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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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221.  ラブ&ポップ 《ネタバレ》 
パネルクイズなら、映画ジャンル10点クラスのイージー問題。本編映像のうち、どこでもいいので10秒も流せば、すぐに庵野秀明監督とわかる特徴のある画で溢れています。であるがゆえに、私は開始5分で挫折仕掛けました。少々煩わしい。そういう意味では、劇場作品としては成立しても、家庭視聴には向いていないかもしれません。 時代は1990年代後半。主人公は女子高生。当時の世相や風俗を記録した資料的な価値もあり、公開から20年以上たった今、当時を懐かしむというより新鮮な心持で鑑賞する事ができました。この先、10年20年後とさらに価値を増すのでは。 特筆すべきはエンディングです。生き急ぐ女子高生の、愚かさと切なさ、そして力強さが集約された見事なエンドロールでした。カラオケ歌唱も素晴らしい。ずっと見ていられます。これは『私の優しくない先輩』と双璧を為す邦画史に名を残す名シーンと考えます。 それにしても仲間由紀恵が美しいこと。まさにブレイク前夜の原石のようです。
[インターネット(吹替)] 8点(2021-08-19 07:56:04)
222.  水曜日が消えた 《ネタバレ》 
(ネタバレしています。ご注意ください)  類似設定ですぐに思い出されるのはSFサスペンス映画『セブンシスターズ』です。こちらは一人の身分を7人姉妹が曜日ごとに分け合っていましたが、本作では一人の男性の中に7人の人格が宿ります。キッカケは自動車事故による脳損傷。それぞれの人格は曜日ごとに出現しました。主人公の人格は「火曜日」さん。そんな7人の共同生活にある日変化が訪れます。それがタイトル「水曜日が消えた」の意味です。 水曜日が消えて得をしたのは火曜日でした。火曜休館の図書館へ行ける。一泊旅行だって可能。今まで諦めていた人生の選択肢が広がります。7分の1から7分の2へ。この先にあるのは7分の7の世界。本来の人生を取り戻すチャンスが到来しました。しかし彼は、いや彼らは、思いもかけない未来を望んだという結末でした。 本作のテーマは「多様性を尊重する共生社会」や「基本的人権の尊重」であると考えます。これらスローガンはあらゆる機会で(特に国際社会において)私たちが目にするものであり、理念に反対する者などいないでしょう。しかし、いつまでもスローガンであり続けるのは、一向に実現しないからです。典型的な「総論賛成各論反対」の部類。自身の利害と関係ないところでなら「素晴らしい」「どうぞどうぞ」なのに、いざ当事者になると「でもだって」「それは困る」に変わります。だからこそ、己が不利益を受け入れた7人の決断は尊く、心を打たれるのだと思います。誰だって7分の1の人生なんて御免です。7倍のスピードで老化すると考えたら気が狂いそうです。しかし、それでも彼らが“損な人生”を選んだのは「足る事を知った」からと考えます。欲をかかず、現状を肯定できれば、そこに幸せがあるということ。ここに「共に生きる」精神の本質がありました。もっとも、これは「悟り」の境地なので、誰もが受け入れられるものではありません。それに欲が私たちの文化文明を進化させてきたとも言えますし。参考になるのは、共生は相互不可侵の原則に基づくこと。7人は曜日の垣根を決して超えません。一緒のパーティなど一生しません。でも彼らの仲は険悪ですか。これをポジティブに捉えられれば、きっと世の中は少し良くなる、いや「生きやすくなる」気がします。 作風はサスペンスでありながら、その中身は正統派ヒューマンドラマ。当初思っていたのとは大分違いましたが、良い裏切りでした。中村倫也は、ふり幅のある役がよく似合います。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-08-16 18:55:22)
223.  ワンダーウーマン 1984 《ネタバレ》 
