201. ジャーヘッド
《ネタバレ》 ほとんど盛り上がる事のない、全く面白くない戦争映画だけど、戦地行ってる人間にしたら、戦争に面白いも面白くないもないんだよなぁなんてしみじみ・・・。ジワリ「戦争・人間・アメリカ」の狂気が迫ってくるような秀作です。従来の戦争映画の形を忘れて、頭をからっぽにして観るべし。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-10-26 00:55:51) |
202. ブラッド・ワーク
このメンバーを見ていれば、犯人を見せない展開にしてる初期段階から、ネームバリューでこいつかな?と思ってしまいます。結局そいつが犯人だったので、脚本(主に犯人捜し)にもう一ひねり欲しかった気もします。それにしてもイーストウッドは何歳になってもカッコいいですねー。彼の立ち振る舞いとか、銃の構え方とかだけでも観る価値があるような作品になっていました。ただ明らかに年下のお偉いさんに怒鳴られている部分だけは「ガンバレ!」とか老人を気遣う孫のような気分で観ちゃうんですけどね(^^; [地上波(吹替)] 6点(2007-10-26 00:51:39) |
203. ワイルド・スピードX2
私は車好きではないですが、カーアクションとして無難に楽しめる作品だったと思います。お決まりのハッピーエンドは見えているし、別にハラハラもしないけど、ある程度のスケール感もあるし及第点の作品だと思います。少なくとも3作目よりは全然面白いです。デヴォン青木ちゃんが初めて可愛く思えました(^^) [地上波(吹替)] 6点(2007-10-08 01:56:34) |
204. コールド マウンテン
《ネタバレ》 出会って直ぐに戦争で引き離されて、死と隣り合わせの脱走を経て命からがら恋人と再会、結ばれたかと思いきや死を迎える主人公・・・。このパターンの映画は非常に多いので、結ばれた瞬間に「ラストは死ぬんだな」と読めてしまう辺りが残念です。但し主役3人は全員好演していて、特にレニーが画面に登場してからは作品の中に小さな希望を見出す事ができて、少しだけ明るくなったような気がしました。 あの女子供だけの家庭からも容赦なく食べ物を奪ってたあのグループ、彼等を何故ああいう悪党に仕立てあげたのか、戦争の背景というか心情の変化をもう少し丁寧に描いて欲しかったかなと思いました。映像は非常に綺麗でニコールも綺麗で素晴らしかっただけに、155分にも及ぶ長編の作品にするのであるなら、主人公側以外の人間の心の変化にももう少し触れてもらいたかったです。 [地上波(吹替)] 6点(2007-10-07 14:06:07) |
205. トリプルX
アーシア・アルジェントがレイチェル・ワイズに観える角度を発見。しかも今回ははすっぱな役じゃなかったし本当に良かったです。きっとお父さんも喜んでいらっしゃいます。映画的にも可も無く不可も無く退屈しのぎには最高の作品です。やっぱり大味でB級臭さたっぷりのアクション作品は憎めませんね。ヴィン・ディーゼルはずっとこういった雰囲気の作品に出続けてほしいです。 [地上波(吹替)] 6点(2007-09-26 00:55:04) |
206. ル・ブレ
フランス映画も「TAXi」から変わりましたね。笑いのエッセンスを交えた凸凹コンビの珍道中アクションとしては佳作だと思います。奥さんが直ぐにアフリカに飛んでしまったり、宝くじの存在を知ったまわりの人間までどんどん命を狙ってきたり、お決まりの展開ながら結構楽しめました。ただ中盤(レース辺り)からはちょっと登場人物が多くなりすぎてゴシャゴシャしすぎたかな?と。それでもオチまでちゃんと楽しめたし、暇つぶしには最適でした。観覧車のシーンやカーチェイス、格闘シーン等は迫力満点でしたが、コメディ的な部分との間で中途半端になってしまったのは残念だった気もします。 [地上波(字幕)] 6点(2007-09-16 16:25:04)(良:1票) |
207. 殯の森
