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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2534
性別
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1.  炎の少女チャーリー(2022) 《ネタバレ》 
 なんでへっぽこな前作の邦題をまたわざわざ持ってきちゃったの?ってカンジだけど、キングの『ファイアスターター』の再映画化というよりは『炎の少女チャーリー』のへっぽこさの再現みたいな映画なのでこれでいいのかもしれないわね。   今回も大した映画ではないわ。分厚いキングの小説からこってりとした人間描写を抜いてあらすじだけ抜き取ったらただのB級ホラーになるというのはさんざん繰り返されてきた事だけれど、この映画もまた同じようにB級の道をまっしぐら。  登場人物が少なく、舞台となる場所も決して多くはないのでとても狭い世界で展開する、まるで半径5Kmくらいで全ての出来事が起きてるみたいな映画なのよね。しかも登場人物の誰にも魅力を感じられないの。前作もそんな感じだったけれど、少なくともドリューのチャーリーはまだ愛嬌があったわ。今回のチャーリーは不機嫌っていうかちょっと邪悪さすらあるっていうか。ネコの一件なんかあれ自分が原因だし。酷いコね。犬猫が犠牲になる映画はそれだけで不快だわよ。あそこは大いなる力には大いなる責任が伴う、ってコトなんでしょうけどさ。  今回はチャーリーの能力が両親から遺伝してて発火だけじゃなくて予知能力や念動力もセットになってゆくのだけどクライマックスで何故か防火服の連中に発火だけで対抗して苦戦してるのよね。その前に念動力でも戦ってるのだから発火以外で戦えたハズなのに。発火の威力や作用も含めてチャーリーの能力をきちんと定義できてないので見せ場を作りきれてない感じだわ。  あとお爺ちゃんほったらかしだわね。流れから考えたらお爺ちゃんと寝たきりのお婆ちゃん、あれ殺されちゃったんじゃないかしら・・・   その上で拍子抜けっていうか、なんだそりゃ、みたいなオチになるでしょ。アレはつまり能力者同士で生きてくしかないんだ、みたいな話よね。原作や前作のラストは一応希望というか、チャーリーが社会の中で生きてゆける道みたいなものを提示してたと思うのよね。でも今回のラストは社会との断絶を示唆しているようにも思えるわ。ミュータントだけの世界、『X-MEN』みたいなハナシ?  「大いなる力には~」と共にこの映画、アメコミモノを意識してるわね。チャーリーはこの後、どっかの正義の味方組織に加入しそう。ユニバーサル映画は大コケしたダーク・ユニバースを諦めてないのかしら? そんなのキングが納得しそうにないけど。いっそキング・ユニバースとか作るとか? それはそれで見てみたいわね・・・ 
[映画館(字幕)] 4点(2022-06-26 13:09:03)(良:2票)
2.  ポリス・ストーリー REBORN 《ネタバレ》 
 コレは「ホントの」『ポリス・ストーリー』なの?違う方のヤツなの?って感じなんだけど、そもそもどこまでが『ポリス・ストーリー』なのか、っていうと、分類はとても曖昧なのよね。   『ポリス・ストーリー/香港国際警察』『九龍の眼』『ポリス・ストーリー3』『ファイナル・プロジェクト』が同じ主人公の共通する世界の話。  あとの『ポリス・ストーリー』ってタイトルが付いてるヤツはジャッキーが主役だけど別キャラ別世界の話だったり、全然無関係だけど日本で公開する時に『ポリス・ストーリー』ってタイトル付けたり。  今回の『ポリス・ストーリー REBORN』は日本で付けた例・・・って思ってるとエンドロールでお馴染みの主題歌が流れたりして、あれ?え?って。  細かいことは気にすんな、って? いやいや細かくないない。   それはともかく、映画について。  やっぱり雑。昔のジャッキー映画って雑な脚本が多くて、それは香港映画全体がそんな感じで、でも最近の香港映画っていうか中国映画は結構ちゃんとしてる、って思ってるそばから雑。強引に次ぐ強引な展開で飲みこむの大変。  冒頭、いきなりクライマックスみたいな絶望的な銃撃戦で魅せるけれど、そこからいきなり時間が経過して舞台が飛んでジャッキーもほとんど出てこない状態でしかもSF、その行間を想像させる、のじゃなくて徐々にセリフで説明してゆくのよね。荒唐無稽な状態で。  敵ボスが飛行要塞みたいなトコにいる時点で、もはやコレは『ポリス・ストーリー』じゃありませんよ、って状態ではあるんだけど。  全編を支配するSF設定は肉体を駆使するジャッキー映画との親和性が低いカンジだったわね。   