381. 白い巨塔
《ネタバレ》 ほかの方々も書いているように、あの長編小説を2時間半にまとめた結果、あらすじの紹介にとどまっており、内容に深みがない。展開が早いので、TVドラマで筋を知っていなかったら、ついていくのが大変だったと思う。今見るとたしかに古いが、当時はこれでも画期的だったのだろう。新しいTVドラマでは、「浪速大学なのになぜ西田敏行以外は関西弁をしゃべらないのか」と毎週思っていましたが、この映画では不自然ながらも関西弁が使われていたので少し納得。でもラストが後味悪かったです。 6点(2004-07-08 15:34:22) |
382. 運命の女(2002)
《ネタバレ》 ダイアン・レインとリチャード・ギアの共演ということで期待した見たが、ストーリーが三流でがっくり。映画の中で、オリヴィエ・マルティネス演ずる浮気相手のことを、女友達がセクシーだと言っているシーンもありましたし、このサイトの感想でも同じようなこと書いている人がいますが、私の目には、虫酸の走るエロ男にしか見えません。ダイアン・レイン演ずるコニーは何不自由ない生活をしていて、リチャード・ギア演ずる夫は完璧なのに、なんであんな最低男との浮気に走るのか理解できませんでした。仮に、夫が妻を女として見ないとか、仕事中毒で家庭をかえりみないとかの不満が1つでもあれば、平凡ではあるが、納得できる作品になったのに。後半のサスペンスとしての展開も実におそまつ。 5点(2004-07-07 22:14:52) |
383. ターミネーター3
《ネタバレ》 偉大なるマンネリ。「水戸黄門はストーリーがいつも同じで安心して見ていられる」と思う人にオススメします。物がたくさん壊れて、さぞかしお金がかかっただろうなと思うけど、旧作に比べて迫力と深み不足のB級作品。ほかの方々も書いているようにニック・スタールがしょぼい。ちょっと新しいかなと思ったのは、最後のほうでシュワちゃんがプログラムを改変されてしまい、当初の任務と、改変されたプログラムの指示との間で、苦悩??するシーン。でもそれもあっさり解決されちゃってがっかり。それにしても、なんで敵は10年に1回しか来ないのか? 本当にジョン・コナーを抹殺したければ、毎日来てもいいし、1回に100人くらい来てもいいし、もっと大昔にさかのぼってもいいのに。答-->そんなことしてたら映画にならないから。そう思うとバカバカしくなります。 6点(2004-06-28 15:21:01) |
384. かくも長き不在
私はフランス映画はよく理解できないことが多いのであまり見ないのですが、このサイトで評価が高かったので見ました。でもやっぱり肌に合いませんでした。前半はストーリーが進むようで進まなくてものすごく退屈、後半はストーリーが少し進みますが、曖昧模糊としていてすっきりしませんでした。虚学図書之介さんと同じように私も修行不足かもしれません。平均点下げてごめんなさい。 5点(2004-06-06 16:11:47)(良:1票) |
385. カンパニー・マン
《ネタバレ》 ストーリーについていくのが大変でした。主人公が今は誰の側に立っているのか、主人公の本当の味方は誰なのか、わけがわからなくなりました。最後は「爽快な終わり方でしょ。どうだどうだ」といった感じの映像でしたが、私はあまり爽快感は感じず、このあとも何かあるんじゃないか、いくらなんでもこれで終わりじゃないだろう、と思いながら、目を皿のようにしてエンドロールを見つめていたのですが、結局なにもなく、え~これでホントに終わりなのぉと思いました。 6点(2004-05-28 18:37:26)(良:1票) |
386. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
私はロビン・ウィリアムズが生理的に受け付けないのですが、この映画の彼はわりと抑え目の演技だったので、拒否感を感じずに見られました。特に、亡き妻への思いを語る場面では、人を愛するとはどういうことかをしみじみと感じさせてくれ、この映画の中で私が一番じ~んときたシーンでした。(でも、この手の役にロビン・ウィリアムズというのは月並みなキャスティングに思えます。オスカー受賞のようですが。) それ以外のシーンは、可もなく不可もなし。内容はごもっともなんですが、小学校の道徳の教科書を読んだときのような物足りなさを感じる、何の意外性も驚きもないストーリーでした。あと、主人公があの友達連中とだけはうまくやっていけた理由がよくわかりませんでした。あのゴロツキっぽい友達と熱い友情を築けているということは、ひとを信頼し、欠点を許して受け入れることができるということなので、あの主人公の性格設定と矛盾しているように思えました。 7点(2004-05-28 14:53:20) |
