221. ハッピー・デス・デイ
《ネタバレ》 キャッチコピーは「時をかけるビッチ」。この瞬間「見たい」と思った。内容は最後に殺される誕生日を永遠に繰り返す女子大生の話だ。犯人は誰だ?から始まり、どうすれば殺されないか、そして自分のふしだらな生活と向きあい、母親との楽しい思い出や父親との確執まで、全くダレることなくストーリーは一気に進む。私はこう言う作品が見たかったんだと確信した。去年の「カメ止め」もそうだが低予算のイキのいい映画でした。 2週間後の続編も見るけど、話自体は完結してるんだよね。そこは唯一心配。 [映画館(字幕)] 8点(2019-06-30 19:13:45) |
222. X-MEN:ダーク・フェニックス
《ネタバレ》 フォックスによるX-MEN最終作。旧キャストによる3部作の最終作を新キャストで作り直したような物か?今更ジーンでもないだろと思ったが、ジーンの圧倒的な強さと残酷さはそれなりに見れた。だが、すっかり俗物と化したチャールズにはかつてパトリック・スチュアートが演じた気高く人格者だったプロフェッサーXの面影が微塵も感じられず見るのがつらかった。私にとってのX-MENは「フューチャー&パスト」で終わったと強く感じた作品。ディズニーがリブートしても多分見ないでしょう。エンディング後におまけ映像が出るんじゃないかとヒヤヒヤしたが無くて良かった。もしあったら1点減点してたところでした。 [映画館(字幕)] 6点(2019-06-22 14:58:20) |
223. スノー・ロワイヤル
《ネタバレ》 どこで勘違いしたのか…。私はこの映画をタランティーノの作品と勘違いしてた。終わった後でチラシを見たらタランティーノの盟友が撮った…って誰だよ、また騙されたのか?と言うことでタランティーノだと思って見ると描写は非常に薄味です。全く物足りない。 ただ、模範市民賞をもらうような男は人を殴り殺すなんて事はしませんし、一人一人殺した死体を金網に巻いて川に捨てるなんて事もしません。そら奥さん呆れていなくなるよ。その辺の描写はユーモアがあって悪くはなかった。 [映画館(字幕)] 5点(2019-06-12 19:36:25) |
224. ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
あえて厳しめのコメントを。今、アマゾンプライムで全ゴジラシリーズが見れますが。その昭和ゴジラシリーズの中期〜末期並みの作品です。怪獣がたくさん出て、クモンガもどきもいたから「怪獣総進撃」並みかな?いや特撮的には怪獣総進撃の方が勝ってますね。今は全部CG見え見えだし。ストーリーには致命的な欠陥があるんでお話に期待してはダメです。唯一良かったのは東宝ゴジラの音楽を完璧に再現してたとこかな?やはり良くも悪くも昭和ゴジラの末期ですね。2014年版よりは遥かに良かったです。 [映画館(字幕)] 5点(2019-06-01 16:07:59) |
225. 貞子
《ネタバレ》 あの「きっと来る〜」の歌を聞くたびに「もはやオリジナルのリングの悲哀はどこにもないな」と思うが、それでも劇場に足を運んだのは池田エライザ目当て、ただそれだけでした。でも露出ゼロでそっち方面でも裏切られたな。ひとつだけ特筆するならオリジナルのリングの生き残り女子高生の佐藤仁美が精神病患者として再登場したことかな。でも見せ方は全然ダメ。ラストも最悪。もう中田秀夫の作品をホラーとして見ることは未来永劫ないでしょう。 [映画館(邦画)] 3点(2019-05-27 23:21:18) |
226. レプリカズ
《ネタバレ》 キアヌ・リーブスのトンデモSF。今時珍しいくらいのトンデモぶりで、いっそスガスガしいくらいだ。エンドロールを眺めながら「今でもこんな作品が作れるんだ」と思った。「倫理とか道徳とかを捨て去れる」と言う条件付きで鑑賞可。そうでなければこれほど不快な作品もないだろう。ビジュアル的には何の見所もなく、ヴァーチャルコンソールはマイノリティ・リポートか?と言う出来だし、ロボットの安い造形と安いコマ撮りは低予算映画だと分かります。最初から最後まで「キアヌ!お前はそれでいいのか!?」と言う突っ込みどころ満載の作品でした。 [映画館(字幕)] 4点(2019-05-18 16:39:25) |
227. ラ・ヨローナ ~泣く女~
予告編から「ベタなホラー臭」満載だったので事前の期待度は限りなくゼロに近かったが、その予想通り全く何のひねりもないホラー映画でした。これも死霊館のスピンアウト物の一つとしてカウントされるんだろうか?アナベルと言いスピンアウトはもういいから正当な死霊館の3が早く見たいです。うかうかしてると他の作品にも最近負けてるよ。 [映画館(字幕)] 4点(2019-05-12 17:56:04) |