でも、ジャッキーの映画ならではの雰囲気があって、それを楽しんでこそなんでしょうねぇ。  アクションこそ少なくなったけど、ここ最近の「アクションは若者に任せましょう」って状態は今回少なめ、ジャッキー自身の見せ場をしっかり作ってるわ。  それに過去作のオマージュ的な展開、映像が散りばめられていて、往年のジャッキー映画から地続きで見ているような感覚でいられたし。3人でボスに立ち向かう姿が『プロジェクトA』を思わせたり、パラシュートへのダイブは気球へダイブする『サンダーアーム』を思わせたり。  CGいっぱいなのは現代的だけれども。   でも、ジャッキーもアクション引退宣言をしながら、まだまだ体を張って楽しませてくれるのだから、つくづく偉いと思うわ。
[映画館(字幕)] 6点(2018-12-03 21:45:17)
3.  ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ 《ネタバレ》 
 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の前作に比べるとフツーの映画になっちゃったカンジ。   前作は狂気に対抗できるのは狂気、狂気に頼らざるを得ない正義はもはや正義として成り立たない、そこにあるのは闇と闇との闘いでしかない、そういう絶望感に支配された映画だったわ。   今回の作品ではデルトロに人間味を与え、闘う理由を与えることで、この映画単体での面白味は生まれたけど、前作で限りなく悪の、闇の中に存在していたデルトロとのブレが生じ、作品世界がパーソナルなものへと移ってしまったような感じ。  現実の非情さから、個人的感情への世界に移行して、1つの「物語」として閉じたような。  なので前作にあったやるせなさ、重さはかなり軽減されて、リアル寄りアクション映画で終わったような感覚。『レオン』のようなドラマ世界になりました、みたいな。   そういう意味では前作のエミリー・ブラントのポジションって大切だったのね。狂言回しで、甘ちゃんな、でも常識的な視点を持った存在。彼女が存在することで正気と狂気、善と悪、光と闇が対比されて。  今回はそういう視点がないから、ひたすら混沌として、ただ線引きの容易な単純な善と悪があって、映画を動かすのが個人の情の世界になって。それが悪いわけではないのだけど、でも前作の方が見応えがあったねぇ、って。   今作を見て、アタシ、やっぱりドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が好きなのかも、って思ったわ。
[映画館(字幕)] 6点(2018-11-18 17:40:58)(良:2票)
4.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 
 QUEENの、フレディの存在そのものが伝説、神話のようなものなので、その映画が退屈なわけはないわ。それはもう、約束されていたもののようでもあって。  フレディの個性も愛も孤独も想いも痛いくらいに流れ込んできて。涙なしでは見られない・・・と言いたいところだけど、でも、そのフレディが、そしてQUEENが生きた時代、生きた世界がむしろ熱く、力強く感じられもして、その伝説の神々しさを堪能できたわ。   ただ、映画として見事!ってわけではなかったかな。  こういう流れの映画って割とあるでしょ。『コミットメンツ』とか『ランナウェイズ』とか『ジャージーボーイズ』とか。それらに比べて特に優れてる、とかいうことはなくて。むしろ凡庸な作りよね。   短いカットが繋がっているのは時として煩わしいし、会話シーンでの単調なカットバックはもう少しなんとかなんなかったのかしら。  日本との縁が深いQUEENなのに、そこに殆ど言及しないあたりも日本人としては不満だし。   そして、映画全体は事象の映像化に終始してるカンジがして。  個人的には曲が成立してゆく過程を行為として描くだけでなくて、その曲が何故、どういう意識、キモチから生まれたのかが見たかったわ。天才の生は見せてもらったけれど、天才が天才である証、才能の湧きでる泉はブラックボックスの中に収まったままだったなぁ、って。そこに手が届いてこそ、映画は映画だからこその高みを見いだせると思うのだけれども。  結局、映画の中にあったスゴさはひとえにQUEENのスゴさよね、と思わざるをえないのね。   でも、自分がリアルタイム世代だからって、コレが自分達のためにだけある映画!とかいう了見の狭いコトは言わないわ。ここから新たにQUEENを知って、親しんでゆく人達がいるとしたら、それって絶対に悪いコトじゃないものね。