DCコミック『ジャスティスリーグ』で突出した人気を誇るワンダーウーマンの活躍を描くソロシリーズ第2作目。今回は1984年のアメリカが舞台です。1984年といえばロサンゼルスオリンピックが開かれた年。当時私は12歳でした。その前のモスクワ五輪は日本が不参加でしたから、私が記憶に留める最初のオリンピックというワケ。開会式のロケットマンやカールルイスの9.99など今なお鮮明に脳裏に焼き付いています。そんな1984年のアメリカは、現在より遥かに人々に活気があふれていたと感じます。その時代の色彩や空気感の再現はお見事でした。そんな1984年にダイアナが戦うのは、世界征服を企む悪の怪物ではなく、“人々の欲望”という概念でした。なるほど、この題材ならば当時のアメリカが舞台としてうってつけでしょう。個人的にはアメコミで観念的なアプローチは勘弁して欲しいのですが、アメコミヒーローものって結構こういうのが好きなのですよね。『そんなわけあるかい』な甘々で力業な結末も、アメコミの大らかさで許せてしまうから不思議です。というより、本作のダイアナちゃんは前作にも増して美しくエレガントで、ゴールド聖闘士さながらのコスチュームも私世代的にたまらなく、些細な粗は気にならないのですけども。ガル・ガドット様がワンダーウーマンを引き受けてくださるうちに、どんどん新作を作ってくださいな。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2021-08-10 21:29:17)
224.  喜劇 愛妻物語 《ネタバレ》 
妻から散々“雑魚”だ“屑”だと罵られる夫ですが、その呼び名に恥じぬ下衆っぷりを見せつけます。泥酔女に手を出そうとしたり、借り物の部屋だからトイレを汚しても構わないと宣ったり。それに“これから頑張る”と口に出す奴に限って、本当に頑張った例がありません。夫は正真正銘のダメ男でした。ただ、妻は口で言うほど夫を悪く思っていないでしょう。ふとした時に見せる優しげな顔(しょうがないなあの顔)がその証拠。それに頑なに“幸せの赤パンツ”を履き続けていることからも、夫への情がうかがえます。なお、妻も自認するように、彼女も品行方正ではありません(宿泊詐欺に試供品泥)。おそらく『貧すれば鈍す』なのでしょうが、傍からみれば『似たもの夫婦』あるいは『割れ鍋に綴じ蓋』です。それでも、妻が夫に別れを切り出した時は本気だったかもしれません。未来が見えない。ジリ貧人生は嫌だ。妻は娘を抱きながら泣きじゃくります。そんな2人にしがみ付く夫。その姿はまるで『貧乏神』のようでした。拒絶する事もできたのに、結局受け入れてしまったのは何故でしょう。実は夫を愛していたから?心の底では才能を信じていたから?いや単に諦めたのだと思います。夫の無様な姿に馬鹿負けしたのです。2人の表情変化は必見!この時一蓮托生が決定したと考えます。案外そこそこ幸せに、最後まで添い遂げるのかもしれません。『こんな人生も悪くない』と自分に言い聞かせる既婚者も、きっと多いんじゃないでしょうか。私も含めて。 濱田岳が上手いのは承知していましたが、水川あさみがここまで凄いとは今まで気づきませんでした。綾瀬はるかやガッキーなど『理想の妻』を演じられる女優さんは数多くいますが、『鬼嫁』をここまで魅力的に体現できる女優さんはそう居ないのでは。彫刻のような美しい顔なのに溢れ出る場末のスナック感。あの声、正直たまらんです。あんな迫力満点の尻に敷かれるなら本望と思わせる見事な尻、いや恐妻ぶりでありました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2021-08-10 21:23:18)(良:1票)
225.  プリズナーズ 《ネタバレ》 
ネタバレしています。未見の皆様ご注意ください。  タイトル『プリズナーズ』は、主にキリスト教に対する“囚人たち”を指すと思われますが、私はこの分野で語るだけの教養を有していないため、キリスト教を一般的な“価値観”(ルールあるいは思想でも構いません)に置き換えてみることにします。それでも大筋は変わらないと考えます。 『囚人たち』は、特定の誰かではなく全ての人々を指すもの。社会生活を営む人間は、必ず所属するコミュニティ共有の価値観に“囚われて”生きているからです。これが前提。しかし本作では圧倒的多数が支持する価値観(=法律)に沿わない者が現れました。誘拐犯と主人公です。ここで注目したいのは、彼らが価値観を無視した理由。2人とも自らの内なる価値観を優先させたのです。そう、私たちは単一の価値観のみに縛られている訳ではありません。時に相容れない複数の価値観に囚われて生きています。要は、どの価値観を優先させるかの問題。誘拐犯の価値観は論外ですが、主人公が優先させた価値観は多くの人々の共感を得る事が出来るでしょう。“我が子の命を守る”は金科玉条。水戸黄門の印籠クラスの威力を持ちます。しかしながら、同等以上の価値を有するのが“私はあなたを殺さないので、あなたも私を殺さないでください”の対人相互不可侵の約束。