221. ソウ3
2は途中でオチが想像できたが、今作のは意外だった。途中まで何の話だかよくわからんなあ…と思っていたのが我慢した甲斐があってようやく溜飲が下がるわけだが、逆に言うと、中間部に緊張感が欠けているのはオチのためのオチになってしまったからなんでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-03 05:35:43) |
222. ブロークバック・マウンテン
台詞や細かな表情ひとつひとつに無駄がなく、ストーリー的にはそれほど驚くような展開をしないのに飽きさせない。ストーリーを説明するような描写を極力避け、ここぞというシーンだけを見事に抽出して描く。とても映画らしい映画だった。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-02-29 07:35:40) |
223. パッチギ! LOVE&PEACE
いいもんとわるもんしか出てこない。こんな薄っぺらな人物の描き方今時めずらしい。客観的な意見を言う人はいなかったんだろうか。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2008-02-24 06:49:41)(良:1票) |
224. 阿弥陀堂だより
善人ばかりで大した事件も起こらない、そういう映画は全然あってもよい。だが、根本的に思想が浅く甘すぎる。キャラクターも人物造形が薄っぺらくて、俳優陣それぞれが重みのある演技を見せているのがもったいなくてしょうがない。 映像も、自然は美しく、また、和室などでは望遠レンズを多用して黒澤映画を思わせるようなハッとする瞬間もあるのだが、安っぽいテレビドラマのような映像も混じっていて統一感がない。編集もうまくない。演技部分とドキュメントっぽい部分(地元のおばあさんたち?)も全くトーンが違っていてチグハグだ。前作「雨あがる」を作った人とは別人としか思えない。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-02-21 03:29:58) |
225. プロデューサーズ(1968)
上演している舞台の「ヒトラーの春」だけを観てみたい。たしかにちょっと面白そうだ。第一部を、いかに上演にこぎ着けるかまで。第二部を、舞台まるまる…という構成にした方が面白いのではないだろうか。もっと面白くなりそうなのに全体的にバランスが悪くて残念。特にオープニングが長すぎて見るのやめようかと思った。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-10 04:53:17) |
226. マーズ・アタック!
アメリカ政府をあのように描いて火星人と対比しているところが最高に皮肉がきいててよい。しかし、クライマックスの盛り上がりがかけるところがストーリー的にはちょっと惜しい。まあ侵略モノって大体あんなもんだけど。 [映画館(字幕)] 6点(2008-02-10 04:39:28) |
227. スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ
せっかく面白い企画だと思うんだけど、びっくりするぐらい心に残るものがなかった。残念。 ただしスタッフは日本映画としては大変がんばっていた。佐々木尚の美術、北村道子の衣装、そして栗田豊通の奥行きある撮影。それらを確認するためだけに観ても損はない。役者は、木村佳乃、香川照之がよかった。 [DVD(字幕)] 5点(2008-02-10 04:24:45) |
228. ソウ2
オチが大体読めてしまうのが残念。 登場人物たちも頭が悪すぎて共感できないので頭脳ゲーム的なドキドキ感はない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-02-06 01:29:24) |
229. アメリカン・ギャングスター
実話モノというのは、最初に「これは実話を基にしています」と宣言するところがズルい。観る者の頭の片隅にとどめておくことによって、時々映画の時間から離れてこんなことあったんだなあ…と無意識のうちに考えさせる。 本作は細かい説明的な描写は極力避けている感がある。印象的なシーンの断片を連続的に見せていく。が、観る者のそんな意識が行間を埋めてくれるのを見越してあえてそういう手法をとっているんだろう。で、それは成功していると思う。原作は読んでいないけど、内容的には全10話ぐらいのTVシリーズのダイジェストを見させられているようなスピーディな展開だった。でもだからといって筋書きを表面的になぞった感もなく、登場人物の造形も薄っぺらくなく、ひとつひとつのシーンの迫力に圧倒される。 「デパーテッド」のようなストーリーテリングの面白さで観る映画ではなく、いわゆるギャング映画でもなかった。どちらかというとドキュメンタリーに近いような、人物の息づかい、リアリティを感じる、そんな映画だった。感傷に浸らないラストシーンにそれがよく表れていたと思う。 [映画館(字幕)] 8点(2008-02-05 01:38:46) |
230. さくらん
新人監督としてはずいぶんがんばってるんじゃないだろうか。しかし、逆に破綻なさすぎるというか、自分に期待されていることに真面目に応えようという仕事をしている感じが面白くない。蜷川実花が撮ったらこういう風になるんだろうねえという予想の範囲内というか…。 内容の弱さは原作のものだと思うし、主人公のキャラの薄っぺらさも原作のまんまだと思った。だから土屋アンナが思ったよりよくないのは、彼女の演技力だけではないと思う。菅野美穂、木村佳乃、夏木マリたちの迫力は素晴らしかっただけに残念だった。 [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 5点(2008-01-31 20:41:47) |
231. SAYURI
ディティールの作り込みと映像の密度が圧倒的にすごい。ラスト・サムライもそうだったが、同じ日本を描いているのに日本映画の貧しさを感じてしまう。大後寿々花、桃井かおり、工藤夕貴の日本女優陣がほんとに素晴らしい。チャン・ツィイーだけが着物の着方がおかしいのか似合ってなくてそこがとても惜しかった…。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-01-28 19:37:41) |
232. 武士の一分
脚本を基本から勉強し直した方がいいというような内容だった。妻の葛藤を描かずただ告白にまかせるのはどうだろうか?盲目でありながらそこまで強くなれたのはどうやってだろうか?原作を知らないが、基本的な筋はそれとして、描写するべきはそういう場面ではないだろうか?俳優陣はがんばっていたと思う。特に桃井かおりは素晴らしかった。 [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 2点(2008-01-28 19:26:48) |
233. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
ミュージカルファンからはどう評価されるかわかりませんが、ティム・バートンファンにとっては期待を裏切らない素晴らしい作品なのではないでしょうか?一見暗~い映像でおどろおどろしい映像であるにもかかわらずどこかコミカルで少し切ないトーン&マナーは、これぞ!という感じ。物語性を高めるような徹底した映像の作り上げによって、二時間血だらけなのにそれほど生っぽさを感じさせません。復習譚はこうでなくはという主人公の結末ですが、他の登場人物のことが非常に気になってそれが心残り。 [映画館(字幕)] 8点(2008-01-25 15:06:34) |