321. ワイルド・ワイルド・ウエスト
《ネタバレ》 典型的につまらない大作。映像はお金も手間暇かかってそうだけれど、それ以上に迫力を感じないし、脚本にいたっては安っぽいギャグがちりばめられているおかげで本題の流れをぶったぎっている。西部劇らしさが感じられないわけでもないが、なにか「お金はかけました」感だけが突出して、ストーリーも演技もどうでもいい気がしてしまう。 [DVD(字幕)] 3点(2008-10-28 01:26:45) |
322. ザ・エージェント
《ネタバレ》 佳作。「文句ばかり言う選手に人々は感動しない。感動を与えればお金は付いてくる」といったセリフに代表されるようなベタな展開ではあるが、それがよい。これは映画なのだ。途中のこまごまとした演出が、またいい味を出している。まあ、クビになった会社のオフィスで、(携帯でもなく)会社の電話を使ってクライアントの引き抜きができるとは思えないのだが、そこは目をつぶろう。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-27 01:49:10) |
323. パーフェクト・ワールド
《ネタバレ》 良い映画。ブッチが子供に対してやさしい一面を見せる一方、子供に手をかけようとした相棒を殺したことで、「人を殺しかねない」という気持ちを植え付ける。車にとびかかって来た男が殺される前に手を噛んだのも、その思いを示すための伏線だろう。母親を現場に送るためにヘリを飛ばすというところで、冒頭のシーンとつながりを見せる。展開を予測させた上で、その緊迫感を活かして話を進める。暴力父を避けるために軽微な罪で少年院送りにしたレッドが、責任を感じて最後に丸腰で立ち向かっていく、などなど。なかなか見どころの多い映画だった。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-27 01:40:11)(良:1票) |
324. ゴースト&ダークネス
《ネタバレ》 凡作。前半は多少期待させてくれるものの、後半の展開があっさりしすぎ。実話ベースだそうだが、だとしたら「実話の限界」がそのまま出てしまっているのかもしれない。映像からは、ライオンの恐怖も、あまり伝わってこない。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-26 01:01:26) |
325. ノーカントリー
《ネタバレ》 かなり最後の方まで張り詰めた緊張感を保って凄い映画だと思っていた。みな、演技がすばらしいし、特にありがちな“対決”を見せずにすませるところなどは、その先に何が待ち受けているのかとハラハラしていた。しかし、結局、最後のまとめ方がいまひとつ。後味があまりよくない映画となってしまった。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-22 03:12:22) |
326. イーグル・アイ
《ネタバレ》 予告編がすべて、という典型的な駄作。カーチェイスなど見どころはあるものの脚本がダメすぎる。なにしろ初っ端から「黒幕がアレだったらありきたりすぎるなあ」と思っていたら、そのとおりの展開になるし、あれだけコントロール力があるなら、最終目的のために、あんな回りくどい方法をとる必要がまったくないし、停止しにくいはずの装置が、棒でつついただけで壊れてしまうとか、次から次へと繰り出されるダメな展開に辟易してしまった。 [映画館(字幕)] 4点(2008-10-22 00:38:13) |
327. イーオン・フラックス(2005)
《ネタバレ》 パッケージの表紙だけで買ってしまった面は否めないが、何の期待もせずに見たせいか、そんなに悪い印象ではない。あえて言うなら、パッケージはカッコよすぎ、ではある。なぜ、イーオンが超能力(みたいなもの)を持っている設定になっているのかわからないとか、いかにもご都合主義的な展開があるとか、結局反乱軍の存在意義は何だったのか、という点を除けば(←除いていいのか?)、全体的なストーリーは無難なものになっている。積極的にお薦めするほどでもないが、気軽に楽しめるのではないだろうか。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-21 01:51:15) |
328. 訣別の街
