21. メリーに首ったけ
なんだこの面白さは! 下ネタ、ブラック、ゲイネタ、引きずりネタ、かぶせネタ、勘違いネタ、ドタバタ…。笑いにもいろいろあるが、すべてがバランスよく、高水準。しかもそれらがテンポよくたたみ掛けてきて、飽きさせない。これは笑いと笑いの相(以下略)。あー面白かった。陽気なカリフォルニア娘を、まさに地でいくキャメロン・ディアスのトリコになった罪深い一本です。 7点(2004-01-22 18:14:45)(良:1票) |
22. インビジブル(2000)
驚異のVFXに、もはやツッコむところはございません。主人公の悪行も人間らしさが出ていて、哲学的なテーマを含んでおりよいのではないでしょうか(さすがに殺人や婦女暴行は映画的な味付けでしょうが)。透明になった後も聖人君子な人間はまずいないでしょうし、そんな映画は必要ないでしょう。登場人物たちの、体力面へのツッコミどころが満載な気もしますが、エリザベス・シューが相変わらずキレイだったので楽しめました。ケビン・ベーコンも歳をとらない人だなぁ~。ヴァーホーヴェンの、独自のスタイルを追及する姿勢にも、ファンとして声援を送り続けます。 6点(2004-01-22 17:51:28) |
23. プレデター
プレデター強ぇー。レーザー、医療キット、擬似透過迷彩(?)等、小道具に魅せられっぱなしでした。対するコマンド部隊の連中も負けず劣らず重武装。おとこ心をくすぐられないわけがない! あの回転式の機関砲も印象的。こういう映画は、やはりアメリカの独壇場ですね。スリリングな音楽も効果抜群。後半、格闘戦メインになるのが少し物足りないのですが、まあ、シュワルツェネッガー映画ですし、ね。「1日1回は脱いどけー」みたいなもんでしょーか。 7点(2004-01-20 18:16:28)(笑:1票) |
24. スターシップ・トゥルーパーズ
ファシズムの恐ろしさを誰よりも知り、嫌というほど味わったポール・ヴァーホーヴェンが放つ問題作。あえてハインラインの原作を用い、わかりやすい勧善懲悪と理屈抜きの不毛なぶっ殺しあいを見せ、その是非を観客に託す。そして誤解や見当違いな指摘をも、確信犯的な笑みをうかべつつ楽しんでいるのだろう。なんて痛快な人だ。このテーマに説得力をもたせるためにも、当時としては考えられないほどの視覚効果を使い、映像を際立たせた。画面の外にまで血が飛んできそうな暴力描写に、観客はハッとさせられ、戦争で死ぬ兵士達の痛みを痛感する(まあ、半分は監督のシュミであろうが)。もちろん、本作を「半ソデの歩兵たちが巨大昆虫と熱血の白兵戦を繰り広げるバカSF戦争」としても十分楽しめる。楽しみ方は自由だが、これほど観客の真価が問われる映画もないのではないだろうか。 8点(2004-01-20 17:31:55)(良:2票) |
25. トゥームレイダー
原作モノだし、なんて期待しないで観たのが幸い、テンポもよくてあっという間に虜になりました。目をひいたのはララのおうち。あーゆー英国トラディショナルな雰囲気が大好きなので、「家をつぶすなー」などと思って観てました。二挺拳銃を再装填するシーンも、ララの手つきが手馴れててGood。カッコいいとはこういうことさ、的な。 7点(2004-01-20 16:26:41) |
26. マネー・ピット
《ネタバレ》 ドタバタコメディのお手本。階段が落ちる、床に埋まる、煙突が崩れる、足場が倒れる、チキンが飛ぶ…。登場人物は夫婦以外みな強烈! 工事監督の「始めるぞ、中になにか生き物はいないだろうな!?」には笑った。窓の向こうで虫にたかられてるトム・ハンクスもサイコー。バスタブが落ちた後の彼の演技をみて死ぬほど笑い転げました。再三の「ミサイルか!?」のネタでもゲタゲタ笑ってました。また、まともな家になってゆく過程にヘンな感動があったりと、いろいろおいしい映画です。隠れた名作だと思うのですが。 7点(2004-01-20 15:50:37) |
27. スターリングラード(2001)
《ネタバレ》 エド・ハリス扮するケーニッヒ少佐が渋すぎる今作。あの猛禽類のような目にシビれた。少佐の人格者っぷりをあれだけ丁寧に描いておきながら、唐突に、しかも無理やり悪人にする脚本には手抜き感を否めない。監督曰く「資料がなく自由に解釈した」のなら、もっと観客の納得がいくやりかたはあったように思うのだが。ロン・パールマンがいい味出していたり、ジェームズ・ホーナーの音楽が秀逸だったために、悔やまれてならない。 6点(2004-01-20 14:59:18) |