[映画館(字幕)] 7点(2018-11-14 19:53:42)(良:1票)
5.  ホース・ソルジャー 《ネタバレ》 
 9.11直後にアルカイダ、タリバンに反撃に出る部隊を描いた実話の映画化。   米軍単独の作戦ではなくて、アフガニスタン北部の反タリバン勢力と共闘してゆくあたり、興味深く見たわ。その反タリバン勢力にしても一枚岩ではなくて、それぞれが敵対していて、アフガニスタン国内で常に対立があって。   だけど、これはアメリカ人から見た正義と悪との戦いの話なので、アタシとしては映画から少し距離を置いて、俯瞰した状態。  タリバンを絶対悪として描き、その拠点を叩く娯楽エンターテイメントアクション映画といった風情で、実話を元にそういうのを作れてしまうのが今現在のアメリカの映画なのねぇ、って。  理解し合えない相手は、娯楽映画の敵役に落とし込んで断絶するしかない、そういう映画の在り方自体に今の現実が表れているように感じるの。   登場人物が限られている割にはドラマはあまり描かれず、かと言って、どのように戦いが進行していったのか、そのディティールが細かく描かれる訳でもなくて(戦闘シーンでイマジナリーラインが消失しちゃってたりするので地理的状況が全く見えてこなくなっちゃう)、題材のわりにあまりにライトな娯楽映画といった風情で。  クリヘム、ペーニャってお馴染みなスターの顔が、さらにそんな感覚を強めている感じもして。   今も続く世界の混沌を、こういうカタチで表現しなければならない、それはなかなかにコワイことなのかもしれないわ。
[映画館(字幕)] 5点(2018-10-22 22:06:10)
6.  ぼくの名前はズッキーニ 《ネタバレ》 
 表情の変化すら乏しい、単純なデザインの人形アニメが描き出すのは傷だらけの子供達の姿。  「母親を殺した」ズッキーニが施設で出会う仲間達が親から背負わされたそれぞれの傷(麻薬、殺人、不法滞在、性的虐待)、甘さを決して許してくれない現実。  そして、そんな中でもなお消えない生の輝き。希望や夢やときめき。彼らのその想いが愛おしく。ただの単純な人形なのに。  映画が終わってもなお、みんなのその後に想いを馳せたわ。どうか幸あれ、って。   彼らを傷つけたのは大人達。だからここに出てくる大人達に対して子供達も、そして見ている側も不信感を抱くのね。警官も園長も職員も。こいつは実は、みたいな。だけど、世界には悪い大人もいればいい大人もいる。子供も大人がいなければ生きていけない。  カミーユの叔母、アレが実のところ世の中にいちばん多いタイプの大人かもしれないわ。他人を批判しながらも自らの生き方は決して褒められたものではない大人。  でも、世界は絶望するにはまだちょっとだけ早い。信じていい大人もきっといる。   ズッキーニとカミーユは救済されるけれど、シモン達にはあの施設での日常が続いてゆく。それは辛い事かもしれない。だけど周囲に存在するのは、たぶん、信じていい大人だから。   子供はみんな幸せになる権利があって、大人はみんな子供を幸せにする義務があるの。   これは大人が見て考える深い深いアニメーション。
[映画館(字幕)] 9点(2018-10-05 20:59:10)
7.  本能寺ホテル 《ネタバレ》 
 良くも悪くも(いや、良くもな部分はほぼ皆無に等しいのですが)いかにもフジテレビな映画。真面目に作ろうって気はあるのかいなぁ、ってツッコミたくなるような作品で。   綾瀬はるかの役が素の彼女を活かしてか、かなり天然系なんですよね。なのでタイムスリップしても大して驚きゃしないし、タイムスリップ先で最初に出会った人物(森蘭丸)にいきなり自分の身の上話を始めちゃうし、無礼者としてさっさと斬り捨ててくださいね、と言わんばかりに信長の前で頭の悪い言動を繰り返すし。現代の人間が信長の前にタイムスリップしちゃったら、っていう話と言うより、世間がイメージしてる綾瀬はるかが信長の前でボケかましまくったら、っていう映画になっていて、ゆるキャラものみたいなモンで。実にフジテレビらしいです。   一方の信長はタイムスリップしてきた娘の存在によって何らかの意外な展開を見せる訳でもなんでもなくて、なーんの変化もないままに本能寺の変までを消化してゆくだけで、面白味に欠けまくります。ただ、信長というキャラの成り立ちについてはそれなりに語ってみせてます、って、それだけ。唯一、現代から持ち込まれた観光チラシがキーアイテムのような存在に見えますが、それもあまり上手く機能しているようには思えません。   タイムスリップの結果として、このような事になりましたというオチが存在していないんですよね。