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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1878
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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41.  MAMA(2013) 《ネタバレ》 
ヴィクトリア、来て、窓の外でママが呼んでいるわ。きっと寂しがってる。ねえ、早く一緒に行こう――。株式投資の失敗により気が違って妻を殺害してしまった父親に、無理やり連れ出されてしまった幼い姉妹、ヴィクトリアとリリー。以来5年もの間、ずっと行方の分からなかった彼女たちだったが、叔父であるルーカスの懸命な捜索によって一軒の寂れた山小屋で野生児として暮らしていたところを発見されるのだった。ルーカスと、ミュージシャンの卵である彼の恋人の元に引き取られることになった彼女たち。だが、その山小屋で気の狂った父親の魔の手から彼女たちを救い、ずっと世話をしてきた忌まわしき存在である〝ママ〟も、そんなヴィクトリアとリリーのあとを追ってくるのだった…。僕のこよなく愛する、理不尽で残酷な現実に押し潰されそうになっている一人の少女がその美しい想像力でもってそんな現実へと力強く立ち向かうダーク・ファンタジーの傑作「パンズ・ラビリンス」を撮ったギレルモ・デル・トロ監督。彼が製作を務めたという今作もいかにも彼らしい禍々しい雰囲気が濃厚に漂うダークホラー・ファンタジーの逸品へと仕上がっておりました。いやー、正直中盤まではあまりにも思わせ振りな演出が延々と続くうえに誰が主人公なのかいまいちピンとこないせいで、「デルトロ、久し振りにハズしちゃったかな~」と思いながら観ていたのだけど、ママの正体が明かされてからの畳み掛けるように続く後半の漆黒の展開はなかなか見応えありました。とにかく、何が良かったってやっぱりクライマックスのあの崖での、ママと姉妹たちのそれぞれの切実な想いが交錯する美しいシーンでしょう。淫靡でグロテスクな雰囲気が濃厚に漂う美麗な映像でもって描き出される、そんなママと姉妹たちの切ない別れのシーンは出色の名シーンでした。もう、僕の好みと見事に合致していて鳥肌立ちまくりっす!!今回も何も悪いことしてない登場人物の誰かが奈落の底へと引き摺りこまれてしまうので覚悟しといてね(笑)。まあ、よくよく考えたら脚本上の粗が目立つし、中盤の展開が幾分か冗長という面もなきにしもあらずだけど、母と子の絆を妖艶に描いた、いかにもデルトロらしい切ないホラー・ファンタジーとして素直に良かったと思います。7点!
[DVD(字幕)] 7点(2019-03-10 00:59:41)
42.  マンチェスター・バイ・ザ・シー 《ネタバレ》 
過去に起きた悲しい出来事から誰に対しても心を閉ざしてしまった孤独な男。そして、病気で父を失ってしまったショックから鬱屈した毎日を送る青年。さまざまな巡り合わせにより、静かな港町マンチェスターでともに過ごすことになったそんな二人の葛藤と悲しみの日々を淡々と綴ったヒューマン・ドラマ。物凄く淡々としていますが、非常に見応えのある質の高い良品でした。幾つものアカデミー賞ノミネートも納得の出来です。特に主演男優賞を受賞したケイシー・アフレックの抑えた演技にはとても惹き込まれました。彼が後半、別れた奥さんから伝えられる言葉には涙が止まりません。〝哀しみは人生の親戚〟。そんな何処かの老作家の言葉を思い起こさせる、悲哀に満ちた人間ドラマの秀作。ぜひ多くの方に観てもらいたいですね。
[DVD(字幕)] 8点(2018-07-22 23:31:35)
43.  マン・ダウン 戦士の約束 《ネタバレ》 
アフガニスタンでの過酷な任務を終え、故郷へと帰還したアメリカ兵ドラマー。ところが愛する妻と子供が待つはずの地は荒廃し無人の荒野となっていた。ともに帰還した友人と家族を捜しはじめる彼。そんな彼の脳裏に戦場での過酷な記憶が交錯するのだった…。まあやりたいことは分かるし、そのメッセージ性も充分理解できるのですが、正直微妙な出来でしたね、これ。ぶっちゃけて激しくネタバレすると、まあ妄想オチなんですが、この作品の最大の欠点は早々にそのオチに気付いてしまうこと。ミスリードの仕方が恐ろしく下手です。あと、主人公の妄想世界のディテールも低すぎます!主人公の目に実際に生きてる人の姿が見えることもあったり見えないこともあったり、いくら妄想だからってここらへんをあやふやにしちゃったらあかんです。まあ最後まで退屈せずに観れたので5点で。
