261. カリートの道
監督の名前を知らずに観ても「デパルマだ」とわかるほどのデパルマ映画。見事に決まっているし、特に進化しないデパルマの演出(良い意味で)が冴えている。ショーン・ペン(!)とパチーノは言わずもがなの名演だし、オープニングとエンディングもかっこいい。素晴らしい映画だと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-07 12:36:45) |
262. 山猫は眠らない
それなりに100分でまとめており、飽きずに観られる。弾丸のスローモーションはちょっとださい。スタイリッシュな映像は特に無いが、まぁ楽しめる。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-05 22:11:49) |
263. キャビン・フィーバー(2002)
とてつもなく好き。 [DVD(字幕)] 9点(2011-05-04 16:22:58)(笑:1票) |
264. 火垂るの墓(1988)
このアニメが反戦映画であるとは正直思わない。描いているのはむしろ清太の狂気ではあるまいか。節子に対する罪と、その痛み。それが狂おしい感情となっている。これはただの(ただの、とは決して意味を極小化するものではない)一個人の回想なのである。そこから反戦のメッセージや政治的主張を読み取るのは自由だが、むしろそれを読み取るのは「そういったメッセージを読み取りたい」からである。「偏った思想」などと批判するのも、そういった思想を批判したいからこそこの映画から無意識的にそのような思想、政治的主張を読み取るのだろう。この映画に寄せられる批判は大概がそうしたものだが、実はそれは批判のための批判に他ならない。では映画としてどうかと問われれば、たいした出来ではないというまでである。もちろんジブリのアニメーションの技術は別として。 [DVD(邦画)] 5点(2011-05-04 09:55:38)(良:1票) |
265. 白夜行
原作既読。というか偶然同じ日に「容疑者Xの献身」を観て(こちらも原作既読)、東野圭吾の才能に感服するのみだが、どちらも同じような感想を覚えた。詳しくは「容疑者Xの献身」のレビューに書いたが、簡単に言うとテレビドラマと映画の違いとは何か、ということである。比較するとこちらの白夜行の方が断然「映画」らしい。それがなぜかはよくわからないが、単純にキャストや脚本のようなものではないことは確かだ。しかしこの映画も途中から(特にラスト近く)急激に「テレビドラマ」化していく。一気に陳腐になってしまう。テレビドラマを批判するわけではなくて、私は「映画」が観たいから、テレビドラマになられてしまうと困るのだ。テレビドラマはテレビで観る。 [DVD(邦画)] 5点(2011-05-04 09:42:51) |
266. 容疑者Xの献身
観ていて飽きないので、時間の無駄だったとは思わないが二時間テレビドラマの枠でいいんじゃないかとも思う。そういう意味でDVDで観るのは正解。なぜ映画、と二時間ドラマ、の差を感じてしまうかは自分でもよくわからない。推測するに、時間の使い方が密すぎるからだろうか? 飽きない、ということは時間を目いっぱいに使い、観客の目を釘付けにしているわけだが、これは観る範囲が狭まることにもつながる。独自の視点を持たないまま、「あぁ、終わったな」と思ってしまうのはいかにもテレビ的だ。こんな本来の映画とはまったく異質なところでいろいろ考えさせられてしまった。ちなみに原作は既読だが、原作と比べてもうまく映像化していると思う。テレビドラマとしては9点近くつけていい。 [DVD(邦画)] 6点(2011-05-04 09:36:04) |
267. ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!
