇』に違和感を覚えた私としては、本作のこの設定には大いに納得できました。。。 とまぁ全体的には満足できたのですが、不満な点が二つほどあります。一点目は、脚本が教科書的すぎて、伏線が見え見えになってしまっていること。作り手が意図したサプライズが観客にとってのサプライズになっていない場面がいくつかありました。二点目は、クライマックスに登場する宇宙船が手抜きだったこと。例えば『ギャラクシー・クエスト』は、クライマックスに本家『スター・トレック』をも超えるスピード感ある見せ場を準備して「SFは最高だ!」という思いを観客にも抱かせることに成功しました。このチームの前作『ホット・ファズ』も、クライマックスにバカバカしくも壮絶な銃撃戦を準備して観客を興奮させました。本作のラストにも、本家『未知との遭遇』と同等かそれ以上のスペクタクルが必要だったと思います。スピルバーグ映画を観た時と同じ感動を観客に味わわせてこそ、真のリスペクトであるはずです。
[DVD(吹替)] 7点(2012-08-07 01:10:51)(良:1票)
67.  ヒットマンズ・レクイエム
ゴールデングローブ最優秀男優賞受賞にアカデミー脚本賞ノミネートと本国では高く評価された一方で、日本ではDVDスルーとなった本作。かなり陰惨な内容を捻じれた笑いで包んでおり、独特の雰囲気を作り出しています。誰一人として普通ではない登場人物、微妙にズレた会話、際どい人種ネタ、綺麗に回収される伏線と脚本の出来は上々で、役者もピタリとハマっていて完成度はかなり高いのですが、ストレートな映画ではないので好き嫌いは分かれると思います。
[DVD(吹替)] 7点(2012-07-17 00:57:19)
68.  ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-
リドリー・スコットやマーティン・スコセッシといったハリウッドの巨匠達から愛される脚本家ウィリアム・モナハンの監督デビュー作ということで期待の大きかった本作なのですが、案の定、よくできたクライムサスペンスでした。ヤクザの世界から足を洗いたい主人公と、それを許してくれない闇社会というありがちな物語でありながら、キレの良いセリフ回し、印象に残る選曲、スコセッシ譲りの暴力描写によって水準を超える仕上がりとなっています。俳優陣の配置も絶妙で、ヤクザのボスをレイ・ウィンストンに演じさせて重量級の存在感を発揮させる一方で、デヴィッド・シューリスの飄々とした個性によって作品に独特の軽さを出しています。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの終了とともにめっきり見なくなったキーラ・ナイトレイが引退した元スター女優というセルフ・パロディのような役回りで出演しているのですが、「脱ぎの仕事も文句を言わずに引き受けていた」という自虐的なセリフで笑わせます。。。 問題に感じたのは、主人公が元スター女優のボディガードであるという設定が本筋とうまく絡んでいないという点。結末から振り返ってみて、主人公の恋の相手がセレブリティである必要性が感じられません。彼女に張り付いているパパラッチを利用した反撃作戦でもあれば面白くなっただけに、もうひと捻りが欲しかったところです。 
[DVD(吹替)] 7点(2012-07-16 01:49:52)(良:1票)
69.  月に囚われた男 《ネタバレ》 
「ブレードランナー」をベースとして(主人公の置かれている立場はレプリカントそのもの)、「2001年宇宙の旅」に「惑星ソラリス」に「エイリアン」に「アウトランド」、さらには「ザ・フライ」を思わせる描写まで登場し、SF映画好きには堪らない仕上がりとなっています。また、単なるオマージュの集合体に終わらせず、イギリスらしい落ち着いたドラマとユーモアによって独自性を打ち出すことにも成功しており、非常にクォリティの高い作品だと思います。作業基地を制御するAIであるガーティの扱いなどはよく考えられていて、誰もがHAL9000を連想するポジションに置いて彼を悪玉と見せかけておいて、実は友情に厚い男前AIであったという捻り方はお見事でした。サムの為に自己犠牲を買って出るラストには感動しましたとも。。。ただし、本作には難もあります。サムがクローンであることが判明してからの展開が単調であり、映画が猛烈に中弛みする原因となっています。もうひと捻り何かがあれば、文句なしに「傑作」と断言できる作品になっていただけに残念です。
