21. ジョン・ウィック:コンセクエンス
《ネタバレ》 いやいや、長かった・・ で、キアヌ死んじゃったようなエンディング? でもウィキでは、5作目も同時に撮影の話も有ったというので、死んでない可能性も? で、ネタバレついでに、3曲分もあるエンドロールの後で、更にワンシーン入ります。 ただ、キアヌは居ません。 何なんでしょう? という170分 今回はトイレ行かずに済みました。 アバターでは痛恨の一時離脱・・。 中身は、半分以上が打ち合いシーン。 バンバンバンバン、正直ちょっと疲れました・・ 面白いのは、パリでの戦闘で、真上からのドローン映像で、建物の中で撃ち合いながら 移動する長いワンカットのシーンが痛快。 火力の高いショットガンで、1発で相手が 吹っ飛んで火だるまになる特殊な武器のシーン。これが見ていて快感。 キアヌ抹殺の為に敵が用意した銃なのに、いきなり奪われてキアヌが使い倒すのが最高。 残念なのは、今回のラスボスが、童顔の若手俳優で、悪そうにも怖そうにも見えない事。 あと日本が誇る俳優真田氏の出番が短かった件。ブレットトレイン位は出て欲しかった。 今回も階段落ちシーンがあります。しかも100段は落ちてる・・しかも2回も・・ どこまでしぶといのかジョナサン。 エンドロールでサオリ・イザワの名前を発見。真田の娘のアクションシーンでスタントの 吹き替えやったのかも。 どーせなら沙織ちゃん本人を見せて欲しかった。 と、要望ばかり言いましたが、総じてはマズマズの娯楽作品になってます。 一言言わせてもらえば・・ 5作目は不要だと思います。もう充分でしょう。 [映画館(字幕)] 8点(2023-10-25 00:28:50) |
22. イコライザー THE FINAL
《ネタバレ》 お金貰わない必殺仕事人のマッコールが、またしても極悪人を処刑する快作。待ってました。 相変わらず仲間も無しで、孤独な闘いに身を投じるのですが、ジョンウィックとは違い正面からは 行かず、基本背後から忍び寄って一人ずつ処刑のスタイルは変わらず。 ただ、今回は現場こそイタリアのシシリー島ですが、CIAの若手捜査官との協力や、街の人々に 素顔撮影されまくったりで、極力目立たないスタンスではなくなりました。 極悪非道のイタリアンマフィアが、コテンパンに殺されていくのは実に痛快。 2作目で薄れてしまった「勧善懲悪」が戻って来て、そのカタルシスは1作目に匹敵です。 若手捜査官の俳優が誰なのか、エンドロール見てビックリ! ダコタファニングちゃんですかあ? 大人になって誰だかわからなくなってます。 彼女が爆殺されそうになるシーンが、ド迫力です。 映画的な爆発シーンは、炎がゆっくり広がるのが 多いのですが、実際の爆発は一瞬で吹っ飛ぶのがリアル。誰かを庇うシーンとかは全部嘘なんですよね。 コンマ1秒以下じゃ何もできないのが当たり前。 このシーンはリアルにビックリでした。 いずれ、70歳近い年寄りのアクション映画なので、見せ方に制約がありますが、アリだと思います。 自信満々の悪人にヒイヒイ言わせる、残酷な水戸黄門てな感じで、安心感あって実にいい。 鬼畜な自分には、ラスボスの仕留め方が手ぬるいような気がしまして・・ それが良ければ9点でした。 [映画館(字幕)] 8点(2023-10-22 18:46:02) |
23. 沈黙の艦隊(2023)
