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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3885
性別 男性
年齢 53歳

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2981.  若親分兇状旅
シリーズを追うごとに、「任侠モノ」「海軍魂」とかいうテイストが薄れ(いやもともと薄かったけど、もはや完全に形骸化)、単なる“いいひと”になってしまっていた若親分。今作では、ヤクザ者らしい一面を見せたり、海軍時代のシゴキにまつわる暗い過去が明かされたりと、一応、原点回帰(別に原点なんて無いケド)を見せておりますが・・・そのおかげで作品に深みが加わったかと言えば、やはりまあ、こういう尺の短いアクション映画では、消化不良は否めません。中身が無かった前作までに比べると、どうも野暮ったい印象、なんですよね。海軍時代の友人の自殺の謎を追う若親分、って言えば面白そうですが、真相なんて呼ぶほどの真相も無し(見え透いてて、およそ予想する余地も無い)。こういう作品を、ここではとりあえず無難に「意欲作」と呼んでおきます。  それにしても、都はるみ、キツイなあ。ブサイクすぎて気の毒になってきちゃう。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-05-18 23:18:45)
2982.  プロジェクト・イーグル
“ゴールデン洋画劇場定番ジャッキー映画”の中では正直、あまり好きではないのです(カンフーがやや控えめで、アクションがもひとつハジケていない感じ)。そういう、あまり好きではない作品であっても、やはりこれだけアイデアがたくさん盛り込まれていると、やっぱり感心してしまいます。クライマックスがナチスの地下基地での戦い、ってのも、陰気な上にアホらしく、パッとしないのですが、ここでもアイデア満載であれやこれやと楽しませてくれます。そもそもそれ以前に、砂漠のシーンで無意味にトカゲが歩いているのを見て、ああ、しょーもないことに手間暇かけて撮影してるな、エライな、と感心する次第。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-03-01 22:00:18)(笑:1票)
2983.  アイランド(2005)
「問題提起してます」的なテーマを絡めたいかにもSFらしい設定も良いし、アクションシーンにおけるカークラッシュへのコダワリも嬉しい。問題は、その“SFらしさ”と“スピーディで豪快なアクション”という両者を繋ぎ合わせるために、“映画中盤で背景を全部説明してしまう”という安直な方法を取ってしまったこと。中盤でいったんネジを巻き直してしまう。テンションもいったん途切れてしまう。せっかくリキの入ったアクションシーン、謎を謎のまま引っ張っていくのにフル活用しちゃえばよかったんじゃないのかなあ、と。まあ、力を抜いて楽しめる作品、であることには間違いないけれど。
[地上波(吹替)] 6点(2011-02-18 01:54:22)
2984.  サバイバル・オブ・ザ・デッド(2009)
ダイアリー・オブ・ザ・デッドの姉妹編というか、まあそういう言い方をすればロメロ作品は姉妹作だらけになっちゃうんですが、ダイアリー~から派生したオハナシになっています。しかし内容的にはまるで南北戦争の頃まで時代を逆行しちゃったような感じ。ある島における、反ゾンビ派と親ゾンビ派(まあ、手短に言えば、ですが)の対立が、その島へ辿り着いた兵士たちの視線で描かれる、という趣向。うーむ。どうしてもゾンビでないとダメなんですか、他のモンスターじゃダメなんですか、と仕分け人に仕分けられてしまいそうですが、たぶんロメロ監督なら「はいダメです」ときっぱり返答してくれることでしょう(でも本当にダメなんでしょうか・・・?)。