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レインさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 885
性別 女性

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201.  ドクトル・ジバゴ(1965)
ロシア革命を背景にパステルナークが書いた小説をデヴィッド・リーンが映画化。 スケールが大きく時間も長く「風共」と同じくらいの大作。 リーンは何でも大規模になってしまうのですが、これも製作費がかかっていそう。 ジュリー・クリスティは美しくジェラルディン・チャップリンは可憐、ロシア人風のヘアメイクのオマー・シャリフも魅力(ちょっとヘンだけど…)なのですが、後半はメロドラマと言われても仕方ない部分も。 映画として見応えはあっても愛着が薄いのは、プロットやキャラに興味が少ないせいかと思います。 作者が自身をモデルにした原作は絶版なこともあり未読ですが、映画は不倫カラーを薄めるため後半トーニャの存在を意識的に消し、傲慢なコマロフスキーにも情が湧くよう手心が加えられているような気がするのですけど。 ロシアで撮らずにあの国の雰囲気を再現したのはすごいし、雪の平原を走る列車の旅やパーシャの変貌、「ラーラのテーマ」は印象的。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-05 07:00:02)
202.  ブロンコ・ビリー
GOOD!
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-04 08:47:35)
203.  マーヴェリック
元々は父親役で出演しているジェームズ・ガーナーの50年代テレビドラマなんですね。 94年の映画にしてはちょっと古風、けれどノンビリ楽しめる西部劇。 ジョディの大人になってからのコメディはコレと「幸せの1ページ」しかなさそうで、まだ若くて可愛い悪女、メルはやんちゃなギャンブラー。 ブレットと父親がそれと知らずにアナベルをシェアするのは「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」みたいです。 グレアム・グリーンはやっぱりインディアンがお似合い、カメオのダニー・グローバーは「リーサル・ウェポン」ファンは嬉しいハズ。 マーゴット・キダーもいるのはリチャード・ドナー監督作品だからでしょ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-03 07:00:08)
204.  怪盗グルーの月泥棒 《ネタバレ》 
コレ意外とよかった♪ 小さい子がゴネるアニメ(「モンスターズ・インク」とか)は少し苦手なんだけど3人の女の子がウザく感じないようセーブしてあるみたいで、グルーとママとの確執もベタでなくサラッとしてて適度にクールなのね。 末っ娘アグネスは「シュレック」の長靴猫と同じ技を使うスゴ腕の女の子。 人工生命体ミニオンたちの黄色い頭によくみると毛がポヤポヤ生えてるのがカワイ~☆ 青のオーバーオールもキュートで最初にミニオンありきで作られたのかと思うほどの存在感。 MINIONて「子分」かと思いますが、フランス語のMIGNON(ミニョン・かわいい)にも似ていて可愛いったらない。 それとあのお月さまを文字通り「手玉にとる」のがスゴイ! 基本的なストーリーは偏屈男が子供への愛に目覚める王道ですが、ともに愛情に恵まれなかった彼らの結びつきはやっぱりハッピーな気分になれる。 ブラックな味もあって陳腐な感じはしないし音楽の使い方もよく、ちょっと変わったセンスのあるアニメじゃないかなと思いました。 たまたま吹替版(オリジナルはスティーヴ・カレル)でしたが、鶴瓶さんの声もなれるとなじんでよかったです。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2011-12-02 07:00:03)(良:1票)
