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1.  イングリッシュ・ペイシェント 《ネタバレ》 
最初に見たときはただダラダラ長いだけと思っていたのですが、数回見てやっと分かりました。何というか、ひたすらことことトロ火で煮込んでいたら、いつの間にか取り返しのつかない芯の部分の熱量になってしまった、みたいなじわっとしたゆったりした雄大なロマンスの描き方が、そこに身を委ねてみると実に心地よいのです。ラストシーンが冒頭にそのままつながっていく構成も、見るたびに味わいを増してきます。●しかしこの作品をそれだけにとどめなかったのは、ジュリエット・ビノシュの絶大な貢献でありましょう。主演の二人に加えてコリン・ファースをはじめとする助演陣がおり、美術や音響や大自然映像やエキストラの助けが存分にあった過去パートに比べ、現代パートは、廃墟となった修道院内がほとんどで、デフォーなどの助演ヘルプはあるものの、ほとんどはビノシュとファインズの2人芝居です。しかもファインズは寝たきりで表情もなしという演技上のハンデありです。その中で、派手な動きも大げさな台詞もなく、それでいてハナという人格をそこにいるだけで表現しています。このハナなら、いきなり患者を廃墟に連れ込んで同居するという突飛なはずの行動も自然に理解できますし、最後のファインズとのあのシーンも必然のものとして受け止められます。そして実は、過去パートの全体すらこのハナに支えられているという気さえしてくるのです。
[映画館(字幕)] 9点(2003-06-18 01:22:36)(良:1票)
2.  いちご白書 《ネタバレ》 
立てこもり、ストライキ、アジ演説、デモなどの大学闘争の風景をきちんと正面から映像化してくれた点をまず評価したいが、その中にも、敗北感というか挫折感というか、ある種の諦念のような雰囲気が常に漂っているのにどきっとする。威勢のいいことをいくら言っていても、通りすがりのチンピラにすら何もできないという無力感。大体、このタイトルからして、ほぼ自虐の領域です。一方で、講堂を揺るがす"Give Peace A Chance"の大合唱は実に強力。警官隊の突入時の、四方八方からのカメラワークも迫力があるし、怒号と悲鳴と催涙ガスの発射音だけで延々とつなげる演出も凄い。幹部連中に特色のある人がもう少しいると、なおよかったのですが。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-09-18 03:12:40)
3.  いつか晴れた日に
様式時代物の体裁を纏ってはいますが、中身は完全な「ラブコメ」そのものですね。各人物の関係や動きなどはなかなか凝っていますが、場面場面が比較的短時間に抑えられているのが惜しく、せっかく巧者の俳優を集めたのですから、もっと長い会話と芝居の応酬が見たかった。しかし、本作のMVPは何といってもケイト・ウィンスレット。当時20歳、映画デビューした直後とはとても思えないほど、台詞のない場面でも確固たる存在感を示している。エマ・トンプソンも、いつものように堂々と風格のある芝居をしているが、内心ではびびっていたんじゃないだろうか。
[DVD(字幕)] 8点(2006-05-08 00:14:14)
4.  いとこのビニー 《ネタバレ》 
冤罪系の法廷モノって、設定上必然ながら、前半は重苦しいストレスを耐えなければならないことが多いんだけど、この作品はなぜか楽しくすいすい見られてしまう。コメディなんだからそりゃそうだろうというところでもあるのだが、しかし下品でない笑いを適度に取り混ぜながら巧く進行する脚本の腕はなかなかなのもの。かといって法廷手続を馬鹿にしているというわけでもなく、それはそれできちんと描写しているところが偉い。なお、クライマックスのマリサのマシンガントークはもちろんだが、そこであっさりハッピーエンドにすることなく、さらに2人の証人で駄目押しをしているところが、一段上のカタルシスを招いていると思う。●で、再見して気づいたのですが、このジョー・ペシの主人公って、単なる脳天気馬鹿ではなくって、実は自分のキャリア(のなさ)にコンプレックスや悩みを持っているところも、ちゃんと表現されてるんですね。だから、マリサとの内縁関係の発展が意味あるものになっている。これは法廷モノの形を借りた変形ラブロマンスだったのでした、ということで+1点。