《ネタバレ》 秀作。派手なアクションシーンがあるわけでもなく、地味な作品ではあるが、引き込まれる。結局のところ真相は“お約束”どおりであったのだが、下手にどんでん返しを狙った脚本よりも、ずっとよい。問題は、そこにたどり着くまでの過程だからだ。手がかりが消えかけては、見つかるという点では、いくらかご都合主義的な要素も感じないではないが、見せ方はうまいと思う。下手に正義を振り回さず、あくまで政治的に決着させるラストもなかなかだ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-20 00:20:11) |
329. ジュラシック・パーク
《ネタバレ》 初見は映画館。久々に DVD で視聴。つまらない映画ではないけれど、佳作。“懐中電灯を消せと言われているのに、下さえ向けないアホな姉”に代表されるような、間抜けな人物や行動でトラブルが起きていくという脚本に幻滅。だいたいネドリーが悪事を働かなければ、こんな大トラブルにならずに済んだのではないだろうか。ところで、「2000ドル、いや1万ドルでも」という弁護士をハモンドは「金持ちだけの場所にしない」とたしなめますが、コスタリカの西120マイルにある島って、そんなに気軽に行ける場所なんですかね。運営費用を考えたら、普通に、それくらいの値段がかかってもおかしくない気がするんですが。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-19 22:04:47) |
330. シックス・デイ
《ネタバレ》 凡作。クローンで「成長後の人間」を作ったり、記憶まで転送できたり(10時間も放っておいて記憶が残っているものか)、無理のある、かつ都合のよい設定を持ち込んでいる割に展開がつまらない。実は追いかけていた方がクローンだというのも読めすぎ。星新一を見習え。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-18 03:08:47) |
331. ナショナル・トレジャー
《ネタバレ》 ダイアン・クルーガーはきれいな人ですね。さて、続編を映画館で見たのだが、先にこっちを見ておけばよかった。そうすれば、続編に無駄金使うこともなかったのに。とにかく、何が面白いのかさっぱりわからない。何の伏線もなく謎が出てきて、その謎を解く、の繰り返し。独立宣言書をレプリカにすり替えたり、二手に分かれて一方が盗まれたりとか、分かりやす過ぎて興ざめする。というか、あれだけ言ったなら独立宣言書盗むなよ。あれ、ニコラス・ケイジがお膳だてしてなかったら、結局、盗めなかったんじゃないの?とすら思う。最後に宝物が見つかるのは、もちろんお約束。アメリカ史に詳しければ楽しめる要素はあったのかもしれないが、まったく合わない映画。 [DVD(字幕)] 4点(2008-10-18 03:01:44) |
332. タイタニック(1997)
《ネタバレ》 いかにも映画らしい映画だと思う。かけたお金もそうだけれど、それだけ人の手間もかかっているわけで、映像の迫力が凄い。船が沈むことはわかっているのに、沈む過程にドキドキさせられる。ラブストーリーの部分は、いささか陳腐かもしれないが、実際の出来事をふまえたフィクションとしてはよく作られていると思う。ビリー・ゼインのキャスティングは秀逸だと思うし、ケイト・ウィンスレットもよい。ちなみに、用心棒の人の最期など腑に落ちない点はあったが、それらはカットされた部分にあったようだ。さすがにあれ以上長くしていたら見るのがつらくなるところだっただろう。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-15 02:37:44) |
333. エントラップメント
《ネタバレ》 いい役者の無駄遣い。いい男といい女のラブシーンがどうということはないが、どんでん返しすればいいってものじゃない映画。そもそも悪事の証拠がつかめていないわけでもないのに、あんなに泳がせたままやり放題やらせるというのはあり得ない。マックもジンの正体が分かっているなら公衆電話盗聴してがっかりする必要もないわけだし、あちこちでどんでん返ししようとする無理が出ていて興ざめする。 [DVD(字幕)] 3点(2008-10-15 02:12:31) |
334. チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
《ネタバレ》 冒頭のシーンはよいけど、それまで。チャーリーズエンジェルでバカ映画を作るな、とは言わないけれど、それもやりきれていないというか、派手なアクションシーンが見もの、くらいなんでしょうかね。割り切って見ないと悲しい思いをしそう。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-12 23:42:12) |
