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キムリンさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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21.  遊星からの物体X 《ネタバレ》 
エイリアン物というよりも「そして誰も いなくなった」のSFホラー版といった感じ。一体誰が人間か 物体Xなのか、次は誰が犠牲になるのかという感じで結構 楽しむことはできました。最後は何となく物足りませんで したが。  しかし10人の人物描写がほとんどなく、全員中年の男性であり 極地なので厚着をしているため誰が誰だか分からないのが難点 でした。極地に不似合いな美人である必要はないのですが何人 かは女性にするなり、それぞれの個性をもう少し出して欲しかった。  それにしてもこの種の映画では宇宙人は毎回不気味な怪物と して描かれているのだけど、遠い宇宙の果てから地球を訪れ るには、高度な文明・知能と繊細な加工技術が必要なはず。 ミミズの塊のような物体にどうやって宇宙船が組み立てられる のやらと思わざるを得ない。
[地上波(吹替)] 6点(2023-08-02 13:47:46)
22.  ザ・クリーナー 消された殺人 《ネタバレ》 
主人公の職業を犯罪現場などの清掃員 という珍しい職業にしたところがこの映画の最大の ミソではあります。 殺人現場の清掃をさせられるところから始まり謎が 深まる前半の展開には一気に引き込まれました。 しかしサスペンス物だと思って観ているとちょっと その後の展開は裏切られてしまいますね。どんでん 返しも切れ味がなく元相棒が登場した時点で何とな くプロットは読めてしまいます。 汚職の黒幕ヴォーン氏も殺された経理担当も全く姿 を現しませんし、人物描写もされおらず、両者とも 物語の中心ではないという製作者側の意図が取れます。  これはサスペンスというよりも母を失った父娘の絆 や元相棒同士の友情を描いた物語だと思います。 そう考えるとそれなりに納得の行く作品に仕上がって いたと思います。
[地上波(吹替)] 6点(2023-08-02 13:43:52)
23.  ザ・ドライバー 《ネタバレ》 
70年代のカーアクション物として 車の追跡シーンは確かに見ごたえはありましたが、物語 については放送枠でカットされた部分が多かったのか、 意味不明、つじつまの合わないシーンが多くて物語の 体をなしていなかったような。  最初のカジノ強盗もお粗末な犯行。 終わり方も両替屋に騙されたっていうけど、両替屋は アムトラックで撃ち殺され、金は警察が取返している し、そもそも何でコインロッカーに戻ってきたのやら。 既に金は両替屋が持っていっているのにまだそこにある と思ったのか。 電車の中で刑事は何で金の入ったカバンが見つけられた のか。 強盗の片割れはなぜ仲介屋のおねえちゃんの居場所が 分かったのか。 その片割れがなぜ謎の女が金を入れたカバンを持ってい てその居場所が分かったのか。謎の美女は何者なのか。 そもそもカウボーイの素性もなんだかはっきりせず。 カーアクションを撮りたくて物語は適当にでっち上げた 感が強くて、そちらに期待すると裏切られます。  やっぱりカーアクションだけではなく物語自体ももっと 完成度の高いものを考えてほしいですね。 その反省を踏まえて出来たのがトランスポーターでしょうか
[CS・衛星(吹替)] 5点(2023-07-30 14:04:28)
24.  コクリコ坂から 《ネタバレ》 
ジブリ作品はファンタジーの世界を失って しまった自分にはもう理解できないだろうと敬遠していたのですが 地上波で放映されるとのことで観てみました。 みなさんがここに書き込まれていることの意味が分かる気がしました。 舞台となった戦後10年から20年にかけての時代を理解できる人はそれ ほど多くはなく、主人公たちに感情移入するのが難しいと思いました。 他の人が言っていましたが、この物語の主人公はメルと俊ではなく、 船乗り3人の友情物語なのだろうというのに同感です。  ただそれにしては全てが中途半端で従って感動も今一湧いてきません。 また、広小路のおばあさんの素性や母親がなぜ娘たちを置いて米国に 行っていたのか、留学する歳ではないはずなのに何か留学したような 口ぶりでしたが、その辺の説明がなく仔細にこだわる人にとっては もやもやが残ります。  メルという呼び名は、恐らく海=フランス語のMerから来ているのかと 想像はしますが、なぜフランス語なのかは不明です。