[DVD(吹替)] 7点(2011-05-28 20:22:25)(良:1票)
70.  蜘蛛女(1993)
「映像化困難な傑作脚本」として7年以上もの間幻の企画とされてきた作品らしいのですが、本作はそんな困難な素材を上手くまとめています。究極の悪女モナ(我が国にも、男を骨抜きにする山本モナなる人物がおりますが)をいかに描写するかにこの映画の成否はかかっていたわけですが、その点で言うと本作はほぼパーフェクト。レナ・オリンのハマり具合は尋常ではないし、彼女を人ではなく妖怪として描くという振り切った演出も的を射ています。本作はジャックによる回想という形式をとっているため、モナが人間離れした活躍を見せても「彼女に人生を引っ掻き回された主人公にはこう見えていました」という方便を使うことが可能。脚本も演出もこの点を利用してやりたい放題やっており、その結果他に類を見ない悪女を作り上げることに成功しています。本作の監督であるピーター・メダックなる人物のことはよく知らないのですが、この人の演出は概ね良好であったと思います。悪女ものと言えば多くの作品が「氷の微笑」の影響に引きずられる中で、本作は独自の印象を持つ作品に仕上がっているのですから。
[DVD(吹替)] 7点(2011-05-28 19:57:03)
71.  アドレナリン(2006)
エロくてグロいんだけど、笑える程度の適度なサジ加減。バカバカしい話なんだけど、しんみりとしたドラマパートも味がある。すごくバランスの良い作品だと思います。特に素晴らしかったのが冒頭で、死を宣告され絶望の淵に立たされたと思いきや、「なんだと~~!!」とブチ切れて残された時間で仕返しに走る主人公。ここで一気に物語が疾走を開始し、以降はバカバカしくも勢いのあるアクションがノンストップで繰り広げられます。見せ場における画面作りはカッコ良いし、アドレナリン切れで命の灯が消えかける主人公の描写もうまいものです。この監督さんのことはよく知りませんが、なかなかセンスのある人だと思います。また、ジェイソン・ステイサムも作品の本質をよく理解した怪演を披露。普通の俳優であればかっこつけようとしたり、感動的な演技を披露したりしようとするもんです。しかしこの人は最後までバカ。このプロ根性には頭が下がります。
[DVD(吹替)] 7点(2010-10-28 21:14:31)(良:1票)
72.  グリーン・ゾーン 《ネタバレ》 
さすがは21世紀のジョン・フランケンハイマーことポール・グリーングラスだけあって、余裕で水準を超えるアクション大作に仕上がっています。細かいカットを積み重ねて構成される銃撃戦は臨場感に溢れているし、現場を走る兵士の視点と、それを上空からナビゲートするヘリの視点を交互につなぎ、観客に対して戦況をスムーズに伝えるという神業的な編集には脱帽するしかありません。「ボーン・スプレマシー」の大ヒット以降は手ブレ映像や細かいカット割を採り入れるアクション映画が急増しましたが、やはり本家が一番です。また、硬派な題材をエンターテイメントとして味付けするという稀有な才能も全開。オリバー・ストーン作品のような重厚なテーマがアクション大作の皮を被っていて、それらが水と油にならずにうまく共存しているのです。こんな器用な芸当ができる監督は他に見当たりません。。。と、監督は相変わらず良い仕事をしているのですが、奇跡的な傑作だったジェイソン・ボーンシリーズと比較すると脚本が弱く、そのことが、ジェイソン・ボーンの何倍も野心的な本作を傑作にしていない原因となっています。