[DVD(字幕)] 5点(2018-06-22 10:33:52)
44.  マグニフィセント・セブン 《ネタバレ》 
『荒野の七人』を豪華キャストでリメイクしたエンタメ西部劇。監督はこの分野の御大アントワン・フークワ。まあぼちぼち面白かったってところかな。やぱ主要登場人物が七人もいると大変ですね。各々のドラマが薄くなりがちで、誰に対しても感情移入しにくいのが本作の弱点。とはいえラストのアクションシーンは抜群の安定感。まあ暇つぶしで観る分には普通に楽しめると思います。若干長いけど。
[DVD(字幕)] 6点(2017-12-04 20:49:42)
45.  マネーモンスター 《ネタバレ》 
人気財テク番組『マネーモンスター』が銃を持った男にジャックされた!!爆弾を身に着けされられた人気司会者、突然の事態にあくまで冷静に対処しようとするプロデューサー、そして番組のせいで全財産を失ったと主張する犯人、それぞれの思惑が交錯し暴走する一部始終をテレビはずっと生放送し続ける。やがて、炙りだされる一企業の不正取引…。監督は名女優ジョディ・フォスター、主演はジョージ・クルーニー&ジュリア・ロバーツというインテリ組。まあやりたいことも言いたいことも分かるのですが、なんかこじんまりと纏まっちゃった感が強いですね、これ。まあぼちぼち面白かったかなって感じです。もうちょっと心に残る何かがあれば良かったんですが…。例えば、あの人質になる司会者がもっと胡散臭い個性的なキャラクターだったりとかね。同じようなワンシュチュエーションのサスペンス劇の佳品『フォーンブース』などと比べると今一つ物足りなかったです。
[DVD(字幕)] 6点(2017-07-05 23:38:26)
46.  マネー・ショート 華麗なる大逆転 《ネタバレ》 
言いたいことは分かるが、映画として面白いかと問われれば「否」というしかない。
[DVD(字幕)] 4点(2016-10-18 02:32:03)
47.  マーズ・アタック! 《ネタバレ》 
前作で、史上最低の映画監督として名高いエド・ウッドの生涯を描いたティム・バートンが、彼の下らない映画に最大限のリスペクトを込めて作ったお馬鹿映画。ずっとお金に苦労してきたエド・ウッドの無念を晴らすかのように、才能溢れるバートンだからこそ湯水のようにお金をつかっていてかなり爽快な映画に仕上がっております。特にこれだけの科学力を持つくせに、とてもお馬鹿な火星人の描かれ方が僕には妙につぼでした。
[DVD(字幕)] 8点(2016-09-19 18:04:48)(良:2票)
48.  マッド・ガンズ 《ネタバレ》 
僕は緑の大地を見たことがない――。世界的な環境破壊と異常気象により、大干魃に見舞われた近未来。何処までも拡がる砂漠の真ん中で、いつか緑の大地が戻ってくることを信じて暮らしているホルム一家。家族の長である寡黙な父親アーネストは、僅かに湧き上がる井戸水を頼りに少量の農作物を育てて生きていた。美しく成長した長女のメアリーは、そんな頑固な父親に反発しながらも家事全般を担当している。まだ思春期を迎えたばかりの末っ子ジェロームは、過酷な世界に絶望を感じながらそれでも必死に生きていこうと父親の手伝いをしている。彼らの母親は、過去のとある出来事が原因で家から離れた病院で長い入院生活を余儀なくされている。滅びゆく世界で希望を捨てずに生きてゆこうとするそんなホルム一家だったが、メアリーの彼氏である荒くれ者のフレムという男がやって来たことで深い亀裂が入っていくのだった…。荒れ果てた近未来を舞台に、親子二代に渡るとある家族の物語を乾いたタッチで綴るバイオレンス・ドラマ。正直言って、舞台設定は凡庸という他ない。『マッドマックス』が製作されて以来、これまで幾百も創られてきた終末世界を舞台にしたアクション映画を踏襲しただけで、新しい部分は一切ないと言っていい。