綾瀬はるかは最終的に成長したような描かれ方をしますが、それは別にタイムスリップによる作用でなくたって何だっていい訳ですし。明智光秀の謀反による本能寺の変について説明を受けた上でも信長側の歴史は改変される事はありませんし。タイムスリップものとしての面白味、醍醐味はほぼ皆無。   で、そんな作品でも退屈はせずに見られたのでこの点数。映画そのものが面白かったのではなくて、好きな京都を舞台にしていて(絵葉書的風景が羅列される映画ではありますが)その歴史に想いを馳せる事ができた事、綾瀬はるかのキャラものとしては楽しかった事、その二点が良かった、ってそれだけ。  少し前に宝塚月組の『信長』も見ましたしね(あれはあれでトップの退団公演なのに信長から話が離れる時間が長過ぎたり、この映画と同様に信長のキャラが固まってて変化が無かったりで、イマイチな舞台でしたが)。   まあ、人には決してお薦めできない映画ではあります。
[映画館(邦画)] 5点(2017-02-15 23:24:40)
8.  僕らのごはんは明日で待ってる 《ネタバレ》 
 主役2人が魅力的なので最初から最後まで退屈せずに楽しませてくれました。特に高校時代に2人が重ねてゆくエピソードが微笑ましくて。  でも、どんな映画か知らないままに見に行ったのですが、どこかとんがった映画なのか(タイトルがヘンだし)と思ったらワリとフツー(凡庸)で。   食べ物を通して、個と個、意識と意識、自我と他者との関係について語る映画、なんですけれど、なんだかハンパなんですよね。  たとえば食べ物がモチーフになっているのですが、その食事風景や料理に対して映画として拘りが感じられません。ただ普通に漫然と過ぎてゆくだけ。単なる口を経てお腹に収まってゆく小道具としての食べ物が描かれるばかりで、美味しそうとか、食べ方に意味があるとか、そういうの無し。ポカリやケンチキといった実在するものがキーアイテムになりつつ、それらの持つ既存のイメージ以上のモノは何も描こうとしていません。  更に、セリフで表現されるものが総てといった感じで、延々秘匿されるものも、フタを開ければ(タネ明かしのセリフで説明されれば)よくある物語の姿が露出するだけ。  米袋ジャンプのシーンは明らかなメタファーだと思ったのですが、その後のフツーさから考えるとそれすら怪しく感じられて。  ヒロインの泣きにかつて彼女が発したセリフをリフレインさせるという説明過剰っぷりは失笑モノですし、病院のロビーでのおばあさんの言わずもがななセリフも頭の中で先行したモノをトレースしてくれて苦笑状態。  病室での「握手」から一気にエピローグまですっ飛ばすくらいの飛躍があっても良かったんじゃないですかねぇ。全体的に拘りが足らない映画という印象でした。   でも「ああいうコいるいる」って感じのヒロインが反応薄い主人公(と映画自体)を動かす、軽やかで爽やかな動力源として機能していました。あと片桐はいりがいい感じ。   主人公の心の変遷に、若い人が少し自分のこれからの生について何か考える事ができる、そんな映画なんじゃないかと思います。
[映画館(邦画)] 6点(2017-01-10 20:46:21)
9.  ポッピンQ 《ネタバレ》 
 ワリと見られるというか、惜しいというか。   キャラクターデザインとか設定とか良いと思うんですよね。自分を見失った少女達が、突如誘われた異世界で悪と戦う事になる、って。  でも脚本と演出のせいで面白いモノになってゆかない感じ。説明セリフ多過ぎ、というかセリフによってねじ伏せて話を進めてゆくという日本のアニメの悪癖がここでも繰り返されます。  踊りで世界を平和にするっていう無理矢理な設定にクドクドと説明をする事で納得させようとする必要があるのでしょうか? 『スペースチャンネル5』みたいに「踊りで勝負よ!」で済ませちゃえばいいんじゃないかと。  そういう「設定を説明するための時間」が映画のテンポを悪くしますし、もっと見てみたい部分が削られてしまう結果になって。メインキャラ5人の個性はもっともっといっぱい描かれて良かったハズなのに、説明に引っ張られてとても物足らないものになってしまって。  彼女達が抱えた悩みや想い、悪の存在が意味するもの、同位体(マスコット)との関係性、それらの要素がどれもハンパになってしまって、ここまで色々と創造したのに扱い方がなんとも勿体なくて残念、って感じ。   ヒロインの色や役割は『どれみ』『プリキュア』を思わせて、しっかりと東映魔法少女モノの系譜を感じさせつつ、一方で『ガリバーの宇宙旅行』なんかも思い出させて、東映動画伝統の香りを漂わせていたあたり、古いアニメおたくとして楽しませて頂きました。  でも、当然予想されるラストシーン(エンドクレジット後ですが)を更に突き抜けてゆく部分はふざけ過ぎ。あれじゃ真面目に見てきた観客を馬鹿にしちゃってません?  観月ありさ、中井貴一主演のドラマ『じゃじゃ馬ならし』最終回ラストを思い出しました。
