21. ザ・インタープリター
《ネタバレ》 その昔、銃を手に反政府活動を支援していたニコールキッドマンの絵がうそ臭い。 「身内を殺した罪人が溺れてる云々」という格言が、ニコールキッドマンに伝わったそのココロがわからない。アイアム・サムが強烈に印象に残っているショーンペンに、クールな役柄がしっくりこない。暗殺が狂言だというのも早い段階でバレバレで、オドロキのラスト!ってかんじでもない。とはいうものの、そんなに損をした感じがするわけでもない。そんな「それなり」な作品。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-19 15:30:40) |
22. マシニスト
《ネタバレ》 すみません、私バカなんで、ラストまで「ナンダロ感」全開でみてました...ウェイトレスが実在しないことがわかるあたりまで、これを辻褄あわせするのは相当なビックリどっきりどんでん返しがあることだろうなぁ、と思ってしまうくらい、私には斬新に思えてしまえました。なので、ありきたりなオチに、「おいおい、それで終わりかい」って感じです。SAW的な、それまで見たこともない、超サイコな犯人が別に居ると思って見ると、裏切られます。 [DVD(字幕)] 4点(2005-11-19 15:17:48) |
23. ネバーランド
見る前に想像していたより淡々としたお話で、ちょっとがっかり。 もっと「どわ~」っとカンゲキする山場があるのかなぁと思っていたのですが... 今「フック」のレビュー見てみると、こちらの方が評価アベレージ高いのね。まぁ全然趣のことなる作品なので、比べるのは変ですが、私的にはフックのほうが好き。 フックネタばかりで申し訳ないですが、ダスティンホフマン起用が、ちょっと因縁めいていて面白かった。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-19 15:02:12) |
24. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 過去に「意識だけ」が飛んで行って「何かを成す」、意識をのっとられた分、過去の自分には「そのときの記憶がない」ということか? あるいは過去に意識のない瞬間がいくつかあって、そこに「意識をもぐりこませる」ことができ、「何かを成す」ことができるのか? このあたりがどうにも気になって、夜も眠れなくなっちゃいました...というのはウソだが、少なくとも思ったほどお話に入り込めなかった。 それから、「下手な鉄砲」式に、行っては戻りするのも、「無理やりかよ」って、なんだかなぁ~という感じではあります。 んが、しかし。その当時のことに意識を集中すると「タイムトリップする」という設定は目新しく、さらに何度やっても思うようにならないあたりは、いままでにない感覚で、「先の見えない感」を楽しませていただきました。 ということで、私的には「そこそこ良」の7点 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-19 14:55:09)(良:1票) |
25. ふたりにクギづけ
自分で高得点つけておきながら言うのもナンですが、みなさん以外と高得点で驚き。 最近泣くほど笑う超ギャハハコメディに出会わない、なーんて思っている今日この頃なので、コメディのパッケージを前にすると、出した手がついついひっこんでしまう今日この頃。かつて、(私の中ではコメディーの金字塔である)「ブルースブラザーズ」を劇場で見たとき、そりゃあもうおなかが「つる」くらい泣きながら笑ったものですが、それも今思い返してみると、ベタな笑いがマイブームだっただけかも、なんて考えたりする日々。 私にとって、映画見るときに何がいちばんムツカシイかといえば、「コメディを期待はずれ感なく見ること」なのだ。期待しすぎると「笑いどころ」で「こんなもんじゃないはず」なんて笑えなくて、とうとう最期までそのままで、落胆することがよくある。そのほかのドラマ系、アクション系、ミステリー系、なんかは、わりと期待を裏切られることが少ないのだけれど、コメディに限ってそうなのはいったいどういうわけだろう。 殺伐たる日々のなかで今わたしが一番求めているのは、死にそうになっても笑いやむことを許してくれない、そんなコメディーだというのに、だ。 