まず、主人公が陰謀に挑むこととなる動機付けが弱く、一方で「イラクを良くしたい」と願って積極的な行動をとるイラク人フレディの扱いが軽く、キャラクターの動かし方がうまくありません。また、秘密主義のCIAが現場指揮官に過ぎない主人公に接触する理由も弱いし、陰謀の黒幕となるパウンドストーンはどう見ても小物で、映画のスケールを背負って立つ悪役になっていません。アメリカ政府のウソを無検証でタレ流したマスコミへの批判もなされるのですが、ここで登場するジャーナリストも本筋とうまく絡んでおらず、いてもいなくても大差ない存在となっています。そして大きなミスだったのが、「大量破壊兵器はウソだった」という話を謎解きの中心に持って来てしまったこと。2003年当時ならともかく、現在では全人類が知っている話です。今さら「なんと、イラクは大量破壊兵器を持っていなかったんですよ!」と言われても、見ているこちらとしては「そりゃそうだろ」としか思えません。陰謀の背景などはさっさと暴露してしまって、イラク軍元将軍の口封じをしようとする米軍上層部と、それを阻止しようとする主人公との攻防を核とした方が盛り上がったのではないでしょうか。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2010-10-28 20:06:38)(良:1票)
73.  イベント・ホライゾン
製作側が意図しているほど高尚な作品に仕上がっているわけではありませんが、かといってB級と切って捨てられない魅力も放っており、ポール・W・S・アンダーソン監督作品においては、現時点における最高傑作だと思います。宇宙に行って気が狂うという物語は現在からするとありふれた題材ですが、本作の公開当時、エイリアンではなく精神世界を敵とするというアイデアは斬新であると評価されていました(本作の最初の脚本では、エイリアンが登場するはずだった)。また、それを表現するビジュアルは非常に秀逸で、船内の日用品がプカプカと浮く無重力の表現や、宗教的イメージと科学的合理性を両立したイベント・ホライゾン号のデザイン、死を連想させる炎の表現等はかなり目を引きます。生身で宇宙空間に放り出された人体の描写や、超高速での航行からクルーを保護するための水槽の存在等は、文系の私にはどれほどリアルなものかの判断はつかないものの、ともかく「リアルっぽい」雰囲気を出すことには成功しています。SF映画において「リアルっぽい」と感じさせることは重要であり、これに成功している時点で、本作は一定の完成度に達していると言えるでしょう。「ミッション・トゥ・マーズ」「レッド・プラネット」「サンシャイン2057」等、後に製作される宇宙映画には本作との類似点が多く指摘できる点でも、本作がSF映画史に残した功績は大きいものと評価できます。また、SFホラーであるにも関わらず地味な演技派を配置したキャスティングも当時としては異例でしたが、彼らの演技力がムダになっていない点も評価できます。製作当時若干31歳であり、代表作が「モータル・コンバット」だったアンダーソン監督が、よくぞ大人の俳優陣を使いこなしたものだと感心します。。。と、部分評価はできるものの(明確な欠点を指摘することの方が難しいほど)、全体としてそれほど面白い映画になっているわけでもないのが本作の問題点。物語は終始単調で、「いざクライマックス!」という煽りに欠けるために、不完全燃焼な印象を受けます。SFホラーなのですから、もっと爆発的な盛り上げが必要でした。
[DVD(吹替)] 7点(2010-08-03 20:34:19)(良:1票)
74.  プラトーン 《ネタバレ》 