そこで繰り広げられる物語も、よくある親子の葛藤&復讐劇で大して面白いものではない。見所は、そんな凡庸な家族のドラマを終末世界というミスマッチな舞台で非常に丁寧に創り込んでいるところだろうか。ストーリーの重要な鍵となる荷物運搬用ロボットの造形も見ているうちに愛着が湧いてくるから不思議なものだ。家族を演じたそれぞれの役者陣のナチュラルな演技も見応えがあり、特に絶望的な世界でそれでも愛する男の子供を産もうとする長女メアリーを演じたエル・ファニングの可憐さはとても印象深いものがあった。と、そこらへんは素直に面白かったと言っていいだろう。問題は、先に述べたように舞台設定に一切新しい部分がなく、ずっと砂漠の映像ばかりが続くために途中で飽きてしまうところだ。もう少し新しい部分で勝負してほしかった。時折、はっと目を見張るほどいいシーンがあっただけに残念というほかない。
[DVD(字幕)] 5点(2016-08-30 16:59:57)
49.  マリーゴールド・ホテルで会いましょう 《ネタバレ》 
マリーゴールドホテルにようこそ。英国式の伝統建築で建てられたここでは、インドでの優雅で洗練されたバカンスを約束します――。亡くなった夫の借金を返すため家を売ったイヴリン、子供のころの親友に会って謝罪したいグレアム、長年の夫婦生活の末に酷い倦怠期を迎えているダグラスとジーン、足を骨折し手術を受けようとしている酷い人種差別主義者ミュリエル、生涯現役を自任しパートナー探しに余念がないノーマン、息子夫婦と上手くいかず家を飛び出してきたマッジ…、人生の終盤を迎えインドの郊外に佇むうらぶれたホテルへと偶然やって来た彼ら。「広告と全然違う。こんなの、詐欺だわ!」当然のようにそう抗議するものの、支配人である若いインド人に強引に説得され仕方なくチェックインすることに。そんな寂れたホテルでいろいろと不満を覚えながらも、みんなで共同生活を送るうちに彼らは次第に第二の人生を謳歌していくのだった。初老の域に差し掛かり、自分のこれまでの人生を見つめ直すことになる彼らのインドでの生活を、洗練された美しい映像と音楽の数々で描き出すハートウォーミングなコメディ作品。ここ最近、ハリウッドでは静かなインドブームが続いてますね。「恋におちたシィクスピア」で有名なジョン・マッデン監督が新たに挑んだのも、そんな若いエネルギーに満ち溢れたインド社会に触れて再び生きる活力を得ていく初老の男女を軽妙なタッチで描いたヒューマンドラマでありました。ただ、ちょっと軽すぎますかね、これ。あくまで個人的な傾向なのだけど、こういう登場人物誰もがみんなちゃんと幸せになって終わる薄味作品ってあまり好きではありません。確かに、映画としてよく出来ているとは思うのですが、「やっぱり人生って幾つになっても素晴らしい!」というこの作品のテーマはちょっと凡庸に過ぎると思います。理不尽で残酷な現実社会に翻弄され人間として壊れてしまった人(インドのスラム街にはそんな人がたくさん居るはずです)なんかを、その片鱗でもいいのでもう少し直視する視線が欲しかったですね。それにこの全編に漂う、いかにも英国風のお上品な雰囲気にもいまいち馴染めませんでした。これはもう好みの問題なのだろうけどさ。
[DVD(字幕)] 5点(2015-06-13 01:03:19)
50.  マジック・マイク 《ネタバレ》 
新米大工として働く青年マイクは、毎日夜になると別の顔へと変貌を遂げるのだった。そう、彼は女性たちが酒と一夜の享楽を求めて殺到する男性ストリップ劇場で働く人気ストリッパー〝マジック・マイク〟だったのだ――。ある日、偶然知り合った若者アダムのその引き締まった身体を見て何か光るものを感じたマイクは、職にあぶれていた彼をそんな男性ストリップのきらびやかな世界へとスカウトする。持って生まれたセックスアピールを武器に次第に女性たちの人気を獲得してゆくアダム。だが、それと反比例するように彼の私生活はどんどんと荒んでいくのだった…。退廃と喧騒、酒とドラッグ、騙し騙され合う男と女のセックスと愛情とが猥雑に交錯する夜の街で、若さを持て余したそんな彼らの栄光と挫折をスタイリッシュに描き出す、いかにもソダーバーグ監督らしい青春サクセスストーリー。