228. オーヴァーロード
《ネタバレ》 いかにもJJエイブラムス風の娯楽映画。JJはスターウォーズよりこう言う映画の方が似合っている。冒頭の降下シーンから迫力充分でその後も前半は緊迫感があった。これは面白いと思ったが、その緊迫感が最後まで維持できず、クライマックスが盛大なお祭り騒ぎになってしまったのは残念だった。JJとしては標準的な作品でしたが、R15の残酷描写は相当きつめでタランティーノ並みです。評価は前半が8点、後半が5点、総合は7点か6点か迷ったが、最後の「結局何なの?これは」感が強かったので6点で。 [映画館(字幕)] 6点(2019-05-12 17:47:10) |
229. アベンジャーズ/エンドゲーム
《ネタバレ》 連休初日に見てたんだけどファンの皆さんの盛り上がりに水を差すのは忍びないんで連休最終日まで投稿は控えました。 やっぱりオチはこれでしたか…。一応アベンジャーズと冠の付いた作品は全部見てたつもりですが、それでは全然足らずマイティーソーもブラックパンサーもアントマンもキャプテンマーベルも見てない私には理解できないシーンがてんこ盛りでした。それでもこのシリーズをここまで網羅して集大成を作り上げた努力には敬意を評して標準点を献上します。個人的には私の後ろに座った女がやたら笑うんで「私全部分かってるのよ」臭全開でちょっとイラっとした。これはこの映画の責任ではないので評点には入れてないつもりです。 [映画館(字幕)] 6点(2019-05-06 07:50:24)(笑:1票) |
230. マローボーン家の掟
この作品「見とくか」程度の認識で入ったんだけど、思いの外出来が良いんで驚いた。「ホラーの怖さは人間の怖さ」を味合わせてくれる良作。あの日、マローボーン家で何が起きたのか、そこには恐ろしくも悲しいドラマがあった。予備知識は一切なしで見た方が良い。おすすめ。 [映画館(字幕)] 8点(2019-04-20 14:24:43) |
231. ハロウィン(2018)
《ネタバレ》 この作品、ジャンル分けするならスプラッタームービーなんだろうけど、スプラッターとして見ると大変おとなしいです。マイケル自身40年も病院に収監されてたんで、その間、殺しの技術を磨く事もなく、殺す手段はブチのめすか包丁でめった刺しにする程度です。(程度ですってのもひどいけど。)この作品の面白さは脱走したマイケルを迎え撃つおばあちゃんとお母さんと娘の3人にあります。マイケルはこの手で殺すとばかりに用意周到に準備されたおばあちゃんの家はからくり屋敷のごときギミックにあふれています。このおばあちゃんの普段の行動に引きつつも、いざマイケルの脱走を知ったらそりゃ「おばあちゃん助けて!」になるでしょう。「任しとき。私が倒しちゃる」と武器庫を開けるおばあちゃんのたくましさ。反面、男はやられキャラしかいません。娘の友人の女の子はいい奴だったのに無残に殺されたのはスプラッタームービーならではの理不尽さでしょう。それなりに堪能させてもらいました。 [映画館(字幕)] 7点(2019-04-15 00:39:00)(良:1票) |
232. 移動都市 モータル・エンジン
《ネタバレ》 圧倒的に前評判の悪い本作だが、ひょっとしてこう言うのに自分的当たりがあるかもと思い見に行ったが、結果はやはり惨敗でした。 ハウルとの類似性を問われた監督が「ハウルと言うよりラピュタ」と答えたそうだが、ビジュアルを見る限り、監督は間違いなく宮崎駿フリークだと言う事は分かる。ただそれだけ。とにかく中身が無く退屈だった。晩年の宮崎作品の「ストーリーの無さ」の方も真似したんじゃないか?これ。一つだけ特筆するなら中盤現れる東洋系の女。髪型がみやぞんっぽいなぁと思ってたら、サングラスを取ったら完璧にみやぞんだった。 [映画館(字幕)] 4点(2019-03-02 17:59:46) |
233. THE GUILTY ギルティ(2018)
《ネタバレ》 これはやられたな。思ってたのと全く違う映画だった。私はこの映画を「プロの捜査官が電話音声の中にある秘密を解き明かし、見事に犯人を逮捕し被害者を救出する映画」だと思っていた。実際は「電話音声のみのために真実を読み誤る映画」だった。見事に騙されたので敬意を評してこの点数で。電話を取った彼の今の立ち位置から周囲との微妙な関係まで徐々に明らかにしていく過程もお見事だった。良作。 [映画館(字幕)] 8点(2019-02-24 13:53:08) |
234. アリータ:バトル・エンジェル
