Menu
 > レビュワー
 > アラジン2014 さんの口コミ一覧
アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル 《ネタバレ》 
正直なところマーゴット・ロビー(トーニャ役)はあまり好きな女優ではありません。でも本作の彼女はとてもよくハマっていて、ほとんど本人に見えるくらい同化していました。今思い返すと「ナンシー・ケリガン襲撃事件」の当時の私はハタチくらいで、オリンピックも襲撃事件も軽く流す程度でした。大分叩かれまくっていたトーニャご本人ですが、同年代ということもあってか「普通に可愛いんだよなあ」といった印象が今も残っています。映画ではどこまでが真実でどこまでが作り物なのかはよく判りませんが、エンディングでのリアル映像を見比べると関係者全員非常に良く似ていますね。  この映画を見て最初に感じたことは「やっぱり教育が全てだよなぁ」ということです。もちろん母(アリソン・ジャネイ)の育て方は間違っていますが愛が無かった訳ではなさそうです。旦那のジェフ(セバスチャン・スタン)も同様。全ての登場人物にいえる問題は「教育が行き届いていなかった」ということに尽きます。教育がゆきとどいていない人間が母になり、そして実子を教育しようとしたことが全ての元凶で、当時、もし3歳のトーニャをコーチ(ジュリアンヌ・ニコルソン)に委ねておけば、もしかしたらもっとまともな人間に育ったかもしれません。  映画の展開は本当に素晴らしかったです。ストーリーの展開のさせ方も素晴らしいのですが、最初から貫くインタビュー形式の構成は最高でした。たまにあるカメラ目線やセリフも素晴らしいし、何よりリアル本人と雰囲気がそっくりなほどの完成度の高さです。襲撃の緊張感、その後犯行が見つかるかもしれない緊張感を保ちつつほころびが広がる感じも上手くて、トーニャだけが「またオリンピックに出られるわ♪」と喜んでいるいびつな構図もよく観客に伝わっていました。何度も見たい映画ではありませんがボクシングのシーンも含めて〆も文句なし!私は恥ずかしながら存じ上げておりませんでしたが、、グレイグ・ギレスピー監督は本当に素晴らしい仕事をしたと思います。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-09-08 14:54:55)(良:1票)
2.  ANNA/アナ(2019)
エンドロールで初めて監督名を見ました。この名前を見たらなるほど納得ですよね(笑)ある意味、誰が監督をやっているのか知らずに見たのが功を奏したようで、おかげで非常に楽しめました。(ベッソンだと判って見始めていたらきっと変な色眼鏡で見てしまったかもしれません)  他の方もおっしゃるようにニキータのセルフリメイク風ですねこれ。ご丁寧に活動拠点はフランス、指南役のおばさんや子守役のナイスガイまでいます。ファーストジョブも定番ネタなのに陳腐にならずアクションや表現もキレッキレで、見ていて気持ちが良いくらいの流れ(流儀?)が出来上がっていました。二転三転する謎もよく考えられていて、実は裏ではこうなっていたという種明かしも実にスマートで見ていて楽しかったです。モデル事務所に所属しているという体も大正解で、表向きの日常が非常に美しく目の保養ヨロシク、見ていて飽きません。ただ、作中でも言及されますが、若く美しい女性=ハニートラップやそれに準じた仕事しかできないのは仕方がない部分でしょうか。結局身体の関係ばかりなのはやはりゲンナリしてしまいました。  見たら忘れる巷の駄作ほどの軽さは無いものの、重厚な雰囲気も特になく、そういった意味でもベッソンらしかったかもしれません。ベッソン監督の集大成として考えれば大変素晴らしい作品でしたが、手元に置いておきたいというほどの作品でもなかったです。とても楽しめたので少し甘めの点数ですが、ある意味どうでもいい映画=ベッソンらしい作品でした。(皆さんおっしゃるように主演女優も素敵ですが、それよりも周りを固めている大物俳優陣の雰囲気がなかなかの見所)
[インターネット(字幕)] 7点(2022-04-21 13:20:56)
3.  あと1センチの恋 《ネタバレ》 