205.  月に囚われた男 《ネタバレ》 
月が好きなのは、ハインラインの「大宇宙の少年」が好きだったから。 大気はなく太陽光が遮るものもなく照りつける白と黒の地表を月面作業車が孤独に動き回る、寂寥漂うミステリー。 一番身近な天体である月が舞台の映画はあまりない。 邦題はデヴィッド・ボウイの「地球に落ちてきた男」にひっかけたと思われ、息子ダンカン・ジョーンズはミドルネームのゾーイの方で記憶にある。 古典的SF映画の空気で俳優はアメリカ人でも、セカンド・サムのキャラクターやラストはイギリス的な捻ったユーモア。 「2001年」のHALを思わせるガーティには、人工知能が人間らしい心を持つことを夢想する人間の夢が托され、ケヴィン・スペイシーの声がロボットの見えない奥の変心を伝え、サム・ロックウェルはコミカルな役を多く見てきたけれどシリアスな役を切なく演じきる。 「ガタカ」のように、自分でなくとも代わりとなる者が果たしてくれれば、人は満足して死んでゆけるのだろう。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-12-01 07:00:00)(良:1票)
206.  U2/魂の叫び
U2はアイルランドの高校のバンドから出発したグループとしては破格の成功をおさめ現在に至る。 世界最大のロックバンドと称されることも多い彼らへの思いは複雑。 軽やかなカッティング・ギターを聴かせるエッジは好ましくとも、粘りつくような強烈な個性を放つボノは要とはいえかならずしも得意ではなかったし、政治色・宗教色をも内包する熱きメッセージバンドであることも自分好みとはいえず、90年代、00年代で音と彼らのイメージも変化した。 80年代の曲を集めたベスト盤が90年代のそれよりも3倍近く売れているという事実は、最初の10年の活動が今も忘れられていない証拠であるかもしれない。 その最も支持を集めた「ヨシュア・トゥリー」の時期の彼らをとらえたドキュメンタリー。 ラリーはこの映画は音楽探求の旅だという。 その旅にはツアーに加え、ハーレムの教会やB.B.キング、エルヴィスが眠るグレイスランドも含まれている。 シックなモノクロ映像の半ばにカラーパート(「ブレードランナー」のジョーダン・クローネンウェスが撮る)が挿し込まれるのが効果的で、音楽と同時に光と影があやなす映像が素晴らしい。 エッジは黙々と自分の役目を果たし、入魂としかいいようのない風情で歌いあげるボノ。 この時から長い年月が流れた。 エッジが出演した「ゲット・ラウド」(08)の監督デイヴィス・グッゲンハイムは、U2の久々となる映画を撮って今年公開しており、そちらも見てみたい。
[DVD(字幕)] 8点(2011-11-10 07:00:03)
207.  ラスト・ワルツ
有名な音楽フィルム、ザ・バンドの解散ライヴということでゲストも豪華なのですが、彼らの音楽はあまり自分向きではなくて。(ゴメンネ) カメラをステージに入れないよう離れて撮ってるから画的に少しフラットな気も。 それでもジョニ・ミッチェルの「コヨーテ」も聴けるし、ドラマーのリヴォン・ヘルム(「歌え!ロレッタ 愛のために」の父親役)の歌う「オフェリア」はカッコイイ♪ 彼以外はロビー・ロバートソン以下カナダ人なんですよね、ジョニやニール・ヤングもだけど。 ボブ・ディランと全員によるフィナーレ「アイ・シャル・ビー・リリースト」は、英国のチャリティ・イベント「シークレット・ポリスマン」でも踏襲されてました。 30年後にローリング・ストーンズの「シャイン・ア・ライト」を撮るマーティン・スコセッシもまだ30代の若さ、当時の熱気が感じられます。 (音楽映画を「映画じゃない」というのは「小説以外の本は本じゃない」というのと同じでは?)