[地上波(邦画)] 5点(2023-07-16 22:33:10)
25.  ツレがうつになりまして。 《ネタバレ》 
几帳面な夫がうつ病になってしまってから の夫婦の普段の生活が淡々と描かれているだけの映画であり 特に劇的なことが起きるわけでもないけど、ほのぼのとした コミカルな雰囲気が結構気に入りました。但し前半までは。  生活苦に直面してハルさんがようやくもらった仕事の為に 必死に漫画を描いている傍らで、ツレはいつもながらマイ ペースなツッコミをいれて、相手にされないと自殺未遂を 起こしてしまう辺りから、生きることはそんなに甘いもの ではない現実を見せられてしまうとファンタジーに浸る気分 にはなれませんでした。  ちなみにこの掲示板で夫をツレと呼ぶのに違和感を持った人 が多かったようですが、現代において日本語で夫や妻を呼ぶ のにふさわしい言葉は意外とありません。 中高年以下の人は連れ合いを内の夫とか家内とかは何となく 呼びにくく、かといってラブラブな時期を過ぎても名前で呼ぶ のも気恥ずかしいようです。 本人に向かってツレというのは確かに違和感はありますが、 第三者に対して内のツレというのは案外使いやすい言葉で はないかと思いました。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-06-26 21:19:37)
26.  ファイヤーウォール 《ネタバレ》 
ここでの評価が悪かったので期待はせずに観ました が、意外と面白かったですよ。放送枠の関係か随分とカット されてしまったのか、随分話が飛んでいたようなのですが、 分かりきった陳腐な結末ではありましたが、それでもハラハラ ドキドキ楽しめました。  ただ確かにツッコミどころは満載で、奥さんに浮気の偽電話 の伝言を残させたのにジャックは特に妻を問い詰めることもなく なぜ裏切りだとは思わなかったのでしょうか。 大銀行の中を強盗の親玉が我が物顔に歩き回れるというのも セキュリティ上あり得ないのでは。  そもそもセキュリティ担当幹部とその家族には常にこういう リスクが起こりうるわけで、そこいら辺の防犯対策はどこで も取られていると思いますが。 最後の過剰演出の殴り合いは、カーチェイスと並んで米国映画 のお決まり事のようで、あれがないと米国の観客は満足しない のかもしれませんが興ざめではありますね。
[地上波(吹替)] 6点(2023-06-16 21:59:33)
27.  インベージョン 《ネタバレ》 
コロナ禍を経験したばかりなので最初は 結構期待して観ていたのですけど、まあそれなりに楽しめ はしたけど、相当なご都合主義的な部分が多かったような。 住宅街で襲われて逃げ出すのだけど、あっと言う間に市街地 まで逃げてしまうとは、なんとも健脚だこと  坊やを連れてヘリ脱出に成功した後の展開がなんともあっけ なくワクチンが出来てめでたしめでたしってなんか拍子抜け。 足を撃たれただけのベンはワクチンで助かったようですけど バンバン撃ち殺されたり、車にしがみついていて振り落とさ れてしまった人たちは、死んでしまったわけで、ワクチンで 復活しようもないわけです。これは殺人にはならないんので しょうかね。
[地上波(吹替)] 5点(2023-06-07 23:00:01)
28.  7月4日に生まれて 《ネタバレ》 
戦闘シーンや虐殺シーンは押さえて、戦場での悲惨さ よりも負傷した主人公のその後やその周辺の人々の心情描写に多くの 時間を割いて丁寧に描くことで戦争の悲惨さを訴えていたと思います。 映像もきれいでした。  今思えば米国はなんて馬鹿な余計な戦争を行い多くの若者を犬死 させたと思うのですが、当時は冷戦真っただ中で米国はソ連と対峙 すると共に世界の警察として世界を主導することを自負していた 時代。反共とマッチョな意見が礼賛される風潮の中ではまだ10代の 世界の状況に疎い若者が政府の方針に熱狂して戦地に向かうのは当然 の流れだったのでしょう。  似たようなことはウクライナに侵略したかの国でも今でも起きている ことで決して過去の話ではなく、これからもいつでも起こりうること であり人間の愚かさを改めて感じてしまいます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-05-22 09:25:12)
29.  クリムゾン・リバー 《ネタバレ》 