意外にも優しい評価が多くて驚きました。率直にいって中高生くらいの感覚じゃないですかねぇこの感じ。まあ確かにこういうのが青春かなって感じはしますが、、ちょっと幼い。さすがに大学生くらいになったらもうちょっとまともな恋愛観や倫理観をもって、先のことを考えて行動するんじゃないでしょうか。実際私自身もそうだったし、周りでも大学時代にきちんと付き合ってそのまま結婚したって人は少なくない印象です。  ロージーに関しては、相手の気持ちを気遣って自分の気持ちを押し殺す感じは素敵です。パソコンの文章を書き直すシーン、妊娠を伝えずに送り出すシーン、アレックスの「矢になった夢」のメールに対してきちんと聞いてあげるシーンなど、随所に素敵なシーンが多かったです。(ルックスもイイだけに、、キュンです) ぶっちゃけアレックスのほうはもっとロージーの気持ちに気付かないとダメでしょ。というか、気付かないふりをしてるだけ?とすら感じました。バカじゃない設定なのにここだけバカなのは少し矛盾だし、そもそもファーストキスの設定も矛盾するでしょ。救いなのは終盤の夜の屋上で子供たちをダシに自分たちの気持ちを伝えあうシーン、ラストのホテルでの清々しいワンシーンも素敵でした。  見て損したというほどではないものの・・ くだらない映画だった印象。まあ、題材が題材なだけに仕方ないとは思いますが、最初は楽しそうだっただけに少し残念な印象が残る作品です。
[地上波(吹替)] 5点(2022-02-25 17:35:24)
4.  アス
元々、ゲット・アウトも世の評価ほど良いとは思えず、今作もさほど期待せずに鑑賞しました。やはり根本的に地下道やドッペルゲンガー、政府の方策への言及が弱く、だから何なの?的な流れになってしまっています。(ドッペルたちが13日の金曜日のジェイソン並に強くてイミフですが、そもそも彼らに言及したらダメな映画なのかもしれません)  ただ、オープニング1986年のアデレードのパートは非常に素晴らしく、ラストの伏線としてはとてもよく効いています。子役の演技も素晴らしく、オープニングの音楽も良かったです。しかし反面、終盤に出てくる「ハンズ・アクロス・アメリカ」のパロディは大して面白いとも思えず、結局何も解決していない点がモヤモヤします。  オープニング&オチのつけ方は最高、ドッペルゲンガーに初めて遭遇した時の家族全員の顔芸も最高。これらに免じてこの点数で。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-02-22 11:29:20)
5.  アナイアレイション -全滅領域- 《ネタバレ》 
映像=キレイ、設定=面白い、キャスト=素晴らしい、雰囲気=素敵、流れ=良い、脚本=微妙。  エクス・マキナ監督の新作ということで期待しましたが、予想以上の難しさ。原作を知っている方には意外と評判が良かったみたいですが、映画だけ見た人には「???」が多い脚本でした。ぶっちゃけ、脚本以外の部分はかなり良い感じなので、脚本(特に謎解きの部分)もう少し何とかならなかったの?と少々残念でした。(謎が残ること自体はOKですが、本当に何一つ解決しないままシマーが消滅しちゃうんですよねぇ) 旦那の別人感も最後まで生かされず(ラストのサプライズとして残したのでしょうが)、そもそも主人公が最初から最後まで「わからない」を連発していて、これでは観客には伝わらないよねっ、と。。まあしかし仮に主人公にストーリーテリングさせていたとしても結局は内容が難しすぎてついていけない感じが溢れていますので、どちらにせよこの本の映画化を選んだ時点で微妙になるのは想定内でしょうか。  映像も綺麗だしシマ―内の事件の数々、登場人物のバックボーンも面白く、あれもこれもいちいち意味深で興味深いです。個人的には人型になる植物の件はもう少し掘り下げて欲しかったです。。また、目的意識のシッカリした人間が多数シマ―内に入った場合どうなるかも興味が湧きました。JJリーの最期がイミフでしたが、ラストの得体の知れない恐怖のドッペルゲンガーは秀逸でした。  個人的にはドゥニ・ヴィルヌーヴなんかより断然アレックス・ガーランド派なので今後も頑張っていただきたいです。(好きなジャンルなので若干甘めの点数で)
[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-14 11:30:13)
6.  アリータ:バトル・エンジェル 《ネタバレ》 