本作品も、そんな逡巡があるにはあったのだが、まぁ監督ゆえ「フフフ」くらいの笑いは提供してくれるだろう、と手に取ったのだが、どうだったか? ファレリー兄弟の、いつもながらのギリギリの笑い(哂い?)でそこそこ楽しめる、くらいの感覚でおはなしが進んでいた。その矢先。 クマにバカウケ。いや実にいいカオで、そのクマが。万人にとって必ずしもそうではないのだろうけど、何故か笑いのツボにはまってしまい、久々に泣くほど笑った。以降は「ファレリーマジック」だ。「メリルストリープってこんな田舎の舞台にでるなんて、なんていいヒトなんだ」とスッカリお話に同化(勘違い?)してしまう始末。最後まで結構楽しめた。 印象的だったのがエヴァ・メンデスで、結構「オトボケさん」のいい味出しているのだ。タイムリミット(OUT OF TIME)で、「バリバリの女刑事のつもりが結構安いよ、キミ」だったので、あまりよい印象をもっていなかったが、今回結構はまり役。ちょっとみなおした。それから、メイフォン役のウェン・ヤン・シーの、「美人じゃないけどなんかエッチ」な感じもなかなかGOODでした。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-19 14:33:56)(笑:1票) |
26. オールド・ボーイ(2003)
《ネタバレ》 復習者のセリフへの意味の込め方がナカナカ良く練れています。 「『誰か』、ではなく『何故か』を考えろ」、「監禁した理由ではなく開放した理由を考えろ」等(←あまり正確ではないので注意)。 特に後者のセリフに込められたネタバラシは、あり得ないながらも「あっ!」と驚きながら本当の復習の意味を気づかせてくれるあたり、よく練れていると思う。 プロット全体を通して、韓流ならではの「あり得ねぇー感」があるが、監禁した年数にはそれなりの意味があり、オ・デスの口が招いた最悪の結末というのもまぁわからなくはないので、素直に「冴えないオヤジが、冴えないオヤジでありつつもコンナンに立ち向かう姿」や、ラス前にはいつくばって懇願するシーンに、手に汗握ることができた。 ただしオーラスのあのオチのつけ方はどうだろう?開放以来折角クールに決めていたんだから、ここは何もいわず去る方が、ハードボイルドではなかったか?なのでちょっと減点。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-19 14:21:39) |
27. 猟奇的な彼女
《ネタバレ》 「まぁ普通のラブコメであろう」と適度な期待のもと鑑賞したが、期待に反してなかなかそれ以外の要素があり、私的にはオススメ。 前半は「こんな女いねぇよ」と思いながら、まぁクスっとくらいは笑いながら、見ていたのであるが、キョヌが彼女と山へ登るシーンあたりから、心情的にじわじわと訴えかけてくるものがあるのだ。 巷では韓流なる言葉が飛び交う昨今である。うちの母親も、御多分に漏れず、ヨン様にはまっているのである。付き合いで1~2回見たが、「古きよき日本の昼メロ」といった感じで、オールドレディには懐かしく、ヤングレディには食傷気味の最近の国内ドラマにはない、却って新鮮な感覚が受け入れられていると、私はそう思うのである。で、多分総体的に、韓国ドラマとか映画とかっていうのは、日本の映画やドラマで、きっといつかどこかで見たような感じなんじゃないかと、タカをくくっていたのだ。 が、どうやらそれだけではない。なんというか、ヒトの気持ちの描き方が、ちょっと日本と違うのである。アメリカ的でもない。異質感という意味では、フランス映画を見たときの、「ちょっと変だけどナカナカ面白いのだ」という感覚に通じるものがある。 「彼女」の、「キョヌのことは好きなんだけど、「死んでしまったモトカレが忘れられないの、そうすればいいのこのキモチ、ウッフン」というようなキモチの表現が、少し我々の想像する映画的表現とは異なっていて、しかも暴力的な部分を存分に見せ付けた後のそういう心情表現なので、「おっ、なかなかカワイイとこもあるのだな、なるほどなるほど」というような相対効果もあって、なんだかカワイイのだ。 そういえば冒頭の、「おばさんが女の子紹介してくれる」的なキョヌのセリフの後ろで、ベッピンさんぽい女の子が歩いているシーンで「もしかして」と予測したラストシーンであるが、「彼女」のブットビ加減と、キョヌのふがいなさのおかげで、そんなことはぶっ飛んでしまっていたところであのラストシーンなので、「あ、忘れてた、 やられた」というふうに、感心してしまった部分もある。これもなかなか新鮮だった。 それにしてもチョン・ジヒョンさん、カワイイのか垢抜けてないのかよくわからない顔立ちである。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-19 14:06:31)(良:1票) |