《ネタバレ》 「殯の森」は、映像の中に両極端に二分する面が実に顕著かつ対照的に描かれていると思います。それは、原風景や水や川や森といった自然の持つ力強さの部分と、認知症の老人と介護士の女性の2人に代表される、この先どうなっていくのかが見えない孤独な心を持った人間の弱い部分です。ドキュメンタリー上がりの河瀬監督がどういう狙いで作られたかは分かりませんが、人間は脆い心を持っており、その拠り所として弱い者同士が惹かれ合うのは至極当然であり、その形は様々あるのだなという事。この主人公2人も、互いに寂しさ以上に互いを必要としている(男は女に死んだ妻を重ね、女は男に自分を必要としてくれている)という部分で惹かれ合い、離れる事ができない関係だったのだと思います。男女が主人公という事でもそこにエロティシズムは感じません。むしろ人間同士の根底の部分での結びつきを感じました。森の中であの認知症の男が亡くなった奥さんの墓を見つけた時、介護士の方は何故泣いたのかな?とか分からない部分も多いですが、世界で認められたこの作品を1度は観ても面白いと思います。感情移入出来るかどうかは、ご覧になる方の置かれている環境によるかもしれません。緑を基調とした作品の景色は文句無く美しいです。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-09-11 16:32:01) |
208. オーメン(2006)
《ネタバレ》 展開から終わりまでほぼ完全リメイクというより完全コピー。こう見るとオリジナルのグレゴリー・ペックって終盤のメギドの剣でダミアンを刺すかどうかの葛藤とかよく出てたなあと思う。どうもこっちの男性は感情移入しにくい。音楽もオリジナルの音楽の方が高尚でより怖かった。こっちは音響というか音の大きさで怖がらせるホラーにしてしまってたのが…。あと「ローズマリーの赤ちゃん」で悪魔の赤ちゃんを宿したミア・ファローが、今度は悪魔の赤ちゃんを守る側の役とはビックリ!?時間は人間を変えてしまうのですね。ああ無情・・・。カメラマンの首ハネシーンだけはオリジナルに負けず劣らずのインパクト。総評で6点です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-27 14:09:27) |
209. TAXi3
TVでかかっていたら無難にそこそこ楽しめる作品です。主要キャラクターのノリは相変わらずだし、くだらないけど面白い。でも前作までのスピード感や爽快感は削がれてしまい、ネタ切れの雰囲気は否めませんでした。雪上とかそういう感じではなく、普通に街中のカーチェイスを毎回やってくれた方が面白いと思いますけどね。リュック・ベッソンがこんなベタな展開を脚本してることに1番ビックリです。スタローンの出オチは一体どんな意味があったのか・・・。 [地上波(吹替)] 6点(2007-08-27 14:02:48)(良:1票) |
210. インビジブル2
《ネタバレ》 前作の1/100の予算でここまで頑張った事に6点をつけたいと思います。透明人間の作品の究極はやられる側が勝手に動けばいいのだなと改めて思いました。政府にいいように利用された男の復讐劇ですが、私は期待しなかった分だけ逆に楽しめました。ヒロインの女性も中々美人でしたし。ただクリスチャン・スレーターは途中までは声優さんですね、彼のネームバリューが欲しかったのだと思いますが、別に彼じゃなくても良かった気も・・・。前作のファンというより、透明人間の復讐という発想が好きな方なら楽しめると思います。お金のかかるデジタル処理を最低限にして、スタントマンを使ったりと体を張ってやれば映画制作費も節約できるんですね。1/100というショボさをさほど感じなかった事が逆に驚きでした。 [DVD(字幕)] 6点(2007-08-19 17:29:23) |
211. ダーク・ウォーター