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-11-09 07:00:00)
208.  恋はデジャ・ブ 《ネタバレ》 
「50回目のファースト・キス」と同じような状況でも、こちらはタイムループSF風で抵抗なく見られるの。 才能はあっても少し嫌な奴だった主人公が、同じ1日を反復することで学習。 同じ場面のリフレインだと煩雑になったり映画の印象が散漫になってしまう弱点はありますけど、それを差し引いても面白くて好きになれる作品。 フィルはずっと袋小路にいるのですが、同時に何度でもやり直しをする機会を与えられたラッキーな人でもあります。 アンディ・マクダウェルはヒュー・グラントのような美男タイプより、ビル・マーレーやドパルデューみたいに味のある男優さんとの相性がよさそうで、チャーミング。 生まれ変わったフィルの番組最後のコメントは、みんなの心をあたためる素敵なものでした。
[DVD(字幕)] 7点(2011-11-08 07:00:01)
209.  50回目のファースト・キス(2004) 《ネタバレ》 
映画にリアリティは求めない方ですが、これや「アイ・アム・サム」のように障害という現実的な事柄を愛で強引に解決しようとする映画はちょっと別。 ロケーションは最高、ドリューも可愛くて一見いいお話なんですが、気が遠くなっちゃいました、ヘンリーの毎日を考えると。 ここまでして愛し合ってることにしなきゃならない? 愛を育む力のないルーシーにサポートし続けるには、へンリーの人生はあまりに長い気がするのです。 「覚えてないのに夢にでてくる」にはさすがにグッときたけれどね。 きっと別な結末の方が自分の心に残ったと思います。 キーポイントとなる歌はビーチ・ボーイズの「素敵じゃないか」。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-11-07 07:00:00)(良:1票)
210.  歌え!フィッシャーマン
ノルウェーの漁師さんたちの伝統ある合唱団は陽気に歌う。 吹雪の中でも仲間がいれば寒くない。 漁港や漁船、漁師の人は世界中どこでも似ている気がするのは不思議だね。 数学が得意でそっちをやりたかった人もいるのだけど、今は魚を捕り日々歌う生活で満足している。 満足していればどこで何をしていようと幸せ。 そろいの船員服で発表会にのぞむ彼らは誇らしげで笑顔がこぼれる。 ホノボノといい雰囲気で、少し眠くなったりもして。
[DVD(字幕)] 6点(2011-11-06 07:00:01)
211.  ヤング@ハート
SHOUD I STAY OR SHOUD I GO♪ ロックの名曲が彼らに歌われてちょっと違った顔を見せる。 途中は見ててツライんですよね…皆さん高齢で持病を抱えた方も多くて、そんなに無理しなくても、と思ってしまう。 それでも最初と最後のステージでわかるの。 若い人が片手間にやるのとちがい彼らにはもうこれしかないんだけれど、たった一つでも自分を表現できるものがあれば人は命を燃やすことができるって。 ライトを浴びると彼らのシミもシワも消えて見え、ステージはその人の普段の生活がどうであれ、その人を最高に輝かせることのできる場所。 人生の最後にがんばったことは彼らの魂に刻まれている気がします。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-05 07:00:02)
212.  ダイ・ハード4.0 《ネタバレ》 
21世紀の「ダイ・ハード」は、「アンダーワールド」のレン・ワイズマンの映像が垢抜けしていて渋いカラーに彩られ、デジタル時代を生きるアナログ刑事の「誰もヒーローになる奴がいないから仕方なくオレが」と諦念含みの使命感にマクレーン刑事の気概がにじむ。 「相棒+敵の女」という構成は「3」と同じながらフレッシュなキャストを起用、「ギャラクシー・クエスト」のトレッキー少年(ジャスティン・ロング)がこんな大役をやると予想しない意外性。 悪役ティモシー・オリファントは米仏合作の「ヒットマン」と同時期、スキンヘッドで寡黙なあちらの方がインパクトはあったものの新鮮ではあり、アジアン美女マギー・Qがスリムな体でアクション、可愛い顔して根性は父親譲りの娘ルーシーもストーリーの一翼をになう。 