二つの事件捜査が同時進行し事件を追う 二人の刑事が出会うという展開や、大学や山の重厚な描写など 結構見ていて引き込まれたし、楽しむことはできました。 でも終盤で突然鬼のような形相のジュディットが現れて暴れ 回った挙句に雪崩に巻き込まれてハイおしまいというエンディング はなんだか拍子抜けでした。  一体彼女はどこにいたのでしょうか。 途中でファニーと入れ替わるなり一度ぐらいは登場させない と唐突感が否めませんでした。  あと、季節が冬なのにどうも凍えるような寒さが伝わって来 ないのは意図したものなのか、それとも演出が下手なのか。 冬の荒涼とした雰囲気がホラーを引き立たせるはずなのに その効果が生かされていなかったような。  ドミニク・サンダがシスター役で出ていたようですけど全く 気が付きませんでした(暗かったので当然かもしれません が)。
[地上波(吹替)] 6点(2023-04-19 11:07:56)
30.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》 
アラン・チューリングの情報は別のドキュメンタリー 番組で概要は知ってはいましたが、改めて映画で血の通った物語として 鑑賞して非常に感銘を受けました。 物語の展開に無理がなく、過剰な演出もなく孤独な天才の活躍と苦悩が うまく描かれていたと思います。後味も悪いものではありませんでした。 ホームズ先生がこんなに名優だとは知りませんでした。  それにしても戦争というものは、悪と善、敵と味方、黒と白と単純に分 けることのできない複雑で残酷なものですね。  チューリングが夢想したAI技術が花開こうとしている昨今の状況を彼が 見たらどう思うのでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-04-04 15:50:38)
31.  21ブリッジ 《ネタバレ》 
自分的には結構楽しめました。 マンハッタンを封鎖した限られた空間で、明け方までと いうタイムリミットのある中で進行した展開はスピーディ で飽きることがありませんでした。  NYCの麻薬がらみ、悪徳警官がらみで、新奇さは全くなく しかもおねえちゃん警官がグルなのも早いタイミングで 分かってしまうので、どんでん返しやあっという展開を 期待すると完全に裏切られてしまいますね。  もしBウィリスあたりが主演だとドンパチやってハイおし まい、であほらしさだけが残るのでしょうけど、この映画 はデイビス刑事のヒューマンドラマという視点で観るべき だと思いました(それ以外には見るべきものがない)。  父親が警官として殉職し、正義のためなら犯罪者を撃ち殺す ことも躊躇しないデイビスが、今回の事件ではマイケルを 最後まで撃たずあくまで真相究明にこだわる一方、85分署の 悪徳警官たちはとにかく口封じと敵討ちで犯人を撃ち殺そう と必死になるという対比がミソで、単なるバイオレンス映画 ではない微妙な余韻を残してくれました。
[地上波(吹替)] 6点(2023-03-11 21:13:29)(良:1票)
32.  陪審員 《ネタバレ》 
つまらなくはなかったしそこそこ楽しめましたが 映画のテーマが、法廷物なのかサスペンスホラーなのか、母子の絆を 描いたのか、それとも陪審員制度の問題を指摘した社会物なのか、焦 点が定まらず、全てに中途半端だったように思いました。 ボーロウィンはこの手のサイコ的な不気味な男が良く会っていますね。 デミ・ムーアもそこそこ好演していました。  それにしてもラストで鉄砲を食らって急階段を転げ落ちても、まだまだ 元気でゴタクを並べて反撃しようとするティーチャーさん、お前は不死身 かそれともゾンビかと呆れます。この手の過剰演出には正直食傷気味。
[地上波(吹替)] 6点(2023-02-16 21:50:21)
33.  日本沈没(1973) 《ネタバレ》 
長年食わず嫌いで観てはいなかったのを BSでの放送があったので初めて視聴。50年前の作品として評価すれば 頑張って作った感は十分ありました、その後の関西や東北の大地震を 経験し、首都直下型や東南海地震の可能性の高まりなどを受けて単な るSF作品以上のものではあると思います。 但し、はやり50年前の作品で全て模型と実写だと迫力の点では見劣り せざるを得ないし、壮大な物語を映画の尺で表現すること自体がそも そも難しかったのだと思います。 ヒッチコックのように小松左京さんが顔を見せていましたが、本人は この映画をどう思ったのでしょうか。  全編を通じて科学者の視線で日本の滅亡が描かれており、経済的な視点 が欠落していると思います。