21. ハイテンション
《ネタバレ》 途中まで「あれ?思ってたより全然グロくないぞ?」と油断して観てたせいもあり、終盤のスプラッター描写は効いた。これはグロい。また、あのオチは賛否両論のようだが、個人的にはアウトだな~。あれじゃストーリーの辻褄が合わなくなるから。なかなか気合の入ったスプラッター映画だけに、最後までストレートに、ハイテンションに突っ走ってほしかった。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-03 18:30:26) |
22. 遠い空の向こうに
《ネタバレ》 父親の描き方が巧い。本当は子供のことを誰よりも考えているのだが、考えるあまりつい厳しく当たり、子供から反発されてしまう。愛情をストレートに伝えることができない。そんな、頑固で不器用な父親像にクリス・クーパーはぴったりだと思う。私も父がいるが、まさにこの映画に出てくる父親のような感じだった。最後に息子の背中にそっと手をかけるシーンも本当に不器用な父親という感じだが、それが逆に自然で息子への愛情がひしひしと伝わってきた。今は実家で遠くに暮らす自分の父親とダブってしまい思わず涙がこぼれた。家族、仲間、夢。そうした大切なことを考えさせてくれる映画だと思う。 [DVD(字幕)] 10点(2012-04-03 18:04:25) |
23. ユージュアル・サスペクツ
《ネタバレ》 ラスト5分はまさに衝撃的だった。他のレビュアーさんの指摘にもあるように、視聴者が「カイザー・ソゼ」が誰なのかを推測するのは結構難しいと思う。謎解きをするための情報がほとんど(分かりやすい形で)出てこない。よって謎を解く側が不利すぎるという意見も確かにその通りだ。しかし個人的には謎解きなんてどうでもよい。ただただストーリー展開にビックリして、「やられたー!」と言う、それでいいではないかと思う。とにかくラストばかりが注目されがちだが、カイザー・ソゼがまるで全能の完全犯罪者であるかのように視聴者に感じさせる語り口も見事だと思う。「カイザー・ソゼ」という名前自体にもしっかりと意味があり、なるほど、と唸らされた。脚本の素晴らしさに満点を献上させて頂きます。 [DVD(字幕)] 10点(2012-04-03 17:29:54) |
24. トイ・ストーリー3
《ネタバレ》 ほとんどの大人が子ども時代におもちゃと遊んだ経験があると思う。しかしそういう事は大人になるにつれ忘れていってしまう。そんな、ほとんどの人に共通する体験を思い出させてくれる作品だと思う。子供向けのアニメのようでありながら、実は大人に対して多大なメッセージ性を含んでいたシリーズだったのだと気付かされた。時とともに、遊び相手であったおもちゃのことは忘れてしまうが、そうしたおもちゃたちは紛れもなく大人になった今の自分を形成してくれたファクターの一つである、というメッセージ。そしてこの作品によって大人になってしまった私たちも子どもの頃の懐かしい気持ちに浸ることができる。「スタンド・バイ・ミー」と同じように、ノスタルジーの極致を魅せてくれる映画である。名作。 [DVD(吹替)] 9点(2012-04-03 16:57:29) |
25. ミザリー
《ネタバレ》 ほぼ家の中だけのシーンなのにキャシー・ベイツの狂気のような演技に釘付けになり引き込まれますね。それにしても怖い。動けない状態で精神異常者に看病されることがこんなに怖いとは。あの女に逆らっても従順してもどちらにせよ地獄なんでしょうね。幽霊よりも生身の人間の狂気のほうがずっと怖いよ、ほんと。 [DVD(字幕)] 8点(2012-04-03 10:34:46) |
26. タイヨウのうた
《ネタバレ》 YUI演じる雨音薫のように可愛いが天然で「好きなバナナは食べ物です」という、いかした名(迷)セリフを吐いてくれるような女性を探しているが、未だに見つからない。 [DVD(邦画)] 8点(2012-04-03 10:17:36) |
27. ロード・オブ・ザ・リング