《ネタバレ》 無茶なお話でマンガ原作自体に批判的な自分だけど、アニメは中々面白かった。 そのアニメも、国連以前のエピソードだけなのに3部作になってる。 時代が時代なので、画質も悪く、パート3の海中バトルは暗い画面ばかりで 何が起きてるのかサッパリで、終盤ガッカリした記憶がある。 で、今回実写映画化。どーせポンコツだろうと期待しないで観ましたところ、 意外に面白かったかも。 高得点ではないですが、映像もまあまあ、米国側の俳優も 名前は知らないけど、それなりの雰囲気はキープしていて、リアリティゼロではない。 10年前なら、間違いなくガッカリ特撮かお笑いCGのせいでストーリーどころでは ないのが関の山でしたが、今回はギリギリで見過ごせる絵になりました。 相変わらず、船体が傾斜してるのに、体重移動が反映されない違和感はありますが 編集で短くカットし、「おいおい・・」と言わせる前に次のシーンへ・・(笑 絵的には70点ですが、問題は中身。今回の物語は、アニメ化のパート1の7割までしか 進まないのに、1本の映画として成立するのか・・なんか去年の「砂の惑星」だよねえ。 と、一番危惧していた部分ですが、まあ見て損したと言う程の損した感は無かった。 アニメにあった、第七艦隊への実攻撃での勝利のシーンが見たかったけど、まあいいかな。 希望を言えば、変なテレビ局のシーンとか、調理室のシーン、船員の寝床のシーンに 政府のエピソードなんかは無くても良かったし、3時間の大作にして、艦隊撃破までを 1作目にして欲しかったなあ。 何よりも残念なのは、画面の縦横比が液晶テレビサイズだという事。地元の映画館は 横幅のあるシネマスコープサイズなので、縦がつっかえてしまい左右が黒い余白で上映になる。 この先日本の映画はこんなのが当たり前になるのか? マジにやめて欲しい。 それから音楽が垢ぬけなくてイマイチ。どこか昭和な雰囲気がある・・。エンディングの Adоの曲もパッとしない・・。 てなわけで、期待した出来ではないが、こき下ろす程でもない、まあまあの映画でした。 [映画館(邦画)] 7点(2023-10-22 18:13:13) |
24. 岸辺露伴 ルーヴルへ行く
《ネタバレ》 ルーブル美術館でのロケシーンが安い。 コアなシーンは地下倉庫でゴチャゴチャやってるだけで寒い。 しかも終盤はフランスとは無縁の、江戸時代の日本の農村になり、岸辺露伴の先祖の話になるもんだから、 映画のタイトルやポスターとは、180度真逆の絵ばかり・・ お得意のヘブンズドア攻撃も、死者相手に使えたり使えなかったりで、設定崩壊してる。 映画にするほどの、内容が無かったのか、監督の構成演出の才能が無かったのか・・ 結果残念な出来。 自身の過去の後悔を増幅した幻覚を見せられて、自分の行動により事故死のセオリーも、序盤で絵を盗み 森の中で見えないトラックに轢かれて死んだ男の服に、タイヤ痕があるのはギャグなのか? どーも端々の粗が気になって楽しめないままカッタルイエンディングへ。 これはダメですわ。 テレビドラマの尺の方が余計な事考えずに楽しめるのに、映画にしたら映えないって、よくあるけどねえ。 [インターネット(邦画)] 4点(2023-09-27 19:09:41) |
25. SAND LAND
《ネタバレ》 ドラゴンボールは興味ないけど、ドクタースランプは読んでたシルバー世代。 なんか無性に懐かしくて、家族について行って鑑賞。 面白かったです。 もちょい派手にメカメカしいの期待してましたが、まあこんなもんでしょう。 ジジイが頑張る映画は、ブルースウィリスや、シュワちゃん、スタローン等ありますが、 サンドランドの保安官も渋いですねえ。 肉弾戦も戦車戦もガンファイトもキレキレ。 多分小中学生向けのアニメですが、ジジイが見ても面白いです(個人の感想ですが・・) ストーリーは単純明快。権力側の悪党との戦いに、ちょい悪の魔物が加勢してクライマックス。 水不足であえぐ国民や魔物達にも幸福が訪れる結末は、何のストレスも無く楽しめます。 コレで良い、いや、こーゆーのが良い。 だだ女性キャラが写真一枚だけてのが、なんか不思議ではありました・・ [映画館(邦画)] 8点(2023-08-25 18:12:39) |
26. リボルバー・リリー