387. ビッグ
いいかげんな社会保障番号書いて就職したら、そんな人はいないってことがすぐにバレるんじゃないの等々、いろいろツッコミたくなる点が多いですが、そもそも「大人にして」という願いが移動遊園地の機械で叶えられるという設定自体が荒唐無稽ですから、いちいち細かい点に目くじら立てずに見ようと決めたら、結構楽しく見られました。あと、この映画よりも後に作られた「未来は今」という映画と一部似たストーリー展開がありました。「未来は今」はいろいろな映画のパロディっぽいつくりだったので、「ビッグ」のパロディでもあったのでしょうか。 7点(2004-05-28 14:42:15) |
388. ハリー・ポッターと秘密の部屋
みなさん、点数からいですね~。私は子供向けだと割り切って、深く考えずに見たせいか、そこそこ楽しめました。私は原作がそもそも底が浅い作品だと思っているので、あの本の映画化だったら、まあこんなもんじゃないでしょうか。やすたろさんが書いていらっしゃるように、原作未読だとちょっとつらいかもしれませんね。ケネス・ブラナーがあんなアホ役でちょっと気の毒。 7点(2004-05-22 22:48:56) |
389. アバウト・ア・ボーイ
《ネタバレ》 想像してみてください。もしあなたが、不労所得があって遊んで暮らしており、責任感が欠如したハンサムな独身中年男だとします。ふとしたことから、精神的にちょっとおかしいシングルマザーの自殺現場に遭遇してしまいます。その母親の息子は奇妙な行動をするせいで学校ではいじめられっ子で、その子が、自分の母親とあなたをくっつけようと企んで、あなたを尾行したり、あなたの電話番号を調べて電話をかけてきたり、あなたが追い払っても追い払ってもしつこく家に押しかけてきたとします。この映画の話だと思って聞かずに、自分の身に起こったこととして考えてください。あなたは身震いするほどの恐怖を感じませんか。私は感じます。この映画は、前提からしておかしい。ありえません。私がヒュー・グラントだったら、警察に連絡するでしょう。また、ヒュー・グラントほどハンサムな男が遊んで暮らせる金を持っていたら、セックスの相手に不自由するはずがありません。ヒュー・グラントは俳優としては好きですが、この映画の配役としてはおかしいのでは。不労所得があるけど、ブ男で、セックスの相手に不自由するなら、もう少し納得して見られたかも。また、前半に数多くの不愉快になる場面(善意で靴を買ってあげたのに誤解される場面など)があり、数々の不愉快な思いをこらえ続けないと最後まで見られない映画です。また、主人公の妹が、結婚して子供を持つ「当たり前の暮らし」を兄にも押しつけようとするのも見ていて不愉快です。人には多様な生き方があります。彼女のいう「当たり前の暮らし」を心から望んでいてもどうしてもかなわない人だって、この映画を見るはずです。そんな人が彼女のセリフを聞いたとき、どんな思いがするかを考えてこの映画を作ったのでしょうか。 5点(2004-05-10 15:31:27)(良:2票) |
390. クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡
おもしろいことはおもしろいけど、わざわざ時間を割いて見るほどのものでもない。雑誌の連載は読んだことないけど、テレビアニメは時間が短いから集中力が途切れずに見られて特に面白く感じるのでしょうか。これだけ長くて、ストーリーもありきたりなので、やっと見終わったという気持ちです。クレしんの映画は大人も楽しめるとかいう評判があるので、変に期待したのがいけなかったのでしょうか。 5点(2004-05-06 22:25:48) |
391. クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険
