21. ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬
《ネタバレ》 前作未見です。レンタルの棚にいつ見ても無かった作品で、たまたま今回はあったので衝動的に借りてしまいました。 さて内容ですが、コメディにしたいのかアクションにしたいのか少しどっちつかずのところがあったように思います。前作を観てたらもう少し違ったのかもしれませんが、個人的には少しコメディ要素が少なかったように感じます。それが良いか悪いかは人にもよると思いますが。 しかしそれでも終盤スノーバイクで雪原を駆けるジョニー(=ローワン・アトキンソンさん)はクールでした。あれがあったから余計に上のような感想を持ってしまったのですが、意外と真面目なアクションをさせても良いのかもしれない、と。中盤、必死で逃げる悪党をクレーンやらエレベーターで平然と追い詰めていくシーンも面白かったですし、けっこう良作だったと思います。 しかし最近自分のコメディを見る目線が厳しくなったように感じる。どうしてもコメディ作品に7点以上を付けることが出来ない。この殻を破ってくれる作品が出てくることに期待。 [DVD(字幕)] 7点(2013-02-09 09:33:59) |
22. G.I.ジョー(2009)
《ネタバレ》 「この映像、かなり刺激的」というキャッチ・フレーズ通り、刀アクションのシーンや『イレイザー』ばりの銃撃シーン、そして個人的にはパリの街中で展開されるハマー→スーツ→バイクの追跡シーンが一番テンション上がりました!!あのスーツ着てー!!!(笑) 当初から映像やスカッとするような爽快感に期待していたということもあり、ストーリーのチープさはさほど気にならず。ある意味予告編で期待させられたまんまの映画で良かったと思う。ただ、エッフェル塔の破壊を止めようとするシーンは、予告編で結果がわかってしまっていたので少々興ざめ。てか、予告編見せすぎだろう。 日本のシーンがチラッと出ましたが、言語や風景がむちゃくちゃでやっぱり日本人としては「えっ??」と思ってしまいます。それだけ諸外国に対して「日本」っていう文化の浸透がうまくいってないってことなのかな。インターネットや漫画等のメディアから得られる知識で日本を語ろうとしたら、何人かは確かにあんな風に考えててもおかしくは無い。外国人の日本観を問う前に、日本人側も何かしら改めるべき点はあるんだろうな・・・。 キャストはリップコード役のMarlon Wayans さんが良い味出てました。ちょこちょこコミカルに立ち回っていて、しかも固い女性を言葉巧みに口説き落とすと(笑)イ・ビョン・ホンさんは過去の回想シーンがちょっと蛇足感。無くても良かったと思う。ただの殺し屋であってくれれば良かったのに、特にストーリーの軸には絡んでこない回想シーン見せられても、本編の話しとつなぎが悪くなるだけな気がしました。 そんなに長い映画でもないし、娯楽映画としてはかなりオススメです☆ [DVD(字幕)] 7点(2010-01-07 10:26:36) |
23. 16ブロック
《ネタバレ》 一度目は途中で寝てしまいましたので、改めて先日鑑賞した上でのレビューです。初回が中途半端だったとは言えさすがに二回目ともなると内容の理解もスムーズにいけて良かったです。 さてその内容のほうですが、刑事ものドラマとしてはとても面白いものだったと思います。おそらくは過去の不祥事のために自暴自棄になっている刑事ジャック(=ブルース・ウィリス)、同様の不祥事をある意味では肯定しながら今なお汚職を続けるフランク刑事(=デヴィッド・モース)。同様の事件に関わりながらも全く正反対の結論を出した二人が、期せずして新たな汚職事件に関わるとき物語は動き出します。 タイトルに対してツッコミをするなら、『16ブロック』というのはこの映画には合わないですね。当時『60ミニッツ』とか『24』とか数字をタイトルに持つ映画が多かった背景もあるかと思いますが、物語において大した意味を持たないものを主題に持ってくるのは正直どうかと思います。宣伝もそれに準じたものになっていただけに、それを期待して鑑賞する人にとっては致命的だったかもしれません。そんなことを意識しなければ充分楽しめる刑事ドラマです。 あと、エディのイントネーションは耳障りですね。寡黙なジャックと対比的に描くための表現の一種なのでしょうが、ちょっと聴覚的にしんどいものがありました。 そんなマイナス要因はともあれ、キャストは魅力的なものだしバスジャックのシーンも良かったです。特にエディがおびえる女の子に話しかけながら場を和ませるシーンは観ているほうもどこかホッとする気がしました。個人的に好きなキャストですが、デヴィッド・モースは悪役でも良い役でも名俳優ですね☆なぜ今までに一度も助演男優賞にノミネートすらされてないのかが大変疑問。せめて彼をノミネートしない限り私は今後もオスカーの審査員を信用できないでしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2009-10-21 17:34:55)(良:1票) |