《ネタバレ》 毎度おなじみの、テンポの悪い日本映画と言えば確かにそうでした。 アクションのシーンはまあまあなんですが、ドラマ部分の間が長い。 原作の小説はまだ読んでません。大正の世に女のキラーガンマンは少々荒唐無稽。 いろいろ無理な設定ですが、リアリティを妨げているのは演出の方かも。 ちっとも敵の弾に当たらないヒロインからの、刺されて撃たれて重傷負い過ぎな終盤。 なんで立っていられるのか、流血の処置はしなくていいのか???な絵なのに、セリフも 間延びのやり取りが延々。さっさと海軍の敷地に入れば良いものを、感動の別れのシーン? なんか「海猿」のアホなクライマックスの演出を思い出しました。 なんでもっと、スムーズでスマートな流れに出来ないかなあ。全ては監督の責任よね。 と言うわけで、5点か4点にしそうな勢いでしたが良い点もあるんですよね。 主役のはるかちゃんの頑張りで2点追加。大正時代のノスタルジー全開のセットにも加点。 背景の美術さんの仕事もいいが、撮影もうまくて、ハードボイルドな夜のシーンが美しい。 と言うわけで、まずまず楽しめるアクション作品でした。 気になったなのがひとつ、鈴木亮平の扱いが、あんまりです。出演5秒あったの?(笑 ギャグ? [映画館(邦画)] 7点(2023-08-16 17:12:12) |
27. 君たちはどう生きるか(2023)
《ネタバレ》 何なんですかね?・・この映画。 大監督の映画製作者人生の集大成がコレですか・・? しかも、売るために予告編も静止画すら極秘とした話題作りまでして 世間を煽って、ステマ評価で盛り上げ作戦までして・・ ジブリや駿信者じゃない層も呼び込んでおいて・・ で、この内容? 一言でいえば、お金持ちのお坊ちゃまが、マザコン特有のストレスで実社会になじめず 現実逃避の夢の中で、思ってたんとチャウ、カオスな展開に翻弄されてそれも嫌になり 目が覚めた後は普通に過ごせるようになりました。てな話。 中二病のファンタジー妄想を、アニメーションにしてみましたていう、それだけの中身。 そこかしこに、神隠しや動く城やもののけ姫で見覚えのある絵柄が使われていて、確かに ジブリの絵ばかりなんだけど、新しい感覚は見当たらない。 それどころか、以前の作品にあった、物語の持つメッセージ性が、今回は薄っぺらい。 声優も今一つ。せっかく呼んだ俳優さん達にアフレコして貰ったら雰囲気合わないからって 「チェンジ」と言えない大人の事情? 活舌も声質も不自然で、どう聞いてもボツなテイクばかり。 ジブリ全般もアメリカもそうだけど、声優使わずに俳優呼んで話題作りは結局失敗して終わり。 作画が凄いとか聞いたのに、画角が液晶テレビサイズになってて、映画館のスクリーンに 合わず、右も左も余白(黒色)になってしまい、結果コンパクトなスクリーンで見せられてしまう。 こんなんなら、前から3列目くらいに座ればヨカッタ。 鬼滅の刃も同じだったねえ。 かと言って、画面が緻密で凄いかという事もなく、期待したせいか、いつ凄い絵が来るのか 待っていたら終わってしまった。多分動きの描写に注力したのかも。記憶に残らなかった。 金持ちのボンボンを主役にしたのもアレだが、馬鹿親父が転校初日に田舎の学校の校庭に 当時は贅沢品の車で乗り付けて見せびらかしたせいで、地元の学生から忌み嫌われるという、 少し考えればわかりそうなタブーを犯すとか、主役サイドに感情移入できないキャラ設定。 まあ現実逃避して夢世界から帰りたくなくなるのもワカランではないが、この脚本は嫌いだ。 あのシーンにはこんな意味が・・とか、このエピソードはあの件の心情の投影だとか、 隠れキャラ探しの楽しみがあるとか解説する連中もいますが、伝わらない人が多すぎたら それは成功ではなく失敗であり、それをよしとするなら自己満足でしかない。 上辺しか見ることができない奴は見るなと言うなら、内容を極秘にして世間煽って 金払った観客を集めるなんて、詐欺になっちまう。 その罪深さで減点は大きい。 これから見ようとする人には、基本勧めません。 エンディング曲の米津玄師の曲だけが唯一ヨカッタとこは、シン・ウルトラマンと同じでした。 自分としては、神隠しとハウルの中間程度の出来かなあ。 同じく米津玄師の歌で終わる「海獣の子供」の方がまだ上だったんじゃないかな [映画館(邦画)] 3点(2023-07-28 00:32:53)(良:2票) |
28. ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
《ネタバレ》 やっと見ましたが、家族の希望で吹き替えでした。 セリフの聞き取りは問題ないです。 冒頭は、潜水艦のエピソードで、いつもの俳優さん達がいません。まるで別の映画が始まったみたい。 で、今回のお宝は自我に目覚めて暴走始めた万能AIを制する事ができる鍵、東西どころか世界各国の 争奪戦が起きる前に取り戻そうという使命。 今回はSFテイストも加味。 ところが、相手がデジタル技術の神なので歯が立たず、戦い方はアナログに徹する必要があり イーサンハントの肉弾戦が要になるので、アクション映画のお膳立てにはピッタリでした。 今回のカーチェイスは、手錠で自由が利かずシロートに運転させることで、危機感上げてます。 手錠の二人三脚アクションは007シリーズ思い出しますねえ。 超コンパクトカーで階段落ちからの横転後に、運転席と助手席入れ替わってて呆然・・とか 時々ギャグ入れてくるのは、いつもの乗りですね。 予告編でやたら押していた崖からのジャンプシーンは、あっさり過ぎて拍子抜けでした。 もう少し列車に到着の過程を見せてほしいかな。 全部端折って、窓から飛び込んで来て スゴイご都合主義な絵を見せられて、さすがに失笑。 ここホントマイナス。 予告で煽ってなければ、へえーでスルー出来たかもですが、あれだけ期待させたんだから・・ でもでも、その先の列車の大惨事から脱出のシーンは素晴らしい。 前作の絶壁の宙づりヘリコプターに匹敵のド迫力映像、映画館で見て大満足です。 かなり高い点数になると想定していたんですが、まさかの重要キャラの死亡がショックで これもマイナスポイントになりました。 彼女をもう見れないなんて悲しいです。 てなわけで満点から2ポイント減点せざるを得ません。 個人の感想ですが・・ [映画館(吹替)] 8点(2023-07-23 19:27:04)(良:1票) |
29. インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
《ネタバレ》 あれから40年(物語的には25年?)・・ 中高年のエピソードを映画にしただけではあーりません。 冒頭20分のアクションシーンは、第二次大戦末期なのでインディはまだ若い。 その若いインディのナチス軍隊との列車の中での派手な闘い。見ごたえあります。 他の役者の顔をCGでインディの顔にしたのだろうか? 本物と見分けつきません。てか若過ぎ? インディというよりハンソロ? 3作目より後の時代なのに、若返ってます。 以前の作品では、ヒトラーにサイン貰うシーンもありましたが、同時期の他のエピソードという設定? その時の遺物が、とんでもない代物だという事で、戦後25年経ってから、当時の関係者に争奪戦のゴング。 丁度、教職を引退し、家族も失い、独居老人となったインディには、気の進まない冒険の始まりだが 考古学で金儲けを目論む友人の一人娘に巻き込まれて仕方なく最後の冒険へ・・というお話。 今回のお宝は2200年前の天才アルキメデスの発明品で、タイムトラベル装置? 過去作では キリスト関係のお宝、インドの邪教の神物、果ては宇宙人の遺物を扱ってきたこのシリーズ 最後は、タイムトラベルですかあ? ディズニーになってハードル上げられたせいなのか、 トンでも脚本に唖然です。 まあ元々、考古学と言いつつ毎回超常現象に至る話ばかりの このシリーズなので、仕方ないのですが・・ その辺はスルーしましょう。 にしても、いただけない部分は少なくありません。 ご都合主義の行き過ぎが散見。 