アニメや日本的背景などに興味がなく、予備知識なしで純粋に一つの映画として鑑賞しました。大作風でキャメロン脚本・ロドリゲス監督ときたら期待値も上がるというもんですが、表面的にも内面的にも想像以上に浅い描写の数々、CGIありきで派手なアクションを沢山見せられてもシラケるばかりでした。昨日「アド・アストラ」を厳しく評価しましたが、アリータより大分マシだったのかもしれないと思う自分がいます(唖然)。。  主人公がデカ目でキモイ的な意見が見られますが、アニメっぽくて可愛らしかったと思います。町の描写も精細で良かったです。それよりもヒューゴの人物設定やアリータの頭脳の状態とか色々キモくて嫌でした。人間でないもの(アリータ)が人間以上の感情を有していて(泣いて愛して)、そしてその物体を完全体である人間(ヒューゴ)が愛する。もうこれ一部が機械になった準人間(人造人間アリータ)という設定にしてくれたほうがよっぽど感情移入しやすいんですけど。  私はアバターも大概面白くなかったもんですから、もしかしたらキャメロン作品とは相性が悪いのかもしれません。それと手足がモゲたのに生きてる描写はキモいから要らないです。まあそもそも、いい加減に子供向け映画からは卒業すべきなのかもしれません。(PS 麗しのジェニファー嬢も御歳を召してしまいましたね・・)
[インターネット(字幕)] 5点(2020-01-13 10:45:09)(良:1票)
7.  アド・アストラ 《ネタバレ》 
酷評なので覚悟して観ましたが確かに一般受けが難しそうな映画でした。良くいえば重厚、悪くいえば退屈、「惑星ソラリス」「地獄の黙示録」「2001年宇宙の旅」などのエッセンスを含んだ正当派の作品ですが、重厚な割に散漫で雑な描写も多く、トータルとしてはやはり微妙な仕上がりだったように思います。  映像は綺麗でオープニングの大アンテナは息をのむ美しさ、月や地球、海王星の神秘的な様も非常に素晴らしいものです。しかし月面でのチェイス、猿の一件、火星ロケットへのあり得ない突撃等々、明らかに不自然と思えるパートも多く、意味があるのかないのかよく判らないシーンにばかり力を入れていてテンポが悪くなっています。 笑顔の裏で異なる主人公の心情も非常に興味深く、火星でメッセージを送るまでの前半パートはなかなか印象的で面白かったです。しかし火星以後がどうにも面白くありません。本来監督が描きたかったのは後半部分だと思われますが、主人公親子の内面に深く切り込んでゆくハズの後半パートがどうにも薄っぺらく、サクサク進んだ挙句に出てくるラスボス(パパ氏)のどうでもイイ感ときたら。。  この映画は老いた父(常軌を逸した天才)に引導を渡しに行く息子の物語で、明らかに哲学の映画です。宇宙サーフィンや爆破を動力にして帰還する件など、不要なことは思い切って削除し、父が息子を突き放すような会話など主人公の葛藤や苦悩をもっと描いて欲しかったです。なんとも惜しい作品。(好きなジャンルなので甘めの点数で)
[インターネット(字幕)] 6点(2020-01-12 12:00:47)
8.  アリー/スター誕生 《ネタバレ》 
ストーリー的には大物アーティストに認められてトントン拍子にのし上がるサクセスストーリーが気持ち良い映画です。歌声という意味ではガガ様の配役は大正解ですが、役者という意味ではガガ様はガガ様にしか見えない点がちょっと残念でした。でも彼女の演技がとても自然で上手だったのには驚きました。全体的に話のバランスもよく、概ね完成度の高い仕上りだったと思います。  バラ色の人生を歌っておいてバラ色のラストにならなかった点は物悲しくも素敵です。ジャクソン・メイン(ブラッドリー)が酒とドラッグによってあのようなラストになる訳ですが、酒とドラッグで破滅する人間に不慣れな日本人にとっては少々わかり難いラストだったかもしれません。また、兄との確執もちょっと中途半端でわかり難いモノになっていたように感じます。最終的に献身的なアリー(ガガ様)が可愛そうだね程度にしか感じられなかったラストが本当に惜しいです。  音楽的に素人のブラッドリーが大物アーティストを演じ、音楽的に大物であるガガ様が素人役を演じている点も非常に面白いです。また映画内楽曲のほとんどを彼らが書き下ろしたそうで、サントラもなかなか完成度が高いものばかりです。特に「シャロウ( Shallow)」などは正しく名曲でしょう。総評としては、まあまあ素敵な映画でしたが何となく粗も目立つ微妙な作品でした。(ブラッドリー&ガガの多彩な才能には拍手ですが)
[インターネット(字幕)] 6点(2019-10-13 11:40:22)
9.  アトミック・ブロンド 《ネタバレ》 