人が群れて暮らす上で最初に必要だった原始のルールで、いわば基礎の基礎。最上位に置かれる“価値観”です。ですから、主人公が優先させるべき価値観を逆転させたと感じた時、私たちは「遣り過ぎだ」「それは無い」と判断した訳です。 因果応報が尊ばれるのが映画の世界。対人相互不可侵の大原則を破った主人公がキツイお仕置きを受けるのも道理です(注:これまでの主人公の行動に従えば、真犯人の目星がついた時点で問答無用で拘束すればいい話。映画のルールに則って、彼はあえて罰を受けたと見て取れます)それでも主人公は相手の命を奪う一線は越えていなかったので、彼もまた一命を取り留めたのでしょう。もっとも、普通ならあの笛の音は気づかない。気づけない。気づいた警官こそ法律の象徴であり、彼が蔑ろにした価値観に他なりません。見ようによっては、なんとも皮肉な結末と言えそうです。
[インターネット(吹替)] 8点(2021-06-30 20:27:32)
226.  キャスト・アウェイ 《ネタバレ》 
個人的に『無人島漂流もの』は大好物です。小説『ロビンソン・クルーソー』『15少年漂流記』、アニメ『不思議な島のフローネ』に、子供だった私は心を奪われました。映画なら『青い珊瑚礁』『ブルーラグーン』『漂流』『東京島』、奥山佳恵デビュー作の『15少女漂流記』は鑑賞済みですし、ついでにいうなら『電波少年』の無人島企画や『アイアム冒険少年』の脱出島なんかも楽しく観ています(もっとも、事前準備があるものは『漂流』ではありませんが)。そんな無類の『無人島漂流もの好き』の私ですが、超メジャータイトルの本作は、長らくスルーしてきました。あまりにオーソドックスな設定故に、『ロビンソン・クルーソー』なら知っているし「後でもいいかな」と感じていたからです。今回本作を鑑賞した経緯は、二女が絶賛ドハマり中の『呪術廻戦』でウイルソンネタがあったから。本作未見の私でもウイルソンは知ってたので、“一般教養”として観ておくべしと、二女と一緒に本作を鑑賞した次第です。 設定こそ予想通り『ザ・無人島漂流もの』でしたが、肝心のサバイバル描写は些か物足りないものでした。特に「住居の確保」「水の確保」でもう少し見せ場があっても良かった気がします。おそらく物語の焦点は、刺激的な『無人島生活』よりも、ある意味地味な『生還後の人生』にあるのでしょう。戦死したはずの帰還兵の婚約者(妻)は、既に別の人と結婚していたという、戦中戦後の日本を描いたドラマでよくみる例のパターンと一緒。非常に遣り切れないお話ですが、結論的には「それでも生きていくしかない」訳で、もっと広義の『サバイバル術』を描いた映画であったと考えます。サバイバルで真に必要なのは『生きたいと願う気持ち』。それは心の拠り所から生まれるもの。恋人、家族、仲間、仕事、趣味、宗教。何でも構いません。主人公の場合は「恋人」「ウイルソン」「配達物」の3つの拠り所のお陰で自死を免れました。 ラストシーン。何もない十字路の真ん中で主人公は佇みます。まるで大海原にいるような。そう、彼はもう一度『漂流』するのです。もう「恋人」も「配達物」もありません。唯一手元に残ったのは“実在する親友”「ウイルソン」のみ。目的が定かではない分、今度の漂流は長く険しいものになるかもしれません。きっとウイルソンがその役目を終えた時、彼の二度目の漂流が終わるはずです。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-06-25 18:54:56)(良:4票)
227.  未来のミライ 《ネタバレ》 
個人的にこのテーマはドストライク。くんちゃんが、お気に入りの黄色いズボンを前にして、青いズボンを脱ぎかけてまた履くシーンがツボ。映像で語るとはこういうこと。ファンタジー設定も理屈っぽくなく軽やかで良いじゃないですか(クレヨンしんちゃんか)。唯一注文を付けるとすれば、細田守は宮崎駿を目指さなくていい。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-06-07 18:26:59)(良:1票)
228.  三度目の殺人 《ネタバレ》 