[映画館(邦画)] 6点(2017-01-05 22:50:22)
10.  ぼくは明日、昨日のきみとデートする 《ネタバレ》 
 その構成が『ヒメアノ~ル』とモロにカブってますが、こちらはひたすら甘く切ない映画。   『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクが言った「細かいコトは気にするな」って、私はレビューでよく書くんですが、この映画は「大きなトコからして気にするな」って映画で、基本設定が「なんでそうなってるの? そもそもどこからどうきてるの? 起源はどこ?」ってまあ大変なツッコミワールド。でも、グダグダと説明を重ねて言い訳せず「そういうものだ」と割り切ってくるので、こちらもいつまでもソッチに頭を使わずに済みます。それにとにかく映像が魅力的なのでそちらに心がどんどん動いてゆく、全編アタマよりココロな感じで見られる映画です。   「青春映画を撮らせたらこの人!」な三木孝浩監督お得意の光を駆使しまくった映像(よくもあれほどまでにキレイに自然光を利用できたもので)によってキラキラ輝く小松菜奈の魅力、彼女の存在感だけで映画を引っ張る十分な力を持っています。福士クンはどうも毎度演技が薄いと思っちゃって仕方ないのですが、今回はそれがプラスに作用していた気がします。彼女の心を受け止め、伝えてゆく役ですからね。   題材からタッチから『陽だまりの彼女』の姉妹編のような作品ですが、こちらは更に純化されていて(物語に絡む登場人物の少なさ!)、舞台の京都の風情も手伝って味わい深い一編に仕上がっておりました。京都好きな私から見ると聖地巡礼がしやすい映画(笑)
[映画館(邦画)] 8点(2016-12-18 21:44:19)(良:1票)
11.  ボーダーライン(2015) 《ネタバレ》 
 狂言回しポジションのヒロインの言動がいちいち甘ちゃん過ぎてイラッとしたのですが、最後まで見るとその感覚こそ恐ろしい事なんだと悟るという。   映画の進行上、ヒロインはクライマックス前にお役御免となって画面から姿を消し、以後デルトロの独擅場となります。その彼の取った行動、その深い深い闇こそが麻薬社会の現実で、そんな現実に立ち向かえるのは決して正常な健全な精神ではないというもう1つの現実。狂気に対抗し得るのは狂気でしかなく、狂気に頼らざるを得ない正義はもはや正義として成り立たない、そこにあるのは闇と闇の戦いでしかないという絶望感。   『コール・オブ・デューティー モダン・ウォーフェア』シリーズを思わせる画面は現在の兵器のテクノロジーを示し、直接死体を映す映像とは別に今の時代のリアルな恐ろしさを寒々しく表現しています。  効果音がそのまま重苦しい映画のBGMになっていて、一方でBGMも終始不安感を煽り、なので一部で効果音をBGMがジャマしてるように感じる箇所があって、BGMをもう少し抑えて欲しかった感もありました。   綺麗事を決して許さない、出口の見えない果てしない闇の重さを心の底に残す映画でした。
[映画館(字幕)] 8点(2016-11-02 22:51:39)
12.  ホビット/決戦のゆくえ 《ネタバレ》 
 劇場試写、IMAX HFR 3Dというかなり最先端な感じのハードで見ましたが、ソフトの方はもうずーっと毎度の例のアレって状態で。   なんで前作があんなハンパなところで終わったかなぁ?と思ったら、今作はなんかカサが無いんですね。物語的に消化すべき部分が大してないの。なので本来は前作のクライマックスになるべきところを今作の頭に持ってきました、みたいな感じ。   それ以降も水増し感がハンパないです。全体で1時間くらいで語れそうな物語をタップリ2時間25分(もっともエンドクレジットがラクラク10分はある感じでしたが)。その時間を主に戦闘シーンで埋めてますという感じ。レゴラス大活躍!・・・だけど本来彼はこの物語には出てこない人なんですよねぇ? お陰でドワーフ達も、そして肝心のタイトルにもなってる筈のビルボも目立たないこと。インフレ状態な戦闘シーンの派手さがドラマを曇らせてしまっている印象で、それでいいんかPJ?  エピソードの取捨選択があまりよろしくない事になっているように思いました。あっちこっち描くところが多過ぎで個々のエピソードが間延びしちゃってます。   戦闘シーンにしても『ロード・オブ~』1作目から延々と見続けているモノから大きく変化を感じさせる事はなく、CGのアラすらも当時からあまり変わらない、みたいな気がしてしまって、シリーズ通じて完全にイメージが統一されてる!