28. スチュアート・リトル2
もうマーガロにメロメロ(スチュアート、ごめん)。飛行帽にゴーグル! ヤンキースの応援グッズ! 仕草も凝ってる! 水浴び中にファルコン登場! 両手(羽)で胸のあたりを隠してる!(胸ねーじゃんっ!) ちょっと欲を言えば、小鳥だから「歩く」よりも「跳ねる」メインにしてほしかった(跳ねてるシーンが少ない)。うちの鳥もこんなふうに喋ったらなぁ~。 7点(2004-01-20 14:26:51) |
29. スチュアート・リトル
小動物好きな小生にはたまらない映画でした。製作者の誰もがスチュアートに惚れ込んでいる様子が画面から溢れていて、なんともいえない暖かさに包まれてしまいます。いい年こいて、このテの映画でときめいてる自分が客観的にどうなのかは想像できなくもないのですが、不思議と何回も観てしまう作品です。 7点(2004-01-20 14:03:06) |
30. ブラックホーク・ダウン
アメリカの自問自答、もしくは自己批判ともとれる今作には非常に意義があるといえる。上層部のエゴに付き合わされた若い兵士達の奮闘。彼らにはエゴイズムやイデオロギーはなく、自衛の為に銃を撃ち、仲間を守る為に戦った。ひねくれた見方ではなく冷静に見れば、彼らは野戦規定を遵守し、無用の殺戮は行っていない。(その描写自体がエゴだ、という意見があれば、それはもうこの映画云々を超えたハナシになってしまうが。) 戦争映画における「敵」の描写は相対的なものですし(歴史の教科書内では、あってはならんことですが)。キャストが豪華でチョト嫌味があったのかもしれませんね。誰も置き去りにはしないという、男達の強い結束を描いた映画として素直に評価します。 7点(2004-01-20 13:44:40)(良:1票) |
31. ワンス・アンド・フォーエバー
戦闘が終わり、報道陣に囲まれたハル・ムーア中佐のやりきれない表情。ヘルメットを目深にかぶり、独りで肩を震わす中佐の後姿。実際のフィルムでも、中佐はコメントの途中で言葉をつまらせていたが、彼の仕草が戦争という行為がもたらすものをすべて物語っているように感じた。実際の戦没者名が出身地とともにクレジットされるが、人間の名前というものがこれほど重く感じられる瞬間は、他にはない。 8点(2004-01-20 12:59:58) |
32. K-19
重い。そして深い。観終えた後は数時間、誰とも口をききたくなくなるくらいに。緊張の糸が終始、ぴーんと張り詰めたままだった。乗組員たちの、核や放射能に対する理解の低さや混乱もよく描けていたと思う。現代に生きる我々でさえ、核燃料や反応炉などを身近にかんじることはできない。皆、原子力発電所からの電力で日々暮らしているけれども、原子物理学に精通している人などは少数であり、知識があるような気がしていても実はそれは、書物や映画から得た二次的な知識である。あの時代、あの船に乗らざるを得なかった若者たちの数奇な運命を、考えさせられる映画だった。 7点(2004-01-20 12:15:00) |
33. バーティカル・リミット
軽い気持ちで観に行ったのに、オープニングからいきなりアレで、ショックで固まってしまいました。アクシデントの描写も結構鋭利で、「あー、この映画はそんなに甘くないのだなー」などと気合入れて観てました。絶対に撮影不可能な画を、デジタルマットをうまくつかい、新時代の山岳アクションにみせることに成功しています。「なんか起こるかも~」という間にもハラハラドキドキ。「雪山なんて絶対に行きたくねぇ」と思える一本です。 7点(2004-01-20 11:38:46) |
34. プレデター2
《ネタバレ》 ただの敵ではなく、プレデター種族の背景などに広がりをもたせ、前作とは違うアプローチをしているところに、前作のファンとしては嬉しい限り。もちろん単品で楽しめるあたりも間口が広く、出来のよい証拠だと思います。小道具も増えたばかりか、騎士道精神を重んじる誇り高き連中だったなんて、いやあ、ファンの心をわかってますねぇ~。ラストの銃も衝撃的! そんな昔から来てたのね。色々と勉強になった「2」でした。 6点(2004-01-19 19:18:06) |
