181. ヴェラクルス
西部劇にありがちな単純な勧善懲悪じゃなく、主役の悪い部分もちゃんと描いてるってのが好感が持てる。この時代、真っ正直じゃ生きづらい時代だろうし。しかし、グイグイ引き込まれる面白いストーリーかというと、そうでもない。淡々と観ていられる感じ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-10 07:21:38) |
182. ブレックファスト・クラブ
学校の中だけで全てが完結。全然 金かかってなさそうだけど、面白かった。 普段は関わり合いのないスクールカーストの5人が、偶然 補習で会うことになっちゃったって発想の勝利だと思う。キャスティングも演技もGood。ただし終わり方は、もうひとひねり欲しかったなあ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-04-02 22:00:16) |
183. ちはやふる 結び
《ネタバレ》 ここでの評価が高かったこともあり 期待していたんですが、それ程 楽しめませんでした。 原作未読ですが、クイーン戦を全く描かず ナレーションだけで説明するのは拍子抜け。この映画のクライマックスが4人同時勝ちってのは盛り上がりに欠ける。 下の句でも そうだったが、スローモーション多用し過ぎ。それで肝心のストーリーが説明不足じゃ、ますます疑問。 3部作通して、「広瀬すずが ちはやを好演」というのが出落ちになってて、尻すぼみって印象。 この監督はこの漫画自体がすごく好きなんだろうと思う。だから漫画の再現を目指しちゃってて、それが原因で色々無理が出てる気がする。私は原作と映画は別物であり、映画ならこう変えるべきというポリシーが欲しい。違う監督・脚本家で観てみたかったなあと思っちゃいました。 [ビデオ(邦画)] 6点(2019-04-01 11:48:46) |
184. 快盗ルビイ
《ネタバレ》 初監督作の麻雀放浪記には全く感じないのですが、この作品には イラストで印象的な和田誠さんテイストを非常に感じます。「うまい」という感じは全然無いんだけど、「味があって、ホッとする」みたいな感じ。 「綿密な計画を立てるが、いつも失敗して、何も盗めない」っていうのは原作通りらしいですが、小泉今日子さんを主役にキャスティングして 斜め上の魅力的な作品を作っちゃうっていうのは、和田さんの真骨頂かなと思います。 テンポも丁度いい感じで進んで、飽きが来る前に ちゃんと落として終わってくれるっていう、スタイリッシュな映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-03-28 23:38:00) |
185. つむじ風
《ネタバレ》 当たり屋、ゆすり、詐欺。口八丁手八丁で、金のあるところからも 無いところからさえ騙し取る。最後は女さえ盗んでしまう。こう書くと、怖い犯罪ものかと思うが 渥美清主演ということで、馬鹿馬鹿しくて脱力するような内容になってます。 展開が早く、停滞するようなところが無いので あっという間に感じます。渥美さん以外のキャストも好演で、足を引っ張っているような役者さんは見当たりません。怖くない、かわいい、加賀まりこさんが見どころかな。 [地上波(邦画)] 7点(2019-03-28 23:26:57) |
186. メイズ・ランナー
いわゆるB級映画だと思って見たので、意外と楽しめました。もちろんツッコミどころも結構ありますが、肩の力を抜いて見れば そこまでは気にならないかと。あとオチもそれ程 納得感がありませんが、座布団投げたくなるほどではないかと。 つまり暇つぶしで、ぼーっとテレビで見るには丁度いい塩梅の映画です。 [地上波(吹替)] 5点(2019-03-28 23:13:39) |
187. アリスのままで
私も時々 ひどい短期記憶の衰えを感じることがあり、自分の問題として深刻な気持ちで観ました。恐ろしいと感じると共に、スピーチが心に響きました。 世界中の人々に永久に残る形で自分の姿を残されるという仕事でありながら、主演のジュリアン・ムーアは見事に役に入り込んで 病に侵されボロボロになった様まで表現し切った、素晴らしい演技だったと思います。家族を中心とした周囲の対応もそれぞれで、冷たいもの・温かいもの・上辺だけのもの・避けられないもの と偏らず描かれており、また主人公の病気によって、家族が変わっていく様子もきちんと追われていました。 もちろん そういった対応・影響は、個人・家族によって千差万別で、決して一つの映画で描き切れるものではありませんが、考えるきっかけのひとつとして ちゃんと成立していると思います。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2019-03-28 00:45:05) |