それにしてもこの作品、“ゾンビもの”と言うには人間たちのキャラが立ち過ぎてるというか、要するに作品の骨組みが見え過ぎちゃってるんですかね。ロメロ印のゾンビという免罪符でも効かないほどに。で、いささか緊張感に欠けてしまっているようにも思います(そもそも、ゾンビが人間しか食わないのかそれとも動物も食うのか、なんてこと、正直、どっちでもいいですしね)。ただし、残酷描写の方は、なかなかイイ感じに悪乗りしてて、ブラックな笑いを呼びます。と言う訳で、何だかこの作品、地味ながらも、「やりたいこと全部詰め込んでやったぜ」みたいな感じもあり、もしやこれでロメロゾンビは打ち止めになっちゃったりして?とか思っちゃうのですが・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2011-01-26 23:44:11)(良:1票)
2985.  ニューヨーク 最後の日々
ある種、業界ネタっぽい馴染みのない世界のオハナシ。この、「こういう職業あんねんで知ってたか」的な業界ネタと、「娯楽作ちゃいまっせ地味でっせ」的なシブい作風と、「地味な作品だろうと何だろうと大いに演技しまくってやるぜ」的なアル・パチーノ、という、ややチグハグな三すくみの構造に、ちょっとついていけませんでした、はい。豪華な出演者が、ちょっと重しになっちゃてますかね。ある初老のパブリシストの、最後の仕事。この大仕事だけは成功させたい、という思いを抱きつつ、彼はその最後の仕事に臨むが、周囲の状況は次第に彼を追いつめていく。というより、彼を追いつめるのはむしろ、彼自身の思いであり、彼が背負ってきたパブリシストとしての過去のキャリアそのもの。過去の成功というものは、未来の安泰と引き換えに得たものに過ぎないのか? と言う訳で、特殊な職業を描きつつも一般的な人生の不安に踏み込んだ作品、でもそれにしてはキャスティングが特殊過ぎませんかねえ。
[DVD(字幕)] 6点(2011-01-12 23:55:39)
2986.  ボーダー(2008) 《ネタバレ》 
まあ一言でいえば、映画の出来自体が“ボーダー”ってなところですかね。ちょっと面白い構成で、2人に一人くらいはダマせるかも知れません。もっとも、何だかアクロイドとABCのそれぞれ悪いところを足し合わせたような印象もありますが。ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの“親子”共演再び。いや初共演かもね。確かにふたりを共演させましたよ、とばかりに2人を並べてみる。しかしわざわざ2人を並べるのが何だか安っぽく、印象としては「ジジイが2人」。ブライアン・デネヒーも合わせると、うーんジジイばかり。他にも俳優はナンボでもいるだろうに、何ゆえこんなにジジイばかり集めて犯罪サスペンス映画を作ろうとするのか? この絵ヅラを観てると、まず「アメリカの警察には定年が無いのか?」という感想が最初に来てしまいました。まあ、この映画最大のドンデン返しは、「これだけの俳優集めておいて、これだけ濃い演技させて、なのにまさか、こんなに薄い内容だとは!」ってトコロですかね。いや、驚きました、実際。
[DVD(字幕)] 6点(2010-12-28 01:20:04)(笑:1票)
2987.  ザ・シューター/極大射程 《ネタバレ》 
手元の原作本(新潮文庫)についている帯には「『このミステリーがすごい!』2000年版第1位」と書いてあるのはいいとしても、さらに「キアヌ・リーヴス主演で映画製作迫る!」と書いてあるのは、こりゃどうなんですかね。主人公のボブ役にマーク・ウォールバーグってのはどうも似合わないよなあ、という気持ちも、改めてこの帯を見ると吹き飛んじゃいます(笑)。ついでに言うと、こういう帯付けないで欲しいなあ、内容的にはアクション小説なのに、わざわざ「これはミステリーです」と注意書きを付けるのは、「最後にどんでん返しがありますよ」と教えてるようなもんで、読む方も構えて読んでしまう。先入観無く読みたかったんですけどねえ。その点、この映画は、単なるアクション映画の振りをして、結局やっぱり単なるアクション映画でした、という親切設計。工夫もなくてイマイチ面白くないんですけどね。特に、他の方も書いてますが、最後の裁判の場面(およびヴィンセント弁護士の登場)を端折ってこうもアッサリ物語にケリを付けるというのは、思い切りがよいというか、気がきかないというか。