撃たれても動き回り過ぎのインディ。動力不明で勝手に動作する装置。 直ぐに横倒しになるはずのオート三輪でのチェイス。時空の裂け目への理解が早過ぎる件。 滑走路無いのに着陸したのはまだしも、離陸のスピード100キロ以上を出せたのか? そして、アルキメデスのタイムトラベルとインディ達のトラベルは、どっちが先か? などなど、無理が多すぎです。 とても満点付けられる脚本じゃない。 ただ、豪快なアクションシーンと展開の早さ、何よりもラストの再会のシーンがいいです。 欲を言えば、息子は戦地で行方不明だった事にして、3人の再会にしてもらえれば最高なんですが・・ それこそご都合主義じゃねーかと罵声が聞こえそうなので、この辺にしますか。 70過ぎてもキュートなカレンアレンに1点追加します。 [映画館(字幕)] 9点(2023-07-05 09:50:02) |
30. THE LEGEND & BUTTERFLY レジェンド&バタフライ
《ネタバレ》 時代的にも、お姫さんの背が高過ぎでアウト。 序盤の2ショットでは、ハッキリ木村君の方が低いのがバレてる。 ヒロインのキャスティングミスなのねん。 そのまま押し通すかと思いきや・・ 後半での2ショットは上半身だけになり はるかチャンが見下ろされている不思議な構図も・・ なんやねん? 身長詐欺疑惑のある木村君を採用するならば、相手役は「堀田 真由」162cmとか 「今田 美桜」157cm、「小芝 風花」158cmなどの小柄な女優さんから選ぶべき。 逆にはるかチャンを据えるなら、主役は西島君や高橋君に小栗君、183cmの福士君とかがベストかも。 で、映画の中身は若くして政略結婚した信長と本妻のラブストーリー。 なのコレ? ラブシーンも含め、中途半端なシナリオと演出で、何を見ているのか???ばかり。 ラストの夢オチ脚本で、夫婦愛のクライマックスねえ・・ 死に際の現実逃避と言ったら毒があり過ぎるけど、陳腐の域から出てないし中途半端なのも事実。 脇役の人物像を軽く流して、主演2人にフォーカスしたのに、どーも違和感しかない。 とても成功した作品には見えませんでした。 残念。 [インターネット(邦画)] 4点(2023-05-28 13:41:06) |
31. ガンパウダー・ミルクシェイク
《ネタバレ》 まさにB級娯楽カテゴリーの、殺し屋アクションムービー。 思考不要の空っぽ映画。 の上出来作品。 とにかく強い女と、おバカな悪役で、チャーリーズエンジェル風とも言えますが、殺害シーンが流血過多でR12? ジョンウィックより血が多いのに、どこかコメディのエッセンス。 もしやキルビルかな? 一番お気に入りのシーンは、3バカチームとの病院での第二ラウンド。 相手は両足に怪我の車いす男一人と 松葉杖に三角巾の男二人の障がい者チーム。受けて立つヒロインは、麻酔打たれて両手がダラーン状態での戦い。 この障害者同士の、決闘シーンが血みどろのポンコツバトル。 三バカは痛み止めの笑気ガスのせいで爆笑しながら 攻めてくるもんだから、全く殺気が無い。 このしょーもない死闘シーンは伝説になりそうな予感。 突っ込み始めたら止まらなくなるのでよしましょう。何も考えず笑い飛ばして、もう一回見たくなる佳作でした。 [DVD(字幕)] 8点(2023-04-10 17:23:39)(良:1票) |
32. BLUE GIANT