って褒めるべきなのかソレ?   シリーズ通して映画のカラーは『ロード・オブ~』の暗い鉛色の「重厚な」まんま。でも『ホビットの冒険』はもっと明るく軽妙なタッチにした方がクライマックスの展開も効いたんじゃないかなぁ。要素を盛り込み過ぎて旅の一行の存在が薄くなって、主題の冒険物語がぼやけちゃった。  普遍的な原作に対して暴力的なテイストが全編を支配しているこのシリーズが正しいあり方であったのか否か、それは後の歴史が決める事になるのでしょうけれど、『ホビットの冒険』の映画化に関してはもっとキャラの個性、面白さこそを重要視すべきだったんじゃないかと思います。   それにしても1作目の冒頭でフロドを出したから、今回はフロドで〆ると思ったんですけどねぇ。    って、ああ、しまった、前2作でどんな感想書いてるのか見直してみたら感想まで全部似たようなモノで。あー。
[試写会(字幕)] 5点(2014-12-09 23:04:14)(笑:1票) (良:1票)
13.  ホビット/竜に奪われた王国 《ネタバレ》 
 すいません、完全に飽きました。『指輪』時代からもうずーっと同じ事を繰り返してるみたいな感じで。やたら勿体つけた描写~ドーンとアクション!ってパターンが延々と続いてるようで、シリーズを重ねれば重ねるほど単調なイメージになってゆくっていう。   御一行様が「全米川下り選手権に出場する」ウハウハザブーンな展開は、そのフレーズを思い出してウケましたが、それは映画の面白さとは全然別で。  ドラゴンが「親指を立てながら溶鉱炉に沈んで・・・」な展開もウケましたが、それも勿論・・・つーかキングギドラみたいだな。  いや、川下りのところのピタゴラ風展開は画的にも面白かったと思いますけど。   前作の事を思い出すのにひと苦労(実はあんまり思い出せなかったんですが)、でもどうせそこから展開する新たな物語もこれまでと似たようなもので、いやもうタメるなタメるな、ちゃちゃっと先に進もうよ、って感じで。  『指輪』より過去の話ですからどうせメインは死なないって判ってるわけですし。   で、これからやっと面白くなるんでしょ?これから活躍するんでしょ?って思ったら終わっちゃうし。ええ~、そこで終わらせるかぁ?って。結局延々と捕まったり逃げたりを繰り返すだけの話。  アクションの見せ場はレゴラスとエルフ姐さん頼り。そことてワンパターンですが。   見ていて、何か新しい展開とか映像とかにワクワクする、っていうのが無くなっちゃった。心は動かずひたすら頭で映画という名の時間を消化するばかり。  指輪はめた時の病的なエフェクトとか、もう見てて苦痛なんですよね。あーまたコレかぁ、って。   完全に固まったままの世界観の中でお馴染みの面々が更なる冒険を繰り広げます、ってところに喜びを見いだせるのならばいいのですが、私はここから刺激を受ける事がすっかり無くなってしまいました。
[映画館(字幕)] 5点(2014-03-13 21:11:32)(良:2票)
14.  ホワイトハウス・ダウン 《ネタバレ》 
 エメリッヒにしては珍しく途中で腰砕けにならず、最後まで楽しめました。その分、前半抑え気味だったかな? だって映画としては『エンド・オブ・ホワイトハウス』よりは幾らかこちらの方が面白く見られましたが、導入部でのホワイトハウスのやられっぷり、大ゴトっぷりはあっちの方が凄かった感じがしますもん。きっかけの爆発以外はどうもあっさりとしちゃってるような状態で。   それから、エメリッヒはこういう閉鎖空間でのアクションを撮るのが大変ヘタクソだって事を知りました。建物の構造が映像から判りづらい上、アクションシーンではちゃんと映像が繋がっていなくて誰がどういう位置で戦っているのかがメチャクチャ判りづらく。  戦う二人をどっちがどっちだか懸命に服装で判断して「正義頑張れ!・・・って間違えた、ベストみたいなの敵から奪って着てたじゃん、じゃああっちが正義だ、頑張れ!」みたいな。  そもそも閉鎖空間でのサスペンスは位置関係の把握が重要だと思うんですけどねぇ。あんた今どこにいるの?みたいな状況続出。   それでも飽きさせない脚本がぐいぐいとラストまで引っ張ってくれて。ユーモラスなシーンを盛り込んで笑わせてくれますし、アレが黒幕?ってミスリードしておいて、みたいなところも楽しめましたし。   でも、結局はいかに『ダイ・ハード1』が素晴らしかったかを再認識するような映画で。ちょっと似過ぎてる箇所が多くて、でも及んでないんですよね。敵を一人また一人と片付けて、こちらもダメージを受けて、両者のバランスが動いてゆくあの感じ、アレがこの映画や他の類似品には(続編にも)圧倒的に足らないわけです。   あと、CGが全体的に安っぽかったのが気になりました。予算あんまり貰えなかったのかな?  でも、エメリッヒにはあんまり予算あげちゃわない方が抑えが効いていいのかも。