もし日本が近々水没するとなれば、国債は 暴落、円も暴落、株価も暴落し、人々の脱出パニックの前に経済パニック が起こるのではないかと思いますが、その部分が全く描かれなのはやや リアリティに欠けていたように思います。  原作では玲子ではなく母性の象徴のような麻耶子という別の女性を登場 させ彼女と共にシベリア鉄道で西に向かうところで終わったと記憶して いますが、映画では玲子に両方の役を演じさせて終わっています。 果たして作者の意図が見る側に伝わったのかどうか。  とにかく役者さんが皆若いですね。バブル前夜の高度経済成長期末期の 夢のある時代でした。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-02-16 20:18:12)
34.  キャッシュトラック 《ネタバレ》 
ここの評価が低いのですが、なかなか見ごた えがありました。 確かに痛快バイオレンスアクションを期待して観ると何とも重った るい感じではありますが、ドンパチ映画の中では秀作の部類に入る のではないでしょうか。  時間が行きつ戻りつしてなかなか凝った構成になっていますし、最後 までハラハラドキドキして飽きることなく一気にラストまで引き込ま れました。 ステイサムの無双(&不死身)は相変わらずですが、彼に対抗する為 の仇役もそれなりの強力布陣を用意してくれていて対決が盛り上がり ました。 最後はリーダーの軍曹との対峙があるのかと思ったら、こちらはあっさ りと仲間にやられてしまってちょっと意外ではありました。まあ最後に 見せ場とばかりにステイサムが皆殺しにするよりもリアル感があった のではと思います。 女性陣に見どころがなかったのですが、不自然に男女の絡みを挿入する よりは良かったかもです。  Hとは一体どういう人物だったのか、なぜFBIのボスから擁護されるのか、 手下たちはどういうグループなのか結局はっきりとは分からずに終わっ てしまいました。ステイサムの一味も結局同業者ということなのでしょ うね。 襲った輸送車から自分たちのボスが現れて、ビビッて退散するシーンは 面白かったのですが、子分たちが勝手に輸送車を襲ったりしたらボスの 統制が取れていないことになってしまいます。
[地上波(吹替)] 6点(2023-02-10 15:56:28)
35.  テイキング・ライブス 《ネタバレ》 
やどかりが殻を取り換えるように殺した相手の人生を乗っ取り、 その人生に飽きると別の獲物を物色して殺すサイコパス。その始まりは母親に 愛される一卵性双生児の兄を殺して成り代わったのが最初というプロットは 非常に魅力的であり、物語が単に美人FBI捜査官がサイコパスを追い詰め捕ま えるというありふれたストーリーではないことは評価しますが、いかんせん 実際の内容はご都合主義のてんこ盛りで、あり得ないような展開。  いくら被害者が身内が少なく人間関係が希薄だとは言っても、そう簡単に なり替われるものではないでしょう。 そしてラストの大どんでん返しですけど(事前知識なしでハサミがブスリと出っ 張ったお腹に刺さるジーンを映画館で見たら、卒倒する人がでたんじゃない ですかね)じゃあ7か月間芝居をしていたということなのでしょうか。 いつ現れるかも分からないコスタを待ちながら少しずつお腹の詰め物を大きく していたってこと?そんなの無理でしょう! そもそもどこからが芝居だったのでしょうかね。 もしかして最初から彼が犯人だと分かっていて、Hも芝居の内だったなんてこと になるんでしょうか。
[地上波(吹替)] 6点(2023-01-26 16:09:28)
36.  正義のゆくえ/I.C.E.特別捜査官 《ネタバレ》 
何か米国移民局のお仕事についてのドキュメンタリー 番組を見るような感じではありましたが、たぶん実話に基づいたオムニバス 風の物語ではあったのですが、思っていたよりも引き込まれました。 それぞれ母国にいられない、母国では生活できない人たちが米国での生活を を夢見て何とかして市民権を得ようとする現実は、平和な国に暮らす人間 には理解しがたいものがあり、また勉強にもなります。 嘗ては人種のるつぼと称されて、アメリカに同化することが期待されていた 移民ですが、最近では同化せずに母国の文化や思想を維持したまま生活する 人々が多くなったそうです。少子化の進む日本もやがては移民を大量に受け 入れざるを得ない時が嫌がおうにも来るのでしょうね。  それにしてもアシュレイ・ジャッドは年取りましたね。ダブルジェパティで 最初見た時は美しさに感動しましたが。
[地上波(吹替)] 6点(2022-11-29 09:45:20)
37.  20世紀少年 《ネタバレ》 