ジャパニーズホラーのハリウッドリメイクと言えば、おどろおどろしさを省いて「ワッ!」と驚かすような残念な変更が多いが、この作品は良くも悪くも忠実でした。「仄暗い水の底から」を観ているとオリジナルと展開が同じで、読めてしまう部分では恐怖は更に半減しますが、皆さん仰るように、幼少時に親の愛に満たされなかった母が主人公の「母性愛」の哀しいドラマとして見ると中々よくできています。黒い水がボコボコっと出るシーンはオリジナル共々恐怖。個人的には便所がつっかえて汚水が逆流してきた過去のトラウマを思い出してしまいます…。ただこの作品にティム・ロスは出演する意味あったのかなー?最後は悲しいけど感動的でしたね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-03 11:03:59) |
212. ファム・ファタール(2002)
《ネタバレ》 レベッカ・ローミン・ステイモスが俺の好きな子に顔のパーツが似ているので、俺もきっと悪女に引っかかるタイプだと思います。もし風呂場で寝ちゃってそれが夢だったとしても、それに懲りずに結局2度騙されそうです。ボレリッシュ、カメラワーク、スタイル抜群のパツキン、バンデラスの情けなさ、夢オチ、全部がデパルマ印です。良かったね、2人とも幸せになれて(=^^=) [地上波(吹替)] 6点(2007-05-20 02:18:16) |
213. ハンニバル(2001)
《ネタバレ》 「羊たちの沈黙」のような緊張感が無いのは、やはりレクターが初めから自由の身だった事が要因かと思います。牢にいる時の方がカリスマ性があって怖いし、最初の1時間は間接的にしかクラリスと絡まず、懸賞金狙いでレクターを追うエピソードも、さほど面白いと思いませんでした(最初にクレジットされないゲイリー・オールドマンの怪演はさすがですが)。クラリスの部屋に上がって蝋燭を立てる辺りから面白くなってきますが、クラリスに対するレクターの愛の形、FBIで窮地に追い込まれているクラリスの、レクターへの想いがイマイチ描き切れていなかった気もします。上品で格式高い演出が逆に恐怖感を削いでしまった感じで、もっとギラギラしたレクターを見たかったです。個人的には脳ミソお食事シーンよりも、家畜に襲われるシーンがキツかったです。そしてジョディとジョナサン・デミが降りたのは個人的には正解だったと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2007-05-06 13:25:45) |
214. トロイ(2004)
神話だ何だと難しく考えなければ普通に楽しめる娯楽大作です。しかしオーランド・ブルームには弓矢が良く似合いますなぁ♪ [地上波(吹替)] 6点(2007-05-02 22:05:37) |
215. 麦の穂をゆらす風
《ネタバレ》 国家の独立のための戦い、そして独立した後も国家を建設していく上での考えの相違での内戦。時には愛する者や仲間ですら引き離され、兄弟と言えども対立する。日本に住んでると他人事に思いがちですが、こういう事って普通にあり得るのだなと考えさせられました。アイルランドの美しさも引き立ち、物語的にも全く飽きの来ない作品でしたが、人間の愚かさ、残酷さが目立ちすぎて、その先のメッセージ性がイマイチつかめませんでした。但し出演者の演技は文句無しでしたし、観て損のない作品だとは思います。でもあまりに救われない話ってあまり高い点数付けたくないんですよねえ・・・。一番痛かったのは指の爪をはがす拷問です、思わず目を背けました。 [DVD(字幕)] 6点(2007-04-29 21:41:57) |
216. 悪魔の棲む家(2005)
《ネタバレ》 お化け屋敷的ホラーの王道という感じです。良く言えば最低限の期待を裏切らないホラー。悪く言えば目新しさが無い。でも初見ですと、グロい描写も相まって結構ビビりました。ただあのお父さん、家にとりつかれる前から既にちょっと怖いし、連れ子の子供がサッパリなついていないし、ベビーシッターはありえない。細かい演出に疑問も沢山ありましたが、それでも高い金出して買っちゃった家がいわくつきで、逃げるに逃げられない恐怖は実感できました。それに唯一心の拠り所となるべき家族すら疑いたくなる恐怖は「シャイニング」のようで結構怖いです。お母さんを斧で刺しちゃったかのような見せ方(父が良心と闘ってる様子?)も観客を上手い事撹乱させてるし、全く期待しないで見ると「そう悪くもないよ?」というホラーだったと思います。死んだのはワンちゃんだけだったという事で、一見良かったようで実は切なくもなりましたね・・・。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-02-19 11:19:04)(良:1票) |