《ネタバレ》 原作読んでません、知りませんでした。 10年以上前から現在も続く漫画だそうです。 音楽モノ、特に楽器の演奏ってやつは、映像化が難しい。 実写だと俳優の表現力が追い付かないし、アニメだと、音に合わせた動きにするのが至難の業。 なので、指が見えないアングルとかカット割りで逃げた方が無難。 この作品では、半分程度は3Dポリゴンで演奏シーンを造っているが、動きが不自然で笑ってしまう。 不自然な動きが、原作の漫画に寄せたせいなのか不明ですが、とにかくそういう結果。 で、手書きの演奏シーンでは、高揚感を伝えんが為なのか抽象的なエフェクトばかりになってしまい 余計に陳腐になってしまっている。 ジャズに慣れてる人なら、音聞けばわかるし、そんなギミックなんぞ不要だし邪魔なだけだ。 しかしこの映画見に来る人がジャズを知らないわけがない。 ロックやポップスのリスナーの為に描いたのだとしたら、相手が居ないのだから全く意味がない。 でその結果はカッコいいのか? とんでもない! ダサいです。 恥ずかしいわ・・ どーも全体に「ダサい」 多分原作の漫画のせいかも。 最近多いんだけど、主キャラが目標に向かって真っすぐ目線過ぎて、暑苦しいウザキャラでやんす。 「俺は世界一のジャズプレイヤーになる!」 と真顔、いやドヤ顔で言われてもなあ。 「海賊王に、俺はなる」とか・・。かわぐちかいじの主キャラも悩み皆無のドヤ顔でうっとおしい・・ あんた、楽器持って2年程度だよ? どんだけ顔の皮厚いのか・・ もう恥ずかしいのなんの・・ ピアノの彼が4歳から弾いて来て、まだ悩んでるのに、サックス2年じゃ無理です。 原作の設定が無理難題で大間違い。 音楽家をバカにし過ぎだ。 ジャズプレイヤーは、即興が全て。相手が誰だろうが、どんな曲だろうが、自分の世界をその場で クリエイトして行かなきゃならない。他流試合が日常茶飯事の世界。固定の仲間とだけ練習してる うちはジャズメンとしては下っ端でしかない。練習量も必要だが、練習方法も他とは違う。 その下積みをスルーして「世界一の・・」とか、ふざけんじゃないってのよ。わかってない。 ドラムに至っては、経験ゼロでメンバーにしちまって、開いた口がふさがらない。 舐めてんのか? もうコキオロシ始めたら止まりませんよこの映画。 と、罵詈雑言を言いましたが、唯一嘘が無いのは、音楽、音です。 ここでは第一級の演奏が聴けます。 映画館に響き渡るジャズの音は、間違いなく本物です。 映像を無視して音に集中すれば至福の時間が・・ 日本の宝「上原ひろみ」氏のピアノが凄いです。 以前一度コンサートで見ましたが蘇りましたよ。 感動で、鳥肌が止まりません。 この映画の価値はそこだけです。 本来なら駄作映画です。 がしかし、唯一のソレ(音楽・音)が凄すぎて、評価が上がってしまうんですよ。困った映画・・。 アニメの出来だけなら作り直せば良いのですが、自信過剰のウザいキャラ設定については原作が アウトなので、もう無理でしょう。 残念なのに、もう一回見たい(聞きたい)困った映画でした。 [映画館(邦画)] 7点(2023-03-09 19:05:47)(良:3票) |
33. 護られなかった者たちへ
《ネタバレ》 重苦しいテーマの真面目な映画かと思ったら、ネタバレ厳禁ビックリ映画だったんですね・・ 予告編も本編大半も、単純な結末を想像してしまいますが、ラスト15分でオッタマゲ展開。 「そっちかーい」と、椅子から転げそうでした。(笑 そりゃまあ面白いお話にはなりましたけど、ちょっと待ってよ・・ 容疑者の佐藤君、前半後半で人間性変わり過ぎでしょ。 刑事を差し置いて、必死に説得するシーン、こんなに語れる人物でしたっけ? 保護司同行で就活面接のシーンじゃ、コミュニケーション障害の様相でしたが 立て板に水流すように説得の言葉が続くと人が変わったみたいですわ。 そこが気になって入り込めなかった。ここだけマイナス。 清原果耶ちゃんの驚きの役回りに、感動したので挽回してこの点数かな。 [インターネット(邦画)] 7点(2023-02-28 11:39:09) |
34. アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