さすがは従軍経験者が作った作品だけあって、他の戦争映画とは説得力が違います。ジャングルの行軍で脱水症状を起こしたり、アリにたかられたり、雨の中で寝たりと、実際の現場を知ってる人間ならではの描写がこの映画を支えています。また、「強い北ベトナム軍」がきちんと描かれていることにも感心します。従来のベトナム戦争映画においては、負け戦だったはずなのになぜかアメリカ軍はベラボーに強く、一方で北ベトナム軍はヤラレ役に徹していました。そして、「アメリカは力では勝っていたが、メンタルで勝てなかった」と結論付けるのがお決まりのパターン。アメリカ人にとってのベトナム戦争の認識とは、自分の命も省みず突っ込んでくるアジア人の狂気に近い真剣さに勝てなかったというものであり、キューブリックですら、その認識に縛られた作品を作っていました。一方本作では、アメリカ兵達が強気なのは戦闘員のいない村を襲った時だけで、北ベトナム正規軍がやってくると聞けばビビりまくり、戦場ではパニックを起こしてボロ負けします。アメリカは神出鬼没のゲリラに負けたのでも、アジア人の野蛮なまでの狂気に負けたのでもなく、正規軍同士の戦いで負けたという、恐らくは史実に忠実な描写がなされています。このような切り口のベトナム戦争映画は現在に至るまで本作が唯一となっており、これも当事者として現場に立ち会っていたストーンならではの視点なのでしょう。残念だったのは、味方同士が私怨で殺し合うという展開が極端すぎて、全体から浮いてしまったことでしょうか。本作はストーンの思惑をも超えるほどリアリティの面で成功しており、そのため、戦場における殺人というショッキングな展開がいかにも作りもの臭くなっているのです。味方として与えるべき支援を与えず、嫌いなやつを見殺しにしたくらいの展開の方が調度良かったのではないでしょうか。また、比較的低予算で製作されたため銃のエフェクトがチャチなのも残念でした。こちらも、実際にアジアのジャングルで撮影した他の場面のビジュアルが良すぎたために、弱点が際立ってしまったという印象です。
[DVD(吹替)] 7点(2010-02-06 17:57:01)(良:2票)
75.  K-19 《ネタバレ》 
見る前には、どうせハリウッド風に料理されてるんだろうと高を括っていたのですが、これが1億ドルバジェットの大作とは思えないほどマジメに作られていて驚きました。見せ場らしい見せ場はないし、男だらけで息苦しいことこの上なし。暗くて救いのない話がひたすら繰り広げられるのですが、「面白い場面を入れたい」という誘惑も多い大作において、よくぞここまで娯楽性を排除できたものだと感心しました。被曝したクルーの描写などは大作がやってもいいレベルを超える凄惨さで、作る側がまったく妥協せず、真摯な姿勢でこの企画を扱っていることがよくわかります。これだけの大作ともなれば、製作費回収のために様々なプレッシャーがかかってきて骨を抜かれることも多いのですが、本作はハリソン・フォードがプロデュースに加わることで企画を守りきったのでしょう。また、いつも同じ表情で「省エネ演技」と言われるフォードが珍しく演技に力を入れていて、彼が中心となって話を引っ張っています。一方で難しい部分は芸達者なリーアム・ニーソンに任せており、この辺りのサジ加減、役柄の配分は絶妙でした。俳優がプロデューサーに回るとおいしい部分を全部自分でやりたがる傾向がありますが(例:ケビン・コスナー)、この人は自分の力量を適切に理解しており、できないことは人に任せるという客観的な判断が下せているのです。ニーソンは温かみのあるイメージに合致したかなりおいしい役でしたが、彼が演じたことでポレーニン副長は観客全員から愛されるキャラクターとなり、映画にひとつの視点を与えています。ポレーニンが賛成しないことは間違ったことだろうし、ポレーニンが納得することは正しいことなのだろうという価値判断の基準を観客に与えていて、彼の存在で映画は相当わかりやすく、また面白くなっています。残念だったのは後半の展開で、艦長から指揮権を奪った政治将校をポレーニンが叱責する場面から、映画は急激に失速します。政治将校の下した判断の内容(適正な判断力のない艦長の解任)及び手段(職権に基づいた行為であってクーデターを起こしたわけではない)は多くの観客にとって妥当なものであり、ポレーニンがこれを否定したことで、作品の支柱が一気に不安定なものとなってしまったのです。艦長の良い面を強調しようとする以後の展開も不自然であり、この部分の処理はもっと丁寧にやるべきだったと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2010-01-09 21:51:41)
