21. 007/ゴールデンアイ
全体としては及第点。街を戦車が走ってボコボコ家やら車を潰していくシークエンスは、不謹慎ながらも爽快。ブロスナンボンドは今までのボンドより優等生って感じで、品がいい分、けっこうなカッコつけにも感じる(なんならTV吹き替え版の声までキザ)が、これはこれでいいと思う。ただ、シナリオがなんだかパッとしなかったり(悪役の意図が今ひとつ)、ボンドガールの方は美人なんだけど印象が薄かったり。ショーンビーンは悪役だけどカッコ良かったです。ファムケ・ヤンセンは「X-メン」の時と全然違うけど上手いなーと思いました。しかしオナトップってスゲー名前(笑)007シリーズはもっとカッコいいテーマソングをバンバン使っていいと思います! [地上波(吹替)] 6点(2009-01-19 09:56:37) |
22. 脱出(1972)
《ネタバレ》 きっと地元の人間は、山にならず者の2人組がいる事を知っていてどこかで煙たがっていた。だから、事件後に戻ってきた3人の様子に様々な矛盾を感じながらも見逃してくれたのかなという気がしてなりませんでした。 近々ダムになるのを惜しんで渓流くだりを楽しむ4人に突如襲い掛かった不幸。そして、結果として起きてしまった殺人事件。この恐怖は「我々もいつ不幸にして巻き込まれるかわからない」という意味で強烈にリアリティを感じました。しかも仲間4人は誰1人無傷ではないのが恐ろしい・・・。 でも映画に最後の最後まで期待してしまう私は、例えば埋めた死体が流れてくるとか、殺したやつの相方が襲ってくるとか、もう一ひねりを求めてしまいました。どっちみち後味悪く終わらせるなら「ええ??」という展開を見たかったかなあと思いました。 たくましいながらも中盤でケガをしてしまうバート・レイノルズ演じるルイスと、頼りないながらも中盤から仲間を引っ張るジョン・ボイト演じるエドの対照的な姿も印象的でした。 [地上波(吹替)] 6点(2008-08-06 11:41:13) |
23. TAXi3
TVでかかっていたら無難にそこそこ楽しめる作品です。主要キャラクターのノリは相変わらずだし、くだらないけど面白い。でも前作までのスピード感や爽快感は削がれてしまい、ネタ切れの雰囲気は否めませんでした。雪上とかそういう感じではなく、普通に街中のカーチェイスを毎回やってくれた方が面白いと思いますけどね。リュック・ベッソンがこんなベタな展開を脚本してることに1番ビックリです。スタローンの出オチは一体どんな意味があったのか・・・。 [地上波(吹替)] 6点(2007-08-27 14:02:48)(良:1票) |
24. ダーク・ウォーター
ジャパニーズホラーのハリウッドリメイクと言えば、おどろおどろしさを省いて「ワッ!」と驚かすような残念な変更が多いが、この作品は良くも悪くも忠実でした。「仄暗い水の底から」を観ているとオリジナルと展開が同じで、読めてしまう部分では恐怖は更に半減しますが、皆さん仰るように、幼少時に親の愛に満たされなかった母が主人公の「母性愛」の哀しいドラマとして見ると中々よくできています。黒い水がボコボコっと出るシーンはオリジナル共々恐怖。個人的には便所がつっかえて汚水が逆流してきた過去のトラウマを思い出してしまいます…。ただこの作品にティム・ロスは出演する意味あったのかなー?最後は悲しいけど感動的でしたね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-03 11:03:59) |
25. ダーク・エンジェル(1990)
《ネタバレ》 キャストも内容もしょぼしょぼなのに、一応の起承転結を見せるB級アクションの王道で楽しかった!!まさか小学生でも予想がつくような、あの宇宙人の注入針を自ら刺されて自滅という展開におくちアングリながら、ムダに金かけてる爆破の威力と共に愛すべき作品となっていました!あのCD型の凶器の正体も一切明かされず、理屈なんぞは不要なんだなと再認識。この頃からドルフ・ラングレンはカッコいいです!しかしアメリカ映画って、ムチャクチャやって謹慎とかになる刑事が結局ムチャやって解決させてしまう作品ばっかりですね(^^; 一応書きますと、ジェシカ・アルバ嬢の同名ドラマとは何も関係ありません。 [地上波(吹替)] 6点(2006-09-13 00:48:09) |
26. タッチ(2005)
《ネタバレ》 まず原作の漫画は、愛蔵版で15冊にもなる長編の作品で、しかも感動の場面が随所に散りばめられているので、2時間の尺の映画にする時、どこを切り取って描くかがまず難しかったと思います。「NANA」のようにまだ続く前提で途中までで一応終わらせるか、もっと長編にして人物描写を丁寧にするか等、色々選択肢はあったと思いますが、この作品は原作15冊分の物語を2時間に凝縮しました。それなのでどうしても駆け足的な内容かつ、上杉兄弟と南がそれぞれを想う気持ちや細かなプロセスを描くまでの余裕は無かったと思います。また恐らく原作のファンで、この映画版に大満足という人は皆無に等しいと思います。でも褒めてあげたい点も沢山あります。斉藤兄弟の上杉も(特に弟は髪型も似てた)頑張っていたし、長澤まさみちゃんの浅倉南も、快活でありながら二人を慕うキャラを体現していて好演だったと思います。ただもう少し和也は南の事に関しては達也に対してムキになる部分が強くても良かったし、達也も野球部に入って弟の遺志を継ぐまでの心理描写とプロセスに時間をかけてもいいかなとは思いました。でもこの映画化はチャレンジだったと思います。20年前に大ヒットした作品を実写で作るのは勇気が要ったでしょう。細かな不満は言ったらキリがありませんが、出演者とスタッフの作品を大事に作ろうと思う気持ちは伝わってきたので、6点を献上します。 [地上波(邦画)] 6点(2006-08-26 18:15:50)(良:1票) |
27. ダンテズ・ピーク
「ボルケーノ」より前に観たので、このスケールでも結構ハラハラドキドキして観ました。マグマの上を車が走ってて火が付いてしまうシーンは作り物と思ってても怖かったですし。あとこの映画の火山灰は大量の古紙から作ったものと聞いたのですが、鑑賞後に聞いて良かったです(笑) [ビデオ(字幕)] 6点(2006-06-16 11:35:09) |
28. ダンケルク(2017)
戦争映画にしては映像が綺麗すぎる。それゆえにリアルさが無い。 感情移入できるキャラクターがいないのはともかく、ただでさえ説明の少ない映画で陸海空を交互に見せていくのがあまり構成として活きていない気がしました。 ハンス・ジマーの音楽も観客を煽る演出には一役買っているもののサスペンスチックでミスマッチかつワンパターンに感じる部分も多々あり少々不満。 ノーランというだけで私も見る前に勝手にハードル上げている部分あって悪いですが、どうせ戦争映画を撮るならもっと人間くさくて血なまぐさいシチュエーションを切り取ってほしかったかなと思いました。 唯一リアルだった水に溺れかけるシーンは息苦しかった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-09-05 18:09:00) |
29. TAKESHIS’
これは感覚で観る映画ですね。つまり難解だ、理解不能だと言われますが、初めから理解されようと思ってシナリオを書いていないし、小説ではなく映画だからこそ完成できる断片ぶりだと思います。むしろ無意味な作りに意味を持たせたかった狙いのある作品ですね。お得意の拳銃乱射等の暴力描写もある中、所々にたけしらしい笑いを入れてみたり、エロを交えてきたり(でも俺に言わせれば京野ことみは脱ぎ損)。リンチの「イレイザーヘッド」に近いような監督の脳内の投影という印象もありますが、時間軸の交錯、夢オチ等色々混ぜてきているので、作品の断片部分に北野武の色を掴めるか、感じられるかどうかという作品だと思います。よく言えば実験的ですが、悪く言えば限りなく独りよがりにもみてとれるギリギリの作品です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-08-12 17:44:12) |
30. タイタニック(1997)
今更って感じですが観返しました。やはり前半のエピソードが長すぎますね。あと40分位は削れたのでは?恋愛の部分と悲劇の部分をパニック描写を描きつつ並行して演出すると、どうしても3時間を越えてしまうのでしょうけど。でもこの作品は、オスカーでもスタッフが賞を総なめにした事とは反対に、役者は1つも獲っていないですね。(ノミネーと2つ止まり)ここに表れているように、この大きなプロジェクトをそれなりの形に仕上げた製作者サイドの頑張りは評価されるべきだと思います。尤も悲劇のタイタニック船ありきの登場人物達だから船が目だって当然と言えば当然ですけどね。個人的にはヒロインがもう少しスレンダーで、かつディカプリオのキスにもう少し品があれば尚更良かったんですが…。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-06-19 18:03:10) |
31. 太陽は、ぼくの瞳
《ネタバレ》 「運動靴と赤い金魚」のような小さな感動を求める映画ではなく、生の厳しさ、残酷さを訴えかけられる作品。最後の物悲しさは何ともやるせない。天に召されるという言葉を聞くといつもこの映画と「汚れなき悪戯」を思い出す。子供の立場で観ると「むごい親だなあ」と思うけど、父親の立場で観ると判らないでもないような不思議な感覚に陥る。しかし双方の感情を決して観る側に押し付けないマジッド・マジディって本当に実力のある凄い監督さんだなあと痛感しました。 [DVD(字幕)] 5点(2006-01-19 12:08:58) |
32. 奪還 DAKKAN アルカトラズ
《ネタバレ》 セガール太ったけどこの人の映画がいい意味でも変わらないから好き。全然ピンチらしいピンチもないし。多分セガールは血のりとか塗るのも「落とすのが面倒くさいから」とか言って断りそうだ・・・。最後の敵ボスのヘリ爆発とか、インパクトの強い部分もあってよく出来ていたと思う。「暴走特急」以来のヒットだった。 [地上波(吹替)] 5点(2005-11-28 15:43:08) |
33. タイムマシン(2002)
時空移動モノのSFはお金をかけないとショボくなりがちだし、80万年後とかの設定ならもっと圧倒的な映像体験を求めてしまいます。H・Gウェルズの原作でありながら100分より短い尺でどれだけのスケール感が出るかと危惧していましたが、やはり佳作だったので残念でした。なんかジェレミー・アイアンズ程の名優も白ヌリメイクに時間をかけて頑張ったのですが、悪い意味で「普通のドラマ」って感じでした。仰られている方もいますが、過去に行く話と未来に向かう話を無理にくっつけたような印象もあり、もう少しシナリオが魅力的にならなかったかな?と思いました。「メメント」で好演したガイ・ピアースも普通でしたね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-07-14 14:02:48) |
34. 大日本人
彼の本職はコントや役作りではなく喋りのほうだから、あらすじを聞いた時点でまぁこの程度だろなとは予測がついた。あと彼は大掛かりなプロジェクトや、予算を沢山使って制作する映画監督向きではないですね。目新しさも皆無。今更「ごっつ」的なコントをこの時代に映画というメディアを借りてやられても…。逆に200万くらい持たせて「3日で何か面白いもの撮ってきて」とか言った方が結果出すんじゃないかな?次は是非CSとかでこじんまりやっていただきたいです。自己満足な映画は嫌いなのでこの点数。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-22 14:09:21)(良:3票) |