217. イン・アメリカ 三つの小さな願いごと
《ネタバレ》 屈託無く元気な娘たちと、常に追い込まれている両親との対比が非常に重々しく感じるドラマでした。最後の最後に救いがありますが、あまりに淡々と進むのでどうなってしまうんだろう?という興味と同時にグッタリ疲れました。3つの願いごとというテーマが、本編にさほど絡んでない感じは残念でしたが、マテオの命と引き換えに3人目の赤ちゃんが無事息をするくだりには感動しました。でもよりによって何故あんな治安の悪いアパートに住んだんでしょうかね??子供の事を考えたらもう少し何とかしそうなものですが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2007-01-09 12:37:55) |
218. カレンダー・ガールズ
《ネタバレ》 人間てのは成功してくると何故当初の目標を見失ってしまうのかな?と思いました。実話という事ですが、思った以上にカレンダーが売れた後、マスコミに取り上げられたり増刷、ハリウッド進出と進む上で、既に自分を見失っている辺りが結構リアルで興味深かったです。第三者的な目線だと、かなり早い段階で達成(病院に追悼のソファを贈るお金集めから、儲ける事に意識が変わってきてる)されてるのに、冒険心から最後には仲間同士で罵り合いにまで到ってしまう。人間ってつくづく哀れだなあと感じました。ヌードカレンダー作成から成功するまでで尺の半分もかかってなかったので、そこからの転落は予想できましたが、人間あまり調子に乗ると、支えてくれた人々や家族に迷惑かけるぞという事を、このようなサクセスストーリーでは常に警鐘してますね。 [DVD(字幕)] 6点(2007-01-06 16:41:00) |
219. オリバー・ツイスト(2005)
《ネタバレ》 オリバーが可哀想な孤児とは思うんだけど、オリバー自身に感情移入できる作品ではない事が致命的かな?と思いました。展開は紆余曲折あり、ハラハラドキドキ(捕まるかどうか、見つかるかどうかの部分)もありますが、登場人物がやたらマンガチックな部分もあり(特に窃盗グループ)期待した程の盛り上がりもないまま終わってしまった印象で多少残念でした。ただベン・キングスレーは最初から最後まで上手いですね。「戦場のピアニスト」は鬼気迫る出演者の演技とポランスキーの演出が冴え渡っていましたが、貧困の設定でありながらどことなく危機感を感じさせない映画の色になっていて、もう少し登場人物を追い込んでも良かったかなと思いました。仕方ない犠牲だったのかもしれませんが、ナンシーは可哀想だったなぁ・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-30 00:43:13) |
220. ドッペルゲンガー
《ネタバレ》 黒沢清って監督は「この後どう展開されるんだろう?」と興味を持たせる演出が非常に上手いですね。ホラーなのかと思ったら、ブラックコメディになっていくし、人工人体や「もう1人の自分を見たら死ぬ」なんて序盤の脅かしは中盤からもうどうでも良くなっていきますし、非常に実験的だと思います。ドッペルゲンガー的役所のあのハイテンションが妙にツボに入ってしまい面白かったですが、確かに人間には2つの自分がいて「どこかで現状を打破したい!」と思っているのかもしれませんね。でも人間不信に陥って殺し合いになるような展開にするのであれば、ユースケも永作も柄本もドッペルゲンガーだらけで観客を大混乱に陥らせてしまった方が意図的な破綻としては良かったかと思います。殴られ損のダンカンもいい味出してましたねー。あ~、俺この監督の作る世界、結構好きかもと思った映画でした。 [地上波(邦画)] 6点(2006-09-20 11:12:42) |