[地上波(吹替)] 6点(2010-12-02 22:41:55)
2988.  シャーロック・ホームズ(2009) 《ネタバレ》 
確か、モーリス・ルブランの小説にシャーロック・ホームズとかいうとてもマヌケな探偵が出てきていたが、その映画化なのか?と言いたくなるくらい、マヌケなホームズです。大体、容姿もコナン・ドイルの小説でイメージしてたのと何だかかけ離れていて(ワトソン役のジュード・ロウの方がまだしもナンボか近いんじゃないの?などと思って観てると、ちょっと混乱してしまいます)、でも、容姿だけじゃなく中身も全然違うから、ま、いいか~。って、じゃあ何でわざわざシャーロック・ホームズなんていう実在の人物(註、ファンにとっては実在の人物なのです、ハイ。だからワタシはファンではありません、笑)の名前を映画で使うんだよ~。・・・とか言うのはどうでもよくて、一種のパロディ作品と思えばいいんでしょうけど・・・とりあえず残念ながらこの映画、イマイチ面白くない。そもそも映像が、一生懸命にCGで背景を描き足すことにのみ神経を注ぎ、もひとつ面白くない。何かとカッコつける割には大味な印象を受けます。物語も何だか要領を得ず、トリックの解明はすべて「そういう薬品があるんです」と言い切ってしまうだけ、というのが、これまた厚かましいではないですか。ま、これはこれでいいんですかね、演繹的推理の怪物あるいはマシーンとしての名探偵、ではない、ポンコツ・ホームズを撮りたいらしいので。これはアクション映画ですね。頭脳ではなく肉体で戦うホームズ。特に、大男と戦うシーンというのは、いつ見ても楽しい、いわば定番ですね。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-10-31 00:04:35)
2989.  レッドライン(2007)
カーアクション映画です。それ以外は、最近の諸作を参考に適当に焼きなおした感じで、他には何もありません。特に、高価なクルマを惜しげもなくクラッシュさせるところが見どころ、らしいのですが・・・ワタシのように、さっぱりクルマには興味も知識も無い人間にとっては、「どうだ、こんなクルマまで映画の中で壊しちゃうんだぞ、すげーだろ」と言わんばかりにクラッシュシーンを見せつけられても、「うーん、確かに高そうだけど、値段がわからない・・・」「値段がいくらするのか知らんけど、高いクルマ一台破壊する代わりに、安いクルマ10台クラッシュした方が面白いんだけどなあ」などと思ってしまいます。しかし、まあ、「どうやってクルマを壊すか」という、映画産業以外では許されないようなアホなことを真面目に考えて、映画作りをしている点、なかなか好感が持てます。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-08-30 23:26:49)
2990.  若親分乗り込む 《ネタバレ》 
憲兵と供託し悪事の限りを尽くす郷田組に対し、ついに若親分の怒りに火がつく。という、なんだか芸が無いというか、工夫が無いというか、まあ、単純に楽しめる映画にはなっていますかね。若親分が敵地に乗り込むクライマックスの殺陣は、思い切ったロングショットに「おや」と一瞬思うのだけど、このロングがいささかしつこくないですかね。雷蔵に任せておけば、あとは撮るだけ、みたいな。しかも最後は「エライ人に言いつけてやる」という決着のつけ方。娯楽映画にしてはすっきりしないラスト。ちょっとヤな感じ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-07-31 21:30:42)
2991.  悪魔の調教師