76.  時計じかけのオレンジ 《ネタバレ》 
暴力がはびこる社会と、政府が人間性まで管理することで秩序が保たれる社会、一体どちらが良いのか?前半に繰り広げる残虐行為の数々は群を抜いていますが、血が飛び散るような映像的なショックではなく、クラシックに乗せての暴力や「雨に唄えば」等、キューブリックの並外れたセンスによりこれらが表現されます。アレックスの設定についても光っており、恵まれた家庭環境に育ち、両親に対しては良い子の振る舞いをするし、学校の成績が悪いわけでもない。満たされないがゆえの犯罪ではなく、ただ好きで暴力の世界にいるという、ある意味では真の悪人と言えるでしょう。息子が夜出歩いていることに関心を示さない両親の姿を見ると、アレックスがその衝動を抑えることなく暴力をまき散らしている原因がどこにあるのかは察しがつきます。そんなアレックスが後半ついに報いを受けることとなりますが、ここで映画はふたつの疑問を投げかけます。「洗脳により無害になることが、罪の償いといえるのか?」「政府が人の思考をいじってもいいのか?」。前者については、無害化すれば人殺しでも社会に戻ってもいいというやり方は違わないか?他人や社会に対して罪を犯した以上は、いかに更生・反省しようがそれに見合った苦痛や不利益を受けるべきではないか?というものです。人間とは機械のように合理的に物事を捉えることができず、「不合理であっても犯罪者には報いを受けてもらいたい」という復讐感情が常にあります。日本で少年法が問題になる理由はこれで、道を誤った少年を更生させて社会に復帰させることが少年法の精神ですが、「罪の報いを受けさせる」という点がスッポリと抜けたこの法律に、多くの人が気持ち悪さを感じています。アレックスの世界の政府は日本の少年法と同じ理屈で犯罪者を処理し、空きのできた刑務所には、永久に社会に戻ってきて欲しくない政治犯をブチ込むという計画です。このように国民の行動をコントロールしようとする政府にロクなものはないということが後者です。無害になったアレックスは、被害者や社会による暴力を受けます。結局人間の本質は暴力的であり、社会から暴力性を排除するということをつきつめると、全員を洗脳するしかなくなります。そんな社会が良いのだろうか?アレックスが公衆の面前で暴力を受け、また女性の裸を見せられるという異様な光景で、キューブリックはその薄気味悪さを印象的に表現します。
[DVD(字幕)] 7点(2009-06-19 21:02:38)(良:1票)
77.  ジャーヘッド
前作ロード・トゥ・パーディションがいかにも優等生的でつまらない映画になってしまったので、その反省とばかりにサム・メンデスは本来の持ち味である斜めの視点で本質をえぐり取るという皮肉精神を取り戻しています。ディア・ハンター以降、戦争映画と言えば主人公が「俺は殺人行為をやったんだ」と悩み、戦争で抱えた苦悩を背負う作品ばかりになってしまいましたが、この映画は四半世紀ぶりにその傾向に風穴をあけるような面白い姿勢で作られています。主人公が厳しい体験の中で成長するわけでもなく、悲惨な現実の中で何かの教訓を学ぶわけでもなく、「戦争行ったけど特に何もなかった」ということがテーマの変な戦争映画です。上官に向かって「俺の手で敵を殺させてくれ」と兵士が泣いて頼むという常識はずれのシーンまであります。