私はクレヨンしんちゃんが好きですが、この映画はあまり面白いと思いませんでした。このサイトで皆さんの評価を見て期待しすぎたせいかもしれません。ギャグはそこそこ面白いけど、腹を抱えて爆笑するほどおかしいシーンは無かったです。ストーリーもありきたりだし、"こどもだまし"だと思います。 5点(2004-05-05 18:05:17) |
392. ふたり(1991)
《ネタバレ》 つらくて、悲しくて、暗い、でもなぜか好き。そんな作品です。10年ぶりくらいに見てみたら、やっぱり同じ思いを感じました。でも今見てみると、実加の母役の富司純子がいつも和服を着ていて、しおらしく立ち居振る舞っていたり、実加の親友の真子が、老舗旅館の娘とはいえ、普段着でも和服を着ているのが時代錯誤に見えました。日本情緒を出すための演出だったのか、当時の尾道では普通のことだったのか。私は石田ひかりよりずっと年上ですが、私の母親世代でもあの母親みたいな人はいませんでした。(原作はわかりませんが)実加の家は普通のサラリーマン家庭という設定で、歌舞伎役者の家ではないのだから、富司純子の演技が浮いて見えました。今回見直してみて、実加に意地悪をする演劇部員が島崎和歌子だったことに気づき、彼女にもこんな若い頃が...と感じました。みなさんと同じように「草の想い」という曲が大好きです。映画を見終わる頃にはすっかり耳になじんだメロディですが、最後に久石譲さんと大林監督のデュエットバージョンが流れると、その悲しい歌い方にあらためて強いショックを受けました。若くして不慮の死をとげた千津子の無念さが乗り移ったような悲しさに、胸がはりさける思いがしました。このデュエットバージョンが嫌いという人もいるようですが、私はこのバージョンが一番好きです。でもつらすぎて、何度も聞くことはできません。 8点(2004-04-28 23:26:40)(良:1票) |
393. イングリッシュ・ペイシェント
《ネタバレ》 ジュリエット・ビノシュ演じるハナの物語を中心に見たかった。アルマシーとキャサリンの話は、つまらないったらありゃしません。また、ヤケドする前のアルマシーはどこか精神異常的な雰囲気を漂わせていて、私には寒けがするほど気持ち悪く見え、キャサリンは落ち度のない夫がありながら、なんでこんなキモい男との愛欲に溺れていくのか、そこのところがどうも説明不足のように思えます。 5点(2004-04-18 13:16:09) |
394. ボウリング・フォー・コロンバイン
《ネタバレ》 日本のテレビで"ドキュメンタリー"番組を見ると、ドキュメンタリーといいながらかなり叙情的な内容が多いように思いますが、この映画はアメリカでの銃犯罪の多発について、データを示し、関係者にインタビューをとり、仮説を検証し、行動を起こし、しつこいくらいに問題を追求しています。本来、ドキュメンタリーってこうあるべきなのかと思いました。そんな内容なので、字幕の量がすごく、目の悪い私にはつらかったのですが、引き込まれるように見てしまいました。日本では、アメリカのニュース、映画、TVドラマが、ほかの国のものよりもはるかに多く見ることができるので、外国経験の乏しい私は、あれが"欧米諸国"の姿なのかと思っていましたが、この映画を見て、アメリカがかなり特殊な国であることがわかりました。そして、なぜあんなに戦争をするのかもわかる気がしてきました。深く考えずにアメリカに追従するおバカな日本の政治家に対して、私たち個人が冷静に異議を唱えるべきであると思いました。 9点(2004-04-05 09:54:51)(良:1票) |
395. たそがれ清兵衛
私はふだん時代劇も山田洋次監督の作品も見ないし、武士道のなんたるかもよく知らないし、藤沢周平の作品も読んだことがないので、そういう観点からの批評はできませんが、とてもよかったです。時代劇というより、家族思いの不器用な男の物語として見ました。外国の映画賞を受賞した日本映画を見ると、私は「なんでこんなつまんない作品が?」と思うことが多いのですが、この映画はアカデミー賞の外国語映画賞の候補にはなったけど、日本人の心にしみる素晴らしい作品だと思います。ちょっと地味なので、評価は分かれるかもしれません。見る前は、真田広之主演で侍の名前が題名になっているので、助太刀屋助六とこんがらかっていましたが、見終わった今は明確に区別できるようになりました。 7点(2004-03-21 21:33:36) |
396. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 最初の数十分は、第二次世界大戦中にポーランドでユダヤ人の迫害が進んでいく様子が描かれており、映画ではよくある展開ですが、その悲惨さに引き込まれます。そのままドラマチックな展開を期待して見るのですが、主人公の家族は収容所に送られるのに、主人公一人が運良く逃れることができ、そのあと延々と主人公が国内で一人隠れている話が続きます。爆撃にあったときに爆音で一瞬耳が聞こえなくなったようだったので、「爆撃で耳が聞こえなくなった悲劇のピアニストの話か?」とドラマチックな展開を想像しましたが、すぐに聴覚が復活し、また逃げ隠れるストーリーが続きます。最後の30分で、ピアノを通じたドイツ人将校との交流が描かれ、少しドラマチックになりますが、このエピソードにはあまり深く入り込みません。結局これといったドラマチックな展開もなく、ラストを迎えます。ほかの方も書いていらっしゃいますが、実話の映画化ですので、ドラマチックさを要求するほうが酷かと思います。主人公がピアニストである必然性が感じられませんが、実話ですから、しかたがないでしょう。貴重な史実の記録とは思いますが、ドラマチックな映画を好む方にはおすすめできません。 7点(2004-03-13 21:50:22) |
397. マジェスティック(2001)
《ネタバレ》 いい話だな~~と思いました。特に、ルークのお父さんが、希望を失った老人からいきいきと変貌していく様子を見て、いいことをしたなと思います。長いけど、最後まで退屈しませんでした。私はジム・キャリーに生理的嫌悪感を感じるので、彼の映画は最後まで見られた試しがありませんでしたが、この映画は大丈夫でした。でも赤狩りとか、合衆国憲法とかを持ち出されると、日本人には完全には理解できない感覚だなと思いました。きっとアメリカ人が見たら、ぐわ~っと胸に迫るものがあるのだろうなと想像しながら見ました。 7点(2004-03-06 19:25:47) |
398. 黒いオルフェ
元になっているギリシャ神話を知らないで見ると、バカバカしいストーリーに見えます。私もギリシャ神話をそんなに知っているわけではないので、うんざりしながら見ました。たしかアカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画ですよね。不朽の名作だと思って見たのに、この映画の良さがわからない私がバカなのでしょうか。 5点(2004-03-01 20:48:20) |
399. 未来は今
そこそこ楽しめますが、あの世界についていけないと、ちょっと見るのがつらいかも。コメディ+ファンタジー+ヒューマンドラマといったところでしょうか。ストーリーに整合性がないと納得できない方にはおすすめできません。ティム・ロビンスは、「ショーシャンク」や「隣人は静かに笑う」とのギャップにびっくり。いろいろな映画のパロディっぽいシーンが出てくるので、映画をたくさん見ていて、パロディ元の映画がわかる人にはかなり楽しめると思います。 6点(2004-02-29 13:43:57) |
400. ア・フュー・グッドメン
それなりに楽しめるのですが、なんとなく見てしまって、強い印象に残らない映画です。俳優陣を見て、あらすじを見て、「これはおもしろそう」と思って見始めたのですが、途中で「あ、この映画見たことがある」と思い出しました。自分にとってすごく印象に残るシーンがあって、そのシーンを覚えていたのです。でも、その時点ではラストまでのストーリーは思い出せませんでした。ラストまで見ても、これといって感動もしませんでした。たぶん、ここに感想を書き込まなければ、しばらくすればこの映画を見たことを忘れてしまい、数年後にまたこの映画を見てしまいそう、そんなどうということのない映画です。 【後日追記】番組表にこの映画が載っていて、おもしろそうだなと思い、録画しようとしましたが、もしかしたら見たことがあるかもと思い、自分のレビューを見てみたら、本当に見ていたのでびっくりしました。過去に2回もこの映画を見たことを全然忘れていました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2004-02-28 10:51:24) |