咲江(広瀬すず)が事件に関与していると認知された後、主人公および観客の間で共有されてきた『事件の真相』は、一般的に“腑に落ちるもの”でした。裁判途中で三隅が突然翻意した件も、この仮説を裏付けます。ですから裁判終了後、三隅の元を訪ね真意を質した重盛に対して、彼が黙って“頷いてさえくれれば”何の問題もなかったのです。ところが三隅は『それはいい話ですね』と嘯きます。例えば鉄棒の演技。後は着地だけのところで床が消えてしまったような。宙ぶらりんなこの感情をどうしてくれるの。 重盛や観客が想定していた『ストーリー』は、多分に性善説に基づくものでした。しかし元裁判官である重盛の父は『殺す奴と殺さない奴の間には深い溝がある。どちらかは初めから決まっている』と口にしています。そう三隅は『人を殺せる』側の人間でした。先の事件で彼が2人殺している事実は消えませんし、仮に誰かを助けるためだったとしても、普通は人殺しなどしません。 三隅を表す象徴的な言葉『器』。先の事件の関係者は、彼の本質が何かわからないと言いました。しかし、これは三隅に限った話ではありません。他人を理解することなど、土台無理な話。評価する側の価値観、経験測、信念等を頼りに想像するのみ。自分のキャパシティの範囲内で“分かった気になる”だけで精一杯。そういう意味では、重盛も、咲江も、それぞれの人間観で三隅の器に『納得できる人殺しの理由』を入れたに過ぎません。 おそらくこれは司法制度も同じ。真実を見極めることは至難の業。結局は、被害者や加害者、そして何より第三者(社会)が、それなりに納得できる“落としどころ”を見つけるのが本来の司法制度の趣旨という気がします。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-06-07 17:56:30)
229.  クロール -凶暴領域- 《ネタバレ》 
冷静になってみると『ワニ甘噛みばかりだな』とか、『ワニ狂暴過ぎない?』等疑問が湧くものの、『自然災害』『親父重傷』『逃げ道なし援護なし』の危機的状況設定の上手さと、時間制限ありのスリリングな展開により、些細な粗に目を向ける暇がありません。人間VSワニの異種格闘技戦におけるルール設定(狭所、水中、2人VS大群、満足な武器なし)も見事。これぞ理想的なアニマルパニック映画の様式だと思いました。中弛みなく一気にクライマックスまで駆け上ります。いや、泳ぎ切ります。挫折と妥協ばかりの人生を送ってきた私にしてみれば、『意図した形ではないが努力が報われる』結末は感涙ものであり、ラストカットの主人公の雄姿に勇気を貰えました。その一方、倫理的に厳しい見方をするなら、避難命令に逆らった主人公の行動が遠因となって、死者が出ている点が引っ掛かるところ。おそらく彼女の行動に対して、観客が満足する丁寧な言い訳を用意することも出来たと思いますが、“正しい選択(非難されない選択)”よりも“後悔しない選択”を選んだ主人公を責めるのも酷という気がします。最善を目指した末の“過ち”は許されて欲しいと願います。 個人的見解では、『ワニ映画』の中では本作の方が『マンイーター』よりも評価は高く、『100日間生きたワニ』は観ていないので分かりません。あれ、まだ公開もしていないや。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-06-02 19:45:30)(良:2票)
230.  コンフィデンスマンJP プリンセス編 《ネタバレ》 
99%はダー子の描いた筋書きだとしても、この結末を手繰り寄せたのはダー子のコントロールが及ばぬ残りの1パーセントの部分。『コックリの人間性』でした。これは泣けます。もっとも、これさえもダー子の『人間の本質を見抜く力』の賜物とも言えますが。最大のサプライズ(どんでん返し)は、ダー子一味が一文も得をしなかったところ。本作はコンフィデンスマンJPシリーズにおける『カリオストロの城』であります。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2021-05-25 00:00:17)
231.  ゴーストランドの惨劇 《ネタバレ》 
細部に至るまで綿密に計算されたテクニカルな構成に感心しますが、とくに言及したいポイントは2つあります。一つ目は俳優交代について。主人公姉妹は、ローティーンと成人、都合2つの年代が描かれます。N〇Kの朝ドラでもない限り成長期を跨いで一人の役者に任すのは無理筋ですから、俳優交代は絶対条件。とはいえ経年違和感のない交代俳優を探すのも大変です。観客の脳内補完必須でしょう。ところが本作では、役者交代に何の違和感もありませんでした。ほとんど完璧なバトンタッチでは。よく似た子役をキャスティングした点もさることながら、顔がボコボコだったり厚化粧だったり人相判別を困難にした事が功を奏したと考えます。なるほど、単純ですが上手いやり口です。これは称賛ポイントでしょう。二つ目は、終盤の展開について。