[DVD(字幕)] 8点(2004-05-26 02:38:39)
5.  イングリッド・バーグマン ~愛に生きた女優~
あのイングリッド・バーグマンのドキュメンタリー、という時点で、すでに作品の意義は保証されているわけです。角度としては、彼女は長年にわたってまめに日記を残しており、また自ら「撮るのが好き」と言っているほど、自分で撮った(あるいは撮ってもらった)と思われるホーム・ムービーが多数存在しているので、それがそのまま素直に配列されています(しかもこのホーム・ムービー、焦点も構図もしっかりしており、単に素人が撮った家庭内動画というレベルではない)。しかも人生そのものもドラマチックでしたので、余計な演出を加えずにそのまま再構成していくのが正解であるわけです。●それにしても、ナレーション担当のアリシア・ヴィキャンデル、まだ若いのに、イングリッド本人役としての日記の朗読という重責を堂々と果たしているのは、大したものです。作品の内容そのものと同じくらい、このアリシアのナレーション能力も、鑑賞の対象として十分です。
[DVD(字幕)] 7点(2023-07-15 01:04:35)
6.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》 
エニグマを解読してめでたしめでたし、と思いきやそうではなくて、今度はその先に進んで、対策を立てれば解読に気づかれて、もっと大きな壁ができてしまう。また、解読した情報をどう扱うかによって、人の生死まで左右してしまう。その本質の問題に明確に踏み込んだところに、この作品の価値があります。また、戦後は不遇な扱いだった主人公の行く末まで、簡潔に凝縮しながらもきちんと押さえており、しかもそこで3本の時系列が収束する構成が、作品に立体性を与えています。●ベネディクトの演技は、興味対象以外には何の興味も持たないオタクぶりを的確に表現しており、充実しています。キーラ・ナイトレイは、お姫様系の顔立ちが災いして雰囲気から浮いており、ややミスキャスト気味。もっと地味な人にした方がよかったと思う。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-11-04 00:51:37)
7.  偽りなき者 《ネタバレ》 
テーマの重さと普遍性からしても、好みの問題とは別にすべての人が「見ないといけない作品」。過不足のない脚本と演出、マッツ・ミケルセンの安定した確かな演技が、その存在意義を力強く支えている。皮肉を込めた邦題も秀逸。●脚本が最も優れているのは、紛争発生後早期の段階で、少女からあれは嘘だったという告白をさせ、それをあっさりと潰していること。こうなると、もはや最初の誤りを訂正できる人は誰もいなくなり、周囲はいっそうヒートアップし、本人自身ももはや何が本当なのか分からなくなってきて、結局、最初の供述を維持する以外には選択がなくなってしまう(主人公宅訪問のシーンと、主人公の息子との対峙シーンで、それが的確に表されている)。これは供述心理学にも合致した展開であり、作品のリアリティの確保に貢献しています。●さて、この件ではテオがルーカスの長年の友人というバックグラウンドがあったので、幸運にも解決の途がありましたが、相互にさしたる面識もない社会の実際の事件では、はたしてどうなるのでしょうか?
[DVD(字幕)] 7点(2016-05-16 00:50:46)(良:2票)
8.  インターステラー
クリストファー・ノーラン十八番の大風呂敷は、ついに全宇宙を包み込み、そして強引に作品として成り立たせる。その力技と豪腕ぶりに、ただただ唖然。細かい突っ込みがどうでもよくなってくるくらい、体力と脳の力を絞り取られる映画。ノーランはいったいどこまで行くのか?
[映画館(字幕)] 7点(2014-12-07 22:27:58)
9.  怒りの荒野 《ネタバレ》 
ウエスタンの皮を被りつつ、やっていることは、いじめられっ子の成長・復讐譚を含む青春ものであったりとか、利権をめぐるヤクザものであったりとか。銃と馬と酒場以外にもいろんな要素が親切に盛り込まれていたので、面白く見ることができました。10箇条なるものをそのまんま堂々と作中で言い切ってしまえる(しかも後でリピートしている)神経の太さも楽しい。元保安官の爺さんの存在と行動も、作品に奥行きを与えています。
[DVD(字幕)] 7点(2013-12-26 00:08:33)
10.  イースト/ウエスト 遥かなる祖国 《ネタバレ》 
第二次大戦後の亡命帰還者というのは映画でもあまり見ることがないので、勉強になります。この作品は、途中、いろいろな人がいろいろな意味で問題なんですけど、その積み重なりがクライマックスのパートに達するに至って、物語が力強く色づいてきます。ただし、登場人物の日常生活はちょっと緩い気がして、敵方はもう少し頭良さそうに描いてほしいところでした。
[DVD(字幕)] 7点(2013-08-15 03:05:43)
11.  イントゥ・ザ・ワイルド
ありがちなエピソードつぎはぎロード・ムービーを危惧していたのだが、この出来の良さには驚いた。ショーン・ペンという人に監督の才能まであるとは思わなかった。余計な発想一切なし、ただアラスカを目指したいからと、粛々とそれに向けて進む主人公。そのコンセプトで作品全体が確実に統一されているし、陳腐な「自分探し」などとは無縁な潔さに溢れている。主人公と接する人はみんなどこか主人公と同じ匂いがするし(トレイシーだけ浮いている気はするが)、妹のナレーションを挟んでいく構成も効果的。遠・中・近や動・静を使い分けるカメラワーク、静謐ささえ感じさせる音楽もセンスが良い。
[DVD(字幕)] 7点(2012-09-08 00:50:13)
12.  伊豆の踊子(1974) 《ネタバレ》 
単なるアイドル映画かと思いきや、意外にきちんとした作りではないですか。あくまでも旅芸人一座の日常描写に軸足を置いて、百恵と友和の接点はむしろポイント部分のみ。それが、主人公2人の感情の醸成の生々しさを湧き上がらせることに成功している。中山仁と佐藤友美の堅実なサポートも、作品に大きく貢献している。ところであの、定石通り盛り上げた後でのいきなり超不幸暗示ラスト・・・この監督はもしかして性格悪いのだろうか。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2011-06-11 02:10:37)
13.  インドシナ 《ネタバレ》 
これはアジア版「愛と哀しみの果て」ですね。植民地が舞台だけあって描写の仕方もやたら植民地主義丸出しじゃないかとか、途中から主役が全然別になってるじゃないかとか、見ているときはアラの方が気になっていたのです。しかし、ナレーションの受け手を終盤入口で明らかにし、しかもラストはジュネーブ協定とからめるなどして形良くまとめられると、妙に印象が良い気がしてくるから困る。
[DVD(字幕)] 7点(2011-02-03 01:34:08)
14.  インセプション 《ネタバレ》 
人の夢の中に入ってその人をコントロールしてどうこうとか、夢の中からさらにその先の夢に行くとか、発想自体は中学生のオタクレベルなのですよ。しかしそれを、これだけお金をかけて、これだけ仰々しい作りにして、豪華俳優たちを容赦なくああだこうだと走らせる。やっぱり、ノーランという人は変です。これだけやってて、すべてのことは、たかが個人の頭の中のことなのですから。そしてその変さが、たまらなく貴重です。ちなみに、一番凄いのはやはり、車の転落のところで、そこでは数秒間のことを延々としつこく各階層の並列進行を引っ張ったコテコテぶりだと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2010-08-15 21:33:19)
15.  イヴの総て 《ネタバレ》 
冒頭の女優の絶頂としてのイヴと、返す刀で出てくるただの一少女のイヴ。この2つのアン・バクスターの演技を見ただけで内容十分な作品の予感がしてくるのですが、はたして期待通りでした。俳優陣の名演を生かすべく、一つ一つのシークエンスを十分に延ばして、心理戦のやりとりをたっぷり見せてくれるのが嬉しい。中でも印象的だったのは、バスルームに消えたイヴとアディソンのやりとりで、アディソンが(イヴにとって)やばい質問を発するのですが、そのときにバスルームのドアを映すだけで(本人をまったく映さずに!)イヴの内心の動揺を表現していたシーンです。これには痺れました。皮肉と回帰を感じさせる着地部分も、見事に決まっています。
[DVD(字幕)] 7点(2007-08-15 23:52:01)
16.  いま、会いにゆきます 《ネタバレ》 
最初に見たときは、時系列上のおかしな点とか当事者の認識面での矛盾とかがどうしても気になっていたのですが、タネを知った上で改めて見た方が楽しめますね。一番素晴らしいのは、最初に夫側の一途で純粋な愛を十分に描いておいて、後で今度は妻側からの無償の一直線の愛でたたみかけてくる点です。夫婦間での純然たる愛をここまで賛美した映画って、外国ものを含めてもそうはないのではないでしょうか。タイタニックと同じで、泣く映画では決してなく、前向きな愛に対する力強い感動を与えてくれる作品なのです。雨、土、草、空などの質感を適切に捉えた映像感覚と、清楚感を漂わせた色彩感覚も良かったです。
[DVD(邦画)] 7点(2005-10-30 21:15:57)
17.  いまを生きる 《ネタバレ》 
キーティングは、生徒に何を強制しているわけでもない。彼がしていることは、生徒の内面とか、素養とか、情熱とか、方向性を引き出すこと。もっといえば、それを自分自身で確立することの重要性を自覚させること。だから、父親の命令にすべてイエスと言い続けてきたニールは、いざというときに「自分がしたいこと」が存在しないことに決定的に気づいてしまい、必然的に死を選ばざるをえなかった。見えなければ、模索を続けたまま青年期を終えることもできるのですが、先々まで走りすぎてしまったが故の悲劇です。そして、事の責任をとったキーティングは、自分の指導理念や技術にもまだ不足点があったという、ある意味では新たな道(目標)を見つけたからこそ、何も言わずに去ったのではないかと思います。そんなことも今頃になって分かってきました。また、今になって見ると、自分の中のニールは、トッドは、キャメロンは・・・といったことも考えてしまう作品でもあります。
[DVD(字幕)] 7点(2004-04-10 03:46:54)(良:2票)
18.  イマジン(2012) 《ネタバレ》 
視覚障害者施設の教師である男性(自身も視覚障害者)のお話。彼は、音の反響を駆使して、白杖なしで歩き回ることができ、それを生徒にも広めようとしている。そして作品もそこに一点集中している。彼らが外を自由に歩くとはどういうことか、何を「見て」いるのかを、地道に切り取っていく。授業風景の一つ一つの扱い方も丁寧である。と、中盤にかけてじわじわとせり上がり、さてこれがどうやって開花し着地するのか、と期待が高まるのですが、終盤は今ひとつでした。妙に長い港のシークエンスの怠さをはじめ、何か物語も完結せずに放り出されてしまった感があります。立ち上がるヒロインをトラム内から遠景で小さく捉えるファイナルショットの切れ味なんかは、良かったんですけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2024-03-09 15:55:07)
19.  イコライザー 《ネタバレ》 
何と、デンゼルがセガールになるとは思いませんでした。どんな演技でもできるデンゼルに、まさかセガールばりの完全無敵無双主人公をやらせるなどということは、畏れ多くて誰も考えなかったのでしょう。その最強最大の実力は、カフェの「彼は戻ってこない」の1シーンに凝縮して集約されます。もっともらしく登場し、「俺なら見つけられる」と決め台詞を発しながら、僅か数秒で出番が終わってしまった彼に、慰め賞をあげたい。わざとらしい危機に陥るとかでなく、あくまでも敵の残虐さと冷酷さだけで危険を煽るという割り切り方。ただあの敵ボス、途中からは実力発揮の場面が全然なく、むしろサンドバッグ状態になってた気も・・・。●クロエが途中からも何か絡んでくるかと思いきや、解決まで登場なしというのも潔い。ただ、ラストシーンは蛇足ですね。あれなら、更生した彼女をデンゼルが陰から見つめる、とかの方がよほどいい。タンカー爆発も蛇足。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-10-10 02:23:12)
20.  イエスタデイ(2019) 《ネタバレ》 
入口の時点で、もう面白くなることが約束されるかのようなフックのある設定。そしてその後は、予想できるコメディの王道を進んでいくわけですが、その中でも、「謎の老人2人」とか「生きていたあのお方」とか、話を一次元上に持っていくセンスが光っています。●ダニー・ボイルとリチャード・カーティスという取り合わせには、一体どうなるのかと思っていましたが、カーティスの脚本は、いつもどおりの安定度ですね。他方、ダニー・ボイル色はほとんどありません。何でこの仕事を受けたのかが不思議になるくらいです。●で、一番まずいのは、肝心の主演の彼が、演技もできてないし、歌も上手くないし、ステージでも別に格好良くないという点です。分かりやすく作品の足を引っ張りまくっています。一体誰がどうやってキャスティングしたのかと疑うレベルです。制作側は途中でまずいと思わなかったのか?●あと、小ネタで一番ウケたのは、主人公のタイトル提案場面で「ホワイト・アルバム」に対し「それは多様性の観点で問題がある」と切り捨てられるくだりです。さらっと毒が利いてるねえ、カーティス先生。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-05-18 00:15:01)
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