監督も自分の試みに自覚的だったのか、ドラマ路線の戦争映画として最高の評価を受けるディア・ハンターのビデオにポルノまがいの不倫映像がダビングされてるくだりがあり、一方で「戦争映画としては非現実的だ」との批判を受ける地獄の黙示録を見て兵士が最高潮に盛り上がったりと、「『これが本当の戦争だ』と言ってた今までの戦争映画だって所詮脚色されたもんでしょ?」とでも言わんばかりの挑発ぶり。確かにこの映画の異色ぶりは相当なもので、これまでの戦争映画がどれも判を押したように「悲惨の連続」だったのに対し、この映画が描くのは「退屈の連続」。延々と退屈が続きそこに生死を分ける一瞬が突然やってくるというのが戦場の実態のようですので、「生死」並に大きな要素でありながらこれまで映画が取り上げてこなかった「退屈」という側面をはじめてテーマにしたところにも、この映画の価値はあると言えます。ただしこの監督、挑戦的な内容を扱いつつも映像や語り口に良くも悪くも「えげつなさ」がないという特徴を元々持っており、アメリカン・ビューティーにおいては過激な内容をうまくまとめてさらっと見せる手腕が良い方向で現れたものの、戦争映画においては刺激不足の原因となり、後半に猛烈な長さを感じさせられました。また最初と最後のモノローグは完全に蛇足で、何か意味ありげなあのモノローグは「何もない」がテーマのこの映画の本質をかえって見えづらくしています。
[DVD(吹替)] 7点(2006-11-03 22:03:58)(良:1票)
78.  キングダム・オブ・ヘブン
リドリー・スコットってのは、良くも悪くも映像派ですね。まず良い点は、とにかくすべてのシーンが美しく、どのカットをとっても絵画のように綺麗。そしてあのとんでもない戦闘シーンのド迫力。確かに「ロード・オブ・ザ・リング」のヘルム峡谷戦やミナスティリス戦とかぶるわけですが、こちらの方がレベルが上ですね。CGで作ったのが丸出しの「ロード~」に対して、こちらは生身の迫力に満ちてました。2時間丸々戦闘シーンという「ブラックホーク・ダウン」を作り上げた手腕はダテじゃないのです。一方悪い点は、ストーリーテリングに明確な弱点がいくつかあることです。人間関係が複雑な割に拾い切れていない要素が多く、バリアンが亡くした妻子のことは後のストーリーにまったく影響を与えず、彼の複雑な親子関係も実にアッサリとしたものです。(「グラディエーター」もそうでしたが)主人公のロマンスに深みはなく、むしろ蛇足になってるような気もしました。「人を救うはずの宗教を巡って異教徒と殺し合う」という矛盾をテーマにしている割に登場人物たちに葛藤はなく、悪者は最後まで悪者、善人は最後まで善人でした。このテーマであれば、誰もが自分なりの大儀や正義を目指しているがゆえに戦いが起こるという話にした方がよかったと思います。と言うか、いまだに続いている宗教戦争の本質ってそれですよね。それぞれが正義だと信じているからこそ相手に対して不寛容となり、争いが起こってしまうと。しかしギーという明確な悪役を作ってしまったがために、話からその深みが奪われたように思います。これでギーも善人で、自分なりの信念を貫く人間であれば、戦争というものの本質をえぐった傑作になっていたかもしれません。それにしてもリーアム・ニーアムとジェレミー・アイアンズはかっこよすぎですね。「これぞナイト」という風格に満ちており、彼らが映ってる時には完全に画面を独占してましたよ。演技ができる俳優さんはいろいろいますけど、彼らのように風格を出せる俳優さんってのはあまりいませんね。あとどうでもいいことですけど、劇中「13ウォーリアーズ」で聞いたことのある曲が流れたので「まさかパクったんか」って気になってたんですけど、エンドロールにはちゃんと「バルハラ ジェリー・ゴールドスミス作曲」ってクレジットされてました。他の映画の音楽をまんま使うってこともあるんですね。ちょっと驚きました。
[映画館(字幕)] 7点(2005-06-05 00:27:47)
79.  エイリアンVS. プレデター