殺人鬼系ホラーで見慣れた典型的な流れで、ご都合主義も目につきました。趣向を凝らしたこれまでの展開と比して無策に思えます。しかしこれも観客を惑わす計略のひとつ。なぜなら本作の肝は『主人公はホラー小説家志望』という基本設定にあるからです。物語の裏地にぴたりと張り付き、観客の判断を惑わせます。目を凝らして観るほどに『ここが不自然な気がする』と疑問符がつく仕立て。題材(展開)はプレーンなほど好都合というワケ。虚実の境目の見極めは、観客に委ねられました。極端な話、主人公はまだ捕らわれているかもしれませんし、イチから全部小説との見立ても可能でしょう。解釈に幅があり、物語に奥行が感じられるのは、優れたミステリーホラーの証と考えます。なお、壮絶・胸糞なストーリーにも関わらず『観易い』のも本作の特徴です。前述した丁寧なお仕事をベースに、各種配慮が行き届いていました。『鬼畜監禁もの』とは思えぬマイルドな暴力表現で、後味も悪くありません。デートムービーにさえ使えるレベル。この大衆性・汎用性の高さはセールスポイントでしょうが、多方面に気を配った結果、ホラー映画としてのパンチ力(狂気)を欠いた気がしないでもありません。(以下余談)と書き終えて、他の方のレビューを拝見したところ、私の感覚に大きなズレがある事が判明しました。やっぱりデートムービーは無理みたいです。ご注意を。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-02-15 22:47:02)(良:1票)
232.  スポンジ・ボブ/スクエアパンツ 《ネタバレ》 
私が子どもの時分よく観ていたTVアニメは、ご存じ『トムとジェリー』。そして現在小学生の娘たちが夢中になっているのが本作『スポンジ・ボブ』です。ハンマーで叩かれペチャンコになってヒラヒラ。傍で眺めている分には『トムとジェリー』と変わらないカートゥーンアニメに見えます。Eテレ(かつてのNHK教育テレビ)で放送ですから内容も問題無いはず。しかしこのような認識は、本作を2分も観れば吹き飛びます。一言でいうなら『狂気の毒アニメ』。安心安全なんてとんでもない。害しかありません。日本が誇る良識アニメ『アンパンマン』と同じ擬人キャラクター作品ですが、教育的要素はゼロ。お話はアンモラル&刺激過多で、社会風刺から差別偏見・下ネタに至るまで広域に渡り、基本どうかしています。とりわけギャグの手数の多さは圧巻で、ケンシロウも舌を巻くでしょう。『クレヨンしんちゃん』に眉をひそめる親御さんがいると聞きますが『スポンジ・ボブ』を観たら即死です。こんなアナーキーな作品がEテレで放送されているですから、とかく批判の多い国営放送も捨てたものではありません。 なお本作は劇場公開作品だそうで、TV版には無い『実写とコラボ』の特別仕様となっています。『ロジャー・ラビット』みたいなヤツですな。“お困りごとは全てスーパーカーがジャンプで解決”『ナイトライダー』からマイケル役のデヴィッド・ハッセルホフ氏がゲスト出演という悪ふざけが絶妙で(日本だと錦野旦みたいな肌感覚ですかね)、マイケルにはだいぶ無茶な発注がされています。おじいちゃんスターに何ってことさせるの。よく承諾したものだと感心しますが、それだけ愛されているコンテンツなでしょうね(あるいは大金を積まれたか)。いずれにしても、ギャグクオリティの高さは相当なものです。ただし、子供が30分スポンジ・ボブを観たら、2時間白湯でも飲みながらジブリでも観て精神のバランスを取らせる必要があるでしょう。
[インターネット(吹替)] 8点(2021-01-25 18:44:46)
233.  孤狼の血 《ネタバレ》 
本作の時代設定は昭和63年。北野武監督の『その男、狂暴につき』が公開されたのが平成元年。配給会社の違いこそあれ、題材と劇中の時代設定は同じ。私は東映任侠映画シリーズについて無知なので、同類と思しき『狂暴につき』を引き合いに感想を述べたいと思います。 注目は、刑事のキャラクター造形。そして『時代背景』であります。まず前者について。役所も北野も、ヤクザとズブズブの所謂『悪徳警官』でした。役所の方は『信念』に基づき確信犯的に違法捜査を行う男。一方、北野の方は身勝手に暴れまくっているだけのように見えます。ただしこれは北野監督の美学が多分に影響していると思われ、両者に大きな差異は無い気がします。共通しているのは結果至上主義者であり、自身を『必要悪』と認識している部分でしょうか。次に時代背景。今から約30年前は、『コンプライアンス』なる言葉がまだ流通していなかった時代。当時学生だった私は、社会の空気を的確に把握していませんが、今よりも『おおらか』だったのは間違いないと思われます。