《ネタバレ》 映画の魅力に目覚めさせてくれた作品。スケール感・物語・映像・音楽、全てが素晴らしい。ホビット、人間、エルフ等それぞれ種族の違う仲間たちが魅力的だが、その中でも僕は特にボロミアが好きだ。人間の強さ、そして弱さを端的に表しているキャラだと思う。人間の世界を守りたいという強い使命感を持つがその思いに支配され指輪の誘惑に負けそうになってしまう。「頑張れボロミア」と応援したくなる。かく言う私も誘惑には滅法弱い。だからボロミアが自分に見えて感情移入してしまうのかもしれない。そんなボロミアも最後に意地を見せ、ウルクハイからホビット達を守る。そしてウルクハイの矢に倒れてしまう。「立て!立つんだボロミアー!」丹下段平ばりに思わず叫んだ、そんな気もする。しかしそんな願いも空しく最後はアラゴルンの手によって水葬になる。しかしその先に待ち受けるのは…滝。しかも超高い滝。ボロミアは死んでもなお厳しい現実と戦うのだ。あぁ、人間は大変だ。生きても死んでも大変なことばかり。悲しき哉、人間。なんだか何が言いたいのかよく分からなくなってきたが、とにかくボロミアが、そしてこの作品が大好きだということだ。 [DVD(字幕)] 10点(2012-04-02 17:46:47) |
28. バック・トゥ・ザ・フューチャー
何も言うことはありません。これこそ本当のエンターテインメントです。 [DVD(字幕)] 10点(2012-04-02 17:25:26) |
29. スペル
《ネタバレ》 婆さんの執念深さを考えると、邦題は「地獄へ道づれ」とかのほうがしっくりくる気がします。汚い&面白い&グロいの3拍子揃った希有な作品です。いや~それにしても汚い(笑)墓地でのシーンとかほぼ泥レスリングでしょ、あれは。泥々の肉弾戦映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2012-04-02 17:12:09) |
30. アヒルと鴨のコインロッカー
《ネタバレ》 ブータンからたった1人で仙台にやってきたドルジはきっと孤独だったはずだ。琴美と河崎はそんな彼の心の拠り所だった。しかしドルジは2人とも失ってしまう。それからドルジはずっと2人に代わる存在を探していたのだと思う。ドルジは河崎と琴美との思い出を椎名に求めていたのだろう。自らが「河崎」になりきることによって。なんて切ない話だ。だからこそ、椎名の教科書を奪ってまで「河崎」になりきっていたのに椎名にそれがバレてしまった時のドルジの落胆は想像を絶するものがある。しかしそれと同時にある日部屋の外から突然ボブディランの「風に吹かれて」が聴こえてきた時のドルジの嬉しそうな表情も印象深い。きっとドルジは河崎と琴美を失ってから、椎名のような人が現れるのをずーっと待っていたのだろう。そう、これは河崎とドルジ、そしてドルジと椎名の物語なのだ。切なくて温かい、友情の物語だ。 [DVD(邦画)] 10点(2012-04-01 17:16:40)(良:2票) |
31. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 エンディング曲・Oasisの「Stop crying your heart out」の歌詞の一節に「You'll never change what's been and gone(過ぎ去ったことは変えられない)」とあるがこの映画では過ぎ去ったことを変えまくりです(笑)しかし結局何かを変えるたびに別の悪いことが2人に起こってしまいます。最後はあれ以上の選択はないと思います。1日1日の「選択」が運命を決めていく、そう考えさせてくれた映画でした。 [DVD(字幕)] 9点(2012-03-30 17:15:40) |
32. JAWS/ジョーズ
40年近く昔の映画なだけあって映像が若干古いがそれが逆にリアルでサメの恐怖が伝わってきます。名作。ちなみにこれを観て以来、海で泳げなくなり川で泳ぐようにしています。 [DVD(字幕)] 9点(2012-03-30 16:53:25) |
33. パルプ・フィクション
《ネタバレ》 ジュールスが横取りする「ビッグ・カフナ・バーガー」と「スプライト」、ミアが飲む「5ドルのシェイク」、どれも美味しそうだ。出てくる登場人物全員はどこか間抜けだがみんなかっこいい。そして生き生きしている。理屈でなく感覚的な部分に訴えてくる映画だと思う。 [DVD(字幕)] 10点(2012-03-27 17:34:56) |