東西冷戦時代の女スパイものでレッドスパローと同じ感じですが、こちらはオシャレでスタイリッシュ。パートカラー風にしてみたり80s音楽も効果的ですが全体的に軽く、冷戦の緊張感や恐怖がほとんど伝わってきません。アクションシーンが高評価なようですが階段からの一連のシーンがやたらリアルでキモ怖く、これを長回しでやる必要があったのか疑問です。やはりボーンシリーズのようにスマートでプロっぽくないとダメだなって感じてしまいました。  ストーリーはよく捻ってあり最後まで目が離せませんが、全体的に軽いので映画自体の深みがなくありきたり、悪くいえばアメリカ風です。(まあ結果的にはCIAだったわけですが) また、セロン嬢も相変わらず綺麗ですが年齢を考えたらリアル魔女みたいでキモイともいえます。  見たら忘れる系の映画の一つですが暇を持て余してる方には無難な娯楽作品です。
[インターネット(字幕)] 5点(2019-08-19 12:38:28)
10.  アデライン、100年目の恋 《ネタバレ》 
全人類、究極の夢である「年を取らない(老けない)」をリアルに表現するとこうなるのですね。非常に興味深かったのと同時に、全く幸せになれないことに驚きました。家族と一緒に年齢を重ねることができず自分だけ取り残されることがいかに残酷で悲しいことなのかよく表していました。(隠したアルバムを見て泣くシーンは素晴らしい)  元彼との昔話も年を取ってから振り返るからこそ懐かしむことができる訳で、アデラインの場合はいつになっても懐かしむことができません。そしてまた、元彼の息子と同じことを繰り返そうとしていることのむなしさ。(まあ冷静に考えたら見た目が若いだけの100歳の婆さんが若い男に欲情するのかって疑問も残りますが・・)  オープニングのナレーションと偽装ライセンスのシーンは意味深で良かったですが、これが隠れて暮らすためだけの設定になってしまったのは残念でした。元々が失笑設定なんですから、ソコをリアルに描く必要があったのかと。まあ映画自体は悪くありません。ミステリアス系の恋愛映画に興味があれば見て損のない作品です!  それにしてもアデラインさん、大人の色気プンプンの超美女でした。実際に出会ったら気後れして話できないと思う(笑)
[インターネット(字幕)] 7点(2019-08-19 10:41:04)
11.  アジャストメント 《ネタバレ》 
予告編と全く異なる映画だと感じました。そういう意味では日本版予告編はすごく上手に作ってあったかも。。  <ネタバレします> 結果論ですが、双方それぞれが別々に活躍すれば、世界に多大な影響を及ぼす人物だったがために一緒になってはならないというのは中盤以降に明かされる事実。なので序盤は何が起きているのかよく理解できず、壮大な流れのわりに個人間の恋愛にちまちま干渉する帽子の人たちの行動が滑稽にしか見えない。 例えば最初にお互いが活躍している未来を派手に見せるなり、帽子の人たちのシステムをもっと深く説明してくれるなりしていれば、もっと観客側の理解が深まったと思います。また、恋愛パートのほうもなぜお互いが強く惹かれあうのかの説明が乏しいのでイマイチ感情移入しにくい作りになっています。  プロットが素晴らしいだけに非常に惜しい映画でした。ドアを開ければ別の場所につながっているのもマトリックス的・ドラえもん的で素晴らしい映像でした。見終わった後の余韻も悪くなくて、そういった意味でも粗ばかりが目立ってしまっている非常に残念な映画という印象です。
[インターネット(字幕)] 5点(2017-10-02 10:09:54)(良:1票)
12.  アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場
すごい映画を見た。それしか書けないくらいの衝撃でした。セリフが浅いというレビューが見られますが、私は全く正反対の印象を持ちました。いちいちセリフや表情がリアルで自分のことのように感じた1時間40分でした。極めて微妙な判断の連続で、安全な場所で戦争に参加することの代償を見たような気がします。 アメリカンスナイパーなども良くできた映画でしたが主義主張の押し付けなどがあったように思います。本作ではとにかく無駄な主義主張がなく淡々と事実だけを描いているように感じました。結局は利己的でこちら側に都合が良い方向へ物語は進みますが、それでも案外ニュートラルな印象で、そのおかげで変な先入観を持たずにラストまで見やすい作品に仕上がっていると思います。とにかく、、凄いとしかいいようがない、今年見た映画の中ではTOP3に入りそうな勢いでした。  ただし、 現実世界での現代戦争では民間人への誤射・誤爆はかなり多く、それらへの配慮や言及は一切ありません。一応、ラストのセリフにそれらしい配慮(自分たちの擁護か?)はありますが、現代戦争の現実を知っている人にとってはこの映画は茶番でしかないのが真実なのだと思います。そういう見方をしてしまうと途端に安っぽいフィクションに成り下がってしまう危うさのある作品なのもまた事実です。(私など素人目線で見ると、本当に素晴らしい作品でしたが・・)