24. シャレード(1963)
《ネタバレ》 某映画の11人組の泥棒達があっさりと1億5000万ドルをかっさらうこの時代に、25万ドルって・・。いや実際大金っちゃあ大金だし、ドルの価値もこの映画の時とはだいぶ違うんだろうけど。なんかそういう最近の映画とのギャップのせいかすごくちっぽけな争いをしてるように映ってしまいました。 しかし、ホテルを舞台にしたこのミステリー調の感じはキライじゃないですね。1963年の映画とは思えないぐらいプロットが面白い!またその時代特有のシュールさ(なぜかよけない水鉄砲など)もあったり、観ていてなんか和みます。 キャストで気になったのはジェームズ・コバーンですかね。どうしても「荒野の七人」で活躍したあの紳士なナイフ投げを思い出してしまいます。まさかこんなたまたま見つけたような映画に出てるとは思わずちょっと感動でした☆「あんたこんなのにも出てたんかい!!」みたいな(笑) 映画ってこういう発見も面白いですよね。 7点(2005-01-10 20:41:24) |
25. シルミド/SILMIDO
《ネタバレ》 確かに684部隊を作った大元の上層部の身勝手さは、見ていて気持ちのいいものじゃありませんでした。が、オレは彼らの行動は正しかったとも言えると思います。彼らにしてみれば684部隊のことは国民のためにも隠しておくべき事だったのでしょう。考えてもみてください。もしいきなり今この日本に「何年も前からブッシュ大統領を暗殺するために訓練してきた部隊があります」と言われたらどうなると思いますか?当然世間はうろたえるでしょう。さらに「その部隊が脱走し○○県に入ったと思われます」なんて報道が流れたらどうですか?もう混乱するどころでは済まないかもしれません。その存在を隠そうとした事についてはそれが最善の選択だったと思います。存在を抹殺という形で隠そうとした事はいけませんが、ある程度は国民のためを思っての行動だったのだと思います。もし684部隊の望むように金日成を殺しに行かせたら国家情勢が悪くなるのは当然だし、最悪再び南北戦争になる可能性もあります。そう言った点では、上層部の決断も仕方ないものだったのではないでしょうか。力のやり場が無いのならボクサーとしての道を紹介してあげるとかもよかったかもしれませんね。この映画は軍上層部に対しての批判的映画として描かれているように思いますが、少しは彼らの葛藤も考えたものにして欲しかった気もします。彼らの中には、国民のためを思って行動した人間もいたはずなのですから。どんな場合にしても、一方の側の考え方だけだと何でもかたよってしまいますから。 7点(2004-11-18 22:51:21)(良:1票) |
26. ジュラシック・パーク
《ネタバレ》 名前だけは知ってるけど見たことはないって映画が結構誰でもあると思うんだけど、オレにとってはこれがそのうちの1本でした。 もう10年以上前の映画なんで実は映像にはあんまり期待してなかったんだけど、これがなかなかきれいだった。10年前の映像とは思えない! そしてストーリーの方もよかった。たんなるモンスターパニックで終わらない所がまたおもしろい。ちゃんと恐竜との遭遇に心を沸き立たせる子供達と子供心に戻る大人の気持ちも出ていたのがすごく新鮮だった。 7点(2004-02-01 19:41:18) |
27. シーサイドモーテル
《ネタバレ》 山奥にある「シーサイド」モーテルに宿泊する人々を描いたコメディ映画。バラエティ豊かなキャラとストーリーが絡まって、意外と面白かったです。各部屋ごとのエピソードはそんなに深く絡んでいるわけでもなく、でもコメディとしてはそれくらいのさらっと見られる感じで良かったです。個人的に一番ウケたのは部屋の前を男が5人連続で通るかどうかの賭けのシーンでした。あらかじめオチが分かっていても面白かったですね。 山田孝之&玉山鉄二エピソードが好きかなあ。他の部屋の話もそれぞれに良かったんですけど。一番要らないのが高級旅館行く行く詐欺男のエピソードでしょうかね。 「インチキなものでも本物になることもある」っていうのは考えさせられました。 [インターネット(邦画)] 6点(2021-10-12 18:25:25) |