荒野の真ん中でクルマが故障し、立ち往生してしまったオネーチャン3人組。と、そこに現れたのは変質者の男、3人を自宅に拉致監禁。その家には他にも拉致されてきた女性たちが。変質男は自分がサーカスの団長だという妄想に取りつかれており、拉致してきた女性たちに鞭を振り振り、芸(?)を強要。逃げようとした者にはキツ~イお仕置きが待っているのでありました。しかし変質男、女性の一人を自分の母親だと思い込み(全然似てない気がするが)・・・ってな感じのオハナシです。いやこれが、意外にちゃんとしたサイコサスペンスでして。追いつめられる女性たちの姿と、彼女たちを捜索する人々の姿とを、並行して描くことで、なかなかハラハラとさせられます。離れの小屋に潜む謎の人物の存在も、さらにサスペンスを盛り上げるわけですが。ただ、まあ、「手堅過ぎる」といいますか、ほどほどに映画をまとめた上で適当に切り上げてしまい、「えっそれで終わりかよ」といささか味気なさを感じる作品でもあります。しかし何でしょう、この、「どうせヘボい映画なんだろう」と思ってたら意外にちゃんとしていたもんで、かえって欲求不満が溜まるというのは。反省しないといけませんね。
[DVD(字幕)] 6点(2010-07-05 23:03:02)(良:1票)
2992.  サバイバル・アイランド
その昔、「『タイタニック』に続編が出来るらしい」なんぞという、マコトシヤカとは程遠いガセネタが流れたことがありましたが、実は本作こそ、タイタニックの続編と呼んで呼べなくもない(かなり苦しいが)作品、なのであります。って、単に、「ビリー・ゼイン」が出演してるというコトからのこじつけやんけ、と言われれば、まあその通りですが。とりあえず、どのように続編っぽいかと言いますと・・・巨大豪華客船ならぬ小型船がボヤのために沈没、男前の船員と、客のグラマー若妻が無人島に流れ着く。そこにさらに、若妻の夫であるビリー・ゼイン(ただしハゲ)も流れつき、南の島を舞台に△関係が演じられて観る者をヤな気分にさせる、という趣向。まさにタイタニックそのまんまですね(どこが?)。しかも、後半には沈没したタイタニック号(じゃなくてただのボートですが)が引き上げられるスペクタクル(?)付き。その後に展開される修羅場は、『蠅の王』なども彷彿とさせ、なかなか盛りだくさん。そして、若造とハゲオヤジの死闘は、笑撃の結末へ(すみません、あっけな過ぎて爆笑してしまいました)。ちょっとエッチなシーンもあったりするのが、サービスというべきか、出し惜しみというべきか、あるいは「いつの間にパンツはいとるねん」「いつの間に服を羽織っとるねん」という、脱ぐ・着るに関する編集チョンボが多いぞ、と突っ込むべきか。ま、そういう訳で、なかなか見どころの多い、しかしあまり見ごたえのない作品でありました。
[DVD(字幕)] 6点(2010-06-21 22:51:28)
2993.  チェ 28歳の革命
どうしてこういう演出に走ってしまうのかねえ。『トラフィック』の呪縛なんですかねえ。本作に関してはさすがに、バラバラのボケボケという印象を受けてしまうのですが・・・。アレイダの存在だけ、好感が持てました。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-06-19 14:16:11)
2994.  アメリカン・ギャングスター
イーストウッドが「硫黄島二部作」として2本の映画を作ったところを、リドリー・スコットは、どうしても一本の映画に収めたかったらしい。それならそれで、もう少しやり方がありそうな気がするのだけど・・・。ギャング側と刑事側の両側からその対決を描いた作品で、両者をことさらに対照的に描いて多層性を出そうとしているのかも知れないけど、もうひとつ噛合っておらず、いつになったら両者が絡むのやら、と少々待たされ過ぎの印象。両者がついに対峙した時に感じるべきカタルシスが、ちと弱いかな(エクステンディッド・エディションの方のラスト、劇場版ではカットされてるんだから本来どうでもいいのかも知れないし、ちょっと甘過ぎる気もするんだけど、それでもなお、本作の弱点を何となく補っているような気がしないでもなく)。