垂直離着陸できるF-35のシーンはヒコーキ好きには楽しく、それら視覚効果と共にスタントシーンが秀逸で(マクレーンがスキンヘッドになったことでスタントとの連携もスムーズ)、目を見張る一瞬に命をはる。 ファレルの友人でPCマニアのフレディの「司令部」の一角に旧式の無線機が置いてあり、持ち主の言うように「世界の終末がきても使える」それは、ハイテク世界を舞台としながらその脆弱性とローテクの堅牢・信頼性をうたい、マクレーンの隠喩でもあるのだろう。 家族を失い孤独であったマクレーンが娘との絆をとりもどし、ファレルの父とも見紛われるのは、現代の若者の父親世代になったマクレーンの位置づけと「頼れる父親像」復権の願いもこめてであろうか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-04 07:00:02)
213.  ダイ・ハード3
「3」「4」は見てなかったので日曜洋画劇場サマサマ! 「3」以降はバディ物、ニューヨーク・テロというとどうしても「9.11」が浮かぶワケですが。 監督は「1」のマクティアナンに戻ったものの、サミュエル・L・ジャクソン&ジェレミー・アイアンズの布陣が普通すぎです。 特にこのシリーズの悪役は無名の人を使うのがよかったので守りに入ってる気がするし、オーソドックスなアクション映画に。 ゼウスの真っ白なシャツは汚すためだろうけど、サイモンの青紫のノースリーブは微妙でっせ。 「蹴る鳥」が刑事になってた。
[地上波(吹替)] 6点(2011-11-03 07:00:00)
214.  アデル/ファラオと復活の秘薬
ん~、この手の題材は好きなのですが、あまり楽しめなかったよう。 エジプト、翼竜プテロダクティルス、ルーヴル美術館…と魅惑のコンテンツなのに、全体的に生気に欠けているせいかアピールせず。 エジプト物は「ハムナプトラ」以来というのもあってつまらなくはなかったですが。 ルイーズ・ブルゴワンは一生懸命に演じているのですが役にあっていないようでもあり、帽子のピンの使い方は目新しいとはいえグロイ。 翼竜も「ジュラシックⅢ」のプテラノドンより小型なので貧相に見えてしまふ。 復活ミイラの目を黒目がちにしてるのはカワイく見せるためかな? 最後にラムセス2世がつぶやくジョークが、リュック・ベッソンが着想をルーヴルのガラスのピラミッドから得たのでは、と思わせます。 それと「三銃士」もですが、最近のアドベンチャー映画の副題は長くなる傾向にあるようで。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2011-11-02 07:00:04)
215.  三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
「21世紀の三銃士」らしい映画。 アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ合作ってすごくない? 国は違っても三銃士好きが多いのは、おフランスの気取りがないデュマの豪快な作風ゆえか。 原作を生かしつつ新しいアイディアも盛り込み、なかなかよく出来てるエンタメ作品。 ワル側にスター俳優が多く、マッツのロシュフォールってい~ね! 監督と「バイオハザード」で組むミレディ役ミラはデビュー20年たっても色香おとろえず、ヴァルツのリシュリューとオーリーのバッキンガム公は意外と普通だったかな。 ダルタニアン役のローガン・ラーマンは「パーシー・ジャクソン」の時は全然いいと思いませんでしたが長髪だと美少年風に、侍女コンスタンス(ボナシウ夫人ではなくフリー)と可愛いカップル。 マシュー「ダーシー」マクファディンのアトスはミレディとのからみがあるけど、アラミス、ポルトスはこれという見せ場がないのがちょい不満。 本来4人いる従者は恰幅のいいプランシェだけ。(人形劇しか見てない人はプランシェをサルだと思ってるんだけど、サルじゃないよ!) バカ殿っぽいルイ13世の不器用な愛と一生懸命流行を追う衣装もイジらしい。 ご自慢の飛行船は「空飛ぶパイレーツ」、「生きた船首像」はいいアイディア。 三銃士には必須!の殺陣もがんばってるし時間を感じさせない仕上り。 字幕の2Dでしたが、3Dだと空中戦は迫力ありそうでした。 最後のアレはお遊び、それともマジで続編?