《ネタバレ》 粗探して、批判しようと企んで見に行きました。 が、意外に面白かったかも。 ただ、満点作品かというと、そこまでではないですね。 長すぎるのは無論、 自然破壊する人間側の描写が、環境保護テロリストの影響すら感じる違和感。 拍手喝采しても空しいものが残るかも。 人類にも救いが欲しかった。 冒頭の地球軍の戦艦が、森を焼け野原にしてから着陸するシーンが、痛すぎる。 大佐達も、処刑は見送ったものの、村は焼き払うし、鯨の知性を持ち上げといて ハンティングで母子抹殺のシーンなど、地球人の悪魔の所業を列挙してて、物語の 印象を勧善懲悪的に単純化してしまっている。 「人類サイテー」のストーリー。 更に頂けないのは、大佐がキリを人質にしたのに対抗して、ネイティリが大佐の子供を人質に してしまうのは、止して貰いたかった。アングリして萎えてしまった・・。 この辺の事を、前評判で知っていたので、批判する前提で見に行ったのですが・・ とにもかくにも最新CG映像の凄さに圧倒されました。 自分、基本CG映画は嫌いです。 本来ゲームに興味もなく毛嫌いする側に属してますが、この映画の人物や動物の 描写には違和感や拒絶反応が起きません。 既存のCGより品質がいいからでしょう。 アナログレコードの時代から、デジタル録音やМD・CDに移行の初期に、拒絶や批判の 嵐が吹いたのは、その品質が及ばなかったからであり、その後の技術の向上により 大半の消費者に受け入れられて行ったのと同じなんだろう。 実写映画と同じ土俵に、CG作品が上りつつあるのかも。 だからと言って、シンセサイザーがあれば、オーケストラは要らなくなるわけじゃない。 実写の映画が無くなる事はないと信じたい。 それを踏まえて安心して観ていられました。 まあこの先、いくらでもイケメンイケジョが作り出される事で、これからの実在の俳優さん達には すこし窮屈になるかもでずが、2次元アニメでも通ってきた道だし・・享受の方向ですかね。 総評としてはこんなもんでしょ。 絵的には満点。ストーリーが足引っ張ってしまい8点かと。 養女のキリの声って・・ホントにシガニーウイーバーがやってたの? ちょっと信じがたいです。 あと、3時間15分もトイレ持たない同志の皆様へ提案、大佐の部隊が捕鯨船で迫ってきて 子供たちが海中で潜水艇に追われるシーンのあたりが、トイレに行くチャンスです。 延々追いかけっこしてて、予想通りの展開になるので見逃しても大丈夫でしょう。(笑 [3D(吹替)] 8点(2022-12-30 10:07:52) |
35. グッバイ・クルエル・ワールド
《ネタバレ》 なんなの、この映画? 何が言いたいのかワカラン。 設定や人物像もオカシイ。 どこも評価できません。 いろいろあるけど・・ 例えば、ハンマーで殴られた女の回復が早すぎる。 女の彼氏は首切られて死んだのに、女には手加減したというのか・・? んな事して、タレこまれたらヤバいとは思わなかったのか? アホキャラ設定? バイオレンスムービーにもなれず、ヤクザ引退の葛藤がメインでもなく かと言ってコメディでも、アクション映画でもない。 見どころがありません。 結末も半端です。 「俺たちに明日はない」を狙ったつもり? そして誰もいなくなった・・て感じにしたかったのか・・ 面白い映画見たい人には勧められないです [インターネット(邦画)] 3点(2022-12-18 17:04:17) |
36. 炎の少女チャーリー(2022)
これは寒い。 出来が悪すぎる。 低予算映画の上に、シナリオも演出も直滑降。 うん十年前の元の映画の方がまだヨカッタ。 リメイクして駄作になるとか、残念過ぎます。 顔洗って出直して欲しくもない。もうやめて下さいと言いたい。 [DVD(字幕)] 4点(2022-11-08 21:02:03)(良:1票) |
37. サマータイムマシン・ブルース