これはおそらく日本に限った話ではなく、社会が成熟してゆくに連れ『曖昧さ』が排除され、厳格なルール運用が求められていくのではないかと。情から理への移行とも言えます。それに抗うカウンターとして“型破りなヒーロー”例えば『ダーティ・ハリー』が人気を博した気がします。しかし時代は変わりました。『コンプライアンス』の前には、どんな言い訳も通用しません。『必要悪』といった概念などありません。『アンチヒーロー』が生きられるのは、それが許された時代(価値観)の中だけ。だから本作は『昭和』=『時代劇』の体裁にせざるを得なかったと考えます。ちなみに余談ですが、テレ朝の開局記念ドラマ『24JAPAN』が違和感アリアリなのは、獅堂現馬(ジャック・バウアー)が今の時代にそぐわぬ存在だからです。それも含めて私は面白と思いますけど。 最後に役者さんについて。人気俳優の皆さんが従来のイメージをかなぐり捨てて悪役に徹する様は見応えありで、多くの皆さんが俳優としての評価を上げたと思います。中でも松坂桃李さん。圧巻の役作りで、一皮どころか二皮も三皮も剥けたと思います。ずる剥けですな。完全に観方が変わりました。そんな中、一人大敗を喫したのが竹野内豊さん。明らかに場違いでしたが、高度な自己プロデュースで清廉なイメージを守ったとも言えます。何でも器用にこなせる事が役者の価値ではありませんし。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-01-20 18:59:35)(良:3票)
234.  きみと、波にのれたら 《ネタバレ》 
例えば『世にも奇妙な物語』の一篇だと言われても何ら違和感はありません。よくあるタイプのファンタジーラブストーリーです。ただし、俳優を使って映像化しても本作の魅力は再現できないと思われます。アニメの『特性』に、実写が太刀打ちできない要素があるからです。それは『リアリティの消去』。ちなみに、リアリティ放棄を良しとする漫画・アニメ作品の実写化がことごとく失敗するのは、生身の人間が発する『リアリティ』が邪魔をするからです。 本作を語る上でも『リアリティの消去』はキーワードになると考えます。例えば水溜まりを走行する大型車。毎度毎度、主人公は大波を受けてずぶ濡れです。でも実際は、水溜まりを徐行しない運転手などいません。港くんのキャラクターにしてもそう。イケメン公務員で料理が上手くて努力家でバリスタスキルバリバリで、将来の夢や希望も持っていて、欠点などありゃしない。あんな完璧な男が居てたまるもんですか。本作ではアニメの特性を活かして、意図的にリアリティを排除している気がします。その結果、普通ならお医者さんかお祓い案件となる『幽霊になって彼女を見守る彼氏』がラブストーリーとして機能するという寸法。とかく重要視されがちな『リアリティ』ですが、無いほうが好都合というケースもあります。整合性等を気にしなくて済む分、モノゴトの本質に目を向ける余裕が出ます。その最たる例が、クライマックスとなる高層ビルサーフィン。荒唐無稽過ぎて興ざめしても可笑しくないはずなのに、素直に目の前の出来事と向き合えました。ダイナミックなアングル、躍動感ある波。現実と非現実の境目を行く主人公のライドには、『人生を、世界を、楽しめ』という強いメッセージがありました。これが湯浅監督のアニメーション。台詞に勝る『映像力』で訴えかけてきます。こんな一撃必殺みたいなシーンを見せられては、心が震えぬはずがありません。 アニメの特性を最大限活かした作品づくりがアニメーション作家に求められる仕事であり、湯浅監督が支持されている所以と考えます。これは処女作『マインドゲーム』から一貫しており『夜は短し歩けよ乙女』や『夜明け告げるルーのうた』にも引き継がれています。私は未見ですが『日本沈没』が賛否を呼んでいるのは、こんなアニメーション作家の性が裏目に出ているのかもしれません(観てもいないのに憶測で余計なことを言いました。すみません。と謝っても削除しないのは、私の意見など全て憶測以外の何物でもないからです)。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-01-15 19:24:35)
235.  グッド・ネイバー 《ネタバレ》 