[インターネット(字幕)] 8点(2017-08-16 23:16:51)
13.  アップサイドダウン 重力の恋人
恋愛物としてもSF物としても十分なクオリティだったと思います。巷に溢れるCGありきの駄作の数々と比較しても、十二分に満足できる作品です。(この映画もCGありきの作品ですが、とても上品かつ上手に組み込まれています)個人的にはビルのヘリ(裏側)で一休みしているシーンや、海に飛び込んだ主人公が重りを脱ぎ、そして上へ落下していくシーンは素晴らしいものでした。  ストーリーが浅くてショボイという意見が散見されますが、純粋に二人の恋愛を応援し、そして上と下の世界の共存(幸せ)を願うシンプルな映画だと思います。また、ストーリー以外の部分でも、燃えたり燃えなかったり、落ちたり上がったり、、重力の働き方なども突っ込もうと思えばツッコミどころ満載ですが、この映画に限ってはそういった粗探しは野暮だと感じます。美しい映像を堪能し、そして若くて美しい二人の素朴な恋愛を応援したい映画です。  終わり良ければ全て良し、幸せな気持ちでエンドロールを迎えることができる素晴らしい映画だったと思います!別の物語もありそうな感じなので、できれば次は重力と半重力のピンクパウダーと、それらの開発に的を絞って続編を作ってもらいたいですね!限りなく8点に近い7点。
[インターネット(字幕)] 7点(2017-01-23 11:59:57)
14.  アメリカン・スナイパー
流れが少し駆け足で全体的に人物描写の掘り下げが不十分には感じましたが、総合的にはよくまとまっています。ラスト付近の「対決」が多少ご都合主義に感じましたが、CMの続きなども良い演出でしたし、まあ悪くはないです。  後半の家族的雰囲気が戦争とのコントラストとして効いており、家庭的な雰囲気の流れのままシンプルに、静かに、エンディングを迎えます。あざとい演出ではありますが、やはり主人公の個人的な物語なのだと強調されていてまとまりが良いです。どこまでが真実かは判りませんが心に残る映画だったと思います。この映画に関しては、、イーストウッド監督で正解でしょう。
[試写会(字幕)] 6点(2015-02-19 23:52:54)
15.  アナと雪の女王
あまり興味が無かったので今頃です。期待していなかった分、予想よりはだいぶマシでしたがレリゴーの歌は英語版のほうがドラマチックだと思いました。(でもまあ、松たか子さんもかなり上手でしたが) 歌詞の翻訳には賛否あるようですが、ウマく日本語の歌に直してあるほうだと思います。内容のほうですが、日本語吹き替え版もなかなか良い仕上がりでしたよコレ。  しかしながら、大人がハマっている光景を見ると少し不安になります。。私も結構良かったと書きましたがあくまで子供向けとして良かっただけで、大人がハマるよう映画では無いですよねコレ。この映画に興味が無い方はレリゴーの歌のシーンだけ見ちゃえばイイような映画です。。(歌に4点)
[ブルーレイ(吹替)] 4点(2015-02-18 10:38:00)
16.  悪人
テレビでやっていたので観ましたが、予想よりずっと良かったです。簡単に「主人公=殺人=悪人」として描かず、遠回りに周りの人間にもかなりの悪人が居たんだよ的な描写が多いです。  しかしながら前提条件として殺人=悪人なので、そういう意味ではシッカリ淡々と描いてあったりもします。美化しようが言い訳しようが結果が伴うということを描いてあるので、ドラマチックな演出もあまりありませんでした。リアルという意味では割と真面目にリアルなほうだと思います。  ただ・・ 被害者側の立場で鑑賞すると納得ゆかない映画だと感じました。頑張ったほうだと思いますが、作り手側が加害者に感情移入していると言わざるを得ない仕上がりです。(加害者側の樹木希林の演技が心に沁みましたので、この点は必見です!)