2大スターのコラボレーションはなかなかよく出来ており、破綻なくお話を進めていく辺りは、素直に「うまいなぁ」と感心しながら見ました。前半、なかなか両雄を見せなかったのも構成的には成功で、ついにあいま見えたエイリアンとプレデターの初戦には燃えに燃えましたよ。日曜洋画劇場で見まくった両雄のバトルはまさに夢の実現で、さらにエイリアンの酸性血液やプレデターのよく切れる刃物など、両シリーズでおなじみのアイテムも次々に大活躍。こういうのを撮らせるとポール・アンダーソンは天才的にうまいですね。自身がゲームおたくであるためか、この人はSFにおいてアイテムを使いこなすことがやたらうまく、これまでも数々の映画で世界のおたく達を納得させてきたのには確かな腕前があったおかげなんだと感心します。しかし、そのためか既存の世界観を飛び抜けるような爆発的な展開を準備することはなく、それが不満にもつながるわけです。なにせこれは「エイリアンVSプレデター」ですからね。それこそ「エイリアン2」と「プレデター1」を足したようなハイテンション映画を期待するもんです。両方ともかなりしつこい映画だったわけですけど、それにひきかえ「VS」はかなりアッサリとした映画だったので、なんだかちょっとガッカリでした。大興奮の初戦が終わってしまうと、あとはかなり普通に話が進んでしまい、「もう終わり?」って感じでした。あと、プレデターがかっこよくなりすぎです。第1作をはじめて見た時のプレデターの印象って、悪趣味ごくつぶし宇宙人だったんですけど、ここでは高潔な戦士になってました。シリーズでやってたみたいにヘンなポーズや雄叫びをあげなくなったし、お得意の不意打ちをあまりやらなくなってたし、劇中では「プレデター=肉食」とは呼ばれず「ハンター=狩人」と呼ばれてたし、デザインもザクⅡからハイザックくらい変わってたし。人類文明の創生に関わってたって話も、ちょいとやりすぎなような気も。シュワルツェネッガーに「なんてブサイクなやつなんだ」と言われたあの連中が人類史の親だってのは、かなりもかなり意外すぎますよ。やっぱりプレデターは理屈抜きの体育界系バカ宇宙人であり続けて欲しかったですね。だとすると、設定は「エイリアン2」みたいな血みどろの混乱にプレデターが血の匂いを嗅ぎつけ参戦、って話にしてしまった方がよかったような気がします。
7点(2004-12-21 05:59:31)
80.  カサンドラ・クロス
この頃のパニック映画の中では一番好きです。なぜかヘンなやつが多く乗り合わせてるというのはパニック映画の定石ですが、そのあたりは当然クリアー。ただこの映画にはバート・ランカスターという強みがあるので、その時点で他の作品よりも優れてしまってるわけです。冷徹なバート・ランカスターが乗客達の演技をかなり引きたてており、相当に作品を引き締めていました。しかしバート・ランカスター、「合衆国最期の日」では正反対の役をやってましたね。軍隊出動のシーンの緊迫感は秀逸だし、このままでは列車ごと谷底に落とされるという乗客たちの焦りもすばらしかった。パニック映画には大味なものが多い中、これには結構ハラハラしましたね。これでラスト、乗客が全員死ねば私の中では満点だったんですけど。肝心のウィルスが途中で効力を失ってしまうことからも、この映画が見えざる脅威ではなく軍隊や官僚機構の非人間性をテーマにしていることは間違いなく、それならば乗客全員に犠牲になってもらった方がテーマが立ったような気がします。まぁ不満と言えばそれくらいで、全体としてはかなり優良な娯楽作です。前半部分が「アウトブレイク」、後半部分が「暴走特急」に受け継がれていますよね。しかしこれ、ロメロの「クレイジーズ」のパクリとも見ることができるんですけど、そのへんはどうなんでしょう?主題であるはずのウィルスがあまり強力ではないこと、一方それを封じ込めようとする軍隊こそが市民の脅威となることなど、テーマはまったく同じなんですよ。
7点(2004-09-18 04:13:09)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS