21. TAXi4
私はこの第4弾、好きだな~。確かに肝心要のカーアクションが殆どないのは寂しい限りだけれど、コテコテのフレンチギャグが炸裂してて大いに笑えます。特にベルギー人の犯人を拘束している衣装(?)がカワイイ!ストラップかキーホルダーが欲しいかも。署長のキレっぷりもいいですね。最早主役ですよ。(しかもラストに吹き替えなしのオマケつき。これにはビックリ。) ま、次作に期待はしませんけど、結構満足しちゃいました。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-13 00:41:29) |
22. 太陽(2005)
ロシア映画は殆ど観ないし、アレクサンドル・ソクーロフ監督の作品を初見の私としては、極めて表面的な感想しか述べられませんが、ひとりの人間としての昭和天皇の苦悩がテーマであるのならば、いまひとつ踏み込みきれて居ないように思えました。もっと人間的に描けなかったものか?外国人から見た日本人の無感情ぶりとは、かかるものなのか?なんとも消化不良な感覚が残りました。映像的には重み深みが感じられるのだけれど、物語の進み方が軽いのかもしれません。内在する激しい感情をもっと別の形で表現できなかったのか?何か釈然としないまま、単調な割には余り時間を感じさせられない2時間が過ぎていきました。それと、キャスティングは、これで良かったのかなぁ…?ちょっと微妙。 [映画館(字幕)] 7点(2006-10-15 14:17:29) |
23. TAKESHIS’
極めてストレート&シンプル。でも、構成は流石「世界のキタノ」といった感じか?これだけ好き勝手にごちゃごちゃかき混ぜていながら、キチンとツボだけは抑えている感じ。そのあたりは正直すごいと思った。ただ、全編に亘って繰り広げられるギャグの類。これはファン以外にはちょっとキツイのではないかと… ところで、この話。眼前に現れるのは「夢」?それとも「パラレルワールド」?それとも… [映画館(字幕)] 7点(2005-11-15 22:49:11) |
24. ダークネス(2002)
《ネタバレ》 まず感じたのは「シャイニング」との類似性。一家の主が次第に狂気に蝕まれていく様は、共通したモチーフだと思います。廊下のシーンとか、古い写真の使い方なんかも似てるし。でも、決定的に異なるのは、この作品はオカルトがベースになっていること。そして、幽霊は幽霊らしく「うらめしや~」的に出現しています。対して「シャイニング」の方は、オカルト的ではあるものの心理劇として受け入れられる内容で、幽霊は「こっちにおいでよ~」的に誘ってきます。で、結論的には私はどちらも好きなんですが、こちらの絶望的な終わり方の方が寧ろS.キング的じゃないかなんて思えたりもします。 キャスティングもいいし、映像も音響も素晴らしい。ただ、皆さんのご意見にもあるように、ツッコミどころはかなりあります。じれったいところも目に付きます。ということで、8点といきたいところですが、7点献上に留めておきます。 7点(2004-11-21 02:15:34) |
25. ダスト
とんでもない生い立ちを胸に抱いて生きて来た老婆とどうにもならないチンピラ青年。この全く共通項を持たない2人の出逢いを通して、遠い異国の地での男の生き様を描いていく。正直なところ作者が何を言いたいのか、歴史的な背景、民族感情といったものを理解できていない私には、この作品の半分も理解できていないような気がします。にも関わらず惹きこまれる展開になっているのは、脚本や映像が優れているからと思えます。思いのほか残酷な殺人シーンが多いのも、当時の現地の実態を正直に表現しているからなのでしょう。伝説が口伝され、一人の若者の魂が救われた?そんなヒューマンドラマとして見ての7点献上です。 7点(2004-06-22 07:05:14) |
26. ダークレイン
《ネタバレ》 如何にも低予算な雰囲気。アイディア勝負のユニークなホラー。殆どモノクロのような色褪せた色調と、登場人物のオーバーアクションな演技がレトロ感を醸し出しています。 冒頭の30分ぐらいは何だか訳が解らない展開。予備知識なしで観始めたので、コメディなのか生真面目なのか先の読めない展開に呆然。ところが中盤から矢鱈アクティブでスピーディに物語が進んで行き、髭面大発生という果たして笑っていいのかどうか良く分からないカオスな展開に。正直なところ苦笑から大笑いに転じてしまいました。特に人面犬には意表を突かれましたね。 そして終盤にかけての種明かし的展開。まさかの悪魔系だったとは。そうなると何でもありですね。あれよあれよという間に主役に転じた病弱少年の、文字通り悪魔的な微笑みで締めてくれました。 製作者が意図しているのかどうかは分かりませんが、何気にパロディ的な要素も含んだ本作品。最後まで観てみれば、思いのほか楽しめるB級娯楽作品でした。ただし、悪魔的な存在を持ち込んだことで何でもありになってしまった部分は減点要素かな?髭面大発生というオリジナリティ溢れる笑劇の作品だけに、もう少し奇抜な種明かしだったらな、と若干残念な気持ちが残ってしまいました。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-02-25 23:13:35) |
27. ダーケストアワー 消滅
《ネタバレ》 設定自体は決して目新しいものではありませんが、短い尺の中でコンパクトに纏まった作品だと思います。 SFに限らず、パニック作品やディザスター作品にありがちな、実際のところとんでもない大問題なのに小さな地域やグループで決定的な解決に至ってしまうという、あるある的な展開ではあるものの、スピーディな展開と迫力の視覚効果で思いの外のめり込むことが出来ました。 もう少しは生き残って何か役割を果たすだろうと予想していた登場人物が、意外とアッサリ灰になってしまうあたりも飽きさせない展開に繋がっていると思います。 細かいことをいろいろと考察してしまうと「んな訳ないだろ!」みたいなポイントが相当数ありますが、気軽に鑑賞出来るエンタメ作品として佳作だと思いました。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-10-03 16:35:27) |
28. ダブルフェイス 秘めた女
《ネタバレ》 微妙です。既視感のある作品とでも言いましょうか、ストーリー的には驚愕の展開とは言えません。この手の作品がお好きな方には先読み可能かと。 ただ、そこは流石フランス映画の味付けと言うか、実にミステリアスに美しく纏められているとは思います。ソフィーとモニカという当代きっての美女を並べ、ふたりの顔が合成されていくなんて贅沢を見せてくれますし、お約束のエロティックシーンもしっかり入ってます。 だもんで、観終わってみれば「な~んだ」よりも「へぇ~」と言う感じで、決して不満だらけとはならないのでは? 感動の名作とは言えませんけれど、これはこれで納得の1本でした。あ、邦題はいただけませんね。そのまんまと言えばそのまんまだけれど、妙にエロ感を出そうとしているように思えてしまいます。でも、原題よかいいかな? [DVD(字幕)] 6点(2011-01-01 02:47:56) |
29. 弾突 DANTOTSU
《ネタバレ》 セガールさん、最近どの作品も似たり寄ったりで今ひとつかな?と思っていたら、これは結構面白い。 まぁ、あらすじも何も目新しいことはほぼ皆無。落ちぶれたダークヒーローもセガールおじさんには似合わない。でも、そこそこノンストップで楽しめたから久々に5点以上献上できます。 それと謎の老人。おぉ、「ミレニアム」のブラック刑事じゃぁないですか、懐かしい。私にとっては「エイリアン」より馴染みのあるTVシリーズでしたから。 子役も可愛いですね。いい感じです。 ただ、一番の不満はラストの銃撃戦。セガールさん、乱射し過ぎ。アンタ、マッチ棒の頭すれすれに撃って発火させられるほどの射撃の腕前なのに、何でそんなに撃ちまくってんの? ところで、「スティーブン・セガール、芸能生活20周年記念作品」って何だか違和感あるなぁ… [DVD(字幕)] 6点(2010-03-14 12:45:44) |