188. 夜明け告げるルーのうた
最初の数十分はルール無視の意外な展開で面食らったものの、新鮮な印象を受け どんどん引き込まれる感じを受けました。しかし大人の商魂が入り始めたあたりから、急にスピードが落ちて もどかしいような展開になってしまいます。ファンタジーと現実のミックス具合が、かなりぎこちなくて、「設定ブレブレ」感も出ちゃってるように思われます。 あと皆さんおっしゃるようにポニョにも似てますが、ルーのパパとか トトロ的なところもあって どうにもジブリ臭がキツイです。低レベルな制作陣だったら真似ちゃうのも仕方ないかもしれませんが、アニメーションの質が高いだけに オリジナルで突っ切って欲しかったです。 あと主題歌はちょっと拙すぎるかな。子供が歌ってる感を出したかったんでしょうが、もうちょっと上手くても良かったかと。 可能性を感じるだけに、「惜しい」「時間をかけて完成度を上げた作品を観たい」と思いました。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-03-28 00:17:55) |
189. ちはやふる 下の句
皆さんご指摘の通り、クイーンがいい演技で目立ってたと思います。容姿も演技も松嶋菜々子に似ている感じ。 太一は残念演技、特に笑い出すところなんか、監督よくこれにOK出したなあってレベル。クイーンと千早の対決の裏で、太一とドS君も戦っていたのだが、結果さえ描いてもらえない可哀相な扱い。監督がキャスティングに納得いってなかったりして… スローモーションは一番盛り上げたいところで使うなら効果的だと思うけど、あれだけ多用しちゃうと飽きる。 3部作の真ん中なので 中々盛り上げづらい、つなぎの説明っぽくなりがち。で、やはりそうなってるって印象。でも酷すぎて、観るの止めたくなる って程でもない。 [地上波(邦画)] 6点(2019-03-26 23:40:02) |
190. リップヴァンウィンクルの花嫁
《ネタバレ》 この監督には伝えたいことなんか無いんだろうなと思う。ネットで結婚相手探し、結婚式への偽参加者、自殺願望のAV女優。新聞記事で読んだような社会問題の寄せ集め。でも扱いが薄っぺらい、取材したとか 深く掘り下げたとかいうのが全く感じられない。 更に女優に魅力がない。社会的弱者をテーマにするには、美人じゃ説得力が無いと思ったのかもしれないが、それを鑑賞に耐えられるようにするにはやっぱりストーリーでグイグイ引き込まないと。 で、こんな低クオリティな内容を3時間垂れ流し。まさに拷問。久々の3点。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2019-03-26 22:02:37) |
191. ブリッジ・オブ・スパイ
《ネタバレ》 冒頭に"based on"ではなく"inspired by"とあったので、ほぼフィクションなのかと思って観てました。鑑賞後に確認したら、裁判結果も2対1の交換に成功したのも事実だったんですね。ということは、結果以外の交渉過程がほぼフィクションということなのかな? まあ国家機密に当たることなので もちろん暴露することなど出来ないし、制作陣も元から知らないってことでしょう。 で、これも当たり前だけど、ソ連と東独はひたすら悪く描かれる。米国側の暗部も一応描かれているけど まあ全体的には「米国は正義」ってなっちゃいますよね、そりゃ。 この事件自体を知られたこと、また俳優陣の良演技で 満足感は得られました。(ドイツ語・ロシア語?部分が全く字幕なしだったのはちょっと不満) [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-03-25 23:19:11) |
192. ちはやふる 上の句
原作が漫画だから、漫画に合う奇抜なキャラ・エピソードがある。普通はこれをそのまま実写版にすると 無理があってシラケるので、それなりの脚本・演出をする。しかし本作の場合 広瀬すずというドンピシャなキャスティングと、それにきっちり応えている演技で、無理やりクリアしちゃってる感あり。何を演じても「広瀬すず」になっちゃうので 万能型とは言えないけど、若手の中ではとても印象に残る稀有な女優さん。トリッキーな演技系だと、上野樹里さんとかのんさんとかいるけど、若干行方不明気味。広瀬さんには是非、幅を広げて生き残ってもらいたいです。 まあそれが故に、他のキャラは逆に無理さが目立っちゃうって印象も拭えません。大江奏なんかは吉高由里子的な浮世離れ感が必要な気がしますが、上白石萌音さんでは ちょっと表現出来てないかな。教師の松田美由紀に至っては、全カットでも影響ないんじゃね?的な薄さ。 [地上波(邦画)] 7点(2019-03-24 17:36:11) |