28. しあわせの隠れ場所
《ネタバレ》 英語がなかなか難しい映画だったな。。。みんな喋りが速い(苦笑) ストーリーの方もあまり日本ではなじみのないもの。恵まれなかった黒人の男の子を引き取る白人家族。"Big Mike"と呼ばれる彼は初めこそ誰も信用せずほとんど口を利かないが、徐々にLeaさんの熱にほだされ心を開いていき、やがてアメリカンフットボールで大成していくといったあらすじです。 実話で、なので余計に日本になじみのない文化の話というせいか、どうも途中までしっくりきませんでした。大雨の中トボトボ歩いている少年が心配になって、聞けば住む家もないと言う。そんな男の子をとりあえず一晩泊めるのは百歩譲って分かるとしても(←この時点でだんなのSeanも「一晩だけだよな?」って若干引いてたし)、その後彼に部屋を与えたり、ましてや車を買ってあげるなんてちょっと自分の感覚では理解しきれない、というのが正直なところ。Leaのセレブ仲間が「あなたのとこには年ごろの娘もいるのにそんな男住まわせて本当に大丈夫?」って言いたくなる気持ちもすごく良くわかる。 でもまあ、正式に家族として迎え入れてってところからはもうこれは他人がどうこう言うことではない問題だなとも思いました。経済面・タイミング・家族、本人の気持ちの余裕など、それぞれの条件が「イケる」となってその判断に達したんならそれでいいじゃないか、と。そこからは良い意味で第3者視点でこの映画を楽しめました。 あと個人的には「黒人だから」差別されるっていう感覚はよくわからないんですが、肌の色は関係なく、ちょっと自分に話しかけてきた女性をすぐに"bitch"などと言ったり性的な発言やからかいなどで卑しめてくる人たちがたまたま「黒人」に多いとしたらそれは差別ではない別の問題だと感じます。 『デンジャラスビューティ』もそうでしたが、Sandra Bullockさんはキビキビと動く女性の役がピッタリ来ますね。特に今作はそういう面が強い女性を演じていて、はまり役だったと思います。 アメフトやバスケもそうですが、アメリカのスポーツって体格のアドバンテージってでかいんだなと改めて実感。 [DVD(字幕)] 6点(2021-01-06 01:45:41) |
29. 忍 SHINOBI
《ネタバレ》 漫画『バジリスク』をベースに鑑賞すると痛い目にあいます。まず弦之介が漫画と比べてチャラ過ぎる。女のことばかり考えて、「オレが頭だ!従え!!」とわめきちらすなど、漫画のほうのカリスマ性溢れる弦之介からは遠すぎる。弦之介と朧の瞳もだいぶ漫画とは違ってますね。朧なんか、無敵すぎやしないか。 実写なので漫画みたいにはいかないとは思ってましたが、キャラの性格まで変えて欲しくはなかった・・・。ぶっちゃけ、原作どおりに作る気が無いならキャラの名前とか使わないで欲しい。 でも別物の忍者映画として見ればそこそこ楽しめました。 [DVD(邦画)] 6点(2011-03-14 17:02:48) |
30. ショーン・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 もっとコメディコメディしてるかと思ったんですけどそれほどでもなかったですね。一番笑ったというか、ちょっとにやっとしてしまったのは居候の太ったにいちゃんと一緒に養父を殺しに行くプランを何度も練り直してる場面でした。あとは、周りのゾンビを完全無視で普通に店にショッピングしにいくシーンとかかな。でもその他は中途半端なホラー映画になってましたね。てゆーかホラーと言えるほど怖くもないし、コメディと言えるほど面白くもないし。まさに中途半端。ラストも別に笑えなかったし。 『ドーン・オブ・ザ・デッド』のコメディ版なのはタイトルからも一目瞭然なんですが、それとパロディってるシーンとかも全然なかったし、製作スタッフのやる気のなさが伝わってきますね。ずっと期待してただけにショックもけっこうでかかったです。まあ明らかに『ドーン・・・』のパロディ映画を装ったB級コメディだし、こんなもんだと思えば充分楽しめたかな。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-02 00:55:13)(良:1票) |
31. 白いカラス
《ネタバレ》 「ホプキンスファンとしては見逃せん!」と思って観てみたわけですが、あかんかった・・・。いつもの不思議おじさんを演じていたあのホプキンスはどうした!?老獪なイカレ博士や黒覆面で颯爽と現れたあのおっちゃんはいずこに!?この映画のホプキンスは人間的すぎてホプキンスらしさがほとんど感じられませんでした。ホプキンスらしさと言うのはオレにとって、常に何でも知ってるような感じですごく不思議な雰囲気を漂わす、そんなホプキンスの事です。それが卑語を使ってクビだとか、バイアグラだとか、今まで底の見えなかったキャラクターをたくさん演じてきたホプキンスが初めて底の浅い人間を演じてきました。しかも痛いのがあんまりはまってなかったこと。「あんなにうろたえたりむやみに切れたりするホプキンスなんてホプキンスじゃない」なんて言いたくなってもそんなこと本人や監督には知ったこっちゃないんでしょうが。映画のテーマはとても興味深いものでした。この映画の原題"The Human Stain(ヒトというものの汚れ)"ってある意味日本にも通じる事だと感じました。アメリカで肌の色による差別が深刻だったように、日本でも部落差別が深刻でした。両方に共通して言えることは、どちらも本当につまらないことだということです。結婚寸前で黒人の親を見たとたん振られるところなんかモロですよね。映画の中で、若かりし時のコールマン(=アンソニー・ホプキンス)が大学入学の際に記載していた用紙に人種を書く欄があったこととかも衝撃的でした。実際アメリカでは過去にあんな用紙があったんでしょうね。それで何を判断したかったのか、ほんとバカらしいですね。。でもいくらオレが「馬鹿らしい」といっても当時の人達にとっては「馬鹿らしい」ということはわかっててもどうにもならないものだったんだろうと思います。そういう過去を伝えるツールとしてこの映画は良かったと思います。 6点(2004-12-20 22:46:56) |
32. 白ゆき姫殺人事件
《ネタバレ》 最近こんな「〜殺人事件」というシンプルなタイトルの映画や小説をとんと見てなかったので、ある意味新鮮な気持ちで鑑賞できました。観る前はもっとこう、何人もの容疑者がいて誰が真犯人なんだろうって感じで進むストーリーかなって思ってたんですが、少し違いましたね。 話の展開は今っぽく、Twitterで色々呟くTV局契約社員の赤星が一応主役のような立ち位置。他人のプライベートとか個人情報を平気でつぶやき、案の定破滅する。赤星だからRED STARとか、安直すぎるだろ。本筋とは全然関係ないが、綾野剛さんってこういう役あんまり似合わないな。 あとは、やはりSNSとか報道ってやっぱり安っぽいなあと感じます。当事者でもない人たちが上っ面だけで事件やその関係者を語るのは見ていてとても醜い。さらにいわばつくりものである映画のそれは、リアリティすら薄く滑稽ですらある。自分は特に、ワイドショーとかその中で語るコメンテーターとかはひと通りどうでもいい存在と思ってるので、そんな人たちにいいように踊らされてる人たちも信じられない。よくほとんど知りもしない人の事を悪辣に語れるもんだ。 もっとミステリ要素の強い作品なら好きだったかもしれません。あくまで個人の好き嫌いの範疇での評価なので、あしからず。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-01-23 23:43:27) |
33. ジーサンズ はじめての強盗
《ネタバレ》 コメディにしたいのか、シリアスな社会派ドラマにしたいのか、どっちも考えさせられてどっちにも感情を入れにくいストーリーでした。 この映画では銀行が一番の悪で、だからジーサンズはこの銀行に報復するために銀行強盗を企みますが、銀行は一応ちゃんとリスクも説明した上で貸し付けたと主張している。認識能力の低いお年寄りにわからない単語を並べ立てて上手いことだけ言って有耶無耶に貸し付けた可能性もありますが、そこまではこの映画からは分かりません。銀行員が悪意を持って騙そうとしたかもしれませんし、ちゃんと説明を受けたのに借りて側が「そんなの聞いてない」と、駄々をこねてるだけかもしれない。つまり、どっちの味方にもなれない。 