335. アイアンマン
《ネタバレ》 カッコよく飛び回ったりとか、メカニカルな動きとか、よくできているし、期待が高すぎたための落差かもしれないけれど、いまひとつ。誘拐する相手もわからずに、ひとりだけ生き残らせるとか無理だろー、とまでは言わないけれど(←言っているが)、最初から取引のある身内が犯人なら、何カ月もかけて武器を作らせた意味は何だったんだろう。ロバート・ダウニーJrはなかなかハマリ役だったと思うが、グウィネス・パルトローの秘書は、ちょっともったいない感じ。、まあ、そこそこ楽しめたのでもう1点くらい上でもいいところだが、最後に出てきた日本語テロップに日本側の宣伝意欲を感じてしまい、ガッカリした。 [映画館(字幕)] 6点(2008-10-12 23:28:22) |
336. ドリームガールズ(2006)
《ネタバレ》 音楽が重要な要素なのだから、音楽としての見せ場は実際の舞台だけに限定してもよかった気がする(セリフを兼ねている部分も含め)。また、スープリームスはともかく、登場人物は誰がモデルなんだろうと思っていたが、実在の人物から派生させているだけのようだ。モータウンという一時代を築いたレコード会社を題材にしながら、“事実”だけの描写というのではまずいのかもしれない。でなきゃ、問題児ばっかり(特に男…現実もそうだったのだとしても)。まあ、そういう背景の知識があるからこそ楽しめる映画なのだろう。まったくのフィクションだとしたら、さほどパッとしない話だと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-05 15:37:27) |
337. パーフェクト ストーム
《ネタバレ》 さんざん書かれているけれど「実話に基づく」という映画で、あの終わり方はないだろう。かなり早い段階から創作だったということであり、騙された気分だ。「実話に基づく」と書いてなければ、あるいは「実話に基づくフィクション」と書いてあったなら、まったく違う感覚を持てただろうに。海に落ちた太っちょを犬猿の仲が助けるというシーンも何の伏線でもなかったのは実話ベースだから仕方がないと思っていたくらいなのに。結局、実話に基づいているのは、ヨットと救助隊の話くらいなのだろうか。荒れた海の表現は、非常によくできていると思うだけに残念。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-04 02:15:44) |
338. コン・エアー
《ネタバレ》 ハリウッドは、どうしても間抜けな捜査官を用意しなきゃいかんのかと思うところではある(もはやお約束?)。冒頭の設定部分に、やや無理を感じるものの、ジョン・キューザックの“切れ者”感やアクションがよい。スティーブ・ブシェミの使い方が、少しもったいなかった気がする。もっとも、現実にあんなラストになったら、ただでは済まないと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-02 02:10:29) |
339. ゾディアック(2007)
《ネタバレ》 ああ、実話をもとにしているんだった。しかも未解決事件。たいていの事実は小説より奇ではないので、盛り上がりの足りなさや締りの悪さは、できるだけ事実に沿って作ろうとしたことの裏返しだと思うことにしよう。そういう意味では、色々な犯人像を推察させようとする“努力”が垣間見える。ただし、そのせいで見せたい部分が発散してしまっているような気もするのだが。どうせ解決しないのなら、もっと人間関係を見せる方に力を注いでもよかったと思う。謎解きが、まったく素材になっていないのも残念。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-02 01:58:27) |
340. バットマン ビギンズ
《ネタバレ》 「ダークナイト」に魅了されて鑑賞。役者陣が豪華で、脚本も悪くないし、なかなかうまい作りだと思う。ただ、毒を流して気化させるというのは、いまひとつピンとこない(吸引して毒なら、普通に飲んでも毒なのでは?)。無実の自動車やら道路やら建物を壊しまくっているのも気になると言えば気になる。それにしても、マイケル・キートン版しか知らなかったので、新シリーズには期待できる。 [DVD(字幕)] 7点(2008-09-30 03:50:29) |