[映画館(字幕)] 6点(2013-09-01 21:24:07)
15.  ホビット/思いがけない冒険 《ネタバレ》 
 「『ロード・オブ・ザ・リング』のあの世界が帰ってきました!」ってワクワクできる人にならば、今回も変わらぬ娯楽を与えてくれるんじゃないかと思うんですけど、あの三部作が既に過去のものとして消化されちゃってたりする人だと、ちょっと今作はキツいよねぇ、って。良くも悪くも変わらないのですわ。   映像の見せ方も作り方も美術も同じような感じだし、音楽は前シリーズのメロディがあちこちに散りばめてあるし、そして映像のグロテスクな感じも、CGが部分的にチャチに見えるところも、一体どこで終わるの?まだ終わらないの?って感じまでも一緒・・・。   『指輪物語』に繋がる話ではあるのですが、こちらの方はかなりコミカルなエピソードも多く、『指輪』風な重厚さよりも軽快さが求められるんではないかと思うんですけど、あくまで作りが同じなんですよねぇ。  しかも今回も三部作っていう事で、じっくりコッテリ描かれたワリには「話進んでないな、おい」って感じで終わってしまいまして。  映画全体がまるで『旅の仲間』をリフレインしているようで、ひたすら既視感が続くばかり。   この映画ならではの特徴としてはゴラムに肩入れしているのか、やたらあのキモい顔のアップがしつこく長々と映し出される点で、んでもそんなのちっとも有難くないです。   あと無理矢理フロド出したような感じで、ゆえに回想形式になってる訳ですが、それが回想の中の回想というタブーを生んでしまったりして、今回はツッコミどころも増えたねぇ、って。   その定番っぷりを楽しめるかどうかがカギって事で、私は残念ながら結構ダレました。この一作で全部完結させるか、せめて一作一作を2時間以内に収めて欲しかったところです。まー長い長い。   相変わらずケイト・ブランシェットは良かったですけどね。
[試写会(字幕)] 6点(2012-12-02 00:21:23)(良:2票)
16.  HOME 愛しの座敷わらし 《ネタバレ》 
和泉監督は『お日柄もよくご愁傷さま』『大安に仏滅!?』というよく出来たホームドラマ作品があるので(『相棒』よりもむしろそちら側の作風に魅力を感じます)期待したのですが、どうも脚本にかなり難点があったようで。座敷わらしが具体的には物語に絡まない、象徴的な存在でしかなかった点が肩透かしではあったものの、それより問題は幾つか投げた伏線をちゃんと回収しないで散らかしたまま終わらせてしまった事。ぜんそくを抱えているためにサッカーがしたいけれど親に許して貰えない息子、でも親に無断で地元の子達とサッカーを始めるとぜんそくの存在は忘れ去られたかのように家族も応援。座敷わらしの元から去ると家は没落するという話に言及しながら、その事に触れないまま家を去る。突然認知症を発症した母に対しては「発症した、悲しい」のみで終了。『相棒』じゃないのだから色々投げて謎にしたままにするのはカンベンして下さいな。結局は東京に戻るという展開にも違和感があって。「家でなく家族の結び付きこそが大事なんですよ」って事なのですが、田舎暮らしについてのもっともらしい話をした以上、それを曲げるのは会社の都合に振り回される優柔不断な人間でしか無いという感じ。せっかく娘と新しいクラスメイトとか、息子と親しくなるサッカーのキャプテンとか魅力的な素材が散りばめられているのに、そういう要素を大切にしようという気があまり無い脚本なんですよね。一方で水谷豊のキャラは『熱中時代』の北野広大がそのまま老けたような単純な造形。この人、元々キャラが3パターンしか無いような気がしないでもないですけど・・・。水谷豊も安田成美も、日頃の天然系なキャラをそのまま持ってきているので、深刻な話もちっとも深刻にならず、でも、この映画の場合、それでいいのかなぁ?って甚だ疑問。ファンタジーも今日的な家族のリアリズムもハンパになってしまった感じで何かボヤけた映画でした。
[映画館(邦画)] 5点(2012-07-10 22:19:20)
17.  ボックス!(2010) 《ネタバレ》 