普通、こういう題材をテーマにした映画ってもっと下品で猥雑になるものだけど、これがソダーバーグの手にかかれば何故かどこまでもお上品で小奇麗でお洒落~な作品に仕上げてしまうとこが彼の持ち味なんだろうね(良い悪いは別にしてさ)。おかげで、ちょっぴり欲求不満気味の有閑マダムの奥様方が、最後までうっとり見惚れるだろうこと請け合いの若い男前たちの筋肉ムキムキの裸裸裸を充分堪能できる作品でありました。まあ、男の僕からしたらさすがに暑苦しかったですけどね。若い女の子のTバックなら何時間だって見ていられる(たぶん笑)僕ですが、こうやって男のTバックをひたすら見させられるとさすがに「う、うおぇぇ…」ってなっちゃいました。と、いうわけで、まあ面白いとは思うんですけど、さすがに狙っている層が狭すぎますね、これ。もう少し男の観客のことも考えて欲しかったところです。6点!
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-13 00:53:09)
51.  マラヴィータ 《ネタバレ》 
あたしの名前はベル・ブレイク。今日はみんなにあたしの家族のことを紹介するわね。まず、顔のほくろがトレードマークのお父さん。今じゃ単なるウザい偏屈頑固親父だけどさ、昔はとある組織でけっこうな“やんちゃ”をしてたらしくて怒らせると何をするか分からないんだよ。そしてお母さん。この人は更年期真っ只中の超ヒステリーおばさんで、スーパーで陰口言われただけでそこを爆破しちゃうくらい危ない人だから気を付けてね。そして弟のウォレン。彼は頭脳派で下手にからかうと色んな方法で復讐されちゃうんだから。なので、童貞ってことは言っちゃダ・メ・よ。そして、あたし、ベル。まだ乙女盛りの17歳で恋に勉強にとっても充実した青春を過ごしてるんだから!でもね、そんなあたしのことを勘違いして擦り寄ってくる“害虫”が多くてほんと困っちゃう。今日もそんなクソ野郎をテニスラケットでボコボコにしてやったんだから。あ、あと忘れちゃいけないのがタイトルにもなってるのに何だか影が薄い飼い犬のマラヴィータ。彼もその外見に似合わずキュートなんだよね。さて、そんなあたしたち家族がいろいろと訳ありで、この度、フランスの田舎町に越して来たんだけど、そこでもあたしたちはやっぱりトラブルを巻き起こしちゃうの。あたしたち、普通にしているつもりなんだけど、なんでだろう?でもね、そんなあたしたちのちょっぴり変わった生活も客観的に観ればきっと面白いと思うんだ。え!?そんなことない?肝心のあたしたち家族のキャラが誰一人立ってない?いくらでも面白くなりそうなのに、ストーリー展開が恐ろしく退屈?自分とクリソツの人が主役の古い映画をお父さんが観るっていう楽屋オチがスベってる?無意味に人が死に過ぎて観ていて不愉快?でもね、それはあたしたち家族のせいじゃないと思うんだ。多分これを作った人が『レオン』っていう素晴らしい作品でその溢れんばかりの才能を物の見事に使い果たしてしまったせいなの、きっとね。だから、もっと暖かい目で観てあげてね。それじゃ、あたしは本編では描かれてなくて超不満爆発(プンプン!)の、あのあたしの処女を奪ってすぐフッたやり逃げクソ男を半殺しにしてやるために今から出かけてくるわ。バイバイ☆
[DVD(字幕)] 4点(2015-04-27 01:30:15)
52.  マーサ、あるいはマーシー・メイ 《ネタバレ》 
何らかの理由により、山奥で自給自足の共同生活を送るカルトまがいの集団へと加入したマーサ。そこで「マーシー・メイ」という新たな名前を授かった彼女は、戸惑いながらもそこで生活し始める。2年後、そこからなんとか脱出した彼女は長年疎遠にしてた姉夫婦の元へと転がり込むことに。そんな心に傷を負った現在のマーサと過去のマーシー・メイの姿を交互に描いた意欲作。なのだけど、いったい何が言いたいのかさっぱり分からない雰囲気ごり押しの退屈な映像が延々と続き、なんともつまらない作品でありました。こういう芸術を気取った、作品世界の背景は自分で想像してくれよと言わんばかりの上から目線映画って個人的に大嫌いです。それに、主人公のマーサ(あるいはマーシー・メイ)の自己憐憫甚だしい卑屈キャラにも最後までムカつかされてしまいました。あの姉のご主人の腹立ちがすっごく分かります!何があったか知らんが、人が嫁とセックスしてんのに、勝手に寝室に入ってくんじゃねー!!ばかやろー!!!