ここでの評価の低さを知っていたし、確か今回が2回目のテレビ放映だったので、 意外と冷静に、この作品の問題点を分析しながら見ることができました。少なく ともこの映画は、同窓会から始まって30年前の少年時代をフラッシュバックさせ ながら“ともだち”の謎を追って行くあたりは、結構おもしろかったし引き込ま れて行くものを感じました。 それぞれの人物の無邪気で楽しかった少年時代と現在の境遇の描写なんかも、最近 はやりの昭和に対するノスタルジー物を彷彿とさせるほのぼの感があって良かった と思います。  ただそれが話がだんだんと大きく荒唐無稽になって行くに従って、現実感を失って、 仮面ライダーやゴレンジャーの世界(決してこれらをけなしているわけではありません) に突入してしまう展開には、やはり失望せざるを得ませんでした(勿論こういう展開が 好きな人もいるでしょうから、あくまでも一般的な立場として)。原作は連載漫画だと いうことですので、人気が出るに従って、作者の思惑や出版社の意向などが入り混じって、 こういうお話になってしまったのでしょうか。  連載小説や漫画などは、一度世に出たら、もはや一人の作者の私有物ではなくなって (勿論、出版社の単なる金儲けの手段でもない)、次の展開を期待する多くの読者がいる “公共物”であることを製作者側はもっと考慮して、その期待を裏切らない最大限の配慮 をしてもらいたいものです。そういう意味で非常に残念な5点。
[地上波(邦画)] 5点(2022-11-17 20:43:03)(良:1票)
38.  そして、バトンは渡された 《ネタバレ》 
なんだか時間軸がはっきりしない中で(意図的でしょうが)、梨花さん は夫をとっかえひっかえする(その都度離婚届は出したのだろうか)ので、途中まで話 について行けませんでした。 噂では何度も泣くというのだけど、終盤までは泣けるシーンもなくドタバタと話が展開 していった感じでした。鍵となる秘密というのが、梨花さんがみいたんと水戸さんの手紙 を隠していたことだとすれば、大した驚きもなく、本当のお母さんのお墓の前で宮森さん が早瀬君との結婚を認めて、めでたしめでたしで終わるなら、そりゃあないだろ、と思っ たら・・・なるほどそういうことだったんですね。確かにこれは泣けるお話ですね。 ちょっと結婚式でのお涙ちょうだい的演出が過剰ではありましたが。 それにしても幼児虐待の話の多い昨今、二人の母と三人の父から溢れるよう な愛情を注がれて育った優子さん、幸せ独り占めしすぎな気もします。悲しい時辛い時も 笑顔を振りまいていたご利益なのでしょうか。  確かに言われてみれば、色々と細かな伏線を描くと同時に、観ている側に気づかせない工夫を 念入りに行っていたのを感じます。 特に気になったのが、優子さんが卒業式でピアノを弾き終わった後に場面が切り替わって、満開 の桜の林の中を誰かが歩いているシーンの意味でした(細かいことが気になってしまう性格です) 最後になって、なるほどそういう風な意味だったのかと納得しました。 二度見して、そんな伏線と迷彩を探すのも楽しいのかも。  このお話のキモは梨花さんが病気をかかえていたことと、実はみいたん=優子さんの同一人物で 違う時代に生きている二人をあたかも同時代にいて別人だと思わせた、というところなのですが、 それを観ている側に気づかせないように、みいたんと優子さんは明らかに年代が異なるのに、そ れ以外の森宮さん、水戸さん、泉ヶ原さんの年齢の違いを敢えて描かなかったようで、まんなま と騙されてしまったわけです。
[地上波(邦画)] 6点(2022-11-14 14:53:48)
39.  地下鉄(メトロ)に乗って 《ネタバレ》 
追記 2022/10/11 最初観たのが民放でかなりカットされていたのですが、今回NHKBSでフルバージョンで観て 全体の流れがようやく分かって少しはこの映画の捉え方が変わりました。 この作品をSFやタイムスリップ物として期待するとはちゃめちゃな作りで批判的になるのは しょうがないところですね。 ある人物の過去の人生を語る場合には、主人公が知人を訪ね歩いて話を聞く、本人の残した 日記を読む、などが現実的ではありますが、もっと安易な方法として主人公が過去にタイム スリップしてしまうという方法があると思います。 この物語ではタイムスリップは、登場人物たちの過去の人生や関わりを説明する為の道具に すぎないということで(かなり乱暴でご都合主義的)、そこに突っ込みをいれてしまうとも うこの映画を楽しめなくなってしまうのではないでしょうか。 この映画はあくまでも父と息子の和解と再生を主体とした物語として捉えるべきなのでしょう。  