301. チャイナ・シンドローム
この映画の公開後、スリーマイル島の原発で現実になってしまった。まさにそれを予言した映画。ジャックレモンって演技が軽い、それでいて、神業のような巧さ、こういう映画を作ってしまうところがアメリカの懐の深さ。 8点(2003-10-25 00:37:34) |
302. コッチおじさん
ジャックレモンが監督した映画があるということを知らない人、多いだろうな。テレビで見たんだけど、いいのですよ!ウォルターマッソーが赤ちゃんを散歩を見せるタイトルバック、その映像だけで、ジワ~っと来る。ジャックの人柄がそのまま出てるような佳作。 8点(2003-10-25 00:32:05) |
303. マーティ
キャスト、スタッフが、世間の片隅で、お互いに優しく肩を寄せあいながら作ったような、いとおしい映画。どこまでも地味で、山場らしい山場もないのに、なんというシミジミ感。昔の山田洋次監督の作品、例えば「下町の太陽」にも似た初々しさ、生真面目さ、それに何ともいえない慎ましさと・・・・・とにかく大事にしたい映画。本当に素敵な映画です。ハッピーーエンドではなく、ハッピーエンドを予感させるラストも余韻を残します。 10点(2003-10-25 00:27:53)(良:2票) |
304. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
「タイタニック」より数段こっちの方が上。一人一人の人間がキチンと描けてるから。ハラハラドキドキとドラマそしてヒューマンな涙のバランスが絶妙。 8点(2003-10-25 00:22:57) |
305. フレンチ・コネクション
どなたも指摘するでしょうが、ジーンハックマンがスタントを使わずやってのけたクライマックスの、高架を走る列車とのカーチェイスの凄まじさは、いま見ても圧巻。テレビドキュメンタリー出身のフリードキンならではの、リアルで渇いた映像。NYの寒さがこっちに伝わってくる質感。一緒に捜査に加わってるような臨場感。「正義感」なんて言葉が甘味に聞こえてしまう、ポパイの野良犬のような執念。ロイシェイダーの相棒もいい味。それにしても、こんな刑事がいたら、おっかないぞ。実在の刑事らしいね。 9点(2003-10-25 00:19:44) |
306. スケアクロウ
主役の二人は、どちらも怖いくらいの名演。冒頭、枯れ草転がる荒野の真ん中のフリーウェイで、男が二人マッチの火をきっかけに旅を共にする。この場面だけでも名作の匂いが香水のように漂う。タイトルの込められた意味も切なく、切なく、優しい。 10点(2003-10-25 00:03:18) |
307. トイズ
ルネマグリットの絵を意識したセットは素晴らしい。でも、どこにポイントを置いて見ればいいのか、わからない残念な映画。 6点(2003-10-24 23:55:39) |
308. キャデラック・マン
ロビンウィリアムス(突っ込み)とティムロビンス(ボケ)の漫才映画。こういう地味な映画でロビンの真価って出るような気がする。 8点(2003-10-24 23:51:12) |
309. フィッシャー・キング
ラストだけで充分傑作です。いいなあ、嬉しくなるよ。粋で、暖かくて。 8点(2003-10-24 23:49:15) |
310. ミセス・ダウト
ロビンウィリアムスの独演会。本当に多芸な人。達者な人です。大好きです。筋の運びがどうとか、薀蓄たれるのは野暮。彼を見る映画です。 7点(2003-10-24 23:48:30) |
311. グッドモーニング,ベトナム
ほほう、評価低いですね。アメリカ人が、ベトナム戦争での自国の思い上がりを、ここまで率直に、しかも「笑い」の側から描いたという点で画期的な作品だと思います。これから前線に死ににいく若い兵士たちに、マシンガンのような放送禁止話芸を、せめてもの手向けとして疲労するところ、彼らを見送るロビンの、汗と涙でクシャクシャになった笑顔、名場面だと思います。 9点(2003-10-24 23:46:28)(良:1票) |
312. いまを生きる
ラストは何度見ても、泣いてしまう。キーティング先生が、一歩間違えると、生徒を自分の思うがままに洗脳してしまう教師でもありうることを、彼の素晴らしさと同時に暗に描いてる、その厳しさ、冷徹さが、机の上に立たない生徒もいるというふうに、ちゃんと描いているところが、この映画の奥深さ。傑作。 9点(2003-10-24 23:39:27) |
313. アンドリューNDR114
同様のテーマを扱った映画としては、スピルバーグの「AI」より断然いいと思う。 8点(2003-10-24 23:33:46) |
314. 北北西に進路を取れ
ヒッチは、脚本ではなく映像で辻褄を合わせてしまうのがよくわかる作品。面白いです。あの摩訶不思議なラストの真似を、ある日、たまたま横目で見ていた市川雷蔵の時代劇で見てビックリしました。まさか、こんなところで真似されているとは。 8点(2003-10-22 21:16:29) |
315. 裏窓(1954)
冒頭、主人公のジェイムススチュアートが何故足にギブスして安楽椅子に座ってるか、そのプロセスと季節もろもろをカメラをパンさせるだけで、全部描ききってしまうヒッチはやはり天才。 8点(2003-10-22 21:12:09) |
316. JFK
オリバーストーンは、嫌いなんだけど、これは好きなほうです。3時間は、この内容にはどうしても必要な時間だと思います。クライマックスのケビンコスナーの演説が長いと言う意見があるようですが、僕は見てて思いましたよ。「ああそうか、キャプラがやりたいんだな」と。「スミス都へ行く」というキャプラ監督の傑作がありますが、素人議員のジェイムススチュワートが、汚職を告発しようとして、逆に悪者にされてしまう。疑惑を晴らすため、そして真実を追求するために議会で24時間の大演説をする、ケビンコスナーの演説は、この場面へのオマージュがあったのではと思いました。 それにしても2039年に公表される真実って・・・・・。 8点(2003-10-21 11:19:02) |
317. 隠し砦の三悪人
評論家どもの間では、評価が低いらしいが。「面白い!!!」それで充分である。文句あるか。 8点(2003-10-20 21:11:11) |
318. 呪怨 (2003)
怖い怖いという宣伝文句だけで、ちっとも怖くないハリウッドホラーと比べると、格段にこっちの方が上。どうだ、ハリウッド、悔しかったらリメイクじゃなくオリジナルで、こういうのこさえてみな。2も楽しみ。敢闘賞だ。 7点(2003-07-14 23:39:49) |
319. 生きる
コメディだという指摘は鋭い。でもそのあまりに重いテーマと問い掛けに打ちのめされる。 9点(2003-06-28 01:57:19) |
320. 野良犬(1949)
究極の映画でしょう。 10点(2003-06-28 01:49:31) |