クライマックスの銃撃戦は確かに凄かった、だけど、映画全体を通じてデンゼル・ワシントン自身にもう少し凄みが欲しかったですかね。終わりの方で、彼とラッセル・クロウがふと笑みを漏らすシーンは、ちょっとホロリと来たのですけれど、でも、そこに至るまでの過程がもっとしっかりしていれば、もっと感動できたんじゃないか、と。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-05-30 15:54:29)
2995.  雪之丞変化(1963)
こういうコトも本当は「言わない約束」なんでしょうけど、例によって例のごとく“実験的過ぎるとかえって「前衛」にはなりえない”という感じ。ああ、はいはい、市川監督一生懸命ヤッテますね、とむしろ納得しちゃう自分がいる。どっちかというと「皆で一生懸命、長谷川一夫オジサンをヨイショしている光景」自体が、最もアヴァンギャルドを感じちゃったりして、ちょっと気が重くなる(笑)。しかしラストの鴈治郎との対決は結構盛り上がりますね。雪之丞の影は、コッポラの『ドラキュラ』あるいはカゲマンにおけるシャドーマンのように、実像と乖離し、雪之丞の恨みを代弁する、その不気味さ。一方の鴈治郎の影は、実像に背後からにじり寄り、彼が壁に追いつめられたことを強調する、その不気味さ。なかなかゾクリとするものがありました。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2010-05-24 23:14:31)
2996.  駿河遊侠伝 度胸がらす 《ネタバレ》 
“刑事コロンボ”って、こんなワルそうな顔してたのか、声からは想像もつかんわい、ってな印象のみが強い映画ですが(笑)。勝新演じる次郎長親分、いよいよ貫禄もついて、しかしその分、あまり活躍しないというか、何と言うか。多分、短い尺の映画に、詰め込み過ぎですね。きっぷのいい妻の姿が描かれ、凶弾に倒れる親分が描かれ、そんで妻の急死が描かれ、ちゃっかり再婚してデレデレする親分が描かれ、そんでしかもそこに、子分どもの活躍も描かれる、とくれば、なんとも慌ただしい訳で。ドラマチックに盛り上がるにはいささか性急な展開。その一方でクライマックスはチトあっさりし過ぎか。一応、まだ物語は続きそうな感じですが、そのいかにも「本作は、シリーズ全○作の中の、第△作です、あくまで“ツナギ”です」みたいなテキトーさが、平凡な印象を強めます。でも、これで、オシマイ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-05-09 17:21:43)
2997.  吸血鬼ドラキュラ
ブラム・ストーカーの原作からしてそうなんですけれど、そもそも、ドラキュラって、「誰から血を吸うか」は気にするけれど、「誰の血か」は気にしないんですね。オッサンから輸血した血でも、いいんですね。それはともかく、本作ですが、非常にコンパクト。ドラキュラとの対決と関係のない要素は、ことごとく削ぎ落されている感じ。そもそもこの吸血鬼譚は、ストーリーの発端が“辺境の地”にあり、その未開の不気味さが疫病とともに“都会”に蔓延していく、というところに怖さがあったと思うのですが、本作にはそういうのが一切無いですね。ひたすらコンパクト。ダメとは言わないけど、何となく、ドラキュラとヘルシングの間に「ご近所さん」的な慣れ合いを感じてしまうんですけどね。ま、それでいいんでしょう。あと、ドラキュラの最期は、なかなかの見もの。
[DVD(字幕)] 6点(2010-05-05 11:03:00)
2998.  ロープ