[DVD(字幕)] 2点(2015-04-26 12:15:59)
53.  マーターズ(2007) 《ネタバレ》 
下の方が仰られているとおり、映画としての出来は大したことないのだけど、なんだか妙に心に残る「トールマン」という作品を観て、ちょっと気になって同監督の出世作である今作も鑑賞してみました。ひ、ひええぇ~~、なんじゃこりゃ(笑)。全く先の読めないストーリー展開と、ひたすら続くグロ痛いシーンの連続に終始唖然。観終わるころには顎が外れそうになっちゃいました。あの全身傷だらけの少女が逃げ出す冒頭部分から、こんなぶっ飛んだ驚愕のラストを迎えるなんていったい誰が予想できたでしょうか。演じてる俳優もカメラを廻してるカメラマンも「いったい自分は何をしておるのだろう」って感じだっただろうね、これ。いやぁー、この監督、完全に頭の何処かがイカれてるって(褒め言葉です笑)。確かに、一本の映画としてみれば完全に破綻しているけれど、常人の発想を遥かに超えた狂気の世界を見事に映像化してみせたこの監督、もしかしたら将来ばけるかもしれないなぁ。パスカル・ロジェ、覚えとこっと。
[DVD(字幕)] 8点(2015-04-25 06:29:35)
54.  MUD -マッド- 《ネタバレ》 
怖がらなくていい、俺の名前はマッド。この川の中州で何をしているかだって?人を待っているのさ。違う違う、男じゃない。俺のガールフレンド、ジュニパーさ。そう、彼女は最高に良い女なのさ――。森と川に囲まれたアーカンソーの田舎町。貧しい家庭に育つ14歳の少年エリスは、ある日、川の中洲に隠れ住む怪しげな男、マッドと出会う。別居騒動に揺れる両親から逃れるように、エリスは大の親友ネックと共に、怪しげな魅力を放つ彼の元へと足しげく通うことになる。やがて、彼の本当の目的を知ったエリスは、そんなマッドの恋焦がれる相手であるジュニパーが町のモーテルに泊まっていることを知るのだった。二人の恋の駆け引きの連絡役となるエリス。だが、彼は次第に男と女の複雑な心の機微に打ちのめされてゆくことに。やがて、彼が警察やマフィアから追われる身であることも明らかとなり、エリスは更なる現実の理不尽さに翻弄されてゆく…。豊かな自然に恵まれたアメリカ南部の田舎町を舞台に、思春期を迎えたばかりの多感な少年と愛する女性を一途に追い求める孤独な男との交流を丹念に描いた青春物語。最近、何かと大活躍のM・マコノヒーが主演ということで、殆ど予備知識もないままにこの度鑑賞してみたのだけど、うーん、はっきり言って僕には本作の魅力がさっぱり分かりませんでした。取り敢えず、監督の過去の作品を調べてみて納得。なるほど、世間ではけっこう高評価なものの僕にはただ単純につまらない映画だとしか思えなかった「テイクシェルター」の監督だったのですね。「テイク~」よりは格段に観易くなったとは言え、この人の映画ってやっぱり僕の感性とは対極に位置するのか、僕は今作においても良い観客となることが出来なかったようです。何が合わないかって、まず第一にこのマッドという男の女性に対するストーカーまがいの独り善がりな愛情表現でしょう。男を振り廻すビッチな女に翻弄され、中州でただひたすら彼女が来るのを待つ男…。僕には、ただ愚かで気持ち悪いとしか思えません。第二に、その〝蛇〟やら〝手造りで船を造る〟というあからさまな宗教的メタファーの扱い方。最後までなんだか妙に鼻について仕方ありませんでした。これはもう相性の問題なのでしょうが、世間でどれだけ高評価されようと僕は断固としてこれは「つまらない映画だった」と言わせてもらいます。
[DVD(字幕)] 4点(2015-03-28 20:42:19)(良:1票)
55.  魔女と呼ばれた少女 《ネタバレ》 