《ネタバレ》 原作未読。サイバーパンクって「ブレードランナー」は別格として、その他の作品は半分機械の女の子が暴れまわる作品と言う印象しかないんだけど、本作も予告編を見る限りそれだけの印象しかなかったです。まぁ、キャメロンもからんでるし久々にIMAX3Dで見てみようと思ったんだけど、率直にその偏見を覆すものではなかったです。と言うか話終わってないじゃん。これもシリーズ化?次回作は「アリータ:天空の街」か何かですかね? [映画館(字幕)] 5点(2019-02-23 16:06:24) |
235. アクアマン
《ネタバレ》 まあまあです。悪くはない。が、少々長くごちゃごちゃし過ぎている。もう少しエピソードを絞って2時間以内にすれば良かった。海賊のくだりはいらんのじゃないの?と思ったが、この男がアクアマンの敵役になるわけ?なんかまるで勝ち目なさそうだけど。 [映画館(字幕)] 6点(2019-02-10 23:53:32) |
236. ファースト・マン
《ネタバレ》 前日に「ラ・ラ・ランド」をTVで見て、元々ミュージカルが肌に合わないとは言えこの監督とは仲良くなれそうにないと感じつつ本作を鑑賞。だが、見た印象はそこまで悪くはなかった。アポロ計画の無謀さはある種語り尽くされているが、過激な訓練シーンの連続でそこを丁寧に描いていた。ただ、一人称視点が多く見てて結構疲れる。カメラワークはやっぱり合わないかな。月面のシーンも非常に短くこれ目当てで行った私は正直肩透かしだった。 一つだけ特筆するとすれば出発前のお通夜のような雰囲気は悪くなかった。妻から「子供たちにちゃんと話せ」と詰め寄られるシーンには同情したよ。私もそう言うのは凄く苦手だから。「仕事なんだから勘弁してくれよ」と思った。 [映画館(字幕)] 6点(2019-02-09 19:06:40) |
237. サスペリア(2018)
私が「サスペリア」のオリジナルを見たのは子供の頃TVで。母親が「何これ?全然おもろない」と毒づいたのだけは覚えている。当時まだホラーファンでもなかった私は何の反論もしなかった。その私が覚えていたのも天井からウジが落ちて来たぐらい。と言う事で、本作を見るに当たって事前の印象は最悪に近かったが、結果は全く違う物だった。そこだけは良かった。 が、2時間半も前衛芸術を見せられてはたまらない。ホラーの基本は90分。1時間削ればだいぶ印象も変わっただろう。クロエもさっぱり出てきてない。とにかく長かったが感想でした。 [映画館(字幕)] 4点(2019-01-27 21:34:54)(良:1票) |
238. 十二人の死にたい子どもたち
《ネタバレ》 今時の少年少女を使った会話劇なんだけど、大筋の展開はほぼ読めていた。何しろ登場人物に悪そうなのが見当たらない。日本でこの子らを残酷に殺す展開だけはないと確信してた。となると後は演出だ。個々のキャラが精一杯自分アピールを行うが、どのキャラもほぼ想像通りの性格と演技で意外性がない。杉咲花と黒島結菜が主役は自分とばかりに激しく言い争うが、この2人の死にたい理由が一番分かりにくく感情移入出来ないのが致命的だった。個性豊かな女の子達に比べて男の子は総じて大人しいのも今時か。 [映画館(邦画)] 5点(2019-01-26 19:04:26) |
239. ミスター・ガラス
今年最初の映画。最近シャマランには期待を裏切られ続けてるんで不安は大きかったが、これが意外なくらい面白かった。シャマランが過去3作全て自腹で映画を作り続けていると言うニュースを前日見て、シャマランを見る目が菩薩と化していたのかもしれないが。何よりもストーリーの骨格がしっかりしており意外な展開もある。昔のシャマランが戻って来た気がした。私は今年の1作目に本作を選んで良かったと思った。 [映画館(字幕)] 7点(2019-01-19 14:31:44) |
240. 来る
《ネタバレ》 これは・・・除霊エンタテイメントとでも呼ぶべき作品だけど、結論を言えば中島監督の大失敗作品だ。妻夫木聡のダメイクメンぶりは「世の中のイクメンなんて一皮むけばこんなもんでしょ」とでも言いたいのか、黒木華のぶっ壊れっぷりは「ダメ母はしょせん遺伝するでしょ」とでも言いたいのか、どのキャラも画一的ステレオタイプで、しかもそんな自分に向き合うことも無くあっさり退場する。これをエンタテイメントと言われても正直全然面白くない。そんな中で小松菜奈だけは人間的にまともなキャラだった。中島監督のよほどお気に入りなんでしょう。反面、松たか子は相変わらず人間性の崩壊したキャラだった。「告白」は新しいと思ったが、その後だんだんパターン化してるようで今回は一番満足度が低かったです。 [映画館(邦画)] 4点(2018-12-08 21:13:18) |