個人的にはむしろ、何十年も勤め上げた自分の会社が、仕組みが変わったからとそれまで支払ってきた年金を全て無かったことにしてしまう、この会社の方がより社会悪で制裁対象なのではと思ってしまいました。この会社の金庫盗めばよかったのに。 あと、ジーサンズそれぞれに大切な家族や恋人との描写があるにも関わらず、盗みを働いてそのお金ではい幸せ!と言われても釈然としないですね。それこそルパン三世のように、盗みを働く相手がとびっきりの悪者とか、そのお宝を悪用されたら世界が滅びるとか、そういう展開なら受け入れやすいのですが。上述の銀行とのやりとりや、結局我欲で強盗してしまうところがエンターテイメントとして少しきつかったですね。あの可愛い孫娘たちが、祖父が犯罪者だと知ったらこの話は全く違うテイストに変わってしまいますよね。そこを無視して楽しむことはできない、難しい映画でした。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-08-22 21:43:37) |
34. ジャケット
《ネタバレ》 タイトルは原題も邦題も『ジャケット(The Jacket)』でしたけども、個人的にはあの話の展開なら『The Drawer』のほうがいいのでは??と思いました。拘束具そのものよりあの死体入れのほうがより意味のあるアイテムだと感じましたので。 さて内容のほうは、ある戦場で重傷を負った男がその後精神を病み、精神病院へ入るという始まり。その病院内で「治療」として拘束具を着せられ、死体安置所用のロッカーのような場所に押し込められるスターク(エイドリアン・ブロディさん)ですが、そこで打たれた薬のせいか何なのか、1992年から2007年の未来の自分へタイムトラベルするという物語。1992年時点で出会った女の子の2007年の姿にも偶然出会うわけですが、彼女の荒れ果てた暮らしを見て過去をどうにか変えようと思う気持ちがスタークの中に生まれます。そしてそのために奔走するという物語。 はっきり言ってタイムトラベルに入るまでは、抑揚のない且つ暗~いシーンが続きます。タイムトラベルからは話に彩りがつき、テンポもアップしてきて面白くなりますが、まあそこからの展開は映画に慣れた人なら予想の範疇ではないかと。ラストの死に方にはびっくりしましたが。地味すぎ・・・。 しかしキャストの割には本当に地味~な映画でしたね。正直なところ、キャストでレンタルした映画だったので、エイドリアン・ブロディさんはともかくキーラ・ナイトレイさんが出てここまで地味な仕立てになるとは予想外でした。 [DVD(字幕)] 5点(2012-11-07 09:48:30) |
35. 実験室KR-13
《ネタバレ》 やっぱりアメリカではこういう実験ってあるんですかね。心理学的実験とか薬物実験とか。そういうの総称して"治験"なんでしょうが、いやはや恐ろしいものです。映画の出来はどうあれ、こういう実験があっても自分は絶対に志願するまいと強く思いました。治験の報酬相場が一日拘束で70~100ドルくらいって言ってましたが、自分なら間違っても報酬250ドルくらいで「ヒュ~♪」とか言わないであろう。実験の度合いにもよるが、5万は欲しい。 映画の感想と言うより治験に関する興味を引き立てられるような内容でした。まあつまり、映画自体はあんまり記憶に残らなかったと言う事なんですが。 「本当にこんなことをしてるのかもしれない」と思わせるような要素がもっとあれば、観てる側にも緊張感が伝わるのですが。 [DVD(字幕)] 5点(2011-03-08 13:57:04) |
36. 13日の金曜日(1980)
《ネタバレ》 うわっ、ケビン・ベーコン出てた!てゆーか俺の中で勝手にジェイソンって全作品例のマスクをしてるもんだと思ってた。まあこうゆう感じのホラーって「スクリーム」みたいに犯人って判明してみりゃ「おまえそんななりで今まであんな犯行できたんかよ?」って思うもんですけどね。たくさん続いてるシリーズの一番初めのやつって思って期待して観たけどけっこう普通でしたね。普通なりにやっぱ5点かな。 5点(2004-03-27 23:32:48) |
37. ジャンヌ・ダルク(1999)
この映画は女性の強さをとても強く表現してくれています。周りの人間が彼女に引っ張られていったりして、男より男らしかったですね。 でも終わり方が自分的にとても残念で、5点が精一杯でした。ほんとに内容のいい映画だと思うんですけね・・・。最後のほう、ジャンヌを批判しだす人たちに強い憤りを覚えました。そのせいかも。でも逆に言えばそんない感情移入するぐらいうまい映画だったって事かな。ちょっと気分が暗くはなるけどお薦めはします。 5点(2003-11-09 00:37:55) |