これから産まれてくるあたしの赤ちゃん、あなたには全てを知っておいて欲しいの。あたしがこの地で何をしてきたかを――。いつ果てるとも知れない泥沼の内戦が続くアフリカの何処かの貧しい国。両親と共に平凡に生きていた11歳の少女コモナもそんな現実の荒波へと巻き込まれてしまう。突如として現れた残虐な反政府ゲリラに捕まり、自ら両親を殺すことを強要されると、無理やり少年(女)兵として戦争へと駆り出されることに。そんななか、ジャングルの奥深くで出会った自分にだけ見える死者の精霊たちの導きにより、激しい戦闘から彼女一人だけが生き残るのだった。以来、ゲリラのリーダーによって魔女として崇められるコモナ。しかし、そこで知り合った同じく少年兵のマジシャンの無垢な性格に心惹かれていくという、彼女もまた普通の年頃の少女に過ぎなかった。だが、そんなコモナの初恋も過酷な現実によって容赦なく押し潰されてゆく。内戦に揺れるアフリカ最貧国を舞台に、少年兵たちの過酷なドラマを、ときに幻想的に、ときに青春ラブストーリーとして描く意欲作。一時、やたらと多作されたアフリカ内戦ものですが、今作は主人公が元はあくまで普通の少女というところがポイントですね。先行作品の例に漏れず、こちらも思わず目を覆いたくなるようなかなりショッキングなシーンが随処に出てきますが(冒頭から、いきなり11歳の少女に両親を殺させます)、途中で差し挟まれるコモナとマジシャンとの初々しい恋愛描写が良い対比となっていてとても胸に迫ります。そして、後半で妊娠してしまい(その父親が誰かもかなり悲惨です)母の顔を見せ始めるコモナの、残酷な現実に押し潰されそうになりながら、それでもここで必死に生きていこうとする力強い姿に感動を覚えざるをえません。若干、森の精霊描写がチープでいまいち意図が読み取りにくいところが残念ではありましたけれど、画面の端々に生きるエネルギーが横溢するなかなかの良作だと思います。コモナに、いつか平穏な日々をと祈らずにはいられません。
[DVD(字幕)] 7点(2014-04-07 17:59:19)
56.  マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ 《ネタバレ》 
やるせない悲しい現実の世界に生きる無垢な少年イングマル。結核を患うお母さんのために、彼は大好きな犬とも別れ、田舎の親戚の家にしばらく引き取られることに。美しい自然の世界で、自由奔放に生きる個性的な人々に出会い、イングマルは少しずつ大人になってゆく。常に屋根の修理をしている人、下着カタログを読んでもらうことで心の平穏を得る老人、ちょっとエッチなお姉さん、そしていつも男の格好をしている美少女・サガ。そんな何処かおかしなところがあるのだけど、とても魅力的な登場人物たちとの交流を通して、思春期入りたての子供たちの一瞬のきらめきを見事に捉えた本当に美しい映画でした。特に、心優しい人々ばかりの瑞々しい田舎の風景と対照的に、都会の大人たちがみんな冷酷なところが印象的。若き日のラッセ・ハルストレムの、その類稀なる才能の萌芽を充分堪能させてもらいました。 いつも男の子みたいに振舞っていたサガの切ない恋心が、めちゃくちゃ可愛かったー。
[DVD(字幕)] 8点(2013-10-28 17:57:35)
57.  魔女の宅急便(1989) 《ネタバレ》 
思春期になれば誰もが通る、あの今までの世界が実は自分が思っているよりもっと限りなく広いことを知ったときの清々しさや、大人になることのドアをほんの少し覗いて思わずたじろいでしまう焦燥感、そして否応なく訪れる身体の変化からくる孤独感。そんな今にして思えば甘酸っぱい世界を、魔女というメタファーを通して描かれたファンタジー。もう主人公のキキの切実さがひしひしと伝わってきて、何度観ても切ない気持ちになってしまいます。いつの間にか、喋ることが出来なくなってしまう黒猫のジジ。つい昨日まで居られた本当の競争や嫉妬や憎悪もない子供の世界から、キキは少しずつ大人の世界に足を踏み入れていく。瑞々しい青春ファンタジー映画の傑作だと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2013-09-16 11:20:00)