くそ長い(疑似)ワンショット撮影で有名なこの作品。まるで子供が「何秒間マバタキをガマンできるか」意地になって競っているような作品ですが、ここで行われているのはそんな遊びとはまるで比較にならない大がかりな実験。スタジオ撮影の極限を目指したような、ほとんど曲芸のような作品で、その執念にはただただ恐れ入るばかりです。しかし、そりゃ映画の裏側の事情でしょ、という気もして、映画を観る立場としては、制約の多い不自然な映画、という気もしてきて、要するにこれは映画作家の自己満足じゃないのかい、という気がしてくる。もっとも、「この作品に関する限り、それは言わない約束でしょ」と言われそうですけれど。確かにこの作品、徹底した長廻しにより、独特の時間の流れがここには表現されているし、その中で繰り広げられる人間模様のモザイクの中から犯罪の痕跡が徐々に浮かび上がり、やがて「探偵役」と「犯人役」の対決へと結びついていく、という脚本の巧みさも、見事。しかしその一方で、限られた舞台という制約が、やや人間関係の描き方を肉薄にしてしまったのも否定できないかな、と。作品の創作にあたって、制約はあくまで「可能性」を示すためのものであって欲しい訳で、制約がそのまま制約と感じられてはマズいですよね・・・? という点では本作、やや制約に引きずられた面のある作品に思われます。しかし、「どーだ、これで、一般の作品でアタリマエのように用いられている“切り返し”の意義がよーくわかっただろ」と言われれば、「すみません、まだ全然わかりません、勉強します」としか答えられませんけれど。映画は本当に難しい。
[DVD(字幕)] 6点(2010-04-19 02:45:02)(良:1票)
2999.  ファイナル・デッド
何やらモンスターらしきモノが生息しているらしい孤島、そこにアホそうな若者たちが遊びにやってくる、とくれば、『13日の金曜日』あたりのノリを期待する訳ですが(要するに彼らが血祭りにあげられることで映画が盛り上がることを期待する訳ですが)。しかし期待しながら続きを観ていると、何と、モンスターらしきモノの正体は、単なるワンちゃんだったのでした。ワンちゃん達が尻尾ふりふり、若者たちに襲いかかる。そりゃまあ、映画の中で何に人間を襲わせると言って、ワンちゃんほど調教が楽なものはないでしょうから、ねえ。その代わり、あまり強敵には見えず、楽勝で勝てそうな相手、緊迫感にも欠け、「この映画を観て怖がれ」と言われてもツライものがあります。ワンちゃんに襲われては陸地のみならず海もまた安全でなない、ワンちゃんは泳げるのだから、ってな訳ですが、イヌかきで追ってこられても「かわいいなぁ」としか言いようがありません。それに、映画において、危機の中、集うのが老若男女であれば、その危機に立ち向かう映画として盛り上がるし、一方、集うのがアホそうな若者たちであれば、バンバン殺されてナンボの映画として盛り上がる。本作は後者を期待させておきながら、前者の路線を狙ってしまいました。しかもストーリーを語るのに精一杯で、印象的なシーンもあまり無い。という、物足りない映画なんですけれども・・・でも、でも、やっぱり動物パニック映画路線、いいですよねえ。好きです。中盤、窓に板を打ち付けたりして強引に「立て篭もり系映画」の様相を見せ、さらにはワンちゃんが板を突き破って襲ってくるあたり、「わー、こりゃ『巨大生物の島』だぁ」と、ちょっとうれしくなりました。
[DVD(字幕)] 6点(2010-04-02 00:05:37)
3000.  愛に迷った時 《ネタバレ》 
邦題は「愛に迷った時」だけど、実際にはジュリア・ロバーツは、たいして迷っていそうな気配もなく、ただひたすら表情をクルクルと動かし続けるばかり(表情を見てるだけで結構慌ただしい)。要するに、「旦那が浮気したもんだから、カミさんは娘連れて実家に帰り、楽しく過ごしましたとさ」というオハナシでした。しかも最後は仲直りしてハッピーエンド。えーーーーそれでいいのかーーーと、私の方がむしろコメントに迷ってしまう。うん、多分、次は本当に毒殺されると思うよ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-03-03 23:29:09)
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