38. ジャックと天空の巨人
《ネタバレ》 こういった類のファンタジー映画で細かいこと考えるのは本来なら趣味ではないんですが、なんか今回は色々引っかかった。 まず、これは別にこの作品に限ったことじゃないんですが、なんで洋画では人間と別世界に住む生き物っていつもこういう描写なんでしょうね。やれ「くさい」だとか「不潔」だとか・・・。鼻くそをほじって食べる巨人もいたりして、はなっから観るものに嫌悪感を持たせようというのがありありと伝わる。こういうファンタジーで見せるなら、どうせならもっと清潔で、自分たちなりの誇りがあって、まっとうな信念の下に闘う巨人たちを見てみたい。こんなんなら、「いかにも汚らしい外敵がやってきたからぶっ殺してやろうぜ」っていう本当にレベルの低い争いでしかない。巨人たちがそこまでして地上に降りたい理由も良くわからんし、そのへんもっと掘り下げて欲しいな。 あと、巨人VS人間とのバトルが思いのほか終盤でようやく始まることに不満。残り30分くらいになるまではずっと空の島で主人公たちは潜入工作。それこそ「モンハン」みたいなのを観れることを期待していた私はけっこう肩透かしを喰らいました。 そしてそのバトルの中でも気になったのは、巨人達と人間が城門の橋げたを下ろす争いで異常にいい勝負をしていると言うこと。いやいやあのサイズ差があったら無理でしょ!!巨人たちは火のついた大木をゆうゆうと何十メートルも投げられたりするのに、それだけ考えても巨人一人に対して人間50人いても足りない計算なんですが。力比べなんて論外。 上述したように、「モンハン」のように人間が色々武器を駆使して巨人を倒していくようなバトルを期待していた者としては残念な作品でした。 こんな期待をしていない方々には普通に楽しめる作品なのではないかと思います。レビューはいつもそうですが、個人的な意見ですのであしからず・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2013-09-02 21:24:32) |
39. ジェニファーズ・ボディ
《ネタバレ》 まあ・・ある意味予告編どおりの内容。私はたいてい予告編とのギャップがありすぎる映画は評価が低くなります。これは予告編どおりだったのだが・・・。なんだろ変な残尿感。 タイトルから、もっとセクシー路線だったり露出とかを期待してましたがその辺がイマイチだったのも残尿感の理由だろうか。「凶暴で残忍ながらも妖艶な化け物」っていう雪女の欧米バージョンみたいなのを期待してたのに。ジェニファーよりむしろニーディに主観をあてた展開だったので、それも原因か。ぶっちゃけジェニファーが何で人食いの化け物になったのかなんてどうでもいい。視聴者目線では物足りない映画だったと思います。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-15 12:05:56) |
40. シャッター アイランド
《ネタバレ》 そもそも上映前の錯覚や謎解きに関する説明が蛇足である。と言うのはおそらくほとんどの人がそう感じたと思います。「どうやって女性患者は密室からドロンしたのか」とか純粋に推理ものとしての魅力はたくさんあったのに、終わってみれば予想できたオチ。推理ものと言うより、どんでん返し系の映画。そういう意味ではPRからして失敗。映画を語る上で個人的に思うことなんですが、「予告編とかけはなれている映画はそれだけで失敗である」と考えています。やはり期待していた内容と大筋からして全く違うのであればまず戸惑うし、なかなかストーリーにも入っていけないですよね。 ストーリーの評価はと言うと、予告編との誤差って言うこともあるし、やっぱり微妙ですよね。あのラストは正直予想できた。エドワード(=レオナルド・ディカプリオ)が職員用の白衣に着替えたあたりから、だんだん彼がリアルに施設の患者に見えてきて・・・。謎解きと言うより「あぁやっぱりね」といった感触です。 話の進め方も、ところどころ極端に奇抜な回想シーンが挿入されて、そのたびに話の展開を忘れそうになります(ただ私の物覚えが悪いだけ??) キャストも良かったし、世界観はミステリー調で好みの感じだったのに、残念。 [映画館(字幕)] 4点(2010-04-19 18:17:57) |