《ネタバレ》 コメディとして見れば面白いです。SFとして見たら2点かも 各キャラの、アホなノリに抵抗ある人が多いでしょう。そこでも好き嫌い分かれる。 しかし、このアホな展開は、真面目で冷静なキャラが居たら成り立たないという現実。 タイムマシン登場という前代未聞の大事件が、大学のサークルという狭い世界だけで 終始するには、このアホキャラでないと無理。 そこは痛し痒しかも。 時代を感じるのは、出演者の2名。盗み癖のある学生役のムロツヨシと、カメラギャルの 真木よう子です。 今とは雰囲気違い過ぎて、言われないとワカリマセン。 にしても、監督の撮り方や演出には、違和感が残りました。 まあコメディに良くある 間が悪い、構図が変、セリフがピンと来ない等、肌に合わなかった人が多そうです。 曽我君への仕打ちがいじめの構図ぽくなってしまい、現在はタブーの色で見られそう。 素材としては面白いので、そろそろリメイクしてみても良いのでは? と思ってたら 最近アニメが作られたらしいですね。 そちらも楽しみです。 [DVD(邦画)] 7点(2022-10-10 10:34:24) |
38. 竜とそばかすの姫
《ネタバレ》 アバターのキャラに拒絶反応。 赤毛のアンに近いかな。 見開いた目は苦手です。 で、「50億人が感動した歌声」て、大風呂敷どころじゃない。 歌唱力の欠片もない。 こんな鼻歌みたいなのに世界中が虜になるわけがない。 ストーリーが、アホ過ぎて、再生何度も止めては深呼吸、心臓にも悪い毒映画。 とにかく、見てて辛くて、怒りが込み上げて、鳥肌すら立ってくる。 この最低のセンスはどこから来たのか。 監督のセンスだけの問題? リアル世界のシーンも、どーも間が悪い。 意味のない数秒があちこちにある。 編集のセンスも低下してきた。 絵はキレイなので、もったいない。努力した作画スタッフが気の毒でしょうがないです。 音楽家をアニメで扱うのは、難易度高いのよ。ディズニーでさえ苦戦してるのに 50億人が惚れるとか、どれだけハードル上げたのかを理解できなかったのが敗因。 [地上波(邦画)] 2点(2022-09-26 00:32:33)(良:1票) |
39. 漁港の肉子ちゃん
《ネタバレ》 タイトルと看板イメージのせいで、全く見る気ありませんでした。陳謝。 先入観低すぎて、触りだけ見て消そうかと思いつつ録画見始めたのですが、 二宮君の変顔に、ハマり過ぎて、最後まで一気に見てしまった。 娘が母親の肉子と、本当の母親について初めて語り合うシーンがいいです。 11歳の娘が精神的に大人過ぎて、母親の精神年齢と逆転してて笑える。 自信の出生の重い話の時でも、淡々と受け入れていく娘が頼もしい。 小学生親子のありがちな日常風景ですが、不遇な母娘を取り巻く人々の 不器用な愛が溢れていて、気の毒で、可哀想で、愛おしくて、なのに羨ましい毎日。 観終わって、心の中に何かが確実に残る1本です。 後で、原作の小説も読んでみたいかなあ。 [地上波(邦画)] 8点(2022-09-25 21:57:41) |
40. ヘルドッグス
《ネタバレ》 日本の映画監督は、絶対アフレコしたくないのかなあ? セリフが聞き取れません。映画館で大音響で見てるのに、聞き取れない・・ ヤクザ映画と言えばそれまでですが、イケメンと美女ばかりなので華がある。 アクションは岡田君が居れば間違いないけど、今回は女の殺し屋が素晴らしい。 元宝塚の美女が、アクションのみならず、見事な脱ぎっぷりで拍手喝采! サイコパスとされてる健太郎君は、警察官へのリスペクトとか、予想と違って 拍子抜け・・ 原作がそうなのかも。いずれ予告編のイメージと違います。 ヒロインの松岡ちゃんの役どころが微妙かなあ。 アフリカの象を守る為に 日本のヤクザ組織を潰したいって、チョット違和感ある。 いずれヤクザ映画嫌いの自分が見てて、長さを感じなかったので、テンポは 良かったと思います。 DVD出たら、字幕で見直したいです。 最近のアクションって、スローモーションとかはオワコンなのかな、全然 アリマセンでした。 まあこの映画には必要性感じませんけどね。 [映画館(邦画)] 6点(2022-09-17 00:34:05) |