いきなりネタバレしております。未見の方はご注意ください。なお本作は予備知識なし、予断を持たずに鑑賞される事をおススメします。  ホラー映画の様式に基づく『観客の先入観』をミスリードに使い、裏に悲しきヒューマンドラマを配しながら、その実は極めてシリアスな問題を扱った社会派映画でありました。タイトルも意味深長で、物語の奥深さたるや見事なものです。 メインテーマは犯罪に対する量刑の意味と捉えます。刑法の目的は、罪を犯した者に適正な量の罰を与え更生を促し、社会復帰させること。ポイントは『適正』の部分。しかしながら本作で加害者に科された刑罰はあまりに軽いものでした。判決が出た瞬間、加害者及びその家族は安堵したように見受けられましたが、現実は甘くありません。法が機能していないとコミュニティが見なした場合、『善き隣人』が足りない分の罰を自主的に科すことになります。いうならば集団の自浄作用。それは時に、いや往々にして、適正な量を上回る熾烈なものとなり、加害者の再起は極めて困難となるでしょう。法の機能不全は、社会にとってのシステムエラー。言い方は変ですが、裁判で適正な量刑を受けられなかった罪人もまた不幸かもしれません。 人は過ちを犯します。自身が被告人とならない確約など誰にもありません。観客は、被害者ではなく加害者側に自身を当てはめ、物語と対峙するよう促されています。そこで生半可なホラーより遥かに恐ろしい『法の落とし穴』に気づかされるという仕掛け。『赦し』とは、与えられた刑に服する事にあらず。被害者に、そしてコミュニティに、贖罪を認めてもらうこと。裁判所の外の世界は、必要な罰を受けられなかった罪人にとって『地獄』そのものです。 (以下余談)『寄生獣』で田村玲子は、『人間は何十、何百、何万、何十万と集まってひとつの生き物である』みたいな主張をしていたと思います。これは言い得て妙で、私たちは個人の考えとは別に『集団の意思』に気を配りながら日々過ごしています。ここでいう『意思』とは、法律等で規定される厳格な枠組から、漠然とした『社会の空気』をも含む広義なもの。特に『社会の空気』は、漠然としている分移り気なのに、多大な影響力を有します。不倫した芸能人が赦しを乞う『世間様』もこの仲間。他者を思いやる『共感』が集団の意思を生み、我々を助けることもあれば、挫くこともあると。
[インターネット(吹替)] 8点(2021-01-15 19:23:14)
236.  リンカーン弁護士
マシュー・マコノヒーが演じるミック・ハラーというキャラクターが実に魅力的です。手練手管で金をせしめる悪党の一面と、弁護士として真摯に職責を全うしようとする正義の顔を併せ持つ男。どちらが表とか裏ではなく、どちらもミックという人間の正面と考えます。非の打ちどころのない極悪人も、聖人君子もそうそう居ません。ミックは実に人間らしく、そして弁護士らしく、損得勘定を忘れず良心と相談しながら、難局に立ち向かっていきます。感情移入するに足る器量を持った人物でした。イメージ的には少しハリー・キャラハン刑事と重なるかもしれません(細身でヤサ男なルックスも含めて)。展開はスリリングですし、カタルシスも十分。脚本は非常に良質でした。ちなみにミックに対抗できる日本人弁護士だと古美門研介(『リーガル・ハイ』)になるのかな。うーん、タイプは違うけどどちらも素敵。それにしても動く車内で仕事をして酔わない体質は羨ましいです。
[インターネット(吹替)] 8点(2021-01-01 00:00:01)(良:1票)
237.  架空OL日記 《ネタバレ》 
『大切なのは真実ではなく矛先』『厄介な人を“基”と呼ぶ』など、相変わらずバカリズムのお笑いセンスは抜群で、バカリ本人が素でOLになりきる不条理さも相まって、まさにバカリズムワールドの極致ともいえる世界観を体感いたしました。基本的には『バカリズムTHE MOVIE』と同じネタ映画なのでしょうが、架空のOL『私』が過ごす“特別な事は何も起きない日常”が得も言われず心地よく、コントの域を越えたコメディドラマとしてすこぶる優良であったと思います。結末はいわゆる『夢オチ』。一般的には禁じ手に分類される悪手ですが、こと本作に限っては“このギミックゆえに映画として成立した”と思えるほど見事な切れ味でありました。長く楽しい夢から覚めた時に感じる“寂しさ”や“虚しさ”は、映画ならではの余韻であったと思います。私など『あのメンツが同僚だったら、さぞかし職場は楽しいだろうなあ』と呑気に思うのですが、一緒に観ていた中3の娘は『随分仲がいいな』、妻は『面倒くせえ』と吐き捨てておりました。まあ、それが女性の現実なんでしょう。だからこそ虚構の『架空』や理想の『夢』に価値がある訳ですが。
[DVD(邦画)] 8点(2020-12-15 17:54:37)
238.  遊星からの物体X 《ネタバレ》 