[地上波(邦画)] 6点(2014-11-05 13:37:36)
17.  アウトロー(2012) 《ネタバレ》 
結構良かった。まずキャスティングが最高。ヒロイン役のロザムンド・パイク、どっかで見たことがあるけど思い出せない。悪の親玉、どっかで見たけどやっぱり思い出せない。最後のほうしかロバート・デュヴァルを使わないとか、、とにかくキャスティングは最高でした。  ストーリー的にもMIシリーズより好感持てました。本作は地味だという意見も多いですがMIシリーズが派手過ぎるだけで、こちらのほうが大人向けの渋い塩梅だと思いました。地味なのに全体的に観客が思った方向へ結末をもっていってくれる安心感。酒場のケンカシーンは久しぶりにワクワクしました。妙なスローシーンや中途半端な決めポーズとか無くてホッとしましたよ、渋いぜトム。  他の方が指摘している通り、ラストの素手の対決は要らなかったですね。アレ無ければもう1点くらい点数アップしたのに。そして、サスペンスとしても結構良い出来でしたが、素晴らしいというほどでもなかったです。刑事さんが悪に加担した理由も判らなかったですしね。総じて悪くないけど名作とは言えない微妙なラインでした。もっと知名度が上がって欲しい作品ではあります!
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-10-10 10:19:05)(良:1票)
18.  アナザー プラネット 《ネタバレ》 
真面目に作られた深い映画でした。しかし根本的に行動心理が理解できなかったのでこの点数です。まず言いたいのは謝りに行っておいて、それを黙って付き合うのは完全に反則です。たまに居ますよねー、よっぽどモテるのかMIT主席か知らんがこういう無神経な価値観の人って、、根本的にダメ人間の典型だと思います。 さらに、惜しいのはもう一つの地球が迫ってきているというSF的側面がほとんど生かされていないことです。別の人生を見せるなり、救いがあるなり、、何かもっと地球が2個あるという特殊な状態を生かして欲しかったです。   情緒的に感情論に訴えたいのか面白いプロットを強調したかったのか、どっちつかずの映画だったと思います。初監督作品だったそうですから、次回作に期待したいですね!
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-09-25 14:16:46)(良:1票)
19.  悪の法則 《ネタバレ》 
評価が低いので驚きました。絶妙なバランスの大人向けクライムサスペンスアクション。妙なこじつけや予定調和もなし、CGアクションも無いのに予想外によくまとまったストーリー展開は素晴らしいの一言でした。監督と脚本、キャストが高次元で融合していると感じます。  この作品を一言で表現するならば「不条理」でしょうか。淡々と静かに、、野うさぎであるカウンセラーが捕食(破滅)されてゆきますが、描かれていない部分をあれこれ詮索して「意味がわからない」というのはナンセンスです。あえて詮索しないのが正解であり、映像特典では監督自身も人物像の背景や人間形成上何があったのかは知らないなどと発言していますから、一つのシーンを見て前後を想像するのが正しい見方です。 そもそも、カウンセラーは一流なので自分に自信があり、何度も遭遇する説教じみた会話も軽くスルーする描写は反面教師の典型例です。そして予想通り、気が付いた時には「時すでに遅し」というシンプルな流れがリアル過ぎて本当に素晴らしかった。また、随所で見られる無駄話は一見無駄なようですが、相手の価値観を知る為の腹の探り合いという意味では非常に重要です。根本的にタランティーノのそれとは異なり、ブラピとの緊張感あるやり取りなどは生々しく色んな意味でゾクゾクします。  これほど贅沢な配役と救いのないマジ結末な映画も珍しいです。ある程度自分でイメージを膨らませ、様々な状況を脳内で想像できる方でしたら高評価ではないかと思います。強いてマイナス点を書くならば、ほぼ全ての演者が哲学を長々しゃべるのには少々違和感を覚えました。何名かサッパリした人物を混ぜておけばよりリアルだったと思うのでその点は少し残念でした。 あと、拡大版と劇場版を比較しましたが、追加された人体欠損表現やバイカーのしゃべりなんかはなくても良かったと思います。しかしトラックのドアを直すシーンだけは拡大版のほうがずっと判り易かったですね。  一見さんお断りの雰囲気も含めて、リドリー・スコットの切れまくった演出が最高に素晴らしい作品でした。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-08-13 18:57:05)(良:2票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS