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あろえりーなさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 4669
性別 男性
年齢 41歳

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1.  インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
いやぁもうなんて言ったらいいんだろう。僕はこのシリーズではこれが一番好きなんだけどね。こりゃ理屈じゃないな。楽しさの根源というか、そういうのを持ってるよね、スティーブンは。例えば戦車と、車、馬の一連のシーン。最後に戦車は谷底に落ちますけどね。あの一連のシーンて、例えば子供が戦車のおもちゃと車のおもちゃを手に持って、なんの理屈もなく家の中のソファーとかテーブルとかを崖とか道路とかに見立ててびゅーんて走らせてどかーんとぶつけたり落としたりするじゃないですか。あれと同じなんですよね。まったく同じ、純粋な遊び心がある。だから子供のとき夢中になって見てたのも、そういうことなんだな、て。
10点(2001-07-24 17:34:00)
2.  インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
いやぁ、すごいよ。このスピード感、この面白さ。打ち明けちゃうと、僕はインディーシリーズ1000回以上見てると思うね。たぶん日本一インディージョーンズを見てる男だと思う。トロッコのシーンなんて最高でしょ。でっかい昆虫がいっぱいでてくるシーンも、猿の脳みそシーンも、吊り橋を切って戦うシーンも、最高だよほんと。
10点(2001-07-19 11:09:02)
3.  硫黄島からの手紙 《ネタバレ》 
スタッフロールにスクリーンプレイ、アイリス・ヤマシタという名前が書いてあるのを見て、私はてっきりこのお話は、その当時を知る日系のおじいちゃんが書いたものなのかなと思ったんですけど、後にメイキング映像を見て実は日系の若い女性だということを知ってとても驚きました。当時の資料を集め研究し、出来る限り史実に忠実にしたかったのだそうな。ストーリーとしての素晴らしさも去ることながら、その真摯な仕事ぶりに感心致しました。イーストウッド氏は「戦争で亡くなった全ての人たちは尊敬に値する。彼らの犠牲があって今の日本があるんだということを、忘れてはならない」と語っています。これこそがこの作品のテーマであり、メッセージなわけです。日本の領土で行われた初めての日米の戦い。そして第二次大戦において最も激しい戦闘の一つであり、日米双方に多数の死傷者を出したという。特に日本軍は2万名余りの兵士のうち、そのほとんどが戦死ししてしまったそうな。まさに玉砕覚悟の防衛だったわけです。栗林中尉の台詞に「 我々の子供らが日本で、一日でも長く安泰に暮らせるなら、我々がこの島を守る一日には 意味があるんです!」というのがありましたけど、本当にそういう思いで戦ったんだろうと思います。にもかかわらず、制作者側が言う様にあまりきちんと教科書で教えられていない。この国ではやれ戦争や自国の歴史ということになると、すぐさま右と左のイデオロギーの戦いに終始してしまう。過去に起こったことをそのまま伝える事、戦争で亡くなった方々に敬意と哀悼を表する事は、本来はイデオロギーを超えたものであるはずなのに。そりゃ確かに戦争は無意味だし、嫌なものだから記憶からなくしてしまいたいかもしれない。でも彼らの存在まで無意味にし、その思いまでなかったことにしたら、それこそ何の教訓も得てないし、自分で自分を卑下する様なものですよ。思想的に偏屈になるか、あるいはただの無関心かのどちらかに行く事無く、全ての日本の人々が彼らの存在と思いを知り、頭をたれるその日が来るまで、この作品の意義が失われる事はないでしょう。
[映画館(字幕)] 9点(2008-08-13 23:47:42)(良:3票)
4.  生きる
まさに対位法の映画。実に勉強になった。病院からでていく渡辺に車の慌ただしさ。辞表をだした女性との会話と学生の楽しそうな会話。葬式で泣く女性達と部下。対位法があちこちにあります。それによって映像的に、そして内容的に豊かな映画になるのでしょう。行政に対する意味合いも含まれています。死ぬことを意識し、理解することにより、精一杯生きられるのです。あの曲も印象的でしたが、夕日をみて「美しい」の言葉もよかったです。
9点(2002-04-19 19:17:37)
5.  生きてこそ
人の肉食べるのはかなりのインパクトがあった。
8点(2001-07-09 13:32:32)
6.  インディ・ジョーンズと運命のダイヤル 《ネタバレ》 
私にとってインディジョーンズは特別な存在です。たとえスピルバーグが監督を降板し、ハリソンがおじいちゃんすぎることがわかっていたとしても、 インディアナジョーンズを幼少時代から見て育った自分にとって、シリーズ最終作は観ないわけにはいきませんでした。 このシリーズは冒頭、パラマウントのロゴから別の何かにかぶさって始まるのですが、本作にはそれがなく、 「あぁ、D社のものになってしまったんだな」と大人のシグナルを見せられた感じがしました。 そして列車のシーンへと展開するのですが、若きインディへとデジタル処理されていて、この冒頭20分のアクションは比較的良かったなと思います。 その後も馬、トゥクトゥク、飛行機などありますが、ハリソンの走りの老体感を見る限り、一連のアクションを作り上げるのは相当大変だったんだろうなと。 もっと印象的なショットが欲しいなというのが正直な気持ちですが、現実的制約の中でここまで仕上げたんだということも伝わりました。 タイムトラベルものであることはある程度予想していたし、前作クリスタルスカルがあまりにぶっ飛んでいて耐性?がついてたせいか、 終盤30分の展開はそれほど違和感なく受け入れることができました。 ただ明確に不満な点が2つあって、1つは全体としてユーモアが少ないという点。このシリーズは、アクションとユーモアの融合による化学反応が醍醐味なのに、 本作は笑えるシーンがほとんどなかったように思います。2つ目は、死ななくてもいい人が度々殺されるという点。 ファミリーで楽しめる冒険活劇に、その死は必要なのか?と。多分この2つは、インディが「息子を亡くしマリオンと別居中」から始まり 古代ローマから帰りたくないという動機づけを強化するためにそうしたのだと思うのですが、終始「不機嫌な老人」というだけでなく インディシリーズの持つコアの要素としてここは引き継いで欲しかったなと思います。 私にとってのピークはやはりラストです。マリオンが登場した時点でウルウルしてしまったのですが、レイダースの例のシーンを 再現した下りに私の涙腺は崩壊してしまいました。製作陣による狙いが見え見えなのは頭ではわかっているのですが、 40年あまり経ってのこの2人による再現の懐かしさと甘美さ、自分の映画ファンとしての人生と重なり打ちのめされてしまいました。 最後にD社に一言。何年後とかに、キャラ変した人物で新シリーズ始動!みたいなことはやらないでください。 楽しいこともそうでないことも、終わってしまえば全ては良き思い出。それは人生も映画も同じなのです。
[映画館(吹替)] 7点(2023-07-03 09:32:16)(良:4票)
7.  1917 命をかけた伝令 《ネタバレ》 
ものすごく技巧的な映画でした。 全編ワンカット風の作品ということで鑑賞してみましたが、本当にどうやって撮ったのかなと思うシーンばかり。 よく見てると、ここでカット割ってるんだなというポイントが見受けられるのですが、 それにしてもそもそもなんのカメラで撮ってるんだろうとか、 ドローンみたいなので撮ってるのかなとか、そういうシチュエーションはやはり気になります。 演じている方々も、長いセリフ覚えてミスできないし大変だっただろうなとか余計な心配してしまいました(笑)。 ただ技巧的に凝ったハードに対してストーリーの方はそこまで心揺さぶられるものではありませんでした。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-09-06 08:32:52)
8.  いぬやしき 《ネタバレ》 
想像していたよりも良く出来ていて面白かったです。 ストーリー自体はヒーローものによくあるパターンで目新しさはないのですが、 主人公が木梨憲武扮する初老の男性というのが今までになく、ノリさんのキャラも相まってハマり役でした。 悪役である獅子神も、実に不幸続きなもんで彼の気持ちに肩入れしたくもなります。 CGの出来栄えもこれまでの邦画のレベルを超えていて丁寧に作られておりました。
[インターネット(邦画)] 7点(2020-08-17 14:47:40)
9.  イエスタデイ(2019) 《ネタバレ》 
良かったです。大停電が起きた後、ビートルズを知らない世界になるというこのアイデア。 そんでビートルズだけじゃ無くてコカコーラとかハリーポッターとかも抜けちゃっててそれが逐一笑えます。 ビートルズの名曲が数々披露されますが、そのシーンそのシーンにちゃんとぴったり合っていて、 見終わって「あぁやはりビートルズは偉大なんだなぁ」ということを再認識いたしました。 それにしても、おじいちゃんになったジョン・レノンがめちゃめちゃ似てましたね。 もし生きていたら本当にあんな感じなんだろうなと思った。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-05-18 19:11:33)(良:1票)
10.  イコライザー2 《ネタバレ》 
前作は観たけどほとんど覚えてないので、ほぼまっさらな状態での鑑賞。 クールなアクションでとても良かったです。デンゼル無双。 車内での格闘で、回るように撮るショットが印象的でした。 とにかく正義感の強い主人公で、マイルズとのやりとりが話に深みを持たしてくれてます。 悪い友達から引っ張り出して、魂の説得をするシーンが一番好きです。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-03-11 21:17:09)
11.  いい湯だな全員集合!! 《ネタバレ》 
当たり前ですが、みんな若いなぁ。そりゃそうだ、69年といったら月面着陸した年だもんね。 観ていて思いましたが、若い頃のカトちゃんは今の菅田将暉によく似ています(笑)。 実に破天荒な喜劇で、ケラケラと笑いながら鑑賞致しました。 長介さんをはじめとして、辛辣な口汚さが結構面白いですね。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-10-23 16:27:27)
12.  犬ヶ島 《ネタバレ》 
最初のキャストの面々で驚き。すごいメンツじゃないですか! よくもまぁこれだけの豪華キャストを揃えたなと。 実にきめ細やかなストップモーションアニメで、映像にもまた驚かされる。 特典映像見ると、数百の登場人物、膨大なセット。全部一から作り上げていて脱帽。 海の渦巻きや煙など、自然現象も全て何かしらの道具を使って表現していて、 本当にこだわりを感じさせてくれる。 あまりにもよくできた映像なので、そのまんま実写化してもいけそうだなと思っちゃって、 自分の頭の中で実写に変換して鑑賞したりしていました。 そしてこの独特のユーモア。テンポとノリ。なんかツボですわ〜こういうの。 ウェス・アンダーソンにしか表現できない世界観です。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-09-21 20:09:39)
13.  いとこ同志 《ネタバレ》 
先日鑑賞した「狂った果実」を思い出しておりました。内容的には似通っている部分もあります。 米映画だと、「エデンの東」を思い出した。こう言う、血縁関係にある人が片一方はうまくいって片一方はうまくいかない、 比較し、落ち込むみたいなお話は映画で見る分には実に面白いですね。 ある種の、人間の相みたいなもんじゃないですか。 シャルルはとっても優しい真面目な性格の人で、いつも穏やかに、そして自分の内面を表に出さないタイプ。 なので表面的には地味な映画ですけど、彼の気持ちになって見てると鬱憤が溜まっていったんだろうなと。 そしてワーグナーの音楽が鳴り響くシーンはその辺がピークに達していましたね。 溜め込んでいる怒りが、ひしひしと滲み出ておりました。 後半はお色気シーンもちょっとだけあって、59年の映画でこれだと当時の客は色めいていたでしょうね。 そして救いようのないラスト。とことんまで突き放しちゃう、これが当時のヌーベルヴァーグと言うことでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-11-21 18:52:29)
14.  インサイド・ヘッド 《ネタバレ》 
抽象化されて2Dになるとか、前半はなんともシュールな映画だなぁと思いながら見てたのですが、 後半からはグッとくるシーンが多くて、素敵な思い出が色あせてしまったりゴミ捨て場のところでヨロコビが途方にくれたり、 両親の思いとは裏腹にどんどんと心が死んでいくライリーとか、そして3人でぎゅっと抱きしめるラストとか、 どのシーンも目に焼きつきましたねなみなみ。そして自分の子供の頃の記憶が蘇ってきて、そういうのと重ね合わせて見て切なくなったり。 なかなか心揺さぶられましたよ。カナシミは必要なんだと。悲しんでいる時に慰めてもらったり共感しあえたりすることで、 より素晴らしい思い出に昇華する。いいメッセージです。誰かを慰めてあげたい!って思わせてくれる。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2015-12-15 22:02:47)
15.  インターステラー 《ネタバレ》 
相対性理論とか、事象の地平線といった題材をベースに一家の感動物語を作り上げるなんて大変だ思うのですが、まぁちょっと難しいなと感じるところも多々ありながらもそれなりに感動させられたというか、うまくまるめこまれた感じがします。感動ポイントは個人的に2点あって、1つは最初の星での数時間が地球での二十数年間で、自分の息子や娘が成長して父が亡くなってというビデオを一気に見せられるシーン。それから終盤の「幽霊」が父のことだとわかって、マーフが兄に告げるシーン。監督さんは、SFそのものにはそれほど興味がないみたいで、星の風景も地味そのものなんだけど、それでもおっと思われるシーンがちらほら。例えば筒型コロニーのクーパーステーション。5次元空間のなんともいえない光景。それから、長方形を3つつなげてできたみたいな相棒ロボットもユニークでしたね。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2015-04-10 23:12:38)
16.  一枚のハガキ 《ネタバレ》 
他の方も言われている通り、舞台を見ているような感じの作品でしたね。良くも悪くも、とても素直で直球な作りでした。それはすなわち、戦争がもたらす悲しさ、悲惨さ。その一点。新藤監督の最後の作品となりましたが、彼が映画で伝えたかったものは終始一貫してましたね。翻弄される人たち、特に友子さんにとっては実に痛ましいストーリーとなってるんだけど、でも単に悲しいだけの映画ではなく、ところどころ笑える、ある意味ではコメディのような仕立てにもなってるわけです。それはたぶん、戦争という過酷な経験に比べればそれ以外のことはたいしたことないんだよ、とか、あらゆる生き様において人間はとても愛らしい生き物だよ、とか、生きてさえいれば、必ずいいことあるんだよ、とか、そういうポジティブなメッセージを伝えたかったんだなと思います。友子さん役を演じるには、大竹しのぶではおばちゃんすぎるのでは?という気もするけど、なかなか若い人でこの役を出来る人はいなかったのかも。なんにせよ、新藤さんの遺作として、希望を感じられる結末であったのはとても感慨深いです。
[地上波(邦画)] 7点(2015-01-14 00:24:22)
17.  インポッシブル 《ネタバレ》 
2004年のスマトラ島沖地震による大津波で被災し、生還した一家の真実の物語。まずなによりも、津波が押し寄せてきて、ルーカスとマリアが流れる濁流の中で必死にもがくシーン。とってもリアリティがありましたね~。なんというか、自分もその惨状を追体験しているような気分にさせられました。2度の津波に襲われ、そして水中で身体が様々なものにぶつかる。そういう状況で、家族5人が助かったのは本当に奇跡ですね。脚の怪我や、飲み込んだなにかを嘔吐するシーンなど、けっこう痛々しいシーンもきちんと描いていて、より恐ろしさが伝わってくる。ルーカスもヘンリーも良い演技でしたが、やっぱりマリア役のナオミ・ワッツに拍手ですね。女優魂が感じられる。ヘンリーが必死に探しまわり、ようやく再会するシーンも勿論感動的ではありますが、それよりもルーカスが周りの人たちのために名前を集めて呼びかけ、他人の家族を再会させてあげたり、「それじゃだめだ」と男性が電話を2度貸してくれるシーンとか、そういうエピソードがぐっときます。いつも近くにいてそのありがたさに気づきにくい家族の関係、そして人々の善意、そういうものを再認識出来る作品でした。
[DVD(字幕)] 7点(2013-12-06 22:19:39)(良:1票)