面白かった。 [DVD(字幕)] 6点(2011-04-27 05:29:39) |
268. 戦場にかける橋
勇気という言葉に酔いしれているウィルソン大佐、というウィリアムホールデンの言葉が最も印象に残った。まさにその通りで、彼の行動を賞賛する気にはまったくなれない。人間らしく生きることが一番大切だ、というウィリアムホールデンこそが人間らしく生きた人だ。奴隷にならずに軍人として生きることは大切かもしれないが、人間として生きることが一番大切なのだ。 [DVD(字幕)] 7点(2011-04-26 12:49:04) |
269. マルサの女
あんなに毒がある映像なのに、なぜかすがすがしくなるのが不思議。この映像感覚には驚く。津川がいい味を出しており、役者がいい。ところで山崎のゴンドウという役名にはニヤリとさせられる。 [DVD(字幕)] 8点(2011-04-20 22:42:37) |
270. おそいひと
追悼のざわめきを彷彿とさせるような映像感覚でした。スローモーションなどの演出が好きになれず。もう一度観たいと思わせる映画でしたが、もう一度観ることはなさそうです。 [DVD(邦画)] 5点(2011-04-18 18:36:22) |
271. 許されざる者(1992)
傑作。 [DVD(字幕)] 7点(2011-04-17 19:48:06) |
272. サンシャイン・クリーニング
雰囲気はとても好きだが、消化不良。 [DVD(字幕)] 6点(2011-04-16 09:42:31) |
273. 少年メリケンサック
木村祐一がへたくそ。なぜ彼はあんなに起用されるのか。作品をぶち壊すほどの演技力にも関わらず主役級の露出度なのはなぜか。宮崎あおいと佐藤浩市のための映画。 [DVD(邦画)] 6点(2011-04-16 01:41:01) |
274. 第9地区
面白い。 [DVD(字幕)] 8点(2011-04-14 01:29:54) |
275. キック・アス
面白かった。スタイリッシュな映像はすごい。音楽と映像をシンクロさせて、演出が凝っていました。 [DVD(字幕)] 8点(2011-04-11 22:50:44) |
276. ソラニン
原作を読んだせいもあるのか、最初から最後まで駄作だった。普通の青春映画だが、この映画では、普通であることが最もやってはいけないことだったのかもしれない。そして普通の映画と手垢のついた映画も区別されるべきだ。この映画には、単なる映像が映画たるべき決定的な何かが欠けている。映画をとる意欲、必要性とでもいおうか。駄作としか呼べない。 [DVD(邦画)] 3点(2011-04-11 00:18:35) |
277. 悪人
《ネタバレ》 ラストシーンに全てが集約されている。被害者、被害者の遺族、加害者(正確には光代)、加害者の遺族(スカーフ)、世間一般(タクシーの運転手)が殺人現場に一同に会し、それぞれの思いが交錯する。光代の「そうなんですよね。彼は悪人なんですよね」は皮肉、嘲笑であり、納得や割り切ることはしていない。こういったさりげないが凝っている構成が随所にみられ、面白い。安定した固定カメラを中心に、さまざまな手法、ショットが使われており、監督のひとつの到達点のような映画であった。完成度の高さ、役者の演技の上手さは一品。妻夫木はそんなに演技が上手い印象ではないが、ハマると素晴らしい。満島は最早圧巻。しかし多く指摘されているように、音楽の饒舌さは目に、もとい耳に余る。「悪」の相対性を表現しながら、実はそれはステレオタイプな描き方ではないか、という批判も確かに妥当するであろうが、この作品は被害者(そして増尾)を悪人に仕立てるというよりも、悪人というものがそもそも存在するのか、という問題提起のように私には思われる。 [DVD(邦画)] 7点(2011-04-08 15:35:09)(良:2票) |
278. マイ・フェア・レディ
皮肉に満ちた演劇。だが成功しているとは言いがたい。 [DVD(字幕)] 5点(2011-04-06 10:52:38) |
279. ゴーン・ベイビー・ゴーン
イーストウッドの強い影響を感じた。 [DVD(字幕)] 8点(2011-04-04 23:04:50)(良:1票) |
280. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
意外と単純な話。キャラクターに魅力があまり無いように思えた。ひとつの作品として完成度は非常に高いが、難解というよりも説明が下手なだけではないか。 [DVD(邦画)] 6点(2011-04-01 22:39:02) |