193. ミルドレッド・ピアース
《ネタバレ》 ヴィーダとベラゴンが醜悪過ぎて、やり過ぎに思えてしまう。まあ出来の悪い子ほど可愛いともいうし、そういう甘やかし過ぎの親を批判する意図があるのかも知れないけど。もう少し、可愛げがあるところを見せた方がリアリティが出たのではないか。 とはいえ戦争中にこれだけのクオリティの映画が作れるんだから、日本が負けるのも当たり前だよねえという感想も持っちゃいますね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-03-22 21:21:13) |
194. 女神の見えざる手
強い女というのが苦手なので 私はこの点数になっちゃいますが、好きな人にはピッタリだと思える映画。日本ではロビイストという存在は表に出にくく あまり知られていないから、ロビー活動というもの・日米の違いを知る材料としてはいいかも。ただちょっと長いかな。どうしても2時間超えなきゃ表現できない という内容だとは思えない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-03-18 09:04:16) |
195. 光にふれる
私はハンディキャップを持つ人を扱った感動押し売り系を見ると辟易しちゃうたちですが、本作は溢れる幸福感に圧倒されてしまいました。もちろん健常者から受ける心無い仕打ちの描写もありますが、下地が幸福感で塗られているかのようで、ハンディキャップを持つ人達が触れた時に「こんなの嘘」と言われちゃうかもなあという程です。ルームメイトと店長がいいヤツ過ぎて、こっちも自然に笑顔になっちゃいます。 偽善が見え隠れする同情なんて迷惑なだけ、触れ合うことでお互いが純粋に幸せに成れなきゃ あまり意味はない。多くの人にとって それはしょうもない理想論に聞こえるかも知れないけれど、最低二人いれば成り立つ。 [地上波(吹替)] 9点(2019-03-18 08:55:05) |
196. ぼくのエリ 200歳の少女
《ネタバレ》 ヴァンパイア映画は私に合わないらしく、途中でアホらしくなって見るのを止めちゃうものもあったんですが、本作は子供が主人公という変化球なところもあってか、最後まで見ることが出来ました。「いじめっ子にやり返すのと同じ、生きるために仕方なくやっている」というテーマ的なものも、まあまあ。普段あまり触れる機会がないスウェーデン映画というのも、レア感があって良かったのかも。残虐描写はそこまでドギツくないので、そういうのがダメな人もまあ見られそう。あえて言うならオカルティック・メルヘンって感じ。 邦題はオカルトものと暗に伝えたかったのかも知れないけど、センスない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-03-18 08:21:41) |
197. カメラを止めるな!
300万円で映画作れって言って これが出てきたら10点だけど、予算関係なく映画そのものの評価としてはこれぐらいかな。 昔は低予算って言うと絵の汚さ・雑さなんかもあったけど、現代の機材ではそんなことは無く 映像はまともだった。(揺れは別にして) この成功を生かして、いい映画を作って欲しいですね。 [地上波(邦画)] 7点(2019-03-11 00:05:22) |
198. ラブ・アゲイン
ちょっと話がありきたり過ぎて、面白みが無いかな。役者の演技はまあまあだけど。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-03-10 23:53:23) |
199. ターミナル
お気楽にボーっと見るなら、まあまあな映画。期待しすぎると、損する映画。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2019-02-19 23:26:06) |
200. 鍵泥棒のメソッド
《ネタバレ》 安易に人殺して盛り上げようって映画が多い中、「人殺さなくてもエンタメは作れるよ」ってメッセージを感じられる映画。 バカバカしいようなシナリオを、豪華役者陣がクソ真面目に演じているのが面白い。役者以外には、あまり予算使ってなさそうなところも、好印象。 あえて難点を上げると、堺雅人はチャランポランは似合わない。大泉洋とかオダギリジョーあたりの方が良かった気がする。広末涼子自体は頑張ってるけど、脚本がちょっと無理っぽい。香川との抱擁シーンのリアリティを出そうとして、やりすぎちゃった感じ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-02-18 23:18:47)(良:1票) |