34. インファナル・アフェア
いや~面白かった。ところで、エレベーターに足を挟むと扉はずっと閉まらないままなんですね。・・・って当たり前か。 [DVD(字幕)] 8点(2012-03-27 17:10:21) |
35. ブレア・ウィッチ・プロジェクト
《ネタバレ》 まさにアイデアと雰囲気で最後までもっていた感がある。魔女の姿が最後まで出てこなかったのは正解だと思う。低予算だがアイデアさえあればヒットを飛ばせるという見本のような作品だと思う。だが面白いかと言われれば決してそんなことはない。 [DVD(字幕)] 4点(2012-03-27 16:47:57) |
36. ドッグヴィル
《ネタバレ》 セットを使わずに演技だけで見せる手法は最初観たとき衝撃的だった。ストーリーとしてはニコール・キッドマンが冗長した村人達にひたすら凌辱されるという、その筋のマニアにはたまらない(かもしれない)内容。しかし村人の気持ちも分からんでもない。あんなに綺麗な女性が村に現れたら調子に乗ってしまうだろう。思わず心の中でいじめ抜かれるニコール・キッドマンにエールを送ってしまった。しかしどこかで村人に感情移入してしまういけない自分もいる。そしてこれまでのウサを一気に晴らすかのようなラストは正直すっとした。結果的に自分はドMでありながら復讐するのも好きなんだと気付いた。ラースフォントリアーの術中に見事はまってしまったのでした。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-27 16:37:00) |
37. ダークナイト(2008)
ヒース・レジャーの存在感が本当に凄い。この映画の公開を待たずして急逝した経緯もあり、きっとこの演技は伝説になるんでしょうね。ストーリーも人間の「善」と「悪」の葛藤を重厚に描いており、勧善懲悪のヒーローもの映画とは一線を画しています。人間ドラマとしてもエンターテイメントとしても超一級の作品だと思います。ヒース・レジャーありがとう! [DVD(字幕)] 9点(2012-03-27 12:22:48) |
38. 悪魔のいけにえ2
《ネタバレ》 グロあり笑いありと、これぞB級ホラー!という作品です。しかも今回はレザーフェイスがヒロインに「恋」をしてしまうというイレギュラーな展開に唖然。更にデニス・ホッパー演じるウエスタン風の保安官が全く役に立たない!最後だけ少し活躍するが基本的にヒロイン1人の力で苦境を乗り越えます。ヘンテコな音楽も相まってまさに狂気の世界を演出しています。最後にこれだけは言わせてください。チェンソーは木を切る道具です。車を切ったり人を切ったりしてはいけません(笑) [DVD(字幕)] 6点(2012-03-26 17:49:02)(笑:1票) |
39. マイ・フレンド・フォーエバー
《ネタバレ》 薬も開発され、進行をある程度抑えることが可能になってきているエイズ(それでも未だ怖い病気であることには違いない)だが、やはり不治の病というイメージが強い。この映画ではその不治の病の「治療」ができる薬草を探す旅に出る少年2人の冒険である。大人の視点から見れば無茶なことだと思うだろうが、そんな無茶なことでも2人は信じてニューオーリンズを目指す。2人の友情と母の愛情に胸を打たれた。こんなに多くの方に支持される名作なのに意外とDVD化されていないんですね。後世に語り継ぐためにも是非DVD化して頂きたい。 [地上波(吹替)] 10点(2012-03-26 17:29:13) |
40. スタンド・バイ・ミー
《ネタバレ》 小学生の頃、いつも一緒に川釣りに行く友達がいました。2人とも釣り竿を担いで自転車で隣の町や隣りの隣りの町まで川釣りに行っていました。休みのたびにそうやって遊んでいたが、中学?高校と進むにつれて段々疎遠になり、今では連絡を取ることも全くなくなってしまいました。友達との思い出は大人になるにつれて忘れてしまいますが、そんな思い出をふと思い出させてくれるような、そんな作品です。大人にこそ見て欲しい映画。 [DVD(字幕)] 9点(2010-07-22 22:22:11) |