気持ちのいい映画でした。繰り出されるスピーディな関西弁そのままに歯切れのよい展開で。ともすればウザいキャラの市原隼人を、すんなり受け入れられただけでなく、気持ちのいいキャラとして昇華できたのは、あえてコテコテな大阪のノリの中に存在させているからかもしれません。周囲がきっちりツッコミ入れまくってますもんね。物語は『ピンポン』にかなり似ております。子供時代のヒーロー、親友同士、どちらが天才なのか? その点ではちょっとオリジナルな魅力に欠けてしまっていたのですが、魅力的なキャラで映画の世界を作るという点で良く出来た作品だったと思います。ボクシングシーンにしても、ちゃんと体を作って見せて誤魔化しなし。ベタだけど真っ直で爽快な青春映画でした。ただ、クライマックスの大切な試合シーンで亀田興毅をゲスト出演させてしまったのがねぇ。サービスのつもりかもしれませんが、あそこで「おっ!」と嬉しい気分になれる人がどれだけいると思っているのやら。私はさーっと冷めましたね。あんな盛り上がらなくちゃいけないところで突然現実に引き戻すようなキーワードを組み込んじゃいけません。
[映画館(邦画)] 8点(2010-06-14 17:08:30)(良:2票)
18.  ホッタラケの島 遥と魔法の鏡 《ネタバレ》 
見た感じ、欠点多いです。セルアニメ的ポスターカラー風背景に、つるんとしたCGキャラが浮きまくってたり、そのCGキャラがかなり省略型デザインで、まるでマリオネット、パペットが動いてるみたいだったり。更に子供向けファンタジーでありながらクライマックスの動きは激しすぎ。秒間24フレームしかない映画で、情報量がやたら多い世界をめまぐるしくグルグルと動かされても絵が流れずに飛びます。設定的にもテオのワルな知り合い3人が半端な存在だったり、島における男爵のポジションが不明瞭だったりして、ずっとしっくり来ない違和感を心の隅に抱きながら映画を見続ける事に。でも、母を亡くした少女が辿る失われた思い出の世界の物語、楽しませて頂きました。お人形さん然としたCGキャラに命が吹き込まれ、不思議な世界を冒険し、ドラマを紡いでゆく。物語的に特に新鮮さはありませんが、シンプルな感動をきちっと与えてくれます。美術面は大変刺激的で面白いですし。結局のところホッタラケの島は遙のために存在した世界なのでしょう。そう考えればあちこちに存在する映画の綻びも納得できます。1つのCGキャラが広げてゆく世界にどこまで心動くかがポイントですね。
[映画館(邦画)] 7点(2009-08-26 18:14:12)(良:2票)
19.  ボルト 《ネタバレ》 
動物達のロードムービーっていうのはディズニー映画の王道だったりして、ちょっと懐かしく思いました。でも、特に「ここは!」ってポイントはなくてねぇ。ボルトの架空世界が、ちとクド過ぎ、引っ張り過ぎで、本題のペニーに会うための旅が薄くなってしまった感があります。駆け足な展開のせいか、ボルトが自分の正体に気付いて落ち込むところと、ミトンズがラスベガスを安住の地に決めようとするところの2箇所があまりに唐突過ぎて「なんで?」ってカンジ。クライマックスも架空の世界と違って明確な悪を設定するワケにはいきませんから、ああいうカタチにするしかなかったのでしょうけれど、なんだかまるっきり新味がないねぇ、と。最初から最後まで娯楽アニメのカタにハマった世界で築かれた映画って印象でした。吹き替え、佐々木蔵之介は上手いけれど、元はジョン・トラボルタの声だからオッサン声が正解なんでしょうけれど、日本の場合、ああいう可愛い系キャラは女性がアテた少年声がしっくり来るんだけどなぁ。江角マキコの声はワリと好きです。あと、3Dそろそろ食傷気味。3Dである事の優位点はあまり感じられなかったので、通常版でいいですね。高いし割引きかないし。
[映画館(吹替)] 6点(2009-08-05 17:59:36)(良:1票)
20.  ぼくの伯父さん 《ネタバレ》 
デザインばっかりで使いづらかったり、人間性を無視したりして、エスプリを大切にしない文化をシニカルに笑う映画。近代化によってフランスから失われてゆくものに対する愛とそれを惜しむ気持ちが、伯父さんの周囲とお父さんの周囲との対比によって描かれてゆきます。だけどその批判精神は判っちゃいるんですが、どうしたってこの映画を支配してるモダンアートのオシャレさ加減はたまりません。シュミの悪さの象徴として描かれてるハズの、あのグリーンとパープルとピンクのクルマのなんとオシャレなコトか!(笑) 50年という時の経過が、モダンアートにどっぷり漬かった生活をワクワクする世界に見せてしまっているのは、ちょっと皮肉な気もしますね。もちろん、一方で、大人に同調できず子供が大好きな伯父さんの、独自のパルスの中で生きてる状態はとても魅力的で(バリバリな共感もあり・・・)、最後は淋しい気分にさせられますが。フランスの個性が色濃く出た楽しい映画でした。
[DVD(字幕)] 7点(2009-04-20 23:43:21)
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