[映画館(字幕)] 7点(2011-10-28 19:00:02)
216.  アラビアのロレンス
ドイツ側につくトルコに対しアラビアを支援した英国将校T.E.ロレンスの砂漠の世界。 金髪碧眼に白衣のロレンス(ピーター・オトゥール)と夜の色の髪と目、黒装束のアリ(オマー・シャリフ)の組み合わせの妙。 精悍で芯のあるアリは時に不安定なロレンスを支える影のようでもある。 脇もアンソニー・クイン、アレック・ギネス、クロード・レインズらで固められるが、主役はやはりどこまでも広がる砂漠か、茫々として美しく、蒼穹が映え朱の落日を包む。 ストーリー以上に映像表現に力がある前半は特に魅力。 風に舞い砂紋を刻む砂獏は有史以前から在り、地平線の彼方から現れるアリは芥子粒のようだ。 人間の野望や思惑などはその中にあっては何と矮小なものか。 エキストラを使った大規模な戦闘シーンも動物の縄張争いと変わらぬ気がする。 歴史上の英雄は侵略者でもあり、ガシムを救うため「運命などない」(NOTHING IS WRITTEN)と叫んだ彼が歴史に書き込んだものは、彼が真に望んだものであったのか。 そのガシムも自らの手にかけねばならぬアイロニー。 目に見えぬ力に翻弄される彼への思い入れを拒絶するかのような監督デヴィッド・リーンの冷徹。 志半ばで燃え尽きたかのようなロレンスに観客も長旅を終えた気になる。 来年は製作50周年を迎え、共に30才であったオトゥールとシャリフも齢(よわい)80となる。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-10-20 07:00:00)
217.  ダンス・ウィズ・ウルブズ
南北戦争当時のフロンティアでインディアンと交流する北軍将校。 雄大な自然の風景、長尺のゆったりとした使い方やテーマなどは、「アラビアのロレンス」を思い起こす人もいるやもしれず。 二つの世界の間に立つどちらでもない者。 大自然の懐に抱かれ野生の狼と戯れる彼の心は元いた世界から離れていく。 ケビン・コスナーはネイティヴ・アメリカンの血を引いているとかで、顔立ちは白人でも少し浅黒い肌はそのせいか。 私財を投じて作品を撮り上げた彼にとって彼らは異民族ではないのだろう。 ダンバーと心通わす「拳を握って立つ女」はネイティヴに溶け込みつつ白人としての記憶もある女性で、彼の思いも投影されていそうだ。 「狼と踊る男」などのネーミングも大地に生きる生命を感じさせ、作家と同名のグレアム・グリーン演じる「蹴る鳥」が白い友人に寄せる信頼に重みがある。 自分は何者かとは誰しも思うことだけれども、安住の地を追われる運命の先住民族への誠意ある眼差しは、そういった出自を持つコスナーだからこそ持ちえたのではないかと思う。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-10-19 07:00:00)
218.  女はみんな生きている
コリーヌ・セローの作品としては「サン・ジャックへの道」の方が好きですが、これもユニークな映画。 一見男をボコボコにして楽しむフェミニスト映画みたいだけど、そういうわけでもなさそう。 日常に埋もれる主婦エレーヌや不運な過去をもつ娼婦ノエルの反撃よりも一番印象に残るのはあの面白いダンナだし。 彼は「サン・ジャック」の長男ピエールのように極端にカリカチュアライズされたキャラクターですね。 監督は「赤ちゃんに乾杯!」も撮ってるから、男性が不測の事態にオタオタする姿が見たいのかもしれない。 汚い手を使って弱い者から金を搾り上げる犯罪組織への憎しみは感じられるけれど。 ノエルの報復行動はヤリすぎな気はしますが、シリアスな映画じゃないから。 彼女の身の上話がやたら長いのもワザと観客をジラしてるんだと思うな。 最後の女性映画っぽいおさまり方は物足りないけれど、原題「カオス」どおりにしっちゃかめっちゃかなフレンチシネマ☆
[DVD(字幕)] 7点(2011-10-18 07:00:02)
219.  女は女である
アンナ・カリーナがBEAU! 歌も聴けるし、50年前の彼女を今につたえる映画はタイムカプセル。 赤いレインコートや青い縁どりのあるブラも可愛くて、今でも通用しそう。 アンファン(子供)がほしくて、夫(ブリアリ)と男友達(ベルモンド)を手玉にとる小悪魔ぶりも彼女なら許されそう。 「わたしはただの女よ」 そうか? パリの街もお洒落で、バーにはジャンヌ・モローがさりげなくいたりする。 ゴダールの言葉遊びもそこここに。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-17 07:00:01)
220.  ライフ・イズ・ミラクル
ヒロイン・サバーハが登場するまでが長い長い。 クストリッツァの辞書に理路整然の文字はないのかもね。 寄り道・道草あっても近道はなし。 ムスリム人のサバーハとセルビア人のルカの物語は実話ベースとか。 ナターシャ・ソラックは監督の他のヒロインたちと同じ明るい色の髪で、希望のシンボル的な存在。 女房ヤドランカの裏切りにあっても、ルカの幸せは残っていた? 内戦の空しさを吹き飛ばすポジティヴィティに巻き込まれ、ネコたんの猫パンチにヤラれる。(けれど動物の主役はドンキ~♪) 最後少しラフな気も。
[DVD(字幕)] 7点(2011-10-16 07:00:05)
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