ただそれにしても、みち子さんの自分殺しは必要だったのだろうか?真次と佐吉の話だけでは月 並みで花がないと思ってみち子の物語も付け加えたのでしょうか。父と息子の物語に社内不倫や 近親相姦はそぐわなかったのではないでしょうか。 野平先生は満州の戦闘シーンで登場した民間人と同じ人のようなのですが、彼はどのような役 割を果たしていたのでしょうか?昭一の実の父という話もあるようですが、よく見ると違うよ うです(もしそれなら昭一が死んだ時に野平先生と民江の間のやり取りがもっと描かれるべき でしょう)。民江がお焼香をあげる戦死した遺影の人物(東京帝大生?)が実の父親のようです。 などなど、物語自体にも不明な点は多くて、これらについては未だに理解不能です。 ただ不可解なものがあるゆえに奥深い(そう見える)作品になっているとも言えるでしょうが。  ちなみに自分は一時期新中野の近くに住んでいたことがあり、みち子さんのアパートから見える 丸の内線の車両基地が中野富士見町のものだと思って、あちこち探し回ったけど見つからなかった のですが、今回調べたらあれは茗荷谷の基地だったようですね。   (以下は初見の際のオリジナルコメント) ここでの批評がかなり厳しかったので、期待せずに見ましたが、まあ合格点はつけられると思いました。厳しい批評の方たちは、この作品をSFタイムスリップ物として期待したのかもしれませんが、実際にはノスタルジックなメルヘン物語ではないかと思います。ですから、あっちこっちに勝手にタイムスリップするのも、過去から現代に電話してしまうのも、目をつぶってあげましょう。親が若かった頃に戻って、人生を精一杯生きている姿を見てみたいというのは、多くの人が抱く心情ではないでしょうか。特に現在の親が風采があがらなかったり、不仲だったりすればなおさらのこと。ここの批評を読んで初めて、あの老先生が長男の実の父だったことが分りました(あの映画の中でどうすればそれを読み取れるのだろうか)。意外と筋書きは凝っているのですね。登場人物の年齢がおかしいという批判がありますが、43歳の主人公が30年前の東京オリンピックの年(64年)に最初にタイムスリップした、ということは、現代の設定が1994年ということになり(田園都市線が新玉川線と呼ばれていたのは1990年代)、みち子さんも65年に生まれたとして現在29歳でぎりぎりセーフではないかと思います。お時さんはちょっと若すぎるかもしれませんけど(あの時代では超高齢出産になります)。舞台となった丸ノ内線や新中野が結構現在の自分に関係のあるものばかりだったので、いつか自分も地下鉄で同じような経験をするのではないか、などとなんか人ごととは思えませんでした。
[地上波(邦画)] 6点(2022-10-13 09:17:49)
40.  デッドコースター 《ネタバレ》 
ファイナルデスティネーション(FD)を見ていなくても楽しめるけども、随所に前作との関連や繋がりが出てくるので、やはりまずFDを最初に見てからこちらを見たほうがずっと楽しめる。 ホラー映画として、不死身の化け物が登場しないFDはホラー映画の中でお気に入りだったのだけども、こちらは続編ということでさらに面白さは倍化していたと思う。スピーディーな展開に最初から一気に引き込まれました。 前作唯一の生き残りクリア(前作の終りでは二人の男の子は生死不明のまま終っているのだけど、結局その後死んでしまったという設定)を登場させて後日談としても興味があった。最初の高速道路の事故シーンや一人一人死んで行く死に方が、前作以上にどぎつい(目玉に梯子がささったり、胴体が3つに切断されたり、首がもげたり)ので、気の弱い人は要注意。あそこまでえげつなく殺さなくても、という気はするけども、やはりホラー映画ということで監督がサービスしているのでしょうか。多少やり過ぎと思えなくもない。前作が主要人物がティーン中心でやや軽過ぎたノリに比べて、今回は保安官の存在が映画全体を引き締めて大人の映画に仕上がっていたのも良かった。この作品で前作からのしがらみが全て決着してしまったのでパート3は作れないでしょうね(でもこの作品がヒットしたなら無理やり作ってしまうのか)。  追記 主演のAJクックは本作見た時は特にそれほどの美人だとは思わなかったけど、クリミナルマインドでは随分と美しく成長していて 最初は同一人物だとは思えませんでした。
[映画館(字幕)] 8点(2022-09-23 17:03:07)
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