30. ダイアリー・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 一番の疑問は主観映像。この手法を採ることによって、どうしても不要なお馬鹿キャラをキャスティングしないといけなくなる。この場合は学生。好意的に見れば、ドキュメンタリー作品への純粋な使命感が極限状況の中で急速に芽生えてしまった若者。仲間の命さえ見捨てるのは、サバンナを舞台にした動物ドキュメントで、ライオンに襲われるインパラを助けてはいけない、これは自然の摂理なのだ、と諭されているかのよう。何よりも大切なのは真実を世界に発信すること。一人の命より人類の未来?このカメラマン学生キャラこそがこの作品のテーマなんでしょうけれど、やっぱウザ過ぎ。「お願い早く☆になって~!」と言いたくもなってしまう。主観映像の宿命なのかな?「ブレアウィッチ」や「クローバーフィールド」の時には感じなかったけれど「バトルフィールド・イン・トウキョウ」には感じた。そう考えると全ての主観映像は否定しないけれど。 随所に見られる優れた映像処理、これまた随所に見られる凝った小ネタ。流石のロメロ作品ですけれど、テーマが説明的に語られてしまったり、エンディングが妙に引っ張られてるのは如何かなぁとも思います。 ともあれ流石の作り込み。決して退屈はしません。ゾンビものが大丈夫な方にはお勧めです。 [DVD(字幕)] 6点(2009-07-19 07:56:22)(良:1票) |
31. 大統領暗殺
評価が難しい作品。緊迫感はありますし、テーマもタイムリーなので酷評は出来ないかな? ただ、モキュメンタリーという手法ではなく、普通にドラマとして描いた方が良かったような気が… 合衆国大統領暗殺が現代に及ぼす影響について、もっと想像力豊かに近未来SF的に描ければ面白かったんじゃないかな? [DVD(字幕)] 6点(2009-01-04 19:36:22) |
32. ダーク・ウォーター
単純な恐がらせモノとは異なり、母の強さ、母の愛を前面に打ち出したあたりに、非常に好感が持てます。本来ホラーは情感豊かであるべきだと思うのです。「来るぞ来るぞ!」と思わせておいて一気に恐がらせるタイプも否定はしませんけれど、この作品のテーマを掘り下げていくのなら、こちらの演出の方が正解ではないかと?まぁ、一つの原作からいろいろな解釈と演出が生み出されるところが映像化の面白いところでもありますから、ここはひとつ日本版と見比べ、なおかつ原作もしっかり読んで、いろいろな角度から楽しみたいものです。 [DVD(字幕)] 6点(2006-07-04 01:48:47)(良:1票) |
33. ダ・ヴィンチ・コード
興味はあったものの、原作を読まずに観てしまったのは失敗だったかもしれません。壮大とも言えるテーマを2時間半に収めるのは、確かに至難の業だったでしょうね。あまりに都合のいい展開は、ついつい突っ込みたくなること請け合い。結果的に、お約束どおりの意外性のないドラマに仕上がっています。出演者の熱演・好演は作品全体の質を高めていると思えますが、物語としての面白み、歴史ロマンとしての魅力はどうでしょうか?スピーディで飽きさせない演出の数々は流石と言う出来ですが、何か物足りなさを残した作品です。 [映画館(字幕)] 6点(2006-05-20 21:36:02) |
34. 奪還 DAKKAN アルカトラズ
今ひとつ消化不良作品が続いていたセガールアクション。ひさびさの良作ですね。合気道アクションが少ないのが寂しいですが、いつものように一匹狼的じゃなくて、集団で戦っているから仕方ないのかも?愛妻を失ったエピソードがイマイチ説明されてなかったり(DVDの特典映像にありますけど)、刑務所を襲撃する一味がどうやって集まったのかとか、もう少し話を膨らませて欲しい部分もありますが、アクション大作として十分見応えはあると思います。相変わらず、ちょっとB級テイストが感じられるのもお約束?あんまり深く考えないで楽しみましょう。あ、邦題はちょっとピントずれてませんか?原題もイマイチだけど… 6点(2005-03-20 01:02:15) |
35. ダークスカイズ
《ネタバレ》 屋敷に潜む悪霊との闘いのストーリーかと思いきや、まさかまさかのエイリアンによる誘拐事件を描いたSFスリラーだったとは。 種明かしされてしまうと、何やら使い古された古典的なエイリアンもの。子役を含めた登場人物の緊張感のある演技や、何者かが侵入することへの恐怖感の演出には惹きつけられるものがあって決して面白くないとは言いませんが、結局エイリアンということになると何でもあり的になってしまって肩透かしな感じは否めません。 エイリアンたちの目的は何だったのでしょうか?何故この一家を選び、何故回りくどいアプローチを仕掛けながら子ども一人を攫っていったのでしょうか?只管謎です。 そこそこスピーディな展開で中だるみすることなく楽しませてくれはするのですが、エイリアン登場の必然性と言う部分での説得力が感じられず、エイリアンものであることが確定する前の段階で、いや確定した後もかな、いくつか挿し込まれるエピソードも、作品のテーマとは関係なかったりするのでかえって物語の流れが途切れがちになってしまってます。 何か煮え切らない思いが拭い去れず、5点献上に留めます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-12-14 00:21:48) |
36. ダブル・ビジョン
スピード感のある展開がいいですね。アイディアも面白い。最大の見せ場の「死闘ぶり」(?)は賛否両論でしょう。ただし、主人公の刑事についてのエピソードとの関係性が今ひとつかも。どっちつかずになっているような気がします。彼が人間としての温かみを取り戻していくという部分に力を入れて、別の角度から仕上げた方が良かったんじゃないかという気がしてなりません。あるいはその反対に、オカルト一色に仕上げるとか?ちょっと欲張ってしまいましたかね? [DVD(字幕)] 5点(2005-04-02 01:56:13)(良:1票) |
37. TAXI NY
リメイクじゃなくってオリジナルストーリーで焼き直して欲しかったなぁ… もともとB級テイスト溢れる作品だっただけに、リメイクは難しかったのでは?主人公をいかにもNYらしく黒人女性(しかも肝っ玉母さん風)に変更したまでは良かったものの、他には特筆すべきアイディアもなく、ダラダラと進んでいくストーリー。スピーディな仕掛けが満載なのに、何故かスピード感がない。ひとことで言えば物足りないんです。原作の痛快さ、ウィットに富んだ掛け合い、そのあたりをもっともっと取り込んで欲しかったですね。そして何より、主演の二人に感情移入できなかったなぁ~。。。 [DVD(字幕)] 4点(2006-01-29 23:45:36) |
38. 第七の予言
新約聖書だけではなくキリスト教そのものに詳しくない私としては(そのくせコノ手の作品は好きだったりして)、ここで描かれている事柄を素直に受け入れたとしても、何にせよ展開(設定)が軽すぎます。人類の終末(世紀末?)を語るのに何故これほどまでに軽くて速い展開なのか?製作者は作品に重みを求めなかったのでしょか?デミ・ムーアの妊婦姿だけのために存在する作品とも思えませんが… それにしても、終末への入口は、好奇心のカタマリの妊婦が踏み出した「たった一歩」で始まってしまうのでしょうか…?(恐) 4点(2004-09-26 08:18:22) |
39. ダニエル 悪魔の赤ちゃん
《ネタバレ》 元ネタは観ただろうか…いまや忘却の彼方。だから、今作に限ってのレビューと言うことで。 冒頭の分娩室シーンはなかなかにショッキング。ネタバレ的ではあるものの、その後の展開に期待させられないでもありません。ただ、ヒロインにしてもその友人役の女優さんにしても、演技がイマイチなのではないかと…。それが理由でいまひとつ惹き込まれない雰囲気から物語は始まる。 原作は薬害テーマらしいけれど、本作を単体で観る限りではそこは極めて弱い。私なりの解釈をしてしまうと、この赤ちゃんはキリスト教テーマの作品にありがちな悪魔的存在であって、堕胎薬さえものともせずにこの世に生まれ、やがては人類を恐怖に陥れるみたいな感じで受け取ってしまった。飲んだ錠剤が6錠ってのも、なんだかそれっぽい雰囲気。原作でテーマの一つになってたらしい両親の苦悩も殆ど表現されてないしね。 それにしても、被害者たちは何とお約束どおりに殺されていくことか。そして、生き残る者もお約束どおり。意外性が皆無に近いので恐怖感がない。全く恐くない。こんなに恐くないホラーは珍しいのでは?てか、ホラー度低過ぎ。 原題の意味するところは、「毒薬でも死なない」のか「殺すことは出来ない」のか?ラストシーンは母親の苦悩を表現しきれず、「どうせ赤ちゃんは生きてるんでしょ?」みたいに、これまたお約束どおりのエンディングだなぁ…。 [DVD(字幕)] 3点(2010-04-30 03:51:12) |