今となっては『既視感』を覚える描写が多いものの、裏を返せば後発作品に与えた影響が甚大ということ。映画はもとより漫画など、数々の名作傑作を生む礎となった作品に低い評価など付けられるはずもありません。ちなみに1951年製作のオリジナルは鑑賞済みですが記憶は薄く、当時の感想を見返してみても正直あまりピンと来ません。その点、本作のインパクトは抜群で強く記憶に残るものであり、リメイクが成功した稀有な事例であるのは間違いなさそうです。というより、基本設定のみ頂戴したオリジナルと見立ててよいのかも。さて結末について。主人公はやけくそになって基地を爆破し『生き物』と心中を図ったように見えますが、極寒の地でも冬眠で生き残れるヤツらに対し有効な作戦とは思えません(その点、主人公は百も承知)。彼もまた『生き物』に同化されていた可能性も捨てきれない気がします。このあたり、真相を結論づける決定的な証拠は無いと思われ、それゆえに解釈に幅があります。エンドクレジットで感じる不穏な余韻は、本作が特撮技術だけではない、一級のホラー映画である証であります。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-12-10 19:29:54)(良:2票)
239.  残酷で異常 《ネタバレ》 
ありそうで無かった気がする××の描き方。『後悔先に立たず』されど『反省はできる』がテーマかと思いきや、『どんな完璧なシステムにもエラーは付きもの』という意外な着地点でした。キアヌ・リーブス主演の某オカルト映画のルールに従うなら、主人公は××から〇〇行きへ変更になっても良さそうな気がしますが、婆ちゃんの面目を潰したからダメなんですかね。もっとも彼は覚悟の上ですから、何度同じ体験を強いたところで、満足こそすれ反省などしないでしょう。表情をみれば一目瞭然。こういう人には、諦めて〇〇に行ってもらうか、もう一度『苦行』を課した方がいいと思いますが如何ですか、お婆ちゃん。集会で美魔女が椅子を2つ占拠していたり(一つは踏み台)、急に老化したように感じたり(時間軸が異なる)、芸が細かくて感心します。婆ちゃんやピッカリ君をブラウン管に閉じ込めたセンスもなかなか。唯一邦題だけは頂けないなあと思ったら、原題直訳ですか。なら仕方ないです。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-11-15 01:56:49)(笑:1票) (良:2票)
240.  クロノス(1992) 《ネタバレ》 
ゴシックホラーの風合ですが舞台は現代。『吸血鬼もの』にも関わらず、コウモリに変化もしなければ、人を襲ったりもしません。お約束の美女を吸血するシーンすらなし。私たちが思い描く『吸血鬼もの』とは一線を画していました。一般的なホラーというジャンルにも当てはまらない気がします。それでいて紛うことなく『吸血鬼もの』の趣。それは吸血鬼映画特有の美しさ(芸術性)が、ギレルモ・デル・トロ監督によって見事に担保されていたからだと思います。さて本作では、錬金術で生み出された『クロノス』という昆虫型機械がドラキュラ伯爵の代わりを務めました。機械内部にはグロテスクな生物の姿。コイツがクロノスのカラクリを使って人を吸血し快楽でその者を支配すると共に、人を不死の生物に変化させる仕組みです。魅入られた美女がドラキュラ伯爵に身を捧げるのとシステム的には大差ありません。効能、常習性、それに伴う代償。機械針で吸血という手法も含め、ドラッグに溺れる中毒患者を彷彿とさせます。一度そう認識してしまうと、もう『麻薬中毒者の末路』を比喩した映画としか見えなくなります。果たして主人公に与えられた選択肢とは、モンスターとして生きるか、人として死ぬかの二択。結末に救いを感じるのは、私たちが人間だからに他なりません。 素晴らしきはギレルモ・デル・トロ監督の映像作家としての実力です。聞けば本作が長編デビュー作との事ですが、どの画の端々にも監督のサインがみて取れるよう。並の監督でないのは一目瞭然でした。物語の骨子は『ドラキュラ』ですが、主人公の姿は『フランケンシュタイン』を模していました。本作のテーマ『人が人たる条件とは何か』を語る上で、人造人間もまた欠かせぬモチーフだったのでしょう。愛する人がいるからこそ、人は人でいられる。それはすなわち、人は一人では生きられないというメッセージと考えます。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-10-20 15:28:59)
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