18.  イルカと少年 《ネタバレ》 
とてもいい映画でした。 実話だというのがまたいいですね。  こういってはなんですが、アメリカという国の 懐の深さみたいなものを感じます。 尾を失って死にかけのイルカが、 人々に希望を与える存在になるまでには、 数多くの「寛容な心」が関係している。 主役の少年は、最初に立ち入り禁止の施設に 侵入するけど、「は~いここは部外者禁止ね~」 みたいに門前払いされてたら このストーリーは成立してないわけです。 お母さんだって、「馬鹿なことしてないで補習しなさい!」 みたいに息子が熱心にヘンテコな 施設に出入りしてることに理解を持たなかったら やっぱり成立しなかったし、義足制作者のおっさんも 「そんなのやったことないから出来ないよ~」なんて 話に乗らなかったらやっぱり成立しなかった。 11歳の子供が寄付を集めることに対して 施設の人の理解がなかったらお金は集められなかったし、 報道もしてくれなかったでしょう。 そして最終的にあの大富豪の理解も得られなかった。 全ては、寛容な心の繋がりが この奇跡を生み出してるんだってのがわかる。 逆に言うと、こういう感動的な奇跡というのは、 理解や共感の気持ちがなければ生まれないんだって、 そういう教訓を教えてくれてると思う。
[DVD(吹替)] 7点(2012-08-18 19:38:40)(良:1票)
19.  一命 《ネタバレ》 
三池監督はいつも彼なりのジョークを必ずといっていいほど入れるものですが、本作はそういうシーンもほとんどなく、相当な真面目路線で硬派に作った印象。これは最初から賞を狙っていたんでしょうねぇ。ライティングもすごく暗いので、人によっては見にくいという批判もあるかもしれませんが、個人的にはこの作品のテーマにこの黒を基調とした重々しい画が合っていたと思います。市川海老蔵の初主演時代劇ということですが、彼の歌舞伎的な言い回しのある演技もなかなか様になっていて格好よかったです。時代劇ではあるけれども、このテーマは現代にもそのまま通用するお話で、武士の面目と人の情けのぶつかり合いはなにかと考えさせられます。個人的には、そういう面目とやらの上っ面や空虚さを、もっと痛烈に描いても良かったかなと。一番印象深いシーンは、なんといっても序盤の千々岩求女の切腹ですね。見てるこっちもお腹痛くなるほどのリアリティ。直接かっ割いてるところを見せてる訳ではないんだけど、音がなかなかリアルで、観る者に「想像」させる巧さが光ります。そんなわけで、リアルな江戸時代を堪能出来たわけですが、それ故に終盤の竹刀を持っての100人切りみたいなリアリティのない展開はちょっと違和感を持っちゃう。この点は三池監督らしい展開なんだけど、前述したように彼の色を抑えながらやってるもんだから、それが中途半端に感じてしまう面も否めなかった。貧乏を描くトーンも、やや上品すぎるきらいがあったと思うし。しかしながら、良作である事は事実です。皆の演技も全体的に素晴らしかった。7点を献上。
[DVD(邦画)] 7点(2012-06-03 19:32:49)
20.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 
タランティーノの作品は、どうも自分には合わないものが多かったので、この作品も敬遠していたのですが、鑑賞してみたところこれがとっても面白くて驚きました。彼の作品では、正直一番楽しめたと思います。監督としての力量も去ることながら、脚本の出来映えに感心致しました。一応はグロいシーンもあるにはあるのですが、「キル・ビル」みたいに画的にそれを見せるだけの無味乾燥さとは違い必要最小限に抑えてある。そしてあくまでも「会話」が主役なんですよね。なんせ、ナチとユダヤ人、レジスタンスとの闘いですから、会話の一つ一つに緊張感があるわけですよ。その緊張感がありながら、なおかつユーモアを取り入れてる。ランダ大佐のキャラも本当に見事で、笑顔の裏に恐ろしさを秘めている。この緊張感とユーモアの両立というのがとても難しいんだけど、この作品は最初から最後までその両立に成功している。タラちゃん凄いや!自分とは合わないと思っていたのに、今後の彼の作品が楽しみになりました。
[DVD(字幕)] 7点(2012-02-27 21:08:12)
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