58.  マーガレット 《ネタバレ》 
世の中に蔓延する理不尽な現実に我慢がならない大学生のリサ。ある日、そんな彼女が街中で何気ない理由で運行中のバスの運転手に話しかけたら、その運転手が誤って一人の女性を轢き殺してしまう。罪悪感から、最初は運転手に有利な証言をしてしまったのだが、遺族や友人から話を聞くうちにそんな理不尽な現実に我慢がならなくなり、運転手に制裁をくわえるためにリサは一人立ち上がる。はっきりいってこの題材に二時間半は明らかに長すぎ。母親のオナニーシーンや主人公のグダグダな初体験のシーンなど、映画製作には全くの素人の僕でも「ここはばっさり切ったほうが良かったんじゃ」と思えるシーンが多すぎる。もっとすっきりと二時間弱くらいに小さく纏めていたらもっと良い映画になっていたんじゃ……否!!やっぱりこの映画の最大の欠点は、主人公に全く魅力がないということ。見れば見るほど、このリサという女が大嫌いになってしまうのだから致命的だ。「そもそもテメーが運転手に話しかけなければ、事故なんて起こらなかったし、人が死ぬこともなかったんだから、お前が一番悪いんだろ!そうやって自分勝手で独善的な正義を振りかざすんだったら、最初にテメーが責任とって死ね!」と終始、キレそうだったし。最後も、とってつけたようにオペラが出てきて、「どう?高尚で芸術的でしょ」と言わんばかりの最悪のラスト。久し振りに、映画を観ながら「どうでもいいけど、時間が勿体ないから早く終わってくんねーかな」とムカムカしちゃいました。
[DVD(字幕)] 2点(2013-09-08 23:42:20)
59.  マトリックス 《ネタバレ》 
思えばこの映画から、ただ最新のCG技術と撮影法を駆使してただただ格好良いアクションシーンだけを撮りたかった映画という新ジャンルが始まったのではないだろうか。もう矛盾だらけのストーリーや設定なんか刺身のつまのようなもの。いかにグラサン主人公たちが派手にスタイリッシュに暴れまくるかだけをひたすら追求したその姿勢は、良くも悪くも賞賛に値します。もう、ネオたちが飛び交う銃弾の嵐のなかをスローモーションで駆け巡る映像なんか、初めて見たときはほんと身体の芯から痺れました。ストーリー(特にヒロインのキス一つで主人公が無敵になるラストとか)は、まぁ失笑でしたけど。
[DVD(字幕)] 8点(2013-08-07 18:10:06)(良:1票)
60.  マチェーテ 《ネタバレ》 
グラインドハウスという優れた企画映画のなかで恐らくしゃれで作られたであろう、架空映画の予告編を本当に大真面目に一本の映画に仕上げてしまいましたな作品。僕は昔からこのロドリゲスのいかにもお下品で猥雑でお馬鹿でエロくって、それでも最高にクールな映画が大好きなのだけど、さすがにマチェーテを主人公に一本の映画にするには無理があったのではないか。途中までは確かに無茶苦茶面白いのだけど、後半はちょっと失速気味。それにマチェーテのキャラが濃すぎて、ちょっと周りのキャラがかすんでしまったのも残念なところ。
[DVD(字幕)] 5点(2013-05-09 16:39:13)
010.05%
190.48%
2492.61%
31266.71%
424813.21%
532917.52%
648525.83%
733117.63%
821511.45%
9713.78%
10140.75%

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