28. トルク
ワイルドスピードをもっと内容薄っぺらにしたようなモノではないかという直感のもと、DVD化以来、手に取るべきかやめるべきか悩んでいたが、直感通り内容なさすぎ。 どこぞのネタバレレビューで「IQ低いトルク」みたいな表現があったが、これはスバラシイ表現で、IQ低いというのはずばりこの映画を象徴している(良い意味でも)。 が、同時にまたどこぞのレビューで「わかって見る分にはブットビでおもろい」的なことがかいてあったが、なるほどそう思ってみると、確かにおもろいかも。 1. ネーちゃんがわりといい 2. ラストのY2Kが笑える ということで少し加点。 [DVD(字幕)] 4点(2005-11-19 14:00:02) |
29. 着信アリ2
あまり期待していなかったにもかかわらず、全然面白くなかったのだ。期待度ゼロだったのだが、いくらかの謎解き的局面を期待して仕方なく見た(「観た」ではない)。秋元あんど角川の拝金主義に騙されている気もしたが、やはりその通りだった。内容なさすぎ、必然性なさすぎ。説得力なさすぎ。 [DVD(字幕)] 0点(2005-11-19 13:57:47)(良:1票) |
30. 着信アリ
《ネタバレ》 あまり期待していなかったが以外に面白かったのだ。 基本的なプロットは、リング依頼流行の「どんどん広がっていく」系ホラーであり、最後に「供養(あるいは許容)してあげれば全ては終わると思わせておいて実は違う」系ホラーであり、怖いというよりは脅かし系クホラーでもあるし、あまり取り上げるべきところはないのだ。 しかしながら、予告からの「逃れられない感」が、心理的怖さをかもし出しており、このあたりの巧みさ故の、わりと高得点である。 あとDVDごらんになった方は、是非とも注意してほしい。秋元の解説には気をつけろ。「着信アリ2」見ても全然すっきりしないぞ。しかも「2」は超駄作だし、2重に損した気分になるぞ。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-19 13:56:28) |
31. コール
《ネタバレ》 犯人側に感情移入してしまった。 1. ダコタ・ファニング、誘拐されたくせにコザカシすぎ。 3. 被害者家族全員が毅然としてコンナンに立ち向かうのだが、普通もっと おろおろしたり、慌てふためいたりするぞ。現実感なし。 3. 冒頭で、「金さえ手に入れればオレらちゃんと人質解放すんだもんね。 面が割れててもおれら根は善人だからゆるしちゃうんだよね」的な刷り込み があったせいか、「お金渡せばちゃんと子供は帰ってくるんだから、無理に 助けようとするほうがリスク高いんじゃないのか?」と感じてしまう。 「どんなコンナンもモノトモせず、娘を助ける親子愛なのだ」ということが 表現したかったのかもしれないが、助け方がこれまた成金自己チューオヤジ 全開。「自家用飛行機ぶっ壊しても未曾有の大交通事故起こしても娘が助かれ ばいいんだもんね、オラオラー」という感じ。 だからケビン・ベーコンの最期がカワイソすぎ。 「執刀医が間違えて動脈切ったからだんだ」っていうのも、言い訳っぽく聞こえ る。もっと違う扱い方してたらば、「この事実を知れば犯人側もキモチを変える かも、でもうまく伝わんないしああもう」みたいな使い方もできたのでは? または冒頭で犯人グループが、「カネはもらうが人質もやっちゃうもんね」的極悪 非道な連中であれば、おカーちゃんの気丈さも、おトーちゃんの非常識さも、 「勧善懲悪ストーリなのでまぁこんなもんか」と受け入れられたような気がする。 そのほかにもまぁいろいろあるが、要するにお話としてあまり...というか全然練れ ていない映画だと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2005-11-19 13:52:06)(良:1票) |
32. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 結末がひどいらしいことは、ここのレビューで見ていたので、ラス前までくらいは言い知れない恐怖感を楽しむことができました。逃れようのない絶対的破壊力の前に「一体どうすんねん」というような恐怖感。 でもあのラストは...ちょっとひどすぎるってか、説得力なさすぎ。普通他の惑星にいくときに、その星の空気は吸わん。いきなりその星の生物は捕食せん。 それと、ダコタファニング自己中すぎ。とーちゃんに「ちゃんと考えてんのか!」とか大人ぶった喋りで文句いうくせに、自分は「わたしを助けろ」とかギャーギャーわめくだけでなにもしない。コール(trapped)でも感じたけど、小ざかしすぎ。 [映画館(字幕)] 6点(2005-11-15 19:09:15) |
33. TRICK トリック 劇場版
意外と平均点高いですね。 みなさまおっさる通り映画にする必要なし。TV版の1~3話のほうが同じような尺でもよほど面白いと感じた。小ねたのセンスもTV版にくらべてダレ気味。スジガキもトリックの内容も超手抜き。ケイゾクの方がまだましかも。 [DVD(吹替)] 3点(2005-11-07 20:43:29) |
34. 稀人(まれびと)
何故かホラーだという意識なしに見たので、皆さんのように怒りは覚えなかったです(呪怨あんまし怖いと思わなかったし、そんな期待もしてなかったし)。 淡々と変な人を描いている変な自主制作映画だと思えば、まぁそんなもんか、という感じでした。 露出度は低いですが、「F」のハダカがなんかエッチでよかったです(<-ちょっと観点ちがうし)。 [DVD(字幕)] 3点(2005-11-07 20:35:58) |
35. バットマン ビギンズ
娯楽大作として見ごたえのある作品でした。細かいところはまぁいろいろありますが、まぁ娯楽大作ですし。ラストの「いかにも誕生秘話」てきなところは、ちょっとゾクゾクしてしまいましたね。ただ、主人公の心の葛藤がやや伝わりにくかったので、1点だけ減点です。 [DVD(字幕)] 9点(2005-10-29 04:03:37) |
36. ミリオンダラー・ベイビー
《ネタバレ》 「海を飛ぶ夢」をみたあとだったので、どうしても比較して考えてしまいます。そこにいたるまでの華々しさがあるので、ミリオンダラーベイビーの方が、やはりショッキングで、そういう意味では印象的なのですが、これもやはり「考えさせられる映画」でした。泣く泣かないでいうと、自分的には「猟奇的な彼女」のほうが、涙してしまいました...比較対象がヘンかもしれませんが。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-29 03:48:41) |
37. 海を飛ぶ夢
「なかせる映画」かと思いましたが、「考えさせられる映画」でした。ハリウッド的になにか「がーん」ということがあって、涙どばーって感じではなく、黙々と「死」というものについての問いかけがあり、「キミたちもよく考えてみ」という感じ。そのあたりを評価しました。 (変更)が、期待していたほどの感情の起伏がかんじられなかったので-1点。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-29 03:43:23) |
38. 炎のメモリアル
《ネタバレ》 大感動ヒューマンドラマかと思い手に取ったが、全くの期待はずれなのだ。 消防士の日常を淡々と描いている映画で、殉職された方が主人公になっています、というそれだけの内容。日常を淡々と描くスタイルの映画で、特に劇的になにかが起きるわけでもなく、しかし見終わった後は心情的に訴えるものは多い。そういうところを目指したのかもしれないが、私的にはそういう見方はできなかった。 思うに、アメリカ一般市民における消防士への想いとか、社会的位置づけとか、そんなものと、日本におけるそれに、すこし違いがあって、そのせいなのかもしれない。 [DVD(字幕)] 3点(2005-10-28 03:57:19) |