35. サベイランス -監視-(2001)
小生にとって豪華キャスト。ライアン・フィリップは「ラストサマー」でみせた子ヤンキーぶりよりも、こういった知的なコンピューター青年のほうが似合ってる気がします。ティム・ロビンスの演説も、社長の偽善クサさがうまく出てて、物語の雰囲気を盛り上げます。パラボラの前に立つ動きがなんかかわいいレイチェル・リー・クックと赤いコート姿のクレア・フォラーニにも大満足。ストーリーや仕掛けはオーソドックスなのですが、作りが丁寧なので安心して観ることができます。花のようなヒロインふたりにプラス1点。 7点(2004-01-19 18:56:25) |
36. トゥルーライズ
スーパーエージェントの家庭問題。目の付け所が面白すぎる。しっかり笑いをとりつつ、それをテロリストとの決着につなげるあたりもスムーズで巧い。アクションを盛り上げる小道具や乗り物も、ツボをおさえている。馬とか垂直離着陸の戦闘機とか、サービス満点で大満足。キャメロン映画独特な青白い画質(照明?)も美しく、何度でも観られる作品です。 8点(2004-01-19 18:15:47) |
37. レオン/完全版
《ネタバレ》 スタイリッシュで冷徹なレオン。子供のくせに危うい魅力を持つマチルダ。自分に欠けている何かを、お互いにおぎない合うふたり。いわばふたりでひとりであり、お互いにやっと見つけた心の糧となる存在。それが無惨にも引き裂かれてしまう。こんなにも胸が詰まる物語はない。ゲイリー・オールドマンの鬼気迫る怪演ぶりが相乗し、マチルダの心よろしくズタボロにされてしまう。しかし、残されたマチルダがレオンから受けた束の間の愛を胸に、生き抜く決心をしたことですべてが救われた。完全版になることで、親子愛ともとれたふたりの感情が、明確な「愛」であったと確認できる。スティングのテーマソングも心にしみわたる、リュック・ベッソン渾身の一本。 8点(2004-01-19 17:29:49) |
38. シックス・センス
ホラーというよりはむしろミステリーやファンタジーに近いんじゃないかという気がします。といいながらもしっかりゾクゾクさせられました。おばけの描写もグロテスクとかスプラッターではなく、「そこにいるかも」という東洋的な怖さでしょうか。仕掛けも満載で飽きません。なにより「音」まで怖い。友人宅の凝った音響で観れたことも幸運でした。 7点(2004-01-19 16:02:21) |
39. ビューティフル・マインド
《ネタバレ》 一切の予備知識を排して観られたことが幸いし、非常に楽しめました。演出や音楽等、作品のトーンも独特で印象的。もちろん、しっかりダマされてしまいました。サスペンスタッチの前半と、心にしみるヒューマンドラマな後半。一粒で二度おいしいってカンジです。決して消えない幻想に、他の誰からでもなく自ら別れを告げるシーンがなんとも切なくて号泣。そして、ジェニファー・コネリーにメロメロ。ついみとれすぎて、台詞を見逃したこと数回。かわいすぎです。もしも「アカデミー不憫な男を支える女性役賞」なんかがあれば、何年連続で彼女が独占するんでしょうか!? エド・ハリスもかっこよくて◎でした。 9点(2004-01-19 14:53:48) |
40. インデペンデンス・デイ
観客を楽しませること、ただひたすらそれのみを追求して作られた映画。異星人の攻撃に全地球規模で対抗するという明快なストーリーを、洗練されたVFXを用いて豪華キャストで映像化するわけだからつまらないわけがなく、非常に贅沢な映画である。この映画を家族、恋人、友人たちとともに時間を忘れて楽しむこともまた非常に有意義で贅沢であろう。娯楽作品にドラマ性やメッセージ等を求めることはナンセンスであり、腹痛なのに解熱剤をのみ、「効かない」と怒っているようなものである。未見の方はぜひともポップコーンを用意し、友人や恋人を家に招き、ワイワイやりながら鑑賞することをおすすめする。この映画が提供してくれる有意義で贅沢な時間を満喫できれば、この映画の本質が理解できるのではないだろうか。 8点(2004-01-19 14:02:01)(良:1票) |